【CD聴く】加藤和彦 / ベル・エキセントリック ~バハマ・ベルリン・パリ~加藤和彦ヨーロッパ三部作 #加藤和彦 #ベルエキセントリック #KazuhikoKato #BelleExcentrique

バハマ・ベルリン・パリ~加藤和彦ヨーロッパ3部作 (CD3枚付)バハマ・ベルリン・パリ~加藤和彦ヨーロッパ3部作 (CD3枚付)
(2014/03/20)
リットーミュージック出版部

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加藤和彦/ベル・エキセントリック
ベル・エキセントリック


『ベル・エキセントリック』Belle Excentrique 1981年7月25日
全曲作詞:安井かずみ、作曲:加藤和彦(特記あるもの除く)
1. ロスチャイルド夫人のスキャンダル SCANDALE DE Mme ROTHCHILD
2. 浮気なGigi GIGI, LA DANSEUSE
3. Amerian Bar BAR AMERICAIN
4. ディアギレフの見えない手 DIAGHLEV, L'HOMME-ORCHESTRE
5. ネグレスコでの御発展 LES NUITS FOLLES DE L'HOTEL NEGRESCO (作曲:加藤和彦)

6. バラ色の仮面をつけたMme M MASQUE ROSE DE Mme M
7. トロカデロ TROCADERO
8. わたしはジャン・コクトーを知っていた JE CONNAISSAIS JEAN COCTEAU
9. Adieu, mon Amour
10. Je Te Veux (作曲:エリック・サティ)

All song written & arranged by kazuhiko katoh

Except "JE TE VEUX" Composed by Erik Satie arranged by Ryuichi Sakamoto
"MASQUE ROSE DE Mme M" , "JE CONNAISSAIS JEAN COCTEAU" arranged by Katoh and Sakamoto
"DIAGHILEV, L'HOMME-ORCHESTRE" , "ADIEU, MON AMOUR" arranged by Katoh and Shimizu
"LES NUITS FOLLES DE L`HOTEL NEGRESCO" , "TROCADERO" arranged by Shimizu

Lyrics written by Kazumi Yasui

Recorded at Le Chateau, Paris, April 1981

MUSICIANS

Kazuhiko Katoh - Vocal, Guitar
Kenji Omura - Guitar
Yukihiro Takahashi - Drums
Haruomi Hosono - Bass
Ryuichi Sakamoto - Acostic Piano, Chamberlin, Prophet5
Akiko Yano - Acostic Piano
Nobuyuki Shimizu - Acostic Piano, Synthesizer, Marimba, Tympani
Hideki Matsutake - MC-8
Nadia Dancourt - Voice

Yukihiro Takahashi, Haruomi Hosono & Ryuichi Sakamoto appears through the courtesy of Alfa Records.
Akiko Yano appears courtesy of Yano Music / Japan Record.

 いつ頃からか、音楽の聴き方がぞんざいになってきた。
 昔は、邦楽であっても歌詞カードを睨みながら、食い入る様に聴いていたものでした。もちろん曲順なんか空で覚えてたし、脳内再生でフル・アルバムを再生するなんてお茶の子でした。それが、いつからか、歌詞カードも見なくなり、何となく聴き流すようになり…。今では、どのアルバムになんという曲が入っていたかもかなり怪しいものです。今は、取り敢えず流しておいて、何かしら引っかかる曲だけ曲目を確認する、という有り様。とんだ体たらくになってしまったもの。
 加藤和彦のワーナー三部作の中で、この「ベル・エキセントリック」だけは、アナログで持っていません。当時愛読していたFM雑誌(と言って通じるかな?。まぁ良いや)のレビューで、推薦の印がついていなかったので、何となくスルーしていたのだと思う。ちなみに前二作は推薦印がついていたはず。雑誌の影響力も大きいというべきでしょうか。実際のところは、このアルバムが出る頃には、ストーンズにイカれてて、邦楽にはあまり目配りしなくなっていたのだと思います。その代わり、ストーンズの英盤と米盤(と同じ選曲の国内盤)を必死に買い揃えていたものでした。
 と言うわけで、このアルバムは、2004年の紙ジャケCDを入手して以来の聴き込みとなります。紙ジャケ盤は、ミックスが本来のものと違うというケチが付いていたので、積極的に聴き込みませんでした。今あらためてオリジナル・リマスター盤と聴き比べていますが、ほとんど、というか、ちっとも違いがわからない。だから、ミックス違いのことはこの盤の場合どうでもいい。問題は、前二作と違って、ほとんどまっさらな状態で聴き始めたということです。そう、前二作をアナログで持っていた時は、今よりももっと情熱を持って音楽を聴いていたのでした。だから、前二作とこのアルバムを比較するというのは事実上できないのです。思い入れの差が違いすぎるから。
 それでも、客観的な事実から手がかりを掴みつつ、書き進めてみましょう。
 このアルバムではついにYMOのフル・メンバーが揃い踏みしました。サポートの大村憲司と、前作でいいところを見せた矢野顕子も同行しています。このメンバーでパリに乗り込み、パリをテーマにした作品を録音したのでした。
 とは言え、パリで録音したのは全体の6割ほどの楽曲。残りの4曲は東京で、YMO以外のメンバーを中心にして録音されました。これは、パリでの居住環境/録音環境が劣悪だったことと関連しているのかもしれません。選曲的に見ても、歌詞のないインストの曲が2曲に増えているし、全体の収録時間も30分ちょっとしか無い。そういう物理的なスペックを見ると、三部作の掉尾を飾る作品としては、いささか竜頭蛇尾な感じがしないでもありません。
 しかし、内容は、悪くないのです。いや、それどころか、僕に往時の積極性があってこのアルバムに接していたら、「もう一枚の傑作!」とか、熱っぽい日記を書いていたに違いないでしょう。しかし、悲しいかな、今の僕にはこのアルバムを咀嚼しきる力がありません。8月頭から三ヶ月かけて聴いてきましたが、今頃になって、やっと全体像がつかめてきた、と言うか、お気に入りの曲が出来たりしているのです。できるならもう少し聴き込みを続けたいところですが、次にCDチェンジャーにセットすべきCDが、所狭しと待っているので…。と言うわけで、ダラダラ書いてきましたが、今持てる力でこのアルバムの感想を書いて締めることにしましょう。
 前二作との比較はご法度とは書きましたが、それでも、このアルバムには、前二作よりさらにノスタルジックな傾向が強くなっています。なかでも、“トロカデロ”のしみじみとした情緒が心地よい。先にお気に入りの曲が、と、書いたのはこの曲のことでした。もちろん他の曲も優れていますよ。いつも僕がアルバムを褒める時の常套句ではありますが、旋律がしっかりと立った楽曲が揃っており、緩急もしっかりしています。そして加藤和彦ならではの、きめ細やかなサウンドメイクもそこかしこに聴かれる。東京録音の曲も、パリ録音の曲と違和感なく治まっており(だからこの日記ではあえてどの曲がどっちのロケーションで録音されたかは記しません。CDを買ってパーソネルを読めばわかります)、全体の統一感も申し分ありません。
 ラストのインストの“Je Te Veux”は、日本語では“貴方が欲しい”と訳されることが多いようです。サティの歌曲のピアノ演奏版。坂本龍一がピアノを弾き、ラストのパートだけ高橋のドラムと坂本のシンセをオヴァーダブしています。加藤は何をやっているの?、と言う感じですが、この曲を演ろう、と、提案したのですね。冊子に書かれていることを信じれば、当時はまだサティは今ほど人口に膾炙していなかったことになっています。加藤の先進性を強調した形ですが、僕の記憶ではちょっと違っていて。当時はサティが流行り始めた頃と軌を一にしているような気がするのですが…。(クラシック音楽に詳しい人、HELP!)加藤なりに最先端の流行りものに乗ってみたと言うところではないでしょうか。いずれにせよ、洒落た締めくくりになっており、聴後感は良いです。例のごとくアルバム全曲音源を添付しましたので、ぜひ聴いてみて欲しいです。

 p.s.まぁ、しかし、この傑作群を、三枚まとめて一気に日記に書こうというのが無謀でしたね。(^_^; もっと丁寧に一枚づつCDチェンジャーにセットして聴いていればよかった。「パパ・ヘミングウェイ」と「うたかたのオペラ」はアナログ時代に、ダビングしたカセット・テープが擦り切れるほど聴きこんだから楽勝だと思ったんだよな~。ま、後の祭りですが?。(^^ゞ

■加藤和彦日記
加藤和彦/うたかたのオペラ
加藤和彦/パパ・ヘミングウェイ
バハマ・ベルリン・パリ~加藤和彦ヨーロッパ三部作(CDブック)
アグネス・ラム / I Am Agnes Lum アグネス・ラムです / with Love さよならは言わない
モップス / モップスと16人の仲間+2
梓みちよ / 夜会服で… + 耳飾り
加藤和彦/ぼくのそばにおいでよ(紙ジャケット仕様)
中山ラビ/MUZAN
アグネス・チャン / ヒット・コレクション
愛・おぼえていますか / 飯島真理 / 中島愛
伊藤つかさ/さよなら こんにちは/不思議の国のつかさ
伊藤つかさ/つかさ
加藤和彦/薬師丸ひろ子/探偵物語/野蛮人のように オリジナル・サウンドトラック
沢田聖子/卒業 +5
加藤和彦/エゴ 加藤和彦、加藤和彦を語る(CD付き音楽本)
高岡早紀 / ル・フェティッシュ
大空はるみ / はるみのムーンライトセレナーデ / VIVA
永田真代 / セクシズム
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テーマ : J-POP
ジャンル : 音楽

【CD聴く】加藤和彦 / うたかたのオペラ ~バハマ・ベルリン・パリ~加藤和彦ヨーロッパ三部作 #加藤和彦 #うたかたのオペラ #KazuhikoKato #LOperaFragile

バハマ・ベルリン・パリ~加藤和彦ヨーロッパ3部作 (CD3枚付)バハマ・ベルリン・パリ~加藤和彦ヨーロッパ3部作 (CD3枚付)
(2014/03/20)
リットーミュージック出版部

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加藤和彦/うたかたのオペラ
うたかたのオペラ


『うたかたのオペラ』L'Opera Fragile 1980年9月25日
全曲作詞:安井かずみ、作曲:加藤和彦(特記あるもの除く)
1. うたかたのオペラ L`OPERA FRAGILE
2. ルムバ・アメリカン RUMBA AMERICAN
3. パリはもう誰も愛さない PARIS, YESTERDAY
4. ラジオ・キヤバレー RADIO CABARET
5. 絹のシャツを着た女 LADY IN A SILKEN SHIRT

6. Sバーン S-BAHN (作曲:加藤和彦)
7. キャフェ・ブリストル CAFE BRISTOL
8. ケスラー博士の忙しい週末 DOCTOR KESSLER'S BUSY WEEKEND
9. ソフィーのプレリュード SOPHIE'S PRELUDE
10. 50年目の旋律 FIFTY YEARS THEME

★ボーナス・トラック
11. おかえりなさい秋のテーマ(絹のシャツを着た女) LADY IN A SILKEN SHIRT

All Songs Composed & Arranged by Kazuhiko Katoh
All Lyrics Written by Kazumi Yasui
Produced by Kazuhiko Katoh

Recorded at Hansa "By The Wall", W.Berlin, July `80

MUSICIANS

Kazuhiko Katoh - Vocal, Guitar, Electronics
Kenji Omura - Guitar, Zoo
Haruomi Hosono - Bass, Moog, ULT Sound, Electronics, Percussions
Yukihiro Takahashi - Drums, ULT Sound, Percussions
Akiko Yano - Acostic Piano, Prophet5, Xylophone
Ryuichi Sakamoto - Acostic Piano, Prophet5
Toru Okada - Organ, Prophet5, Orchestration
Nobuyuki Shimizu - Prophet5, Orchestration
Hideki Matsutake - Synthesizer Programming
Nanako Satoh - Vocal
Kouichi Makigami - Voice
Gunter Melde - Strings
Heinz von Hermann - Saxophone
Yukihiro Takahashi, Haruomi Hosono & Ryuichi Sakamoto appears through the courtesy of Alfa Records.
Toru Okada appears courtesy of Crown Records.
Nanako Satoh appears courtesy of Invitation/Victor Musical Industries Inc.
Koichi Makigami appears courtesy of Toshiba/Emi.
Akiko Yano appears courtesy of Yano Music/Japan Record.

 僕が初めて買った加藤和彦のレコード。と言うか、アナログ・レコードとしてはこれしか買っていません。「パパ・ヘミングウェイ」は貰い物だし。そのせいか、やたら思い入れがあります。とにかく買った当時、のめり込むように聴きまくったのです。東西冷戦の象徴「ベルリンの壁」の間際のスタジオで録られたアルバム、と言うのは、どこから仕入れた情報とも知れずに当時から知っていたような気がします。録音場所の影響は確かにあるのでしょう、アルバムの印象としては、とにかく「重い」。打ち沈むような重さがあります。しかし、その重さに中毒的に入り込んで聴いていたのです。一つには、どの楽曲も旋律が明快で分かりやすかったからというのがあるでしょう。加藤はメロディ・メーカーとして優れていると思いました。そしてもう一つに、当時は明に気づいてなかったけど、矢野顕子のピアノの存在が大きいのではないでしょうか。彼女のピアノが、楽曲に躍動感を与える役割を果たしており、全体的に沈みがちな曲調が多いこのアルバムを、どん底からうまく浮かせているという気がします。そこは絶妙なバランスが取れていて、軽すぎても浮いてしまうし、さりとて躍動感がなければひたすら沈んでしまう。ちょうどその間を縫っていっている。ピアニストとして稀有な人だと思えます。あるいは加藤のバランス感覚が彼女にそういうピアノを弾かせたのかもしれませんが…。
 その矢野のピアノの見事さは、アルバムの一曲目を飾るタイトル曲を聴けば即座にわかります。もともとが奔放(ほんぽう)な演奏をする人らしいですが、ここでは加藤の意図しているであろうサウンドの枠組みをよく理解し、それに沿ったうえで自身の奔放な演奏を活かしています。(これで矢野の魅力に目覚めて、彼女のレコードを買い漁った、とかになれば話はさらに膨らむんだけど、残念ながら、そうはなりませんでした。(^_^; 流石に“春咲小紅”はテレビで見たけどね。)
 「トノバンごめん、教授が急病でベルリンに行けなくなった。代わりにあっこちゃんが行ってくれるって。」(トノバン:加藤和彦、教授:坂本龍一、あっこちゃん:矢野顕子。)マネージメントとのそんな会話があって矢野顕子の参加が決まったらしいです。なんとも一期一会的な話ですね。もし坂本龍一がそのまま参加していたら、このアルバムはこの形ではなかったはず。いやまぁ、それはそれで興味深いものに仕上がっていたとは思いますが。
 そんな「もし」を想像させる楽曲がアルバムに一曲含まれています。“絹のシャツを着た女”で、この曲は化粧品のCMのために先行して東京で録音、発表された曲。前シングルの“ソルティ・ドッグ”の後くらいになります。メンバーも“ソルティ・ドッグ”同様、YMO(+大村憲司)。矢野は参加していないのです。当初の予定ではこのメンツでベルリンに行く予定でした。前述のとおり坂本の急な体調不良でそれはかなわなかったのですが。
 だから、このアルバムの中でもこの曲だけ肌合いが違う。…と、絵に描いたような論評ができれば綺麗にまとまるのかもしれないけど、そうも行かないです。ピアノの音が前に出ていないせいもありますが、アルバム全体の中で違和感無く収まっている。もちろん、シングルとして発売されただけあって、ひときわコマーシャルな楽曲ではあるのですが、基本はマイナーキーだし、なんというか、こう言う「鬱の美」みたいなものにこの時期の加藤はとり憑かれていたのではないか。前のアルバムの「パパ・ヘミングウェイ」にもそんな曲が含まれてました。と言うか出だしがいきなり“スモール・キャフェ”で重く始まっていた訳ですが。その時も書きましたが、ワーナー三部作は全てマイナーキーの曲で始まっているというのも何か象徴的かもしれない。この曲の矢野ヴァージョンがもしあったら、比較には好適なのですが…。無いんだろうなぁ、多分。いやわかんないけど。とは言え、そんな想像をたくましくしたくなるトラックではあります。ともあれ、このアルバムでの好演が加藤の覚えにめでたかったのでしょう、次作の「ベル・エキセントリック」にも矢野は参加することになります。
 もちろん、このアルバムの聴きどころは矢野の参加だけではありません。前述したとおり、一曲一曲が良く出来ていて、捨て曲が無いです。あえて言えば、遊びで作ったのであろう、インストの“Sバーン”位ですが、これはこれで注意深く聴けば面白かったりするから一筋縄ではいかない。(この曲に関してはちょっとした私的ないたずらの挿話があるのですが、それは後述することにしましょう。)良いアルバムの条件に緩急のバランスが取れていると言うことがあると思いますが(クリムゾンのアレみたいに急緩緩カンカン、みたいなのもあるが(^_^;)、この作品も例外ではないです。アップテンポの“ルムバ・アメリカン”と“ラジオ・キヤバレー”、美しいバラードの“キャフェ・ブリストル”この振幅の差が名盤の証とも言えるでしょう。しかし、繰り返して言いますが、このアルバムは「重い」。明快なメジャー・キーなのは“ソフィーのプレリュード”くらいではないか。それだけに、後半でこのゆったりした、佐藤奈々子の美しく艶っぽいヴォーカルをフィーチュアした楽曲が出てくると、ほっと一息つきたくなります。最後をシリアスな“50年目の旋律”で締めているので、アルバムとしての重心はブレていないわけですが。

 さて、“Sバーン”の私的な思い出を蛇足的に付け足してこの項を終わらせることにしましょう。
 実は、この曲を「YMOの新曲だ」と偽って校内放送でかけたことがあるのです。当時僕は放送部に所属する高校生でした。このアルバム発売時は一年生だったんだけど、選曲とかに口出しできるようになったのは二年になってからだったと思うから、実際にかけたのは二年になってからだったのかな。もう、記憶があやふや。(^_^;
 この曲には、確かにイエロー・マジック・オーケストラのメンバーが参加してはいます。ベルリンのメンバーは、高橋幸宏(ドラムス)と細野晴臣(ベース)。それにYMOのサポートをしていた大村憲司(ギター)と矢野顕子(キーボード類)です。坂本龍一がいない以外はほぼYMOではあるのです。
 しかし、この前衛的とも言える即興的な楽曲(と言って良いのかどうか解らないが)をYMOの作品と強弁するのは、なんぼなんでもいたずらが過ぎました。このことで直接誰かに叱られたりはしなかったのですが、この曲を聴いたミキサー役のM藤君には「こんなのがYMOの新曲なら、もうYMOは聴きたくないな」と言われました。この当時のYMOは、「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァ」でブレイク済み。最初の世界公演を終わらせ、その模様を収めたライヴ・アルバムの「公的抑圧」がオリコン1位になり、日本中がこの新しい音楽に戸惑いながらも夢中になっていた時期です。確か、スネークマン・ショーのギャグとコラボした「増殖」も話題になっていた頃だと思う。いわば、「ポップな」YMOの最後期にして最興期でした。だから彼らが“Sバーン”みたいな曲を演るとは、おそらくほとんどの人が思っていなかったはずです。しかし、翌年春に、それまでとは全く趣の違うノイジーな「BGM」を発表する事になるのでありました。
 加藤とYMOとのコラボは、双方の動きを睨みながら聴くと、なかなか面白いです。そして、次作、ワーナー三部作の掉尾となる「ベル・エキセントリック」ではついにYMOの三人が揃うのですが…。

 p.s.ボートラの“おかえりなさい秋のテーマ”は、“絹のシャツを着た女”のシングル・ヴァージョンですが、テイク自体は同じです。ミキシングがちょっと違っていて、ボートラの方はシングルらしく、ヴォーカルがON気味になっています。

■加藤和彦日記
加藤和彦/パパ・ヘミングウェイ
バハマ・ベルリン・パリ~加藤和彦ヨーロッパ三部作(CDブック)
アグネス・ラム / I Am Agnes Lum アグネス・ラムです / with Love さよならは言わない
モップス / モップスと16人の仲間+2
梓みちよ / 夜会服で… + 耳飾り
加藤和彦/ぼくのそばにおいでよ(紙ジャケット仕様)
中山ラビ/MUZAN
アグネス・チャン / ヒット・コレクション
愛・おぼえていますか / 飯島真理 / 中島愛
伊藤つかさ/さよなら こんにちは/不思議の国のつかさ
伊藤つかさ/つかさ
加藤和彦/薬師丸ひろ子/探偵物語/野蛮人のように オリジナル・サウンドトラック
沢田聖子/卒業 +5
加藤和彦/エゴ 加藤和彦、加藤和彦を語る(CD付き音楽本)
高岡早紀 / ル・フェティッシュ
大空はるみ / はるみのムーンライトセレナーデ / VIVA
永田真代 / セクシズム

テーマ : J-POP
ジャンル : 音楽

【CD入手】加藤和彦 / パパ・ヘミングウェイ ~バハマ・ベルリン・パリ~加藤和彦ヨーロッパ三部作 #加藤和彦 #パパヘミングウェイ #KazuhikoKato #PapaHemingway


バハマ・ベルリン・パリ~加藤和彦ヨーロッパ3部作 (CD3枚付)バハマ・ベルリン・パリ~加藤和彦ヨーロッパ3部作 (CD3枚付)
(2014/03/20)
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加藤和彦 / バハマ・ベルリン・パリ~加藤和彦ヨーロッパ三部作

加藤和彦/パパ・ヘミングウェイ
パパ・ヘミングウェイ


『パパ・ヘミングウェイ』Papa Hemingway 1979年10月25日
全曲作詞:安井かずみ、作曲:加藤和彦(特記あるもの除く)
1. スモール・キャフェ SMALL CAFE
2. メモリーズ MEMORIES
3. アドリアーナ ADRIANA
4. サン・サルヴァドール SAN SALVADOR

5. ジョージタウン GEORGETOWN
6. レイジー・ガール LAZY GIRL
7. アラウンド・ザ・ワールド AROUND THE WORLD
8. アンティルの日 THE DAY OF ANTILLES (作曲:加藤和彦)
9. メモリーズ(リプライズ) MEMORIES-REPRISE

★ボーナス・トラック
10. ソルティ・ドッグ SALTY DOG
11. アラウンド・ザ・ワールド(ダブ・バージョン) AROUND THE WORLD - DUB VERSION

All songs written, arranged, sung & produced by Kazuhiko Katoh
Lyrics by Kazumi Yasui
Strings & horns arranged by Ryuichi Sakamoto

Produced by Kazuhiko Katoh

Album Recorded

Compass Point Studios, Nassau, Bahamas
Criteria Recording Studio, Miami, Florida. U.S.A
Hitokuchizaka Studios, Tokyo, Japan


MUSICIANS

Kazuhiko Katoh - Vocal, Guitar, Wood Block, Whistle
Kenji Ohmura - Guitar, Vibraslap, Cabasa
Ray Ohara - Bass
Yukihiro Takahashi - Drums, Bell, Tambourine
Ryuichi Sakamoto - Acostic Piano, Fender Rhodes, Wurlitzer Organ, Clavinet, Synthesizer, Vocoder
Strings & horns coordinated by Mike Lewis
Mike Lewis - Alto Saxophone
Mark Colby - Tenor Saxophone
Cecil Dorsett - Steel Drums
Chuei Yoshikawa - Mandlin
Nanako Sato - Vocal

Yukihiro Takahashi & Ryuichi Sakamoto appears through the courtesy Yellow Magic Orchestra/Alfa Records.
Nanako Satoh appears through the courtesy of Nippon Columbia Co.


 俗に「ヨーロッパ三部作」と言われるアルバムの嚆矢が、いきなりアメリカ録音なんですが(笑)。ナニコレ、出オチ?(笑)。
 ナッソーはバハマ、コンパス・ポイント・スタジオで録られた当アルバム。加藤が「ヨーロッパ的なものに立ち向かう」舞台としてまず選んだのはアメリカでありました。
 まぁ、そもそも加藤として当初から三部作の構想があったわけではなく、結果的に三作で息切れがして、後に三部作と呼ばれるように成った、と言うところが実情のようです。個人的には「ワーナー・パイオニア三部作」と呼びたいですね。東芝EMIからワーナーに移籍した加藤はこの三部作を残してワーナーを去ります…って、ちょっと先走りすぎましたか(笑)。
 この作品の主要メンバーは、高橋幸宏(ドラムス)、小原礼(ベース)、坂本龍一(キーボード類)、大村憲司(ギター)、と言うメンツ。三部作を後から見た場合は、この作品は「YMOのメンバーが二人参加」と言われることが多く、YMOのサポートをしていた大村憲司が参加していることもそれに拍車をかけているのでしょうが、ちょっと待て。そもそも高橋幸宏はサディスティック・ミカ・バンドからの盟友であるし、小原もまた同様。そこにセッション・ミュージシャンとして売れっ子だった坂本龍一、大村憲司が加わった、と言う見方もできるのではないでしょうか。と言うか、そっちが真だと僕は思う。ちなみに、この当時既にイエロー・マジック・オーケストラは始動していましたが、2ndの「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」が9月25日に発売されたばかり。このアルバムは結果的にビッグ・セールスを遂(と)げますが、「パパ・ヘミングウェイ」の録音当時はまだそこまでブレイクしていなかったはず。その意味でも、ミカ・バンドのメンバーの起用という見方のほうが的を得ているような気がするのですが…。
 ちょうどこのアルバムの頃から、加藤和彦のリアル・タイムでの活動を、なんとはなしにフォローし始めました。中学三年の頃ですね。ラジオから流れた“ジョージタウン”が邂逅だったです。「洒落た音を作るな」と、気に入っては見たものの、当時の僕はまだ好きなミュージシャンのレコードを積極的に買うというようなことはしておらず、FMのエア・チェック(録音ですね、要するに)に腐心しておりました。レコード・プレイヤーをまだ持っていなかったしね。
 レコードとしては次作の「うたかたのオペラ」がリアルタイム・バッチリで購入したアルバムになるのですが、その後、「パパ・ヘミングウェイ」も入手しました。ヤマハのイベントの賞品としてでした。店頭在庫を賞品にしたものだったので、状態が良くなく、ジャケットの底が破れていました。でもまぁ、タダでもらえたんだから良いや、と言う感じだったと思います。
 アルバムとしてみた場合、三部作の中でも、陰と陽のバランスが最もよくとれているのがこのアルバムと言えます。個人的な思い入れがあるのは、リアルタイムで聴きまくった「うたかたのオペラ」なのですが、冷静に俯瞰すると、「パパ・ヘミングウェイ」に軍配が上がるのではないかと。
 とは言え、他の三部作同様、冒頭は鬱な楽曲で始まります。“メモリーズ”ではキーがメジャーにはなるのですが、緩やかな曲想とも相まって、冒頭の鬱からは完全には抜け切れていない。それが、“アドリアーナ”からは一転して躁になります。躁と言っても、喧(やかま)しいわけではなく、表情が明るいのです。“レイジー・ガール”で優雅に頂点を極め、“アラウンド・ザ・ワールド”で再び鬱に転じます。締めは楽天的なインストの“アンティルの日”で、余韻として“メモリーズ(リプライズ)”がエコーのように鳴り響きます。
 好きな曲はどれか、と、言われたら、全部好きですね。鬱だなんて言った“スモール・キャフェ”にしても曲の完成度は流石ですし。“メモリーズ”の豊かな情緒も素晴らしいです。“アドリアーナ”から続く明るい楽曲群も素敵ですね。アドリアーナと言うのは女性の名前なんですね。ヘミングウェイと交流があった人らいしいです。“サン・サルヴァドール”と“レイジー・ガール”では愛らしい娘が登場しますが、同一人物なのでしょうか?。僕は同じ娘だと思って聴いています。16才の嫁欲しい(笑)。この二曲を聴くと肌もあらわな南国の娘が優雅に踊っている姿を思い浮かべるのですが、僕は不純でしょうか?。(^_^; 楽天的な“サン・サルヴァドール”も好きですし、ゆったりした“レイジー・ガール”での佐藤奈々子のコーラスもいい味を出しています。秀逸な楽曲揃いの本作ですが、中でも“ジョージタウン”と“アラウンド・ザ・ワールド”は特に良いですね。前者はこのアルバムの中でも最初に聴いた曲なので、思い入れもありますし、明るい曲調も好きです。“アラウンド・ザ・ワールド”は一転して緊張感のある曲調。評論家筋はこちらを推す人が多いのですが、皆さんのお好みはいかがでしょうか?。“アンティルの日”は緊張感から開放された開放感にあふれていて、インストながら、これも捨てがたい曲です。
 ボーナス・トラックの“ソルティ・ドッグ”は、当アルバム発表後にCMソングとして作られた楽曲で、ベースが小原礼から細野晴臣に変わり、モロYMOのメンバーでの制作となります。マイナー・キーで、“アラウンド・ザ・ワールド”を軽くしたような曲調は加藤の余裕を感じるような気がするのですが、どうでしょうか。この曲はシングルでしか発表されていなかったので、今回が初CD化で、僕も初めて聴きました。“アラウンド・ザ・ワールド(ダブ・バージョン)”はもともと次作「うたかたのオペラ」初回盤のおまけシングルとしてつけられていた楽曲。当時の僕は、「ダブ」の意味を知らなかったので、「いつまでたっても歌が始まらん!」と言ってイライラしながら聴いたのを思い出します。若かったなぁ、俺(笑)。
 「ヨーロッパ三部作」の嚆矢としてアメリカで録音された(笑)本作。国内の一流ミュージシャンを海外の風に当ててその土地の空気を音に反映させるという加藤の目論見は見事に当たり、傑作アルバムが生まれました。この成功に気を良くしたのでしょう、同様の手法で「うたかたのオペラ」「ベル・エキセントリック」が作られることになりますが、それはまた明日以降。

 加藤和彦関連日記
バハマ・ベルリン・パリ~加藤和彦ヨーロッパ三部作
アグネス・ラム / I AM Agnes Lum アグネス・ラムです / with Love さよならは言わない
モップス / モップスと16人の仲間+2
梓みちよ / 夜会服で… + 耳飾り
加藤和彦/ぼくのそばにおいでよ(紙ジャケット仕様)
中山ラビ/MUZAN
アグネス・チャン / ヒット・コレクション
愛・おぼえていますか / 飯島真理 / 中島愛
伊藤つかさ/さよなら こんにちは/不思議の国のつかさ
伊藤つかさ/つかさ
加藤和彦/薬師丸ひろ子/探偵物語/野蛮人のように オリジナル・サウンドトラック
沢田聖子/卒業 +5
加藤和彦/エゴ 加藤和彦、加藤和彦を語る(CD付き音楽本)
高岡早紀 / ル・フェティッシュ
大空はるみ / はるみのムーンライトセレナーデ / VIVA
永田真代 / セクシズム

テーマ : J-POP
ジャンル : 音楽

【CD入手】加藤和彦 / バハマ・ベルリン・パリ~加藤和彦ヨーロッパ三部作 #加藤和彦 #パパヘミングウェイ #うたかたのオペラ #ベルエキセントリック

バハマ・ベルリン・パリ~加藤和彦ヨーロッパ3部作 (CD3枚付)バハマ・ベルリン・パリ~加藤和彦ヨーロッパ3部作 (CD3枚付)
(2014/03/20)
リットーミュージック出版部

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加藤和彦/パパ・ヘミングウェイ
パパ・ヘミングウェイ



加藤和彦/うたかたのオペラ
うたかたのオペラ



加藤和彦/ベル・エキセントリック
ベル・エキセントリック



【収録曲】
全曲作詞:安井かずみ、作曲:加藤和彦(特記あるもの除く)

■Disc 1『パパ・ヘミングウェイ』Papa Hemingway 1979年10月25日
1. スモール・キャフェ SMALL CAFE
2. メモリーズ MEMORIES
3. アドリアーナ ADRIANA
4. サン・サルヴァドール SAN SALVADOR

5. ジョージタウン GEORGETOWN
6. レイジー・ガール LAZY GIRL
7. アラウンド・ザ・ワールド AROUND THE WORLD
8. アンティルの日 THE DAY OF ANTILLES (作曲:加藤和彦)
9. メモリーズ(リプライズ) MEMORIES-REPRISE

★ボーナス・トラック
10. ソルティ・ドッグ SALTY DOG
11. アラウンド・ザ・ワールド(ダブ・バージョン) AROUND THE WORLD - DUB VERSION

All songs written, arranged, sung & produced by Kazuhiko Katoh
Lyrics by Kazumi Yasui
Strings & horns arranged by Ryuichi Sakamoto

Produced by Kazuhiko Katoh

Album Recorded

Compass Point Studios, Nassau, Bahamas
Criteria Recording Studio, Miami, Florida. U.S.A
Hitokuchizaka Studios, Tokyo, Japan


MUSICIANS

Kazuhiko Katoh - Vocal, Guitar, Wood Block, Whistle
Kenji Ohmura - Guitar, Vibraslap, Cabasa
Ray Ohara - Bass
Yukihiro Takahashi - Drums, Bell, Tambourine
Ryuichi Sakamoto - Acostic Piano, Fender Rhodes, Wurlitzer Organ, Clavinet, Synthesizer, Vocoder
Strings & horns coordinated by Mike Lewis
Mike Lewis - Alto Saxophone
Mark Colby - Tenor Saxophone
Cecil Dorsett - Steel Drums
Chuei Yoshikawa - Mandlin
Nanako Sato - Vocal

Yukihiro Takahashi & Ryuichi Sakamoto appears through the courtesy Yellow Magic Orchestra/Alfa Records.
Nanako Satoh appears through the courtesy of Nippon Columbia Co.



■Disc 2『うたかたのオペラ』L'Opera Fragile 1980年9月25日
1. うたかたのオペラ L`OPERA FRAGILE
2. ルムバ・アメリカン RUMBA AMERICAN
3. パリはもう誰も愛さない PARIS, YESTERDAY
4. ラジオ・キヤバレー RADIO CABARET
5. 絹のシャツを着た女 LADY IN A SILKEN SHIRT

6. Sバーン S-BAHN (作曲:加藤和彦)
7. キャフェ・ブリストル CAFE BRISTOL
8. ケスラー博士の忙しい週末 DOCTOR KESSLER'S BUSY WEEKEND
9. ソフィーのプレリュード SOPHIE'S PRELUDE
10. 50年目の旋律 FIFTY YEARS THEME

★ボーナス・トラック
11. おかえりなさい秋のテーマ(絹のシャツを着た女) LADY IN A SILKEN SHIRT

All Songs Composed & Arranged by Kazuhiko Katoh
All Lyrics Written by Kazumi Yasui
Produced by Kazuhiko Katoh

Recorded at Hansa "By The Wall", W.Berlin, July `80

MUSICIANS

Kazuhiko Katoh - Vocal, Guitar, Electronics
Kenji Omura - Guitar, Zoo
Haruomi Hosono - Bass, Moog, ULT Sound, Electronics, Percussions
Yukihiro Takahashi - Drums, ULT Sound, Percussions
Akiko Yano - Acostic Piano, Prophet5, Xylophone
Ryuichi Sakamoto - Acostic Piano, Prophet5
Toru Okada - Organ, Prophet5, Orchestration
Nobuyuki Shimizu - Prophet5, Orchestration
Hideki Matsutake - Synthesizer Programming
Nanako Satoh - Vocal
Kouichi Makigami - Voice
Gunter Melde - Strings
Heinz von Hermann - Saxophone
Yukihiro Takahashi, Haruomi Hosono & Ryuichi Sakamoto appears through the courtesy of Alfa Records.
Toru Okada appears courtesy of Crown Records.
Nanako Satoh appears courtesy of Invitation/Victor Musical Industries Inc.
Koichi Makigami appears courtesy of Toshiba/Emi.
Akiko Yano appears courtesy of Yano Music/Japan Record.




■Disc 3『ベル・エキセントリック』Belle Excentrique 1981年7月25日
1. ロスチャイルド夫人のスキャンダル SCANDALE DE Mme ROTHCHILD
2. 浮気なGigi GIGI, LA DANSEUSE
3. Amerian Bar BAR AMERICAIN
4. ディアギレフの見えない手 DIAGHLEV, L'HOMME-ORCHESTRE
5. ネグレスコでの御発展 LES NUITS FOLLES DE L'HOTEL NEGRESCO (作曲:加藤和彦)

6. バラ色の仮面をつけたMme M MASQUE ROSE DE Mme M
7. トロカデロ TROCADERO
8. わたしはジャン・コクトーを知っていた JE CONNAISSAIS JEAN COCTEAU
9. Adieu, mon Amour
10. Je Te Veux (作曲:エリック・サティ)

All song written & arranged by kazuhiko katoh

Except "JE TE VEUX" Composed by Erik Satie arranged by Ryuichi Sakamoto
"MASQUE ROSE DE Mme M" , "JE CONNAISSAIS JEAN COCTEAU" arranged by Katoh and Sakamoto
"DIAGHILEV, L'HOMME-ORCHESTRE" , "ADIEU, MON AMOUR" arranged by Katoh and Shimizu
"LES NUITS FOLLES DE L`HOTEL NEGRESCO" , "TROCADERO" arranged by Shimizu

Lyrics written by Kazumi Yasui

Recorded at Le Chateau, Paris, April 1981

MUSICIANS

Kazuhiko Katoh - Vocal, Guitar
Kenji Omura - Guitar
Yukihiro Takahashi - Drums
Haruomi Hosono - Bass
Ryuichi Sakamoto - Acostic Piano, Chamberlin, Prophet5
Akiko Yano - Acostic Piano
Nobuyuki Shimizu - Acostic Piano, Synthesizer, Marimba, Tympani
Hideki Matsutake - MC-8
Nadia Dancourt - Voice

Yukihiro Takahashi, Haruomi Hosono & Ryuichi Sakamoto appears through the courtesy of Alfa Records.
Akiko Yano appears courtesy of Yano Music / Japan Record.


 紙ジャケット盤音源
パパ・ヘミングウェイ(紙ジャケット盤音源) / 加藤和彦


うたかたのオペラ(紙ジャケット盤音源) / 加藤和彦


ベル・エキセントリック(紙ジャケット盤音源) / 加藤和彦


 加藤和彦の、いわゆるヨーロッパ三部作と言われる作品群は、加藤の創作活動のピークを示す傑作群として認知されている。しかし、これらの作品がCD化されるにあたって受けた処遇は、作品の価値にふさわしいものとはいえなかった。
 そもそもは、これら三部作発表後の1982年に、それらからの楽曲で選曲制作された「アメリカン・バー」という編集アルバム(未CD化)に話は遡る。このアルバムではデジタル・リミックスが施され、オリジナルとは雰囲気が異なるものが使用された。特に、「パパ・ヘミングウェイ」からの“レイジー・ガール”と「うたかたのオペラ」からの“ルムバ・アメリカン”での、佐藤奈々子のヴォーカルがカットされていたことは、ファンから非難の声が上がった。その他僕が気づいた点では、“ルムバ・アメリカン”の始まりがフェイド・インでなく、いきなりフル・ヴォリュームで始まっている点。
 そしてこれらのリミックス音源は三部作のCD化の際にも適用されてしまった。以降CDでは一貫してリミックス音源が使用され続ける状態が続いた。ことに2004年の紙ジャケ化CDにおいても、これらのリミックス音源が適用されたままであったことは、ファンからの強い反感を呼び、レコード会社がCDの返品返金対応をすると言う事態にまでなった。この紙ジャケCDで、加藤自身が「復刻に当たりオリジナル・マスターなどを慎重に聴いたのだが(中略)あえてなにも手を加えてはいない」と宣言していたことが却って事態を困窮させた。加藤の真意として、「リミックス音源」を是として、「オリジナル・アナログ音源」を非とした意図があったのか、それとも、単にレコード会社のミスであったのか、今となっては知りようもない。いずれにせよ、ファンは、忸怩たる思いで三部作のCDと向き合わざるを得ない状況が長く続いたのである。
 それが、この、2014年早春に発売されたCDブック「バハマ・ベルリン・パリ~加藤和彦ヨーロッパ三部作」において、ついにオリジナル・マスターからの初CD化が成ったのである。3枚分まとめて7千円強という価格は安いとは言い難かったが(コスパ的には充分すぎるくらい元は取れるのではあるが)、ファンにとってはこれは起死回生の出来事であった。更に嬉しいことに、アナログ時代の既発表音源とは言え、オリジナル・アルバムには未収録であったボーナス・マテリアルが3曲追加されていた。2015年初夏にオリジナル・フォーマットでの再発がなされた時はこれらのボーナスは残念ながら漏れてしまったが、音源は、モチのロン、このCDブックでも使用されたオリジナル・マスターの音源が使用されたのであった。めでたしめでたし。(今回は、問題のリミックス音源も、紙ジャケ音源として添付したのでお暇な方は聴き比べてみて欲しい。)

 とまぁ、ファンにしてみれば、CDが本命、付属の薄っぺらい本はただのおまけ、という認識であったと思います。僕もそれは同じで、いざ、今回この三部作の日記を書くまではろくに目も通していなかったゆえ、慌てて読み込もうとしている次第。そのうえで、この加藤和彦版「薄い本」のレビューもせねばなるまい、と、今から蛇足的補足を書き上げようとしているのであります。
 …(読んでる)…(まだ読んでる),(半分読んだので、ちょっとトイレ休憩をした)…(残り半分を読んでる、読んでる、読んでる)…。(読み終わった!)。
 いやみなさん、これはやっぱり実物を買って読んでください、…って言っても通用しないですよね(笑)。えっと、目次を抜書きしておきましょう。雰囲気は伝わるでしょう。各見出し冒頭の数字はページ数です。

 2 刊行にあたって  2 牧村憲一 4 大川正義
 8 パパ・ヘミングウェイ
  8 アルバム・クレジット 10 レコーディング秘話(折田育三)、歌詞 14 ライナーノーツ(今野雄二)
 18 うたかたのオペラ
  19 アルバム・クレジット 20 レコーディング秘話(折田育三)、歌詞
 30 ベル・エキセントリック
  30 アルバム・クレジット 32 レコーディング秘話@PARIS(折田育三)、歌詞 38 レコーディング秘話@TOKYO(大川正義)、歌詞 40 ライナーノーツ(海野弘)
 44 参加ミュージシャンが語る“ヨーロッパ三部作”
  45 小原礼 坂本龍一 46 清水信之 高橋幸宏 47 松武秀樹 矢野顕子(50音順)
 48 資料
  48 加藤和彦直筆コード譜 安井かずみ直筆歌詞 トラック・シート
  58 記事再録「加藤和彦『ベル・エキセントリック』」(『サウンド&レコーディング・マガジン2010年3月号』より)
 63 CD収録曲

 加藤の没後に作られた冊子なので、加藤自身の言葉が殆ど無いのが悲しいところですが、裏方たちの言葉は充分に臨場感があります。加藤がいかに一つ一つの出音にこだわったか、みたいな話が随所に出てくるのは、裏方がメインの語り部になっているからでしょうね。もう少し、曲作りの風景みたいなのも知りたいという気がしますが、それは、まぁ、例えば、本人が語り遺した「エゴ 加藤和彦、加藤和彦を語る」みたいな本で確認したほうが良いのでしょう。

 さて、この日記では、このCDブック固有の「特徴」について述べたので、次の日記から、各CDについて述べていきましょう。と言っても、今更言を要することもない名作ばかりではありますがね。

 加藤和彦関連日記
アグネス・ラム / I AM Agnes Lum アグネス・ラムです / with Love さよならは言わない
モップス / モップスと16人の仲間+2
梓みちよ / 夜会服で… + 耳飾り
加藤和彦/ぼくのそばにおいでよ(紙ジャケット仕様)
中山ラビ/MUZAN
アグネス・チャン / ヒット・コレクション
愛・おぼえていますか / 飯島真理 / 中島愛
伊藤つかさ/さよなら こんにちは/不思議の国のつかさ
伊藤つかさ/つかさ
加藤和彦/薬師丸ひろ子/探偵物語/野蛮人のように オリジナル・サウンドトラック
沢田聖子/卒業 +5
加藤和彦/エゴ 加藤和彦、加藤和彦を語る(CD付き音楽本)
高岡早紀 / ル・フェティッシュ
大空はるみ / はるみのムーンライトセレナーデ / VIVA
永田真代 / セクシズム

テーマ : J-POP
ジャンル : 音楽

【CD聴く】サイモン&ガーファンクル/Wednesday Morning, 3 A.M. - from The Collection (5CD+DVD) #SimonAndGarfunkel #WednesdayMorning3Am


サイモン&ガーファンクル/The Collection

サイモン&ガーファンクル/The Collection (5CD+DVD)




サイモン&ガーファンクル/水曜の朝、午前3時



Wednesday Morning, 3 A.M.(+3) / Simon & Garfunkel, Full Album


All compositions by Paul Simon except as indicated


1. You Can Tell the World (Bob Gibson/Bob Camp) 2:47
2. Last Night I Had the Strangest Dream きのう見た夢 (平和の誓い) (Ed McCurdy) 2:11
3. Bleecker Street 霧のブリーカー街 2:44
4. Sparrow すずめ 2:49
5. Benedictus (Traditional) 2:38
6. Sound of Silence 3:08

7. He Was My Brother 私の兄弟 (Paul Kane) 2:48
8. Peggy-O (Traditional) 2:26
9. Go Tell It on the Mountain 山の上で告げよ (Traditional) 2:06
10. Sun Is Burning 太陽は燃えている (Ian Campbell) 2:49
11. Times They Are A-Changin' 時代は変わる (Bob Dylan) 2:52
12. Wednesday Morning, 3 A.M. 水曜の朝、午前3時 2:13

13. Bleecker Street [Demo Version] 霧のブリーカー街 (デモ・バージョン) 2:46
14. He Was My Brother [Alternate Take 1] 私の兄弟 (別テイク1) 2:52
15. Sun Is Burning [Alt. Take 12] 太陽は燃えている (別テイク12) 2:47

Personnel

Paul Simon - acoustic guitar, vocals
Art Garfunkel - vocals
Barry Kornfeld - acoustic guitar
Bill Lee - acoustic bass
Uncredited musician - banjo on "Last Night I Had the Strangest Dream" (Chris Charlesworth says that this is "probably Simon")

Released October 19, 1964
Recorded March 10-31, 1964


 勢いのある一曲目で、もうこのアルバムは買い!決定!、と言う感じ。と言っても、ここまで勢いのある曲は他に“Go Tell It on the Mountain 山の上で告げよ”くらいで、後は比較的緩やかなテンポの曲が並ぶ。
 ポール・サイモン(ギターと歌)の自作曲は半分くらいで、後は伝承曲やカヴァーです。基本はギター伴奏のみ。全体にアート・ガーファンクル(歌)の声は控えめで、ポール・サイモンがリード・ヴォーカルをとっている曲が多めな印象。初めて聴いた時はどちらが主旋律を歌っているのか区別がつかなかったのですが、どうも、サイモン主旋律の曲が多いように聴こえます。
 このアルバムは何と言っても“Sound of Silence”のオリジナル・ヴァージョンにとどめを刺すでしょう。サイモンのギター一本をバックに、ここではガーファンクルが左チャンネルで主旋律を歌い、サイモンが右チャンネルで3度下のハモりを付けています。シンプルだが美しさが際立ち、聴いていてうっとりしてしまう。さすが彼らの代表曲となるだけはあります。後にこのテイクにバック・ミュージシャンの演奏をダビングしてヒット・シングルとなるのは御存知の通り。サイモンはその蛮行に遺憾の意を示したそうですが、それはまた別の話。
 この曲にはちょっとした個人的な思い出話があります。大学時代、合唱団をバックにこの曲のギターを弾いたことがあるのです。提案したのは僕で、先輩たちは総反対。「こんな暗い曲できるか」とまでは言われませんでしたが、新入生歓迎演奏会で演るという選曲だったので、もっと希望に満ちた曲のほうが良いだろうと言う、妥当な反対意見だったのですが、パート・リーダー権限で強引に押し切ったのでした。声部は、オリジナルに則った男声二部で、無謀にも僕が耳コピして譜面を作りました。僕が耳コピできるくらいだから、それほど難しいハーモニーというわけではありません。合唱団のメンバーにしてみれば楽勝の内容。で、迎えた本番の演奏。この曲はお聴き頂けば分かる通り、何度か曲がブレイクして、ギターソロになる箇所があります。これを、僕は、ことごとく間違えたのです。合唱は完璧でしたが、ギターは最低の出来。この曲を強引に推した僕の面目は丸つぶれ、というオチでした。今だから笑い話にしていますが、当時は深く傷ついたものでした(笑)。
 まぁ、そんな私的な話はともかくとして。このS&Gの1stには他にも素敵な演奏がたくさん詰まっています。中でも“Benedictus”は大変美しい出来で、異なるシンプルな追旋律をハモり合う二人の歌声が大変美しい。曲は宗教曲から引っ張ってきたのでしょう。元は賛美歌なのではないでしょうか。
 当時はフォーク・ソングが流行っていた時期らしく、その手の軽くて爽やかな印象の演奏も多いです。“Last Night I Had the Strangest Dream きのう見た夢 (平和の誓い)”“Bleecker Street 霧のブリーカー街”“Wednesday Morning, 3 A.M. 水曜の朝、午前3時”等など。なお、“He Was My Brother 私の兄弟”の Paul Kane と言うのはサイモンの変名。何故昔の変名をそのまま使ったのかは解りませんが、出版権とかの関係だったのかも。
 “Sparrow すずめ”は、「誰がちっぽけな雀のことなんか気にかけるもんか」と言う内容の曲で、サイモンのシリアスな面が出た楽曲。
 “Go Tell It on the Mountain 山の上で告げよ”は一曲目に匹敵するアップテンポの曲。ギター伴奏のみで見事なグルーヴを聴かせています。元はゴスペル・ソングらしい。マヘリア・ジャクソンの演奏が有名らしいので、いつかは聴いてみたい。
 “Sun Is Burning 太陽は燃えている”はメジャー・キーの穏やかな曲ですが、歌詞の内容は反原爆のプロテスト・ソングです。原爆を太陽に例えるというのは広島民としては(少なくとも僕にとっては)耳タコな比喩なのですが、(正直勘弁して欲しい。そもそも太陽は核融合だが原爆は核分裂で、原理が相当異なる。核反応という大掴みな括りでは本質を見誤ってしまう)1960年代当時の西欧では目新しいプロテストだったのでしょう。
 “Times They Are A-Changin' 時代は変わる”はお馴染みディランの代表曲の一つですが、ここではサイモンのリード・ヴォーカルにガーファンクルのつけるハーモニーが素晴らしい出来となっています。
 正直、かなりイケてるアルバムだとぼくは思うのですが、なぜだか、発表当初は全く受けなかったらしい。失意のサイモンは、かつてクラブ廻りをしていたイギリスに移り、ソロ・アルバムを作るのですが、それはまた別の機会に譲るとしましょう。

■サイモン&ガーファンクル日記
15/10/28 The Collection (5CD+DVD)

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD入手】サイモン&ガーファンクル/The Collection (5CD+DVD) #SimonAndGarfunkel #TheCollection


サイモン&ガーファンクル/The Collection




サイモン&ガーファンクル/水曜の朝、午前3時



サイモン&ガーファンクル/サウンド・オブ・サイレンス



サイモン&ガーファンクル/パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム



サイモン&ガーファンクル/ブックエンド



サイモン&ガーファンクル/明日に架ける橋




サイモン&ガーファンクル/セントラルパーク・コンサート [DVD]


All compositions by Paul Simon except as indicated

WEDNESDAY MORNING, 3 A.M.(1964)

1. You Can Tell the World (Bob Gibson/Bob Camp) 2:47
2. Last Night I Had the Strangest Dream きのう見た夢 (平和の誓い) (Ed McCurdy) 2:11
3. Bleecker Street 霧のブリーカー街 2:44
4. Sparrow すずめ 2:49
5. Benedictus (Traditional) 2:38
6. Sound of Silence 3:08

7. He Was My Brother 私の兄弟 (Paul Kane) 2:48
8. Peggy-O (Traditional) 2:26
9. Go Tell It on the Mountain 山の上で告げよ (Traditional) 2:06
10. Sun Is Burning 太陽は燃えている (Ian Campbell) 2:49
11. Times They Are A-Changin' 時代は変わる (Bob Dylan) 2:52
12. Wednesday Morning, 3 A.M. 水曜の朝、午前3時 2:13

13. Bleecker Street [Demo Version] 霧のブリーカー街 (デモ・バージョン) 2:46
14. He Was My Brother [Alternate Take 1] 私の兄弟 (別テイク1) 2:52
15. Sun Is Burning [Alt. Take 12] 太陽は燃えている (別テイク12) 2:47


SOUND OF SILENCE(1966)
All compositions by Paul Simon except as indicated

1. Sound of silence 3:08
2. Leaves that are green 木の葉は緑 2:23
3. Blessed 3:16
4. Kathy's song キャシーの歌 3:21
5. Somewhere they can't find me どこにもいないよ 2:37
6. Anji (Davey Graham) 2:17

7. Richard Cory 2:57
8. Most peculiar man とても変わった人 2:34
9. April come she will 4月になれば彼女は 1:51
10. We've got a groovy thing goin' はりきってゆこう 2:00
11. I am a rock 2:50

12. Blues run the game (bonus track) (Jackson C. Frank) 2:55
13. Barbriallen (previously unreleased) (Traditional) 4:06
14. Rose of Aberdeen (previously unreleased) (Traditional) 2:02
15. Roving gambler (previously unreleased) (Traditional) 3:03


PARSLEY, SAGE, ROSEMARY & THYME(1966)
1. Scarborough Fair/Canticle スカボロー・フェア/詠唱 (Traditional, arranged by Paul Simon, Art Garfunkel) 3:10
2. Patterns 2:42
3. Cloudy (Paul Simon, Bruce Woodley) 2:10
4. Homeward bound 早く家へ帰りたい 2:30
5. Big bright green pleasure machine プレジャー・マシーン 2:44
6. 59th Street bridge song (feelin' groovy) 59番街橋の歌(フィーリン・グルーヴィー) 1:43

7. Dangling conversation 夢の中の世界 2:37
8. Flowers never bend with the rainfall 雨に負けぬ花 2:10
9. Simple desultory philippic (or how I was Robert McNamara'd into Submission) 簡単で散漫な演説 2:12
10. For Emily whenever I may find her 2:04
11. Poem on the underground wall 地下鉄の壁の詩 1:52
12. 7 o'clock news/Silent night 7時のニュース/きよしこの夜 (Josef Mohr, Franz Gruber) 2:01

13. Patterns (unreleased version) 2:53
14. Poem on the underground wall (unreleased version) 地下鉄の壁の詩 1:51


BOOKENDS(1968)
1. Bookends Theme ブックエンドのテーマ 0:32
2. Save The Life Of My Child わが子の命を救いたまえ 2:49
3. America 3:34
4. Overs 2:14
5. Voices Of Old People 老人の会話 (Simon, Art Garfunkel) 2:07
6. Old Friends 旧友 2:46
7. Bookends Theme ブックエンドのテーマ 1:16

8. Fakin' It 3:14
9. Punky's Dilemma パンキーのジレンマ 2:10
10. Mrs. Robinson 4:02
11. A Hazy Shade Of Winter 冬の散歩道 2:17
12. At The Zoo 動物園にて 2:21

13. You Don't Know Where Your Interest Lies 君の可愛い嘘 2:17
14. Old Friends (Demo) 旧友 (デモ) 2:11


BRIDGE OVER TROUBLED WATER(1970)
1. Bridge over troubled water 明日に架ける橋 4:52
2. El condor pasa (If I Could) コンドルは飛んで行く (Daniel Alomia Robles, English lyrics by Paul Simon, arranged by Jorge Milchberg) 3:06
3. Cecilia いとしのセシリア 2:55
4. Keep the customer satisfied キープ・ザ・カスタマー・サティスファイド(ご機嫌いかが) 2:33
5. So long Frank Lloyd Wrightフランク・ロイド・ライトに捧げる歌 3:41

6. The Boxer 5:08
7. Baby driver 3:14
8. Only living boy in New York ニューヨークの少年 3:58
9. Why don't you write me 手紙が欲しい 2:45
10. Bye bye love 2:55
11. Song for the asking 1:49

12. Feuilles-O (Demo) 木の葉は落ちて (デモ) (Traditional) 1:45
13. Bridge over Troubled Water (Demo Take 6) 明日に架ける橋 (デモ テイク6) 4:46


The CONCERT IN CENTRAL PARK(DVD)
1. Mrs. Robinson
2. Homeward Bound
3. America
4. Me And Julio Down By The Schoolyard
5. Scarborough Fair
6. April Come She Will
7. Wake Up Little Susie
8. Still Crazy After All These Years
9. American Tune
10. Late In The Evening
11. Slip Slidin' Away
12. A Heart In New York
13. The Late Great Johnny Ace
14. Kodachrome/Maybellene
15. Bridge Over Troubled Water
16. 50 Ways To Leave Your Lover
17. The Boxer
18. Old Friends
19. Bookends
20. 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy)
21. The Sound Of Silence
22. Late In The Evening

 サイモン&ガーファンクルのオリジナル・アルバム5枚に、2001年再発時のボーナス・トラックと、1981年再結成時のライヴDVDをつけたもの。輸入盤のみの販売。
 DVDは多分PAL方式で、国内のプレイヤーでは再生できないと思うんだが、なにせ、僕が買った盤は、DVDの代わりにもう一枚「明日に架ける橋」が入っていたので…。orz 販売元にゴネて、DVD購入費用出させたが、販売者にとっては災難だっただろうなぁ。新品だったから、明らかにレコード会社のミスだったんだが。(^_^;
 S&Gのコンプリート物というと、最近出た、再結成ライヴが多数入っているボックスセットもあるが、そちらはオリジナル・アルバム群にボートラがない。再結成ライヴには思い入れがないので、僕にはこちらで充分。ただこちらの「The Collection」には、「卒業」のサントラと「グレイテスト・ヒッツ」が入っていない。それぞれでしか聴けない音源があるので、それは中古CDでフォローすることにした。歌詞や解説は、以前買った「サイモンとガーファンクル全集」(オリジナル・アルバム5枚を3枚のCDにまとめたもの)に付属していたものをデータ化。
 と言うわけで、S&G、聴きこんでいきます。

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD入手】アルバート・アイラー / マイ・ネーム・イズ・アルバート・アイラー #AlbertAyler #MyNameIsAlbertAyler


マイ・ネーム・イズ・アルバート・アイラー


My Name Is Albert Ayler / Albert Ayler, Full Album


1. 自己紹介 Introduction by Albert Ayler - 1:15
2. バイ・バイ・ブラックバード Bye Bye Blackbird (Mort Dixon, Ray Henderson) - 7:19
3. ビリーズ・バウンズ Billie's Bounce (Charlie Parker) - 5:59
4. サマータイム Summertime (George Gershwin, Ira Gershwin, DuBose Heyward) - 8:46
5. オン・グリーン・ドルフィン・ストリート On Green Dolphin Street (Bronislaw Kaper, Ned Washington) - 9:05
6. C.T. (Albert Ayler) - 12:01

Personnel

Albert Ayler - tenor saxophone (tracks 3-6), soprano saxophone (track 2), voice (track 1)
Niels Brosted - piano (tracks 2-5)
Niels-Henning Orsted Pedersen - bass (tracks 2-6)
Ronnie Gardiner - drums (tracks 2-6)

Released 1964
Recorded January 14, 1963 at the Danish National Radio Studios, Copenhagen, Denmark


 Singin'、呻吟、Swingin'…。そんな地口をついつぶやいてしまいたくなるほど、ここでのアイラーのサックスは唸(うな)っています。
 一般にはフリー・ジャズの範疇で語られるアイラーですが、フリーとはすなわち既存の器に嵌(は)め込めないこと也、と、言うのがよく分かります。オーネット・コールマンがフリー・ジャズの始祖とされますが、両者は似ているようで似ていません。いや、似てないようで芯は同じというべきなのでしょうか?。いささか混乱して来ますが、本来言葉にならない音世界を無理矢理に言葉に落とし込もうとしているのだから無理も無いでしょう。ただ、言えるのは、

 アイラーは難しくない。

 1トラック目のアイラー自身の“自己紹介”(マジでアイラーが無伴奏で自己紹介を語っている)に続いてフェイド・イン気味に入ってくる“バイ・バイ・ブラックバード”の冒頭から鳴り響くサックスを聴けば、

 アイラーは解る。

 それぐらい個性が明確。あいや、ブラインドでアイラー区別つくんか言われたら、わたたた、と、なるけど。でも、とにかく、アイラーのサックスはそれ自体で世界が一つ出来ています。聴く方はその世界にどっぷり浸かればいいだけ。何も難しいことはありません。
 ラストの曲を除けばスタンダード・ナンバーばかりですが、正直、お馴染みの、と言う感じはしません。「あっ、どうも、初めまして」、と言う感じの演奏ばかりです。“サマータイム”がこんなんなっちゃうか、みたいな感じはありますけど、そもそも曲目表見てなければなんの曲かわからんかったし。みたいなこと書くと、えぇ?、難しそう!、と、言われそうですが、

 アイラーは難しくない。

 と宣言済みなので、くどくは言いません。音源添付しているので、ぜひ聴いてください。いやまぁ、これを読んでいる人にいかに音源を聴く気にさせるかが肝ではあるのですけれども。(^_^;
 個人的なベスト・プレイはピアノ無しの“C.T.”。世評では“サマータイム”の絶唱が名高い。どちらを採るかは貴方次第です。


 このアルバムは、長らくアイラーのデビュー・アルバムとして扱われていたものだ。けれども、近年の研究では、これ以前に吹きこまれた録音もある事が判明しており、この国内盤のライナーにも言及がある。しかし、ま、それは些細な事だろう。いずれにせよアイラーの最初期の姿に違いはないのだから。そして、困ったことにというべきなのか、面白いことにというべきなのか、よくわからないのだけれども、このアルバムの時点ではまだアイラーの個性は確立されていないらしい。え~、こんだけエグい音出していていてかよー、と、思うが、最初期の吹き込みなんだから、よく考えて見れば当然である。ここからアイラーがどう変わっていったのか、深くなったのか、ねじ曲がったのか、純になったのか、なんとも言えないのだけれども(だってアイラーのアルバムこれしか持ってないんだもん)、気になるミュージシャンがまた一人増えてしまったようで、嬉しいやら、大変やら(笑)。
 次に買うのは名盤の誉れ高い「スピリチャル・ユニティー」か、死の間際の凄演「ラスト・レコーディングVol.2」か。う~ん、悩むなぁ。

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

【CD入手】ポール・マッカートニー/ウイングス/スピード・オブ・サウンド【デラックス・エディション】(2CD) #PaulMcCartney #Wings #WingsAtTheSpeedOfSound





Wings At The Speed of Sound / Wings/Paul McCartney, Full Album



Wings At The Speed of Sound, Bonus Audio / Wings/Paul McCartney



All songs written by Paul and Linda McCartney, except where noted.

ディスク:1
1. 幸せのノック Let 'Em In 5:10
2. ザ・ノート・ユー・ネヴァー・ロウト The Note You Never Wrote(lead vocal by Denny Laine) 4:19
3. 僕のベイビー She's My Baby 3:06
4. 愛の証し Beware My Love 6:27
5. ワイノ・ジュンコ Wino Junko (Jimmy McCulloch/Colin Allen)(lead vocal by Jimmy McCulloch) 5:19

6. 心のラヴ・ソング Silly Love Songs 5:53
7. クック・オブ・ザ・ハウス Cook of the House (lead vocal by Linda McCartney) 2:37
8. やすらぎの時 Time to Hide (Denny Laine)(lead vocal by Laine) 4:32
9. マスト・ドゥ・サムシング Must Do Something About It (lead vocal by Joe English) 3:42
10. サン・フェリー・アン San Ferry Anne 2:06
11. やさしい気持 Warm and Beautiful 3:12

ディスク:2
1. 心のラヴ・ソング (デモ) 2:45
2. 僕のベイビー (デモ) 3:46
3. メッセージ・トゥ・ジョー 0:24
4. 愛の証し (ジョン・ボーナム・ヴァージョン) 5:35
5. マスト・ドゥ・サムシング (ポール・ヴァージョン) 3:37
6. 幸せのノック (デモ) 4:19
7. やさしい気持 (インストゥルメンタル・デモ) 1:29

Personnel

Paul McCartney - vocals, acoustic, electric and bass guitars, keyboards, double bass
Linda McCartney - vocals, keyboards
Denny Laine - vocals, acoustic, electric and bass guitars, piano
Jimmy McCulloch - vocals, acoustic, electric and bass guitars
Joe English - vocals, drums, percussion

Additional musicians

Tony Dorsey - trombone
Thaddeus Richard - saxophone, clarinet, flute
Steve Howard - trumpet, flugelhorn
Howie Casey - saxophone
George Tidwell - trumpet

Released 25 March 1976
Recorded 5 January-4 February 1976
Abbey Road Studios, London


 後に「ウィングス・オーヴァー・アメリカ」として結実する全米ツアーの最中に作られた作品。
 レコード・コレクターズ誌に不定期掲載(現在はポールの特集の時だけ掲載)の漫画レコスケくんでは、「ヴィーナス・アンド・マース」と抱き合わせの駄作、みたいな可哀そうな評価を受けていたけれども、これはなかなかの佳作。とか書くと、「ポールの作品なんだから当然だろう!」と言う反論が来そうで怖いのですけれども。(^_^;
 ウィングス絶頂期の作品なので、悪かろうはずもないんですけど、やはりファンとして気になるのは、ポールのヴォーカル曲が半分しかないことでしょう。また、ポール作でない曲が二曲混じっている(“ワイノ・ジュンコ”“やすらぎの時”)のも心穏やかでないかもしれません。しかし僕は(あまり熱心なポールのファンでないせいかもしれませんが)、さほど気にすること無く楽しむことが出来ました。しかしまぁそれでも一応言っておくべきでしょう、「ポール、全員がリード・ヴォーカルを取って一流だったのは、あの4人だからなんだよ」と。
 ヒット・シングルの“幸せのノック”“心のラヴ・ソング”(評論家に「ポールはバラードしか書けない」と批評され、「馬鹿げたラヴ・ソングの何が悪い?」と切り返した曲)はもちろん名曲なんだけど、個人的には、静かな佇(たたず)まいのバラード“やさしい気持”が特に気に入りました。こういう曲でアルバムを締めるというのがポールらしくて素敵。その他の曲も、ポップなものからしっとりしたバラードまで揃っていて、聴き飽きません。マァ、「ポールはロックン・ローラーだ!」と信じ込みたい人にはいささか不満の残る内容かも知れませんが。僕は「ポールはロックン・ローラーでないからこそ素晴らしい」と思っているので満足です。って、また不用意に敵を作ったような気がする。(^_^;
 ボーナス・オーディオは22分弱と、収録時間的には物足りないのですが、内容は素晴らしいです。と言うのも、デモ・ヴァージョンが4曲入ってるんですが、これらが、惚れ惚れするような出来。特に“心のラヴ・ソング (デモ)”は、ピアノの弾き語りながら、ヴォーカルが多重録音されており、凝り性なポールらしく、聴き応え充分。今までのポールのアーカイヴ・シリーズでは、こういったデモ音源等の収録はほとんど無かっただけに嬉しい内容ですね。

■ポール・マッカートニー日記
15/08/27 ヴィーナス・アンド・マース【デラックス・エディション】(2CD)
14/11/30 ラム【デラックス・エディション】(2CD)
14/02/07 ウイングス・オーヴァー・アメリカ【通常盤】(2CD)
13/08/03 ウイングス・オーヴァー・アメリカ【スーパー・デラックス・エディション】(3CD+DVD)
10/11/03 バンド・オン・ザ・ラン【スーパー・デラックス・エディション】(3CD+DVD)

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD雑感】今月CDチェンジャーにセットしたCDたち。


レッド・ツェッペリン/Ⅳ


マイルス・デイヴィス / Steamin'


マイルス・デイヴィス / Relaxin'


キング・クリムゾン / アイランズ ~40周年記念エディション


フェイセズ / 1970-1975:You Can Make Me Dance, Sing Or Anything


フェイセズ / The First Step

マイルスは強引に2in1のCD-Rに。フェイセスは最近出たBOXから。

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 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。

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