【CD入手】ボブ・ディラン/ブロンド・オン・ブロンド (2CD) (リマスター・紙ジャケット仕様) #BobDylan #BlondeOnBlonde

ボブ・ディラン/ブロンド・オン・ブロンド(2CD) (リマスター・紙ジャケット仕様)

All songs written by Bob Dylan.

ディスク:1
1. 雨の日の女 Rainy Day Women #12 & 35 4:36
2. プレッジング・マイ・タイム Pledging My Time 3:50
3. ジョアンナのヴィジョン Visions of Johanna 7:33
4. スーナー・オア・レイター One of Us Must Know (Sooner or Later) 4:54

5. アイ・ウォント・ユー I Want You 3:07
6. メンフィス・ブルース・アゲイン Stuck Inside of Mobile with the Memphis Blues Again 7:05
7. ヒョウ皮のふちなし帽 Leopard-Skin Pill-Box Hat 3:58
8. 女の如く Just Like a Woman 4:52

ディスク:2
1. 我が道を行く Most Likely You Go Your Way and I'll Go Mine 3:30
2. 時にはアキレスのように Temporary Like Achilles 5:02
3. アブソリュートリー・スイート・マリー Absolutely Sweet Marie 4:57
4. フォース・タイム・アラウンド 4th Time Around 4:35
5. 5人の信者達 Obviously 5 Believers 3:35

6. ローランドの悲しい目の乙女 Sad Eyed Lady of the Lowlands 11:23

Personnel

Bob Dylan – vocals, guitar, harmonica, piano

Additional musicians

Bill Aikins – keyboards
Wayne Butler – trombone
Kenneth Buttrey – drums
Rick Danko or Bill Lee – bass guitar (New York)
Bobby Gregg – drums (New York)
Paul Griffin – piano (New York)
Jerry Kennedy – guitar
Al Kooper – organ, guitar
Charlie McCoy – bass guitar, guitar, harmonica, trumpet
Wayne Moss – guitar, vocals
Hargus "Pig" Robbins – piano, keyboards
Robbie Robertson – guitar, vocals
Henry Strzelecki – bass guitar
Joe South – bass guitar, guitar
Bob Johnston – production

Released May 16, 1966 (uncertain, possibly as late as July 1966)
Recorded October 5, 1965 – March 10, 1966


 ミック・ジャガー「ジョン・レノンと話したんだよ。ディランの『ブロンド・オン・ブロンド』聴いたかい?、ってね。ぶっ飛んでるぜ、ってさ。」
 同「ディランが言ってたらしいんだ。「俺に“サティスファクション”は書けるけど、お前らに“廃虚の街”は書けないだろう」ってね。ジョークのつもりではないらしいよ。でも聴いてみたいもんだね、ディランが「ちっとも満足できないぜ」って歌うのをね。」
 (以上『ローリング・ストーンズ・ブック』より記憶経由で引用。)

 『ブロンド・オン・ブロンド』のことを知ったのは、『ローリング・ストーンズ・ブック』でミック(だったと思う)が言っていたのを読んだ時でした。僕が高校生の頃ですから、ストーンズが『刺青の男』をヒットさせていた頃です。ついでに“廃虚の街”の事も言っていたので併記しておきました。

 なんでそんな御託(ゴタク)を並べているかというと『ブロンド・オン・ブロンド』についての文章がさっぱり書けないからです。

 もちろん、客観的な事象を書き連ねることは出来ます。

 ディラン初(ロック・ミュージック初?)の二枚組。
 電化三部作の掉尾。
 ニューヨークのセッションがうまく行かず、ナッシュビルで調子を掴んだ。
 “雨の日の女 Rainy Day Women #12 & 35”がドラッグ・ソングではないかと話題になりシングルもヒット。
 このアルバム発表後、バイク事故(1966年7月29日)を起こし、約一年半の沈黙をする。
 沈黙の間、ザ・バンド(当時はまだホークス)の連中と通称ビッグ・ピンクと呼ばれる住居で多数のセッションを行う。これらは後に『地下室』として発表された他、近年ブートレグ・シリーズとして完全盤が発表された。

 等など、当アルバム以降のことも含め、書くべきことはたくさんあるようにも思えます。しかしこれらの殆どは直接音楽とは結びついておらず、音楽アルバムとしての『ブロンド・オン・ブロンド』から受け取った音楽的メッセージとは言い難いのです。

 そして、ここで、僕は立ちすくんでしまいます。果たして、この豊穣な『ブロンド・オン・ブロンド』の音楽世界を僕の言葉で書くことが出来るのだろうか、と。
 
 
 僕は諦めました。
 
 
 後十数年聴きこめば或いは、という気もしますが、とてもではないですが数ヶ月聴きこんだくらいで、有意な文章がかけるものではありません。それほどにここで繰り広げられる音楽は深く広い。だからここは、肩の力を抜いて、自分の好きな曲、印象に残る曲について書き記すくらいがせいぜいなのではないでしょうか。

 楽曲単位でということなら、僕は“モスト・ライクリィ・ユー・ゴー・ユア・ウェイ・アンド・アイル・ゴー・マイン”が好きです。分かりやすい邦題の“我が道を行く”よりも長ったらしい原題のほうがしっくり来ますが、それは、歌の中で題名を連呼しているからでしょう。それはともかく、ここでのディランのロックン・ローラーぷりったら、ありゃしない。ハモニカでのメインリフもかっこよく決めて、演奏全体に勢いをもたらしています。この曲は後にザ・バンドを従えての凄絶なライヴ・ヴァージョンがあるのですが(『偉大なる復活』)、ここでのマスター・ヴァージョンも良い出来ですね。

 淑女のような“ジョアンナのヴィジョン Visions of Johanna”は、僕は編集盤『バイオグラフ』でのギター一本の弾き語りライヴを先に聴いて馴染んでいました。そちらのしっとりとしたヴァージョンも捨てがたいのですが、バンドを従えたこのサウンドもやはり魅力的。どちらがどちらと言えないところがディランのマジックというべきでしょうか。

 “雨の日の女 Rainy Day Women #12 & 35”は、繰り返される「stone」と言うフレーズと、サビの「Everybody must get stoned」が余りにも印象的。どちらも、麻薬をキメることの俗語表現らしいですね。笑いながら歌っているところを見ると、ディラン的には愉快なユーモアであるようです。ブルースブギーのリズムに乗って、どこまでもユーモラスに歌うディラン。しかし、どこが一体「雨の日の女」なのでしょうか?。そして、「#12&35」と言うナンバリングは一体なんでしょうね?。

 “アイ・ウォント・ユー I Want You”は凡庸な題名の曲ですが、内容は随分ポップに弾けています。

 “女の如く Just Like a Woman”はスローな曲ながら深い印象を残す曲だと思います。

 “メンフィス・ブルース・アゲイン Stuck Inside of Mobile with the Memphis Blues Again”は陽気な曲で、これも耳によく残る良い曲だと思いますね。

 他にも、有名な曲、話題に登る曲はあると思いますが、僕の力ではここまでが限界です。その他の有名曲については他の人のページにあたって下さい。

 最後に蛇足を。
 ここでの方法論としては、バンドサウンドの導入による前二作の方向性を深化させたものであり、基本的な方向性は変わっていないとも言えます。しかし、その時だからこそ出来ることを逃さず形に残す、ディラン流創作法に於いては、深化の度合いはさほど問題ではないとも言えるのです。要は「今ここでできること」が問題なのです。だからこそ、ディランの曲は、どれも、「今できたばかりの曲」と言う印象を残すのでしょう。そのことを思う時、あの痛恨のバイク事故がなければ、ディランのことだから「『SGT』がどうしたって?」って言うような作品を作ってくれたと思うのです…。(バイク事故についてはwikiなどにあたって下さい。僕はほとんど言及するつもりはないですので。)




■ボブ・ディラン過去日記
16/05/27 メランコリー・ムード
16/02/29 追憶のハイウェイ61
15/11/30 ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム
15/08/29 アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン
15/05/31 時代は変わる
15/02/28 フリー・ホイーリン
14/11/27 ボブ・ディラン(1st)
14/08/27 サイド・トラックス
13/10/30 アナザー・セルフ・ポートレイト(ブートレッグ・シリーズ第10集)[スタンダード・エディション]
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テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD入手】ボブ・ディラン / メランコリー・ムード #BobDylan #MelancholyMood

ボブ・ディラン / メランコリー・ムード

1. メランコリー・ムード Melancholy Mood
2. オール・オア・ナッシング・アット・オール All Or Nothing At All
3. カム・レイン・オア・カム・シャイン Come Rain Or Come Shine
4. ザット・オールド・ブラック・マジック That Old Black Magic

 ※音源の引用はどうせブロックされるので、もう、(ディランに関しては)しません。悪しからず。


 この日記を書く時点では、すでに新譜の『フォールン・エンジェルズ』を入手して一聴しているのですけれども、とりあえずはこの4曲入りEPについて書こうと思います。

 最初聴いた時の印象は、「えらい地味だなぁ」であって、あんまし芳(かんば)しくなかったです。だったんですけど、まぁ、4曲だけ聞いて判断するのもなぁ、と、思い、未入手だった『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』も購入して聴いてみました。同じセッションで録音された同一傾向の作品集です。そっちの感想はまた後に書くつもりではあるんですけど、やっぱり、地味だなぁ、と、思いました。う~ん、今はこういうのやりたいんだろうな、まぁ、ディランだしな。などと、わかったようなわからないような感想で自分を誤魔化していました。
 それが、ある日突然、何度目に聴いた時なのかはわかりませんが、「あっ、なんか、これ、良いなぁ」と思うようになりました。さすがに「すごく良いなぁ」までには行っていないのですけれど、でも、こういうことがあるから音楽を聴くというのは止められません。自分の感性が刷新される喜びというのは何物にも代えがたいでしょう。

 このEPを買った動機というのは結構不純で、「もしかしたら先行して発売されるこれらの4曲の内どれかがレアな楽曲になるかもしれない」というものでした。もちろん、そんなことにはならなくて、『フォールン・エンジェルズ』には、このEPの4曲はばっちり収録されています。なので、こちらはもう売っぱらってしまっても良いような気もするんですけど、ジャケットの意匠が何となく気に入ったので(男なら美女ジャケット嫌いな奴いないよね?)、とりあえず手元においておこうと思います。

 前作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』と、今作『メランコリー・ムード』および『フォールン・エンジェルズ』は、アメリカのスタンダード・ナンバー(定番ソングとでも訳すべきか)を採り上げた作品集です。ここでの演奏は平易で素朴であり、シンプル。その演奏に乗せて、やはり素朴極まりないディランの歌が乗ります。ひところの悪意があるとも言える悪声ではなく、かと言って甘ったるくもない。おそらくは今のディランの等身大の声なのでしょう。

 その声を聴きながら、あなたも感性が刷新される旅に出てみませんか?。ナヴィゲイターはもちろんディランで。




■ボブ・ディラン過去日記
16/02/29 追憶のハイウェイ61
15/11/30 ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム
15/08/29 アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン
15/05/31 時代は変わる
15/02/28 フリー・ホイーリン
14/11/27 ボブ・ディラン(1st)
14/08/27 サイド・トラックス
13/10/30 アナザー・セルフ・ポートレイト(ブートレッグ・シリーズ第10集)[スタンダード・エディション]


テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD聴く】ウェザー・リポート/ Tale Spinnin' - from The COLUMBIA ALBUMS 1971-1975 (7CD 紙ジャケット 輸入盤) #WeatherReport #TaleSpinnin

ウェザー・リポート/The COLUMBIA ALBUMS 1971-1975 (7CD 紙ジャケット 輸入盤)
The COLUMBIA ALBUMS 1971-1975 (7CD 紙ジャケット 輸入盤)


ウェザー・リポート/ Tale Spinnin'


Tale Spinnin' +2 / Weather Report



All tracks composed by Joe Zawinul unless otherwise noted.

1. Man In The Green Shirt 6:29
2. Lusitanos (Wayne Shorter) 7:25
3. Between The Thighs 9:33
4. Badia 5:21
5. Freezing Fire (Wayne Shorter) 7:29
6. Five Short Stories 6:56

7. Man In The Green Shirt [Live] 10:33
8. Directions/Dr. Honoris Causa [Live] 8:38

Personnel

Josef Zawinul - Rhodes piano, acoustic piano, melodica, TONTO synthesizer, ARP 2600 synthesizer, organ, steel drums, oud, mzuthra, West African talking drum, xylophone, cymbals, vocals
Wayne Shorter - Soprano and tenor saxophones
Alphonso Johnson - Electric bass
Leon "Ndugu" Chancler - Drums, tympani, marching cymbals
Alyrio Lima - Percussion

Released May 1975
Recorded February 1975 - April 4, 1975

Track 7-8:
recorded November 27, 1975 at the New Victoria Theatre, London
originally released 2002 on Weather Report:Live & Unreleased
Chester Thompson - Drums
Alex Acuna - Percussion


 まず、最初に謝らなければいけません。今まで、ウェザーのアルバムの日記を書く時、バラ売りのCDでもボートラがあるかのような書き方をしていましたが、実際にはバラ売りのCDにはボートラはありません。あくまで『The COLUMBIA ALBUMS 1971-1975』に入っているCDにのみボートラがあります。そこら辺、はっきりと書いていなかったので、迷った方もいらしたかもしれません。申し訳ありませんでした。お詫びいたします。

 閑話休題。

 某音楽評論家が「享楽的」と言っていたアルバムです。
 なるほど、このアルバムは明るい。初期のウェザーに有った神秘的な匂いはもう完全に払拭されたと言っていいでしょう。
 創設メンバーだったミロスラフ・ヴィトウス(ベース)はすでに去り、アルフォンソ・ジョンソンに完全に代わっています。しかし、ジョンソンも、まさか自分が全編に参加したアルバムがこの一枚だけになるとは思いもよらなかったでしょう。そう、次作からは、アイツが、新たに加わるのです…。

 いやちょっと先走りました。そうそう、このアルバムは明るい。『スイートナイター』から始まったファンキー路線が、ここでは満開になった印象です。

 楽曲も、メジャー・キーの曲が多く(と言うか、マイナー・キーの曲が無い!?)、テンポも速めで、楽天的とさえ言えそう。

 それに乗って、ザヴィヌルのキーボード、特に、シンセの音色が明るいです。前作までのザヴィヌルのキーボードは、どこかしらダークな音色を含んでいたような気がするのですけれども、ここでは、ひたすらに明るい。

 また、ザヴィヌルの明るさに呼応して、ショーターが、より一層のびやかに吹きまくっています。これも、さらなる明るさの要因となっていますね。

 “Badia”や“Five Short Stories”はテンポが落ちるのですけれども、それでも、基本は明るいです。ただ、本編ラストの“Five Short Stories”は、なんとなく初期の神秘的な匂いが残っているかも…。

 さて、BOXからのCDに付属しているボートラですが、ここでは、編集アルバム『ライヴ&アンリリースド』から1975年のライヴ音源が2曲収録されています。既発表の音源なので、正直手抜きだな、と言う感は否めませんが(笑)、まぁ、軽いおまけだと思えば許せるでしょうか。演奏自体は緊張感有ってなかなか良いですけどね。





■ウェザー・リポート日記
16/02/27 Mysterious Traveller
15/11/28 Sweetnighter
15/08/28 Live In Tokyo
15/05/28 I Sing The Body Electric
15/01/27 Weather Report(1971)
15/01/27 The COLUMBIA ALBUMS 1971-1975 (7CD 紙ジャケット 輸入盤)



テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

【CD聴く】フリー / トンズ・オブ・ソブス +8 (リマスター・紙ジャケット仕様) #TheFree #TonsOfSobs

フリー / トンズ・オブ・ソブス +8 (リマスター・紙ジャケット仕様)


Tons Of Sobs +8 / The Free



ディスク:1
1. オーヴァー・ザ・グリーン・ヒルズ~パートI Over the Green Hills (Pt. 1) (Paul Rodgers) – 0:49
2. ウォリー Worry (Rodgers) – 3:26
3. ウォーク・イン・マイ・シャドウ Walk in My Shadow (Rodgers) – 3:29
4. ワイルド・インディアン・ウーマン Wild Indian Woman (Rodgers, Andy Fraser) – 3:39
5. ゴーイン・ダウン・スロウ Goin' Down Slow (James Burke Oden) – 8:20

6. アイム・ア・ムーヴァー I'm a Mover (Rodgers, Fraser) – 2:56
7. ザ・ハンター The Hunter (Booker T. Jones, Carl Wells, Donald Dunn, Al Jackson, Jr., Steve Cropper) – 4:13
8. ムーンシャイン Moonshine (Rodgers, Paul Kossoff) – 5:04
9. スウィート・トゥース Sweet Tooth (Rodgers) – 4:54
10. オーヴァー・ザ・グリーン・ヒルズ~パートII Over the Green Hills (Pt. 2) (Rodgers) – 1:58

11. アイム・ア・ムーヴァー (BBCセッション) [ボーナス・トラック] – 3:04
12. ウェイティン・オン・ユー (BBCセッション) [ボーナス・トラック] Waitin' On You (B.B. King, Ferdinand Washington) – 2:15
13. ガイ・スティーヴンス・ブルース (ブルース・ジャム) [ボーナス・トラック] Guy Stevens Blues (Rodgers, Fraser, Simon Kirke, Kossoff) – 4:39
14. ムーンシャイン (オルタナティヴ・ヴォーカル) [ボーナス・トラック] – 5:09
15. スウィート・トゥース (アーリー・テイク&オルタナティヴ・リリックス) [ボーナス・トラック] – 4:53
16. ヴィジョンズ・オブ・ヘル (未発表マスター・ミックス) [ボーナス・トラック] Visions of Hell (Fraser, Rodgers) – 3:46
17. ウーマン・バイ・ザ・シー (オルタナティヴ・ヴァージョン) [ボーナス・トラック] Woman by the Sea (Fraser, Rodgers) – 3:30
18. オーバー・ザ・グリーン・ヒルズ (BBCセッション) [ボーナス・トラック] – 3:51

Personnel

Andy Fraser – bass guitar
Simon Kirke – drums
Paul Kossoff – guitar
Paul Rodgers – vocals

Additional personnel
Steve Miller – piano thumping
Guy Stevens – producer

Released 14 March 1969
Recorded October and December 1968


 ザ・フリーと言うバンドの1stアルバムです。
 前回、バッド・カンパニーの1stを聴き返して感動したので、ここまで遡(さかのぼ)ることにしたのですが。
 ぶっちゃけて言ってしまうと、こう言う音楽は、僕はあんまり好きじゃない。なんというか、鬱々と沈み込んでいくような音が、聴いていて耐え難いというか。いやまぁ、そこまで言うと大げさか。いずれにしても、アップテンポでかっ飛ばすようなところが皆無なので、僕にはちょっと辛いよ。

 この時代の、白人によるブルース解釈は、二種類に分かれるような気がします。一つは黒人音楽の豪放なところを目指したもので、例えばポール・バタフィールドのバンドとかテン・イヤーズ・アフターとかがそういう傾向かな?。いずれもCD/レコード持ってないんだけどさ(笑)。
 一方、ジトッとした部分を誇大解釈したのが、例えばザ・クリームとか、この、フリーになるんだと思います。少し前になるストーンズの“アイ・キャント・ビー・サティスファイド”なんかもこの傾向ですね。

 と言うような感じで、フリーの音が好きじゃないよ、と言う事は充分言ったので、ここから先は、そういう前提で受け止めてもらえると思ってます。

 とにかく、重たい音が展開されているんだけど、躍動感がないというわけではなく、独特のグルーヴが展開されてます。そこがフリーの稀有なところで、こういう重たい音が好きな人には本当にたまらないでしょう。

 演奏面での核になっているのは、アンディ・フレイザーの、ぶっとくうねり、よく歌うベースだと僕は思っています。彼は本当に凄い。凄いという以外に言葉が出てこないのですけど、本当に凄いからしょうが無い。フリーのグルーヴを生み出しているのは、フレイザーの功績が本当に大きいんじゃないかと思います。

 ポール・コゾフの情感こもったギターも素晴らしい。
 コゾフというと、僕はクリス・スペディングの“ギター・ジャンボリー”と言う曲を思い出します。ギター巧者のスペディングが、偉大なギタリストたちのフレーズと音色を真似ながらギターを弾いていくという曲。ここでのコゾフの採り上げられ方が、なんというか、笑えます。なんと、一音、キュイ~ンと鳴らされるだけなの(笑)。
 ですが、これは、決してコゾフを笑い者にするための引用ではなく、まさしく、コゾフが、一音に魂を込められるギタリストであったことを示しているといえるのです。いやもちろん、愛のあるユーモアを含んではいるでしょうけどね。

クリス・スペディング/ギター・ジャンボリー


 コゾフのところから聴きたい人はこちらが良いでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=M0lcdXJ4wG8#t=3m52s


 コゾフは自分のテクニックにコンプレックスを抱いていたらしく、後年、クラプトンに会って、自分のギターを褒められた時、ものすごく喜んでいます。僕なんかからすると、これだけ弾けてコンプレックスを抱くのか、と言うレヴェルなんだけど、演奏者の世界は奥が深いというべきでしょうか。

 サイモン・カークのドラムスの善し悪しがわかるほど僕は耳が良くないんだけど、でも、バンドの独特のグルーヴ感は、やはりカークのドラムス抜きにはありえないのでしょう。

 楽曲の制作はポール・ロジャースがメインで行っており、普通に考えると彼がバンドの中心人物ということになりそうなんだけど。でも、フリーの場合、彼のソングライティングも、演奏を活かす一要素だという気がします。ライターだからエライ、というわけではなかったのではないでしょうか。いやまぁ、印税はほとんど彼に入るわけだけど(笑)。
 ロジャースのヴォーカルの巧さは万言が尽くされているので、いまさら僕が付け加えることもありません。て言うか、ヴォーカルの良し悪しわかんない人間だからね、僕は(笑)。キース・レルフのどこが下手っぴなのかわかってないし、巧くなったジミー・ホールをけなしたりしているし(笑)。そもそもアレサ・フランクリンの良さがわかってないしな!。(T_T)

 “ザ・ハンター”は、「ライヴで盛り上がる曲が欲しくて演っていた」と(誰だったか忘れたが)言っていた曲で、ここでは珍しくノリノリの演奏が聴けます。もともとはアルバート・キングが1967年に演った曲らしい。この、“ザ・ハンター”に匹敵するオリジナル曲を生み出そう、と、言うことで、後年、大ヒット曲の“オール・ライト・ナウ”が生まれるのだけれども、それはまぁ、また別の話。覚えていればその時にまた書きます。

 “オーヴァー・ザ・グリーン・ヒルズ”を断片化して冒頭と締めくくりに持ってくる当たりは、当時流行っていた「コンセプト・アルバム」を意識しているのかもしれませんが、そんな姑息なことしなくても良かったのになと思います。SGTの害悪がここにも及んでいると言えますね。(僕の日記を読んでいる人には承知のことだと思うのですが、僕はビートルズの「SGT」が大嫌いです。)

 さて、8曲にも及ぶボーナス曲ですが、内訳はBBCセッション3曲、ヴォーカル等の別ヴァージョン3曲、残り2曲が純粋な未発表曲となっています。BBCセッションは例のごとくスタジオ・ヴァージョンと大した違いもなく、僕なんかには価値が見いだせないんですが(言う言う(笑))、ニュアンス(差異)を大事にしている人には嬉しいプレゼントでしょう。ただ、本編では分断されていた“オーヴァー・ザ・グリーン・ヒルズ”が純粋な一曲として聴けるのは僕的にも嬉しいです。

 別ヴァージョン類も、僕なんかには「どこが違うの?、ハハン?」みたいな感じで申し訳ないんですが(笑)、やはり熱心なファンには嬉しいものでしょうね。まぁ、そもそも、別ヴァージョンと言えば、『Songs of Yesterday』(2000)というボックス・セットに集大成されていて、(筆者未所有、未聴。(^_^;)その後に出されたこれらのボートラは、おそらく落ち穂拾いのさらにまた落ち穂拾いという位置づけでしょうから、まぁ、気楽に愉しめば良いのでしょうね。

 気になるのは、“ガイ・スティーヴンス・ブルース (ブルース・ジャム)”で、インスト曲なのですが、全編とおしてオルガンが印象的で、果たして誰が弾いているのか!?。クレジットにロジャースの名前も連なっているところを見ると、彼も演奏に参加しているのだろうか?。もしかして、ロジャースの演奏!?。まさかこんなに達者なの?!。まさか、まさか!!。プロデューサーのガイ・スティーヴンスの名前が冠されているから、もしかして、彼が弾いているのかな、とも思いましたが、wikiとか調べても(英語なのでよくわかんないというのもあるけど)、彼がオルガンを弾いたという形跡はないんですよね。単純に考えれば、ゲスト・ミュージシャンのスティーヴ・ミラーかな、と、思うんですが、どうでしょうか。ライナーノーツにはそこら辺の解説がないので、なんとも言えないなぁ。

 さて、ここまでで、僕が周到に避けてきた話題があります。それは、メンバーの年齢です。フリーの話題になると、枕詞のように「当時の彼らは全員まだ10代だった」みたいなことが言われるのですが、(ポール・ロジャース 1949~、アンディ・フレイザー 1952~2015、ポール・コゾフ 1950~1976、サイモン・カーク 1949~)それって、大変失礼なことだと思うのです。音楽は年齢の多寡で演るわけじゃない。「若いのにやるじゃねぇか」みたいな評価は、彼らにとっては全く不本意なものだったと思うのです。だから、僕は、今後もこの日記では、彼らの年齢については一切触れません。

 さて、このなんとも渋い1stアルバムを引っさげて、颯爽(さっそう)と(なのかな?)登場したフリー。ここから、どんな展開が待っているのか、乞うご期待!。つって、皆さんご存知なわけだが(笑)。まぁ、ぼちぼちお付き合いいただければ幸いです。(^^ゞ


■バッド・カンパニー日記
2016/ 2/28(日)バッド・カンパニー (デラックス・リマスター 2CD)

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【DVD入手】ジェフ・ベック / ライヴ・イン・トーキョー2014 #JeffBeck #LiveInTokyo

ジェフ・ベック / ライヴ・イン・トーキョー2014 (DVD)

1. ローディッド (Dean Garcia / Jeff Beck)
2. リトル・ウィング (Jimi Hendrix)
3. ユー・ノウ・ユー・ノウ (John McCLaughlin)
4. ハンマーヘッド (Jeff Beck / Jason Rebello)
5. エンジェル(フットステップス) (Tony Hymas)
6. ストレイタス (Billy Cobham)
7. イェミン (Nicholas Meier)
8. ホエア・ワー・ユー (Jeff Beck / Terry Bozzio / Tony Hymas)
9. ザ・パンプ (Tony Hymas / Simon Phillips)
10. グッドバイ・ポーク・パイ・ハット(Charles Mingus) / ブラッシュ・ウィズ・ザ・ブルース (Tony Hymas / Jeff Beck) (メドレー)
11. ユー・ネヴァー・ノウ (Jan Hammer)
12. ダニー・ボーイ (Traditional arr. Jeff Beck)
13. 蒼き風 (Jan Hammer)
14. レッド・ブーツ (Max Middleton)
15. コーパス・クライスティ・キャロル (Benjamin Britten)
16. ビッグ・ブロック (Jeff Beck / Terry Bozzio / Tony Hymas)
17. ア・デイ・イン・ザ・ライフ (John Lennon / Paul McCartney)
18. ローリン・アンド・タンブリン (Muddy Waters)
19. 哀しみの恋人達 (Stevie Wonder)
20. ホワイ・ギヴ・イット・アウェイ (Jeff Beck / Sophia Delila / Eric Appapoulay / David McEwan / Richard Cassell)

Live in Tokyo April 9, 2014

Live in Tokyo / Jeff Beck (Audio Only)


 このライヴを聴いた時(僕は映像作品は音声だけ抜いてCD-Rに焼いて「聴く」ことにしている)、僕は「なんとも言えぬ味のある演奏だな」と、感じました。その時は気づかなかったのですが、何度か聽いているうちに、ジェフのギターが「泣いている」事に気づきました。「泣く」と言う表現も情緒的すぎるので、ここでは「ゆらぎ」と言いましょうか。一音一音に微細な「ゆらぎ」があり、それがなんとも言えぬ味に昇華しているのです。自分でギター演奏もする人なら「絶妙なビブラート」とでも表現するのでしょうか。
 この「ゆらぎ」は、以前『Live+』を聴いた時には気づかなかったので、その時は揺らいでいなかったのかと思い、聴き直してみたのですが、何とも言えないです。あるような気もするし、でも、こちらほど顕著ではないような気もします。もしかして、この日本公演の時のジェフは神がかっていたのではなかろうか、と、そんなことを想わせる罪作りな「ゆらぎ」ではあります。
 その「ゆらぎ」が良くわかるのは、スローな曲でなのですが、かと言って、速い曲に見られないわけでないのが、この時のジェフの摩訶不思議なところ。この日本公演を聴けた日本の観衆は正に僥倖だったと思うし、その時の演奏がこうして記録として残されているのもありがたいことです。
 このヴィデオと後の『Live+』とで最大の違いは、ヴォーカリストがいないことでしょう。その分、ジェフのギターに集中して聴くことが出来ます。それにしてなんで、ヴォーカルをわざわざ加えるようなことをしたんだろう?。まぁ、それは『Live+』の日記でいやというほど文句を言ったので、もう良いか。(^_^;
 いずれにせよ、ここでのジェフは、「一音鳴らしただけで人を酔わせられる」と言う彼本来の芸が極限まで行った演奏だと思います。必聴!。あ、いやまぁ、映像作品なので、必見!、ですか?。

 このヴィデオの冒頭には、ジェフの語りが入っていて、こんなことを話している。(バックで鳴っているのは“コーパス・クライスティ・キャロル”。目下の最新作『エモーション・アンド・コモーション』の一曲目です。もちろんこのヴィデオでも演奏しています。)
 「とある日本人女性に訊いたんだ。神秘に隠れた、日本の実態は何だろうってね。答えはこうだった。“実態なんて見えないの。私たち隅々まで神秘的なのよ。”」
 「ニコラス(・メイヤー、サイド・ギター)は凄い。ジャズっぽくて東洋的。ロンダ(・スミス、ベース)は重心だ。元プリンス・バンドでめちゃくちゃファンキー。ビリー・コブハムの影響を受けたジョナサン(・ジョセフ、ドラムス)も最高。バンドは多様性を活かしている。全部息づいてるんだ。」※()内は筆者補填。
 『Live+』の日記の時書き損ねたのだけど、ジェフのバンドでサイド・ギターがいるというのはこの時のバンドが初めてではないでしょうか。第一期ジェフ・ベック・グループの時、ロン・ウッドをサイドに据えようとして失敗した時以来だと思います。と、偉そうなことを書いたら、国内盤の解説で「ジェニファー・バトンがいるぞ!」と、叱られました(笑)。自分の知識を過信すべからず、ですね。ジェニファーは『フー・エルス!』(1999)と『ユー・ハッド・イット・カミング』(2001)に参加していました。一般にはマイケル・ジャクソンのツアー・ギタリストで有名らしいですね。マイケルって、アレだろ、ポールの“セイ・セイ・セイ”でデュエットしてたやつだろ?。

 ヴィデオのボーナスには、セットリストのついてのメンバーの感想とか、メンバー同士の感想とかが入っています。日本盤のみのボーナスとして、メンバーが語る日本の印象が付いてるんだけど、どうせリップ・サーヴィスだろ?。(^_^;

 なお、国内盤解説の誤謬を一つ訂正しておきます。“ブラッシュ・ウィズ・ザ・ブルース”の初出アルバムは『ギター・ショップ』(1989)ではなく『フー・エルス!』(1999)です。まぁ、ケアレスミスだと思うけどね。



■ジェフ・ベック日記
15/12/24 LIVE+

■ジェフ・ベック 紙ジャケット仕様リマスター日記
16/02/28 ギター・ショップ
15/11/29 フラッシュ
15/08/31 ゼア・アンド・バック
15/05/30 ライヴ・ワイアー
15/01/28 ワイアード
14/10/31 ブロウ・バイ・ブロウ
13/12/08 ベック・ボガート&アピス・ライヴ・イン・ジャパン -40周年記念盤-
13/07/07 ベック・ボガート&アピス
13/06/22 ジェフ・ベック・グループ (通称「オレンジ」)
13/06/01 ラフ・アンド・レディ
13/04/28 トゥルース/ベック・オラ
12/03/05 ベック・ボガート&アピス・ライヴ・イン・ジャパン

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD雑感】今月CDチェンジャーにセットしたCDたち。[画像大きめ閲覧注意]

デイヴィッド・ボウイ / SOUND + VISION (3CD+CDV)
プレスティッジ・オール・スターズ / オール・ナイト・ロング (紙ジャケット)
ボブ・ディラン / シャドウズ・イン・ザ・ナイト
竹内まりや / UNIVERSITY STREET
サイモン&ガーファンクル/パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム
ポール・マッカートニー / タッグ・オブ・ウォー【デラックス・エディション】(2CD)
 ボウイーだけは質の良い画像が採れなくて残念!。

テーマ : 音楽日記
ジャンル : 音楽

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☆彡ふらんぼう

Author:☆彡ふらんぼう
 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。

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