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【音楽CD入手】ローリング・ストーンズ/ベガーズ・バンケット

 

 
 






 悪魔を憐れむ歌



https://youtu.be/pkXIYgsvO0c




 ストリート・ファイティング・マン




 

http://youtu.be/qUO8ScYVeDo





> 12枚目のアルバム。前作での変貌ぶりから再びディープ・サウス・ブルースをルーツとしたサウンドに回帰し評価された。1984年から採用されているトイレ・カバーを今回も採用(1968年12月6日発表・全米5位)



> 前作はなかったことのように、ブルース・ロック、ルーツ、アコースティック回帰の大名盤。米国での12枚目、1968年12月リリース。時代風景のアオリを受けた「ストリート・ファイティング・マン」ほか。



 毎月一枚づつ揃えて行っている、ストーンズ・リマスター・紙ジャケ。
 今回はストーンズ黄金時代の幕開けとなる「ベガーズ・バンケット」の登場です。
 せっかくの傑作なので、ええ文章書こうと、あーだこーだ考えとったんだけど、結局、ええ文章が思いつかんまま、こんなに日にちがたってしまいました。(^_^; モノ自体は先月末に入手していたんですけどね。
 てなわけで、いつも通りぐだぐだ書こうと思います。



 内容について述べる前に、体裁について一言。あ、いや、二言三言になるかもしれませんが。
 ぼくは本来紙ジャケというものは、収納効率の良さ以上の物は求めていないのですが、それでも、この紙ジャケについては一言言いたい。紙ジャケが、アナログ時代の意匠を再現する物だとしたら、やはり、ここは招待状ジャケットにして欲しかった。トイレジャケットは、デッカが拒否したのもうなずけるわ。趣味悪い。
 招待状ジャケット。

 




 
 



 ま、枝葉抹消な話ですけどね。
 そーいやぁ、米シングルの“ストリート・ファイティング・マン”も初版のジャケット(警官が暴徒をぶん殴っているらしい)に文句付けられとったなぁ。なんだかんだとジャケットで揉めたアルバムではあります。あっ、ちなみに、その米シングルはアルバムとはヴォーカルが別テイクなので、よろしく。(「シングル・コレクション:ザ・ロンドン・イヤーズ」や「シングル・ボックス VOL.3〈1968-1971〉」で聴く事が出来ます。…いずれも高価ですが。(-_-;)





 前作「サタニック」はポップな曲想にサイケデリックな風味をまぶした佳作で、全米チャート2位まで上がりましたが(本作よりチャートアクションは良かった)、世評は芳しくなかったようです。ビートルズの真似と言われるのはともかく、ストーンズらしさを見失っているという批判は、メンバー達も気にしていたのではないでしょうか。
 その半年後に発表されたシングル“ジャンピン・ジャック・フラッシュ”は、彼ららしいワイルドなR&Rとなり、ストーンズ復活を高らかに告げた作品となりました。同曲はニューアルバムのセッションから生まれた作品であり、アルバムへの期待もいや増していたことでしょう。



 『バック・トゥ・ザ・ルーツ』、『ダウン・トゥ・アース』と言ったキーワードで語られることの多い本作。あるいはボブ・ディランの「ジョン・ウェズリー・ハーディング」、ザ・バンドのデビュー作等に端を発する、ルーツロックへの回帰の流れ、流行に乗ったと言えなくもありません。しかし、この流れに関しては、ビートルズより先んじており、それまでビートルズの後塵を拝してきたストーンズが(ジョン・レノンからは、「ストーンズは2ヶ月遅れでビートルズを追いかけている」と言う言葉まで賜った)、初めてビートルズの影響下から逃れた作品集といえるかもしれません。(シングルでは“サティスファクション”のような独創的な曲も有りましたが。)のみならず、おそらくは、ポール・マッカートニーが画策した「ゲット・バック・セッション」にも大きく影響を与えたと思われ、立場が逆転、とまでは言わずとも、対等の立場になった、と言えるのではないでしょうか。(この事に関しては、ポール・マッカートニーが、“ストリート・ファイティング・マン”のアンサーソングとして、“ホワイ・ドント・ウィ・ドゥ・イット・イン・ザ・ロード”を「ホワイトアルバム」で発表しているあたりも、意識しておきたいところです。)
 いずれにせよ、本作で、「新しいストーンズらしさ」を獲得し、そのサウンドを根幹とした黄金時代がスタートしたと言えるでしょう。この黄金時代がいつまで続いたかの評価は人によってまちまちでしょうが、僕は、少なくとも「サム・ガールズ」までは気合いが続いていたと思っています。
 1968年の半ばには完成していたこのアルバム、前述の通り、ジャケットで揉めて、半年遅れの12月に発売されます。当初の予定通りに発売されていれば、「バック・トゥ・ザ・ルーツの先駆けの中の一作」として、歴史的な価値はもっと上がっていたかもしれません。招待状ジャケットがトイレ・ジャケットになったからと言って本作の評価が上がったとは、僕には思えませんが…。



 A-1の“悪魔を憐れむ歌”は大胆にサンバのリズムを採り入れており、ダウン・トゥ・アースな色合いの強い本作内では異色作と言えます。ほとんどミック一人で作った作品のようですが、演奏では、キース・リチャードも頑張っており、ベース、リード・ギターともキースです。まぁ、ベースは、本来リズムギターでじゃら~ん、とやる所を、ニッキー・ホプキンスのめちゃくちゃかっこいいピアノで決められてしまったので、しょうがなしに弾いてみた、と言う感じだったのかもしれませんが。
 演奏の基軸は、そのキースのベース、ニッキーのピアノ、そして、チャーリーのスネア・ドラムとロッキー・ディジョーンのコンガのパーカッション群で作られています。ニッキーのピアノがコードを弾いているものの、かなり隙間のある音作りで、キースのベースも良く聞こえます。
 そして、間奏の、キースのメタリックなギターのかっこいいこと!。なお、僕がビリー・プレストンよりニッキーびいきなのは、ここでのリズム・プレイがあまりにかっこよかったからです。



 B-1の“ストリート・ファイティング・マン”を初めて聴いた時の衝撃は今でも忘れられません。安物のレコード・プレイヤーから、歪み気味に鳴り響いた生ギターの音は、僕に生ギターの可能性を強く感じさせるものでした。あいにくと、この曲を超える生ギターは聴いた事が無いのですが…。また、CDで聴くとちょっと綺麗過ぎるような気がします。もっとも、それでもって、「CDよりアナログのほうが音が良いんだ」なんて主張する気はさらさら無いのですけれども。ミックとキースがレコーディング・スタジオで聴いた音は、(僕のオーディオ・システムの場合)CDのほうが近いでしょうし。
 初めて聴いた時の迫力は、安物プレイヤーゆえの歪みが、架空の迫力を演出していた、という気がします。
 とは言うものの、この曲と“ジャンピン・ジャック・フラッシュ”は、ローファイなカセットレコーダーをベースに使い、迫力ある音づくりにつなげていた事には言及するべきなんでしょうね。



 この2曲が突出してはいますが、その他の曲に触れておくと。
 バラードの“ノー・エクスペクテーション”やユーモラスなワルツの“ディア・ドクター”、そして“ファクトリーガール”等はカントリー風味を感じさせ、このアルバムの土臭さのベースになっているような気がします。



 歌詞が卑猥な“パラシュート・ウーマン”(ブギー、イェイ!)と“ストレイ・キャット・ブルース”は、まさしくストーンズ的と言える楽曲で、前者では生ギターが、後者ではエレキ・ギターが印象的です。
 ロバート・ウィルキンスのブルース・カヴァー、“放蕩むすこ”は、初期のカヴァーと違って、余裕の出来になっているのがさすがです。この後、しばらく、アルバム一枚に一曲カヴァーを入れる、というお遊び(?)が続きますが、その遊びをやらなかった、全曲オリジナルの「山羊の頭のスープ」の世評が低いのが面白い所です。余裕が無かったのかな?。



 どこかサイケの残滓を思わせるミディアム・テンポの大作“ジグソーパズル”でA面は閉じられ、B面のラストは壮大なスケールの“地の塩”(出だしのヴォーカルはキース・リチャード)で閉じられます。いずれも、力の入った楽曲で、各面の終りをこういった大作で閉じる当たりにストーンズの余裕を感じるのですが、いかがでしょうか。



 アルバムの流れで聴くと、サンバの“悪魔~”の後に、カントリー調の曲が続くので、“ジャンピン~”で期待したファンはちょっと「???」となったかもしれません。それでも、ブギー・ブルースの“パラシュート~”では安堵し、B面の“ストリート~”では快哉を叫んだファンが多かったのではないでしょうか。(まぁ、アメリカでは前述のように“ストリート~”は先行シングルとして発売されていたのですが。イギリスでもオンエアはされていたのかもしれませんね。)



 最後に、ブライアン・ジョーンズについて。
 ブライアン・ジョーンズは、“ノー・エクスペクテーション”、“ジグソーパズル”で印象的なスライド・ギターを弾いていますが、どこか、か弱く聴こえるのは気のせいでしょうか。「アフターマス」や「サタニック・マジェスティーズ」で多彩な楽器をこなし彩り豊かな世界を作っていた彼もここでは控えめです。
 前作までのポップだったりサイケデリックだったりしたサウンドより、本作のバック・トゥ・ザ・ルーツなサウンドのほうがブライアンの好みには合っていたはずなのですが、いまいち活躍の場が与えられていません。やはりドラッグのトラブルや人間関係で疲弊していたのでしょうか。映画「ワン・プラス・ワン」(“悪魔を~”のメイキング映像を盛り込んだジャン・リュック・ゴダールの映画)でも、どこかうつろな表情でしたし、みながスタジオの中でレコーディングしているのに、彼だけ外で演奏にあわせてピアノを弾いていた、と言う映像があったようにも思います。
 「今日は僕は何をすれば良いんだい、ミック?。」「僕は知らないよ、ブライアン。」どこまで本当か判りませんが、こんな会話が交わされたこともあったようです。(もしかしたら次作の「レット・イット・ブリード」セッションでの会話だったのかもしれませんが。)
 ミックの中では、いずれはブライアンを切らねばならないと、このときにはすでに思っていたのかもしれません。事実、次作「レット・イット・ブリード」では、ブライアンの後釜として、ミック・テイラーが加入、ストーンズの最初のリーダー、ブライアンはグループを追い出されてしまうのです。










■ローリング・ストーンズ日記一覧










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