FC2ブログ

【CD雑感】今月CDチェンジャーにセットしたCDたち。[画像大きめ閲覧注意]

イエロー・マジック・オーケストラ / WORLD TOUR 1980ローリング・ストーンズ 他 / ロックン・ロール・サーカス (2CD)フランス・ギャル / ギャル +2
スポンサーサイト

テーマ : 音楽日記
ジャンル : 音楽

【CD聴く】イエロー・マジック・オーケストラ / ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー (リマスター・紙ジャケット仕様) #YellowMagicOrchestra #SolidStateSurvivor

■目次
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)
●Youtube音源引用
●当時の思い出話
●違和を撒き散らすテクノ・ポップと言う名のロック
●とんがった音のヴェンチャーズ
●ディ・トリッパー!
●その他の雑感
●この頃のレア音源
●YMO再発情報
 
 
 
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)

 ジャケ画をクリックするとアマゾンのページが開くよ!。
イエロー・マジック・オーケストラ / ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー (紙ジャケット仕様)

A面
全編曲: イエロー・マジック・オーケストラ。
# タイトル 作詞 作曲 時間
1.「TECHNOPOLIS」(テクノポリス) 坂本龍一 4:14
2.「ABSOLUTE EGO DANCE」(アブソリュート・エゴ・ダンス) 細野晴臣 4:37
3.「RYDEEN」(雷電/ライディーン) 高橋ユキヒロ 4:26
4.「CASTALIA」(キャスタリア) 坂本龍一 3:31
B面
# タイトル 作詞 作曲 時間
5.「BEHIND THE MASK」(ビハインド・ザ・マスク) クリス・モスデル 坂本龍一 3:36
6.「DAY TRIPPER」(デイ・トリッパー) レノン=マッカートニー レノン=マッカートニー 2:40
7.「INSOMNIA」(インソムニア) クリス・モスデル 細野晴臣 4:57
8.「SOLID STATE SURVIVOR」(ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー) クリス・モスデル 高橋ユキヒロ 3:58
合計時間:32:06

・参加ミュージシャン
坂本龍一 - キーボード、ボイス
高橋ユキヒロ - ドラムス、ボーカル
細野晴臣 - ベース、キーボード、ボイス
松武秀樹 - コンピューター・プログラミング
鮎川誠 - エレクトリックギター(「デイ・トリッパー」、「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」)
サンディー - ボイス(「アブソリュート・エゴ・ダンス」)

録音:1979年3月~5月
発売:1979年9月25日

■目次に戻る

 
●Youtube音源引用

ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー (全曲) / イエロー・マジック・オーケストラ


■目次に戻る

 
●当時の思い出話

 中学の時同じクラスにいた連中がこのアルバムを学校に持ってきていて「ケバいジャケットだな」と感じたのを覚えています。
 このアルバムの発売日が1979年の9月のことなので、僕は中学3年生だったはずです。
 その時はっぴいえんどを知っていたかどうかは定かではないのですけれども、『風街ろまん』を(ミュージック・カセットで)買った時、高校生には上がっていなかったはずなので、多分、細野晴臣の名前くらいは知っていたと思います。

 その連中はクラスの中心的な集まりで、僕はもちろん、そこからは外れていました。
 その頃の僕は、もしかしたら、はっぴいえんどは聴いていたのかもしれないけれども、どちらかと言うと、「よしだたくろう、わ~い」とか言っていたような気がします。かぐや姫や風も好きだったな。
 そんな僕に比べると連中は3周くらい先を聴いていたことになります。彼らからすれば「よしだたくろう、わ~い」の僕はダサいの極みだったでしょう。いやまぁ、よしだたくろうを聴いていたことを後悔したことはないのだけれども、僕は。

 そもそも僕は当時から、「時代の最先端を聴く」よりは「スタンダードなものを掘り下げて、さかのぼって聴いていく」聴き方をしていたので、その頃最先端だったYMOには見向きもせずに、はっぴいえんどへさかのぼって行ったのは当然とも言えます。

 ちょっと話がずれるけど、彼らの仲間の中にはまだブレイク前の山下達郎を熱心にフォローしているやつもいました。
 なんの間違いか、連中の中に混じって、そいつの家に行ってしまった事があったんです。
 その時達郎のレコードが置いてあるのを見て、「山下達郎…」とつぶやいたら(当時は名前しか知らなくて音は聴いたことがなかったのだけれども)その彼がすごい勢いで食いついて来たのを覚えています。
 あれから40年経ちますが、彼はまだ達郎を聴いているのでしょうか。

 と言った感じの中学生だった僕なんですが、高校に上がると、世間ではYMOブームが巻き起こり、否応なく巻き込まれていくことになります。中学の時のあいつらがそんな僕を嘲笑っていたかどうかは知る由もありません。

 だがまぁ、それは別の話です。

■目次に戻る

 
●違和を撒き散らすテクノ・ポップと言う名のロック

 イエロー・マジック・オーケストラがブームになったとき感じたのは、とんでもなく異質なものが出てきたな、という思いでした。
 以前の日記で僕は、イエロー・マジック・オーケストラのことを「違和を撒き散らしながら疾走するバンド」というような表現をしたことが有ります。この時期の彼らは、まさしくそういう存在でした

 この、「世界に向かって否やを突きつける」という衝動が、ロック・ミュージックの根本だと思っている僕には、彼らの存在はロックそのものと映ったものでした。

 それと、このアルバム、たしか、出てすぐに評価されたというわけではなかったと思います。翌年のライヴ・アルバム『公的抑圧』で人気に火がついて、さかのぼって過去作も注目を浴びた、という感じじゃなかったでしょうか。Wikipediaとか見てると、売り出してすぐチャートの一位になったような書かれ方しているのだけど、僕の記憶とは食い違っています。

 また、この当時の日本の音楽評論家の冷淡な仕打ちもよく覚えていますねぇ。
 「やってることはちっとも新しくない」だの「海外で成功したと言っても小さなライブハウス・レベル」だの、よくもまぁ、粗(あら)を探し尽くせるものだと、呆れた記憶があります。
 これもウィキペディアでは良評価のことしか書いてませんが、当時は評論家筋からは結構逆風も吹いていたのです。その風を真っ向から受けてのYMOブームであったことはしっかり胸に刻んでおきたい。

■目次に戻る

 
●とんがった音のヴェンチャーズ

 しばしば「当時のニュー・ウェーブの影響が感じられる」と称される当アルバムなのですけれども、まさか、あなた、僕に「ニュー・ウェーブとはなんぞや」と言う質問をする気じゃないでしょうね?。(^_^;
 僕が洋楽を聴き始めたのが80年代とっぱじめくらいなので、ニュー・ウェーブ真っ盛りの中で洋楽を聴いていたのだけれども、ついぞ、「ニュー・ウェーブとは具体的にこういうもの」と言う話も音も聴かぬまま、気がついたらニュー・ウェーブは死語になっていました。
 なので、これ以上は「ニュー・ウェーブ」なるものに言及せずに話を進めていこうと思います。

 このアルバムは、とんがった音作りになっています。
 ファースト・アルバムの『イエロー・マジック・オーケストラ』ではまだ、どこかしらのほほんとしたおおらかさが残っていたのですが、ここではそういった穏やかさは払拭(ふっしょく)されました。
 この「とんがり」の部分をあるいは「ニューウェーヴ」的と言っているのかもしれませんが、前述のとおり、僕はニューウェーヴについて知らないのでこれ以上の言及は避けます。
 それよっか、以前も言及したけど、細野晴臣の発言で「今度のアルバムはドラムスとヴォーカル以外は生楽器使わないよ」とうそぶいて「テクノ・ヴェンチャーズ」宣言をしたというあたりのほうが重要な気がします。あ、ちなみに「テクノ・ヴェンチャーズ」は僕の造語なので、そこんとこよろしく。よそで使っても通じないよ、多分(笑)。

■目次に戻る

 
●ディ・トリッパー!

 ビートルズ・カバーの“デイ・トリッパー”は歌い出しがサビから始まっています。



 この元ネタは、ぼくはオーティス・レディングだと思っていました。だけど、高橋幸宏の回想によると、かまやつひろしが採り上げたバージョンを参考にしているらしく、そのかまやつが参照したのはウィルソン・ピケットだったと思う、というような事を言っていました。

 はて、ウィルソン・ピケットが“デイ・トリッパー”を採り上げていたかしらん、と思ってちょっと調べてみましたが、どうも演ってなさそうです。(ピケットが採り上げたビートルズ・ナンバーでは“ヘイ・ジュード”が有名。デュアン・オールマンがギターで参加しているのもロック・ファンには知られたことでしょう。)
 これはおそらく高橋幸宏の記憶違いで、やはりオーティス・レディングが元ネタではないでしょうか。

 あと、この曲の出だしは拍子(リズム)が裏返っているらしいのだけど、僕は何度聴いても表が取れない。(^_^; なし崩しのまま聴いて、シンセ・リフのところで、「あぁ、こうだ、こうだ」と追いつく始末…!。なかなかに情けない。(^^ゞ

 ちなみに、高橋幸宏は「自分が選曲していたら絶対ジョージの曲を選んでいた」と言っていました。…となると、さて、誰の選曲だったんでしょうかねぇ…。

■目次に戻る

 
●その他の雑感

 細野晴臣は「自分は効果音を作るのが好き」と言っていたので、“ライディーン”の蹄(ひづめ)の音は細野晴臣が作ったんだろうな、やはり。

 “インソムニア”と“キャスタリア”はよくわからない曲です。しんねりむっつりした曲調で、僕はちっとも好きではないのですが、熱心なYMOファンには強く支持している人がいるようです。

 “テクノポリス”の「TOKIO」と、沢田研二の楽曲“TOKIO”と、どっちが先かと言うので友達と盛り上がった思い出があります。その時は「YMOが先だろ!」と言っていたのですが、果たして正しかったのやら?。調べてみると…。
 沢田研二の“TOKIO”はアルバム『TOKIO』(1979年11月25日発売)からのシングルカット(1980年1月1日発売)。YMOの“テクノポリス”は当アルバム(1979年9月25日)が初出。若~っ干YMOのほうが早めではありますが…。それで優劣をつけるというのも大人げない話だよな。(^_^;
 僕も無邪気だったもんだよ。

■目次に戻る

 
●この頃のレア音源

 そんなにはありませんで、“テクノポリス”のシングル・バージョン(短く編集してあるっぽい)と、逆にロング・バージョンの“ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー”の2曲のみが僕の見つけられたものです。

Technopolis (Single Version) (坂本龍一) 3:53


Solid State Survivor (Long ver.) (Chris Mosdell / 高橋幸宏) 4:01


 いずれも、編集盤『UC YMO』からの音源です。探せばよそでも聴けるかもしれません。

■目次に戻る

 
●YMO再発情報

 YMOのSACDハイブリッドによる再発が着々と進んでいるようです。現時点で発売済みのものと、発売予定がわかっているものを載せておきます。(編集盤『NEUE TANZ』は通常CDです。)

イエロー・マジック・オーケストラ(2018年リマスタリング) Hybrid SACD
イエロー・マジック・オーケストラ(2018年リマスタリング) Hybrid SACD

イエロー・マジック・オーケストラ(US版)(2018年リマスタリング) Hybrid SACD
イエロー・マジック・オーケストラ(US版)(2018年リマスタリング) Hybrid SACD

ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー(2018年リマスタリング) Hybrid SACD
ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー(2018年リマスタリング) Hybrid SACD

パブリック・プレッシャー Hybrid SACD
パブリック・プレッシャー Hybrid SACD

増殖 Hybrid SACD
増殖 Hybrid SACD

【メーカー特典あり】BGM(ポスターF(B3サイズ)付) Hybrid SACD
【メーカー特典あり】BGM(ポスターF(B3サイズ)付) Hybrid SACD

【メーカー特典無し】BGM Hybrid SACD
BGM Hybrid SACD

【メーカー特典あり】テクノデリック(ポスターG(B3サイズ)付) Hybrid SACD
【メーカー特典あり】テクノデリック(ポスターG(B3サイズ)付) Hybrid SACD

