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【CD入手】佐野元春/BACK TO The STREET/Heart Beat #佐野元春 #BackToTheStreet #HeartBeat

BACK TO THE STREETBACK TO THE STREE
(2013/02/20)
佐野元春

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BACK TO The STREET(1980)
1. 夜のスウィンガー
2. ビートでジャンプ
3. 情けない週末
4. プリーズ・ドント・テル・ミー・ア・ライ
5. グッドタイムズ&バッドタイムズ
6. アンジェリーナ
7. さよならベイブ
8. バッド・ガール
9. バック・トゥ・ザ・ストリート
10. ドゥー・ホワット・ユー・ライク(勝手にしなよ)

Heart BeatHeart Beat
(2013/02/20)
佐野元春

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Heart Beat(1981)
1. ガラスのジェネレーション
2. ナイトライフ
3. バルセロナの夜
4. イッツ・オーライト
5. 彼女
6. 悲しきレイディオ
7. グッド・バイブレーション
8. 君をさがしている(朝が来るまで)
9. INTERLUDE
10. ハートビート(小さなカサノバと街のナイチンゲールのバラッド)


 佐野元春は僕の青春の一ページだった。
 と、言う言い方も面映ゆいけど。音楽に、それ以外の思い入れを託して聴くことはあまりしない僕なんだけど。
 佐野元春は特別だった。

 “ガラスのジェネレーション”(1980)を初めて聴いた時の衝撃は忘れられない。甲斐よしひろのラジオ番組でかかったその曲。最初は甲斐バンドの新曲と勘違いし、なんてカッコイイんだろうと思った。その勘違いは程なく友人に訂正され、佐野元春というミュージシャンを知ることになる。まだ洋楽をほとんど聴きつけていなかった高校一年の頃でした。

 しばらくして、NHK-FMの番組「サウンド・ストリート」で佐野元春がDJを務めることになりました。最初の二回は、ライヴで佐野元春の演奏を聴かせるというもの。それまでは“ガラスのジェネレーション”しか知らなかったんですけど、この放送をまるごとエアチェックして、かなり佐野元春の楽曲に馴染みました。ほとんどの曲を好きになりました。でもまだ、レコードを買うには踏ん切りがつかずにいたのです。

 そんな時、広島のアマチュア音楽コンテストのゲストの一人として、佐野元春が呼ばれました。まだシングルの「サムディ」も出してなかった頃。ゲストは他に村下孝蔵、南佳孝という、そうそうたるメンツ。一緒に行った友達には「佐野元春なんか一、二曲で引っ込むんじゃないか」と言われてました。
 アマチュアたちの演奏が一通り終わり、お楽しみのゲストライヴ。佐野元春は、当然、前座扱いの一番手かと思いきや、最初は村下孝蔵。“初恋”などのヒットがある人だけに、ほどほどに盛り上がりました。佐野元春は二番手に登場。会場のほとんどが佐野元春を知らないんだろうな、盛り下がるだろうな。ところが、演奏が始まると、異変が…。
 佐野元春のファンとおぼしき人達(女の子が多かったようです)が、ステージ袖に突進し、激しく声援をあげ始めたのです。その人数は一気に増えていき、ステージ袖は佐野元春のファンでいっぱいになりました!。(と言っても最前列の席を押しのけるほどではなかったのですが。)僕も、友人にうながされ、その一団に加わりました。
 考えてみれば、プロの生演奏なんて、少し前に吉田拓郎の「シャングリラ」ライヴを観たのが生まれて初めてで、こんなに盛り上がったステージを体験したのは初めての事。大いに興奮しました。
 印象的だったのは、他のファンの人たちも、佐野元春は一、二曲で引っ込まされるんじゃないかと危惧していた様子で、一曲終わるたびに、「アンコール!、アンコール!」と声を張り上げていた事。佐野元春は、一切MC無しで、微妙に曲間の間を持たせるものだから、ファンの声援はどんどん熱狂的に。
 演奏した曲は、先のラジオで演奏した曲ばかり。まだレコードにはなってなかった“彼女はデリケート”も演っていました。不思議な事に“ガラスのジェネレーション”は演らなかったのですが。一番好きな曲だったので、ちょっと残念でした。
 ゲスト・ライヴのトリは南佳孝で、ファンが、佐野元春の時の真似をして前に押し寄せていったけど、イマイチ乗り切れてないようでした。南佳孝、やりにくかったろうなぁ。
 ライヴの後、ゲストを呼んでインタビューするコーナーがあったんだけど、呼ばれたのは、我らが佐野元春。どんな話をしたかはもう忘れましたが、客に媚びない、佐野元春らしい受け応えだったと記憶しています。

 このイヴェントでの経験が決定的打となり、お小遣いをつぎ込んで、この時点で出ていた二枚のアルバム、すなわち、当レビューで紹介している二枚を買いました。聴き耽りました。友達にもダビングしました。最初は否定的だった人の中にも少しずつ佐野元春を聴く人が増えていきました。音楽を聴くことで、音楽そのもの以外の広がりを共有した初めてのミュージシャン。僕にとって、佐野元春はそういう存在でした。研ぎ澄まされたナイフのようなロックンロール。それが佐野元春と僕と友人との間で共有していたものでした。もちろん、スローな曲だって演ってましたが、そこには、青光りするナイフの背のような厳しさが垣間見えました。(それを称して、知人と「バラードでもロックン・ロールしてる」なんて言い合ったものです。)

 しかし、幸せな時間は長くは続きません。今では名曲の座が揺るぎない、シングル“サムディ”(1981)。しかし、このシングルが発売された時の、僕と友人の評判は惨憺(さんたん)たるものでした。「元春が丸くなってしまった!。」研ぎ澄まされたナイフのような元春はそこにはいませんでした。そのときはむしろB面の“バイ・バイ・ハンディ・ラヴ”の方が元春らしさがあるとして支持されたものです。そして、続いて出された“ダウンタウン・ボーイ”(1981)がダメ押しでした。このシングルは後のアルバム「サムディ」に収録されたものとはアレンジがかなり異なり、ウォール・オブ・サウンド風の甘ったるい(と僕達には思えた)ロックン・ロールになってしまっていました。(この時もB面の“スター・ダスト・キッズ”の方が僕の周りでは評判が良かったです。)佐野元春は変わってしまった…。僕達が夢中になった佐野元春はもういない…。
 程なくして、「ロング・ヴァケイション」で一世を風靡した大滝詠一のプロジェクト「ナイアガラ・トライアングルVol.2」(1982)のメンバーに選ばれ、徐々に世間から注目を浴びていきます。それに反比例するかのように、僕の佐野元春に対する興味は失せていきました。僕が夢中になった佐野元春はもういない…。研ぎ澄まされたナイフのようなロックンロールはもう聴けない…。
 そして、佐野元春は、満を持してのアルバム「サムディ」(1982)を発表し、オリコン・アルバム・チャートの4位に叩き込みます。更にいくつかのシングル(“スター・ダスト・キッズ”の再録盤を含む)を出したあと、突如単身渡米。日本を留守にしている間に発表された編集アルバム「ノー・ダメージ」(1983)が、佐野元春としての初のNo.1レコードとなりました。(佐野は、ニューヨークで知り合った知人たちに「俺は日本のナンバー・ワン・ミュージシャンなんだぜ」と自慢(?)したそうです。)
 しかし、その時の僕は、もう、ほとんど佐野元春に期待していませんでしたし、レコードも結局、最初の二枚のアルバムと、シングルの“サムディ”“ダウンタウン・ボーイ”を買っただけでした。今思えば残念なことです。もう少し我慢して「サムディ」「ノー・ダメージ」にも付き合っていたら、リアルタイムで「ヴィジターズ」(1984)の衝撃を受ける事ができたのに…。今さらですが、ニューヨークで録音された「ヴィジターズ」は、尖(とんが)った佐野元春が帰ってきた画期的なアルバムでした。情けないことに僕がその全貌を捉(とら)えるのは、発売20周年記念盤「VISITORS 20th Anniversary Edition (初回限定盤)(DVD付)」(2004)を購入するまで待たねばなりません。オリジナル盤発売当時の僕は、邦楽から洋楽に完全にシフトし、ストーンズにイカれて「ちっとも満足できないぜ、ヘイ、ヘイ」なんてやってたのです。(もちろんそのことを後悔したことはありませんが。)

 少し先走りますが、この「ヴィジターズ」、今年また新たな装いで再発されます。
VISITORS DELUXE EDITION(仮)(DVD付)VISITORS DELUXE EDITION(仮)(DVD付)
(2014/10/29)
佐野元春

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 もちろんガッツリ予約して、失われた衝撃を少しでも取り戻そうと必死です。

 でもね…。やっぱり、最初の二枚がね…。
 ♪パーティの席上ではシャンペンだってシャンと背中を伸ばしている…
 1stのA面一曲目、“夜のスウインガー”で、せっつくように歌われたこのスピード感が、後に日本の音楽界を揺るがす胎動だったとは、当時の誰も(僕も、たぶん佐野本人も)思っていなかったのです。このスピード感が、ヒップホップと融合して「ヴィジターズ」の世界観が形作られるのですが…。
 いやまぁ、ぶっちゃけ、この最初の二枚の時期の佐野元春はスプリングスティーンの物真似なんだけどね(笑)。“夜のスウインガー”だって、まんま“ロザリータ”だし(笑)。当時はスプリングスティーンの方はちゃんと聴いてなかったからなぁ(笑)。
 でもただの物真似に終わらなかったのは、日本語でこのスピード感を体現したからでしょう。それこそまさに、研ぎ澄まされたナイフのようなロックンロールであり、佐野元春の持ち味だったのです。
 面白いのは、“ビートでジャンプ”を始め、どこかで聞いたことのある曲名が多いこと。もちろん、元ネタとは全く違う曲になっているのですが。
 初期の佐野元春を「サムディ」「ノー・ダメージ」でしか知らない人にこそ、この二枚は聴いてほしい。どの曲も名曲といえる名盤です。
 とは言うものの、二曲ほど、ちょっと納得行かない曲もあります。“ドゥー・ホワット・ユー・ライク(勝手にしなよ)”は、4ビート・ジャズへのオマージュとも取れる曲ですが、僕はこういう方法論はあまり好きません。ロック/ポピュラー系のミュージシャンが、ジャズのテイストを取り入れるのは、ちょっと高度な音楽への接近のつもりなのかもしれませんが、どこか借り物のような気がして感心しないのです。もう一曲、“彼女”は、メロディもあまり立っていないし、バラードとしてもあまり魅力の感じられない曲です。当時友人と「なんでこんなつまらない曲を収録したんだろう」なんて言い合ってました。
 しかし、聴く人が違えば、また違う感想もあるでしょう。全音源を用意しましたので、(著作権監視が厳しく削除されてしまいました。orz)あなたの耳で確かめてください。決して「サムディ」にも劣るものでないことがわかるでしょう。それでは、Let's Rock'n' Roll!!




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Author:☆彡ふらんぼう
 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。
 なお、文中のCDやDVDなどのリンクはアフィリエイトになっていますので、「お前を儲けさせてやるなんてやなこった!」という方はリンクをクリックしないようにお願いします。m(_ _)m
 まぁ、大体半年で500円くらいの儲けですかねぇ…。

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