【CD入手】ビートルズ / サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド -50周年記念エディション- (2CD版) #Beatles #SgtPeppersLonelyHeartsClubBand

ビートルズ / サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド -50周年記念エディション- (2CD)

ディスク:1
1. サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
2. ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ
3. ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ
4. ゲッティング・ベター
5. フィクシング・ア・ホール
6. シーズ・リーヴィング・ホーム
7. ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト
8. ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー
9. ホエン・アイム・シックスティ・フォー
10. ラヴリー・リタ
11. グッド・モーニング・グッド・モーニング
12. サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド (リプライズ)
13. ア・デイ・イン・ザ・ライフ

ディスク:2
1. サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド (テイク9&スピーチ)
2. ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ (テイク1 - フォールス・スタート&テイク2 - インストゥルメンタル)
3. ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ (テイク1)
4. ゲッティング・ベター (テイク1 - インストゥルメンタル&スピーチ・アット・ジ・エンド)
5. フィクシング・ア・ホール (スピーチ&テイク3)
6. シーズ・リーヴィング・ホーム (テイク1 - インストゥルメンタル)
7. ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト (テイク4)
8. ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー (テイク1 - インディアン・インストゥルメンツ)
9. ホエン・アイム・シックスティ・フォー (テイク2)
10. ラヴリー・リタ (スピーチ&テイク9)
11. グッド・モーニング・グッド・モーニング (テイク8)
12. サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド (リプライズ) (スピーチ&テイク8)
13. ア・デイ・イン・ザ・ライフ (テイク1&ハムド・ラスト・コード)
14. ストロベリー・フィールズ・フォーエバー (テイク7)
15. ストロベリー・フィールズ・フォーエバー (テイク26)
16. ストロベリー・フィールズ・フォーエバー (ステレオ・ミックス2015)
17. ペニー・レイン (テイク6 - インストゥルメンタル)
18. ペニー・レイン (ステレオ・ミックス2017)

 ※著作権監視が厳しいため、音源の引用は無しです。

 「『Sgt.』の頃から、ビートルズはマンネリに陥った。『Sgt.』は、どちらかと言うと平均以下のビートルズの曲を漠然とまとめ上げたものである。これは多くの人が推測したようなコンセプト・アルバムではなく、派手に飾り立てられ、もっともらしく統一されたポップ作品である。」--- Peter Herbst 『The Rolling Stone Record Guide』より.

 僕のビートルズ・レコード初体験は、後追い世代の例に漏れず、『赤盤』『青盤』でした。正確には『1962-1966』『1967-1970』ですね。『青盤』での『Sgt.』セレクトは、冒頭の3曲にラストの1曲という、なかなかに大胆な切り取り方。これで初めて『Sgt.』からの楽曲に触れました。
 『青盤』の第一面の始まりは、『Sgt.』セッションからの“ストロベリー~”と“ペニーレーン”。この二曲は申し分なかったのですが、それに続く『Sgt.』本編パートがどうしても馴染めません。ブックレットには「ビートルズのみならず全ロックの最高傑作!」と謳(うた)われているのですが、何度聴いても最高傑作には聴こえません。
 「確かに“ルーシー~”はいい曲だと思うけど、最高傑作は言いすぎじゃないかなぁ。ダサいタイトル曲や弛緩した“ウィズ・ア・リトル~”は論外。ラストの“ア・デイ~”はただ長たらしいだけ。こんなののどこが良いんだ?。」と、思い、ひたすら首を傾げる毎日。抜粋で聴いているからかなぁ、と、思い、機会を見つけてアルバム全曲通して聴いてみるも、やはりさっぱり理解できない。

 と、思い悩んでいたところで、冒頭の引用文章に出会います。

 『ローリングストーン・レコードガイド』と言うのは、原著が1977年に上辞(じょうし)された本で、デイヴ・マーシュやPeter Herbstを始めとした30人以上の執筆者で書かれています。かなり辛口の選評が特徴で、後の『ローリングストーン』本では、上位に付ける『Sgt.』も、この本ではこういう評価でした。でも、五つ星満点中の四つ星だったので、まぁ、甘いと言えば甘い評価なんだけど。僕だったら一つ星にするがなぁ…。
 それでも、天下の『Sgt.』を、正面切って堂々と「平均以下のビートルズ」と言い切る言説には、心のなかで快哉を叫びました。「そうだ、全くそのとおりだ!。間違っているのは『Sgt.』を持ち上げたがっている奴らの方だ!。」と。

 以来、僕の『Sgt.』の評価は盤石になり、今でも変わっていません。誰がなんと言おうと「平均以下のビートルズ」に過ぎない、一つ星の価値しか無い、と思っています。それでは、なぜ、発表当時、アレほどまでに大騒ぎになったのか…。それはまた、いずれ機会があれば語りましょう。

 ま、なにはともあれ、50周年記念だよ。こんなアルバムの50周年がそんなに嬉しいか!?、みたいなところはあるのですが、まぁ、レコード会社も商売ですからねぇ。
 えっと、いくつかあるエディションのうち、僕が選んだのは、二枚組物。この上を行くと、七倍以上の価格の、馬鹿でかい入れ物に入ったエディションがあるのですが、それは、経済的にも置き場所的にも無理。(^_^; なんでまたBlu-rayオーディオだのアナログ盤だの付けたがるかねぇ。シンプルに音だけまとめた3枚組CDのエディションを出してほしかったんですが。こりゃあれか、ポール(・マッカートニー)のアーカイヴ・シリーズの商売気の部分に当てられたかな?。

 正直、“ストロベリー・フィールズ~”のテイク26が収録されていなければ、今回の50周年盤には全く食指が動いていなかったと思います。
 テイク26は、たまたま安価なブートで聴いたことがあって、そこでの金管ラッパの咆哮の大迫力に度肝を抜かれていました。なので、『アンソロジー2』でテイク26がガン無視されていたのはチョー悔しくて。今回は溜飲が下がった思いでいます。でも、ブートで聴いたのより、金管がおとなしいのがちょっと残念。(^_^;

 プロデューサーのジョージ・マーティンは事あるごとに「『Sgt.』に“ストロベリー~”を収録しなかったのは失敗だった」と言っていたので、おそらくは草葉の陰で嬉し涙を流している事でしょう。まぁ、通常盤に組み込もうにも、米編集盤の『マジカル・ミステリー・ツアー』があったからねぇ。「オリジナル盤では楽曲を重複させない(テイク違いなどは除く)」と言う鉄の不文律があったから、マーティン的にも歯がゆい思いをしていたことでしょう。
 今回のアニヴァーサリー盤では、「基本的に同じ『Sgt.』セッションでの出来事だから…」と言う名目のもとに、“いちご畑”と“ペニーレイン”が『Sgt.』に組み込まれたのでありました。よかったね、ジョージ。

 しかしまぁ、アレだ。『マジカル~』のアニヴァーサリー盤が出たとしても、“いちご畑”はソコには含まれないんだろうな、まず間違いなく。(^_^;

 さてさて、二枚組で妥協したとは言え、そこで終わる僕でもなくて。『アンソロジー2』に収録されていた『Sgt.』&“いちご畑”関連の音源を駆使して、擬似的な「デラックス・エディション」のCD-Rを作成。それで楽しんでいます。まぁ、それほどのことをしても、『Sgt.』本編に対する評価は変わらないんだけどね(笑)。多分“いちご畑”と“ペニーレイン”で全力を出し切っちゃって、本ちゃんのアルバム・セッションでは搾りかすしか残っていなかったんじゃないか、というのが僕の推測。(まぁ、それで“ルーシー~”ができちゃうんだから、その意味ではすごいといえるかな、ジョン・レノンに関しては。)

 それでも、ブライアン・ウィルソンとか、ジミ・ヘンドリックスの当時の反応を鑑(かんが)みるに、「同時代的には」かなりの衝撃であったらしいことがうかがえます。その一方で、ディランは一切影響を受けておらず、フランク・ザッパは、『Sgt.』を皮肉った『ウィアー・オンリィ・イン・イット・フォー・ザ・マネー(We're only in it for the money)』で応酬している点は特筆するべきでしょう。いやまぁ、ザッパの『We're~』は正直良くわからんかったりもするんだが。(^_^;
 同時代的に衝撃があったからと言って、それが風化しきった21世紀の今に同じ評価をし続けるというのもマヌケな話だと思うんですがね。
 ええと、みなさんも、「『Sgt.』は最高傑作だよね」なんて、何の留保も付けずに言う人がいたら、その方の音楽感は先ずは疑ってみたほうが良いですよ。

 と言う感じで。書き足らないことはまだまだあって、言葉足らずな感じではあるんですが、いずれ機会があれば、彼らのオリジナル・アルバムを総ざらいしてみたいと思っているんで、その時を気長に待っていてください。いやまぁ、墓ン中に持っていっちゃうかもしれないんだが。(^_^;







■ビートルズ日記一覧目次



スポンサーサイト

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

■ビートルズ日記一覧目次

■ビートルズ日記
2017/08/24 サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド -50周年記念エディション- (2CD版)
2016/12/01 ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル
2016/03/26 1+〈デラックス・エディション〉
2014/01/08 オン・エア~ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2
2012/10/28 マジカル・ミステリー・ツアー(ヴィデオ)
2010/11/23 ザ・ビートルズ ソロ・ワークス レコードコレクターズ増刊(本)
2009/09/13 ザ・ビートルズ・CDガイド レコード・コレクターズ2009年10月号増刊(本)

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD入手】デイヴィッド・ボウイ / スペイス・オディティ【40周年記念エディション】(2CD) #DavidBowie #SpaceOddity

デイヴィッド・ボウイ / スペイス・オディティ【40周年記念エディション】(2CD)

David Bowie [Space Oddity] / David Bowie


David Bowie [Space Oddity(Disc 2)] / David Bowie


All tracks written by David Bowie.

ディスク:1
1. スペイス・オディティ "Space Oddity" 5:16
2. 眩惑された魂 "Unwashed and Somewhat Slightly Dazed" 6:12
"Don't Sit Down" (Hidden track appended to "Unwashed and Somewhat Slightly Dazed".) 0:42
3. ヘルミオーネへの手紙 "Letter to Hermione" 2:36
4. シグネット・コミティー "Cygnet Committee" 9:35

5. ジャニーヌ "Janine" 3:25
6. おりおりの夢 "An Occasional Dream" 3:01
7. フリークラウドから来たワイルドな瞳の少年 "Wild Eyed Boy from Freecloud" 4:52
8. 神は知っている "God Knows I'm Good" 3:21
9. フリー・フェスティバルの思い出 "Memory of a Free Festival" 7:09

ディスク:2
1. スペイス・オディティ (デモ) (未発表音源) – 5:10
2. おりおりの夢 (デモ) (未発表音源) – 2:49
3. フリークラウドから来たワイルドな瞳の少年 (シングルB-サイド) (B-side of "Space Oddity", 1969) – 4:56
4. レット・ミー・スリープ・ビサイド・ユー (BBC Radio セッション D.L.T. ショウ) Brian Matthew interviews David / "Let Me Sleep Beside You" (BBC Radio session D.L.T. (Dave Lee Travis Show), 1969) – 4:45
5. 眩惑された魂 (BBC Radio セッション D.L.T. ショウ) (未発表音源) (BBC Radio session D.L.T. Show, 1969) – 3:54
6. ジャニーヌ (BBC Radio セッション D.L.T. ショウ) (BBC Radio session D.L.T. Show, 1969) – 3:02
7. ロンドン・バイ・タ・タ (ステレオ・ヴァージョン) "London Bye Ta–Ta" (Stereo version) – 3:12
8. プリティエスト・スター (ステレオ・ヴァージョン) "The Prettiest Star" (Stereo version) – 3:12
9. カンバセーション・ピース (ステレオ・ヴァージョン) (未発表音源) "Conversation Piece" (Stereo version)(Single B-side of "The Prettiest Star"), 1970 – 3:06
10. フリー・フェスティバルの思い出 (パート1) (シングルA-サイド) – 4:01
11. フリー・フェスティバルの思い出 (パート2) (シングルB-サイド) – 3:30
12. フリークラウドから来たワイルドな瞳の少年 (オルタネイト・アルバム・ミックス) (未発表音源) – 4:45
13. フリー・フェスティバルの思い出 (オルタネイト・アルバム・ミックス) (未発表音源) – 9:22
14. ロンドン・バイ・タ・タ (オルタネイト・ステレオ・ミックス) (未発表音源) – 2:34
15. ロンリー・ボーイ、ロンリー・ガール (スペイス・オディティ・イタリアン・ヴァージョン) (フル・レングス・ステレオ・ヴァージョン) (未発表音源) "Ragazzo solo, ragazza sola" (Bowie (music), Mogol (lyrics)) (Full-length stereo version) – 5:14

Personnel
David Bowie – vocals, 12-string guitar, acoustic guitar, Stylophone, organ, kalimba
Rick Wakeman – Mellotron, electric harpsichord, keyboards
Tim Renwick – electric guitar
Keith Christmas – acoustic guitar
Mick Wayne – guitar
Tony Visconti – bass guitar, flute, recorder
Herbie Flowers – bass guitar
Terry Cox – drums
Benny Marshall and friends – harmonica
Paul Buckmaster – cello

Released 14 November 1969
Recorded June–September 1969

 前回紹介したデラムでのファースト・アルバム(1967年6月1日)同様、アーティスト名をタイトルとした、フィリップス・レコード(米ではマーキュリー)でのファースト・アルバム『デイヴィッド・ボウイー』です。通算ではセカンドとなります。デラムでのアルバムは、この日記では『デラム・アルバム』と称していますが、こちらのフィリップス/マーキュリーでのアルバムはなんと呼ぶかは保留にしていました。とは言え、一般的に、RCAから再発された時のタイトルが人口に膾炙(かいしゃ)していますので、この日記でも、その名称『スペイス・オディティ』を使うことにしましょう。

 デラムでの最後のレコードは、シングルの“ラヴ・ユー・ティル・チューズディ”(1967年7月14日発売)。そこから次のレコード、フィリップスに移籍してのシングル“スペイス・オディティ”(1969年6月20日録音、同年7月11日発売)まで、二年間の空白が有ります。その間、ボウイーがどのように過ごしていたのか、僕は知らないわけですが、このアルバムとしての『スペイス・オディティ』を聴くと、ソングライティングに明らかな進歩が見られます。レコード会社が変わったからというだけでは考えられないほどの変化です。もちろんその間に前述の通り二年の月日が流れており、ボウイーとしても、それを無にして過ごしていたわけではなかったのでしょう。(もっとも、このアルバムのキー・ナンバーである“スペイス・オディティ”自体はもう少し早くには出来上がっていたようですが。『デラム・アルバム』の日記でも触れたとおり、この曲の最初のレコーディングがされた時、まだデラムが権利を持っていたのではないか、と、言う疑惑(?)があります。)ゆったり目の曲が多いですが、どの曲も良くできていて、しっかり聴かせます。
 生楽器主体なのは『デラム・アルバム』同様ですが、管楽器はほとんど、いや、全くかな?、使っていなくて、落ち着いた仕上がりです。『デラム~』のようなコチャコチャした感じがないですね。弦楽器の使い方も手慣れたもので、ここらへんはプロデューサーのトニー・ヴィスコンティ(との初仕事になるのかな?)のセンスが発揮されているのかもしれません。いずれにせよ、『デラム・アルバム』に比すると、曲作りも、音の扱いも、明らかに成長していると言えるでしょう。
 人によってはこのアルバムを「フォーク・ロックっぽい」と言う方もいます。ですが、僕的には前述のような生楽器の扱いの上手さが目立っているような気がするので、フォーク・ロックとまでは思わないんだなぁ…。いやまぁ、そりゃ確かにエレキ・ギターも使ってますがね…。(^_^;

 と言うところで。今回のこのCDは、発売40周年を記念しての二枚組エディションなのですが。
 “フリー・フェスティバルの思い出”が4ヴァージョンもあるのは多い過ぎじゃないか?。

 という訳でディスク2の楽曲について。(文中の『Sound+Vision』は特記なければ1989年盤(筆者所有)と2003年盤(筆者未所有)で同じものを収録。)
 “スペイス・オディティ”は1969年1月のデモ録音。『Sound+Vision』収録の同曲デモは春の録音なので、こちらのほうが旧いですね。解説によると現存する最も旧いデモ録音なんだそうです。
 “フリークラウドから来たワイルドな瞳の少年”は、オーケストラの入らないオリジナル・シングル・ヴァージョン。ポール・バックマスターの編曲によるチェロが大変美しい。『Sound+Vision』に同じヴァージョンを収録。
 “ロンドン・バイ・タ・タ”は、『Sound+Vision』(1989)ではモノ・ミックスでしたが、こちらは『Sound+Vision』(2003)に収録されたものと同じステレオ・ミックス。1970年の録音。『デラム・アルバム』の2枚組デラックス・エディションにも同曲は収録されていましたが、そちらは1968年に録音された別テイク。というかまぁ、そちらがオリジナル・ヴァージョンになるわけですが。
 “プリティエスト・スター”は編集盤『The Best of 1969/1974』(筆者未所有)に収録されたのと同じステレオ・ミックス。シングルと同じオリジナル・モノ・ミックスは『Sound+Vision』で聴けます。
 “カンバセーション・ピース”は、“プリティエスト・スター”のB面だった曲なわけですが、ここでは未発表ステレオ・ミックスを収録。オリジナル・モノ・ミックスを聴きたい人はどうすれば良いんだろう?。
 “フリー・フェスティバルの思い出 (パート1&2)”は、アルバム・ヴァージョンの後に再録音されたシングル・ヴァージョンで、ここで初めてギターにミック・ロンソンが参加。Part2での火を吹くようなリード・プレイが印象的です。
 “フリークラウドから来たワイルドな瞳の少年 (オルタネイト・アルバム・ミックス)”と“フリー・フェスティバルの思い出 (オルタネイト・アルバム・ミックス)”は、アルバム本編よりは若干長いヴァージョンですが、だからどうした、と言う内容(笑)。こんなんで嬉しげに「未発表」とか銘打つなよ。(^_^; 短めに編集された“ロンドン・バイ・タ・タ (オルタネイト・ステレオ・ミックス)”でも同様のことが言えます。(^^ゞ
 “ロンリー・ボーイ、ロンリー・ガール”は、原曲とは無関係なラヴ・ソング的な歌詞が付けられているそうです。 フル・レングス・ステレオ・ヴァージョンで未発表音源、となっていますが、おそらく、「ステレオ・ミックス」は未発表だった、のでしょう。まぁ、たぶんね。(^_^; 保証はしない。(^^ゞ

 シングル“スペイス・オディティ”で、初めて、ブレイクの取っ掛かりを得たボウイー。この曲がなぜ当時それほどまでにウケたのでしょうか。
 当時は未曾有の宇宙ブームでした。と言っても、実際にはアメリカ対ソ連(現在のロシアを中心とした共和国連邦)の二強対決だったわけですが。両者は競い合って宇宙に「人」を運び、果ては月に人類を送り込むところまで到達しました。(あいにくソ連側は月着陸は実現できなかったようですが。)
 グリニッジ標準時に於ける1969年7月20日午前9:18に、人類で初めて有人宇宙船が月に着陸。そのとき英国放送局のBBCが月着陸映像のBGMとして(あるいはテーマソングとして?)流したのがボウイーの“スペイス・オディティ”だったのです。そのことが、ボウイーにどれだけ有利に働いたかは想像に難くないでしょう。
 僕の日記では、歌曲の詞の内容にはあまり触れていないのですが(僕自身が詞よりも音を大切にして聴いているのと、洋楽中心に聴いているくせに英語がさっぱりだから)、この曲に関しては若干触れる必要があるようです。
 詞の内容は、宇宙飛行士と地上の管制コントロールとの会話で成り立っています。
 宇宙飛行士は宇宙でのミッションを無事終えますが、「何処かで調子が狂ってしまい(There's something wrong)」、宇宙船外の「死の空間に足を踏み出し(Your circuits dead)」、「できることは何もなくなって(There's nothing I can do)」しまいます。宇宙飛行士が最終的にどうなったかは明言されていませんが、管制コントロールが必死に飛行士に呼びかける様から、おそらく地球への帰還は果たされなかったと思われます。
 他にも印象的な詩句はあるのですが、それはみなさん自身で調べるなり、CDを買うなりして味わっていただきたいと思います。
 何れにせよ、この楽曲は「宇宙に足を踏み出した人」の孤独と何かの異常性をテーマにしています。(「oddity」は、風変わりなこと、とか、異常な人、とか言う意味。)したり顔で「科学と文明への警鐘」などという人もいますが、僕としては、「宇宙という非日常に足を踏み出したことにより際立つ絶望と孤独」という視点のほうが重要だと思います。ボウイー自身は「映画『2001年宇宙の旅』(英国では1968年5月15日公開)に描かれた孤立感に共感を覚えた」と言っていたようです。

 ともあれ、シングル“スペイス・オディティ”はヒットし、英国におけるトップ・テン・ヒットとなりました。(ウィキペディアでは1位、と書いてあるのですが、どうもコレは『ジギー・スターダスト』でブレイクした後のことではないかという気がします。違うのかな?。よくわかんない。当CDの解説では当時のチャートで最高5位と書かれています。)しかし、続くシングル“プリティエスト・スター”は、残念なことに「800枚しか売れなかった」とのこと。(英wikiより。)また、アルバム自体の売れ行きも残念ながら芳(かんば)しいものではなかったようです。真のブレイクは、もうしばらく後の『ジギー・スターダスト』を待たねばならないのでした。


 p.s.
 それにしてもアレだな。アルバムの感想自体は2~3行しか書いていないのに、なぜこんなに文章が肥大化するのだろうか。(^_^;



■デイヴィッド・ボウイー追悼日記一覧



テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

■デイヴィッド・ボウイー追悼日記一覧

■デイヴィッド・ボウイー追悼日記
2017/08/18 スペイス・オディティ【40周年記念エディション】(2CD)
2017/01/31 David Bowie - Deram Album - Deluxe Edition (2CD)
2016/11/20 自作自演に関する一考察 / Early On (1964-1966)
2016/10/31 Early On (1964-1966)
2016/07/29 SOUND + VISION (3CD+CDV)
2016/04/26 シングルス・コレクション (2CD)

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD聴く】ウェザー・リポート / Mr. Gone - from The COLUMBIA ALBUMS 1976-1982 (6CD 紙ジャケット 輸入盤) #WeatherReport #MrGone

ウェザー・リポート / Mr. Gone

Mr. Gone + 2 / Weather Report


1. 貴婦人の追跡 "The Pursuit of the Woman with the Feathered Hat" (Zawinul) 5:03
2. リバー・ピープル "River People" (Pastorius) 4:50
3. ヤング・アンド・ファイン "Young and Fine" (Zawinul) 6:55
4. ジ・エルダーズ "The Elders" (Shorter, arranged by Zawinul) 4:21
5. ミスター・ゴーン "Mr. Gone" (Zawinul) 5:26
6. パンク・ジャズ "Punk Jazz" (Pastorius) 5:09
7. ピノキオ "Pinocchio" (Shorter) 2:26
8. アンド・ゼン "And Then" (musiс - Zawinul, lyrics - Sam Guest) 3:22

9. リヴァー・ピープル "River People" (Zawinul) 6:57
10. イン・ア・サイレント・ウェイ/ウォーター・フォール "In a Silent way / Waterfall" (Zawinul) 5:46

Tracks 1-8:Released September 1978. Recorded May 1978 as "Mr. Gone". Producer Joe Zawinul, Jaco Pastorius.
Tracks 9-10:Live recoroded Nov. 28, 1978 in Phoenix, Arizona. Producer Joe Zawinul, Wayne Shorter. Originaliy released 2002 on "Live and Unreleased"

Personnel
Weather Report
Joe Zawinul - modified Rhodes 88 electric piano, acoustic piano, two ARP 2600 synthesizers, Oberheim polyphonic synthesizer, Sequential Circuits Prophet 5 synthesizer, Mu-Tron Bi-Phase and Mu-Tron Volume Wah effects, kalimba, thumbeki drums, sleigh bells, melodica, high hat, voice (track 1)
Wayne Shorter - Tenor, alto and soprano saxophone, voice (track 1)
Jaco Pastorius - Bass, drums (tracks 1 and 2), timpani (track 2), voice (tracks 1, 2 and 6)
Peter Erskine - Drums (tracks 1 and 7, 9-10), high hat (track 3), voice (track 1)

Additional musicians
Tony Williams - Drums (tracks 5 and 6)
Steve Gadd - Drums (tracks 3 and 8)
Manolo Badrena - Voice Solo (track 1)
Jon Lucien - Voice (track 1)
Deniece Williams - Voice (track 8)
Maurice White - Vocal (track 8)

 前作では、1stから続いていた神秘色を一掃し、コマーシャルな成功を収めた彼ら。今作でも同様にわかり易い内容を踏襲。しかし何曲かでは従来のような神秘的な楽想を前奏に入れています。その結果、なのかどうかはよくわかりませんが、何故か評論家筋からは圧倒的な不評(笑)。ダウンビート誌ではわずかに★ひとつ(5★満点中)。前作の勢いを買って(だと思いますが)ゴールド・ディスク(確か米では50万枚以上が基準だったはず)を獲得したものの、チャート的には伸び悩み全米52位止まり。ジャズ・チャートでは前作同様1位だったけれどもね。まぁ、売れた売れた、と言われる前作でも全米では30位。トップ20にも入っていないんだよね。ジャズの売上って、こんなもんなんだよねー。orz

 と言った感じで、失敗作の烙印を押されているかのような当作。えぇっ、なんでぇ?。僕は結構好きだけどなぁ?。
 前述の通り、前作同様、躍動的で肉体的な風味が効いていて、なかなか楽しく聴ける作品です。いやまぁ、彼らのことですから、それほど享楽的にすぎるというわけでもないのですがね。締める所は締めているのでご安心を。

 前作から全面参加のジャコ・パストリアスのベースも快調。この人はフレットのない電気ベースを弾くのですが、そのため、スラー(2つの音を滑らかにつないで弾くこと)等での独特の音色が面白いですね。ぼぅわわ~ん、てやつね(笑)。
 双頭リーダーの役割から事実上外されたウェイン・ショーターは、それが却(かえ)って肩の荷をおろしたのか、リラックスして吹きまくっているのが印象的です。
 キーボードのジョー・ザヴィヌルは相変わらずですね(笑)。
 ドラマーは、ここからピーター・アースキンが加わり、鉄壁の布陣へと導かれるのですが、このアルバムでは、ゲストのドラマーが頑張っている曲も多いですね。ザヴィヌルなりに思うところがあってのゲスト招聘なのでしょうけれどもね。ジャコも叩いていますが、意外と違和感ないですね。

 冒頭の“貴婦人の追跡”は前作『ヘヴィ・ウェザー』のヒット曲“バードランド”を意識してか、かなりキャッチーな出来。でも“バードランド”に比べると少々下世話過ぎてやりすぎか?。まぁ、その下世話なところが良いんだけどね!。
 “ジ・エルダーズ”は従来通り神秘風味だな、と、思ったら、ショーターちゃん作だったわ(笑)。もう一曲のショーター作“ピノキオ”はノリが良いから、ちょっと遊んだのかしら?。

 おまけのボートラは、例のごとく、既発表の『ライブ&アンリリースド』からのライヴ。まぁ、既発表なのはもう良いけど、いいかげん、このボックス・セット持ってる人は『ライブ&~』買わなくても良いのかしらん、なんて思っちゃったけど、そう甘くはないのだろうな。いや、収録曲をちゃんと比較したわけではないけれども。
 と言って、今更ながら気になったので、ちょっと調べてみた。

『ライブ&アンリリースド』

Disc-1 # タイトル 作曲 時間
1. 「Freezing Fire」(1975) Shorter 8:13
2. 「Plaza Real」(1983) Shorter 7:03
3. 「Fast City」(1980) Zawinul 6:48 **
4. 「Portrait of Tracy」(1977) Pastorius 5:56 **
5. 「Elegant People」(1977) Shorter 4:27 **
6. 「Cucumber Slumber」(1975) Johnson/Zawinul 11:39 *
7. 「Teen Town」(1977) Pastorius 6:29 **
8. 「Man in the Green Shirt」(1975) Zawinul 10:31 *

Disc-2 # タイトル 作曲 時間
1. 「Black Market」(1977) Zawinul 9:26 **
2. 「Where the Moon Goes」(1983) O'Byrne/Zawinul 12:05
3. 「River People」(1978) Pastorius 6:57 **
4. 「Two Lines」(1983) Zawinul 8:15
5. 「Cigano」(1975) Shorter 3:59
6. 「In a Silent Way/Waterfall」(1978) Zawinul 5:45 **
7. 「Night Passage」(1980) Zawinul 5:53 **
8. 「Port of Entry」(1980) Shorter 8:08 **
9. 「Rumba Mama」(1977) Acuna/Badrena 1:15
10. 「Directions/Dr. Honoris Causa」(1975) Zawinul 8:38 *

* The Columbia Albums 1971-1975 収録曲
** The Columbia Albums 1976-1982 収録曲

 うむ、甘く無い。(^_^;
 18曲中、BOX未収録曲が6曲もあるではないか。と言って、その6曲のために二枚組の『ライブ&~』買うのも、なんかなぁ(笑)。12曲もダブるわけで…。(^^ゞ

 てな感じで、次回は、ライヴの傑作『8:30』を採り上げます。期待せずにお楽しみにしていてください。…だからどっちなんだよ(笑)。
 
 
ウェザー・リポート/Columbia Albums 1976-1982 (6CD 紙ジャケット 輸入盤)
ウェザー・リポート/The COLUMBIA ALBUMS 1976-1982 (6CD 紙ジャケット 輸入盤)
 
 
 
■ウェザー・リポート日記一覧
 
 

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

■ウェザー・リポート日記一覧

■ウェザー・リポート日記
2017/08/02 Mr. Gone
2017/02/28 Heavy Weather
2016/11/27 Black Market
2016/11/27 The COLUMBIA ALBUMS 1976-1982 (6CD 紙ジャケット 輸入盤)
2016/08/27 ジャコ・パストリアスの肖像/ジャコ・パストリアス
2016/05/26 Tale Spinnin'
2016/02/27 Mysterious Traveller
2015/11/28 Sweetnighter
2015/08/28 Live In Tokyo
2015/05/28 I Sing The Body Electric
2015/01/27 Weather Report(1971)
2015/01/27 The COLUMBIA ALBUMS 1971-1975 (7CD 紙ジャケット 輸入盤)

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

【CD雑感】今月CDチェンジャーにセットしたCDたち。[画像大きめ閲覧注意]

エルヴィス・プレスリー / ザ・キング・オブ・ロックン・ロール~コンプリート50'sマスターズ (5CD)ミック・ジャガー / ガッタ・ゲット・ア・グリップ/イングランド・ロストチャーリー・パーカー/ワン・ナイト・イン・バードランドコニー・フランシス / ヴァケイション~コニー・フランシス・ベスト・セレクションサイモン&ガーファンクル / Live 1969高岡早紀 / Romanceroコゾフ/カーク/テツ/ラビットデイヴィッド・ボウイ / ハンキー・ドリー
 ミックは注文したのが遅かったので、未だCDは来てないんですけど、ようつべから違法ダウンロ○ドした音源で楽しんでいます。(^_^;

テーマ : 音楽日記
ジャンル : 音楽

プロフィール

☆彡ふらんぼう

Author:☆彡ふらんぼう
 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR