【CD入手】ナンシー・シナトラ / レモンのキッス #NancySinatra #LikeIDo #レモンのキッス

ナンシー・シナトラ / レモンのキッス

レモンのキッス Like I Do / Nancy Sinatra


01.Cuff Links And A Tie Clip (原盤番号 Reprise-20,017 1961年8月 邦題「カフス・ボタンとネクタイ・ピン」)Schroeder/Gold
02.Not Just Your Friends (Reprise-20,017 1961年8月 「お友だちじゃイヤ」)Darby/Darby
03.Like I Do (Reprise-20,045 1962年1月 「レモンのキッス」) Manning
04.To Know Him Is To Love Him (Reprise-20,045 1962年1月 「逢ったとたんに一目ぼれ」)Spector
05.June, July And August (Reprise-20,097 1962年7月 「たのしいバカンス」)Faith/Marcucci
06.Think Of Me (Reprise-20,097 1962年7月 「りんごのためいき」)Faith/DiCicco
07.Tonight You Belong To Me (Reprise-20,127 1962年11月 「イチゴの片想い」)Rose/David
08.You Can Have Any Boy (Reprise-20,127 1962年11月 「かわいいボーイ・キラー」)Kaye/Springer
09.I See The Moon (Reprise-20,144  1963年2月 「フルーツ・カラーのお月さま」)Willson
10.Put Your Head On My Shoulder (Reprise-20,144 1963年2月 「肩にもたれて」)Anka
11.One Way (Reprise-20,188 1963年6月 「青い片道切符」)N.Sinatra
12.Cruel War (Riprise-20,188 1963年6月 「戦場に消えたジョニー」)P.D.
13.Thanks To You (Reprise-0238 1963年11月 「バラのほほえみ」)Scheier/Bottero
14.Tammy (Reprise-0238 1963年11月 「タミー」)Livingston/Evans
15.Where Do The Lonely Go (Reprise-0263 1964年2月 「涙はどこへ行ったの」)Leonard/James
16.Just Think About The Good Times (Reprise-0263 1964年2月 「レモンの想い出」)Levine/Levine/Brass/Kooper
17.There Goes The Bride (Reprise-0292 1964年7月 「別れのウェディング・ベル」)Barr/Meshel
18.This Love Of Mine (Reprise-0292 1964年7月 「心の中の恋」)Sinatra/Parker/Sanicola
19.The Answer To Everything (Reprise-0335 1965年1月 「ピンクのキッス」)Hilliard/Bacharach
20.True Love (Reprise-0335 1965年1月 「トルー・ラブ」)C.Porter

 「ビートルズが出てくる前のポップシーンなんてカスみたいなもんでさぁ、「僕の可愛いマシュマロちゃんが云々」みたいな甘ったるい、毒にも薬にもならない様な音楽ばっかりだったんだよ。」とは、いつぞやか、某音楽評論家渋谷陽一氏が言っていた言葉です。記憶に頼って書いたので細かなニュアンスが違うかもしれませんが、要するに彼の実感としてはビートルズが登場するまでは音楽シーンは停滞していたと言いたいのでしょう。しかし、これは、あくまで彼の個人的な実感にすぎないと思います。彼より一回り上の世代ならば、エルヴィス・プレスリーやビル・ヘイリーのヒット曲による刺激的なロックンロール創成期のことを覚えているでしょうし、遅れて生まれてきた僕達だって、その気になればレコードやCDでその素晴らしさを追体験することが出来ます。思うに、某音楽評論家渋谷陽一氏は、ビートルズ・ショックが強すぎて、それ以上にグローヴァルな視点を持つことが難しくなっているのでしょう。

 と言うわけで、ナンシー・シナトラです。なんでこんなうざってぇ前置きを書いたかというと、彼女のヒット曲“レモンのキッス”が、ビートルズ登場以前に書かれた曲だからです。「ビートルズ以前でもあなどれないじゃん!」。いやまぁ、僕は1950年代のR&Rなども好んで聴くので、今さらではあるのですけれどもね。
 この曲の良さを初めて知った時は、少し胸がキュンとなったものです。
 ♪Johnny boy / Take it slow / Don't you know / Don't you know♪
 冒頭部分の歌詞ですが、この、2回めの♪Don't you know♪での、ちょっと、おきゃんな感じのチャーミングな歌いまわしにすっかり魅せられて、「え、これ歌ってるの誰だ!?」と、慌てて携帯電話のプレイリストを確認し、ナンシー・シナトラの名を知ったのです。
 そう、最初は、曲の善し悪しよりも、ナンシーの歌いまわしの魅力に惹かれたのでした。そこから、次第に曲自体の魅力にも開眼していったのです。最初は、1960年代ガールズ・ポップスのオムニバスCDで聴いていたのですけど、単独のCDが欲しくなり、やはり、“レモンのキッス”が入っているのが良いでしょ、と、当盤を入手。Amazonではプレミア価格になっていたほどの人気盤でしたが、僕は別のサイトで定価(\1,500円+消費税)で購入しました。今はAmazonも沈静化したのか、定価に近い価格になっていますね。

 このCDは、ナンシーのデビュー・シングルから最初の10枚のシングルのAB面を余さず時系列に収録しています。ナンシーはアメリカの歌手で、ビートルズが来米したのが1964年2月ですから、“別れのウェディング・ベル”のあたりでビートルズ旋風の洗礼を受けているはずですが、はっきり言って、ほとんど影響を受けていません。ブレていないと言うべきか、そこまでの柔軟性が無かったのか、なんとも言えませんが、この編集盤全体の印象はほぼ統一されています。つまり某音楽評論家渋谷陽一氏が忌み嫌ったバブルガム・ポップスなのですが、これが悪くない。確かにこの手のもの「だけ」を毎日聴かされたら辟易(へきえき)するかもしれません。しかし、21世紀に住む僕らは、ビートルズと“レモンのキッス”を同等に扱うことが出来ます。聴きたい時に聴きたい方を聴けば良いのです。そのように平等に扱った時、これらの歌が一概にビートルズより見劣りするとは言えないことに気づくでしょう。
 とまぁ、偉そうなこと言いましたが、僕も最初はこのCDの良さがわかるまで時間がかかりました。何と言うか、一枚ベールがかかったような、独特のエコーがかったサウンドなことも有ってか、直截(ちょくさい)に良さが伝わってこなかったのです。ですが、じっくり聴いていくうちに、旧き良き日のアメリカン・ポップスの魅力に開眼していったのでした。

 と、言うようなことを言っといてナンですが、この時期のナンシーは本国アメリカではちっとも売れていませんでした。“レモンのキッス”も、ヒットしたのは日本とイタリア、オランダ、南アフリカくらい。ちなみに“レモンのキッス”は元々B面だったのですが、日本ではA面に繰り上げられてヒットしたのです。その他の国ではどうだったのか知りたいところですね。ちなみに本来のA面はテディ・ベアーズのカヴァーで“逢ったとたんに一目ぼれ”。英語wikiでは6位まで上がったと記載があります。当時の日本はまだオリコン・チャートが無かった時代なのでどういう基準なのかは知らないのですけど。
 それで、この編集盤の最後に収録されている“トルー・ラブ”の次の曲、“ソー・ロング・ベイブ”(1965)がやっと全米86位まで上がり、ブレイクするのはさらにその次の“にくい貴方(These Boots Are Made for Walkin')”(1966年2月22日発売)で、これが全米1位となり、ナンシーの音楽活動も軌道に乗ります。
 これまで、ナンシーのCDと言うと、この、“にくい貴方”(もしくは“ソー・ロング・ベイブ”)のヒット以降の楽曲ばかりが収録されていて、それ以前のノン・アルバム・シングルは、全く顧(かえり)みられていませんでした。それが、この極東の島国で、一枚のCDにまとめられて手軽に聴けるようになったのですから、これはもう快挙と言うしか無いです。

 これを成し遂げたオールデイズ・レコード/クリンク・レコードは褒められてしかるべきなのですが…。この会社、ちょっと評判悪いよ(笑)。廉価版の紙ジャケで発売してくれるのは良いんだけどさ、楽曲の作者クレジットが全く無かったり、歌詞カードが全く無かったり。一応解説はついてるんだけど、左記のような基本情報が抜けているから中途半端に解説だけ有っても、あんまりありがたくない。(まぁ、当CDの解説はかなり頑張っているけど。)このCDは作者クレジットが載っていたので(歌詞カードは無いけど)、もしかして改心したのかな、と、思ったけど、昨年末に出た別のCD買ったら、やっぱり作者クレジット無かった。orz
 このレコード会社は、オールデイズ・ファンの心の琴線に触れるようなCDを出しているんだけれども、今言ったように、基本的なデータはすっぽり抜け落ちているので、要注意。音源自体も、どこから採ってきたものかわかったものではありません。(^_^; 少なくともオリジナル・レーベルが保有しているマスター・テープから、ではなさそうな感じ。(^^ゞ

 それはともあれ。
 楽曲として、“レモンのキッス”の出来が一頭地を抜いているので、この曲ばかり注目されちゃうかもですが、他の曲もなかなか魅力的。どれも甘酸っぱい極上ポップスとなっています。(“戦場に消えたジョニー”はちょっと路線が違いますが。ピーター・ポール&マリーが“悲惨な戦争”と言う題で採り上げていました。)ノン・ヒット曲集だからと侮るなかれ。ぜひご一聴を!。

 なお、ナンシーの父親は、かのフランク・シナトラです。彼女は父親が立ち上げたリプリーズ・レコードからデビューしており、このCDに収録された楽曲もリプリーズ音源となります。
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 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。

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