【CD入手】フリップ&イーノ / イヴニング・スター (リマスタリング・紙ジャケット仕様) #FrippAnd Eno #EveningStar

フリップ&イーノ / イヴニング・スター(K2HD/紙ジャケット仕様)

All tracks written by Brian Eno and Robert Fripp, except "Wind on Wind" by Eno.

1. "Wind on Water" – 5:30
2. "Evening Star" – 7:48
3. "Evensong" – 2:53
4. "Wind on Wind" – 2:56

5. "An Index of Metals" – 28:36

Personnel
Robert Fripp – guitar
Brian Eno – tape loops, synthesizer, piano

Released December 1975
Recorded 1974–1975


"Wind on Water" / Fripp & Eno

※著作権監視厳しく、一曲目しか引用できませんでした。


 静寂のアルバムです。

 空間に音を解き放つ作業というのは、どこか、白いキャンバスに絵の具を塗る作業と似ていませんか?。白いキャンバスの持つ無限の可能性のなかから画家の手によって選ばれた可能性でキャンバスを汚していく。もちろん、汚さなければ汚さないほど綺麗なわけですが、それでは作家の意図というものが反映されません。最小限の汚れにとどめつつ自分の表現したいものをキャンバスに叩きつけていくのです。
 音楽も多分同じで(「無音には勝てねぇからさ」とは泉谷しげるの名言)、無音に近ければ近いほど純粋なのでしょうが、そこに最小限の音で自分の表現を塗り込めていくというのは、なかなか緊張を強いる作業だと思います。(ジョン・ケージには“4′33″”なんて曲もありましたが…。)
 フィル・スペクターのように「ウォール・オブ・サウンド」なんて言う分厚い音を武器にしている人でも、無音の中に置く最初の一音には気を遣うのではないでしょうか。

 そう言った事を、つい、考えてしまうような作品です。基本的に静かに立ち上がり、静かに進み、静かに終息する楽曲ばかり。楽曲ごとの個性が特別にあるというわけでもなく、淡々と時間が過ぎていきます。歌は無し。基本的にブライアン・イーノのキーボードとロバート・フリップのギターのみで綴られています。
 おそらくA面がイーノ色が強めで、B面がフリップ色が強い、と言う感じでしょう。(前者の作曲者クレジットは「イーノ&フリップ」ですが、後者は「フリップ&イーノ」となっています。)と言って、B面でいきなりクリムゾン的な世界が爆発するとかではないので、念のため。ただ、B面ではフリップのノイジーなギターが大きくフィーチュアされているのがA面との大きな違いでしょう。まぁ、ノイジーと言っても、ピラピラとリードギターを開陳する要素は皆無で、あくまでゆったりしたフレージングでジワジワと来る感じです。B面のラストではノイズが最大音量になって終わる感じなのですが、それでも、聴き終えた時に「静けさ」に支配されている感じがするのが不思議であります。(なお、上記の曲目表では、B面は一曲だけという扱いですが、僕が今回買ったCDでは、6つのチャプターに分かれています。)
 こういった音楽を「環境音楽」(という風に世間では言われているらしい)云々と言った小賢(こざか)しい言葉で述べる能力を僕は持たないのですが、このアルバムが好きか嫌いかと言われれば、どちらかと言うと好きです。まぁ、そりゃ、クリムゾン諸作と比べれば、積極的に好き、とは言い難いのですが、一つのオプションとしては、これはこれでアリでは無いかと思うのです。

 という訳で。

 さてさて、キング・クリムゾン解散からディシプリンに至るまでのロバート・フリップの挙動を追跡して、「はたして『ディシプリン』をクリムゾンの作品として認められるかどうか検証する」プロジェクトが走り始めましたよ~。
 フリップ&イーノのコラボレイトと言えば、1973年の『ノー・プッシィー・フッティング』が嚆矢(こうし)なのですが、それはまだクリムゾンが活動中の作品ということで、今回は割愛することにしました。…で、結構、後悔しています。(^_^;
 というのも、今回の『イヴニング・スター』、クリムゾン・サウンドとの乖離(かいり)が激しすぎて、検証のためのロジックが走らせられない!。(^_^; なので、やはり『ノー・プッシィー~』から聴いてみるべきだったのかなぁ、などと思ったり。でもそんなこと言い出したら、フリップとコラボする前のイーノも聴かなきゃ、みたいになって際限ないような気もするので、今回はこれで良いとしましょうか。

 今回の作品とクリムゾン、なべては『ディシプリン』とのつながりを示唆することは難しいと思いますが、あえて言えば、『ディシプリン』収録の“シェルタリング・スカイ”にその面影を見ることができるような気がします。とはいえ、“シェルタリング~”は同作でも箸休め的な曲だったので(少なくとも僕はそう思っています)、これを持って、両者の関連性を強弁するのは無理があるような気もします。

 という感じで、今回は尻切れトンボに終わりますが、(「いつもそうだろ」とか的確なツッコミは勘弁~。(^_^;)次回は、彼らの発掘音源のライヴ・アルバムを聴いてみたいと思います。

●キング・クリムゾン解散からディシプリンに至るまでの主なロバート・フリップのディスコグラフィ
 フリップ&イーノ『イヴニング・スター』(1974-5年録音、1975年12月発表)→今ココ
 同『ライヴ・イン・パリ』(1975年5月28年収録)
 ブライアン・イーノ『アナザー・グリーン・ワールド』(1975年6-8月録音)
 ピーター・ゲイブリエル『I』(1976年7月-1977年1月録音)
 デイヴィッド・ボウイー『英雄夢語り』(1977年7-8月録音)
 ダリル・ホール『セイクレッド・ソングス』(1977年録音)
 ピーター・ゲイブリエル『II』(1977年11月-1978年2月録音)
 ロバート・フリップ『エクスポージャー』(1977年6月-1979年1月録音)
 同『ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン/アンダー・ヘヴィー・マナーズ』(詳細録音時期不明、1980年1月発表)
 同『ザ・リーグ・オブ・ジェントルメン』(1980年7月-1980年12月録音)
 
 
 
 
■キング・クリムゾン日記
2017/03/31 ディシプリン ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/12/30 レッド ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/11/27 ラディカル・アクション~ライヴ・イン・ジャパン+モア(3CD+2DVD)
2016/09/28 USA ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/06/29 暗黒の世界 ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/03/31 太陽と戦慄 ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/03/31 アースバウンド (リマスター・紙ジャケット仕様)
2015/12/30 アイランズ ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/09/30 リザード ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/06/28 ポセイドンのめざめ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/03/27 クリムゾン・キングの宮殿~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)



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