【CD入手】V.A./ブルース・アンド・ロンサム・ロード~ザ・ルーツ・オブ・ザ・ローリング・ストーンズ #BluesAndLonesomeRoad #TheRootsOfTheRollingStones

ブルース・アンド・ロンサム・ロード~ザ・ルーツ・オブ・ザ・ローリング・ストーンズ

Blues & Lonesome Road - The Roots Of The Rolling Stones (CD1)


Blues & Lonesome Road - The Roots Of The Rolling Stones (CD2)

I Can't Uploaded "Can I Get A Witness - Marvin Gaye", "Down The Road Apiece - Amos Milburn" 'Couse Copyright.

DISC 1
01. JUST YOUR FOOL - LITTLE WALTER
02. COMMIT A CRIME - HOWLIN' WOLF
03. BLUE AND LONESOME - LITTLE WALTER
04. ALL OF YOUR LOVE - MAGIC SAM
05. I GOT TO GO - LITTLE WALTER
06. RIDE 'EM ON DOWN - EDDIE TAYLOR
07. HATE TO SEE YOU GO - LITTLE WALTER
08. HOO DOO BLUES - LIGHTNIN’ SLIM
09. LITTLE RAIN - JIMMY REED
10. JUST LIKE I TREAT YOU - HOWLIN' WOLF
11. I CAN'T QUIT YOU BABY - OTIS RUSH
12. I'M JUST YOUR FOOL - ELLA JOHNSON WITH BUDDY JOHNSON
13. BLUE AND LONESOME - MEMPHIS SLIM
14. PART TIME LOVE - LITTLE JOHNNY TAYLOR
15. SHAKE 'EM ON DOWN - BUKKA WHITE
16. HODO MAN - JUNIOR WELLS & HIS EAGLE ROCKERS

DISC 2
01. ROUTE 66 - NAT KING COLE TRIO
02. I JUST WANT TO MAKE LOVE TO YOU - MUDDY WATERS
03. HONEST I DO - JIMMY REED
04. MONA (I NEED YOU BABY) - BO DIDDLEY
05. I'M A KING BEE - SLIM HARPO
06. CAROL - CHUCK BERRY
07. CAN I GET A WITNESS - MARVIN GAYE
08. YOU CAN MAKE IT IF YOU TRY - GENE ALLISON
09. WALKING THE DOG - RUFUS THOMAS
10. NOT FADE AWAY - BUDDY HOLLY
11. AROUND AND AROUND - CHUCK BERRY
12. CONFESSIN' THE BLUES - LITTLE WALTER
13. TIME IS ON MY SIDE - IRMA THOMAS
14. IT'S ALL OVER NOW - THE VALENTINOS(BOBBY WOMACK)
15. UNDER THE BOARDWALK - THE DRIFTERS
16. IF YOU NEED ME - SOLOMON BURKE
17. SUSIE Q - DALE HAWKINS
18. EVERYBODY NEEDS SOMEBODY TO LOVE - SOLOMON BURKE
19. DOWN HOME GIRL - ALVIN ROBINSON
20. YOU CAN'T CATCH ME - CHUCK BERRY
21. DOWN THE ROAD APIECE - AMOS MILBURN
22. I CAN'T BE SATISFIED - MUDDY WATERS
23. PAIN IN MY HEART - OTIS REDDINGS
24. OH BABY(WE GOT A GOOD THING GOIN') - BARBARA LYNN
25. LITTLE RED ROOSTER(THE RED ROOSTER) - HOWLIN' WOLF

 ストーンズの新譜に便乗して、ということなんでしょうけど、彼らが採り上げた楽曲の元ネタを集めたCDが、悪名高いオールデイズ・レコード/クリンク・レコードから発売されました。便乗商品とわかっていてそれを買う僕も僕ですが、このレコード会社のどこらへんが悪名高いのかを本論に入る前にまずはぶち上げておきましょう。(ナンシー・シナトラの日記でもちょっと触れたんですけど、再度言っておきたい。)
 まず、歌詞カードがありません。これはまぁ、輸入盤でもついてないからまだ許容範囲ですが、作者クレジットが一切ないのはどういうことか。流石に演奏者のクレジットはありますが、これは資料的にも問題です。マァ、そりゃぁ、実際には、ストーンズのレコードを持っている人がターゲットなわけですから、そっちでクレジット確認してね、ということなのかもしれませんが…、と言いたいところですが、このレコード会社に関しては言えません。僕は何枚かこの会社のレコードを買っているのですが、どれも歌詞カードはおろか、クレジット無し、です。例外は前述のナンシー・シナトラ『レモンのキッス』に作者クレジットが有ったくらいで、そのCDを買って、「お、この会社も改心したか?」と、思ったのですが、その後に発売されたこの商品を見る限りでは全くこりていないようです。
 基本的にこの会社は、著作隣接権の切れた音源(「作品が公開されてから」50年間で切れる)をどこからか仕入れて(オリジナル・マスターからでないことはほぼ間違いないでしょう)、紙ジャケ体裁と比較的安価な価格で売りさばく、と言う商法の会社です。
 このCDもそういったものであることはまず間違いがなく、その証拠に、著作隣接権がまだ残っている1971年発表の“エヴリバディ・ノウズ・アバウト・マイ・グッド・シング”は収録されておらず、その元歌との触れ込みで“PART TIME LOVE”を収録(1963年作なので権利は切れている)と言う、いささか苦しい真似をしています。別に、まっとうに著作権料を払えばこんな苦しいことしなくても良いわけですが、おそらく全く払うつもりがないのでしょう。このCDを買っても儲かるのはレコード会社だけで、収録された演奏者や作者には一銭もギャラが行かないことは賭けても良い。それをわかって買っている俺も俺だが…。
 もう一つ言っておきましょう。
 マジック・サムの“オール・オブ・ユア・ラヴ”は、コブラ・レコード原盤のものと、名盤と誉れ高い『ウェスト・サイド・ソウル』に収録のものとがありますが、このCDに収められているのはおそらくコブラ原盤の方です。理由は、そちらのほうが発表時期が古く、著作隣接権が切れているのですが、『ウェスト~』は1967年発表なので、ギリギリ権利が切れていないからです。(このCDは2016年12月1日発売。)コブラ原盤のものは本来タイトルは「オブ」が抜けて“オール・ユア・ラヴ”なのですが、レコード会社が恣意に変えたのでしょう。好き放題してくれるものです。(と、偉そうに書いていますが、筆者はコブラ原盤の方も『ウェスト・サイド・ソウル』も持っていないので本当には確認できていません(笑)。へなちょこだなぁ。(^_^;)
 あと、二枚組なんだけど、ジャケットはシングルです。そこに無理やり二枚のCDを入れています。そこまで行くともうあきれて物が言えない。

 とまぁ、充分に悪行は暴いたので、そろそろ本論に入って、このCDの解説をしましょう。(今回はいつもの「感想」ではなく、「解説」よりの日記になります。)

 DISC 1 は、ご存知ストーンズのブルース・カヴァー・アルバム『ブルー&ロンサム』の元ネタを収録しています。前述の通り二曲ほど収録漏れがあるんですけど、まぁ、こんなもんでしょう。今回はストーンズ側から、元ネタ・ミュージシャンの公開をしていたので、前半部分はそれに合わせています。しかし、このストーンズ側の情報がくせ者なんですよ。まぁ、確かにストーンズが演った“ジャスト・ユア・フール”はリトル・ウォルターのヴァージョンを参考にしているというのがこのCDを聴くとわかるんですけど、例えば英語wikipediaに当たって見ると、モノホンのオリジナルはリトル・ウォルターでないことがわかります。12曲目にあるように、バディ・ジョンスンの“アイム・ジャスト・ユア・フール”が本当のオリジナルなのです。と言った感じで、(前述の“パート・タイム・ラヴ”は別として)、ブッカ・ホワイトの“シェイク・エム・オン・ダウン”まで、元ネタの元ネタが3曲入っている所がミソなのですね。ラストのジュニア・ウェルズの“フードゥー・マン”は、ちょっと違っていて、ライトニン・スリムがオリジナルで良いんだけど、これは多分選曲者の趣味で入れたんでしょうね。ストーンズの『ブルー&ロンサム』がハーピスト(ブルース・ハーモニカを吹く人のことだと思ってちょ)であるリトル・ウォルターの曲を多めにカヴァーしているので、そのつながりで、同じハーピストのウェルズの曲を入れたのでしょう。解説にはもっともらしく「この曲を入れたアルバム『フードゥー・マン・ブルース』が人気作で…」みたいなことを書いてますが、どこまで本当なのか、知んない。
 ともあれ、これらの元ネタ集を聴くと、ストーンズがどんなふうにカヴァーしているかがわかって面白い。前述の“ジャスト・ユア・フール”なんかはもろウォルターのコピーで、なかなか微笑ましかったりします。

 DISC 2 に移ると、これは、初期ストーンズがカヴァーしていた楽曲の元ネタ集となっています。彼らがカヴァーしていた全ての楽曲というわけではないですけど(それやろうとしたらCD三枚くらい必要)、まぁ、妥当なところでしょう。なかには「ちょっと違うんじゃない?」と思うものもあるんですが、細かいことは言わないほうが良いかなぁ。
 “ルート66”はここではナット・キング・コールのヴァージョンが収録されているけど、ストーンズが参考にしたのは、チャック・ベリーのヴァージョンでしょ。ヒットして有名なのはコールのヴァージョンかも知らんけど。あと、チャック・ベリー関連では、“ダウン・ザ・ロード・ア・ピース”もチャックのヴァージョンを参考にしたんじゃないかと思います。元ネタの元ネタなら、1940年代の Will Bradley Trio の演奏がオリジナルだと、英wikiさんは言っているのですが。音源が古すぎて入手できなかったのかな?。
 と言うように、深読みするとどこまでも深読みできてなかなか楽しいです。楽しいですけど、正直、僕的にはこの2枚めは要らんだったですわ。コールの“ルート66”は初めて聴きましたけど、他は全部持っている曲ばかり。と言うのも、この手の編集物は、国内ではブルース・インター・アクション/P-Vineレコードが20世紀後半に先駆的な仕事をしていて、僕はそのCDを持っているから、ほとんど丸かぶりなのです。そのCDも曲目を紹介しておきましょう。

 ローリング・ストーン・クラシックス
ローリング・ストーン・クラシックス
01 Chuck Berry - Come On
02 Muddy Waters - I Want to Be Loved
03 Benny Spellman - Fortune Teller
04 Arthur Alexander - You Better Move On
05 Muddy Waters - I Just Want to Make Love to You
06 Alvin Robinson - Down Home Girl
07 Bo Diddley - Mona
08 Slim Harpo - I'm a King Bee
09 Gene Allison - You Can Make it If You Try
10 Chuck Berry - Around and Around
11 Little Walter - Confessin' the Blues
12 The Valentinos - It's All over Now
13 Howlin' Wolf - The Red Rooster
14 Bo Diddley - I'm Alright
15 Irma Thomas - Time Is on My Side
16 Amos Milburn - Down the Road a Piece
17 Dale Hawkins - Susie Q
18 Robert Wilkins - Prodigal Son
19 Robert Johnson - Love in Vain
20 Chuck Berry - Little Queenie
21 Baby Boy Warren - Stop Breaking Down
22 Chuck Berry - Bye Bye Johnny
23 Muddy Waters - Mannish Boy
24 Bo Diddley - Crackin' up
25 Bob and Earl - Harlem Shuffle
26 Muddy Waters - Rollin' Stone

 ローリング・ストーン・クラシックス2
ローリング・ストーン・クラシックス2
01 Poison Ivy - The Coasters
02 Not Fade Away - Buddy Holly
03 Route 66 - Bobby Troup
04 Honest I Do - Jimmy Reed
05 Carol - Chuck Berry
06 If You Need Me - Wilson Pickett
07 Everybody Needs Somebody to Love - Solomon Burke
08 I Can't be Satisfied (I be's Troubled) - Muddy Waters
09 Oh Baby (We Got a Good Thing Goin') - Barbara Lynn
10 Mercy Mercy - Don Covay
11 Good Times - Sam Cooke
12 Cry to Me - Betty Harris
13 She Said Yeah - Larry Williams
14 Shake Your Hips - Slim Harpo
15 Don't You Lie to Me - Tampa Red
16 Twenty Flight Rock - Eddie Cochran
17 Ruler of My Heart - Irma Thomas
18 Fannie Mae - Buster Brown
19 Worried Life Blues - Big Maceo
20 Key to the Highway - Jazz Gillum

 これらは便利なCDではありますけど、コレだけ聴いて満足してはならないと思います。やはり、一人ひとりのミュージシャンとがっぷり四つに組んでアルバム単位で聴き込んでいくべきでしょう。
 と言うわけで、今回はそれぞれの曲の感想を書かずに来たのですが、それは、これらの楽曲を収録したアルバム(できればオリジナル・アルバムに相当するもの)を入手して、聴き込んでみようと思い立ったからです。
 と言う事で、ストーンズがカヴァーした楽曲を収録したアルバムの日記を始めたいと思います。さすがに定期的にはきついので、不定期になると思いますが、ぼつぼつと集めながら、日記をつけていってみようと思います。まぁ、そんなことをちんたらしてる間に、またストーンズが新たなカヴァー・アルバム出したりして、アワ食うかもしれないのですが(笑)。第一回目がいつになるか、誰になるかは全く未定なんですけど、モノの順番として、『ブルー&ロンサム』収録曲から始めようと思っています。旬ですしね。リトル・ジョニー・テイラーの『エヴリバディ・ノウズ・アバウト・マイ・グッド・シング』とか、マジック・サムの『ウェスト・サイド・ソウル』なんか良いんじゃないかな。あ、でもマジック・サムはコブラ音源の『アウト・オブ・バッド・ラック・ザ・コブラ、チーフ&クラッシュ・セッションズ 1957-1966』なんかも欲しいな~。難しいのは、ハウリン・ウルフの“コミット・ア・クライム”で、これは、オリジナル・アルバムに未収録なので、編集物に頼ることになりそうなんですが、そうすると手持ちの音源とだいぶかぶっちゃうんですよね~。『ザ・ロンドン・ハウリン・ウルフ・セッションズ』収録の“ホワット・ア・ウーマン”が異名同曲なので、それでごまかすという手もあるんですが、これは企画物ですしね…。

 とまぁ、色々と悩みながらやっていこうと思っているので、気長にお付き合いいただければ幸いです。




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ジャンル : 音楽

【CD入手】ローリング・ストーンズ / ブルー&ロンサム (通常盤) #RollingStones #BlueAndLonesome

ローリング・ストーンズ / ブルー&ロンサム (通常盤)

Blue & Lonesome / Rolling Stones


<収録曲>
1. ジャスト・ユア・フール (オリジナル:1960年リトル・ウォルター) 2:16
Just Your Fool (Original recorded in 1960 by Little Walter, composed by Buddy Johnson)

2. コミット・ア・クライム 3:38
(オリジナル:1966 年ハウリン・ウルフ<本名:チェスター・バーネット>)
Commit A Crime
(Original written and recorded in 1966 by Howlin' Wolf - Chester Burnett)

3. ブルー・アンド・ロンサム (オリジナル:1959年リトル・ウォルター) 3:07
Blue And Lonesome (Original recorded in 1959 by Little Walter, composed by Memphis Slim)

4. オール・オブ・ユア・ラヴ 4:46
(オリジナル:1967年マジック・サム<本名:サミュエル・マゲット>)
All Of Your Love (Original written and recorded in 1967 by Magic Sam - Samuel Maghett)

5. アイ・ガッタ・ゴー (オリジナル:1955年リトル・ウォルター) 3:26
I Gotta Go (Original written and recorded in 1955 by Little Walter)

6. エヴリバディ・ノウズ・アバウト・マイ・グッド・シング * 4:30
(オリジナル:1971年リトル・ジョニー・テイラー)
Everybody Knows About My Good Thing (Original recorded in 1971 by Little Johnny Taylor, composed by Miles Grayson & Lermon Horton)

7. ライド・エム・オン・ダウン (オリジナル:1955年エディ・テイラー) 2:48
Ride 'Em On Down (Original written and recorded in 1955 by Eddie Taylor)

8. ヘイト・トゥ・シー・ユー・ゴー (オリジナル:1955年リトル・ウォルター) 3:20
Hate To See You Go (Original written and recorded in 1955 by Little Walter)

9. フー・ドゥ-・ブルース ** (オリジナル:1958年ライトニン・スリム) 2:36
Hoo Doo Blues
(Original recorded in 1958 by Lightnin' Slim, composed by Otis Hicks & Jerry West)

10. リトル・レイン (オリジナル:1957年ジミー・リード) 3:32
Little Rain
(Original recorded in 1957 by Jimmy Reed, composed by Ewart.G.Abner Jr. and Jimmy Reed)

11. ジャスト・ライク・アイ・トリート・ユー (オリジナル:1961年ハウリン・ウルフ) 3:24
Just Like I Treat You
(Original written by Willie Dixon and recorded by Howlin' Wolf in December 1961)

12. アイ・キャント・クイット・ユー・ベイビー * 5:13
(オリジナル:1956年オーティス・ラッシュ)
I Can’t Quit You Baby (Original written by Willie Dixon and recorded by Otis Rush in 1956)

All tracks feature:
ミック・ジャガー:ヴォーカル&ブルース・ハープ
キース・リチャーズ:ギター
チャーリー・ワッツ:ドラムス
ロニー・ウッド:ギター
ダリル・ジョーンズ:ベース
チャック・リーヴェル:キーボード
マット・クリフォード:キーボード

Guests:
エリック・クラプトン:ギター *(6, 12)
ジム・ケルトナー:パーカッション ** (9)
 
 
Official VIdeos

Official VIdeos

Just Your Fool (2016/10/06 に公開)


Hate To See You Go (2016/11/08 に公開)


Ride 'Em On Down (2016/12/02 に公開)



 ストーンズのニュー・アルバムが出ました。
 アルバム作成中だという話はだいぶ前から出ていて、今作はブルースのカヴァー・アルバムになるらしいと言われていました。最初その噂を聞いた時は、本当だとは思わなかったです。多分、レコーディングの小手調べに懐かしのブルース・ジャムを演っているんだろう、位に思っていました。
 ところが、なんと、ストレートにブルース・カヴァーのアルバムが出たのです。正直当惑しました。頭をよぎったのは「ジャガー/リチャーズはもう新曲を書けないのか」と言う…。その疑念には未だ答えが出ないですが、ともかく、その新譜が我々に届いています。

 豪華解説などの付いたデラックス・エディションもありますが、音源自体は特別変わりがないので、僕は通常版を入手。

 色々とゴタクを書くことはできるのですけれども(書きませんけど(笑))、まず聴いて驚いたのは、その勢いでした。演奏に勢いがあるというだけでなく、「俺達が出したいのはこういう音なんだ」と言う強い意志が、勢いを持って響いてきました。

 非常にありきたりな表現なんですけど、「ゴキゲンな音」と言う事になるでしょう。

 選曲は、色々なところで「渋い」と言われたり書かれたりしているのですけれども、僕はそれほどブルースに詳しいわけじゃないので、なんとも言いかねます。初期のストーンズの、黒人音楽のカヴァーばかりを演っていたころのレコードを聴いていた頃も、その選曲が渋いかどうかなんてわかって聴いてませんでした。それらの選曲が今現在「渋い」と言われないのは、まさに、ストーンズが採り上げたことによって多くの音楽ファンに認知されたればこそではないでしょうか。してみれば、今回採り上げられた「渋い」楽曲も、これからスタンダードになる可能性もあるでしょう。…と、言いたいところなのですが、ストーンズ初期の、まだ多くの白人が黒人音楽に興味を示していなかった頃の時代と、多くの音楽ファンが黒人音楽を楽しんでいる現代とでは比較にならないかもしれないですね。
 まぁ、選曲の渋さと言う点で言うと、彼らが得意とするマディ・ウォーターズが一曲もないのが意外と言えば意外かなぁ。

 さて、ブルースというと、皆さんどういうイメージを持っておられるのかわからないのですけれども、中には、根暗な音楽という印象を持っている人もいるのではないでしょうか。たしかにそういう曲もありますけれども、今回ストーンズがカヴァーした曲の多くは、豪放磊落な、根暗とは正反対のイメージの物が多いです。

 もちろん、打ち沈むような楽曲、例えばタイトル曲から“オール・オブ・ユア・ラヴ”ヘ行く流れなんかではそういう楽曲も演っています。後半の“フー・ドゥ-・ブルース”から“リトル・レイン”に行くところなんかもその流れでしょう。ただ、例えば僕の日記でも採り上げているザ・フリーの様な、頭を抱えたくなるような沈鬱なノリにはなっていません。「重たいんだけどゴキゲンな音」になっている所が流石と思わせます。いやまぁ、フリーはフリーで良いんだけどね。(^_^;

 当アルバムの制作のきっかけは既にあちこちで言われているので軽く触れるに留めますが、要は自分たちで用意した新曲がちょっと煮詰まってしまって、気分転換にやりだしたブルース・セッションが、興に乗ってアルバムにまでなった、ということのようです。首謀者は意外にも(でもないのかな)キース・リチャーズで、彼が「ちょっと“ブルー・アンド・ロンサム”やってみない?」と言ったのがきっかけだったとか。キースは事前にロン・ウッドに「“ブルー・アンド・ロンサム”練習しといてな」と吹き込んでいたというから、用意周到ですね。

 ともあれ、こうして、ストーンズ初の「全曲ブルース・カヴァー・アルバム」が出来たのでした。初期の頃、あんなに黒人音楽を採り上げていたけれども、それだけで一枚にまとめたものは無く、何曲かは自作曲が収録されていたのです。意外というべきでしょうか。

 さぁ、とりあえず、エンジンはかかったでしょう。次は作りかけていた、オリジナル楽曲でのニュー・アルバムを心待ちにしたいですね。このブルース・セッションを含んだ新曲の録音は一昨年からとりかかっているようです。今作の録音は、勢いに任せて三日で出来たらしいですが、それを発表するのに一年かかるのが彼らのペースなんですねぇ(笑)。何をもたもたしていたんでしょうか?。知る由もないですけどね。なので、オリジナル楽曲の新譜も気長に待ちたいところです。

 と言ったところで、ちょっと蛇足を。
 実はこのアルバムの日記は、先月書く予定でした。それを今月に持ち越したのは、「もっとこのアルバムを聴き込みたい!」と思ったからに他なりません。いや、聴き込んでみても結局書ける内容に変わりはなかったですが(笑)。
 以上蛇足終わり!。


ローリング・ストーンズ / ブルー&ロンサム (デラックス・エディション)
 デラックス・エディション




テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD聴く】フェイセズ / Ooh La La - from 1970-1975:You Can Make Me Dance, Sing Or Anything (5CD, Import) #Faces #OohLaLa

フェイセズ / Ooh La La

Ooh La La +5 / The Faces


All lead vocals by Rod Stewart except where noted

1. シリコン・グロウン "Silicone Grown" (Rod Stewart, Ronnie Wood) – 3:05
2. いとしのシンディ "Cindy Incidentally" (Ian McLagan, Stewart, Wood) – 2:37
3. フラッグス・アンド・バナーズ "Flags and Banners" (Ronnie Lane, Stewart) – 2:00 (lead singer: Ronnie Lane)
4. 俺のせいだ "My Fault" (McLagan, Stewart, Wood) – 3:05 (lead singers: Rod Stewart, Ronnie Wood)
5. ボースタル・ボーイズ "Borstal Boys" (McLagan, Stewart, Wood) – 2:52

6. フライ・イン・ジ・オイントメント "Fly in the Ointment" (instrumental) (Kenney Jones, Lane, McLagan, Wood) – 3:49
7. イフ・アイム・オン・ザ・レイト・サイド "If I'm on the Late Side" (Lane, Stewart) – 2:36
8. グラッド・アンド・ソーリー "Glad and Sorry" (Lane) – 3:04 (lead singers: Ronnie Lane, Ronnie Wood, Ian McLagan)
9. ジャスト・アナザー・ホンキー "Just Another Honky" (Lane) – 3:32
10. ウー・ラ・ラ "Ooh La La" (Lane, Wood) – 3:30 (lead singer: Ronnie Wood)

11. いとしのシンディ (BBCセッション) 2:29
12. ボースタル・ボーイズ (リハーサル) 2:49
13. シリコン・グロウン (リハーサル) 3:07
14. グラッド・アンド・ソーリー (リハーサル) 2:45
15. ジェラス・ガイ (ライヴ) "Jealous Guy" [Live at Reading Festival, Reading, UK 8/25/73 with Tetsu Yamauchi on bass] (John Lennon) 4:49

Released March 1973
Recorded September 1972 – January 1973

Ronnie Lane – bass, rhythm and acoustic guitars, percussion, lead vocal (tracks 3 & 8)
Ronnie Wood – lead, slide, acoustic and rhythm guitars, co-lead vocal (track 4 & 8) lead vocal (track 10)
Ian McLagan – piano, organ, harmonium, backing vocals, co-lead vocal (track 8)
Kenney Jones – drums, percussion
Rod Stewart – lead vocal (tracks 1,2,4,5,7 & 9) banjo (track 3) not present on tracks 6, 8 & 10
Neemoi "Speedy" Aquaye – congas, shakers (track 6)
Glyn Johns – producer, engineer

 このアルバムについては、この日記のいっとう最初に触れています。(文末の日記一覧参照。)そこで褒めるだけ褒めたので今さら何も言うこともないし、当時のバンドの人間関係が最悪なことにも触れているし、音楽雑誌レコード・コレクターズのライターにぼろかすに言われていることも書きました。そう言えば、全英1位、全米21位と、フェイセス最高の売れ行きだったことは書き漏らしたかな。

 ただ、その時紹介したのは、ボーナス・トラックのないCDだったので、今回は、ボーナス・トラックをメインに攻めることになります。
 と言っても、これが、大して面白くない(笑)。演奏が良くないとかじゃなくて、本編とあんまり違わないんだな。まぁ、本ちゃん前のリハ音源なんでしょうね。もうしっかりした演奏になっています。BBCセッションは例のごとくクソ面白くないですが(笑)。

 しかし、レディング・フェスティバルのライヴ“ジェラス・ガイ”は必聴です。既にロニー・レーンは脱退していて、テツ山内がベースを弾いているのですけれども、そこはそんなに気になりません。まぁ、ロニーもテツも、前に出るタイプのベーシストではないですからね。
 この曲はフェイセスとしてのスタジオ録音がないのですけれども、たしかロッドのソロでも演ってなかったはず。当アルバムのあとに出たフェイセスのライヴ・アルバム『Coast to Coast』には収録されているのですが、活動当時の公式音源ではそれが唯一だったのではないでしょうか。後にBOXセット『ファイヴ・ガイズ・ウォーク・イントゥ・ア・バー』にスタジオ・アウト・テイクが収録されましたが、筆者は未所有・未聴なのです。
 こちらのレディングでの演奏は『Coast to Coast』より一、二ヶ月早い時期の演奏で、そちらよりやや速めのテンポ。それでもじっくり歌わせた感があり、なかなか甲乙付け難い名演となっています。
 レディング・フェスティバルでの演奏は他にもまだまだあるはずなので、小出しにせずにまとめて出して欲しいものです。オムニバス・アルバム『Redding Festival 1973』に収録されていた“ルージング・ユー”は当BOXセット『1970-1975:You Can Make Me Dance~』にも『ファイヴ・ガイズ・~』にも収録漏れとなっていてなんとも悔しい限りです。

 このアルバムは、最初、ソロ活動に腐心するロッドを抜きにして制作が進められ、ロッドが合流した時点では、あらかたアルバムの骨格は出来あがっていたと言います。できることなら、その、ロッド抜きで作っていた時点の音源を聴いてみたいものですが、それは、ロッドがへそを曲げるからダメなのかな?。

 このアルバム発表後、ロニー・レーンが、ロッドのバック・バンド化するのに嫌気が差してやめてしまいます。後任として前述のテツ山内が入って、ライヴ・アルバム『Coast to Coast』を一枚残しました。次回はそのライヴを聴いていってみましょう。BOXセット『1970-1975:You Can Make Me Dance~』には未収録のライヴです。お楽しみに。




フェイセズ / ユー・キャン・メイク・ミー・ダンス、シング・オア・エニシング:1970-1975<SHM-CD>フェイセズ / 1970-1975:You Can Make Me Dance, Sing Or Anything
1970-1975:You Can Make Me Dance, Sing Or Anything (5CD)



■フェイセス/ロッド・スチュワートの日記一覧(下に行くほど旧い)
16/12/31 ロッド・スチュワート / ネヴァー・ア・ダル・モーメント
16/09/30 フェイセズ / A Nod Is As Good As A Wink To A Blind Horse
16/06/30 ロッド・スチュワート / エブリー・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー
16/03/30 フェイセズ / Long Player
15/12/29 フェイセズ / The First Step
15/12/29 フェイセズ / 1970-1975:You Can Make Me Dance, Sing Or Anything (5CD, Import)
15/09/28 ロッド・スチュワート/ガソリン・アレイ
15/06/29 ロッド・スチュワート/ロッド・スチュワート・アルバム
15/06/29 ロッド・スチュワート/ヴァーティゴ/マーキュリー・イヤーズ (紙ジャケット仕様,5CD)
15/03/31 フェイセズ/ファースト・ステップ(リマスター・紙ジャケット仕様)
12/12/27 フェイセズ/ウー・ラ・ラ(リマスター紙ジャケ)




テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD入手】キング・クリムゾン / ディシプリン ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA) #KingCrimson #Discipline

キング・クリムゾン / ディシプリン ~40周年記念エディション(紙ジャケット仕様)

 ※著作権監視厳しく音源引用断念。

All songs written by Adrian Belew, Bill Bruford, Robert Fripp and Tony Levin.

ディスク:1
1. Elephant Talk 4:43
2. Frame by Frame 5:09
3. Matte Kudasai 3:47
4. Indiscipline 4:33

5. Thela Hun Gingeet 6:26
6. The Sheltering Sky (Instrumental) 8:22
7. Discipline (instrumental) 5:13

8. A selection of Adrian's vocal loops: part 1 0:19
9. A selection of Adrian's vocal loops: part 2 0:33
10. The Sheltering Sky (Alternate Mix—Steven Wilson) 8:27
11. Thela Hun Ginjeet (Alternate Mix—Steven Wilson) 6:33

Adrian Belew – electric guitar, lead vocals (1-5), production
Robert Fripp – electric guitar, devices (Frippertronics), production
Tony Levin – Chapman Stick (1-2, 4, 6-7), backing vocals (2, 5), bass (3, 5), production
Bill Bruford – drums (1-5, 7), slit drum (6-7), production

Released 22 September 1981
Recorded 1981

ディスク:2 (DVD-Audio(1-10) & Video(11-13))
●Additional Tracks
01. The Terrifying Tale of Thela Hun Ginjeet 8:03
i) "Robert Fripp: Venal Leader (later Heartless & Raging) Promotes" (Warner Bros Office, New York City, New York, 1981)
ii) "Adrian Belew: Shaking Artist" (Basing St. Studios, May 1981)
iii) "Thela Hun Ginjeet" (Philadelphia, Pennsylvania, 30 July 1982)
02. Elephant Talk (12inch Dance Mix) 5:04

●30th Anniversary Edition
03. Matte Kudasai 待ってください (Alternate Version) 3:52

●Album Rough Mix
04. Discipline 5:07
05. Thela Hun Ginjeet 6:23
06. Matte Kudasai 待ってください 3:48
07. Elephant Talk 4:44
08. The Sheltering Sky 8:24
09. Frame By Frame 5:12
10. Indiscipline 4:38

●from TV program "The Old Grey Whistle Test"
11. Elephant Talk 4:47
12. Frame By Frame 4:44
13. Indiscipline 6:52

 入手しちゃいました、『ディシプリン ~40周年記念エディション』。前回の『レッド』で一段落、と、思ってはいたのですが、やっぱり…ね。

 このバンドは元々は「ディシプリン」と名付けられていました。それが改名してクリムゾンになったわけですが(日本語wikiによると「商業的な理由で改名」と、身もふたもないことが書かれています)、果たしてこれを「キング・クリムゾン」と呼んで良いのかどうか、ファンの間では議論の余地があるとされています。正直僕なんかもちょっと抵抗があります。やっぱり、『レッド』で一旦終焉している感が強いからね。
 とは言え。1stアルバム『クリムゾン・キングの宮殿』を発表後に事実上崩壊したバンドを、何とか継続させてきたのは、ロバート・フリップ(ギター)その人でありますし、その彼が「これはクリムゾンである」と宣言したのならば、受け入れるべきなのかな、とも思います。

 ここでは、クリムゾンか否かをひとまず置いておいて、単独のアルバムとしてみた場合にどう聴こえるか、という視点で見ていこうと思います。

 「ディシプリン」とは、「訓練」のことだそうです。確かにこのアルバムでは、ギターリフが、何かの訓練をしているかのように執拗に繰り返されています。それがしつこく感じないのは、フリップのバランス感覚の賜(たまもの)でありましょう。リフ、と言っても、“スモーク・オン・ザ・ウォーター”とか“サンシャイン・ラヴ”みたいな超カッコいいものではないです。むしろ地味にリズムの根幹を形作り、楽曲に推進力を与える役目を果たしています。
 とは言え、繰り返し聴いているとちょっと飽きてくるところもあります。訓練のための訓練になってしまっている、と、そこまで批判的な事は言いませんけれども。
 こういう音楽を聞くと、やれ、ミニマル・ミュージックがどうのこうのと言いたがる人達がいるのですが、そういう人は肝心の「ミニマル・ミュージックとはどんな音楽か」については教えてくれてないのです。なので、僕も言葉としてはよく聞くものの、どう言うものがミニマル・ミュージックなのかはよく知りません。なのでまぁ、それは良いことにしましょう。…なら言及するなって…?。ははは。(^_^;
 あと、わりと、キャッチーでポップな楽曲が並んでいるのが特徴でしょうか。軽い感じではないですが、親しみやすさはあると思います。なので、そうですね、単独のアルバムとして聴いた場合に、好きか嫌いか、と言われたら、結構好き、と答えるでしょうね。
 アップテンポの曲の調子の良さが目立ちますけど、そんな中で意外に好きなのがスローな“シェルタリング・スカイ”。気品のある静けさというか、すっと胸に染み込んでくる感じ。シリアスだけれども深刻になりすぎない、とっつきやすい旋律が流れる名曲です。それと比すると“待ってください”はちょっと軽薄かな(笑)。「マッテ~クゥダサ~ィ」だもんなぁ(笑)。日本語かよ、て感じです。まぁ、そこを我慢すればいい曲ですけどね。
 曲によっては、複数の変拍子が同時進行していく、いわゆるポリリズム(複合拍子)の曲もあるようですが、僕はそれが聴き分けられるほど耳が鋭くないので、「あ、なんか複雑なリズム演ってんな、おもろいな」という感じで、それなりに心地よく聴いてます。
 とまぁ、単体で評価するとなかなかに高評価なのですが、これを「キング・クリムゾン」として評価しようとすると、なんとも…。かつてのクリムゾンに有った神秘的な深さ、と言うものは欠けているように思います…。

 閑話休題。
 音楽雑誌レコード・コレクターズの2017年2月号で、ディシプリン期三部作の特集をしていて、そこで、『レッド』以降『ディシプリン』に至るフリップの軌跡が記されていました。その中から主だったディスコグラフィを列挙するとこんな具合になります。

 フリップ&イーノ『イヴニング・スター』(1974-5年録音、1975年12月発表)
 同『ライヴ・イン・パリ』(1975年5月28年収録)
 ブライアン・イーノ『アナザー・グリーン・ワールド』(1975年6-8月録音)
 ピーター・ゲイブリエル『I』(1976年7月-1977年1月録音)
 デイヴィッド・ボウイー『英雄夢語り』(1977年7-8月録音)
 ダリル・ホール『セイクレッド・ソングス』(1977年録音)
 ピーター・ゲイブリエル『II』(1977年11月-1978年2月録音)
 ロバート・フリップ『エクスポージャー』(1977年6月-1979年1月録音)
 同『ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン/アンダー・ヘヴィー・マナーズ』(詳細録音時期不明、1980年1月発表)
 同『ザ・リーグ・オブ・ジェントルメン』(1980年7月-1980年12月録音)

 なかなか興味深い記事で、『ディシプリン』について「74年のクリムゾン解散からフリップの活動を順に追っていけば音楽性に不自然さを感じない」と書いてあり、それでは、と、彼のその軌跡をCDで追ってみようと思い立ちました。が、中には、CD化されていない音源も幾つかあり、なかなか道は険しそうです。が、代替音源をセレクトするなどして、なんとか追ってみようと思います。その上で改めてディシプリン期のクリムゾンを捉え直せたら、と思っています。
 このレココレの特集がもう少し早かったら、今回『ディシプリン』を紹介する前にそれをやってたのですが。まぁ、ぼやいてもしょうがないです。ちょっと寄り道っぽくなりますが、お付き合い願えれば幸いです。


■キング・クリムゾン日記
2016/12/30 レッド ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/11/27 ラディカル・アクション~ライヴ・イン・ジャパン+モア(3CD+2DVD)
2016/09/28 USA ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/06/29 暗黒の世界 ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/03/31 太陽と戦慄 ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/03/31 アースバウンド (リマスター・紙ジャケット仕様)
2015/12/30 アイランズ ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/09/30 リザード ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/06/28 ポセイドンのめざめ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/03/27 クリムゾン・キングの宮殿~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)


テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD聴く】マイルス・デイヴィス / Miles Ahead - from The Complete Columbia Album Collection [70CD+DVD, Import] #MilesDavis #MilesAhead

マイルス・デイヴィス / Miles Ahead

Miles Ahead +4 / Miles Davis


01 Springsville (John Carisi) – 3:27
02 The Maids Of Cadiz (Léo Delibes) – 3:53
03 The Duke (Dave Brubeck) – 3:35
04 My Ship (Kurt Weill) – 4:28
05 Miles Ahead (Miles Davis, Gil Evans) – 3:29

06 Blues For Pablo (Gil Evans) – 5:18
07 New Rhumba (Ahmad Jamal) – 4:37
08 The Meaning Of The Blues (Bobby Troup, Leah Worth) – 2:48
09 Lament (J. J. Johnson) – 2:14
10 I Don't Wanna Be Kissed (By Anyone But You) (Jack Elliot/Harold Spina) – 3:05

11 Springsville (Alternate Take) 3:14
12 Blues For Pablo (Alternate Take) 3:28
13 The Meaning Of The Blues/Lament (Alternate Take) 5:08
14 I Don't Wanna Be Kissed (By Anyone But You) (Alternate Take) 3:12

Personnel
Alto Saxophone – Lee Konitz
Arranged By [Orchestra], Conductor – Gil Evans
Bass – Paul Chambers (3)
Bass Clarinet – Danny Bank
Drums – Arthur Taylor
Engineer [Recording Engineer] – Harold Chapman
Flugelhorn – Miles Davis
Flute, Clarinet – Eddie Caine (tracks: 1, 2, 4, 8, 9, 11, 13, 14), Sid Cooper
Flute, Clarinet, Bass Clarinet, Oboe – Romeo Penque
French Horn – Jimmy Buffington* (tracks: 1, 6, 7, 12), Tony Miranda, Willie Ruff
Liner Notes – Andre Hodeir*, George Avakian, Phil Schaap
Piano – Wynton Kelly (tracks: 1, 2, 4, 8, 9, 11, 13, 14)
Producer – George Avakian
Producer [Assisted By] – Cal Lampley
Reissue Producer, Remastered By – Phil Schaap
Translated By [Andre Hodeir's Liner Notes] – David Noakes
Trombone – Frank Rehak, Jimmy Cleveland, Joe Bennett*
Trombone [Bass] – Tom Mitchell*
Trumpet – Bernie Glow, Ernie Royal, Johnny Carisi*, Louis Mucci*, Taft Jordan
Tuba – Bill Barber

Released October 21, 1957
Recorded May 6, 10, 23, 27 & August 22, 1957

 え~っ!?。これ、どこが良いの?。さっぱりわかんない。フツーのビッグ・バンド・ジャズじゃん。それも俺の耳には、凡庸な…という風に聴こえるのですが…。

 ギル・エヴァンスとの、本格的なコラボレイションの第一作。遡(さかのぼ)って『クールの誕生』(1949-50)のセッションで、エヴァンスと数曲のコラボをしたのが二人の邂逅。その時よほど気に入ったのでしょうか、7年もの歳月を経て、再度、手を組むことになりました。この後、エレクトリックに遷移するまでに繰り返しコラボを行ったのは皆さんご存知の通り。(エレクトリックに移行してからも交流は有ったのかな?。そこらへんよく知らないんです。(^_^;)
 今作のメンバー的には、マイルス・コンボからはベースのポール・チェンバーズだけが参加しています。ドラムスはフィリー・ジョーではなく、アート・テイラー。この時期はマイルスコンボは一時解散していたのでしょうか?。ピアノのウイントン・ケリーは後にマイルス・コンボに入る人ですけど…。そう言えばコルトレーンはこの時期は、セロニアス・モンクのところに弟子入りして入り浸っていたみたいですね。
 マイルス自身はトランペットでなく、まろやかな音色のフリューゲル・ホルンを全編で吹いています。

 エヴァンスは「音の魔術師」と呼ばれるほどの辣腕(らつわん)アレンジャー。なので、悪かろうはずがない、のですが。のですが、僕には良さがいまいちわかりません。ピンと来ないんです。いや、悪くはないです。悪くはないんですけど…。どこが悪い、というわけではないのですが、こう、グッと来るものがありません。ごく当たり前のジャズが流れていっているという感じなのです。

 マイルスの今までのアルバムではこんな「惹きつけられない」ことはありませんでした。なにがしか耳を奪われるものがあったのですが…。

 う~ん、どうも、あれです、ギル・エヴァンスと僕とは相性が悪いのではないでしょうか?。

 と言うわけで、短文になってしまいましたが、このアルバムについてはこの程度で終えておくことにします。
 いつの日かこのアルバムの良さがわかる日が来るのでしょうか…。


ジャケット別パターン
マイルス・デイヴィス / Miles Ahead







マイルス・デイヴィス / The Complete Columbia Album Collection [70CD+DVD, Import]マイルス・デイヴィス / The Complete Columbia Album Collection [70CD+DVD, Import]
The Complete Columbia Album Collection [70CD+DVD, Import]





■マイルス・デイヴィス日記一覧(下に行くほど昔に聴いたもの)
2016/06/28 'Round About Midnight
2016/03/26 Workin' / Cookin'
2015/12/28 Steamin' / Relaxin'
2015/09/27 Blue Moods
2015/06/26 マイルス・イン・セントルイス
2015/03/26 In Paris Festival International De Jazz May, 1949
2015/02/26 ライヴ・アラウンド・ザ・ワールド
2015/01/25 ライヴ・アット・モントルー
2014/12/26 DOO-BOP
2014/11/29 Dingo:Selection From The Motion Picture Soundtrack
2014/10/24 Amandla
2014/09/26 MUSIC FROM "SIESTA"
2014/08/23 TUTU
2014/08/22 ORIGINAL ALBUM SERIES(5CD Import)
2014/07/19 Aura
2014/06/30 You're Under Arrest
2014/06/24 Decoy
2014/04/21 Star People
2014/01/26 We Want Miles
2014/01/04 The Man with The Horn
2013/11/09 Miles Davis And The Modern Jazz Giants / Miles:The New Miles Davis Quintet
2013/10/25 Bags' groove / Miles Davis And Milt Jackson Quintet/Sextet
2013/10/19 The Complete Columbia Album Collection [70CD+DVD, Import]
2013/10/13 リー・コニッツ&マイルス・デイヴィス / エズセティック
2013/10/08 Blue Haze / Walkin'
2013/09/16 The Complete Birth Of The Cool(Import)
2013/06/30 Dig / Miles Davis and Horns / Collectors' Items / The Musings Of Miles
2013/06/26 All Miles The Prestige Albums(14CD, Import)
2012/08/31 オン・ザ・コーナー
2012/05/03 コンプリート・マイルス・デイビス Vol.1,2
2011/12/11 カインド・オブ・ブルー

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

【CD聴く】レッド・ツェッペリン / 伝説のライヴ(3CD) #LedZeppelin #HowTheWestWasWon

レッド・ツェッペリン / 伝説のライヴ


How The West Was Won (incomplete) / Led Zeppelin

Some Number Can't Upload 'Cause Copyright: "Black Dog", "Since I've Been Loving You", "Stairway to Heaven", "Bron-Yr-Aur Stomp", "What is and What Should Never Be", "Dancing Days", "Moby Dick", "The Ocean"

All compositions by Led Zeppelin's Members except as indicated

Disc 1 (56:11)
1. L.A.ドローン - LA Drone 0:14
2. 移民の歌 - Immigrant Song 3:42
3. ハートブレイカー - Heartbreaker 7:25
4. ブラック・ドッグ - Black Dog 5:41
5. 丘のむこうに - Over the Hills and Far Away 5:08
6. 貴方を愛しつづけて - Since I've Been Loving You 8:02
7. 天国への階段 - Stairway to Heaven 9:38
8. カリフォルニア - Going to California 5:37
9. ザッツ・ザ・ウェイ - That's the Way 5:54
10. スノウドニアの小屋 - Bron-Yr-Aur Stomp 4:55

Disc 2 (53:12)
1. 幻惑されて - Dazed and Confused (Medley: Walter's Walk, The Crunge) 25:25
2. 強き二人の愛 - What is and What Should Never Be 4:41
3. ダンシング・デイズ - Dancing Days 3:42
4. モビー・ディック - Moby Dick 19:20

Disc 3 (40:54)
1. 胸いっぱいの愛を - Whole Lotta Love (Medley: Boogie Chillun(John Lee Hooker), Let's Have a Party(Jessie Mae Robinson), Hello Marylou(Gene Pitney, Cayet Mangiaracina), Going Down Slow(James B. Oden aka St. Louis Jimmy)) 23:08
2. ロックン・ロール - Rock and Roll 3:56
3. オーシャン - The Ocean 4:21
4. ブリング・イット・オン・ホーム - Bring It on Home (Medley: Bring It on Back) (Willie Dixon, Bonham, Jones, Page, Plant) 9:30

Total Time 150:19


録音 1972年6月25日:L.A.フォーラム、1972年6月27日:ロングビーチ・アリーナ


 大迫力の発掘ライヴ音源です。このCDが出た時(2003年6月11日)、思い余ってか「『永遠の詩』はもういらない」とまで言った人がいたくらいです。もちろん、それぞれ違うロケーションでの収録なので(『永遠の詩』は1973年6月27-29日のマジソン・スクエア・ガーデンでの録音、こちら『伝説のライヴ』は1972年6月25&27日のL.A.フォーラムとロング・ビーチ・アリーナでの録音)、両方揃えるのが正しいですね。さらに言えば『永遠の詩』は「オリジナル盤」と「最強盤」で微細な違いがあって…、と、それはまた別の機会にしましょう。

 収録時期の話が出たので、スタジオ。アルバムとの兼ね合いを少し記しておきましょう。この時期は『IV』(1971年11月8日発表)発表後で、『聖なる館』(1973年3月26日発表)を録音していた時期に当たります。選曲的にも、同アルバムからの「新曲」を既に披露しています。面白いのは、後々まで発表されなかった“ウォルターズ・ウォーク”(解散後の『コーダ』で発表)なんかを演っていて、あぁ、この時期の曲だったのね、と、妙な感慨にふけったりします。『フィジカル・グラフィティ』が発表されるのはもう少し後の1975年2月24日なので、『永遠の詩』の方はちょうど端境期(はざかいき)に録音されたことになります。生憎なことに発表が1976年10月22日までずれ込んでしまったために、当時はぶっ叩かれてしまったのですが。その時は3年遅れただけでそうだったのに、今回、30年前の発掘音源を出したら絶賛されたりするのですから、ペイジも複雑な思いが…、そうでもないのかな。素直に喜んでいるのか…。

 収録時間的には総計二時間半強と、ぎりぎりCD二枚に収まる時間なのですが、中間部に25分を超える“幻惑されて”があるので、うまく切れなかったのでしょう。Disc 1に繰り込むと81:36となり、なかなかに厳しいですね。技術的には可能なのですが、リスナーの機器によっては再生できない可能性があります。そういう危険を冒(おか)すぐらいなら、素直に三枚に分けたほうがいい、と、判断したのでしょう。アナログ盤時代によく有った、収録時間の関係で曲順を変える、と言うような事はしたくなかったのはよくわかりますし。でもせっかく三枚に分けたんだから、“胸いっぱいの愛を”のメドレーは編集せずに全長版にしてほしかったです。

 前述のとおり、このライヴは二箇所のライヴから採られているのですが、単純に「この曲はここであの曲はあそこ」と言う振り分けになっていません。一曲の中で二箇所のライヴが混在しているのです!。(全曲がそうだというわけではないですが。)なんともはや手の込んだ編集をするものですが、そこまでしなくとも“胸いっぱいの愛を”のメドレーは素直に全長版にしてほしかったです。大事なことなので二回言いました。
 あと、“天国への階段”の後のアコースティック・セット三曲は省略しても良かったと思うんですけど、本当にそうすると「完全盤じゃない!」とか言って文句言う人がいるんでしょうね。個人的にはこういうの入れるくらいなら“胸いっぱいの愛を”のメドレーの全長版を聴きたかったです。大事なことなので三回言いました。天丼てやつやね(笑)。

 話は変わりますが、ジミー・ペイジは三大ギタリスト(後の二人はジェフ・ベックとエリック・クラプトンね)の中では一番下手っぴぃと言う事になっていますが、このライヴを聴く限り、下手っぴぃってことはないと思います。「上手さ」ってのは、要するにどれだけ聴き手を惹きつけられるかってことですから、その意味ではここでのペイジは満点だと思います。アクロバティックな技術の開陳なんかよりも(ベックやクラプトンがそうだというわけでは全然ないですけれども)、ここでのペイジのプレイのほうがよっぽど上等だと、自信を持って言えます。
 他の三人も本当に素晴らしい演奏を聴かせていて、真に迫ってくるものがありますね。彼らのライヴのブートレグを血眼になって集めまくるマニアがいると言うのも無理からぬ話だと思わせる出来です。いや、まぁ、僕は正規盤だけでお腹いっぱいですけど(笑)。

 ちなみに原題の『How the West Was Won』は、映画『西部開拓史』(1962)の原題から採られています。

 と言うわけで、次回のツェッペリン日記は、冒頭でちょっと触れた『永遠の詩』で行きましょう。まずは基本を押さえる意味から、「オリジナル盤」から聴いていくので、お楽しみに。いや、そんなにマニアックな展開はないとは思いますが(笑)。
 
 
 ■ツェッペリン日記
2016/12/29コンプリートBBCライヴ(3CD)
2016/06/28フィジカル・グラフィティ<リマスター/デラックス・エディション3CD>
2016/03/29聖なる館<リマスター/デラックス・エディション2CD>
2015/12/27IV<リマスター/デラックス・エディション2CD>
2015/09/29III<2014リマスター/デラックス・エディション2CD>
2015/06/27II<2014リマスター/デラックス・エディション2CD>
2015/06/05レッド・ツェッペリン ラスト3作リマスター登場!。2015/7/31(金)発売!。
2015/03/29I<2014リマスター/デラックス・エディション2CD>



テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD入手】ナンシー・シナトラ / レモンのキッス #NancySinatra #LikeIDo #レモンのキッス

ナンシー・シナトラ / レモンのキッス

レモンのキッス Like I Do / Nancy Sinatra


01.Cuff Links And A Tie Clip (原盤番号 Reprise-20,017 1961年8月 邦題「カフス・ボタンとネクタイ・ピン」)Schroeder/Gold
02.Not Just Your Friends (Reprise-20,017 1961年8月 「お友だちじゃイヤ」)Darby/Darby
03.Like I Do (Reprise-20,045 1962年1月 「レモンのキッス」) Manning
04.To Know Him Is To Love Him (Reprise-20,045 1962年1月 「逢ったとたんに一目ぼれ」)Spector
05.June, July And August (Reprise-20,097 1962年7月 「たのしいバカンス」)Faith/Marcucci
06.Think Of Me (Reprise-20,097 1962年7月 「りんごのためいき」)Faith/DiCicco
07.Tonight You Belong To Me (Reprise-20,127 1962年11月 「イチゴの片想い」)Rose/David
08.You Can Have Any Boy (Reprise-20,127 1962年11月 「かわいいボーイ・キラー」)Kaye/Springer
09.I See The Moon (Reprise-20,144  1963年2月 「フルーツ・カラーのお月さま」)Willson
10.Put Your Head On My Shoulder (Reprise-20,144 1963年2月 「肩にもたれて」)Anka
11.One Way (Reprise-20,188 1963年6月 「青い片道切符」)N.Sinatra
12.Cruel War (Riprise-20,188 1963年6月 「戦場に消えたジョニー」)P.D.
13.Thanks To You (Reprise-0238 1963年11月 「バラのほほえみ」)Scheier/Bottero
14.Tammy (Reprise-0238 1963年11月 「タミー」)Livingston/Evans
15.Where Do The Lonely Go (Reprise-0263 1964年2月 「涙はどこへ行ったの」)Leonard/James
16.Just Think About The Good Times (Reprise-0263 1964年2月 「レモンの想い出」)Levine/Levine/Brass/Kooper
17.There Goes The Bride (Reprise-0292 1964年7月 「別れのウェディング・ベル」)Barr/Meshel
18.This Love Of Mine (Reprise-0292 1964年7月 「心の中の恋」)Sinatra/Parker/Sanicola
19.The Answer To Everything (Reprise-0335 1965年1月 「ピンクのキッス」)Hilliard/Bacharach
20.True Love (Reprise-0335 1965年1月 「トルー・ラブ」)C.Porter

 「ビートルズが出てくる前のポップシーンなんてカスみたいなもんでさぁ、「僕の可愛いマシュマロちゃんが云々」みたいな甘ったるい、毒にも薬にもならない様な音楽ばっかりだったんだよ。」とは、いつぞやか、某音楽評論家渋谷陽一氏が言っていた言葉です。記憶に頼って書いたので細かなニュアンスが違うかもしれませんが、要するに彼の実感としてはビートルズが登場するまでは音楽シーンは停滞していたと言いたいのでしょう。しかし、これは、あくまで彼の個人的な実感にすぎないと思います。彼より一回り上の世代ならば、エルヴィス・プレスリーやビル・ヘイリーのヒット曲による刺激的なロックンロール創成期のことを覚えているでしょうし、遅れて生まれてきた僕達だって、その気になればレコードやCDでその素晴らしさを追体験することが出来ます。思うに、某音楽評論家渋谷陽一氏は、ビートルズ・ショックが強すぎて、それ以上にグローヴァルな視点を持つことが難しくなっているのでしょう。

 と言うわけで、ナンシー・シナトラです。なんでこんなうざってぇ前置きを書いたかというと、彼女のヒット曲“レモンのキッス”が、ビートルズ登場以前に書かれた曲だからです。「ビートルズ以前でもあなどれないじゃん!」。いやまぁ、僕は1950年代のR&Rなども好んで聴くので、今さらではあるのですけれどもね。
 この曲の良さを初めて知った時は、少し胸がキュンとなったものです。
 ♪Johnny boy / Take it slow / Don't you know / Don't you know♪
 冒頭部分の歌詞ですが、この、2回めの♪Don't you know♪での、ちょっと、おきゃんな感じのチャーミングな歌いまわしにすっかり魅せられて、「え、これ歌ってるの誰だ!?」と、慌てて携帯電話のプレイリストを確認し、ナンシー・シナトラの名を知ったのです。
 そう、最初は、曲の善し悪しよりも、ナンシーの歌いまわしの魅力に惹かれたのでした。そこから、次第に曲自体の魅力にも開眼していったのです。最初は、1960年代ガールズ・ポップスのオムニバスCDで聴いていたのですけど、単独のCDが欲しくなり、やはり、“レモンのキッス”が入っているのが良いでしょ、と、当盤を入手。Amazonではプレミア価格になっていたほどの人気盤でしたが、僕は別のサイトで定価(\1,500円+消費税)で購入しました。今はAmazonも沈静化したのか、定価に近い価格になっていますね。

 このCDは、ナンシーのデビュー・シングルから最初の10枚のシングルのAB面を余さず時系列に収録しています。ナンシーはアメリカの歌手で、ビートルズが来米したのが1964年2月ですから、“別れのウェディング・ベル”のあたりでビートルズ旋風の洗礼を受けているはずですが、はっきり言って、ほとんど影響を受けていません。ブレていないと言うべきか、そこまでの柔軟性が無かったのか、なんとも言えませんが、この編集盤全体の印象はほぼ統一されています。つまり某音楽評論家渋谷陽一氏が忌み嫌ったバブルガム・ポップスなのですが、これが悪くない。確かにこの手のもの「だけ」を毎日聴かされたら辟易(へきえき)するかもしれません。しかし、21世紀に住む僕らは、ビートルズと“レモンのキッス”を同等に扱うことが出来ます。聴きたい時に聴きたい方を聴けば良いのです。そのように平等に扱った時、これらの歌が一概にビートルズより見劣りするとは言えないことに気づくでしょう。
 とまぁ、偉そうなこと言いましたが、僕も最初はこのCDの良さがわかるまで時間がかかりました。何と言うか、一枚ベールがかかったような、独特のエコーがかったサウンドなことも有ってか、直截(ちょくさい)に良さが伝わってこなかったのです。ですが、じっくり聴いていくうちに、旧き良き日のアメリカン・ポップスの魅力に開眼していったのでした。

 と、言うようなことを言っといてナンですが、この時期のナンシーは本国アメリカではちっとも売れていませんでした。“レモンのキッス”も、ヒットしたのは日本とイタリア、オランダ、南アフリカくらい。ちなみに“レモンのキッス”は元々B面だったのですが、日本ではA面に繰り上げられてヒットしたのです。その他の国ではどうだったのか知りたいところですね。ちなみに本来のA面はテディ・ベアーズのカヴァーで“逢ったとたんに一目ぼれ”。英語wikiでは6位まで上がったと記載があります。当時の日本はまだオリコン・チャートが無かった時代なのでどういう基準なのかは知らないのですけど。
 それで、この編集盤の最後に収録されている“トルー・ラブ”の次の曲、“ソー・ロング・ベイブ”(1965)がやっと全米86位まで上がり、ブレイクするのはさらにその次の“にくい貴方(These Boots Are Made for Walkin')”(1966年2月22日発売)で、これが全米1位となり、ナンシーの音楽活動も軌道に乗ります。
 これまで、ナンシーのCDと言うと、この、“にくい貴方”(もしくは“ソー・ロング・ベイブ”)のヒット以降の楽曲ばかりが収録されていて、それ以前のノン・アルバム・シングルは、全く顧(かえり)みられていませんでした。それが、この極東の島国で、一枚のCDにまとめられて手軽に聴けるようになったのですから、これはもう快挙と言うしか無いです。

 これを成し遂げたオールデイズ・レコード/クリンク・レコードは褒められてしかるべきなのですが…。この会社、ちょっと評判悪いよ(笑)。廉価版の紙ジャケで発売してくれるのは良いんだけどさ、楽曲の作者クレジットが全く無かったり、歌詞カードが全く無かったり。一応解説はついてるんだけど、左記のような基本情報が抜けているから中途半端に解説だけ有っても、あんまりありがたくない。(まぁ、当CDの解説はかなり頑張っているけど。)このCDは作者クレジットが載っていたので(歌詞カードは無いけど)、もしかして改心したのかな、と、思ったけど、昨年末に出た別のCD買ったら、やっぱり作者クレジット無かった。orz
 このレコード会社は、オールデイズ・ファンの心の琴線に触れるようなCDを出しているんだけれども、今言ったように、基本的なデータはすっぽり抜け落ちているので、要注意。音源自体も、どこから採ってきたものかわかったものではありません。(^_^; 少なくともオリジナル・レーベルが保有しているマスター・テープから、ではなさそうな感じ。(^^ゞ

 それはともあれ。
 楽曲として、“レモンのキッス”の出来が一頭地を抜いているので、この曲ばかり注目されちゃうかもですが、他の曲もなかなか魅力的。どれも甘酸っぱい極上ポップスとなっています。(“戦場に消えたジョニー”はちょっと路線が違いますが。ピーター・ポール&マリーが“悲惨な戦争”と言う題で採り上げていました。)ノン・ヒット曲集だからと侮るなかれ。ぜひご一聴を!。

 なお、ナンシーの父親は、かのフランク・シナトラです。彼女は父親が立ち上げたリプリーズ・レコードからデビューしており、このCDに収録された楽曲もリプリーズ音源となります。

テーマ : 女性アーティスト
ジャンル : 音楽

【CD入手】パブリック・イメージ・リミテッド / メタル・ボックス (スーパー・デラックス・エディション 4CD) #PublicImageLtd #PIL #MetalBox

パブリック・イメージ・リミテッド / メタル・ボックス (スーパー・デラックス・エディション 4CD)


Metal Box / Public Image Ltd.


Metal Box / B-Sides, Mixes & BBC Sessions / Public Image Ltd.


Metal Box / Rare & Unreleased Mixes / Public Image Ltd.


Metal Box / Live at Manchester The Russell Club (The Factory) 18/6/79 / Public Image Ltd.



ディスク:1 (60:40)「オリジナル・アルバム《リマスター》」
1. アルバトロス Albatross 10:37
2. メモリーズ Memories 5:05
3. スワン・レイク/デス・ディスコ Swan Lake (aka Death Disco) 4:12
4. ポップトーンズ Poptones 7:46
5. キャリアリング Careering 4:32
6. ノー・バーズ No Birds 4:42
7. 墓場 Graveyard 3:08
8. スーツ The Suit 3:30
9. バッド・ベイビー Bad Baby 4:30
10. ソーシャリスト Socialist 3:09
11. チャント Chant 5:01
12. ラジオ 4 Radio 4 4:28

ディスク:2 (57:20)「B面曲、ミックス&BBCセッションズ」
1. デス・ディスコ (7インチ・エディット) 4:17
2. デス・ディスコ (12インチ・リミックス) 6:45
3. ハーフ・ミックス・メガミックス Half Mix / Megga Mix 6:53
4. デス・ディスコ (ライヴ・オン・トップ・オブ・ポップス)(BBC TV, Top of The Pops 12/7/79) 2:29
5. メモリーズ (Edit) 4:54
6. アナザー (Edit) Another 3:52
7. ポップトーンズ (BBC ジョン・ピール・セッション) (BBC Radio 1, John Peel Session 17/12/79) 4:34
8. キャリアリング (BBC ジョン・ピール・セッション) (BBC Radio 1, John Peel Session 17/12/79) 7:34
9. チャント (BBC ジョン・ピール・セッション) (BBC Radio 1, John Peel Session 17/12/79) 5:16
10. ポップトーンズ (ライヴ・オン・オールド・グレイ・ホイッスル・テスト) (BBC TV, Old Grey Whistle Test 5/2/80) 3:47
11. キャリアリング (ライヴ・オン・オールド・グレイ・ホイッスル・テスト) (BBC TV, Old Grey Whistle Test 5/2/80) 5:04
12. パイド・パイパー Pied Piper 1:53

ディスク:3 (70:31)「レア&未発表ミックス」
1. ポップトーンズ (ヴァージョン3) 6:37
2. スワン・レイク (モニター・ミックス) 9:25
3. アルバトロス (モニター・ミックス/オルタナティヴ・ミックス) 10:26
4. スワン・レイク (Master / Alternate Mix) 7:44
5. アンノウン (インスト・ジャム1/チャント) Unknown Instrumental Jam 1("Chant") 6:32
6. アンノウン (ジャム2/メガチャント) Unknown Jam 2("Megachant") 5:03
7. ミュージック・フロム・アン・オーヴン(メモリーズ) Music From An Oven (aka Memories) 4:45
8. ラジオ 4(シンフォニー・スイート) 7:21
9. ホーム・イズ・ホエア・ザ・ハート・イズ (Original Mix) Home Is Where The Heart Is 6:41
10. アンノウン (インスト・ジャム2) Unknown Instrumental 2 5:59

ディスク:4 (44:58)「ライヴ・アット・マンチェスター/ラッセル・クラブ1979年6月18日」
1. チャント (Live At Manchester Russell Club / 1979) 7:51
2. スワン・レイク (aka Death Disco / Live At Manchester Russell Club / 1979) 7:39
3. メモリーズ (Live At Manchester Russell Club / 1979) 7:55
4. パブリック・イメージ (Live At Manchester Russell Club / 1979 / False Starts) 8:48
5. アナリサ (Live At Manchester Russell Club / 1979) 5:49
6. ノー・バーズ (Live At Manchester Russell Club / 1979) 6:52

Personnel(Original Album)

John Lydon – vocals, piano ("No Birds", "Bad Baby")
Keith Levene – guitar, synthesizers, drums ("Poptones", "Radio 4"), bass guitar ("Radio 4")
Jah Wobble – bass guitar (except "Radio 4"), drums ("Careering", "The Suit"), piano
David Humphrey – drums ("Albatross", "Swan Lake" )
Richard Dudanski – drums ("Memories", "No Birds", "Graveyard", "Socialist", "Chant")
Martin Atkins – drums ("Bad Baby")

Note: Levene played all instruments on "Radio 4".

Producer Public Image Ltd

Original Released 23 November 1979
Recorded March–October 1979


 このアルバムには、私的な伝説があります。
 大学時代、下宿していた部屋でそこそこの音量でこのアルバム(CD)を聴いていたら、窓に石を投げられた、と、言うのがその伝説です。(伝説というほどじゃないって?。まぁ、確かに。)僕の部屋は2階だったので、わざわざそこに石を投げつけるとは、随分面倒なことをしたものだと思います。誰が投げたのかはよくわからなかったのですが、今思うと大家さんの息子さんと僕はなんだか折り合いが悪かったから(面と向かって会話したことはないのですが、大家さんが済まなさそうに息子さんのことを僕に謝ったことがあります)、彼だったのかな、とも思うのですが、まぁ、推測で物を言ってもしょうがないですね。
 僕が言いたいのは、このアルバムの音は、うっかりしたら窓に石を投げつけられかねないくらい「ヤバイ」音だということです。いや、もちろん、どんな音だって、音量次第で石を投げられる可能性があると言われればそれまでなんですけれども、でも、やっぱりこのアルバムの音は「ヤバイ」と思います。いわゆる「オルタナティヴ・ロック」の嚆矢(こうし)と位置づけられるアルバムなわけですが、まさか、オルタナティヴ・ロックと言う言葉について説明しろとか言わないよね?(笑)。いや、マジで僕はそこらへん説明する言葉持たないから。世間一般でそう言われてるよ、ってことだけ言っておこうと思っただけだから。(^^ゞ
 とにかく僕はこのアルバムを聴いた時に衝撃を受けて、それこそ窓に石を投げつけられてしまうくらい、聴きふけっていたのです。当時は若かった。大学生だったもんな(笑)。

 前置きが長くなりました。ジョン・ライドン(ヴォーカル)率いるパブリック・イメージ・リミテッド(以下PiLと略す)が残している名作のうち、『メタル・ボックス』と『アルバム』(思うだに人を喰ったアルバム名でありますが)の拡大再発盤が、昨年末のどん詰まりに発売されました。共に4枚組という分量であり、パッケージングも、従来のCDより一回り大きい、ちょうどお弁当箱サイズくらいのものになっています。昨今流行りのなんでも馬鹿デカけりゃ良い、みたいな風潮に乗らなかったのは評価したいですね。ま、個人的にはこれでも結構デカいだろ、という気はしますけど。
 輸入盤では別売りでアナログ盤も4枚組のものが出ていますが(内容はCD盤の抜粋)、これも、何でもかんでもCDにアナログ盤くっつけりゃありがたがられるだろう、と言う風潮に乗らず別売りにしたのは褒めたいところですね。アナログ盤をありがたがる層とCDが良いんだと言う層は相反していると、僕なんかは思うんですが、どうですかね?。僕はもちろん、今さらアナログなんかファッキン・ユー!ですけど(笑)。

 と言うわけで、今回は彼らのセカンド・アルバム『メタル・ボックス』の拡張盤から。

 1979年11月23日に、丸いメタル缶入り3枚組45回転12インチ・シングルとして発売された(*)のがオリジナルの体裁です。(もちろん当時のことだからアナログ盤。)それで6万組ぐらい売ったところで、2枚組の「通常」アルバム『セカンド・エディション』として出し直されました。ライドンとしては当初の形のまま出し続けることを望んだようですが、レコード会社側が首を縦に振らなかったらしいです。まぁ、当然だとは思いますが。3枚組はともかくとして、メタル缶入りってのは意味があんのか、て言う気がします。(^_^;

 (*)アナログ・レコードを知らないような若い人が僕の日記を読んでいるかどうかは知りませんが、一応補足説明をしておきます。昔のアナログ盤は(今のアナログ盤も同じですけどね)、「回転数」と言うものがありました。レコード盤が一分間当たりに何回転するか、を示しているもので、通常7インチのシングルは45回転、12インチのLPは33回転で再生されることを前提とされていました。例外的に、7インチEPは、収録曲数を増やすために33回転とされており、また、12インチ・シングルと言って、LPサイズで45回転のものもありました。原理の説明は省きますが、回転数が速いほど音質は良くなります。また、7インチの45回転より12インチの45回転のほうが音が良いです。これはアナログ盤は外周と内周とで線速度が違うからで、サイズのでかい12インチの外周のほうが7インチより音質的に有利だったのです。以上、補足説明終わり。

 「45回転12インチ」と言う体裁は、ライドンがオーディオ・マニアだったことから採られたらしいですが、実際にオーディオ評論家とかにこのアルバムを聴かせると「ひどい音」ならしい(笑)。そこら辺は僕にはよくわからないのですけれども、このアルバムの音は、それまでの既存の価値を跳ね返すような異形さがあると思います。

 ですが、このアルバムが面白いのは、そう言った異形さとかヤバさだけでなく、充分に「キャッチーでコマーシャル」(「わかりやすくて売れ線」てことやね)なところも持ち合わせているところです。実際、当時の英国チャートでは18位と、そこそこのヒットになっています。冒頭の“アルバトロス”があまりにも異形でヤバい感じなので、その印象が強かったりしますが、丁寧に聴けばそこかしこにキャッチーさがあふれているのがわかります。いやもちろん、異形さもあふれてるんですけど。(^_^; そこら辺のバランスが絶妙なんではないかなと思うのですよ。言ってみれば前衛と大衆性との融合ですね。この時のPiLは冴えていた…。

 このボックスの体裁は、一枚目がオリジナル・アルバムとなっていて、それについてはもう、ここまでで結構触れているので良いことにしましょうか。
 二枚目以降がレア音源などになっています。

 それにしても、“デス・ディスコ/スワン・レイク”推しなボックス・セットではあります(笑)。ひぃふぅみぃ…。7ヴァージョンも収録は多すぎじゃぁないか?。(^_^; まぁ、当アルバム関連の音を拾っておくということで、シングル・ヴァージョンが二種類収録されているのはしょうがない(^_^;としても、ミックス違いを二種類も入れる必要があったのでしょうかね?。
 ライドンの母の死に直面して書かれた曲ということで、特別に思い入れがあるのかもしれません。

 僕はあちこちで「BBC音源は好かん」と言っていますが、ここでの音源も同じ。いかにもBBCらしい「お行儀の良い」演奏で、スタジオ盤をなぞっているだけ。(確かBBCって、レコードをそのまま流してはダメとか言うくだらない規約があって、それでスタジオ・ライヴを録っているんじゃなかったっけ?。)それに比すると、4枚目のライヴ音源は臨場感にあふれていて素晴らしいです。なんつーか、勢いがありますね。“パブリック・イメージ”をギターのキース・レヴィンが何度もトチってやり直しているのはご愛嬌かな。

 個人的に収穫なのはディスク2の“ハーフ・ミックス・メガミックス”(“デス・ディスコ”の12インチ盤のB面)と、ディスク3の各種インスト・ジャム3種です。なんちゅうか、ジャー・ウーブルのごっついベースがゴツンゴツン唸りまくっていて、ベース好きの僕としては至極ご満悦なのです。「ベースでゴツンゴツンなんて打楽器みたいな表現は変なんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、芯のあるウーブルのベースは、そう表現したくなる「強さ」があります。彼はこのアルバムを最後にPiLを脱退してしまうのですが、脱退後の彼の活動も追ってみようかなぁ。

 先ほど「“スワン・レイク”推し」と言いましたが、意外にあちこちに顔をのぞかせて気になったのが、“チャント”。繰り返されるバック・コーラスが印象的で、最初はなんて言っているのかわからなかったんだけど、何のことはない、歌詞カードにちゃん載っていました。Mob, War, Kill, Hate. 群衆、戦争、殺戮、憎悪、ですね。対訳では「Chant」は単に「聖歌」とだけ訳されていますが、調べてみると、色々な意味があります。
 Chant「歌、歌うこと、聖歌、詠唱、詠唱口調、単調な話しぶり、たびたび繰り返される意見、歌う、(…を)(詩歌に詠じて)賛美する、繰り返す、(…を)単調な調子で続ける、詠唱する、聖歌を歌う、単調な調子で言う」
 ライドンのことですから、こう言った複合的な意味を込めて「Chant」としたのでしょうね。大学時代にオリジナル・アルバムを漫然と聴いていた頃はこの曲はそれこそ「モブ・キャラ」な印象の曲だったのですが、彼らにとっては結構重要な位置を占めているらしいですね。

 オリジナル・アルバム発表当初は、作者クレジットは「All words, music and production credited to Public Image Ltd.」となっていましたが、今回のボックスセットでは、各曲ごとに関わったメンバーの名前が作者としてクレジットされています。ドラマーが定まっていなかった時期なので、一時的に参加したドラマーが作者の一人としてクレジットされていたりして、なかなか興味深いです。面倒くさいのでこの日記の曲目一覧ではそこらへん省いたのですが、興味を持たれた方はぜひ購入して確認してみると良いと思います。

 このアルバムは、パンク・ロック以降の音楽シーンの行方を決定づけた歴史的名盤であり、彼らの最高傑作との誉れも高いのですが、まぁ、そこまで気張らずとも、いちアルバムとして味わうのが正しいと思います。それで充分に楽しめますから。
 ただね~、このアルバムで彼らが切り開いた地平の上を、今の音楽が正当に継承しているのかというとね~。どうなんでしょうね~?。





 と言うわけで、次回は、同時発売された『アルバム』の拡大盤を聴いていこうと思います。こちらは『メタル・ボックス』ほど思い入れがないので、軽く触れるだけになるかな。ま、期待せずに待っていて下さい。(^_^;







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