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【CD聴く】中山ラビ / SUKI #中山ラビ #SUKI #加藤和彦

■目次
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)
●Youtube音源引用
●体力の要(い)る歌声
●救いのある楽曲もある(笑)
●次の加藤和彦日記は…
 
 
 
 
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)

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中山ラビ / SUKI

全曲とも作詞:中山ラビ、作曲&プロデュース:加藤和彦

1. 嘆きの南方航路 4:51
2. 愛したりない 3:15
3. スープをさめさせないで 4:12
4. 海の予感 3:46
5. 無情 4:04

6. グッバイ上海 3:11
7. 早春 4:10
8. 花物語 3:46
9. 冬のノクターン 4:24
10. ルフラン 3:57

1983年4月25日発売

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●Youtube音源引用

SUKI(全曲、プレイリスト形式) / 中山ラビ


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●体力の要(い)る歌声

 さて今月の加藤和彦の日記は中山ラビのアルバム『SUKI』であります。

 中山ラビは以前にも紹介したことがありますが、とにかく、聴くのに体力&気力の要(い)る歌い手でして(笑)。
 前回の日記では精神力を振り絞って、ポジティブな内容の日記に仕立て上げたのですが、今回は…。(^_^;

 その日記で紹介した、前作『MUZAN』は、加藤が全面的にプロデュースし、楽曲も4曲ほど提供した意欲作でした。

 今回は、なんと!、全曲、加藤の作曲です!。そんなにまで加藤が気に入ったか、中山さん!?。

 加藤はそんなラビの期待に答えて、彼女の怨念渦巻く歌声に呼応した楽曲を提供しました!。

 
 く、暗い…。
 

 高岡早紀のときも僕はしきりに「憂(うれ)い」と言う言葉を使いましたが、その点ではラビさんも負けていません。いやまぁ、ラビのほうが目上なのですが。

 この時期の加藤はそういう憂いのある音作りを得意としていましたので、両者ピッタリはまり込み、抜け出せない蟻地獄のような(笑)アルバムができました。

 ちなみに、この時期の加藤は自身の音楽活動としてはヨーロッパ三部作を作り終え、次の『あの頃、マリー・ローランサン』(1983年9月1日発売)の少し前、と言う時期。
 ヨーロッパ三部作も憂いのある音作りをしていましたが、不思議なことに加藤自身が歌うと、聴くに耐える作品となるのですな。

 対してこちらは、楽曲の質そのものは高いのですが、ここまで憂いを深められると、ちょっと、僕的にはキツイ…!。

 もう、出だしの一曲目からドツボにはまったような歌唱ですよ。
 
嘆きの南方航路


 なまじ旋律が立っているだけに、ぐいぐい食い込んでくる、食い込んでくる(笑)。こういう世界観が好きな人にはたまらないんでしょうなぁ…。
 ザ・フリーのような打ち沈む暗さとは違いますが、これはこれでキツイですね。(^_^;

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●救いのある楽曲もある(笑)

 アルバム全体を貫くトーンが基本的に「憂い」なわけですが、ほんの少しだけ明るめ、と言うか、救いのある(笑)曲もあるので、それをご紹介しておきましょう。
 
スープをさめさせないで


 ここではラビの歌声もやや明るめですね。何とか聴くに耐えるのでは(笑)ないでしょうか。
 でも歌詞をじっくり聴くとやっぱり怨念を感じてしまう…。(^_^;

 
 もう一曲紹介しておきましょう。歌い出しは憂いがただようけど、イントロとサビが明るめ、と言う楽曲。
 
グッバイ上海

 
 この楽曲は当時シングルでも発売されたそうです。売れたかどうか知りませんけど(笑)。

 ちなみにこの曲のB面(と言う言い方はまだ通じるのかな)は“未練”と言うアルバム未収録曲なのですが、これがどういう曲なのか正体がつかめません。加藤の作曲作品であることは分かったのですが(作詞はラビ)、肝心の音は、Youtubeで検索しても見当たらないのです。
 この曲についての詳細、知っている人は教えて~!。

 そんなこんなで、これだけアクの強い作品だと、ダメな人には全然ダメだけど、ハマるひとはドツボにはまるだろうなと言う気がします。

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●次の加藤和彦日記は…

 今度の加藤和彦日記はもう少し明るめで行こうと思います。ので期待していただいてもいいですよ?。

 ですが、ここで一つ恐ろしいことを告げておかねばなりません。

 加藤とラビが組んだアルバムが、もう一枚あるのです…!。

 そちらもいつかはご紹介したいと思っておりますので、覚悟だけは決めておいてください…、アーメン!。

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テーマ : J−POP
ジャンル : 音楽

【追悼】【CD入手】ミシェル・ルグラン / ルグラン・ジャズ+3 (リマスター・紙ジャケット仕様) #MichelLegrand #LegrandJazz #JohnColtrane #MilesDavis

■目次
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)
●Youtube音源引用
●追悼、ミシェル・ルグラン
●これは…ジャズ?
●“ザ・ジターバグ・ワルツ”聴き比べ
 
 
 
 
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)

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ミシェル・ルグラン / ルグラン・ジャズ+3 (リマスター・紙ジャケット仕様)

1. ザ・ジターバグ・ワルツ The Jitterbug Waltz (Thomas Waller) 5:15
2. 雲 Nuages (Django Reinhardt) 2:22
3. チュニジアの夜 Night In Tunisia (John Gillespie, Frank Paparelli) 5:49
4. ブルー・アンド・センチメンタル Blue And Sentimental (William Count Basie, Jerry Livingston, Mack David) 3:21
5. サヴォイでストンプ Stompin' At The Savoy (Benny Goodman, Chick Webb, Edgar M. Sampson) 3:44
6. ジャンゴ Django (John Lewis) 4:12
7. ワイルド・マン・ブルース Wild Man Blues (Jelly Roll Morton, Louis Armstrong) 3:21
8. ロゼッタ Rosetta (Earl Hines, William Henri Woode) 7:15
9. ラウンド・ミッドナイト 'Round Midnight (Cootie Williams, Thelonious Monk) 2:57
10. ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニモア Don't Get Around Much Anymore (Duke Ellington, Sidney Keith Russell) 2:32
11. イン・ア・ミスト In A Mist (Bix Beiderbecke) 3:17
12. ミス・ジョーンズに会ったかい? (ボーナス・トラック) Have You Met Miss Jones? (Richard Rodgers & Lorenz Hart) 2:25
13. これは恋ではない (ボーナス・トラック) This Can't Be Love (Richard Rodgers & Lorenz Hart) 2:41
14. ザ・レディ・イズ・ア・トランプ (ボーナス・トラック) The Lady Is A Tramp (Richard Rodgers & Lorenz Hart) 5:00

演奏者はこちらの「クレジット」の項を参照してください。

Tracks 1, 6, 7, 9 - Recorded June 25, 1958 (New York City)
Tracks 2, 4, 8, 10 - Recorded June 27, 1958 (New York City)
Tracks 3, 5, 11 - Recorded June 30, 1958 (New York City)
Tracks 12 to 14 - Recorded December 16, 1962 (New York City

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●Youtube音源引用

ルグラン・ジャズ +3 (全曲、プレイリスト形式) / ミシェル・ルグラン Legrand Jazz +3 / Michel Legrand


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●追悼、ミシェル・ルグラン

 ミシェル・ルグラン(Michel Legrand, 1932年2月24日 - 2019年1月26日 享年86歳)

 昨年のちょうど今頃に亡くなったことになります。別に一周忌だから採り上げた、というわけではありませんで、その訃報の半年くらい前にCDチェンジャーに入れて聴き込んでいたら、突然そういう知らせが飛び込んできた、と言う感じでした。

 ルグランと言えば、一般的にはミュージカル映画「シェルブールの雨傘」の音楽を書いた人、として有名なようですが、僕は不勉強にしてこの映画もその音楽も未見未聴なのであります。(^_^;
 と言うか、ルグランについてほとんど知らんのです。でまぁ、開き直って知らんままに追悼日記を書くわけですけれど、どうなるんでしょうね?。(^^ゞ

 冒頭の名曲“ジターバグ・ワルツ”については「粋人(すいじん)ミシェル・ルグランの『ルグラン・ジャズ』に入っているとびっきりクールでスマートな解釈(レンデイション)も素晴らしい出来」と、村上春樹が和田誠と共作した音楽エッセイ絵本「ポートレイト・イン・ジャズ」で書いていました。…もっともその直後に「個人的にはハーブ・ゲラーの方を好んでよく聴いた」みたいなオチをつけているのですけれども。
 そこで村上春樹が紹介していたゲラーのアルバムについてはこちらの日記に拙文を載せているのでご笑覧いただければ幸いです。一番いいのは、その「ポートレイト・イン・ジャズ」を読んでもらう事ですが。

ザ・ジターバグ・ワルツ The Jitterbug Waltz (Thomas Waller)


 このアルバムには、マイルス・デイヴィス(トランペット、フリューゲル・ホルン)とジョン・コルトレーン(テナー・サックス)も参加しているので、彼らの日記として採り上げても良いのですけれども、あとに書く理由と、やはり追悼の意を示したいということで、「マイルスとコルトレーンとしては番外編」として扱い、(それぞれの日記の目次には載せますけど)主役はあくまでルグラン、と言うスタンスで行こうと思います。

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●これは…ジャズ?

 一応、このアルバムは「ルグランがジャズに取り組んだ」アルバムということになっています。実際、腕っこきのジャズ・メンがこれでもかと集められて、それぞれに素敵な演奏を聴かせてくれます。
 
 しかし、僕は不思議と、「ジャズを聴いている」と言う気がしません。もちろん僕はジャズの何たるかを述べられるほどジャズに詳しいわけではないので、あくまで素人意見ですけれども、これは、やはり「ルグランのアルバム」だからではないかと。
 ルグランは優れた音楽家であったようですが、必ずしもジャズ向きではなかったのではないか、と、このアルバムを聴いていると思います。「ジャズと言うよりは高級BGM」と言う感じがするんです。

 なんでそう聞こえるのかなと、ちょっと考えてみたんですけど、多分、「スマートにまとまりすぎている」からじゃないでしょうか。
 もちろんウェスト・コースト・ジャズみたいなスマートなジャズもありうるんですけど、彼らの場合は、ジャズが本来的に持っているであろう躍動感みたいなのを体現していたと思うんです。
 でも、このアルバムで鳴っている音楽は、その点が綺麗にまとまりすぎていると言う気がします。

 もちろん、「これは立派にジャズだよ」と言われて強硬に反論するというつもりは無いんですけど。あくまで僕の受け止め方ということで。

 あと、誤解なきように言っておくと「ジャズじゃないからダメだ」とは全然思ってませんので、これも念の為。(^_^;

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●“ザ・ジターバグ・ワルツ”聴き比べ

 さて、ここらへんの僕の感覚をわかってもらうため、“ザ・ジターバグ・ワルツ”を素材に他のジャズメンの演奏も聴いてもらいましょう。文中で言及したハーブ・ゲラーの演奏と、この曲の作者ファッツ・ウォーラーの演奏です。

The Jitterbug Waltz / ハーブ・ゲラー

 
 この演奏には、僕の好きなトランペッター、ケニー・ドーハムが参加しています。暖かみのあるトランペットはこの人特有のもの。
 アルバム『ファイア・イン・ザ・ウェスト』(1957年)収録。

 
The Jitterbug Waltz / ファッツ・ウォーラー

 
 原曲はウォーラーの弾くオルガンで始まります。この時代(1942年)にオルガンと言うだけでも現代的で特徴的なんですけれども、どこかユーモアの漂う演奏なのが個人的にはツボです。

 これらの演奏とルグランの演奏を聴き比べていただくと、ルグランのものが「綺麗にまとまっている」と言う感覚がよくわかってもらえると思います。

 とまぁ、追悼になってるんだがどうなんだか分からない日記になりましたが、楽しんでいただけたでしょうか?。

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■ジョン・コルトレーン日記
 
 
 
 

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

【DVD入手】ローリング・ストーンズ / ヴードゥー・ラウンジ・アンカット (1DVD) #RollingStones #VoodooLoungeUncut

■目次
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)
●Youtube音源引用
●ストーンズ、映像&音源リリース・ラッシュ!
●オープニングは“ノット・フェイド・アウェイ”
●シェリルのへそ出しルック
●ここで“サティスファクション”かよ…。やられたぜ…。
●テンプテーションズの“アイ・キャント・ゲット・ネクスト・トゥ・ユー
 
 
 
 
 
 
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)

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ローリング・ストーンズ / ヴードゥー・ラウンジ・アンカット


All compositions by Mick Jagger and Keith Richards except as indicated


1. ウーピー・ゴールドバーグ・イントロ Whoopi Goldberg Introduction 1:34
2. ノット・フェイド・アウェイ Not Fade Away (Buddy Holly and Norman Petty) 4:20
3. ダイスをころがせ Tumbling Dice 4:52
4. ユー・ガット・ミー・ロッキング You Got Me Rocking 3:57
5. ロックス・オフ (未発表映像) Rocks Off 5:23
6. スパークス・ウィル・フライ (未発表映像) Sparks Will Fly 4:58
7. リヴ・ウィズ・ミー ウィズ・シェリル・クロウ (未発表映像) Live With Me with Sheryl Crow 4:32
8. サティスファクション (I Can't Get No) Satisfaction 6:49
9. ビースト・オブ・バーデン (未発表映像)Beast Of Burden 5:47
10. 悲しみのアンジー Angie 4:12
11. デッド・フラワーズ (未発表映像) Dead Flowers 4:30
12. スウィート・ヴァージニア Sweet Virginia 5:43
13. ドゥー・ドゥー・ドゥー…(ハートブレイカー) (未発表映像) Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker) 4:01
14. イッツ・オール・オーヴァー・ナウ It's All Over Now (Bobby Womack and Shirley Womack) 4:39
15. ストップ・ブレイキン・ダウン ウィズ・ロバート・クレイ Stop Breakin' Down Blues with Robert Cray (Robert Johson) 5:33
16. フー・ドゥ・ユー・ラヴ? ウィズ・ボ・ディドリー Who Do You Love ? with Bo Diddley (Bo Diddley) 3:59
17. アイ・ゴー・ワイルド (未発表映像) I Go Wild 7:59
18. ミス・ユー Miss You 13:37
19. ホンキー・トンク・ウィメン Honky Tonk Women 5:26
20. ビフォー・ゼイ・メイク・ミー・ラン (未発表映像) Before They Make Me Run 4:10
21. ワースト The Worst 3:30
22. 悪魔を憐れむ歌 Sympathy For The Devil 6:24
23. モンキー・マン (未発表映像) Monkey Man 4:25
24. ストリート・ファイティング・マン (未発表映像) Street Fighting Man 5:23
25. スタート・ミー・アップ Start Me Up 4:17
26. イッツ・オンリー・ロックン・ロール It's Only Rock'n'Roll (But I Like It) 5:19
27. ブラウン・シュガー Brown Sugar 6:42
28. ジャンピン・ジャック・フラッシュ Jumpin' Jack Flash 7:53
▼ボーナス・ライヴ映像
29. シャッタード Shatterd 4:08
30. アウト・オブ・ティアーズ Out Of Tears 5:33
31. オール・ダウン・ザ・ライン All Down The Line 4:25
32. アイ・キャント・ゲット・ネクスト・トゥ・ユー I Can't Get Next To You (Norman Whitfield and Barrett Strong) 5:23
33. ハッピー Happy 4:37

1-28:Miami's Joe Robbie Stadium 25th November 1994
29-33:New Jersey, Giants Studium 14th August 1994

Mick Jagger: Vocals, Guitar, Harmonica
Keith RIchards: Guitar, Vocals
Charlie Watts: Drums
Ronnie Woos: Guitar

Darryl Jones: Bass, Backing Vocals
Chuck Leavell: Keybords, Backing Vocals
Bobby Keys: Saxophone
Andy Snitzer: Saxophone, Keybords
Michael Davis: Trombone
Ken Smith: Trumpet
Lisa Fischer: Backing Vocals
Bernard Fowler: Backing Vocals
Blondie Chaplin: Backing Vocals, Percussion


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●Youtube音源引用

Voodoo Lounge Uncut (Audio only) / Rolling Stones
ヴードゥー・ラウンジ・アンカット (全33曲、プレイリスト形式、音声のみ) / ローリング・ストーンズ



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●ストーンズ、映像&音源リリース・ラッシュ!

 この一つ前の『ノー・セキュリティ - サン・ノゼ 1999』(日記はこちら)を発売(2018年7月)したあたりから、息もつかせずにストーンズの映像&音源ソフトが発表されていきます。だいたい隔月のペースでしたねぇ…。
 そのたんびに、僕はせっかく別の目的で貯めているAmazonギフト券を泣く泣く崩して入手していましたよ。
 とりあえず2019年11月の『ブリッジズ・トゥ・ブエノス・アイレス』以降は後続の噂を聞かないので、流石にネタ切れしたのか、あるいはスタジオ新作の完成&発売が近いのか。後者だったら良いな♪。

 今回の『~アンカット』は、ずーっと前にVHSで出ていた『LIVE VOODOO LOUNGE TOUR 94/95』の完全盤、と言う位置づけです。
 もともとはケーブルTV用かなにかに制作された映像&音源でした。

 そういった経緯なので、曲目一覧で「未発表映像」とされているものも、実際には一度はTVで放映されたことがあり、ほんとうの意味での「未発表」ではありません。
 まぁ、公式からのソフトとしては未発表、と言う感じでしょう。

 僕は音源だけは、ブートで完璧版をすでに持っていました。ブートと言っても一般店舗で売っているような、ゆる~いブートでしたけどね(笑)。

 1989年以降のストーンズのライヴが、「懐メロ化」して、スリルも何も無くなってしまった、というのは僕の日記では何度も言ってきたので、ここではこれ以上繰り返しません。できるだけ「いいとこ探し」していこうと思います。

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●オープニングは“ノット・フェイド・アウェイ”

 このビデオのハイライトは、出だしのかっこよさに尽きます。女優ウーピー・ゴールドバーグ(何に出ていた人かはよく知らないけど)のMCによってバンドが紹介され、打ち込みのようなビートが(実際に打ち込みなんでしょう)会場に蔓延します。その打ち込みリズムに乗って演奏されるのは、バディ・ホリーの不朽の名曲“ノット・フェイド・アウェイ”です。
 
“ノット・フェイド・アウェイ” Not Fade Away (Live) / ローリング・ストーンズ

 これが今回のビデオ・ソフトに収録されている演奏です。
 バディ・ホリーによる(正確には「クリケッツ」名義ですが、まぁ、細かいことは言わないで(^_^;)オリジナルと、それをカバーして採り上げた初期のストーンズ・バージョンとを折衷(せっちゅう)したようなアレンジになっています。…と、言葉でいうよりも百読は一聴に如(し)かずでしょう、これらを実際に聴いてもらいます。

 まずはバディ・ホリー(前述の通り初出時はクリケッツ名義でした)による演奏。
 
Not Fade Away / Buddy Holly

 「音の隙間」を有効に使った、実に独創的なリズム・アレンジです。後にミック・ジャガーが「白人では唯一の独創的なロックンローラー」と褒めそやしたのもうなずけますね。
 その独創的なリズムにはボ・ディドレーが得意としたジャングル・ビートを巧みに取り入れられています。

 この曲を、最初期のストーンズが、ボ・ディドレーの味付けに先祖返りさせて演奏したものが、彼らのサード・シングルとなったこのバージョンです。
 
ノット・フェイド・アウェイ / ローリング・ストーンズ

 お聴きになって分かる通り、オリジナルのクリケッツにあった「音の隙間」はものの見事に消え失せています。その代わりの疾走感がものすごい。この疾走感は元ネタになったボ・ディドレーのそれとも違う、この時期の白人英国ロッカー特有のビート感覚によるところが大きいと思います。

 と言ったところで、ボ・ディドレーのジャングル・ビートとはなんぞや?、と思われる方のために、典型的な楽曲を、ボ・ディドレー自身の演奏で聴いてもらいましょう。
 
Bo Diddley / Bo Diddley

 彼のデビュー曲でありますが、バディ・ホリーが薄っすらと参考にしたことがよくわかりますし、ストーンズの初期シングル・バージョンがこのディドレーのジャングル・ビートを基にしていることもわかりますね。

 それで、こちらの『~アンカット』版ですが。
 すでに音は聴かれたと言う前提で話をすすめますが、先にも書いたとおり、全体的な雰囲気はクリケッツを基(もと)にしつつ、昔自分たちが演ったときの疾走感も忘れてはいません。
 公式で映像が流通していないのが残念ですが(まぁ当然といえば当然ですけど(笑))、映像で見ると感激もひとしおです。
 打ち込みのリズムに乗ってチャーリーのドラムスがさりげなくジャングル・ビートを叩き出す感じがおしゃれですし、そこから、ミック・ジャガーのボーカルが先陣を切って切り込んでくるのも爽快ですし、なによりも、そのミックの歌に導かれて、ストーンズの二人のギタリスト、キース・リチャーズとロン・ウッドがリズムを刻みこむ瞬間がたまらなくスリリングです。
 これらが、映像だと、音が出てくる順番にメンバーにハイライトするので、音と映像がバッチリ噛み合ったファンタジーのような体験ができるのです。

 と、褒めそやしたところで、気持ちを引かせるようなことを言って申し訳ないのですが、このオープニングを凌(しの)ぐかっこよさは、以降には出てきません(笑)。
 究極の出オチみたいなビデオ作品なのであります。(^_^;

 それでも見どころがまったくないというわけではないので、ちょっとだけ見ておきましょうか。

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●シェリルのへそ出しルック

 「~ルック」と言う言い回しそのものがもうおっさん臭いのではないかと自ら危惧するわけですが。

 それでもここでのシェリル・クロウはチャーミングだと言わざるを得ません。
 おへそそのものはカメラのアングルの関係もあってさほど強調されていないのですが、お尻のラインがバッチリ出ているぴちぴちのロング・パンツが実にイカしてます。…こういう事言うからセクハラオヤジ臭いと言われるのでしょうが、ここでのシェリルに惹かれない男は多分いないのではないでしょうか?。

 ミック・ジャガーはよくバック・ボーカルのリサ・フィッシャーとセクシュアルな悪ノリをしますが、ここでは流石に紳士的です。まぁ当然かな。

 もちろんシェリルは歌唱もバッチリ。

 映像はついてませんが、音源だけでも引いておきましょう。映像見たい人は「買って見て」ね。(^_^;
 
“リヴ・ウィズ・ミー ウィズ・シェリル・クロウ” Live With Me

 百戦錬磨(ひゃくせんれんま)のミック相手に一歩も引いていないのが音からも伝わるでしょう。

 このライヴはテレビ放送があるということで、ゲストを特別に招いたようですが、あと二人のゲストは、残念ながらと言うべきか、むさ苦しい男たちであります(笑)。
 せっかくだからそれらも聴いてみようじゃないですか。

 「新世代のブルースマン」と言われたロバート・クレイも、しっかりイイおっさんになっていて親近感が湧きます。
 ギターの腕前は流石ですね。音だけだとどれを誰が弾いているのかいまいちわかりませんが、映像付きならバッチリです!…と言うことにしておこう(笑)。
 
“ストップ・ブレイキン・ダウン ウィズ・ロバート・クレイ” Stop Breakin' Down Blues (Live)

 

 一方、こちらは旧世代も旧世代、ロックン・ロール勃興期(ぼっこうき)から活躍している御大です。

 ただ、ここでは典型的なジャングル・ビートの曲ではなく、ちょいとひねった選曲になっています。その事自体には音楽的な文句はないのですが、この日記での、オープニングについての箇所が書きにくくなったのは事実なんです。わざわざよそからジャングル・ビートの音源を引いてこなければならなかったのですから。

 ですが、そんなことは些末(さまつ)なことに過ぎません。ボ・ディドレーの名曲“フー・ドゥ・ユー・ラヴ”を心ゆくまで堪能してください。

“フー・ドゥ・ユー・ラヴ? ウィズ・ボ・ディドリー” Who Do You Love? (Live)

 これも音だけなので、イマイチわかりにくいと思いますが、ボ・ディドレー御大、ギターの弦が切れたのもお構いなしの壮絶な熱演であります。
 一聴の価値があるのは分かってもらえていると思いますが、一見の価値もアリですよ。

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●ここで“サティスファクション”かよ…。やられたぜ…。

 順番が前後してしまいましたが、シェリル・クロウのあとに、なんと“サティスファクション”を演っています。「えっ、こんな中途半端な場所で?」と思ってしまいますが、その意外性を狙ったのかもしれませんね。

 あるいは曲目をじっくり見てピンときた人がいるかも知れませんが、この後、ややテンポ・ダウンした楽曲が続くのです。その区切りをつけるための“サティスファクション”ではないかという推測もできます。

 特に、“悲しみのアンジー”、“デッド・フラワー”、“スウィート・ヴァージニア”の三曲は、小さめの場所をステージ上に設けて、そこで「アコースティック・セット」として演奏しています。

 後の展開を知っている僕たちから見ると、ブリッジズ・トゥ・バビロン・ツアーから定番になった、特設小型ステージ・パートの魁(さきがけ)であるとか、アコースティック・アルバム『ストリップド』の原型だとか、賢(さか)しげなことを言ってしまいそうになりますが、要は彼らも同じ位置にとどまっているつもりではなかったということでしょう。
 懐メロバンドに堕したには違いないですが、挑戦的であることとか、野心的であることまで捨ててはいないということです。

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●テンプテーションズの“アイ・キャント・ゲット・ネクスト・トゥ・ユー

 さて本編の残りはざっくり省略しまして(笑)。
 ボーナス映像として入っているもののうち、彼らとしては初出の楽曲があるので、ちょっと見てみましょう。
 名門ソウル・グループ、テンプテーションズのカバーです。

 
アイ・キャント・ゲット・ネクスト・トゥ・ユー / ローリング・ストーンズ ("Voodoo Lounge Uncut"- Bonus -)


 
I Can't Get Next To You / The Temptations


 1969年に発表されたこの曲は、テンプテーションズとしては2曲めの全米ナンバー・ワン・ヒットだそうです。一曲目は“マイ・ガール”なんでしょうか?。よく知らないですけど(笑)。
 原曲ではファンクな風味が全面に出ていますが、ストーンズはこれを泥臭くルーズなリズムに仕立て、さらに出だしからラッパを大々的に加えて重た目な仕上がりにしています。

 さて、締めくくりはキースの歌う“ハッピー”で締めましょか。これは映像付き。楽しんでね♪…あっ、ちなみに、この日記では映像堪能しまくっているような書き方しましたが、実際には音源だけ取り出してCD-Rに焼いて聴いて楽しんでいます。今回日記を書くにあたって再度チェックしてみた程度ですので…。(^_^;

“ハッピー” The Rolling Stones - Happy (Voodoo Lounge Uncut / Bonus)


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■ローリング・ストーンズ日記一覧
 
 
 
 

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD雑感】今月CDチェンジャーにセットしたCDたち。[画像大きめ閲覧注意]


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ボブ・ディラン / プラネット・ウェイヴズ (リマスター・紙ジャケット仕様)
レッド・ガーランド / All Mornin' Long
アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック-デラックス・エディション-
ジーン・ヴィンセント / ジーン・ヴィンセント・アンド・ブルー・キャップス+ブルー・ジーン・バップス+8
 「今ごろ最初の「アナ雪」かよ」とか言われそうですが、ハイ、今ごろ最初のアナ雪です。今回の続編はレリゴーに匹敵する楽曲はあるのでしょうかね?。




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テーマ : 音楽日記
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プロフィール

☆彡ふらんぼう

Author:☆彡ふらんぼう
 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。
 なお、文中のCDやDVDなどのリンクはアフィリエイトになっていますので、「お前を儲けさせてやるなんてやなこった!」という方はリンクをクリックしないようにお願いします。m(_ _)m
 まぁ、大体半年で500円くらいの儲けですかねぇ…。

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