【メーカー特典無し】テクノデリック Hybrid SACD
テクノデリック Hybrid SACD

【メーカー特典あり】 浮気なぼくら+浮気なぼくらインストゥルメンタル (ポスターH(B3サイズ)付)(2019/8/28発売)
【メーカー特典あり】 浮気なぼくら+浮気なぼくらインストゥルメンタル (ポスターH(B3サイズ)付)

【メーカー特典無し】 浮気なぼくら+浮気なぼくらインストゥルメンタル(2019/8/28発売)
浮気なぼくら+浮気なぼくらインストゥルメンタル

【メーカー特典あり】 サーヴィス (ポスターI(B3サイズ)付)(2019/8/28発売)
【メーカー特典あり】 サーヴィス (ポスターI(B3サイズ)付)

【メーカー特典無し】 サーヴィス(2019/8/28発売)
 サーヴィス

【メーカー特典あり】 アフター・サーヴィス (ポスターJ(B3サイズ)付)(2019/8/28発売)
【メーカー特典あり】 アフター・サーヴィス (ポスターJ(B3サイズ)付)

【メーカー特典無し】 アフター・サーヴィス(2019/8/28発売)
アフター・サーヴィス



NEUE TANZ
NEUE TANZ


 『アフター・サーヴィス』までの発売ということで、しっかり最終段階に来ましたね。ま、僕の日記では『アフター~』は採り上げないんですけど(笑)。その代わりに後発で出た『コンプリート・サーヴィス』を採り上げる予定で~す。

 と、ちょっと先走りましたが、次回は、有名なグリーク・シアターでのライヴ音源を聴いてみますぞよ。

■目次に戻る





■イエロー・マジック・オーケストラ日記一覧
 
 
 
 

テーマ : J−POP
ジャンル : 音楽

【CD入手】ピート・タウンゼント / フー・ケイム・ファースト #PeteTownshend #WhoCameFirst

■目次
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)
●Youtube音源引用
●ピート・タウンゼントのファースト・ソロ・アルバム
●ザ・フー・バージョンとの聴き比べ
●その他の聴き比べ
●1996年盤

 
 
 
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)

 ジャケ画をクリックするとアマゾンのページが開くよ!。
ピート・タウンゼント / フー・ケイム・ファースト <45周年記念2CDデラックス・エディション>

ディスク:1
1. ピュア・アンド・イージー Pure and Easy (Pete Townshend) 5:32
2. エヴォリューション Evolution (Ronnie Lane) 3:44
3. フォーエヴァーズ・ノー・タイム・アット・オール Forever's No Time at All (Billy Nicholls, Katie McInnerney) 3:06
4. ワイルド・アクション Nothing Is Everything (Let's See Action) (Pete Townshend) 6:25

5. タイム・イズ・パッシング Time Is Passing (Pete Townshend) 3:27
6. ゼアズ・ア・ハートエイク・フォロイング・ミー There's a Heartache Following Me (Ray Baker) 3:23
7. シェラトン・ギブソン Sheraton Gibson (Pete Townshend) 2:37
8. コンテント Content (Maud Kennedy, Pete Townshend) 2:58
9. パーバーディガー Parvardigar (Meher Baba, Pete Townshend) 6:46

ディスク:2
1. ヒズ・ハンズ His Hands (Pete Townshend) 2:11
2. ザ・シーカー (2017エディット) The Seeker (Pete Townshend) 4:34
3. デイ・オブ・サイレンス Day of Silence (Pete Townshend) 2:53
4. スリーピング・ドッグ Sleeping Dog (Pete Townshend) 2:59
5. メリー・ジェーン (ステージA) Mary Jane (Pete Townshend, Westlake) 2:35
6. アイ・オールウェイズ・セイ (2017エディット) I Always Say (Pete Townshend) 4:58
7. ビギン・ザ・ビギン (2017ミックス) Begin The Beguine (Porter) 4:41
8. ババ・オライリィ (インストゥルメンタル) Baba O'riley (Pete Townshend) 9:46
9. ラヴ・マン (ステージC) (未発表音源) The Love Man (Pete Townshend) 4:54
10. コンテント (ステージA) (未発表音源) Content (Maud Kennedy, Pete Townshend) 2:46
11. デイ・オブ・サイレンス (オルタネイト・ヴァージョン) (未発表音源) Day of Silence (Pete Townshend) 4:38
12. パーバーディガー (オルタネイト・テイク) (未発表音源) Parvardigar (Pete Townshend adapted from Maher Baba's Universal Prayer) 7:12
13. ナッシング・イズ・エヴリシング (アーリアー・テイク) (未発表音源) (Nothing is everything) Let's See Action (Pete Townshend) 3:57
14. ゼアズ・ア・フォーチュン・イン・ドウズ・ヒルズ (未発表音源) There's A Fortune In Those Hills (Pete Townshend) 4:09
15. ミハー・ババ・イン・イタリア (未発表音源) Meher Baba In Italy (Pete Townshend) 2:20
16. ドゥローンド (ライヴ・イン・インド) (未発表音源) (MONO) Drowned (Pete Townshend) 2:02
17. エボリューション (ライヴ・アット・ロニー・レイン・メモリアル、ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン/2004年4月8日) (MONO) Evolution (Stone) (Ronnie Lane) 6:12

Personnel
Pete Townshend — vocals, guitars, keyboards, bass guitar, drums, percussion; harmonica on "Day of Silence"
Ronnie Lane — vocals and guitar on "Evolution"
Billy Nicholls — vocals and guitar on "Forever's No Time at All"
Caleb Quaye — guitars, bass guitar, and percussion on "Forever's No Time at All"

Released October 1972
Recorded 1969-72

■目次に戻る

 
●Youtube音源引用

フー・ケイム・ファースト (オリジナル・アルバム・パート) / ピート・タウンゼント Who Came First (Original album) / Pete Townshend


 
フー・ケイム・ファースト (45周年記念2CDデラックス・エディション) ディスク2 / ピート・タウンゼント Who Came First (45th Anniversary edition) disc 2 / Pete Townshend


■目次に戻る

 
●ピート・タウンゼントのファースト・ソロ・アルバム
 
 英国のベテラン・バンド、ザ・フーのリーダー、ギタリストにして、メインのコンポーザーであるピート・タウンゼントの1972年発表のファースト・ソロ・アルバムです。
 ピート自身による解説を読むと、出したくて出したアルバムでなかったことがわかりますが、そこらへんはこの日記では割愛させていただきます。興味を持った御仁はぜひ当CDを購入して解説を読んでみてください。
 基本的にすべての楽器をピート自身が演奏しており、思いっきり宅録しております。

 ところで、このアルバム、やたら、「聴き比べ」できる楽曲が揃っています。もちろん一番気になるのはザ・フーとの聴き比べなのですが、ま、落ち着いて一曲づつ見ていきましょう。

■目次に戻る

●ザ・フー・バージョンとの聴き比べ

 まずはA面一曲めの“ピュア・アンド・イージー”を聴き比べてみましょう。

“ピュア・アンド・イージー”ピート・タウンゼンド『フー・ケイム・ファースト』


“ピュア・アンド・イージー”ザ・フー『フーズ・ネクスト・デラックス・エディション』(1971年3月17日NYレコードプラント録音)


“ピュア・アンド・イージー”ザ・フー『オッズ・アンド・ソッズ』(1971年3月スターグローヴズ録音)


 ザ・フーによる2つのヴァージョンはいずれも1971年の3月録音のようですが、該当CDの解説などの状況証拠から、『オッズ・アンド・ソッズ』に収録されたもののほうが後に録音されたようです。
 ピートのデモがややおとなしい感じなのに対して、ザ・フーはさすがに騒々しいですね(笑)。

 
 “ワイルド・アクション”もザ・フーの演奏が有ります。ピートのバージョンは2種類収録されているので、それぞれ聴いちゃいましょう。

“ワイルド・アクション”ピート・タウンゼンド『フー・ケイム・ファースト』(ディスク1)


“ワイルド・アクション”ピート・タウンゼンド『フー・ケイム・ファースト』(ディスク2)


“ワイルド・アクション”ザ・フーのシングル(1971年発表)


 やはりどこか朴訥(ぼくとつ)としたピートのヴァージョンと、荒っぽいザ・フーのヴァージョン。どちらを良しとするかは好みの問題のような気もするなぁ。

 この楽曲のザ・フー・バージョンはオリジナル・アルバムには未収録です。僕の手持ちの音源を漁(あさ)ってみても『レアリティーズVol.1&2』と、『マキシマムR&B』の、それぞれ編集アルバムなのですが、そこにしか見つけられませんでした。

 
 次はボーナス・ディスクの方になりますが、“ザ・シーカー”も、ザ・フーによる演奏が残されています。

“ザ・シーカー”ピート・タウンゼンド『フー・ケイム・ファースト』


“ザ・シーカー”ザ・フーのシングル。1970年発表


 これも、ザ・フーによるバージョンは、オリジナル・アルバムには収録されておらず、僕の持っている音源では、編集アルバムの『マキシマムR&B』に「エディット」バージョンが見つかったのみでした。

 
 と、何曲か聴いてきましたが、圧巻なのは、なんと言っても、“ババ・オライリィ (インストゥルメンタル) ”でしょう。

ザ・フーの“ババ・オライリィ”、アルバム『フーズ・ネクスト』収録


ピート・タウンゼントの“ババ・オライリィ (インストゥルメンタル) ”、アルバム『フー・ケイム・ファースト』収録


 ピートのデモはひたすらシンセのリフと、バックの演奏のみが展開していきます。もちろん、ロジャー・ダルトリーのヴォーカルが乗っているザ・フー・バージョンの方が間違いなくカッコイイのでは有りますが、これはこれで鬼気迫るデモだと思います。

 ちなみに、このデモをカラオケ代わりにして“ババ・オライリー”そのものは歌えません。展開部の小節数が違っていたりしますから。

■目次に戻る

 
●その他の聴き比べ

 その他にも、盟友のロニー・レーンとの交友の証(あか)しとして、一曲、“エヴォリューション”という曲があるので、これも聴き比べてもらいましょう。

エヴォリューション


ザ・フェイセスの“ストーン”、アルバム『ファースト・ステップ』より(1970年発表)


 『フー・ケイム~』は1972年の発表なので、フェイセズ版のほうが先に世に出ていたことになります。曲名が違うのはどちらかが遠慮斟酌(しんしゃく)したのかもしれません。歌詞も全く同じではありませんが、曲そのものは同じですね。歌っているのもどちらもロニー・レーンですし。

 あと、僕が気になったのは、スタンダードの“ビギン・ザ・ビギン”を演っていること。ギター一本ですが、浸りきって演奏している様子が微笑ましい。
 スタンダードなので誰がオリジナルとも言いがたいのですが、以前の日記でも上げたフリオ・イグレシアスのバージョンを参考につけておきましょう。

ピート・タウンゼントの“ビギン・ザ・ビギン”


フリオ・イグレシアスの“ビギン・ザ・ビギン”


■目次に戻る

●1996年盤

 なお、このアルバムには、今回の盤の他に1996年に再発された盤があります。僕が持っているのは2008年に再々発された盤ですが、内容は1996盤とおなじのようです。
 この1996年盤でのみ聴ける曲が一曲だけ有ります。(注意深く聴き比べれば他にも有るのかもしれませんが。)

 ピアノソロによる、なんてこと無い静かなインストなのですが、気になってしょうがないという人のために引用しておきます。
 なお、冒頭でちらっと触れた、当アルバム発売までの経緯は、どっちかと言うと1996年盤のほうがわかりやすいです。…とか書いちゃうと惑わせてしまうかな。(^_^;

ピート・タウンゼント / フー・ケイム・ファースト(1996年盤)
ディスク:1
1. ピュア・アンド・イージー
2. エヴォリューション
3. フォーエヴァーズ・ノー・タイム・アット・オール
4. レッツ・シー・アクション
5. タイム・イズ・パッシング
6. ゼアズ・ア・ハートエイク・フォロイング・ミー
7. シェラトン・ギブソン
8. コンテント
9. パヴァーディガー
10. ヒズ・ハンズ
11. シーカー
12. デイ・オブ・サイレンス
13. スリーピング・ドッグ
14. ラヴ・マン
15. ランタン・キャビン

Lantern Cabin 4:12



 なんか、アルバムの紹介というよりは聴き比べ大会になってしまいましたが、そこはまぁ、ザ・フー・ファンの性(さが)という事で勘弁(かんべん)していただければと(笑)。
 さて、予定ではこのアルバムを嚆矢として、ピートのソロ・アルバムの拡張版が出されていくという噂なのですが…。聴きませんね、噂。(^_^; やっぱり売れ行き悪いのかしら。
 個人的には、ピートのソロは入手しやすいものと、入手しにくいものが乱雑に出ている状態なので、この再発プロジェクトには期待したいところなんですけどね…。


■目次に戻る





■ザ・フー日記
 
 
 
 

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD雑感】今月CDチェンジャーにセットしたCDたち。[画像大きめ閲覧注意]

 ジャケ画をクリックするとアマゾンのページが開くよ!。
ローリング・ストーンズ / ブリッジズ・トゥ・ブレーメン (DVD)ディック・デイル / ベスト・オブ・ディック・デイル&デル・トーンズキザイア・ジョーンズ / キザイア・ジョーンズ・ライヴ
 新譜はストーンズだけ。ためていたポイントがすっからかん。



■ミュージシャン別日記一覧



テーマ : 音楽日記
ジャンル : 音楽

【CD入手】ポール・サイモン / ポール・サイモン (紙ジャケット仕様) #PaulSimon

■目次
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)
●Youtube音源引用
●サイモンの実質的なファースト・ソロ
●両面トップは明るい楽曲だが…
●研ぎ澄まされ、内省的な作品集
 
 
 
 
●基本情報(ジャケット画像、曲目など)

 ジャケ画をクリックするとアマゾンのページが開くよ!。

ポール・サイモン / ポール・サイモン (紙ジャケット仕様)

特記無き曲はすべてポール・サイモン作詞作曲。

Side 1
1.母と子の絆 - "Mother and Child Reunion" – 3:05
2.ダンカンの歌 - "Duncan" – 4:39
3.いつか別れが - "Everything Put Together Falls Apart" – 1:59
4.お体を大切に - "Run That Body Down" – 3:52
5.休戦記念日 - "Armistice Day" – 3:55

Side 2
6.僕とフリオと校庭で - "Me and Julio Down by the Schoolyard" – 2:42
7.平和の流れる街 - "Peace Like a River" – 3:20
8.パパ・ホーボー - "Papa Hobo" – 2:34
9.ホーボーズ・ブルース - "Hobo's Blues" (Paul Simon, Stéphane Grappelli) – 1:21
10. パラノイア・ブルース - "Paranoia Blues" – 2:54
11. コングラチュレーション - "Congratulations" – 3:42

2004年リマスター盤ボーナストラック
12. 僕とフリオと校庭で(デモ) - "Me and Julio Down by the Schoolyard" (Demo - San Francisco 2/71) – 2:29
13. ダンカン(デモ) - "Duncan" (Demo - San Francisco 2/71)" – 2:48
14. パラノイア・ブルース(未発表ヴァージョン) - "Paranoia Blues" (Unreleased Version) – 3:14

 
Musicians

Paul Simon - acoustic guitar, vocals, percussion (10), producer, arranger (all tracks)
Hal Blaine - drums (4, 10, 11)
Lynford "Hux" Brown - lead guitar (1)
Ron Carter - double bass (4)
Russell George - bass guitar (6)
Stéphane Grappelli - violin (9)
Winston Grennan - drums (1)
Stefan Grossman - bottleneck guitar (10)
Jerry Hahn - electric guitar (4, 5)
Neville Hinds - Hammond organ (1)
Jackie Jackson - bass guitar (1)
Larry Knechtel - piano (1, 11), Wurlitzer electric piano (3, 11), harmonium (3, 8), Hammond organ (11)
Denzil Laing - percussion (1)
Fred Lipsius - alto saxophone (5)
Los Incas - flute, charango, percussion (2)
Mike Mainieri - vibes (4)
Charlie McCoy - bass harmonica (8)
Victor Montanez - congas (7)
Airto Moreira - percussion (5, 6)
Joe Osborn - bass guitar (7, 11)
John Schroer - tenor saxophone (5), baritone saxophone (10)
David Spinozza - acoustic guitar (4, 6)
Steven Turre - trombone (10)
Wallace Wilson - rhythm guitar (1)
Cissy Houston, Von Eva Sims, Renelle Stafford and Deirdre Tuck - backing vocals (1)

 
Released January 24, 1972
Recorded January to March 1971

■目次に戻る

 
●Youtube音源引用

Paul Simon (Full Album-1) +3 / Paul Simon

I can't uploaded some tracks cause copyright:"Congratulations".

■目次に戻る

 
●サイモンの実質的なファースト・ソロ

 さて、ここまで、この日記ではサイモン&ガーファンクルの音源を追いかけてきました。
 いよいよS&Gの解散を迎え、今回からはしばらくポール・サイモンを追っていくことにします。
 さて、S&Gのラスト・アルバム『明日に架ける橋』が発表されたのが1970年の初春。
 そしてこちらのアルバム『ポール・サイモン』が発表されたのが1972年の初春。

 この2年間に何もしてなかったわけではないでしょうが、ま、詮索はよしましょう。
 いつものように出てくる音だけで楽しむとします。

■目次に戻る

 
●両面トップは明るい楽曲だが…

 アルバムAB両面のトップが明るい曲(“母と子の絆”、“僕とフリオと校庭で”)で始まっているので、そういうアルバムかと思いきや。(どちらも明るくポップな曲なので、僕は大好きです。)

母と子の絆


 
僕とフリオと校庭で


 A面2曲めの憂いのある“ダンカンの歌”でいきなり現実に突き落とされます。(大げさ。(^_^;)
 この曲のバック演奏は“コンドルは飛んで行く”と同じロス・インカスというグループです。

 
ダンカンの歌


 この流れは端的にこのアルバムの振れ幅をよく示しています。
 こう言った内省的な楽曲が多めなのが当アルバムの特徴なのです。
 そのせいか、僕的にはあまり思い入れることなく聴き流していたのですが、いや、これはこれで名盤よ?。って、何を今更。(^_^;

 そんな中でも、サイモンはユーモアを忘れていません。例えばこの、ステファン・グラッペリ(ジャズ・バイオリン)と共演した一曲の愉快なこと。

 
ホーボーズ・ブルース


 それに続けて演奏される“パラノイア・ブルース”も、どこか八つ当たり的な明るさがあって好き。

 
パラノイア・ブルース


 さて、締めくくりの“コングラチュレーション”は著作権の関係でオリジナル音源がYoutubeに上がっていないので、1973年のライヴ音源(多分客席録りのブート)で代わりとしましょう。

 
Congratulations - Live in Los Angeles, 1973


■目次に戻る

 
●研ぎ澄まされ、内省的な作品集

 ここまで聴かれて気づいた方もいらっしゃると思いますが、いずれの楽曲も楽器編成はシンプルです。そして余計な音は一切鳴らさず、省けるところはギリギリまで切り捨てています。それで一本調子になっていないのは、適材適所で、曲ごとに工夫をこらしているからでしょう。サイモンの音へのこだわりを感じさせるではないですか。

 このように内省的なアルバムを、自身の門出として発表したというのは、これはつまり、サイモンの決意表明だったのではないでしょうか?。
 「S&Gで富も名声も手に入れた。あとは音楽家として好きなことだけやるんだ」と。
 このアルバムでは、S&G時代以上にサイモン自身のギターが良く鳴っているのもそういうことなのでしょう。

 当アルバムは世界中で100万枚を超える売上を示し、アメリカで4位、イギリスで1位となりました。
 S&Gのアルバム『明日に架ける橋』が英米で1位になり、500万枚以上を売り上げたことに比べれば密やか(かなぁ?(^_^;)な再スタートでしたが、ともあれ、サイモンは自分の道を歩き出したのです。

■目次に戻る

 
 
 
 
■サイモン&ガーファンクル日記
 
 
 
 

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

プロフィール

☆彡ふらんぼう

Author:☆彡ふらんぼう
 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。
 なお、文中のCDやDVDなどのリンクはアフィリエイトになっていますので、「お前を儲けさせてやるなんてやなこった!」という方はリンクをクリックしないようにお願いします。m(_ _)m
 まぁ、大体半年で500円くらいの儲けですかねぇ…。

最新記事
最新コメント
リンク
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR