FC2ブログ

【CD入手】スタン・ゲッツ/ゲッツ/ジルベルト~50周年記念デラックス・エディション #StanGetz #JoanGilberto #GetzGilberto


■目次
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)
●Youtube音源引用
●アルバムの成り立ち
●ゲッツは全部聴け!
●ボサ・ノヴァのゲッツ



 
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)

 ジャケ画をクリックするとアマゾンのページが開くよ!。

スタン・ゲッツ/ゲッツ/ジルベルト~50周年記念デラックス・エディション

Stereo part
1. イパネマの娘 "The Girl from Ipanema" (Antônio Carlos Jobim, Vinicius de Moraes, Norman Gimbel) 5:21
2. ドラリッシ "Doralice" (Antônio Almeida, Dorival Caymmi) 2:47
3. プラ・マシュカール・メウ・コラソン "Para Machucar Meu Coração" (Ary Barroso) 5:07
4. デサフィナード "Desafinado" (Jobim, Newton Mendonça) 4:09

5. コルコヴァード "Corcovado (Quiet Nights of Quiet Stars)" (Jobim) 4:17
6. ソ・ダンソ・サンバ "Só Danço Samba" (Jobim, de Moraes) 3:42
7. オ・グランジ・アモール "O Grande Amor" (Jobim, de Moraes) 5:27
8. ヴィヴォ・ソニャンド "Vivo Sonhando" (Jobim) 2:56

Mono part
9. イパネマの娘 (MONO Version)
10. ドラリッシ (MONO Version)
11. プラ・マシュカール・メウ・コラソン (MONO Version)
12. デサフィナード (MONO Version)

13. コルコヴァード (MONO Version)
14. ソ・ダンソ・サンバ (MONO Version)
15. オ・グランジ・アモール (MONO Version)
16. ヴィヴォ・ソニャンド (MONO Version)

17. イパネマの娘 (U.S. Single Version/MONO) (ボーナス・トラック) 2:54
18. コルコヴァード (U.S. Single Version/MONO) (ボーナス・トラック) 2:20

ミュージシャン
スタン・ゲッツ - テナー・サックス
ジョアン・ジルベルト - ギター、ボーカル
アントニオ・カルロス・ジョビン - ピアノ
トミー・ウィリアムス - ベース(*)
セバスチャン・ネト – ダブル・ベース
ミルトン・バナナ - ドラムス、パンデイロ
アストラッド・ジルベルト - ボーカル ("イパネマの娘", "コルコヴァード")

 *:トミー・ウィリアムスは参加していない可能性が高い。

リリース 1964年3月
録音 ニューヨーク、A&R レコーディング・スタジオ(1963年3月18日 - 3月19日)

■目次に戻る

 
●Youtube音源引用

ゲッツ/ジルベルト (全18曲) / スタン・ゲッツ


■目次に戻る


 
●アルバムの成り立ち

 ジャズのテナー・サックス奏者、スタン・ゲッツが、ボサ・ノヴァのミュージシャン、ジョアン・ジルベルトと組んで作成したアルバムです。
 その50周年記念盤ということで、ステレオ・ミックスとモノ・ミックスの音源を一枚に収め、ついでに、シングル用に編集されたバージョンも追加で収めています。僕はモノ・ミックスのところ(9.-16.)は飛ばして聴いていますが(笑)。
 逆にモノ・ミックスが好きな人はステレオ・ミックスのパートを飛ばして聴いてるんでしょうね。
 ま、そりゃともかく。

 ゲッツはこれ以前にギタリストのチャーリー・バードと組んで、やはりボサ・ノヴァのアルバム『ジャズ・サンバ』(1962年)を作成、ヒットさせています。
 とは言え、ゲッツのボサ・ノヴァと言えば、まずはこちらの『ゲッツ/ジルベルト』が挙げられるのが世の常のようです。個人的にはヴォーカルがでしゃばった感のあるこちらよりも、インストの器楽演奏のみで通した『ジャズ・サンバ』のほうがはるかに好みなのですが。
 このアルバムに関してのエピソードなどは他で語られ尽くされた感があるので、ここではいちいち触れません。いつものように「聴いてみて」の雑感をつらつらと書いてみます。

■目次に戻る

 
●ゲッツは全部聴け!

 まず言っておきたいのは、ゲッツのテナーはいつもどおり絶好調である、ということです。
 彼の場合、アルバムによる出来不出来が極端に少ないらしく、某「マイルスを聴け!」の著者である某中山康樹も「ゲッツは全部聴け!」と吠えていらっしゃいました(笑)。
 それが大げさな事なのかどうかわかりませんが、少なくとも僕が聴いたことの有るゲッツの作品で「ハズレ」だと思ったものはありません。と言ってもせいぜい10数枚しか聴いていないので、あまり説得力はないんですけど。

 ここでのゲッツはいつものふくよかで、なおかつ贅肉のない吹奏を聴かせてくれています。彼の演奏を聴いていると、落ち着くような気持ちとワクワクするような気持ちが同時に湧いてくるんだけど、これって恋かしら?(笑)。

 その一方で、ジョアン・ジルベルトの歌声ですが、これは好悪がはっきり分かれるでしょう。
 ボソボソとつぶやくような歌い方で、いまいちシャキッとしません。個人的にはこの歌い方は響くものがないです。
 ジョアンの嫁さんのアストラッドが2曲で歌声を披露しているんですが、こちらの素直な歌声のほうがよほど聴きやすくて良いです。プロデューサーのクリード・テイラーもそう思ったのでしょう、当作からのシングル楽曲は、ジョアンの歌をカットしてアストラッドだけの歌声に編集した“イパネマの娘”(とジョアンの声を残した“コルコヴァード”をB面)が採用されています。そのことでジョアンは相当ふてくされたらしいですが、そっちの方がウケるんだからしょうがないじゃない。

イパネマの娘 (U.S. Single Version/MONO)


 というわけで、邪魔っけなジョアンの歌声は脳内で消去して、ゲッツのテナーに注力して聴くことをお勧めします。
 ゲッツは、歌ものの随伴(ずいはん)であることを意識してか、いつも以上によく歌っています。それが余計にジョアンの頼り無げな歌声をかき消すように響いており、見ように寄っては皮肉ではあります。

■目次に戻る


 
●ボサ・ノヴァのゲッツ

 ともあれ、ゲッツはここでの成功をきっかけに「ボサ・ノヴァのゲッツ」の地位を確立させ、その方面の活動をしばし続けることになります。時代は激動の1960年代ですから、実直なジャズ・アルバムだけを作っていては生き残れなかったでしょう。
 ゲッツにとっては「ボサ・ノヴァ」は、1960年代を生き延びる強力な武器になったのであろうことは疑いがありません。

 そういった時代背景を思い浮かべながら聴くのも一興では有るのですが、ここは、やはり、先入観なしの白紙の気持ちでゲッツのテナーに耳を傾ける聴き方をお勧めしたいですね。

 ということで、最初の方で触れた、チャーリー・バードとの『ジャズ・サンバ』の音源を引用して締めくくりとします。こっちのほうが絶対良いと思うんだけどな。

Stan Getz & Charlie Byrd ‎– Jazz Samba ( Full Album )





■ミュージシャン別日記一覧
 
 
 
 
スポンサーサイト

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

【CD入手】オーネット・コールマン / ヴァージン・ビューティー #OrnetteColeman #VirginBeauty


■目次
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)
●Youtube音源引用
●ユーモア漂うオーネットの傑作
●その他雑感など
 
 
 
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)

 ジャケ画をクリックするとアマゾンのページが開くよ!。
オーネット・コールマン / ヴァージン・ビューティー

All compositions by Ornette Coleman

1. 3ウィッシーズ "3 Wishes" – 4:23
2. ブルジョワ・ブギ "Bourgeois Boogie" – 5:11
3. ハッピー・アワー "Happy Hour" – 4:49
4. ヴァージン・ビューティー "Virgin Beauty" – 3:34
5. ヒーリング・ザ・フィーリング "Healing the Feeling" – 5:21
6. シンギング・イン・ザ・シャワー "Singing in the Shower" – 4:26
7. デザート・プレイヤーズ "Desert Players" – 4:24
8. ハネムーナーズ "Honeymooners" – 4:24
9. チャンティング "Chanting" – 3:01
10. スペリング・ジ・アルファベット "Spelling the Alphabet" – 1:30
11. アンノウン・アーティスト "Unknown Artist" – 4:12

Personnel
Ornette Coleman – saxophone, trumpet, violin
Denardo Coleman – drums, keyboards, percussion
Charles Ellerbie – guitar
Jerry Garcia – Guitar on "3 Wishes", "Singing in the Shower", "Desert Players"
Albert MacDowell – double bass
Bern Nix – guitar
Chris Walker – bass
Calvin Weston – Drums

Released 1988
Recorded 1982

■目次に戻る

 
●Youtube音源引用

ヴァージン・ビューティ (全11曲) / オーネット・コールマン


■目次に戻る

 
●ユーモア漂うオーネットの傑作

 これはいいアルバム。

 オーネット・コールマンは基本的にジャズのアルト・サックス奏者。
 なのですけれども、ジャズの文脈のみで語るのはちょっともったいないような気がします。かと言って売れ線狙いのポピュラー音楽の仲間のように扱うのも気がひけますね。
 オーネット自身としては、多分ですけど、そういったジャンルの境をひょいと飛び越えて、それこそ自由に演奏していたのではないでしょうか。

 そして何よりオーネットは天性のユーモリスト(ユーモアのある人)であったと思います。

 そのユーモアは、アルバム一曲目の、どこかおかしみのあるフレーズから、聴くものをグッと捉(とら)えて離しません。そして聴き続けていくに連れ、その質の高さが実は緊張感の高さに裏付けられていることがわかってきます。
 そのユーモアと緊張感の調和は、シリアスな面持ちの“アンノウン・アーティスト”が終わるまで聴くものを魅了し続けるでしょう。

 オーネットと言うと「フリー・ジャズ」とか「ハーモロディック理論」とか、難しげな言葉で語りたがる人がいます(困ったことにオーネット自身の言葉にもそういった傾向があるようです)。しかし、ここではそんな事は関係ありません。素直に自由な耳で聴いてみれば、心から楽しめる音楽が繰り広げられているのがわかります。

 このアルバに耳を傾けていると、世知辛い世の中のことを忘れて、魂が開放されたような気持ちになります。それこそが「自由」というものであり、オーネットが目指したものなのでしょう。

■目次に戻る

 
●その他雑感など

 ロック・バンド、グレイトフル・デッドのギタリスト、ジェリー・ガルシアが3曲に参加していますが、それがどうしたの、と言うくらいオーネットの世界に染まっているのが面白いですね。

 “ブルジョワ・ブギ”の後半や“チャンティング”ではトランペット吹奏を披露。聞くに耐えなかった(とは言いすぎかな)『ゴールデン・サークル Vol.2』(1965年収録・発表)での演奏とは違い、ここではじっくりと聴かせます。
 クレジットによると、バイオリンも弾いているらしいのですが、ちょっと僕には確認できませんでした。これも『ゴールデン・サークル Vol.2』ではかなりヒドイ演奏だった(笑)のですが、このアルバムでは目立ってないせいか、邪魔に感じることはありません。(^^ゞ

■目次に戻る

 
■関連日記
・オーネット・コールマン / サムシング・エルス!!!!

■ミュージシャン別日記一覧
 
 
 
 

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

【CD聴く】ウェザー・リポート / Weather Report(1982) - from The COLUMBIA ALBUMS 1976-1982 (6CD 紙ジャケット 輸入盤) #WeatherReport #WeatherReport1982

■目次
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)
●Youtube音源引用
●とりあえずひと区切り
●身も蓋もない結論



●基本情報(ジャケット画像、曲目など)

 ジャケ画をクリックするとアマゾンのページが開くよ!。

ウェザー・リポート / Weather Report(1982)

All compositions by Joe Zawinul except as indicated

1. ヴォルケイノ・フォー・ハイアー "Volcano for Hire" – 5:25
2. カレント・アフェアーズ "Current Affairs" – 5:54
3. N.Y.C. "N.Y.C. (41st Parallel/The Dance/Crazy About Jazz)" – 10:11
4. ダラ・ファクター・ワン "Dara Factor One" – 5:25
5. ホエン・イット・ワズ・ナウ "When It Was Now" (Shorter) – 4:45
6. スピーチレス "Speechless" – 5:58
7. ダラ・ファクター・トゥー "Dara Factor Two" (Zawinul, Shorter, Pastorius, Erskine, Thomas Jr.) – 4:27

Personnel
Josef Zawinul – Electric keyboards, piano, clay drum, drum computer, percussion, voice, horn, woodwind, string and brass sounds, front cover concept
Wayne Shorter – Tenor and soprano saxophones
Jaco Pastorius – Bass guitar, percussion, voice
Peter Erskine – Drums, drum computer, claves
Robert Thomas Jr. – Percussion

Released January 1982
Recorded 1981

■目次に戻る

 
●Youtube音源引用

Weather Report [1982] / Weather Report


■目次に戻る

 
●とりあえずひと区切り

 さぁ、2015年の1月から延々書き続けてきた「ウェザー・リポート日記」も、ひとまずは最終回です。
 実際には、このアルバムのあとにもウェザー・リポート名義のアルバムは出ていて、人によってはかなり高い評価をしているものもあります。ですが、それらは、今回見てきたようなBOXセットの形に纏(まと)まっていません。なので、ちょ~っとコスト・パフォーマンスが悪いかな、と言う感じで手が出ないのです。なので、今回でいったん区切りをつけることにしました。

 そして、これはベースのジャコ・パストリアス在籍時の最後のアルバムです。同時にドラムスのピーター・アースキンも最後となります。
 ファースト・アルバムと同じくグループ名のみというタイトルは何を意味するのか、何も意味しないのか。
 さらに、当CDにはボーナス・トラックなどは全く無しという、愛想の無さ。レコード会社のやる気のなさがよくわかります(笑)。

■目次に戻る

 
●身も蓋もない結論

 屈託のない明るいアルバム、と言う印象がします。メジャーキー(長調)の曲ばかりでマイナーキー(短調)の曲がないし。

 ファンクなサウンドは相変わらず。スローな曲もありますけどね。ただ、キャッチーな曲はほとんど無いので、個人的な満足度は低いです。

 一曲目のイントロが打楽器だけでリズミカルに始まるところは期待を持たせますけどね。

 やはり僕にとってのウェザーは『ヘヴィ・ウェザー』が最高だったな、と言う、身も蓋もない結論が(笑)。

 後、これはどうでもいいことなんですが、“ホエン・イット・ワズ・ナウ”の左トラックで、パーカッション(打楽器)がカチンカチンと鳴るんですけど、この音が妙に生々しくて、「えっ、俺んちでラップ現象が!?」と、慌てて振り向く感じです(笑)。いや本当。(^_^;

 そんな感じで、ウェザー日記、これにて一区切りでございます。書き続けてきた感想を正直に言いますと、「非常に日記を書きにくい」グループでした(笑)。どう頑張ってもなかなか表現する言葉が出てこないのです。本当にもう、困り果てたものです。逆に言えばそれだけ「純粋に音楽に特化」したグループだったのかもしれません。
 そんな苦労をした分、愛着もひとしお…だったら良いんですけど、あんまりそういう感じでもないかな。(^^ゞ

ウェザー・リポート/Columbia Albums 1976-1982 (6CD 紙ジャケット 輸入盤)
ウェザー・リポート/The COLUMBIA ALBUMS 1976-1982 (6CD 紙ジャケット 輸入盤)

Disc 1.BLACK MARKET (1976)March 11, 1976
Disc 2.HEAVY WEATHER (1977)March 1977
Disc 3.MR. GONE (1978)
Disc 4.8:30 (1979)
Disc 5.NIGHT PASSAGE (1980)
Disc 6.WEATHER REPORT(1982)

■目次に戻る






■ウェザー・リポート日記
 
 
 
 

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

【CD入手】チャーリー・パーカー/ワン・ナイト・イン・バードランド (Live, 2CD) #CharlieParker #OneNightInBirdland

■目次
●基本情報(ジャケ写、曲目など)
●Youtube音源引用
●パーカーは“実は”すごかった?!ことが分かる音源
●ラジオのエアチェックをソースにした音源
●超一流の演奏家たち

 
●基本情報(ジャケ写、曲目など)

 ジャケ写をクリックするとアマゾンの該当ページが開きます。
チャーリー・パーカー/ワン・ナイト・イン・バードランド

Disc 1
1 Wahoo (J.McConoiogue) 6:34
2 'Round Midnight (T.Monk/C.Williams) 5:07
3 This Time The Dream's On Me (H.Arlen/J.Mercer) 6:13
4 Dizzy Atmosphere (D.Gillespie) 6:52

5 Night In Tunisia (F.Paparelli/D.Gillespie) 5:38
6 Move (D.D.Best) 6:30
7 The Street Beat (C.Tompson) 9:27

Disc 2
1 Out Of Nowhere (J.Green/E.Heyman) 6:20
2 Little Willie Leaps / 52nd Street Theme (M.Davis/T.Monk) 5:44
3 Ornithology (B.Harris/C.Parker) 7:50

4 I'll Remember April / 52nd Street Theme (G.DePaul/D.Raye/P.Johnston/T.Monk) 9:23
5 Embraceable You (I.Gershwin/G.Gershwin) 6:20
6 Cool Blues / 52nd Street Theme (C.Parker/T.Monk) 9:09

Alto Saxophone - Charlie Parker
Bass - Curly Russell
Drums - Art Blakey (tracks: Disc 1 to Disc 2 1.-3.), Roy Haynes (tracks: Disc2 4. to Dsic2 -6.)
Piano - Bud Powell (tracks: Disc 1 to Disc 2 1.-3.), Walter Bishop (tracks: Disc2 4. to Dsic2 -6.)
Trumpet - Fats Navarro
Vocals - Jimmy Scott (tracks: Disc 2-5.)

Recorded at Birdland, May 15 & 16, 1950. The rhythm section on the last three tracks are unknown, but is believed to include Tommy Potter and Roy Haynes.

■目次に戻る

 
●Youtube音源引用

One Night In Birdland / Charlie Parker


■目次に戻る

 
●パーカーは“実は”すごかった?!ことが分かる音源

 ジャズ界において、チャーリー・パーカーと言う人は、すごい、すごい、と言われているのですけれども、どこがスゴイのか、正直僕には良くわからないです。(まぁ、永遠のジャズ初心者だもんな~。)ですが、このライヴ・アルバムでは、パーカーのアルト・サックスがぶっとい音(アルトなのに!)で鳴り響いているのがよく確認できますし、その演奏の疾走(しっそう)感もたっぷり味わえます。こういう音源を聴くと、なるほど、パーカーって凄いのかもなぁ、と思います。(それでも、まだまだ理解し難いなぁ、と言う感じなのですけれども。(^_^;)
 パーカーは速射砲のような吹奏を聴かせているのですけれども、それが単なる速吹きによる技術の開陳(かいちん)にはなっていません。リズム・セクションと有機的につながって、演奏に躍動的な勢いをつけるのに一役買っているように聴こえます。旋律による音の変化も含めリズムに融合している、とまで言うと言い過ぎなような気もしますけど。メロディアスであると同時にリズミカルでもあるという、ある意味、理想的なアドリブを繰り広げています。
 意外と、これが出来ていない技術開陳型の音楽家というのはいるものでして…。だめな例を上げても虚しいだけですけれども、そういう人はアクロバティックな技術は見事なのですけど、「で、それがどんだけ音楽に貢献しているの?」と首を傾げたくなるような演奏が多いような気がします。偏見かもしれませんがヘ○メタ系のギタリストにそういう人がよくいるような気がするのですが…。(^_^;
 パーカーの演奏に戻りますと、アドリブで、所々にビゼーの『カルメン』のフレーズ(特に“ハバネラ”)を差しはさんでいるのが面白いですね。カルメン好きだったんだ、この人。前述のサヴォイやダイヤルの録音では聴いたことがないような気がするのですが、やはり時間制限無しの生演奏だから余裕があるのかな。
 その他の面子(メンツ)も超一流ぞろいで、ジャズ入門書などで、これでもか!、と出て来る人たちばかりです。

 パーカーの絶長期と言うと、だいたい1940年代の録音(サヴォイ・レコード音源、ダイヤル・レコード音源)がもてはやされています。ここでのパーカーは、時期的にもそれらとあんまり離れていませんし、何より当時のSPレコードの時間制限(せいぜい3分くらいまで)にとらわれない長尺のソロ演奏がたっぷり聴けるのが嬉しいところです。

■目次に戻る

 
●ラジオのエアチェックをソースにした音源

 この音源は、元々放送用音源で、そのエアチェック・テープが元になっています。オープンリールなのかな?。よくわかりませんが。そう言ったアマチュアが録ったものなので、必ずしも音質は良くないのですが、僕はそれほど聴きにくいとも思わないです。(元の放送用テープが残っていたらなぁ、とは思いますが…。)むしろ1940年代のスタジオ音源の盤起こしの方が聴くづらい事を思うと(スクラッチノイズがやかましすぎるなど…)、パーカー初心者向け音源としては適しているのではないかとさえ思いました。(1940年代以前の音源って、だいたいマスターテープが残ってないみたいなんですよね。なので、SPレコード盤をレコード針で再生してCD化するというのが一般的です。)ジャズの初級者の方も、奥せず試しに聴いて見ることをお勧めします。大丈夫です、今すぐに分からなくとも、ジャズをあれこれ聴いていれば楽しめるようになります。まがりなりにも僕みたいなへなちょこでさえ楽しんで聴けているのですから。(^_^;

 二枚組なので結構長いのですけど、聴いていて飽きるということはないです。いやまぁ、それほど丹念に聴いているわけでもないのですけれどもね。
 不思議なもので、つまらない音楽というものはBGMにしていてもつまらないですが、いい音楽は聴き流していても気持ちよく聴けるものです。ここでのパーカーらの凄絶な演奏をBGMにするというのも、贅沢と言うか、残酷と言うべきか、ちょっと難しいところですけれども。

■目次に戻る

 
●超一流の演奏家たち

 個々の演奏内容を云々出来るほど僕は感性が良くないのが残念ですが、いくつか気がついたことを。(パーカーについては最初に書いちゃったのでそれ以外の演奏家について。)
 バド・パウエルのピアノの硬質なタッチが快く響きます。僕はピアノのモノトーンな音はそんなに好まないのですが、ここのパウエルは音圧高めの強い音質で、存在感があって惹きつけられますね。
 アート・ブレイキーのドラムスは、彼の代名詞とも言える太鼓連打(別名ナイアガラ瀑布(笑))が既にこの時期に聴けて、これまた興味深いです。
 ファッツ・ナヴァロ(トランペット)はあるいはこの面子の中では一番知名度が低いかも知れませんが、演奏自体は立派です。後進に与えた影響からすると、他のメンバーにも引けを取らない人なのですが、いかんせん残された録音が少なすぎて、その実力のほどがあまり知られていないのが残念です。…とか書くと、「知らねぇのはてめぇだけだ!」みたいなもっともなツッコミを受けそうなんですけど。(^_^;
 カーリー・ラッセルのベースは、録音状態の関係もあってか、あまり音が前に出てきませんけれども、手堅いサポートに徹しているように思います。
 これらの人たちは前述の通りジャズの入門書とかにしょっちゅう出てくる人たちばかりなので、各人のプロフィールには特に触れないことにします。気になる人は検索、検索ぅ~(笑)。

 ともあれ、「アドリブを主軸としたビ・バップと言う音楽を創生した人たち」、と言う難しげな(うた)い文句は置いておいて、演奏の勢いに身を任せる聴き方が良いと思います。

■目次に戻る


■ミュージシャン別日記一覧



テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

【CD聴く】ウェザー・リポート / Mr. Gone - from The COLUMBIA ALBUMS 1976-1982 (6CD 紙ジャケット 輸入盤) #WeatherReport #MrGone

ウェザー・リポート / Mr. Gone

Mr. Gone + 2 / Weather Report


1. 貴婦人の追跡 "The Pursuit of the Woman with the Feathered Hat" (Zawinul) 5:03
2. リバー・ピープル "River People" (Pastorius) 4:50
3. ヤング・アンド・ファイン "Young and Fine" (Zawinul) 6:55
4. ジ・エルダーズ "The Elders" (Shorter, arranged by Zawinul) 4:21
5. ミスター・ゴーン "Mr. Gone" (Zawinul) 5:26
6. パンク・ジャズ "Punk Jazz" (Pastorius) 5:09
7. ピノキオ "Pinocchio" (Shorter) 2:26
8. アンド・ゼン "And Then" (musiс - Zawinul, lyrics - Sam Guest) 3:22

9. リヴァー・ピープル "River People" (Zawinul) 6:57
10. イン・ア・サイレント・ウェイ/ウォーター・フォール "In a Silent way / Waterfall" (Zawinul) 5:46

Tracks 1-8:Released September 1978. Recorded May 1978 as "Mr. Gone". Producer Joe Zawinul, Jaco Pastorius.
Tracks 9-10:Live recoroded Nov. 28, 1978 in Phoenix, Arizona. Producer Joe Zawinul, Wayne Shorter. Originaliy released 2002 on "Live and Unreleased"

Personnel
Weather Report
Joe Zawinul - modified Rhodes 88 electric piano, acoustic piano, two ARP 2600 synthesizers, Oberheim polyphonic synthesizer, Sequential Circuits Prophet 5 synthesizer, Mu-Tron Bi-Phase and Mu-Tron Volume Wah effects, kalimba, thumbeki drums, sleigh bells, melodica, high hat, voice (track 1)
Wayne Shorter - Tenor, alto and soprano saxophone, voice (track 1)
Jaco Pastorius - Bass, drums (tracks 1 and 2), timpani (track 2), voice (tracks 1, 2 and 6)
Peter Erskine - Drums (tracks 1 and 7, 9-10), high hat (track 3), voice (track 1)

Additional musicians
Tony Williams - Drums (tracks 5 and 6)
Steve Gadd - Drums (tracks 3 and 8)
Manolo Badrena - Voice Solo (track 1)
Jon Lucien - Voice (track 1)
Deniece Williams - Voice (track 8)
Maurice White - Vocal (track 8)

 前作では、1stから続いていた神秘色を一掃し、コマーシャルな成功を収めた彼ら。今作でも同様にわかり易い内容を踏襲。しかし何曲かでは従来のような神秘的な楽想を前奏に入れています。その結果、なのかどうかはよくわかりませんが、何故か評論家筋からは圧倒的な不評(笑)。ダウンビート誌ではわずかに★ひとつ(5★満点中)。前作の勢いを買って(だと思いますが)ゴールド・ディスク(確か米では50万枚以上が基準だったはず)を獲得したものの、チャート的には伸び悩み全米52位止まり。ジャズ・チャートでは前作同様1位だったけれどもね。まぁ、売れた売れた、と言われる前作でも全米では30位。トップ20にも入っていないんだよね。ジャズの売上って、こんなもんなんだよねー。orz

 と言った感じで、失敗作の烙印を押されているかのような当作。えぇっ、なんでぇ?。僕は結構好きだけどなぁ?。
 前述の通り、前作同様、躍動的で肉体的な風味が効いていて、なかなか楽しく聴ける作品です。いやまぁ、彼らのことですから、それほど享楽的にすぎるというわけでもないのですがね。締める所は締めているのでご安心を。

 前作から全面参加のジャコ・パストリアスのベースも快調。この人はフレットのない電気ベースを弾くのですが、そのため、スラー(2つの音を滑らかにつないで弾くこと)等での独特の音色が面白いですね。ぼぅわわ~ん、てやつね(笑)。
 双頭リーダーの役割から事実上外されたウェイン・ショーターは、それが却(かえ)って肩の荷をおろしたのか、リラックスして吹きまくっているのが印象的です。
 キーボードのジョー・ザヴィヌルは相変わらずですね(笑)。
 ドラマーは、ここからピーター・アースキンが加わり、鉄壁の布陣へと導かれるのですが、このアルバムでは、ゲストのドラマーが頑張っている曲も多いですね。ザヴィヌルなりに思うところがあってのゲスト招聘なのでしょうけれどもね。ジャコも叩いていますが、意外と違和感ないですね。

 冒頭の“貴婦人の追跡”は前作『ヘヴィ・ウェザー』のヒット曲“バードランド”を意識してか、かなりキャッチーな出来。でも“バードランド”に比べると少々下世話過ぎてやりすぎか?。まぁ、その下世話なところが良いんだけどね!。
 “ジ・エルダーズ”は従来通り神秘風味だな、と、思ったら、ショーターちゃん作だったわ(笑)。もう一曲のショーター作“ピノキオ”はノリが良いから、ちょっと遊んだのかしら?。

 おまけのボートラは、例のごとく、既発表の『ライブ&アンリリースド』からのライヴ。まぁ、既発表なのはもう良いけど、いいかげん、このボックス・セット持ってる人は『ライブ&~』買わなくても良いのかしらん、なんて思っちゃったけど、そう甘くはないのだろうな。いや、収録曲をちゃんと比較したわけではないけれども。
 と言って、今更ながら気になったので、ちょっと調べてみた。

『ライブ&アンリリースド』

Disc-1 # タイトル 作曲 時間
1. 「Freezing Fire」(1975) Shorter 8:13
2. 「Plaza Real」(1983) Shorter 7:03
3. 「Fast City」(1980) Zawinul 6:48 **
4. 「Portrait of Tracy」(1977) Pastorius 5:56 **
5. 「Elegant People」(1977) Shorter 4:27 **
6. 「Cucumber Slumber」(1975) Johnson/Zawinul 11:39 *
7. 「Teen Town」(1977) Pastorius 6:29 **
8. 「Man in the Green Shirt」(1975) Zawinul 10:31 *

Disc-2 # タイトル 作曲 時間
1. 「Black Market」(1977) Zawinul 9:26 **
2. 「Where the Moon Goes」(1983) O'Byrne/Zawinul 12:05
3. 「River People」(1978) Pastorius 6:57 **
4. 「Two Lines」(1983) Zawinul 8:15
5. 「Cigano」(1975) Shorter 3:59
6. 「In a Silent Way/Waterfall」(1978) Zawinul 5:45 **
7. 「Night Passage」(1980) Zawinul 5:53 **
8. 「Port of Entry」(1980) Shorter 8:08 **
9. 「Rumba Mama」(1977) Acuna/Badrena 1:15
10. 「Directions/Dr. Honoris Causa」(1975) Zawinul 8:38 *

* The Columbia Albums 1971-1975 収録曲
** The Columbia Albums 1976-1982 収録曲

 うむ、甘く無い。(^_^;
 18曲中、BOX未収録曲が6曲もあるではないか。と言って、その6曲のために二枚組の『ライブ&~』買うのも、なんかなぁ(笑)。12曲もダブるわけで…。(^^ゞ

 てな感じで、次回は、ライヴの傑作『8:30』を採り上げます。期待せずにお楽しみにしていてください。…だからどっちなんだよ(笑)。
 
 
ウェザー・リポート/Columbia Albums 1976-1982 (6CD 紙ジャケット 輸入盤)
ウェザー・リポート/The COLUMBIA ALBUMS 1976-1982 (6CD 紙ジャケット 輸入盤)
 
 
 
■ウェザー・リポート日記一覧
 
 

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

プロフィール

☆彡ふらんぼう

Author:☆彡ふらんぼう
 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。
 なお、文中のCDやDVDなどのリンクはアフィリエイトになっていますので、「お前を儲けさせてやるなんてやなこった!」という方はリンクをクリックしないようにお願いします。m(_ _)m
 まぁ、大体半年で500円くらいの儲けですかねぇ…。

最新記事
最新コメント
リンク
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR