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【CD聴く】麗蘭 / 宴 #麗蘭 #宴

■目次
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)
●Youtube音源引用
●年末に収録したわけじゃないけど
●新曲?“BIRTHDAY SONG”
●“今夜R&Bを…”の連呼再び
●高速化する“ミュージック”
●新たな故郷
 
 
 
 
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)

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麗蘭 / 宴

All songs except noted are written by 仲井戸麗市

01 Opening SE- 浪路はるかに "Sail Along, Silv'ry Moon" (Harry Tobias, Percy Wenrich) / Billy Vaughn 1:40
02 ミッドナイト・ブギ [Live] 6:31
03 ヒッチハイク '93 [Live] (作詞:仲井戸麗市 作曲:麗蘭) 4:48
04 顔 [Live] 6:15
05 蜜の味 [Live] (作詞作曲:土屋公平) 5:22
06 BIRTHDAY SONG [Live] 6:11
07 クッキーと紅茶 [Live] 5:18
08 がらがらヘビ [Live] (作詞:仲井戸麗市 作曲:土屋公平) 8:13
09 ココナッツバター [Live] (作詞作曲:麗蘭) 11:01
10 今夜R&Bを… [Live] 8:59
11 ミュージック [Live] 6:58

仲井戸麗市:ボーカル、ギター
土屋公平:ギター、ボーカル

早川岳晴:ベース
鈴木裕文:パーカッション
楠均:パーカッション、ドラムス、コーラス

1993年4月20,21日 大阪メルパルクホールで収録

1993/7/28(水)発売

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●Youtube音源引用

宴 (全曲) / 麗蘭


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●年末に収録したわけじゃないけど

 年末といえば世間的にはベートーヴェンの第九とか、NHKの紅白歌合戦だったりするのでしょうが、一部の熱心なファンにとっては、「麗蘭恒例の年末磔磔ライヴ」の日だったりもするのです。多分今年もするんでしょう。僕は行けないけど。

 と言う訳で麗蘭の実質的なセカンド・アルバムにして最初のライヴCD。収録時期は初夏で、大阪ですけど。(^_^;

 1991年に出たヴィデオ・ソフト『Welcome Home!!』(彼らの初のメディア作品)がすでに集大成的なライヴ作品だったので、改めて「セカンド・アルバムでライヴ」と言われても不思議な感じがしてしまいます。

 後でちらっと書きますが(書き忘れるかもしれませんが(笑))、彼らにとっては「一つのケリ」をつけるためのアルバムであったのだろう、と、思われます。

 それはまぁ、後回しにして、ちょこっとだけ内容を聴いてみましょう。

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●新曲?“BIRTHDAY SONG”

 “BIRTHDAY SONG”は初収録の楽曲で、多分新曲であろうと思われます。
 なにせこの人達、2時間近い収録のライヴ映像『Welcome Home!!』でもステージのすべての楽曲を網羅していなかったので、隠し玉がいくつか有ってもおかしくはないのです。
 でもまぁ、ここは素直に「新曲」だと思っておきましょう。で、この新曲がえらいカッコいい。

BIRTHDAY SONG


 シンプルな作りの楽曲なのですが、それを勢いだけ(でもないでしょうが)でここまでグイグイのせてくるのは、やっぱり、この人達はすごいな、と、思わせます。

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●“今夜R&Bを…”の連呼再び

 そして、今回も頑張って聞き取りしましたよ、“今夜R&Bを…”のミュージシャン名連呼。

 以下にその成果を記しますが、ミュージシャン名以外にも、曲名だとか、音楽のジャンル名だとかが混じっていまして。
 それらを区別する規則的で適切な記法が思いつかなかったので、そこはグダグダです(笑)。

 オーティス(・レディング)、サム・クック、テンプテーションズ、シュープリームス、
 アレサ・フランクリン、ウィルソン・ピケット、サム&デイヴ、ジェイムス・ブラウン、ボビー・ウーマック、クラレンス・カーター、キング・カーティス、O.V.ライト、ルーファス・トーマス、カーラ・トーマス、ソロモン・バーク、ドン・コヴェイ、ステイプル・シンガーズ、レイ・チャールズ、リトル・ステイーヴィー・ワンダー、(リズム&ブルース、)サマータイム・ブルース(曲名)、B.B.キング、フレディ・キング、アルバート・キング、アルバート・コリンズ、バディ・ガイ、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、ロバート・ジョンソン、マジック・サム、ライトニング・ホプキンス、ジョン・リー・フッカー、マディ・ウォーターズ、ジミー・リード、(リズム&ブルース、)ニュー・オリンズ(地名)、アラン・トゥーサン、ボー・デイドリー、ネヴィル・ブラザーズ、ドクター・ジョン、プロフェッサー・ロング・ヘアー、ミーターズ、…(ソウル・ミュージック、)メンフィス・サウンド、ハイ・サウンド、モータウン・サウンド、スモーキー・ロビンソン、ブッカーT.MG's、スティーヴ・クロッパー、ダック・ダン、ジェリー・ジェモット、ジャコ・パストリアス、バーナード・パーディー、スティーヴ・ガッド、チャーリー・ワッツ、?、…パーシー・スレッジ、ウェン・ア・マン・ラヴズ・ア・ウーマン(曲名、邦題:男が女を愛する時)、アーサー・コンレイ、スウィート・ソウル・ミュージック(曲名)、エディ・フロイド、ノック・オン・ウッド(曲名)、(リズム&ブルースおまえと、)…ジャニス・ジョップリン、ブルース・ブラザーズ、ジョン・ベルーシ…
 …エンディング~レイニー・ナイト・イン・ジョージア(曲名)、ブルック・ベントン

 そして例のごとく、聞き取れなかった箇所が…。「チャーリー・ワッツ」の後、「パーシー・スレッジ」の前がわかりません!。(>_<) 求む、情報!。

今夜R&Bを…


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●高速化する“ミュージック”

 彼らの代表曲と言えば今も昔も“ミュージック”であることに変わりはないでしょう。個人的にはこういう紛らわしい題名は勘弁してほしいんですけど(笑)。まぁ、「麗蘭の“ミュージック”」で通じると思うんで良い事にしましょう。

 グイ乗りの『Welcome Home!!』版、クールに決めた『麗蘭(ファースト・アルバム)』スタジオ版、そして今回の『宴』版なんですが、なんか、どんどん速くなって行ってないですか?。(^_^;

ミュージック


 このまま行くと超特急になってしまうのでは!?、と危惧したものの、1995年の年末に神戸チキンジョージで聴いた演奏は、常識的な速さでした。そりゃそうか。

 その他にも“ヒッチハイク '93”では、『Welcome Home!!』版にはなかった中間部を挿入して見せたりして、なかなか工夫の跡が見えます。

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●新たな故郷

 とは言え。

 とは言え、なんですよ。

 『Welcome Home!!』のときに有ったマジック、ファースト・アルバムでもまだ続いていた音楽のマジック、それがここでは、やや希薄のような気がします。

 そこは、やはり、新曲一発で演った『Welcome Home!!』と、既存の曲中心に演っている、この「再現ライヴ」との、方向性の違いのせい、と言えるのかもしれません。

 それは、先行して発表された、新曲オンリーのシングル『マンボのボーイフレンド』での覇気のある演奏と比べてみるとわかる、わかってしまうところだと思います。

 彼ら自身もそのことは感じていたのでしょう。この後は年末に京都のライヴハウス磔磔で、というような、特別な機会以外は「麗蘭」を封じ込めることになります。

 しかし、同時に、彼らにとって「麗蘭」は新たな故郷とでも言うべき「帰る場所」にもなったのではないでしょうか。

 その証拠に年末のライヴは、ほぼ毎年繰り返され、世紀をまたいで2005年以降は、毎年「磔磔ライヴ」がアルバムとして発売されるようになり、それは2019年の現在も続いているのです。

 そして、来年2020年にも、今日、礫礫で演奏された内容がCD化されることでしょう。(そのうち配信オンリーになったりするのかな…。)

 「1990年代日本のロックの奇跡」は、未だに奇跡であり続けているのでしょう、多分。

 僕もまたいつかはそこに戻りたいなぁ…。

 と言う感じですが、次回の麗蘭日記は、今回チョンボして跳ばしてしまった、仲井戸麗市のソロ・アルバム『DADA』を採り上げてみようと思います。いつ頃の日記になるかはなんとも言えないのですが、まぁ、気長に待っていて下さい。(^_^;


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■麗蘭日記
 
 
 
 
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テーマ : J−POP
ジャンル : 音楽

【CD聴く】麗蘭 / マンボのボーイフレンド (CDS) #麗蘭 #マンボのボーイフレンド

■目次
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)
●Youtube音源引用
●強き言霊の宿る楽曲たち
 
 
 
 
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)

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麗蘭 / マンボのボーイフレンド (CDS)

All songs are written by 仲井戸麗市

1. マンボのボーイフレンド 5:44
2. ブルース・イン・回転木馬(ブートレッグ・ヴァージョン) 5:44
3. 風の車(スペシャル・ミックス・ヴァージョン) 5:43

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●Youtube音源引用

マンボのボーイフレンド (全曲) / 麗蘭


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●強き言霊の宿る楽曲たち

 スタジオ・アルバム『麗蘭』を作成したことで、一度は完成を見た麗蘭プロジェクトでしたが、その2年後には再び動き出します。

 1993年初夏に、2度めの全国ツアーを行い、そこで披露した新曲をシングルとして発表しました。

 実際にはもう一曲、“BIRTHDAY SONG”と言う新曲もあったのですが、これはライヴ・アルバム『宴』に収録されることになります。

 これはなんでだったんだろう?。4曲入りだとシングル扱いされないから、とかあるのかしら?。

 ともあれ、「8cm CD」と言う、今ではもう見なくなってしまった規格で、麗蘭のセカンド・シングルは発表されました。

 ここでは、音楽的な魅力も素晴らしいのですが、仲井戸麗市の、詩人としての感性が全開になった楽曲群となりました。

 下手に歌詞を引用するとダサくなるのでやめておきますが、基本、歌詞に拘泥(こうでい)しない僕の耳を捉(とら)えてしまうのですから、この言霊の力は半端じゃないよ。

 ぜひタイトル曲だけでも聴いてみてください。


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■麗蘭日記
 
 
 
 

テーマ : J−POP
ジャンル : 音楽

【CD入手】ソニー・クラーク / ソニーズ・クリブ #SonnyClark #SonnysCrib #JohnColtrane

■目次
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)
●Youtube音源引用
●コルトレーン日記です
●いかにもハード・バップ然とした演奏
●次回は…
 
 
 
 
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)

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ソニー・クラーク / ソニーズ・クリブ

1. ウィズ・ア・ソング・イン・マイ・ハート "With a Song in My Heart" (Richard Rodgers, Lorenz Hart) - 7:54
2. スピーク・ロウ "Speak Low" (Kurt Weill, Ogden Nash) - 6:50
3. カム・レイン・オア・カム・シャイン "Come Rain or Come Shine" (Harold Arlen, Johnny Mercer) - 7:29

4. ソニーズ・クリブ "Sonny's Crib" (Sonny Clark) - 13:31
5. ニュース・フォー・ルル "News for Lulu" (Sonny Clark) - 8:34

Sonny Clark - piano
Donald Byrd - trumpet
Curtis Fuller - trombone
John Coltrane - tenor saxophone
Paul Chambers - bass
Art Taylor - drums

Recorded September 1, 1957

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●Youtube音源引用

ソニーズ・クリブ (全曲) / ソニー・クラーク
Sonny's Crib (Full album) / Sonny Clark



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●コルトレーン日記です

 コルトレーン日記です。

 ソニー・クラーク(ピアノ)というと、やはり多くの人が傑作『クール・ストラッティン』を思い浮かべると思うのですが、ここでは『ソニーズ・クリブ』です。

 なぜなら、僕は今、ジャズ界の3大巨頭「マイルス・デイヴィス」「セロニアス・モンク」「ジョン・コルトレーン」のアルバムを年代順に聴いていこうという無謀なプロジェクトを進行中であり、その、コルトレーンが、『ソニーズ・クリブ』に参加しているからです。

 まぁ、そんなゴタクはともかくとして聴いていきましょう。

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●いかにもハード・バップ然とした演奏

 アナログでA面に当たる前半3曲は、他者の手になる有名曲、いわゆるスタンダード・ナンバーを採り上げています。
 B面相等の後半2曲はソニー・クラークの自作曲。

 いずれも、いかにもハード・バップ然とした演奏です。つまり、いかにもジャズらしいジャズということ。

 あえて珍しいと言えば、カーティス・フラーのトロンボーンが加わった6重奏編成であるというところでしょうか。

 フラーのトロンボーンは演奏のバック・グラウンドを支えるだけでなく、積極的にソロ回しを行っています。そうするように仕向けたのはリーダーのソニー・クラークなんでしょうけど。

 フラーに限らず、バードのトランペットもコルトレーンのテナー・サックスも、同じくらいに活躍の場が与えられています。もちろんクラークもピアノ・ソロを聴かせます。

 僕の好きなベース・ソロ(ポール・チェンバース)は、後半の“ソニーズ・クリブ”と“ニュース・フォー・ルル”でちょびっとだけ。(T_T)
 でも全くソロのないドラムスのアート・テイラーよりは扱い良いのか…。orz

ソニーズ・クリブ


 
ニュース・フォー・ルル


 前回紹介した『トレーニング・イン』ほどコルトレーンを堪能できるというわけでもないですが、逆に、純粋に演奏者としての素顔が見れるという点では面白いかもしれません。…いやまぁ、いつもどおりに吹いているだけですけどね(笑)。

 それでは、唯一のスロー・ナンバー“降っても晴れても”を聴いていただいて締めくくりとしましょう。

カム・レイン・オア・カム・シャイン


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●次回は…

 さて、次回の「マイルス/モンク/コルトレーン日記」ですが、またコルトレーンです。

 ブルーノート・レコードに残した唯一のリーダー作にして大傑作の誉(ほま)れの高い、アレを聴きますよ、アレを!。(ドレなんだ!?。(^_^;)

 例のごとく、あまりご期待せずにお楽しみにお待ち下さい…!。

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■ジョン・コルトレーン日記
 
 
 
 

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

【CD入手】フランス・ギャル / 初めてのヴァカンス (紙ジャケット仕様) #FranceGall #MesPremièresVraiesVacances

■目次
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)
●Youtube音源引用
●オリジナル・フルアルバムを聴いてみよう
●フランス・ギャルの歌唱力
●具体的な楽曲を聴いてみよう~次回予告
 
 
 
 
 
 
 
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)

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フランス・ギャル / 初めてのヴァカンス

1. 初めてのヴァカンス Mes premières vraies vacances (Maurice Vidalin/Jacques Datin) 2:14
2. ジャズ・ア・ゴーゴー Jazz à gogo (Robert Gall/Alain Goraguer) 2:27
3. 恋はおとなしく Soyons sages (Robert Gall/Guy Magenta) 2:33
4. リボンと花 Les Rubans et la Fleur (Robert Gall/André Popp) 2:53
5. パンス・ア・モア Pense à moi (Robert Gall and France Gall/Alain Goraguer) 2:39
6. 恋のサバ・サバ娘 Ça va je t'aime (Adaptation de Hip-Huggers)
(French adaptation by André Salvet and Claude Carrère/Edna Lewis & Robert H. Moseley) 2:18

7. ギターとバンジョーと鐘 La Cloche (Adaptation de My Boyfriend Got a Beatle Haircut)
(French adaptation by André Salvet/Jack Wolf and Maurice "Bugs" Bower) 2:07
8. アイドルばかり聞かないで N'écoute pas les idoles (Serge Gainsbourg) 1:49
9. 審判のテーマ J'entends cette musique (Robert Gall/Jacques Datin, based on the adagio by Remo Giazotto) 2:38
10. お友達に云わないで Ne dis pas aux copains (Maurice Tézé/Guy Magenta) 2:38
11. 恋のお返し Ne sois pas si bête (Adaptation de Stand a Little Closer)
(French adaptation by Pierre Delanoë/Jack Wolf and Maurice "Bugs" Bower) 2:22
12. もし男の子なら Si j'étais garçon (Pierre Cour/Jean Claudric) 2:11

1964年8月発売

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●Youtube音源引用

初めてのヴァカンス(全曲) / フランス・ギャル
Mes premières vraies vacances / France Gall



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●オリジナル・フルアルバムを聴いてみよう

 早いもので、フランス・ギャルが亡くなってからもうすぐ2年が経とうとしています。(2018/1/7(日)没、享年70歳。)
 とは言え、そこらへんのしんみりした話は前回の日記で言い尽くしたので、今回はこれ以上はナシ。

 今回からのフランス・ギャル日記は、2018年1月に日本国内で再発された最初期のオリジナル・フルアルバム5枚を聴いていこうと思います。

 まずは彼女の最初期の歌声を集めたファースト・アルバムです。

 ただ、フル・アルバムとしては確かに一枚目(1964年8月発売)なのですが、これ以前の3月に8曲入りの10インチ・アルバムを出しています。以降、フル・アルバムと10インチ・アルバムとが入り乱れて制作・発売されていく(4曲入りのEP盤も多数作られた)のですが、ご心配なく。今回日本国内で再発された5枚のオリジナル・アルバムはフィリップス・レコード時代=アイドル時代の楽曲をすべて収録しています。

 ステレオ・ミックスがどうのモノ・ミックスがこうのと言い出すとさすがにキリがないんですが、まずは楽曲がきちんと揃(そろ)うことを喜びましょう。

 今回このファースト・アルバムのCDではボーナス・トラックは一切なしという素っ気なさですが、そこが逆に清々(すがすが)しいとも言えます。2枚目以降のCDにはそこそこボートラが付いてるんですよね。それはそれで嬉しいですけど(笑)。

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●フランス・ギャルの歌唱力

 さて、ここでの可愛らしい歌唱を聴いていると、つい「初(うい)ういしい」と言う手垢のついた表現を使いたくなりますが、ちょっとそれは違うと思います。
 すでにこの時点で自身のスタイルを確立していたのではないかと。

 彼女は「ヘタウマの元祖」みたいな、ありがたいんだか、ありがたくないんだか、よくわからないことを言われたりもしていますが。
 僕は彼女の歌唱を聴いて、「下手だ」とか「技量が足りない」とかは微塵(みじん)も思いません。楽曲の魅力をきちんと引き出すという点では申し分がないと思いますし、彼女ならではのチャーミングさが加わって、どの曲もとても素敵な歌唱だと思います。

 あえて「ウマ」を探せば、“ジャズ・ア・ゴーゴー”の間奏でのスキャットでしょうか。
 事前に作曲されていたのか、アドリブなのかわかりませんが(当時の力関係を推察すると事前に作曲されていた可能性が高いと思いますが)、全く自然にノって歌いきってしまうあたりは只者ではないでしょう。

ジャズ・ア・ゴーゴー


 ちょっと話題がそれますが、フランス語は日本語と同様に開母音の言語です。
 ローマ字で書くと必ず母音(a,i,u,e,o)で終わる言語なんですね。(もちろん、どんな事項にも例外はある、と言う原則に例外はなく、日本語でも n で終わる単語がふんだんに有ったりします。フランス語にも似たような例外はあります。)

 英語のような子音で終わる単語が多い言語はスピード感などは満点ですが、優雅さや優しさには欠ける感があります。(あくまで僕の主観です。)

 ここでのフランス・ギャルの歌唱は、そのフランス語ならではの小洒落(こじゃれ)た感じ、開母音ならではの品の良さがよく出ていて、僕は大好きですねぇ。

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●具体的な楽曲を聴いてみよう~次回予告

 デビュー曲は1963年10月9日発売の“恋のお返し”。フランス国内で8位まで上がるヒットでした。

恋のお返し


 セカンド・シングルでは悪名高い(と言っていいんだろうかなぁ。音楽家としての才能は間違いない人なんですが…)セルジュ・ゲインズブールの作詞作曲による“アイドルばかり聞かないで”。これは1964年の5月に国内で5位まで上がっています。

アイドルばかり聞かないで


 B面の“リボンと花”も同時にヒット、こちらは12位まで上がっています。いやもう、デビューしたときからトップ・アイドルだったんですねぇ。
 この曲での愛らしく表情豊かな歌唱は、楽曲の世界観を見事に歌いこなしていると言えましょう。

リボンと花


 “審判のテーマ”はクラシック音楽の(正確にはバロック音楽というべきか)“アルビノーニのアダージョ”に歌を付けたもの。
 原曲は勘弁してというくらい暗く演奏されることの多い楽曲ですが、ここでのフランス・ギャルの歌唱は、やや趣が違います。
 「暗い」のではなく「しっとり」としているのです。この違いは大きいですね。

審判のテーマ


 こういうしっとりした楽曲から“恋のサバ・サバ娘”のような明るく弾けた曲まで、見事に構成されたアルバムだと思いますし、それらを歌いこなすフランス・ギャルの歌唱も素晴らしいです。

恋のサバ・サバ娘

 CDの解説によると「Ça va」は「元気?」と言う意味だそうです。

 何でもかでもビートルズを基準にするというのも頭の悪い話ではありますが、このファースト・アルバムの楽曲群は、ビートルズがデビューして旋風を巻き起こしていた頃とほぼ同時期に発表されているということは頭の片隅に置いておいて良いでしょう。

 と言う感じで、フランス・ギャルの見事なファースト・アルバムを聴いてみました。
 次回のフランス・ギャル日記は大ヒットしたあの曲を収録したセカンド・アルバムを聴いてみます。例のごとく大したことは書けませんが、あまり期待せずどうぞお楽しみに!。

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■フランス・ギャル日記
 
 
 
 

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【追悼】【CD入手】オーティス・ラッシュ / アイ・キャント・クイット・ユー・ベイビー~ザ・コンプリート・コブラ・セッションズ 1956-58 (2CD) #OtisRush #TheCompleteCobraSessions #ICantQuitYouBaby

■目次
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)
●Youtube音源引用
●追悼オーティス・ラッシュ~ルーツ・オブ・ザ・ストーンズ日記第一弾
●CD化の概要
●ストーンズとツェッペリンが採り上げたあの曲!
●クラプトンも夢中だった!
●ストーンズ日記?クラプトン日記?


 
 
 
 
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)

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オーティス・ラッシュ / アイ・キャント・クイット・ユー・ベイビー~ザ・コンプリート・コブラ・セッションズ 1956-58 (2CD)

ディスク 1
1 I Can't Quit You Baby アイ・キャント・クイット・ユー・ベイビー 3:08
2 Sit Down Baby シット・ダウン・ベイビー 2:22
3 Violent Love ヴァイオレント・ラヴ 2:31
4 My Love Will Never Die マイ・ラヴ・ウィル・ネヴァー・ダイ 3:07
5 Groaning The Blues グローニング・ザ・ブルース 3:05
6 If You Were Mine イフ・ユー・ワー・マイン 3:07
7 Love That Woman ラヴ・ザット・ウーマン 3:01
8 Jump Sister Bessie ジャンプ・シスター・ベシー 2:35
9 Three Times A Fool スリー・タイムズ・ア・フール 2:51
10 She's A Good 'Un シーズ・ア・グッド・アン 2:49
11 It Takes Time イット・テイクス・タイム 2:50
12 Checking On My Baby チェッキング・オン・マイ・ベイビー 2:57
13 Double Trouble ダブル・トラブル 2:44
14 Keep On Loving Me Baby キープ・オン・ラヴィング・ミー 2:24
15 All Your Love (I Miss Loving) オール・ユア・ラヴ(アイ・ミス・ラヴィング) 2:39
16 My Baby's A Good 'Un マイ・ベイビー・イズ・ア・グッド・アン 2:40

ディスク 2
1 I Can't Quit You Baby (Take Unknown) アイ・キャント・クイット・ユー・ベイビー 3:31
2 I Can't Quit You Baby (Take 3) アイ・キャント・クイット・ユー・ベイビー 3:41
3 Sit Down Baby (Take Unknown 1) シット・ダウン・ベイビー 1:51
4 Sit Down Baby (Take Unknown 2) シット・ダウン・ベイビー 2:21
5 Violent Love (Take Unknown) ヴァイオレント・ラヴ 2:27
6 My Love Will Never Die (Take 4) マイ・ラヴ・ウィル・ネヴァー・ダイ 3:21
7 My Love Will Never Die (Take 7) マイ・ラヴ・ウィル・ネヴァー・ダイ 2:39
8 Groaning The Blues (Take Unknown) グローニング・ザ・ブルース 3:50
9 Groaning The Blues (Take 3) グローニング・ザ・ブルース 2:43
10 Three Times A Fool (Take Unknown) スリー・タイムズ・ア・フール 3:00
11 She's A Good 'Un (Take 4) シーズ・ア・グッド・アン 3:13
12 She's A Good 'Un (Take Unknown 1) シーズ・ア・グッド・アン 3:29
13 She's A Good 'Un (Take Unknown 2) シーズ・ア・グッド・アン 3:17
14 Double Trouble (Take Unknown) ダブル・トラブル 4:20
15 Double Trouble (Take 3) ダブル・トラブル 3:37
16 Keep On Loving Me Baby (Take Unknown 1) キープ・オン・ラヴィング・ミー 1:38
17 Keep On Loving Me Baby (Take Unknown 2) キープ・オン・ラヴィング・ミー 4:07
18 Keep On Loving Me Baby (Take Unknown 3) キープ・オン・ラヴィング・ミー 2:27

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●Youtube音源引用

アイ・キャント・クイット・ユー・ベイビー~ザ・コンプリート・コブラ・セッションズ 1956-58 -2 / オーティス・ラッシュ
I Can't Quit You Baby - The Complete Cobra Sessions 1956-1958 -2 / Otis Rush


I can't uploaded some tracks 'cause copyright:"Sit Down Baby シット・ダウン・ベイビー", "Sit Down Baby (Take Unknown 2) シット・ダウン・ベイビー"

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●追悼オーティス・ラッシュ~ルーツ・オブ・ザ・ストーンズ日記第一弾

 オーティス・ラッシュ(Otis Rush, 1935年4月29日 - 2018年9月29日)

 重厚なブルースマン、オーティス・ラッシュが昨年の9月に亡くなりました。それで今ごろ追悼日記かよ、と言われると返せる言葉がないのですが、まぁ、僕はいつもこんなペースなので…。

 今回はさらに、計(はか)らずも「ルーツ・オブ・ザ・ストーンズ日記」の第一弾となってしまいました。
 もともと『ブルー&ロンサム』収録曲から始めようと思っていたので、まぁ、予定通りといえば予定通りであります。

 さて、オーティス・ラッシュと言えば超ヘヴィ級のブルースマン。この情念に満ちた唸(うな)る歌声と、切れ味鋭いドスの効いたエレキ・ギターの音色は、一度聴けば忘れられないでしょう。
 「ぐふふ、これだからビートルズ以前の音楽の探求はやめられないんだよなぁ」と、ひとりごちたくなる内容であります。
 このラッシュのドスにヤられたミュージシャンは数多いですが、それらの音源を紹介する前に、このCDの成り立ちについて少しだけ掘り下げてみます。

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●CD化の概要

 今回ご紹介するCDは、彼が1956年にデビューしたときのレコード会社、コブラ・レコード(1958年に倒産)での音源を可能な限りかき集めて2枚組にまとめ上げ、2017年に発売したという労作であります。
 ディスク1は、シングルで発表された本テイクの音源を発表順に収録。ディスク2は、それらのうち別テイクが存在するものを可能な限り収録。
 ディスク2では同じ曲が続けて出てきたりしているのですが、ディスク1で本来のテイクの見通しが通っているので、これでもかまわないでしょう。

 この、P-Vine Records によるコブラ時代のラッシュのCD化は日本国内で何度かされています。
 僕が知るもっとも旧い物は1989年に出た『The Cobra Sessions 1956-1958』です。これは1枚組で全25トラック収録でした。(Amazonでは現在扱いがないようです。)
 曲順が最悪で、同じ楽曲の本テイクと別テイクとが続けて収録されており、聴く気を萎(な)えさせるには充分なものでした。
 喜び勇んで入手したものの、あんまり聴かなかったです。(^_^;

 その次に出たのが多分『アイ・キャント・クィット・ユー・ベイビー~コンプリート・コブラ・セッションズ1956/58』と言う、今回の2枚組CDに限りなく近いタイトルで、紛らわしいことこの上ない、2000年に出た1枚もの。全27トラック収録。
 こちらは曲順に配慮がなされていて、前半に本テイクを、後半に別テイクをまとめてあります。僕はこれは未所持ですが、たまたま存在を知らなかったからで、知ってたら多分買っていたと思います。

 そして、今回の決定盤(なのかな?。まだなにか残り物が出てきそうな気もするなぁ(笑))2枚組となるわけです。

 このコブラ時代のラッシュはブルース・ファンからは特別視されているほど名曲名演揃いだと言われています。僕はこれ以外のラッシュの音源を持たないので比較できないのですが、それでも「ラッシュはすごい…!」ということは十二分に伝わって来ます。

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●ストーンズとツェッペリンが採り上げたあの曲!

 前述の通りこの日記は「ルーツ・オブ・ザ・ストーンズ日記」でありますので、ストーンズの『ブルー&ロンサム』に収録された“アイ・キャント・クイット・ユー・ベイビー”から始めたいと思います。
 しかし、この曲を有名にしたのはなんと言っても、レッド・ツェッペリンのファースト・アルバムでしょうから、ここではまずツェッペリン版との聴き比べをしてみます。

アイ・キャント・クイット・ユー・ベイビー (本テイク) / オーティス・ラッシュ


 
君から離れられない / レッド・ツェッペリン(ファースト・アルバムより)


 聴き比べてみると、改めてラッシュの「濃さ」が際立ちますが、ツェッペリンはツェッペリンで迫力があっていいと思います。
 ツェッペリンが参考にしたのは、実はこのコブラ版ではなく、後に再録音されたテイクだという噂もあるのですが、ここでは手持ち音源ということでコブラ版を聴いてもらいました。

 さて、ではストーンズはというと…。
 この曲はここまででお聴きいただいたように、イントロなしのいきなり歌から入ってくるところがかっこいいのですが、ストーンズ版にはなぜかイントロがあります。
 これは、英国でラッシュの音源が初めて発売されたときに、本テイクではなく、イントロ付きの別テイクが収録されていたから、ということらしいです。
 今回のCDではイントロ付きのテイクが2つあるのですが、僕の独断で片方だけ聴いてもらいます(笑)。
 そしてストーンズ版もお楽しみください。

アイ・キャント・クイット・ユー・ベイビー (不明テイク、イントロあり) / オーティス・ラッシュ


 
アイ・キャント・クイット・ユー・ベイビー / ローリング・ストーンズ (アルバム『ブルー&ロンサム』より)


 「えっ、キース・リチャーズって、こんなにギターうまかったっけ!?」と驚かれた方もいるかも知れませんが、残念ながらというべきか、リード・ギターを弾いているのはゲスト参加のエリック・クラプトンなのでありました。

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●クラプトンも夢中だった!

 さて、クラプトンの話題が出たので脇道にそれまして。

 英国で多くの人に初めてラッシュの名を轟(とどろ)かせたのは、おそらく、この曲のクラプトン版でしょう。

 
オール・ユア・ラヴ(アイ・ミス・ラヴィング) / オーティス・ラッシュ


 この曲の、『ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ・ウィズ・エリック・クラプトン』(1966年)版を聴いた多くの人が衝撃を受けたのではないでしょうか。それほどこの曲でのクラプトンのギターは鋭く冴えまくっています。

 
オール・ユア・ラヴ / ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ・ウィズ・エリック・クラプトン(アルバム『ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ・ウィズ・エリック・クラプトン』より)


 さらにクラプトン行きます。

 
ダブル・トラブル / オーティス・ラッシュ


 「彼女を失いそうなんだ、トラブルだぜ。職も失いそうさ、二重のトラブルだ」と、苦境を吐き出すように演奏されるこの曲、ラッシュの実体験をもとにしているのでしょうか…?。

 
ダブル・トラブル / エリック・クラプトン(アルバム『ノー・リーズン・トゥ・クライ』(1976年)より)


 対してのクラプトンは、もう少しゆるい感じがしますね。ここでは紹介しませんが、後に何度かライヴで披露された音源のほうが、この曲の良さを引き出しているかもしれません。

 もう一曲クラプトン行きましょう。これが最後です。

 
グローニング・ザ・ブルース / オーティス・ラッシュ


 
グローニング・ザ・ブルース / エリック・クラプトン(アルバム『フロム・ザ・クレイドル』(1994年)より)


 『アンプラグド』(と“ティアーズ・イン・ヘヴン”)で再ブレイクした後の演奏だけに、ここでは余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)ですね。

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●ストーンズ日記?クラプトン日記?

 なんか、ストーンズなのか、クラプトンなのかよくわからない日記になってしまいましたが(笑)。
 それでもラッシュの凄さは伝わったと思います。

 最後に、ラッシュとしてはちょい異色な明るめの曲を紹介して締めとしましょう。妙にこの曲が好きなんですよね、僕。

ヴァイオレント・ラヴ / オーティス・ラッシュ


 さて、今回は、追悼も兼ねながら『ルーツ・オブ・ザ・ストーンズ日記』の一つめを書いてみました。次は…。いつになるかなぁ。(^_^; ま、気長にお待ち下さい。

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■ルーツ・オブ・ザ・ストーンズ日記
 
 
 
 

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

■ルーツ・オブ・ザ・ストーンズ日記

■ルーツ・オブ・ザ・ストーンズ日記
2019/12/27 【追悼】オーティス・ラッシュ / アイ・キャント・クイット・ユー・ベイビー~ザ・コンプリート・コブラ・セッションズ 1956-58 (2CD)
2017/03/31 V.A./ブルース・アンド・ロンサム・ロード~ザ・ルーツ・オブ・ザ・ローリング・ストーンズ




■ローリング・ストーンズ日記一覧




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テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD入手】リー・モーガン / VOL.3 (紙ジャケット仕様) #LeeMorgan #LeeMorganVol3

■目次
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)
●Youtube音源引用
●オリエンタル(?)な幕開け
●クリフォードの思い出 聴き比べ
●軽快で明るいアルバム
 
 
 
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)

 ジャケ画をクリックするとアマゾンのページが開くよ!。
リー・モーガン / VOL.3
 
 
 
1. "Hasaan's Dream" ハサーンズ・ドリーム - 8:44
2. "Domingo" ドミンゴ - 9:22

3. "I Remember Clifford" クリフォードの想い出 - 7:07
4. "Mesabi Chant" メサビ・チャント - 6:09
5. "Tip-Toeing" ティップ・トーイング - 6:39

All compositions by Benny Golson

Released 1957
Recorded March 24, 1957

Personnel
Lee Morgan - trumpet
Benny Golson - tenor saxophone
Gigi Gryce - alto saxophone, flute
Wynton Kelly - piano
Paul Chambers - bass
Charlie Persip - drums

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●Youtube音源引用

VOL.3 / リー・モーガン VOL.3 / Lee Morgan



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●オリエンタル(?)な幕開け

 なんちゃって中近東を思わせる冒頭のあやしい雰囲気で、ありゃりゃ、と腰砕けになるのだが。オリエンタリズムってやつですか?。
 でもまぁ、最初を除けばまともな演奏になるので、一安心。

 重厚な三管編成(トランペット、テナー・サックス、アルト・サックス)が楽しめるアルバムとなっています。と言っても重たい感じはなく、実に軽快。

 ベニー・ゴルソンというテナー・サックス奏者が全曲の作曲をしています。編曲も多分この人なのかな?。
 あちこちのジャズ・アルバムで、作曲者として名前を見かけるので、割と有名な人のようです。

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●クリフォードの思い出 聴き比べ

 “クリフォードの思い出”は、以前紹介したドナルド・バードとジジ・グライスの『ジャズ・ラブ』の日記でも聴き比べをしましたが、ここでも改めて聴き比べてみましょう。

アイ・リメンバー・クリフォード / ドナルド・バード&ジジ・グライス


 
クリフォードの想い出 / リー・モーガン


 バードとグライスの録音がこの曲の世界初吹き込み(1957年3月13日)ですが、この曲のモデルになったトランペット奏者クリフォード・ブラウンは1956年6月26日に自動車事故で亡くなっています。
 バードの編成は自身のトランペットの他にグライスのアルト、さらにはトロンボーン、フレンチ・ホルン、チューバ、バリトン・サックスまでが加わった六管編成。
 アドリブ・ソロを取っているのはバードのトランペットとグライスのアルト。尺は短めです。

 モーガンは、自身のソロをたっぷり聴かせた後、ウィントン・ケリーのピアノにバトンタッチ。モーガンのソロをじっくり聴かせている分、こちらのほうが尺は長めです。

 短めに言いたいことを言い切ったバードの演奏も、溢れる思いを止めることなく演奏にぶつけたモーガンと、どちらかに軍配を上げるのは僕には難しいです。世間一般的にはモーガンに軍配、と言うか、バードの『ジャズ・ラブ』自体が忘れ去られているかのようで寂しいのですが。(T_T)

 いずれにせよ、“クリフォードの思い出”は、ジャズ界になくてはならない重要なスタンダード曲となっています。色んな人が演っているから、動画を探してみると面白いよ~。

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●軽快で明るいアルバム

 ゆったりした曲は先の“クリフォード~”だけで、後は軽快な楽曲と演奏が並んでいて聴きやすいですね。「陰」な楽曲が一つもないのが良いです!♪

 このアルバムは“クリフォード~”だけで語られることの多いアルバムなんですが、その他の楽曲・演奏を侮(あなど)るのはもったいないです。…いや、冒頭のなんちゃってオリエンタルはともかくとしてね。(^_^;

 締めのこの曲なんて、本当に心浮き立ちます。ポール・チェンバースのベースもキマってます!。

ティップ・トーイング / リー・モーガン


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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

【CD聴く】ジェフ・ベック / OFFICIAL BOOTLEG USA '06 (通信販売輸入盤) (ライヴ・ベック'06) #JeffBeck #OfficialBootlegUsa06

■目次
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)
●Youtube音源引用
●オフィシャル・ブートレグのライヴ盤
●ジェフは冴えている!
●スローな曲でも失速なし
●ギター・ミュージックは終わったか?
●次のジェフ・ベック日記は…。
 
 
 
 
 
 
 
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)

 ジャケ画をクリックするとアマゾンのページが開くよ!。
ジェフ・ベック / OFFICIAL BOOTLEG USA '06

1. ベックス・ボレロ Beck's Bolero (Maurice Ravel, arr. Jimmy Page) 3:34
2. ストレイタス Stratus (Billy Cobham) 4:34
3. ユー・ネバー・ノウ You Never Know (Jan Hammer) 3:02
4. 哀しみの恋人達 'Cause We've Ended (Stevie Wonder) 3:59
5. ビハインド・ザ・ヴェイル Behind The Veil (Tony Hymas) 4:34
6. トゥー・リバーズ Tow Rivers (Jeff Beck, Terry Bozzio, Tony Hymas) 4:36
7. スター・サイクル Star Cycle (Jan Hammer) 5:15
8. ビッグ・ブロック Big Block (Jeff Beck, Terry Bozzio, Tony Hymas) 5:54
9. ナディア Nadia (Nitin Sawhney) 3:24
10. エンジェル(フットステップス) Angel (Footsteps) (Tony Hymas) 5:29
11. スキャッターブレイン Scatterbrain (Jeff Beck, Max Middleton) 3:50
12. レッド・ブーツ Led Boots (Max Middleton) 4:26
13. グッバイ・ポーク・パイ・ハット|ブラシ・ウィズ・ザ・ブルース Goodbye Pork Pie Hat (Charles Mingus) / Brush with the Blues (Jeff Beck, Tony Hymas) 6:21
14. 蒼き風 Blue Wind (Jan Hammer) 4:05
15. オーヴァー・ザ・レインボウ Over The Rainbow (Harold Arlen, E.Y. Harburg) 2:48

ジェフ・ベック - ギター
ヴィニー・カリウタ - ドラムス
ピノ・パラディーノ - ベース
ジェイソン・リベイロ - キーボード

2006年4月5日、ロサンゼルスのハウス・オブ・ブルースで収録。

 Amazonでの商品紹介。
>  神の域に達したかのごとき孤高のギター・ヒーロー、ジェフ・
> ベックの超越的・完全無欠なテクニックを堪能しきる!2006年4月に
> USで行われたパフォーマンスの模様を収録のアルバム。名作「ベッ
> クス・ボレロ」に始まり、世界初収録の「オーヴァー・ザ・レイン
> ボー」を含む、究極のライヴ。 (C)RS

>  ライヴ・ベック・シリーズ第二弾。2006年4月に行なわれた貴重
> な最新ライヴ音源を収録。バックメンバーもベースにピノ・パラ
> ディーノ、ドラムにヴィニー・カリウタ、キーボードにジェイソ
> ン・リヴェロを従えた、2005年の来日公演のメンバーでの強力パ
> フォーマンス!このCDはジェフ・ベックのコンサート会場やオフィ
> シャルサイトでONLINEのみで購入することができたもので、一般の
> お店では販売されなかったシロモノ。なにはともあれ最後の「オー
> ヴァー・ザ・レインボー」のギターの音色は鳥肌モノ!この一曲だ
> けでも聞く価値アリ!現段階で「オーヴァー・ザ・レインボー」が
> 収録されているのはこのアルバムだけ!

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●Youtube音源引用

ライヴ・ベック'06 / ジェフ・ベック OFFICIAL BOOTLEG USA '06 / Jeff Beck


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●オフィシャル・ブートレグのライヴ盤

 元々はWebでの通信販売で売られていたオフィシャル・ブートレグ(公式海賊盤)です。

 日本国内では『ライヴ・ベック'06』のタイトルで販売されました。

 ここらへんは、前回紹介した『ライヴ・ベック!』と事情は似てますね。ただ、こちらは来日公演記念というわけではなかったような気が?。

 通販直売盤の曲目表では、14曲目の“蒼き風”が記載漏れでしたが、国内盤ではさすがに修正されています。

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●ジェフは冴えている!

 前作『ライヴ・ベック!』との最大の違いは、ベーシストがいることでしょう。ベース大好き中年の僕は、それだけで胸がときめいちゃいます(笑)。
 あと、前作同様ボーカリストがいませんので、ジェフのギターに注目して聴きやすくなっています。

 選曲的には一曲めが往年の“ベックス・ボレロ”なので少々驚いてしまいますが、それ以降は新し目の、この時期らしい選曲です。

 “ストレイタス”はちょっと説明が必要ですか?。
 ここでの収録がジェフとしては初出だったと思いますが、元々はビリー・コブハム(ドラムス)と言う人の『スペクトラム』(1973年)と言うアルバムに収録されていた曲だそうです。コブハムはジャズ系の人なのかな?。よく知らないんですけど。(^_^;

ストレイタス / ビリー・コブハム

Billy Cobham - drums, percussion, production
Jan Hammer - electric and acoustic pianos, Moog synthesizer
Tommy Bolin - guitar, Echoplex
Lee Sklar - electric bass

 
ストレイタス / ジェフ・ベック


 コブハム版の参加ミュージシャンを見ると、ヤン・ハマーつながりのようですね。いずれにしてもジェフは気に入ったのでしょう、ほぼ編曲を変えずに演奏しています。
 あとは、まー、トミー・ボーリン(ギター)とジェフとの好みの違いでしょうかね、聴く方としては。僕はどちらも優れていると思います。

 それにしてもこのライヴ・アルバム、音色のとんがり方がハンパないですね。この時期のジェフは冴えていました!。(今は冴えてないみたいな言い方すんなよ。(^_^;)

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●スローな曲でも失速なし

 全体的に勢いを感じる演奏です。ときおりスローな曲を混ぜながらも失速なしで最後まで突っ走っています。
 今言及したスロー・ナンバーの中でも、“ブラシ・ウィズ・ザ・ブルース”はやはりすごい。
 初披露の『フー・エルス! 』(1999年スタジオ盤)以来、ジェフのステージでのハイライトの一つになった感があります。ここでも緊張感のある演奏が素晴らしい。
 “グッバイ・ポーク・パイ・ハット”とのメドレーになっているんですが、“グッバイ~”からすでに素晴らしいです!。

 
グッバイ・ポーク・パイ・ハット|ブラシ・ウィズ・ザ・ブルース

 

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●ギター・ミュージックは終わったか?

 “虹の彼方に”は、クラプトンが2001年ころに採り上げていた(『ワン・モア・カー、ワン・モア・ライダー〜ベスト・ライヴ』)のを意識したんでしょうか。クラプトンは歌入りなのでだいぶ雰囲気は違ったけど。

 
虹の彼方に / エリック・クラプトン


 
虹の彼方に / ジェフ・ベック


 かたや「ギターはもう終わっちゃったのかもね」と語ったクラプトンと、「ギター・ミュージックがまだ生き残っていることに感謝だよ」と語ったジェフ。両者が同じ曲を演奏しているというのも奇縁と言えるでしょうか。

 この美しい、あまりにも美しすぎる演奏で、当アルバムは幕を閉じます。

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●次のジェフ・ベック日記は…。

 こうして、2枚のオフィシャル・ブートレグで肩慣らしをしたジェフは、正規のライヴ盤『ライヴ・アット・ロニー・スコッツ・クラブ』(2009年)に向けて突っ走るのでありました。

 その『ライヴ・アット・ロニー・スコッツ・クラブ』については、この日記ではすでに何度か触れているので、次のジェフ・ベック日記では跳ばします。(^_^;
 なので今度は『エモーション・アンド・コモーション』(2010年)ですね…!。

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■ジェフ・ベック日記一覧
 
 
 
 

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ジャンル : 音楽

【CD雑感】今月CDチェンジャーにセットしたCDたち。[画像大きめ閲覧注意]


 ジャケ画をクリックするとアマゾンのページが開くよ!。

忌野清志郎&仲井戸”CHABO”麗市 / グラッド・オール・オーヴァー
西村知美 / メモリーズ~シングル・コレクション
デイヴィッド・ボウイ / ステイション・トゥ・ステイション
 このタイミングまで掲載が遅れたのは特に意味はありません。単なる怠慢です。(^_^;

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ジャンル : 音楽

プロフィール

☆彡ふらんぼう

Author:☆彡ふらんぼう
 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。
 なお、文中のCDやDVDなどのリンクはアフィリエイトになっていますので、「お前を儲けさせてやるなんてやなこった!」という方はリンクをクリックしないようにお願いします。m(_ _)m
 まぁ、大体半年で500円くらいの儲けですかねぇ…。

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