【CD聴く】ジェフ・ベック / フー・エルス! #JeffBeck #WhoElse!

●目次
●基本情報
●Youtube引用
●10年ぶりの「真」の新作
●打ち込み風の音作りでもギターのクォリティの高さは変わらず
●光るジェニファー・バトンの好演
●“ブラッシュ・ウィズ・ザ・ブルース”を始めとした粒ぞろいの名曲群
●ジェフのギターの音色に聴き惚れる



●基本情報
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ジェフ・ベック / フー・エルス!

1 ホワット・ママ・セッド - What Mama Said (Jennifer Batten, Jeff Beck, Tony Hymas) 3:23
2 サイコ・サム - Psycho Sam (Hymas) 4:56
3 ブラッシュ・ウィズ・ザ・ブルース - Brush with the Blues (Beck, Hymas) 6:25
4 ブラスト・フロム・ジ・イースト - Blast from the East (Hymas) 4:44
5 スペース・フォー・ザ・パパ - Space for the Papa (Hymas) 7:42
6 エンジェル(フットステップス) - Angel (Footsteps) (Hymas) 6:30
7 THX138 - THX138 (Hymas) 6:15
8 ヒップ・ノーティカ - Hip-Notica (Beck, Hymas) 4:36
9 イーヴン・オッズ - Even Odds (Jan Hammer) 3:26
10 デクラン - Declan (Donal Lunny) 4:02
11 アナザー・プレイス - Another Place (Hymas) 1:48

パーソネル
ジェフ・ベック - ギター、アレンジ、プロデュース
ジェニファー・バトゥン - ギター、MIDIギター
スティーブ・アレクサンダー - ドラムス (except tracks 2, 9, 10)
ランディー・ホープ・テイラー - ベース (except track 2)
トニー・ハイマス - キーボード (except track 9)、ノイズ on Psycho Sam、アレンジ、プロデュース
ピノ・パラディーノ - ベース on Psycho Sam
マヌ・カッチェ - ドラムス&パーカッション on Declan
シリブ・ベル - エスニック・フルート on Declan
ボブ・ラブデイ - バイオリン on Declan
マーク・ジョン - アコースティック・ギター on Declan
サイモン・ウォーレス - シンセサイザー on Declan
ヤン・ハマー - キーボード&ドラムス on Even Odds

Released 16 March 1999
Producer Jeff Beck, Tony Hymas

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●Youtube引用
Who Else! / Jeff Beck


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●10年ぶりの「真」の新作

 ジェフ・ベック、華麗なる復活、であります。
 所詮は企画物であった(と思いたい(^_^;)前作『クレイジー・レッグス』(1993年)から6年、その前のサントラ物『フランキーズ・ハウス』(1992年)からは7年、まともなアルバムだった『ギター・ショップ』(1989)からは、なんと10年、という間隔で発表された会心作です。いやぁ、待ってました…!。

 『クレイジー~』は、おかしなネオ・ロカビリー・バンドと組んで、ジーン・ヴィンセントの丸コピーと言う、およそ信じられない愚挙を犯したアルバムだったため、僕は顔面蒼白になっていました。しかし、なんだかんだ言って、やってくれました、ジェフ。サイテーだった前作からの見事な復帰!。最高だぜ!。
 ミレニアムぎりぎりの1999年(20世紀最後の年だと勘違いしていた人もいましたが、21世紀は2001年からですから念のため)の発表。

 
●打ち込み風の音作りでもギターのクォリティの高さは変わらず

 打ち込み風味のサウンドで幕を開けますが、実際にはちゃんとドラマーがリズムを叩いています。そうして、そう言う打ち込み風サウンドであっても、ジェフのギターは全開!。これぞジェフ・ベック!と言えるギター・サウンドを展開してくれています。全曲インストルメンタルで、全体的にスピード感溢れる仕上がりとなっています。最終曲まで聴く者を飽きさせない、出来の良いアルバムと言っていいでしょう。いや本当、このアルバムを聴いた時は嬉しかった。

 
●光るジェニファー・バトンの好演

 ジェフのアルバムとしては珍しく、二人目のギターが参加しています。珍しく、と言うか、これが初めてなんじゃないかな?。第一期ジェフ・ベック・グループの時にロン・ウッドをセカンド・ギタリストに据えて見たもののうまく行かず、結局ベースにコンバートさせたのは有名な話。以来、特別なライヴのコラボ以外では、ギタリストはジェフ一人でやってきたのですが、ここに来ての心境変化は興味深いですね。ただ、セカンド・ギターのジェニファー・バトンは、控えめな音出しに終始しています。まぁ、目立つのはジェフ一人でOK、と言う、実に正しい音作りに貢献しているわけですね。

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●“ブラッシュ・ウィズ・ザ・ブルース”を始めとした粒ぞろいの名曲群

 収録曲もいずれも出来が良いですね。
 目立つのは『ギター・ショップ』からジェフの右腕となったトニー・ハイマス。(それ以前にも共演は果たしてますけどね。確か1980年の『ゼア・アンド・バック』で初めて邂逅したのではなかったかな。) 全11曲中9曲で作曲者としてクレジットされています。
 特にジェフとの共作でクレジットされている“ブラッシュ・ウィズ・ザ・ブルース”は傑作名演と言えます。スローな楽曲で、みなぎる緊張感とあいまって、聴き応え充分。
 “エンジェル(フットステップス)”も、この頃のライヴでしばらく定番となった名曲。ゆったり目のテンポで、伸びやかに歌うギターがとても美しく心地よいです。
 中近東(?)風味の“デクラン”は異色作といえますが、まぁ、チェンジ・オブ・ペイスといったところかな。後の『ライヴ・イン・トーキョー2014』(ヴィデオ作品)での“イェミン”にも通じる味わいですね。こういうの、ジェフは時々やるんだよな。特に面白いというわけでもないんだけど、ファンとしては付き合っちゃるか、と(笑)。

 
●ジェフのギターの音色に聴き惚れる

 それにしても、本領を発揮した時のジェフのギターは、音色がとにかく素晴らしいです。フレージングがどうのこうのじゃなくて、もう、出音一発、カコーン!、と乾いた音を鳴らしただけで胸を抉(えぐ)られちゃう。
 たしかサイモン・ネピア・ビルがヤードバーズのマネージャーをしていた時の逸話としてこんな事を言っていました。
 「ヤードバーズのメンバーが新入りのジェフに「チャンスを与えてやるぞ」と言わんばかりの横柄な態度でリード・ギターのオーヴァーダブ・パートを提供した。彼らの態度を不快に思ったジェフは、その曲の間奏では、ただ一音のロング・トーンで鳴らしただけだった。他のメンバーは「せっかくチャンスを与えてやったのにろくにリードも取れないのか」とばかりにあざ笑った。だが、レコードが発売されたときにアルバムのハイライトとなったのは、その「ジェフの一音」だった。」

The Nazz Are Blue / The Yardbirds from "Roger the Engineer"


 記憶に頼って書いたので細部は違うかもしれないけど、大まかにはあっていると思います。ヤードバーズのメンバーを貶(おとし)める目的で引用したのではないですので、そこは誤解されませんように。でもこの曲のジェフのギターは本当に良いですよね。実はヴォーカルもジェフだったりしますが、何れにせよ、この、「一音ならしただけで音楽になる」と言うのは物凄いジェフの強みだと思います。
 『クレイジー~』が全くダメだったのは、このジェフの強みが全く出ていなかったからで、その意味でも、このアルバム『フー・エルス!』は正に起死回生とも言える快作でありました。まさしくタイトル通り、「他の誰でもない!」ですね。

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■ジェフ・ベック日記一覧


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 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。

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