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【CD聴く】麗蘭 / 麗蘭 #麗蘭

■目次
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)
●Youtube音源引用
●1990年代、日本のロックの奇跡、麗蘭
●黒人に憧れた日本人の自然なグルーヴを体現した二人
●ライヴ・ビデオのあとに出すスタジオ・アルバム
●ドラムスが入っている麗蘭なんて麗蘭じゃ…
●“今夜R&Bを…”連呼している音楽家たち
●編集無しでシングルカットされた“ミュージック”
●次回の麗蘭日記の予告


 
 
 
 
 
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)

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麗蘭 / 麗蘭

1. ミッドナイト・ブギ 4:24
2. 待ちわびるサンセット 4:40
3. アメリカンフットボール 5:14
4. 今夜R&Bを… 6:32
5. 真夜中のカウボーイ 3:56
6. さみし気なパイロット 5:39
7. ユメ・ユメ 7:50
8. 月の夜道でマンボを踊る友人の唄 (作詞:仲井戸麗市、作曲:土屋公平) 1:42
9. ハイキング (作詞:仲井戸麗市、作曲:麗蘭) 3:52
10. ココナッツバター (作詞作曲:麗蘭) 6:25
11. がらがらへび(P・Greenに捧ぐ) (作詞:仲井戸麗市、作曲:土屋公平) 5:59
12. ハーモニー(挽歌) (作詞:仲井戸麗市、作曲:土屋公平) 4:08
13. ミュージック 6:10
14. 夏の色調 4:10

 特記無き曲はすべて作詞作曲:仲井戸麗市、全編曲:麗蘭

 1991年10月30日発売。

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●Youtube音源引用

麗蘭(全曲) / 麗蘭


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●1990年代、日本のロックの奇跡、麗蘭

 勝手にキャッチフレーズを付けて吹聴しているわけですが(笑)。でも、2019年の今も継続しているんだから、こんなキャッチフレーズ、おんぼろだよなぁ。

 ま、そりゃともかく。

 麗蘭のことを知らない方も多いと思うのでサラリと説明。

 日本を代表する2つのロック・バンド、RCサクセションと、ストリート・スライダーズのギタリスト二人(仲井戸“チャボ”麗市、土谷“蘭丸”公平)が組んだ音楽ユニット。
 二人はギター演奏だけでなくリード・ボーカルも務(つと)める。
 どちらかと言うとチャボの作曲、ボーカル曲が多いが、彼のワンマンバンドというわけでは決してない。
 当初はライヴ・ツアーだけ行って終わりにする予定だったが、好評を得て、ライヴの映像ソフト化(『Welcome Home!!』)がなされ、そして、当スタジオ盤も制作される運びとなった。その後、断続的な活動を継続し、2019年現在も健在。
 二人とも黒人音楽、特にブルースに愛着を持っており、そのつながりが彼らの関係を強固なものにしている。
 当然ながら演奏する音楽も黒人音楽/ブルースに根ざしているが、そこに日本人ならではの感性が自然に紛れ込んでいるところが魅力と言える。

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●黒人に憧れた日本人の自然なグルーヴを体現した二人

 前段の最後の部分はサラリと書きましたが、意外とココに引っかかる音楽家って、います。

 1980年代の竜童組(宇崎竜童)や、21世紀に入ってからの岡林信康の「エンヤトット」などは、雅楽や祭り囃子と言った、日本的な(あまりにも日本的すぎる)ものを取り入れようとするあまり、出てくる音はぎこちなく不自然なものとなってしまっていました。

 …と言って、僕は彼らの音楽をじっくり聴いたわけではなく、前者は生演奏を当時ちらりと、後者はTVでライヴ演奏をちらりと、聴いただけなのですが。いや、それでもハマってないことおびただしかったですね…。

 その点、チャボと蘭丸の二人は、無理なく日本人としてのアイデンティティ(「独自性」と訳しておきましょうか)をそこはかとなく醸(かも)し出しているのが良いところです。

 例えば一曲目の“ミッドナイト・ブギ”を聴いてみましょう。これはチャボが初めて蘭丸に生の弾き語りで聴かせた曲らしいですが、そういった挿話はともかくとして、これは、黒人音楽に憧れている日本人でなければ出せないビートを叩き出していると言えましょう。

ミッドナイト・ブギ by 麗蘭


 意外にも打ち込みを使っていますが、それがギミックに終わらずに肉体的なビートになっています。そして、僕はこのリズムに、身近なものとしての日本的な音を感じるのです。

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●ライヴ・ビデオのあとに出すスタジオ・アルバム

 ライヴの熱気をそのままスタジオに持ち込んで…と言う思いももちろんあったとは思うんですけれども、ここではやはり、スタジオ盤ならではの「冷静」な趣(おもむき)が見られます。
 前回のライヴ・ヴィデオ『Welcome Home!!』では勢いだけで突っ走っていた面が無きにしもあらずでした。(そこがまた良かったわけですが。)それが、ここでは、もうすこし「客観的に整理」された感じがします。

 また、単純な見方ですが、「叙情的な曲が増えた」ということも言えるでしょう。
 もちろん多分、実際のライヴでは叙情的な曲もやっていたのかもしれません。ビデオ『Welcome~』でも、断片的ながら“真夜中のカウボーイ”(当アルバムに収録)や“ミステリー”(後に仲井戸麗市ソロ名義の『works』の麗蘭パートに収録)と言った叙情曲を演奏した形跡が見られます。ですが、それらはソフトとしての『Welcome~』ではほとんどカットされてしまいました。
 そのうっぷんを晴らすため、というわけでもないでしょうが、このスタジオ盤ではそう言った、ゆったりした叙情曲が増えています。

真夜中のカウボーイ by 麗蘭


 それが勢いを妨げると言うよりは、音楽に奥行きをもたせるような効果を上げているのがさすがと思います。

 しかし、そんな曲の中でも、“ハーモニー(挽歌)”はとにかく暗い…。
 個人的には命の欠失を暗喩している曲は苦しくて聴きたくないのですけれども。でも彼らにしてみれば、なんらかの表現衝動があってのことなんでしょうから、ここは、辛いけど、付き合ってみるのが礼儀というものでしょうか。

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●ドラムスが入っている麗蘭なんて麗蘭じゃ…

 さて、しかし、巷(ちまた)の麗蘭ファンの間での最大の争点は「ドラムスが入っているぜ、オイ」という点でした。
 『Welcome Home!!』では、ポール鈴木のパーカッション(打楽器類)のみで、ドラムスは事実上入ってなかったのですが(それでも確か“ヒッチハイク”では鈴木が小型のドラム・セットを叩いていたと思います)、それであのグルーヴ、ノリを出していたところがすごくかっこよかったわけです。

 しかし、彼ら的にはドラムスを入れないとビートが足りないと感じたのでしょうか、ここではほとんどの曲でドラムスおよび打ち込みのリズムを採用することになりました。
 「打ち込み」を使うというのも彼らのヨコノリの音楽性からすると意外なわけですが、これがしっかりハマっているのが見事。

 恥ずかしながら、今回ブックレットのクレジットを読み返して、半数近くの曲で打ち込みを使っているのを今さら確認しました。(^_^;

 打ち込みをやってみようと提案したのは蘭丸だったらしく、チャボは、その発想を「プロデューサ的な優れた視点」と言った感じで(記憶に頼っているので言い回しは違っていると思う(^_^;)褒めそやしていました。

 蘭丸が最初に打ち込みを提案した曲は、あの、“ミッドナイト・ブギ”だったと言います。

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●“今夜R&Bを…”連呼している音楽家たち

 さて、“今夜R&Bを…”と言う曲では、楽曲の後半で音楽家の名前を連呼しています。これが歌詞カードには連呼の部分は書かれていないので、ファンのみなさん、それぞれに聞き取りをなさっていて、僕のブログ友の方でもこのスタジオ盤の聞き取りをされた方がいらっしゃいます。

 なので、ここで改めて掲載しても新味はないんですが、かと言って見過ごすには、僕にも意地というものがあります(笑)。なので、やはり、ここでもスタジオ盤での「連呼」を記しておきましょう。

 オーティス(・レディング)、サム・クック、テンプテーションズ、シュープリームス、
 アレサ・フランクリン、ウィルソン・ピケット、サム&デイヴ、ジェイムス・ブラウン、ボビー・ウーマック、クラレンス・カーター、キング・カーティス、O.V.ライト、ルーファス・トーマス、カーラ・トーマス、レイ・チャールズ、ステイーヴィー・ワンダー、ソロモン・バーク、ドン・コヴェイ、ステイプル・シンガーズ、フォー・トップス、エディ・フロイド、ノック・オン・ウッド(エディ・フロイドのヒット曲名)、アーサー・コンレイ、スウィート・ソウル・ミュージック(アーサー・コンレイのヒット曲名)、ジョー・テックス、ウィリアム・ベル、パーシー・スレッジ、バーナード・パーディー、コーネル・デュプリー、ネヴィル・ブラザーズ、ドクター・ジョン、カーティス・メイフィールド、アラン・トゥーサン、ボー・ディドリー、プロフェッサー・ロングヘアー、マディ・ウォーターズ、ロバート・ジョンソン、マジック・サム、ジョン・リー・フッカー、ジミー・リード、ライトニン・ホプキンス、B.B.キング、フレディ・キング、アルバート・キング、アルバート・コリンズ、バディ・ガイ、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、ビル・ウィザース、マーヴィン・ゲイ、ダニー・ハサウェイ、メンフィス・サウンド(ジャンル名)、ハイ・サウンド(「ハイ」はレコード会社名)、モータウン・サウンド(「モータウン」はレコード会社名)、スモーキー・ロビンソン、ブッカーT.MG's、スティーヴ・クロッパー、グリーン・オニオン(ブッカーT.MG'sの代表曲名)、ダック・ダン、チャック・ベリー、T.ボーン・ウォーカー、ブルース・ブラザーズ、ジョン・ベルーシ
 (…エンディン)グ~レイニー・ナイト・イン・ジョージア(曲名)、ブルック・ベントン

今夜R&Bを… by 麗蘭


 
 ところで、前回の日記でお送りした『Welcome Home!!』のヴァージョンでの「連呼」の聞き取りですが、これをした人は存外少ないようです。そちらでは僕も聞き取りきれない部分があって、ブログ内でヘルプを上げていたのですが、現時点で、聞き取れなかった部分の情報は寄せられていません。(T_T)

 ダレカ、タノムヨ!。

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●編集無しでシングルカットされた“ミュージック”

 “ミュージック”は6:10に及ぶ長尺曲ですが、その長さのままでシングル・カットされました。
 これはこの時期の麗蘭を代表する曲なので、ハサミを入れて編集するなどもってのほか、というのはファンのみならず麗蘭のメンバー、スタッフも同じ思いだったようです。

 イントロで蘭丸の弾くリフレインの鋭さ、かっこよさは、他に例えるものがありません。
 なにせ、久しぶりに聴き直して感動してしまった僕は、携帯のアラーム音をストーンズの“スタート・ミー・アップ”から、この、“ミュージック”に変えてしまったほどです。と言ってもわからん人には全然わからないでしょうけど。(すみません…。)

ミュージック by 麗蘭


 先に、「打ち込みとドラムス参加が半々くらい」と書きましたが、ドラムスのほとんどは村上“PONTA”秀一が叩いています。ベースはもちろん早川岳晴。ポール鈴木もちゃんと打楽器で参加しています。そこで聴かれるこの強力なグルーヴ!。
 『Welcome Home!!』のときよりは心持ちテンポが速いのが、楽曲のシャープさを研ぎ澄ましています。

 そして…。
 アルバムのラストは「叙情的」な“夏の色調”で静かに幕を閉じます。

 ♪「本日休業…」

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●次回の麗蘭日記の予告

 本当はピーター・グリーンのこととか、チャボならではの歌詞の豊かさとかにも言及したかったんだけど、気力切れ(笑)。

 というわけで、さて、次の麗蘭関連日記。

 時系列的にはチャボのソロ、『DADA』なのですが、うっかり勢いで麗蘭のライヴ・アルバム『宴』を聴き込んでしまったので、時系列はちょっと乱れるけど、先に『宴』で行きます。
 『DADA』はその後。
 グダグダだな。(^_^;
 
 
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■麗蘭日記
 
 
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☆彡ふらんぼう

Author:☆彡ふらんぼう
 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。
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