【CD聴く】フェイセズ / A Nod Is As Good As A Wink To A Blind Horse #Faces #ANodIsAsGoodAsAWinkToABlindHorse

フェイセズ / ユー・キャン・メイク・ミー・ダンス、シング・オア・エニシング:1970-1975<SHM-CD>フェイセズ / 1970-1975:You Can Make Me Dance, Sing Or Anything
1970-1975:You Can Make Me Dance, Sing Or Anything (5CD, Import)



A Nod Is As Good As A Wink...To A Blind Horse

A Nod Is As Good As A Wink...To A Blind Horse / The Faces (without BBC Sessions)


1. ジュディズ・ファーム Miss Judy's Farm (Rod Stewart, Ronnie Wood) – 3:42
2. ユアー・ソー・ルード You're So Rude (Ronnie Lane, Ian McLagan) – 3:46
3. ラヴ・リヴズ・ヒア Love Lives Here (Lane, Stewart, Wood) – 3:09
4. ラスト・オーダー・プリーズ Last Orders Please (Lane) – 2:38
5. ステイ・ウィズ・ミー Stay with Me (Stewart, Wood) – 4:42

6. デブリ Debris (Lane) – 4:39
7. メンフィス、テネシー Memphis, Tennessee (Chuck Berry) – 5:31
8. ひどいもんだよ Too Bad (Stewart, Wood) – 3:16
9. ザッツ・オール・ユー・ニード That's All You Need (Stewart, Wood) – 5:05
10. ジュディズ・ファーム (BBCセッションズ)
11. ステイ・ウィズ・ミー (BBCセッションズ)

 フェイセスの代表作って、どれ?、と、言われると、はた、と、考え込んでしまいます。どのアルバムも小粋でルーズなロックンロールが炸裂していて良いのですが、どれも決定打に欠けているような…。
 そんな中、敢えて1枚、と言えば、やっぱり必殺“ステイ・ウィズ・ミー”が収録されているこのアルバムでしょうか。邦題は『馬の耳に念仏』。なんともダサい邦題ですが、そのダサさこそが彼ららしさ。イイかっこしようとしてんじゃねぇよ!。泥臭くロックしようぜ!。そんな小気味よさが伝わってくる邦題であります。(そうか?。(^_^;)

 まぁ、邦題の話はともかく、必殺“ステイ・ウィズ・ミー”ですよ!。アップテンポで始まり勢いをつけたかと思うと、歌に入る前にぐっとテンポを落としてミディアム・ブギーにギア・チェンジ!。そこからのロッドの咆哮がなんとも言えず格好良い!。たっぷりとブギーした後は、再びアップテンポに変化し、怒涛のコーダへ。なんともダイナミックでかっこいい曲です。

 カッコイイのはこの曲ばかりではないですし、それを言ったら、フェイセスのアルバムはどれも…。て言い出すとキリがない。(^_^;

 フェイセスは、ロッドのワンマンバンドではないぞと言わんばかりに、ベースのロニー・レインが歌う楽曲が増えているのも、いい味出しています。ロッドが添えているバック・ヴォーカルがカッコイイ!。

 “メンフィス、テネシー”では、歌に入る前のイントロが1分半もかかっていて、ここで、ゆったりとグルーヴィなフェイセスの面々の演奏力を存分に楽しめます。なんともいなたくて、いや本当、楽しい!。

 いやいや、どの曲について書こうとしても、出て来る言葉は金太郎飴的な「最高!」としか出て来ないので、もう止めときますが、いや、もしあなたがフェイセス知らないならどれでも良いから聴いてみなよ。人生変わる…かどうかはわかんないけど(笑)。

 フェイセスというバンドは、ロックの歴史を塗り変えたとかいうような大それた業績とは無縁だけど、知っているのと知らないのとでは、音楽生活の幅がぐっと違ってくるような気がします。

 なんか、うまくまとまらなかったけど、このアルバムは、本当に良いから、聴いてみてよ!。


■フェイセス/ロッド・スチュワートの日記一覧(下に行くほど旧い)
16/06/30 ロッド・スチュワート / エブリー・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー
16/03/30 フェイセズ / Long Player
15/12/29 フェイセズ / The First Step
15/12/29 フェイセズ / 1970-1975:You Can Make Me Dance, Sing Or Anything (5CD, Import)
15/09/28 ロッド・スチュワート/ガソリン・アレイ
15/06/29 ロッド・スチュワート/ロッド・スチュワート・アルバム
15/06/29 ロッド・スチュワート/ヴァーティゴ/マーキュリー・イヤーズ (紙ジャケット仕様,5CD)
15/03/31 フェイセズ/ファースト・ステップ(リマスター・紙ジャケット仕様)
12/12/27 フェイセズ/ウー・ラ・ラ(リマスター紙ジャケ)
スポンサーサイト

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【DVD入手】ローリング・ストーンズ / トータリー・ストリップド (4DVD+2CD) #RollingStones #TotallyStripped

ローリング・ストーンズ / トータリー・ストリップド (4DVD+2CD)

《ライヴ・イン・アムステルダム 1995》
1995/5/26(Fri.) The Paradiso, Amsterdam / Rolling Stones

1. ノット・フェイド・アウェイ
2. イッツ・オール・オーヴァー・ナウ
3. リヴ・ウィズ・ミー
4. レット・イット・ブリード
5. ザ・スパイダー・アンド・ザ・フライ
6. ビースト・オブ・バーデン
7. 悲しみのアンジー
8. ワイルド・ホース
9. スウィート・ヴァージニア
10. デッド・フラワーズ
11. シャイン・ア・ライト
12. ライク・ア・ローリング・ストーン
13. コネクション
14. スリッピング・アウェイ
15. ザ・ワースト
16. ギミー・シェルター
17. オール・ダウン・ザ・ライン
18. リスペクタブル
19. リップ・ディス・ジョイント
20. ストリート・ファイティング・マン

Rip This Joint / Rolling Stones



《ライヴ・イン・パリ 1995》
1995/7/3(Mon.) L'Olympia, Paris / Rolling Stones

1. ホンキー・トンク・ウィメン
2. ダイスをころがせ
3. ユー・ガット・ミー・ロッキング
4. オール・ダウン・ザ・ライン
5. シャッタード
6. ビースト・オブ・バーデン
7. レット・イット・ブリード
8. 悲しみのアンジー
9. ワイルド・ホース
10. ダウン・イン・ザ・ボトム
11. シャイン・ア・ライト
12. ライク・ア・ローリング・ストーン
13. アイ・ゴー・ワイルド
14. ミス・ユー
15. コネクション
16. スリッピング・アウェイ
17. ミッドナイト・ランブラー
18. リップ・ディス・ジョイント
19. スタート・ミー・アップ
20. イッツ・オンリー・ロックン・ロール
21. ブラウン・シュガー
22. ジャンピン・ジャック・フラッシュ


《ライヴ・イン・ブリクストン 1995》
1995/7/19(Wed.) Brixton Academy, London / Rolling Stones

1. ホンキー・トンク・ウィメン
2. ダイスをころがせ
3. ユー・ガット・ミー・ロッキング
4. リヴ・ウィズ・ミー
5. 黒いリムジン
6. デッド・フラワーズ
7. スウィート・ヴァージニア
8. ファー・アウェイ・アイズ
9. むなしき愛
10. ダウン・イン・ザ・ボトム
11. シャイン・ア・ライト
12. ライク・ア・ローリング・ストーン
13. モンキー・マン
14. アイ・ゴー・ワイルド
15. ミス・ユー
16. コネクション
17. スリッピング・アウェイ
18. ミッドナイト・ランブラー
19. リップ・ディス・ジョイント
20. スタート・ミー・アップ
21. ブラウン・シュガー
22. ジャンピン・ジャック・フラッシュ


 1995年のアコースティック・アルバム『ストリップド』のドキュメンタリーと、それに付随するライヴ・ヴィデオ3枚、CD2枚(内1枚は国内ボーナス)のセット。
 上記に挙げた曲目表は、ライヴ・ヴィデオ3枚のもの。引用している音源は、ヴィデオから音源だけ抜いたもので、僕が普段CD-Rに焼いて聴いていたものと同じ。ただしアムステルダムのものは、“リップ・ディス・ジョイント”だけCDからの音源も引用しておきました。理由は後述。

 僕は『ストリップド』は基本的に評価していません。理由を言葉で書くと野暮ったいのですが、もともと生楽器主体で吹き込まれていた曲を、また改めて生楽器で吹き込み直しただけのショボいセルフ・カヴァー・アルバムだと思うからです。これが例えば“ジャンピン・ジャック・フラッシュ”を生楽器で演ってみた、とかの挑戦的な企画だったら面白かったと思うんですけどねぇ。

 なので、今回の『トータリー・ストリップド』はあんまり期待していなかったのですが、聴いてみると、意外と良かったのでびっくりしました。
 収録のライヴ映像は、本来『ストリップド』のためのライヴだったのですが、全編アンプラグド・ライヴと言う訳ではなく、生楽器演奏も含んでるけど基本「プラグド」ライヴとなっています。なので、おおむね、いつものストーンズがそこにいるという感じですね。

 この時のライヴは、1989年と翌年の「スティール・ホイールズ・ツアー~アーバン・ジャングル・ツアー」以来のライヴ・ツアーでした。でね、僕は「スティール・ホイールズ・ツアー~アーバン・ジャングル・ツアー」の頃のストーンズのライヴが一番キライなのね。初来日を観れなかった恨みで言うわけじゃないけどね(笑)。
 それまでのストーンズは、スタジオで緻密に作り上げた楽曲をライヴの場でダイナミックに解体&開放させたライヴを演っていました。だけど、「スティール~ツアー」では、サンプリング・キーボードやサポート・メンバーを大々的に導入して、スタジオ盤の再現に腐心し、こじんまりとまとまってしまっていたのです。一言で言えば、「こんなんストーンズじゃな~い!」て感じ。

 それが、その後の「ヴゥードゥー・ランジ・ツアー」では、サンプリング・キーボードを無しにして、だいぶ良い感じを取り戻しています。(「ブリッジズ・トゥ・バビロン・ツアー」ではやかましかった記憶があるチャック・リーヴェルのピアノもここではそんなにでしゃばっていないし。)今回の『トータリー・ストリップド』はそんな「ヴゥードゥー・ランジ・ツアー」のさなかに行われた、彼ら言うところの曰く「スモール・ギグ」を収録。1,500人入るハコでスモールもないだろう、という気がするんだけど、スタジアム級の会場でのライヴが当たり前になっていた彼らにしてみれば、確かに「スモール」だったんでしょうねぇ。

 「プラグド」な(電気楽器を使った)ライヴだとは言いましたが、気をつけてみれば、あちこちで、生ギターを活かした演奏をしています。リーヴェルも基本ピアノで、電気キーボードはプロデューサーのドン・ウォズがちょっと弾いているくらい。と言うか僕はウォズには全然気が付かなかったけどね。(^_^;
 そう言った演奏で最注目なのは、レコード化されていなかった“ダウン・イン・ザ・ボトム”でしょうか。元はハウリン・ウルフが演ってた曲らしいですが、なかなかノリの良いアップテンポ・ブルースとなっています。本チャンの『ストリップド』にはなぜか収録されなかったんだけど、演奏の勢いもよく、聴き応えありです。

 ですが、この時のライヴで一番話題になったのは、やはり、ボブ・ディランのカヴァー、“ライク・ア・ローリング・ストーン”でしょう。ドキュメント部分では、ミックやキースが「もっと早くに録音していてもおかしくなかった。好きな曲だった。タイトルが“ライク・ア・ビートル”だったらとっくに演っていた」と語っているように、彼ら自身気に入っている曲だったようです。アレンジはディランのオリジナルをほぼ踏襲していて、イマイチ新味が無いですけどね。(^_^;
 ディランの原曲が発売されたのが1965年7月20日、ストーンズが全世界的にブレイクするきっかけの“サティスファクション”をアメリカで出したのが1965年6月6日。ディランが同曲を同年6月中旬に録音していた頃には、英国の一介のブルーズ愛好家バンドであったストーンズのことなど歯牙にもかけていなかったであろうことは間違いないでしょう。逆に、ストーンズがもう少し早くブレイクしていたら、ディランはこのタイトルを使えたかな、という気がします。(まぁ、ディランのことですから委細構わず使っていたという気もしますけど。(^_^;)

 今回のライヴでは、“サティスファクション”も“悪魔を憐れむ歌”もやってなくて、その意味では典型的なストーンズのライヴではないかもしれないけど、楽しめる作品になっていることは間違いありません。

 ドキュメンタリー・ヴィデオは、まぁ、何と言うか、さんざん僕はドキュメンタリーはあんまり好きじゃないと言っているので、アレなんだけど。でも、“ダイスをころがせ”のヴォーカル・リハーサル・ヴァージョンのフル・ヴァージョンが見れたのは収穫だったかな。何かのシングルのカップリングで、前半がこのヴァージョンで、後半にライヴ演奏をくっつけて編集されていたテイクが有ったと思うんだけど、この前半部分は長年出自が謎とされていました。それが今回明らかになったわけで、胸のつかえが取れたマニアの方が多くいらっしゃるでしょう。僕はもともとあんまり気にしてなかったんだけど(笑)。いい加減なやつだ。(^^ゞ

 と言う感じでだいたい満足なんだけど、ただ一つだけ気になったことが。
 アムステルダムでの映像において、“リップ・ディス・ジョイント”はスムースに始まっていますが、CD収録の同曲では、出だしをやり直すところが収録されてます。なので、ヴィデオ映像の方は、編集無しというわけではないのですね。ちょっと残念です。一箇所こういうところがあるだけで、「他にも編集してるんじゃないか?」と言う際限ない疑いが沸き起こってくるのですが。(^_^;

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD発売情報】ディラン1966ライヴ、ストーンズ『ハバナ・ムーン』、PILデラックス・エディション

ボブ・ディラン / Live 1966ボブ・ディラン / Live 1966
ボブ・ディラン / リアル・ロイヤル・アルバート・ホール
 ディランのとんでもないライヴBOXが出る。1966年の現存する22公演の音源を集大成した36枚組。ほしいけど、高価だし、持て余すのが目に見えているので、ちょっと手が出ない。
 『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』は、ほんまもんのアルバート・ホールでのライヴだそうだ。36枚組には含まれないのかな?。よくわからない。これだけでも買おうかな。でもこれらって、ブートレッグ・シリーズというわけじゃないのかな?。

ボブ・ディラン『ライヴ 1966』
Bob Dylan: The 1966 Live Recordings
2016年11月23日発売予定
完全生産限定盤
SICP-5101~5136(36CD)
¥25,000+税
輸入盤国内仕様ボックスセット 日本版ブックレット(英文ブックレット訳・解説・歌詞・対訳)付

ボブ・ディラン『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』
Bob Dylan: The Real Royal Albert Hall 1966 Concert
2016年11月23日発売予定
SICP-5078~9 (2CD)
¥3,000+税
解説・歌詞・対訳付


ローリング・ストーンズ / ハバナ・ムーン
 先日、一日だけプレミア公開された、ストーンズのキューバ公演のライヴ・ドキュメンタリーが、ソフト化されます。まぁ、予想はしてたけど、おもったより早く出ますね。もちろん予約しました。色々なエディションで出るらしいけど、僕はBlu-ray+2CDのものを予約しました。CDはキューバ公演の模様が全曲収録されているらしいです。映画本編では全曲紹介されていなくて、その分はでも、ヴィデオディスクのボーナス映像に含まれるので、ヴィデオだけでいいという人も安心です。
 2016年10月28日(金)日本先行販売。

パブリック・イメージ・リミテッド / メタル・ボックス<スーパー・デラックス・エディション>
パブリック・イメージ・リミテッド / ALBUM<スーパー・デラックス・エディション>
 パブリック・イメージ・リミテッドの傑作アルバム2作が、各CD4枚組拡大版で出ます。『メタル・ボックス<スーパー・デラックス・エディション>』と『ALBUM<スーパー・デラックス・エディション>』。2016年11月2日(水)発売予定。これは一も二もなく予約。おかげで財布はすっからかん。『コマーシャル・ゾーン』がCD化されるという話はどうなったのかな。まぁ、そちらはジョン・ライドン側ではなくキース・レヴィン側のプロダクトらしいけど。

 とまぁ、音楽日記の方は遅れてるんだけど(あと2枚分、今日一日で上げねばならない(^_^;)、とりあえず新譜情報ということで。




テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD入手】キング・クリムゾン / USA ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA) #KingCrimson #USA

キング・クリムゾン / USA ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)


1. ウォーク・オン…ノー・プッシーフッティング Walk On...No Pussyfooting (Brian Eno, Robert Fripp) 1:39
2. 太陽と戦慄パートII Larks' Tongues in Aspic (Part II) (Robert Fripp) 6:23
3. 人々の嘆き Lament (Robert Fripp, John Wetton, Richard Palmer-James) 4:22
4. 放浪者 Exiles (David Cross, Robert Fripp, John Wetton, Richard Palmer-James) 7:24
5. インプロヴィゼイション:アズベリー・パーク Improv: Asbury Park (David Cross, Robert Fripp, John Wetton, Bill Bruford) 11:44
6. イージー・マネー Easy Money (Robert Fripp, John Wetton, Richard Palmer-James) 2:25
7. インプロヴィゼイション (Robert Fripp, John Wetton, Richard Palmer-James) 8:41
8. 突破口 Fracture (Robert Fripp) 11:02
9. スターレス Starless (David Cross, Robert Fripp, John Wetton, Richard Palmer-James) 15:50
10. 21世紀のスキッツォイド・マン 21st Century Schizoid Man (Robert Fripp, Michael Giles, Greg Lake, Ian McDonald, Peter Sinfield) 9:01

USA 40th Anniversary Edition / King Crimson


 この時期のライヴ音源はオフィシャルでも色々出てるけど、まずはコレを聴くと良いよ。無理に40周年記念盤である必要はないけど。(^_^; あぁ、もちろん、スタジオ盤は一通り押さえた上でね。そこははしょっちゃいかんよ(笑)。でもどうしてもはしょりたければ、『ポセイドンのめざめ』『リザード』『アイランズ』は後回しでもいいよ(笑)。必須なのは『宮殿』と『太陽と戦慄』『暗黒の世界』、あと、まだ紹介してないけど『レッド』ね。

 と言う感じで、軽~く紹介を済ましてしまいたんですが、そうもいかんか?。(^_^;
 いやいや、こう言う凄盤は言葉にするのが難しくてねぇ。

 発売順で行くと、解散後に発表されたアルバムなので、本来はラスト・スタジオ作の『レッド』を先に紹介するべきなのかもしれません。ですが、録音時期としては、『レッド』よりも前にこちらが録音されているので、このアルバムを先に紹介することにしました。
 メンバーのジョン・ウェットンが「どのテイクもスタジオ盤をしのいでいる」と言ったという伝説のライヴ盤であります。
 なので、さっきは建前上、「スタジオ盤は押さえとけ」と書きましたが、本音では、いきなりここからクリムゾンに入っても良いのではないかと思っています。

 「プログレってアレだろ?、もったいぶってるだけの退屈なヤツだろ?」などとたわけたことを言っているやつには、このアルバムを聴かせたいですね。たしかに、中には退屈なプログレもあるのでしょうが(幸いなことに僕はそういう音源には当たったことがありませんが)、クリムゾンに関しては、退屈などということはないです!。特にこのアルバムはもう、スリルの連続!。手に汗握る一大絵巻となっております!、ハァハァハァハァ…。ちょっと興奮しすぎた…。orz

 この時期のクリムゾンは、リード楽器が、フリップのギターの他に、デイヴィッド・クロスのヴァイオリン。バンドのバランス的には、メル・コリンズなどのサックスとのアンサンブルのほうがクリムゾンらしいという気もするのですが、ここでのデイヴィッド・クロス/エディ・ジョブスンのヴァイオリンが相対的に弱めな音力なこともあって、ロバート・フリップのギターが良く映えているという、ギター少年的(少年じゃなくて中年、いや初老だろうって?!。余計なお世話じゃ!)には嬉しいバランスとなっています。(理由は不明だが、ライヴでクロスが弾いたパートのいくつかは、ジョブスンの演奏に差し替えられていた。40周年記念盤ではクロスのパートが復活しているという噂もあるのだが、どうなんだろう…。)実にメタリックでハードなクリムゾンを堪能できる一枚となっています。まぁ、叙情的な部分も適度にあるけど。

 ところで、フリップに言わせると、「クリムゾンのブート音源で一番人気があるのがこの時期」とのことなんですが、そうなのかなぁ。たまたまこの時期のネタ音源が多いだけなんじゃない?。一般的には『宮殿』期の音源が一番求められていると思うんだけど…。

 幾つかのエディションがある当アルバム。内容の充実度はやはり『40周年記念盤』(DVDオーディオ付き)なのですが、コスパ的には折り合わない(笑)。特に、僕みたいに紙ジャケ盤にこだわると、最悪(笑)。『40周年記念盤』ならではで顕著なのは、“イージー・マネー”後半部のインプロヴィゼイションが拡張され、単独のチャプターになったくらいです。(まぁ、開演SEの“ウォーク・オン…ノー・プッシーフッティング”が若干長くなっているとかもあるけど、別に嬉しくないでしょう、それは?。(^_^;)オリジナルの7曲ヴァージョンが良くないというわけでもないのですし、“スターレス”を聴ける9曲ヴァージョンも結構安い値段で流通しているので、まぁ、好きなのを選んでください。『40周年記念盤』にしても、紙ジャケにこだわらなければ通常新品CDと同程度の価格で流通しています。なお、『40周年記念盤』のDVDオーディオには、オリジナルの7曲入り、拡張された9曲入り、そしてもちろん40周年記年盤の10曲入りヴァージョンのすべてが収録されています。そこまでこだわるか、って話ですけどね。(^_^;

 さて、そんな感じで、次回のクリムゾン日記は、ついにラストアルバムの『レッド』行きますよ。


■キング・クリムゾン日記
16/06/29 暗黒の世界 ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
16/03/31 太陽と戦慄 ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
16/03/31 アースバウンド (リマスター・紙ジャケット仕様)
15/12/30 アイランズ ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
15/09/30 リザード ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
15/06/28 ポセイドンのめざめ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
15/03/27 クリムゾン・キングの宮殿~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)



テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD聴く】セロニアス・モンク / Thelonious Himself - from The Complete Riverside Recordings(15CD Import) #TheloniousMonk #TheloniousHimself

セロニアス・モンク / The Complete Riverside Recordings(15CD Import)
 国内盤等はこちらから。
The Complete Riverside Recordings(15CD Import)


セロニアス・モンク / Thelonious Himself


Thelonious Himself / Thelonious Monk


1. April in Paris (E. Y. Harburg - Vernon Duke) 3:53
2. I Don't Stand a Ghost of a Chance With You (take 7) (Bing Crosby - Ned Washington - Victor Young) 4:24
3. Functional (take 2) (Monk) 9:21
4. I'm Getting Sentimental over You (Ned Washington - George Bassman) 4:07
5. I Should Care (take 3) (Paul Weston - Sammy Cahn) 3:16
6. 'Round Midnight (take 7) (Monk - Cootie Williams - Bernie Hanighen) 6:44
7. All Alone (Irving Berlin) 4:54
8. Monk's Mood (Monk) 7:55

April 5,1957 #6
April 12,1957 #1-5, #7
April 16,1957 #8
#8 John Coltrane - ts, Wilbur Ware - bass


Thelonious Himself Alternate / Thelonious Monk


1. I Don't Stand a Ghost of a Chance With You (take 5) 4:13
2. Functional (take 1 - alternate) 9:45
3. I Should Care (take 1) 3:31
4. Monk's Mood (false start) 0:59
5. I Should Care (take 2) 3:22
6. 'Round Midnight (in progress) 21:58

April 12,1957 #1-3, #5-6
April 16,1957 #4
#4 John Coltrane - ts, Wilbur Ware - bass


 ピアノ・ソロ作。“Monk's Mood”だけ、テナー・サックスとベースが入ります。世評では「名曲“ラウンド・ミッドナイト”の決定版が収録された名盤」との誉れが高いのですが、その世評に引きずられて、モンク初心者、ましてやジャズ初心者がいきなり聴いてはいけません。これは、モンクの作品としては、例外的な「難解作」なのです。
 モンクの演奏上の特徴としては、突っかかるような感じとか、不協和な音使いとかがあるんだけど、大抵の場合は、そこに類まれなユーモアが介在しています。しかしこの『ヒムセルフ』には、ユーモアがありません。シリアスなムードが全体を支配していて、正直とっつきにくいです。もちろん、初心者にも色んなパターンの人がいるから、一聴して「これは面白い!」と言える人もいるかもしれないけど、そういう人は稀ではないか、と思います。

 ここでの“ラウンド・ミッドナイト”は、なるほど悪くはないですが、ベストと言えるほどではないのでは?。少なくとも、僕は同じソロ作なら『ソロ・オン・ヴォーグ』での明朗なヴァージョンのほうが好きです。そして何よりも、モンクはホーン入りのコンボで真価を発揮します。ジョニー・グリフィンのテナーや、ジェリー・マリガンのバリトンとの共演など、名演はいくらでもあります。この盤にこだわる必要は一切ありません。

 そう言った虚飾を剥ぎ取って聴けば、このアルバムもそれなりに聴きどころはあります。特に、訥々(とつとつ)としたモンクの独特の奏法がよくわかるのは面白いと言えるでしょう。初心者には勧めないけど、ある程度ジャズを聴き込んで、モンクもそれなりに知った後だったら聴いてみてもいいと思います。(是非聴け、とは言わんが。(^_^;)

 “ラウンド・ミッドナイト(イン・プログレス)”は、同曲の制作過程を録音したもの。全行程なのかどうかは分からないけど、なかなか興味深い音源ではあります。現行盤のCDにはほぼ入っているので、聴くのは難しくないでしょう。ただ、音楽として面白いかどうかは…。(^_^;
 『コンプリート・リヴァーサイド・レコーディングス』のボックスには、他に5曲のアウト・テイクが含まれています。僕みたいなへなちょこにはちょっと真価がわかりかねますが(^_^;これらもそれなりに面白い聴き物となっています。

 僕はこのアルバムのベスト・テイクは、間違いなく“モンクス・ムード”だと思っています。ジョン・コルトレーンのテナー・サックスがいい味を出しています。このアルバムでのモンクはシリアスな海に沈んでいるわけですが、真面目人間のコルトレーンの糞真面目なサックスが実によくフィットしているのです。ドラムスなしの、ベースを従えた変速トリオ編成。このコンセプトで一枚通して作っていれば、ものすごい傑作ができたのではないかと思うのですが、どうでしょうか。

 さて、モンク/コルトレーン/マイルスを、「だいたい」年代順に聴き進んでいくというこのプロジェクト、次回は、コルトレーンがサイドマンとして参加したアルバムになります。これもへなちょこな感想しか書けない予感が見え見えですが(^_^;なにとぞよろしくお願いしますです。


■セロニアス・モンク日記
14/06/28Brilliant Corners
14/06/22Plays Duke Ellington/The Unique
14/04/19Piano Solo(Solo On Vogue)
14/01/30ソニー・ロリンズ/コールマン・ホーキンス
14/01/05トリオ/クインテット
14/01/01The Complete Riverside Recordings(15CD Import)
13/04/25コンプリート・ジーニアス・オブ・モダン・ミュージック Vol.1~3




■マイルス・デイヴィス最新日記
16/06/28 'Round About Midnight

■コルトレーン最新日記
2014/06/21 ザ・キャット/ダカール

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

【CD入手】ヴェルヴェット・アンダーグラウンド/Live At Boston Tea Party, December 12th 1968 #VelvetUnderground #LiveAtBostonTeaPartyDecember12th1968

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド / Live At Boston Tea Party, December 12th 1968

Disc: 1
1. Heroin (1st) 9:12
2. I'm Gonna Move Right In (アナザー・ヴュー) 5:42
3. I'm Waiting For The Man (1st) 7:18
4. I'm Set Free (Ⅲ) 5:02
5. Foggy Notion (VU) 8:17
6. Beginning To See The Light (Ⅲ) 6:17
7. Candy Says (Ⅲ) 4:44

Disc: 2
1. White Light / White Heat (ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート) 5:18
2. Jesus (Ⅲ) 4:50
3. Sister Ray (ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート) 26:17
4. Pale Blue Eyes (Ⅲ) 6:09

Live At Boston Tea Party, December 12th 1968 / Velvet Underground


 さて、ヴェルヴェットのライヴ紹介第2弾は、前回紹介した『ラ・ケイヴ』(1968年10月4日収録)の約2ヶ月後のライヴです。その間にどれくらいギグをこなし呼吸を合わせて行ったのかはわかりませんが、性急な演奏だった『ラ・ケイヴ』に比べると、こちらは随分落ち着いています。1969年の成熟した味わいが既に見え始めていると言えるかもしれません。
 音質は、『ラ・ケイヴ』のような全体的に歪んだところはなく、多少は良好ですが、やはり、ブート並みです。てまぁ、ほんまモンのブートを聴いたことはないんですが(笑)。
 全部で約90分の収録で、もしかしたら、ワンステージをまるごと録れているのかもしれません。曲間の不自然なカットもないですし。て言うか、まともなMCもせずにダラダラと演奏していた様子がよくわかります(笑)。
 ステレオ感はそこはかとなくありますが、ルー・リードのリズム・ギターとスターリング・モリソンのリードギターとのチャンネルの区別ははっきりせず、実質的にモノミックスと言えるでしょう。

 演奏曲目を見ると、やはり『III』発表後のライヴなので、『ラ・ケイヴ』同様、『III』からの曲目が多め(11曲中5曲)ですね。ちょっと注目なのは幻の4thアルバムから“I'm Gonna Move Right In”や“Foggy Notion”を演っていることでしょうか。つっても『ラ・ケイヴ』でも演ってましたけどね。あんまり珍しくもないのか。前者は1969年9月27日のスタジオ録音が残っていますが、そこでは歌が入っていません。後者は1969年5月6日にスタジオ盤が録音されています。

 『III』からのスローな“キャンディ・セズ”や“ジーザス”も大変美しいのですが、ここでの目玉はやはり26分にも及ぶ“シスター・レイ”でしょう。ここではベースのダグ・ユールがオルガンを弾いています。なのでベースは不在ですね。それよりも、ここはギターのスターリング・モリソンが凄い!。弾きまくってます!。彼の独壇場と言ってしまいたいくらい頑張っています。やはり、モリソンのギター有ってこそのヴェルヴェットだな、と言う感が強いですね!。あと、モーリン・タッカーがドラムスで時おりアクセントのように強打するところも印象的です。(すみません、技術的な言葉を知らないので、稚拙な言い回しになってます。)

 アルバム・ラストは“ペイル・ブルー・アイズ”で静かに締めくくられます。この曲がアンコールなのか、それとも彼らはアンコールをしていなかったのか、よくわかりませんが、あまりにも静かな終幕と言えます。

 さて、次回は、同じく、ボストン・ティー・パーティ(多分ライヴ会場の名前なんでしょうね)での約三ヶ月後の演奏です。あんまり変わり映えしないんじゃないの?、という予想が容易にできるのですが、はてさて、どんなもんやら。僕も曖昧にしか聴いておらず、日記に上げるときに慌てて聴き込んでいるので、今のところはなんとも。(^_^;


■ルー・リード/ヴェルヴェット・アンダーグラウンド日記一覧(下に行くほど旧い)
16/08/21Live at La Cave 1968, Problems In Urban Living
16/03/30ローデッド~スペシャル・ヴァージョン
15/06/04Ⅲ 45周年記念 スーパー・デラックス・エディション
14/11/17ヴェルヴェット・アンダーグラウンドⅢ デラックス・エディション等
14/07/27VU / アナザー・ヴュー
14/07/26Ⅲ from ピール・スローリー・アンド・シー~ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・ボックス(5CD)
14/04/27ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート
14/02/23ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ~45週年記念スーパー・デラックス・エディション(6CD) 他
13/10/28ルー・リード Original Album Classics



テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD雑感】今月CDチェンジャーにセットしたCDたち。その3

ビートルズ / ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル
 ビートルズ初心者は手を出すべからず!。せめて最初の五枚のスタジオ盤と『パスト・マスターズ』聴きこんでからにしてな。

テーマ : 音楽日記
ジャンル : 音楽

【CD雑感】今月CDチェンジャーにセットしたCDたち。その2[画像大きめ閲覧注意]

キング・クリムゾン / ラディカル・アクション~ライヴ・イン・ジャパン+モア(3CD+2DVD)
 クリムゾンの最新ライヴです。CD3枚にDVD2枚という大仰な構成。

テーマ : 音楽日記
ジャンル : 音楽

【CD雑感】今月CDチェンジャーにセットしたCDたち。[画像大きめ閲覧注意]

ボブ・ディラン / ノー・ディレクション・ホーム:ザ・サウンド・トラック (ブートレッグ・シリーズ第7集)
ウェザー・リポート/Columbia Albums 1976-1982 (6CD 紙ジャケット 輸入盤)
ウェザー・リポート / Black Market
フリー / ファイアー・アンド・ウォーター +6 (リマスター・紙ジャケット仕様)
ジェフ・ベック / フランキーズ・ハウス(サウンドトラック)

 ウェザーは今回から新しいBOXセットに突入。

テーマ : 音楽日記
ジャンル : 音楽

【CD聴く】ボブ・ディラン / ロイヤル・アルバート・ホール (ブートレッグ・シリーズ第4集) #BobDylan #RoyalAlbertHallConcert #Live1966 #TheBootlegSeriesVol4

ボブ・ディラン / ロイヤル・アルバート・ホール (ブートレッグ・シリーズ第4集)


All songs written by Bob Dylan except "Baby, Let Me Follow You Down" by Eric von Schmidt and arranged by Dylan.

ディスク:1
1. シー・ビロングズ・トゥ・ミー She Belongs To Me 3:27
2. フォース・タイム・アラウンド Fourth Time Around 4:37
3. ジョアンナのヴィジョン Visions Of Johanna 8:08
4. イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー It`s All Over Now, Baby Blue 5:45
5. 廃墟の街 Desolation Row 11:31
6. 女の如く Just Like A Woman 5:52
7. ミスター・タンブリン・マン Mr.Tambourine Man 8:52

ディスク:2
1. テル・ミー・ママ Tell Me,Momma 5:10
2. アイ・ドント・ビリーヴ・ユー I Don't Believe You(She Acts Like We Never Have Met) 6:07
3. 連れてってよ Baby, Let Me Follow You Down 3:46
4. 親指トムのブルースのように Just Like Tom Thumb`s Blues 6:50
5. ヒョウ皮のふちなし帽 Leopard-Skin Pill-Box Hat 4:50
6. いつもの朝に One Too Many Mornings 4:22
7. やせっぽちのバラッド Ballad Of A Thin Man 7:55
8. ライク・ア・ローリング・ストーン Like A Rolling Stone 8:01

Personnel

Bob Dylan – acoustic guitar, electric guitar, harmonica, piano on "Ballad of a Thin Man", vocals

The Hawks

Rick Danko – bass guitar, vocal
Garth Hudson – organ
Mickey Jones – drums
Richard Manuel – piano
Robbie Robertson – electric guitar

Recorded May 17, 1966

 さて、『ザ・カッティング・エッジ』を聴いたついでに、この時期のライヴ音源もチェックすることにしましょう。ブートレッグ・シリーズの第2弾(第1弾は『ブートレッグ・シリーズ第1~3集』)として出された『ロイヤル・アルバート・ホール』です。実際はイギリス・マンチェスター、フリー・トレード・ホールでの収録なのですが、海賊盤で誤って(わざと?)アルバート・ホールとクレジットされて、それがそのまま広まってしまったため、それを踏襲と言う、実に皮肉の効いたものとなっています。
 名作『ブロンド・オン・ブロンド』を完成させ、意気揚々と行ったツアーからの音源。このツアーでは、旧来からの、「フォーク・シンガーとしてのディラン」を求めるファンと「新しく電気で強化されたロックなディラン」を支持するファンとの間で軋轢が有ったと言われています。
 それかあらぬか、二部構成のこのコンサートの前半では、生ギター一本(とハモニカ)の弾き語りとなっています。しかし、演る曲目は、『ブリンギング~』以降に発表された楽曲。それも、バンドを付けてサウンドを強化したはず楽曲がほとんどです。これらの楽曲をわざわざ生ギター一本でやり直す必要があったのか!?。ここでの演奏が悪いとは言いませんけど(むしろ良いと思いますけど)、ディランの姿勢として、疑問を感じます。「ちょっくら旧いファンをだまらせとくか」と言う思惑でもあったのでしょうか?。旧来のファンにおもねっているようで、なんとも複雑です。

 後半はザ・バンド(この時点ではホークス名義。またリヴォン・ヘルムは参加しておらず、ミッキー・ジョーンズという人がドラムスを叩いている)を従えての激しいロック・サウンドの演奏。この時点でのディランの本懐はこちらでしょう。僕は断然こちらを支持しますね。
 “テル・ミー・ママ”は全くの新曲で、これ以降もスタジオ・レコーディングは無い模様。爽快なロックン・ロールとなっています。
 以降、選曲的にはちょっと地味なんじゃないの、と言う感じですが、演奏そのものは申し分なし。ロックなディランを存分に聴かせます。
 “やせっぽちのバラッド”を演った後に客席から「ユダ!」という掛け声がかかりますが、これは、キリスト教圏の人たちの間では「裏切り者」と言う意味になるらしいです。従来のフォーク・ファンに対する裏切りということでしょうか。それに対して、ディランが、「お前たちなんか信じない(I Don't Believe You)」と、この日演った楽曲のタイトルで返しているのは彼なりの皮肉か。それに続けて「お前たちは嘘つきだ(You are liar)」と。これは曲名ではないですね。いっそ、そういう曲を作ればよかったと思いますが、そこまでの余裕はなかったか?。

 演奏内容よりもこの「ユダ!」「嘘つき!」の応酬のほうが話題になるこの日のコンサートですが、内容的にもしっかりしたものなので、まっさらな気持ちで聴いてみて欲しいと思います。

 このツアーの途中で(だったと思うんですが)、ディランはバイク事故を起こし、それを機にしばらくの沈黙をします。と言っても翌年末には次作のアルバムを出すんですけどね。
 その『ジョン・ウェズリー・ハーディング』について触れるのはもう少し先にして、次回以降も引き続きここまでのディランのキャリアを振り返る作品の日記を書いていこうと思います。



■ボブ・ディラン過去日記
16/09/01ザ・カッティング・エッジ1965-1966 デラックス・エディション(ブートレッグ・シリーズ第12集)
16/08/27 フォールン・エンジェルズ
16/07/28 シャドウズ・イン・ザ・ナイト
16/05/31 ブロンド・オン・ブロンド
16/05/27 メランコリー・ムード
16/02/29 追憶のハイウェイ61
15/11/30 ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム
15/08/29 アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン
15/05/31 時代は変わる
15/02/28 フリー・ホイーリン
14/11/27 ボブ・ディラン(1st)
14/08/27 サイド・トラックス
13/10/30 アナザー・セルフ・ポートレイト(ブートレッグ・シリーズ第10集)[スタンダード・エディション]



テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

プロフィール

☆彡ふらんぼう

Author:☆彡ふらんぼう
 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR