【CD雑感】ウェストミンスター・レーベルの衝撃。(ハイドン/エルデーディ弦楽四重奏曲など。) #Westminster #Haydn #ViennaKonzerthausQuartet

「ハイドン/弦楽四重奏曲第79,77,78番《エルデーディ》1/2」ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団
「ハイドン/弦楽四重奏曲第75,76,80番《エルデーディ》2/2」ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団
ハイドン:弦楽四重奏曲集(3)ハイドン:弦楽四重奏曲集(3)
(1996/09/21)
ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団

商品詳細を見る
ハイドン:弦楽四重奏曲集(4)ハイドン:弦楽四重奏曲集(4)
(1996/09/21)
ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団

商品詳細を見る

1998/05/22(金)に同時購入。
第76番《五度》、第77番《皇帝》、第78番《日の出》など。

「ハイドン/弦楽四重奏曲第63,65,68番《第3トスト》1/2」ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団
「ハイドン/弦楽四重奏曲第64,65,67番《第3トスト》2/2」ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団
ハイドン:弦楽四重奏曲集(1)ハイドン:弦楽四重奏曲集(1)
(1996/09/21)
ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団

商品詳細を見る
ハイドン:弦楽四重奏曲集(2)ハイドン:弦楽四重奏曲集(2)
(1996/09/21)
ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団

商品詳細を見る

1998/05/25(月)に同時購入。
第67番《ひばり》など。

ハイドン/弦楽四重奏曲 第79番 ニ長調 第一楽章/ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団



 僕は昔、ハイドンの弦楽四重奏曲を全部揃えようという(当時としては)無謀な試みにチャレンジしていました。(まぁ、挫折して、そのまま今に至るのですが。(^_^;)今だと、ネットで検索すれば安価な全集がいくらでも(というほどハイドンはメジャーではないが)見つかりますが、当時は、レコード屋の店頭を丹念にチェックしていく必要が有りました。(今思うと、店員さんに訊いて、レコード会社のカタログを調べてもらえばよかったと思うのですが、当時の僕は今以上に人見知りだったので、店員さんにアクセスするなんて、とてもとても、でした。)そんな地味な行脚(あんぎゃ)をしている頃のある週末に、1950年台に録音されたモノ・ミックスのCDを見つけました。それが、当時のMCAビクターがリマスターCD化した、ウェストミンスター・レコードの再発盤でした。
 ウェストミンスターは、アメリカにあったレコード会社で、当時普及し始めたばかりのLPレコードに良録音を多く残していました。当時の僕はそんな知識もなく、「'50年代のMONO録音か。音は悪いだろうけど、ハイドンを揃えるためには背に腹は代えられないかな」と、不遜な思いでその2枚のCD「弦楽四重奏曲第79,77,78番《エルデーディ》1/2」と「弦楽四重奏曲第75,76,80番《エルデーディ》2/2」を試しに買ってみたのでした。なぜ、「'50年代のMONO録音だから音が悪い」と思い込んだのか、今となっては不思議です。この時点では既に、バディ・ホリーやリトル・リチャードの'50年代のアナログLPを入手し、そのストレートな良音質に触れていたのに。確かに、UKロックでは、ストーンズやキンクスなど、'60年代初頭でも歪みのある音で、ローファイ録音されたアルバムを出していました。しかし、ホリーやリチャードのUSロックはそう言ったものとは一線を画していました。なのに、僕は、「'50年代のMONO録音だから音が悪い」と思い込んでいたのです。
 そういったおかしな偏見を持ったまま、そのCDを家に持ち帰り、実際に再生して聴いてみた時の驚きは今でも忘れられません。
 思いもよらぬほど柔らかで、透き通った音が出てきました。
 その音に驚いた僕は、週明けにウェストミンスターの残りのハイドンの四重奏曲「弦楽四重奏曲第63,65,68番《第3トスト》1/2」と「弦楽四重奏曲第64,65,67番《第3トスト》2/2」を続けざまに入手しました。《エルデーディ》に比べれば知名度の低い《第3トスト》ですが、その音はやはり素晴らしく、大いに僕を満足させました。
 演奏していたのは、ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団という、当時のウィーン・フィルの有志によって結成された四重奏団でした。正直、演奏の良し悪しは僕にはわからないのですが、出てくる音の優雅さには見事にハマりました。
 オーディオ的な音の良し悪しを言えば、ダイナミックレンジも周波数特性も、その後のアナログ録音の豊かさを思えば不足気味の音なのですが、なんというか、限られた条件の中での、音のまとめ方が上手い、とでも言うのでしょうか。すっかりそのセンスのいい音に魅せられてしまいました。
 これが、僕と、ウェストミンスターとの、長い旅路の始まりとなったのです。
 今では、第二期までの室内楽を中心としたラインナップはコンプリートしたのですが、そこへ至るまでは本当に長い道のりが有りました。まぁ、多分日記では書かないと思いますが(笑)、機会があればウェストミンスターの名盤をぼつぼつと紹介していきたいと思っています。
スポンサーサイト

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

【CD入手】ハンク・モブレー/モブレーズ・メッセージ/モブレーズ・セカンド・メッセージ #HankMobley #MobleysMessage #MobleysSecondMessage

モブレーズ・メッセージ
Mobley's Message

輸入盤等はこちらから。


モブレーズ・セカンド・メッセージ
Mobley's Second Message

輸入盤等はこちらから。



ハンク・モブレー / モブレーズ・メッセージ
1. バウンシン・ウィズ・バド Bouncing with Bud (Bud Powell) (MONO)
2. 52丁目のテーマ 52nd Street Theme (Thelonious Monk) (MONO)
3. マイナー・ディスターバンス Minor Disturbance (Mobley) (MONO)
4. オー・プリヴァーヴ Privave (Charlie Parker) (MONO)
5. リトル・ガール・ブルー Little Girl Blue (Lorenz Hart, Richard Rodgers) (MONO)
6. オルタネイティング・カレント Alternating Current (Mobley) (MONO)

Hank Mobley - tenor saxophone
Donald Byrd - trumpet (except #5)
Barry Harris - piano
Doug Watkins - bass
Art Taylor - drums
Jackie McLean - alto saxophone (#4 only)

Recorded July 20, 1956

Full Album


 テナー・サックス奏者、ハンク・モブレーのプレスティッジ・レコードでの初リーダー作。これ以前にブルーノート・レコードに1955年の吹き込みが有って(「ハンク・モブレー・カルテット」)、それが多分リーダー作としては初でしょう。
 モブレーのサックスはとにかく柔らかく温かく穏やかです。大好きであります!。語り口も朴訥としてて、親近感を覚えます。
 基本編成はドナルド・バードのトランペットを従えた二管クインテット。バードはモブレーをうまく立てて、邪魔をすることはありません。
 B面では、ジャッキー・マクリーンのアルト・サックスを従えた三管セクステットの“オー・プリヴァーヴ”、モブレーのみのワンホーン・カルテット“リトル・ガール・ブルー”と、いろんな編成が楽しめます。
 個人的には、ワンホーン・バラードの“リトル・ガール・ブルー”にク~っ!と来ますなぁ!。もちろん、“オー・プリヴァーヴ”でのマクリーンもいい仕事してます。
 取り上げている曲の半分はビ・バップのスタンダード。バド・パウエル(ピアノ)の“バウンシン・ウィズ・バド”をはじめ、セロニアス・モンク(ピアノ)の“52丁目のテーマ”、チャーリー・パーカー(アルト・サックス)“オー・プリヴァーヴ”と言った具合です。それらのビ・バップ的な(モンクはちょっと毛色が違うけど)尖(とんが)った曲を、暖かみのあるモブレーが採り上げている所に味があると思います。
 また、モブレーはコンポーザーとしても才能を発揮していくのですが、ここでも、各面の締めに自作曲を持ってきています。特に出来が良いという訳でもないですけど、なかなかこれも趣(おもむ)きがある、と、思いますね。



ハンク・モブレー / モブレーズ・セカンド・メッセージ
1. ジーズ・アー・ザ・シングス・アイ・ラヴ (Harold Barlow, Benny Harris)(MONO)
2. メッセージ・フロム・ザ・ボーダー (MONO)
3. エクスレント (MONO)
4. ザ・レイテスト (MONO)
5. アイ・シュッド・ケア (Sammy Cahn, Axel Stordahl, Paul Weston) (MONO)
6. クレイジオロジー (Benny Harris) (MONO)

All compositions by Hank Mobley except as indicated

Hank Mobley - tenor saxophone
Kenny Dorham - trumpet
Walter Bishop - piano
Doug Watkins - bass
Art Taylor - drums

Recorded:July 27, 1956

Full Album



 そしてこちらは、プレスティッジでの2作目。なぜかプレスティッジでは2作しかリーダー作出してませんが、これ以降、ブルーノートで意欲的に作品を発表していくことになります。
 前作に引き続き「メッセージ」がタイトルに付いた由来は、アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズ出身だから、と言う事のようですが、そんなに当たっていたのか、ジャズ・メッセンジャーズ?。それとも、そうでもしなければ売れないほど知名度なかったか、モブレー?。そこら辺はよく分かりませんが、他にも、タイトルにメッセージとついたアルバムがサヴォイからも出てます。
 「ザ・ジャズ・メッセージ・オブ・ハンク・モブレー Vol.1」
 「ザ・ジャズ・メッセージ・オブ・ハンク・モブレー Vol.2」
 さて、前作では、ドナルド・バードのトランペットと組んでいたモブレーですが、ここでは、先輩バッパー、ケニー・ドーハムのトランペットと組んでいます。ドーハム、と聞いて、僕の熱心な読者の方(そんな人いるのか?(^_^;)なら、遠い記憶を呼び覚ますでしょう。そう、ハーブ・ゲラー(アルト・サックス)の「ファイア・イン・ザ・ウェスト」の項でべた褒めしていた、あのトランペッターです。彼は、件のジャズ・メッセンジャーズに置いて、モブレー、さらにベースのダグ・ワトキンスとともに立ち上げメンバーの一人で有りました。(他はピアノにホレス・シルバー、ドラムスはもちろんアート・ブレイキー。)そんな縁もあってのここでの共演でしょう。
 そのモブレーとドーハム参加のメッセンジャーズ盤ですが、僕はこれ↓しか知らないんですが、名盤のほまれ高いアルバムであります。
ザ・ジャズ・メッセンジャーズ・アット・ザ・カフェ・ボヘミア 完全版ザ・ジャズ・メッセンジャーズ・アット・ザ・カフェ・ボヘミア 完全版
(2001/06/20)
ザ・ジャズ・メッセンジャーズ

商品詳細を見る

その他のエディション、輸入盤等はこちらから。
 僕が持っているのは二枚組完全盤なんですが、他にもバラ売りだったり、オリジナル通りの不完全盤(オリジナル通りなのにそういう言い方も変だが(^_^;)だったりと、いろいろな仕様が出ているようです。購入時には、曲目をよく調べて、納得された上で購入されますように。
 「モブレーズ・セカンド・メッセージ」に戻りまして。このアルバムは、モブレーの温かみのあるテナーももちろん聴きものなのですけれども、同じく暖色系の、ドーハムのトランペットも大きな聴き物となります。むしろ、モブレーよりも前に出ている感さえ有って、モブレーのファンには物足りないかも(笑)。なにせアルバム一曲目のテーマ・ソロの先発がドーハムからですからねぇ。いや、もちろん、モブレーのサックスもしっかり堪能出来ますけどね。でも僕はドーハムも好きなので、コレはこれでカシアスかと。え?、日本語がおかしい?。いやいや、カシアスと言えば、クレイ。カシアス・クレイといえば、後のモハメッド・アリ。すなわち、「これもアリだよ~ん。」
 見事なギャグが炸裂したところで、今回はこの辺りで。m(_ _)m

 と言う感じで、暖色系テナー奏者、ハンク・モブレーを二枚ご紹介しました。僕の一番好きなテナー奏者であります。これからも、ちょぼちょぼレビューするかもしれませんが、なにとぞお引き立ての程を。

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

【CD聴く】ヴェルヴェット・アンダーグラウンド / VU / アナザー・ヴュー #VelvetUnderground #VU #AnotherView

VU
VU

1. キャント・スタンド・イット May 20, 1969 *
2. ステファニー・セッズ February 13, 1968** *
3. シーズ・マイ・ベスト・フレンド May 14, 1969
4. リサ・セッズ October 1, 1969 *
5. オーシャン June 19, 1969

6. フォギー・ノーション May 6, 1969 *
7. インサイド・ユア・ハート February 14, 1968 ** *
8. ワン・オブ・ジーズ・デイズ September 23, 1969 *
9. アンディーズ・チェスト May 13, 1969
10. アイム・スティッキング・ウィズ・ユー May 13, 1969 *

All tracks written by Lou Reed except "Foggy Notion" (Reed, Morrison, Yule, Tucker, Weiss).

John Cale - viola, bass guitar, celesta and backing vocals on "Stephanie Says" and "Temptation Inside Your Heart"
Sterling Morrison - guitar, backing vocals
Lou Reed - vocals, guitar
Maureen Tucker - percussion, lead vocals on "I'm Sticking with You"
Doug Yule - bass guitar, keyboards, lead guitar on "One of These Days", lead vocals on "She's My Best Friend", backing vocals on "I Can't Stand It", "She's My Best Friend", "Lisa Says", "Foggy Notion", "One of These Days", "Andy's Chest", and "I'm Sticking with You"

Released February 1985
Recorded 1968-69, New York City

 *:「ピール・スローリー・アンド・シー」にも収録された曲。
 **:「ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート45周年記念盤」にも収録された曲。

Full Album without "Stephanie Says"




アナザー・ヴュー
アナザー・ヴュー

1. ハヴ・ア・リアル・グッド・タイム・トゥゲザー (Lou Reed) September 30, 1969
2. アイム・ゴナ・ムーヴ・ライト・イン September 27, 1969
3. ヘイ・ミスター・レイン(ヴァージョン1) May 29, 1968 **
4. ライド・イントゥ・ザ・サン(インストゥルメンタル・ヴァージョン) September 5, 1969
5. コニー・アイランド・スティーブルチェイス May 6, 1969

6. ゲス・アイム・フォーリング・イン・ラヴ(インストゥルメンタル・ヴァージョン) December 5, 1967 **
7. ヘイ・ミスター・レイン(ヴァージョン2) May 29, 1968 * **
8. フェリーボート・ビル (Reed, Morrison, Yule, Tucker) June 19, 1969
9. ロック&ロール (Lou Reed) June 19, 1969 * ***

All songs written and composed by Lou Reed, John Cale, Sterling Morrison and Maureen Tucker, except where noted.

John Cale - viola, bass guitar on "Hey Mr. Rain" (version one), "Guess I'm Falling in Love" and "Hey Mr. Rain" (version two)
Sterling Morrison - guitar, backing vocals, bass guitar on "Hey Mr. Rain"
Lou Reed - vocals, guitar, piano
Maureen Tucker - percussion
Doug Yule - bass guitar, keyboards, backing vocals

 *:「ピール・スローリー・アンド・シー」にも収録された曲。
 **:「ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート45周年記念盤」にも収録された曲。
 ***:「ローデッド スペシャル・ヴァージョン」にも収録された曲。

Full Album without "Hey Mr.Rain (Version I)"



 サード・アルバムを出した後に、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドが制作していた「幻の4thアルバム」が有ったというのは、マニアには早い頃から知られていたようです。僕はちっともマニアではないので、それらの音源が、公式に「VU」や「アナザー・ヴュー」として発表された経緯や時期はよく知らないのですけれども…。まぁ、そういったことは、CD買ってライナー読めよ(笑)。英語わかんなきゃ国内盤買えよ(笑)。
 これらの音源のうち、1968年に録音されたものは、ジョン・ケイル時代の未発表音源で、「幻の4thアルバム」とは無関係です。でまぁ、それらの音源は「ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート45周年記念盤」でも聴くことができるんですね。そいで、そっちのほうで言及しちゃったので、ケイル時代の楽曲は今回はパスね。「幻の4thアルバム」関連の音源に絞ってみていきます。

 ライヴでは“フォギー・ノーション”“キャント・スタンド・イット”“オーシャン”“アイム・ゴナ・ムーヴ・ライト・イン”“アイム・スティッキング・ウィズ・ユー”と言った曲がバリバリ演奏されていました。“~ムーヴ・ライト・イン”はここでのスタジオ版はインストですが、ライヴではしっかり歌詞ありで演ってましたね。ファンはこれらの「レコードになっていない曲」を聴いて狂喜していたのでしょうか。

 “キャント・スタンド・イット”と“フォギー・ノーション”、“ハヴ・ア・リアル・グッド・タイム・トゥゲザー”は無性にかっこいいロックン・ロール。“フォギー・ノーション”で歌われている「calamine lotion」て、コースターズの“Poison Ivy”(ストーンズが1stEPでカヴァーしてました(^_^;)で歌われていたアレでしょうか。なんかの薬なんですかね。
 “コニー・アイランド・スティーブルチェイス”は、ポップに仕上げようとして失敗した、て感じで、あんまり印象に残らない曲です。
 “アンディーズ・チェスト”は陽気な佇(たたず)まいで陽気なリズムの楽曲。どこかユーモラスな印象もありますね。
 “アイム・スティッキング・ウィズ・ユー”は、サードの“アフター・アワーズ”に続く紅一点モーリン・タッカーのリード・ヴォーカル曲。今回はルー・リードも一緒にデュエットしていて、なかなか微笑ましいですね。
 “シーズ・マイ・ベスト・フレンド”は一流のポップ・ソング。もちろん、ルー・リードの事ですから、ここでの「彼女」は恋愛対象ではなく、文字通り「友達」なのでしょうね。例えば、“リサ・セッズ”に出てくる「リサ」がそうだったりするのでしょうか。この曲は美しいバラードです。リードの「~セッズ」ものは、美しい楽想の曲が多いように思います。
 “オーシャン”は、リードにとっては自信作らしいのですが、正直だらだらした楽曲で、どこが良いのか、僕にはさっぱりわからないです。「ローデッド」のセッションでも採り上げていたようですが、結局物にならず、ヴェルヴェッツ脱退後の1stソロで採り上げています。他にも1stで取り上げた曲は“I Can't Stand It”“Lisa Says”“Ride Into The Sun”と言ったところ。
 リードがソロになってから採りあげ直した曲は他にも在って、“アンディーズ・チェスト”が「トランスフォーマー」(1972)、“シーズ・マイ・ベスト・フレンド”が「コニー・アイランド・ベイビー」(1976)に収録されています。僕はこれらは音源としては持っているのですが、諸事情有ってちゃんと聴きこんでいません。
 “フェリーボート・ビル”は、途中に印象的なブレイクをうまく配し、楽しい出来になっています。
 “ライド・イントゥ・ザ・サン”は歌入れ用のオケのようですが、これだけでも存分に美しいですね。「ピール・スローリー・アンド・シー~ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・ボックス」では歌入りヴァージョンが発表されました。「ローデッド」のレビューの時に歌入りヴァージョンに言及しようと思いますが、はたして覚えているか(笑)。
 “ワン・オブ・ジーズ・デイズ”はゆったりしたテンポですがポップな楽曲。ルー・リードの裏声がちょっと面白いですね。
 インストの“アイム・ゴナ・ムーヴ・ライト・イン”はブルース・マナーの楽曲で、なかなかノリが良いです。カラオケ、と言うよりは、インスト曲として完成させようとしたフシが見られますねぇ。全編リード・ギターが入っているし。あるいは「ライヴで演ってるあの曲でジャムってみようぜ」と言うノリだったのでしょうか。
 “ロック&ロール”は、この時期の録音とクレジットされていますが、「ローデッド」収録のものと基本は同じテイク。「ローデッド」通常盤でカットされたコーダ(だったかな)を復元したヴァージョンとなっています。

 とまぁ、だらだら感想を書いてきましたが、これらの楽曲のクォリティからするに、「幻の4thアルバム」は、完成間近だったのではないでしょうか。サウンドの傾向としては、「Ⅲ」に在った静謐さは後退し、よりポップな方向性に振れているように思います。これらの音源が当時ちゃんとしたアルバムとして発表されていたら、ヴェルヴェッツの人気や評価はどう変わっていたか…。多分相変わらず売れなかったとは思いますが(笑)。









ルー・リード/ヴェルヴェット・アンダーグラウンド 過去レビュー
ルー・リード Original Album Classics
【CD入手等】ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ~45週年記念スーパー・デラックス・エディション(6CD) 他
【CD入手】ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート
【CD聴く】Ⅲ from ピール・スローリー・アンド・シー~ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・ボックス(5CD)

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD聴く】ヴェルヴェット・アンダーグラウンドⅢ from ピール・スローリー・アンド・シー(5CD) #VelvetUnderground #VelvetUnderground3rd

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドⅢ
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドⅢ

Side-A
1. キャンディ・セッズ
2. ホワット・ゴーズ・オン
3. サム・カインダ・ラヴ
4. ペイル・ブルー・アイズ
5. ジーザス
Side-B
6. ビギニング・トゥ・シー・ザ・ライト
7. アイム・セット・フリー
8. ザッツ・ザ・ストーリー・オブ・マイ・ライフ
9. 殺人ミステリー
10. アフター・アワーズ

Lou Reed - lead and rhythm guitar, piano, lead vocals except as noted, verse co-vocals on "The Murder Mystery"
Sterling Morrison - rhythm and lead guitar, verse co-vocals on "The Murder Mystery", backing vocals
Maureen Tucker - percussion, lead vocals on "After Hours", chorus co-vocals on "The Murder Mystery", backing vocals
Doug Yule - bass guitar, organ, lead vocals on "Candy Says", chorus co-vocals on "The Murder Mystery", backing vocals

Released March 1969
Recorded November-December 1968


ピール・スローリー・アンド・シー~ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・ボックスピール・スローリー・アンド・シー~ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・ボックス
(2001/11/21)
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド

商品詳細を見る
Peel Slowly & SeePeel Slowly & See
(1990/07/31)
Velvet Underground

商品詳細を見る

ピール・スローリー・アンド・シー~ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・ボックス(5CD)
ディスク:4(Ⅲ(2.~11.)+α)
1. ホワット・ゴーズ・オン(ライヴ)(Problems In Urban Living / Live at La Cave 1968)
2. キャンディ・セッズ
3. ホワット・ゴーズ・オン
4. サム・カインダ・ラヴ
5. ペイル・ブルー・アイズ
6. ジーザス
7. ビギニング・トゥ・シー・ザ・ライト
8. アイム・セット・フリー
9. ザッツ・ザ・ストーリー・オブ・マイ・ライフ
10. 殺人ミステリー
11. アフター・アワーズ
12. フォギー・ノーション(「VU」収録曲)
13. アイ・キャント・スタンド・イット(「VU」収録曲)
14. アイム・スティッキング・ウィズ・ユー(「VU」収録曲)
15. ワン・オブ・ジーズ・デイズ(「VU」収録曲)
16. リサ・セッズ(「VU」収録曲)
17. イッツ・ジャスト・トゥー・マッチ(ライヴ)(Live At The End Of Cole Avenue:1st Night)
18. カウンテス・フロム・ホンコン(デモ)

III Full Album




 のっけからエクスキューズになってすいませんですが、僕はヴェルヴェット・アンダーグラウンドのサード・アルバムを持っていません。(^_^;
 持っているのは「ピール・スローリー・アンド・シー~ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・ボックス」の中のサード・アルバム・パートです。全曲フォローされているので、コレはこれでいいのですが、ただ、ミックスが、通常流通しているものと違うのです。熱心なファンなら、このサード、エンジニアの手になる通常ミックスと、ルー・リードが監修した「クローゼット・ミックス」があることをご存知かと思います。後者は、ヴォーカルがオン気味なのが特徴で、初期流通盤にわずかに採用されたものの、すぐに通常ミックスのものに差し替えられてしまいました。
 で、現在流通しているCDは多分通常ミックスだと思うんですが、「ピール~」に収録されたものは、「クローゼット・ミックス」の方なのです。なので、僕は通常ミックスを知りません。だから、皆さんが聴いているものと、僕がレビューするものは、そもそもモノが違う可能性が大なのです。が、まぁしかし、たかが少々のミックス違いでそれほど違いはないような気もしないでもありません。ま、ウダウダ言ってるくらいなら、通常ミックスのCD買って聴いてみればいいじゃんか、と、言われそうですが、それは、嫌だ(笑)。
 というのも、今までの流れからすると、今年、サード・アルバムの45周年記念盤が出るのではないかと踏んでいるのです。おそらく、何らかの形でクローゼット・ミックスは絡んでくるでしょうし、通常ミックスも当然採用されるでしょう。そして、多分、それだけではない何らかのプラスαがつくのではないかと。(未発表ライヴ音源!?。)どうせなら、その45周年記念盤(ほんまに出るんかいな(笑))を手にしたいと思っているので、今は通常盤には手を出さないでいるのです。

 と言うわけで、以下は、あくまで、「クローゼット・ミックス」のみを聴いた感想。

 静謐な印象のアルバムです。
 静かなアルバムになった理由を、ギターのスターリング・モリスンは「(エフェクター類の)機材が盗まれたんだ。ひどい目に遭った。でも透明なサウンドでプレイすることは気にならなかった。」と言っていますが、どこまでマジな発言なのか…。セカンドが騒々しくなった理由は「VOX社と保証契約を結んだから」みたいなこと言っとったし…。
 人によっては、前衛性を受け持っていたジョン・ケイルが抜けたからではないか、と、言うのですが、そんな単純なものでしょうか。ルー・リードは「僕はもう一枚セカンドみたいなアルバムを作ろうとは思わなかった。僕達のもう一つの側面を明らかにしなきゃ、て事だったんだ。セカンドのような音だけで評価されてしまうのは避けなければならない事だった。」と言っています。

 アルバムの幕開けは、新加入したベースのダグ・ユールがリード・ヴォーカルを取る“キャンディ・セッズ”。あまりにも美しいバラードです。コーダ部分のコーラス・ワークは天国的とも言えそう。
 その静けさを引き裂くかのように騒々しい“ホワット・ゴーズ・オン”が始まりますが、騒がしい曲はこれ以外は“ビギニング・トゥ・シー・ザ・ライト”のみ。あとの曲は不気味な静けさをたたえた曲が多いです。
 特に、“ペイル・ブルー・アイズ”“ジーザス”の二連発は戦慄的です。美しすぎて怖いのです。そんな曲、ヴェルヴェッツ以外の誰が演れるのか。(いやまぁ、見渡せば意外といるとは思うんだけどね。(^_^;)
 “ジーザス”は、キリストに救いを乞う内容が「軟弱すぎる」として、それまでのヴェルヴェッツのファンからは批判された曲です。向こうの人達は宗教が絡むと色々と面倒くさいんでしょうね。日本に住んでいる僕としては、このシンプルな美しさに浸(ひた)りたいところです。
 “サム・カインダ・ラヴ”“アイム・セット・フリー”“ザッツ・ザ・ストーリー・オブ・マイ・ライフ”と言った、周辺の曲も、静かな佇(たたず)まいがアルバムの彩りとなっています。
 “ビギニング・トゥ・シー・ザ・ライト”は、ケイル在籍時にもレコーディングされていて、そのヴァージョンは「ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート~45週年記念盤」で聴くことが出来ます。個人的にはそちらのテイクのほうが好きですね。スッキリしていていて。こちらの本ちゃんヴァージョンの方は、ルー・リードの歌いこみが過ぎて、ソウルフルを通り越し演歌の世界に行っている…、と、言うと明らかに言いすぎですが。(なら言うなよ。(^_^;)それにしても、歌い込むことによって、旋律の抑揚が過多になるというのは、シンガーにとっては避けられないものなのでしょうか。…うん、まぁ、こっちはこっちで好きだけどね。(^^ゞ
 “殺人ミステリー”はなんとも不思議な曲です。4人のメンバーがてんでに勝手なことを歌っている感じです。いや、もちろん、きちんと構成されていて、楽曲としての完成度は高いのですが。しかし、歌詞を見ても何を言っているのかさっぱりわからない。
 “アフター・アワーズ”はドラムスのモーリン・タッカーのリード・ヴォーカル・デビュー曲です。タッカーはヴォーカルの吹き込みの時、恥ずかしすぎて、リード以外のメンバーを全員スタジオから追い出してしまったそうです。リードはそんなタッカーを眺めて楽しんでいたのでしょうか。バンドのマスコット的に可愛がっていたのかもしれませんね。あ、ちなみに、タッカーはヴェルヴェッツの紅一点です、念のため。リードはゲイなのでタッカーに性的な興味は持ってなかったとは思いますが(後年女性と結婚してますけど…(^_^;)。いずれにせよ、この曲は、不気味な美しさの漂うこのアルバムの、暖かみのあるコーダとなっています。


 なお、「ピール~」のディスク4には、同時期のライヴ音源が2曲と、通称「ロスト・アルバム」と呼ばれる幻の4thアルバムの音源を収録した「VU」からの音源も収録されていますが、それについては、それぞれのアルバムをレビューするときに触れていきたいと思います。なお“カウンテス・フロム・ホンコン”は純然たる未発表曲。


ルー・リード/ヴェルヴェット・アンダーグラウンド レビュー一覧
ルー・リード Original Album Classics
【CD入手等】ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ~45週年記念スーパー・デラックス・エディション(6CD) 他
【CD入手】ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD聴く】ブルース・スプリングスティーン / 明日なき暴走 - from The COLLECTION 1973-84 (8CD import) 他 #BruceSpringsteen #BornToRun

Bruce Springsteen The Collection 1973-84Bruce Springsteen The Collection 1973-84
(2010/08/17)
Bruce Springsteen

商品詳細を見る

The COLLECTION 1973-84 (8CD import)




明日なき暴走(紙ジャケット仕様)【2012年1月23日・再プレス盤】明日なき暴走(紙ジャケット仕様)【2012年1月23日・再プレス盤】
(2012/01/23)
ブルース・スプリングスティーン

商品詳細を見る

 輸入盤等はこちらから。

BORN TO RUN(明日なき暴走)(August 25, 1975)
1. Thunder Road 涙のサンダー・ロード
2. Tenth Avenue Freeze-Out 凍てついた十番街
3. Night 夜に叫ぶ
4. Backstreets 裏通り

5. Born to Run 明日なき暴走
6. She's The One 彼女でなけりゃ
7. Meeting Across The River
8. Jungleland

The E Street Band
Bruce Springsteen - lead vocals, lead and rhythm guitars, harmonica, percussion
Roy Bittan - piano, Fender Rhodes, organ, harpsichord, glockenspiel, background vocals on all tracks except "Born to Run"
Clarence Clemons - saxophones, tambourine, background vocals
Danny Federici - organ and glockenspiel on "Born to Run"
Garry W. Tallent - bass guitar
Max Weinberg - drums on all tracks except "Born to Run"
Ernest "Boom" Carter - drums on "Born to Run"
Suki Lahav - violin on "Jungleland"
David Sancious - piano, organ on "Born to Run"
Steven Van Zandt - Guiter, background vocals on "Thunder Road", horn arrangements

Additional musicians
Wayne Andre - trombone
Mike Appel - background vocals
Michael Brecker - tenor saxophone
Randy Brecker - trumpet, flugelhorn
Richard Davis - double bass on "Meeting Across The River"
David Sanborn - baritone saxophone

Producer Bruce Springsteen, Mike Appel, Jon Landau

Released August 25, 1975
Recorded Record Plant, New York
914 Sound Studios, Blauvelt, New York
May 1974 - July 1975

Full Album



 「僕はロックン・ロールの未来を見た。その名はブルース・スプリングスティーンと言う。」
"I saw rock and roll future, and its name is Bruce Springsteen."
 1974年にスプリングスティーンのライヴを観たロック評論家ジョン・ランドーは、リアルペーパー誌に絶賛のコラムを書き、その中での上述の一文を記しました。この言葉は、今ではロックを聴く者なら知らぬ者のない有名な言葉となりました。そのランドーをプロデューサーに招いて製作された、1975年8月25日発売のサード・アルバム『明日なき暴走 (Born to Run) 』は、発売1週間後にチャートトップ10に入り、10月18日付けチャートで3位となるヒットとなり、スプリングスティーンはついにブレイクします。しかし、その後、当時のマネージャー、マイク・アペルと泥沼の裁判に突入し(どういう裁判だったのかはよく知らないのですが)、1978年まで新作の発表はかないませんでした。
 さて、その3rdアルバムですが。突出感が凄い。各曲が個性的で、エッジが立っていて、グッと引きつけられるものを持っています。なおかつ、互いに打ち消し合うこと無く引き立て合い、見事な調和を示しています。
 1st、2ndと聴き進めてきて、2nd「青春の叫び」はやっぱりエエな~、などとのん気なことを思っていましたが、この「明日なき暴走」の前ではさすがに霞(かす)んでしまいます。2ndまでは鳴かず飛ばずだったスプリングスティーンですが、ここに来て、ツボを掴(つか)んだという感じでしょうか。
 彼はアルバムについてこんな風に言っています。
 「ボブ・ディランのような詩を書き、フィル・スペクターのようなサウンドを作り、デュアン・エディのようなギターを弾き、そして何よりもロイ・オービソンのように歌おうとしたんだ。」 "I wanted a record with words like Bob Dylan that sounded like Phil Spector-but, most of all, I wanted to sing like Roy Orbison. "
 僕の記憶が正しければ、これは、ロイ・オービソンのロックの殿堂入りの時にプレゼンテーターを務めたスプリングスティーンがオービソンを讃えて言った言葉だったと思います。wikiで調べたら、1987年のことですね。(wikiの英語版はデュアン・エディの項がすっぽり抜けている。けしくりからんな。)
 さて、ここまでアルバムの概略を書いてみて、改めて一曲づつにコメントをつけるなんてことは、これ以上にない野暮なことのように思えます。今回はアルバム全曲の再生リストのYoutubeも貼ったことだし…。
 あぁ、それでも、動画を再生することに躊躇している人の後押しになればと思い、蛇足とは知りつつ、各曲の感想を記すことにしましよう。
 “涙のサンダー・ロード”は静かな出だしのミディアム・ナンバーですが、途中からバンド・サウンドになり、大いに盛り上がります。
 “凍てついた十番街”は前曲の勢いを引き継いだロックン・ロール・ナンバー。
 “夜に叫ぶ”はイントロのギターのストロークも印象的な快作。この曲にかぎらず、サウンド・アレンジが実に効果的に配されています。
 “裏通り”は、「Hide on the Backstreets」という繰り返しが印象的なミディアム・テンポの楽曲。
 ここからB面に移り、目の覚めるようなドラムスのフィル・インで“明日なき暴走”が始まります。タイトル曲の風格をたたえた堂々たるR&Rナンバーです。
 “彼女でなけりゃ”は、「ハッ!、ハッ!」という掛け声が印象的。ボ・ディドリー・ビートが気持ちいいですね。
 “Meeting Across The River”個人的に、このアルバムで一番理解に苦しむ曲。あまりにも地味な曲ですが、スプリングスティーンの狙いはどこに有ったのでしょうか。
 そしてアルバムを締めくくる一大叙事詩の“Jungleland”。じっくり始まり、ビートが乗っていきます。こういう大曲でアルバムを締めるというのは、佐野元春もパクってましたね。パクるというと言葉が悪いが(笑)。
 と言うわけで、このアルバムの特徴を一言で言うなら「一筋縄では行かないR&Rアルバム」でしょうか。全体を貫くトーンは間違いなくR&Rなのですが、それだけでない工夫が凝らされています。さぁ、動画を再生してみたい気になりましたか?。では、幸運を祈ります!。







明日なき暴走 -30th Anniversary Edition明日なき暴走 -30th Anniversary Edition
(2005/11/23)
ブルース・スプリングスティーン

商品詳細を見る

明日なき暴走 30周年記念ボックス【CD+2DVD】明日なき暴走 30周年記念ボックス【CD+2DVD】
(2005/10/03)
ブルース・スプリングスティーン、Bruce Springsteen 他

商品詳細を見る

Born to Run: 30th Anniversary 3-Disc Set [CD & DVD]Born to Run: 30th Anniversary 3-Disc Set [CD & DVD]
(2005/11/15)
Bruce Springsteen

商品詳細を見る

Born to Run: 30th... + 2 Dvd'sBorn to Run: 30th... + 2 Dvd's
(2005/11/10)
Bruce Springsteen

商品詳細を見る

[DVD]
1975/11/18(Tue)Hammersmith Odeon London / Bruce Springsteen & The E Street Band
01. introduction 0:16
02. Thunder Road 5:55
03. Tenth Avenue Freez-Out 3:49
04. Spirit In The Night 7:31
05. Lost In The Flood 6:43
06. She's The One 5:26
07. Born To Run 4:16
08. The E Street Shuffle / Having A Party (Sam Cooke) 13:10
09. It's Hard To Be A Saint In The City 5:28
10. Backstreet 7:22
11. Kitty's Back 17:14
12. Jungleland 9:38
13. Rosalita (Come Out Tonight) 10:09
14. 4th Of July Asbury Park (Sandy) 6:57
15. Detroit Medley 7:12
Good Golly Miss Molly (Robert Blackwell/John Marascalco)
C.C.Rider (Ma Rainey/Lena Arant)
Jenny Jenny (Richard Penniman/Enotris Johnson)
etc....
16. For You 8:39
17. Quarter To Three (F.Guida/G.Andrson/J.Roysterg/G.Barge) 6:47
18. outro 3:00

Bruce Springsteen - Vo, Gt
Roy Bittan - Pf
Clarence Clemons - Sax, Perc
Danny Federici - Key
Garry Tallent - Bass
Steven Van Zandt - Gt, Vo
Max Weinberg - Ds


[DVD]
1973/5/1(Tue)Ahmanson Theater Los Angels
01. Spirit In The Night 5:24
02. Wild Billys Circus Story 5:33
03. Thundercrack 9:32

Bruce Springsteen - Vo, Gt, Pf
Clarence Clemons - Sax, Perc
Danny Federici - Key
Garry Tallent - Bass, Tuba
Vinnie Lopez - Ds

Hammersmith Odeon Full Concert



 さて、「明日なき暴走」には、30周年記念盤があります。CD+2DVDと言う組み合わせで、CDは単なるリマスター物なので特筆することはないのですが、DVDはちょっとすごい。本アルバム発表3ヶ月後の英国はハマースミス・オデオンでのライヴ映像が一枚。もう一枚はなんてこと無いメイキング・オブ・「明日なき暴走」のドキュメンタリーですが、おまけ扱いで、1973年のライヴが3曲収録されている。1stの約4ヶ月後の演奏。このうち、ハマースミス・オデオンでの音源がCD化されています。
ライヴ・アット・ハマースミス・オデオン,1975ライヴ・アット・ハマースミス・オデオン,1975
(2006/04/19)
ブルース・スプリングスティーン

商品詳細を見る
Hammersmith Odeon, London '75Hammersmith Odeon, London '75
(2006/02/23)
Bruce Springsteen

商品詳細を見る

 しかしまぁ、ここは、1973年の3曲のためにBOXを買うのがファンというものでしょう(笑)。
 だが、さて、普通の音楽ファンが、これらのライヴ映像/音源に、大枚はたく価値があるかというと、甚(はなは)だ疑問ではあります。(ドキュメンタリーは凡庸な出来なので論外。「基本的にピアノで作曲した」とか面白い発言も有りますが、それも日本語解説でネタばらしされてましたしね。)
 たしかに端正な良い演奏です。ライヴならではの長尺にアレンジされた曲や、ピアノ伴奏だけで歌い切る“Thunder Road”“For You”、曲調を大幅に変えてスロウ・テンポに生まれ変わった“The E Street Shuffle”…。これらはファンにはまたとないプレゼントでしょう。が、しかし、ライヴそのものの面白さはどうか?。あまりにもきっちり演奏されすぎていて、生演奏ならではのスリルが不足しているのではないでしょうか?。
 これは、以前スプリングスティーンが発表したライヴ・アルバム、「THE“LIVE”」(CDで3枚組、アナログで5枚組だったアレです)を聴いた時も感じたことでした。
 いや、これは、ストーンズみたいなグチャグチャなライヴを展開するバンドのファンならではの擦れっ枯らしな意見かもしれません。Amazonなどのレビューを見ても、勢いのある演奏を褒め称えるものが大半です。なので、あなたがスプリングスティーンのファンで、まだこのボックス・セットを持っていないなら(そんな人いるんだろうか?)、是非、僕のブログから(ここ重要!(笑))買って欲しい。
 まぁ、蛇足で言うなら、個人的に一番の聴きモノ見モノは、オールド・ロックン・ロールのカヴァー・メドレー“Detroit Medley”と、スプリングスティーンのアイドルだったゲイリーU.S.ボンズの“Quarter To Three”のカヴァーでしょうか。ここでのスプリングスティーンは、なるほど、ノリノリです。このグルーヴが全体を貫いていれば、僕もここまで辛口なこと言わないのにな。





ブルース・スプリングスティーン 過去レビュー
【CD入手】The COLLECTION 1973-84 (8CD import)
【CD聴く】GREETINGS FROM ASBURY PARK, N.J.
【CD聴く】The Wild,The Innocent&The E Street Shuffle

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD入手】ブッカーT.&MG's/Original Album Series #BookerTandTheMGs #GreenOnions #SoulDressing #AndNow #HipHugHer #DoinOurThing

Original Album SeriesOriginal Album Series
(2012/09/18)
Booker T. & The Mg's

商品詳細を見る



Green Onions / Booker T.& The Mg's
http://www.youtube.com/watch?v=_bpS-cOBK6Q


内容内訳
グリーン・オニオングリーン・オニオン
(2012/10/03)
ブッカー・T.&ザ・MG'S

商品詳細を見る

 輸入盤等はこちらから。

Green Onions / Booker T.& The Mg's
1. Green Onions (Steve Cropper, Booker T. Jones, Lewie Steinberg, Al Jackson, Jr) - 2:52
2. Rinky Dink (David Clowney, Paul Winley) - 2:39
3. I Got a Woman (Ray Charles, Renald Richard) - 3:31
4. Mo' Onions (Cropper, Jackson, Jones, Steinberg) - 2:52
5. Twist and Shout (Phil Medley, Bert Berns) - 2:09
6. Behave Yourself (Cropper, Jackson, Jones, Steinberg) - 3:51

7. Stranger on the Shore (Acker Bilk, Robert Mellin) - 2:25
8. Lonely Avenue (Doc Pomus) - 3:26
9. One Who Really Loves You (Smokey Robinson) - 2:22
10. You Can't Sit Down (Dee Clark, Kal Mann, Cornell Muldrow) - 2:48
11. A Woman, a Lover, a Friend (Sidney Wyche) - 2:31
12. Comin' Home Baby (Bob Dorough, Ben Tucker) - 3:12

Steve Cropper - guitar
Booker T. Jones - organ, bass guitar, guitar, keyboards
Lewie Steinberg - upright bass
Al Jackson, Jr. - drums
Recorded:June-August 1962
Released:October, 1962


ソウル・ドレッシングソウル・ドレッシング
(2012/10/03)
ブッカー・T.&ザ・MG'S

商品詳細を見る

 輸入盤等はこちらから。

Soul Dressing / Booker T.& The Mg's
1. Soul Dressing- 2:39
2. Tic-Tac-Toe - 2:33
3. Big Train - 2:31
4. Jellybread - 2:30
5. Aw' Mercy - 2:37
6. Outrage - 2:34

7. Night Owl Walk - 3:18
8. Chinese Checkers - 2:27
9. Home Grown - 3:12
10. Mercy Mercy - 2:35
11. Plum Nellie - 2:05
12. Can't Be Still - 2:00

All songs written by Steve Cropper, Al Jackson, Jr., Booker T. Jones, and Lewie Steinberg, except for "Outrage", by Cropper, Jackson, Steinberg, and William Allan, and the Don Covay cover "Mercy Mercy" (Don Covay, Ronald Alonzo Miller).

Booker T. Jones - organ, bass guitar, electric piano
Steve Cropper - guitar
Lewis Steinberg - bass guitar
Al Jackson, Jr. - drums
Donald "Duck" Dunn - bass guitar

Wayne Jackson - trumpet
Floyd Newman - baritone saxophone
Charles "Packy" Axton - tenor saxophone
Recorded:1965
Released:March, 1965


アンド・ナウアンド・ナウ
(2013/03/20)
ブッカー・T.&ザ・MG'S

商品詳細を見る

 輸入盤等はこちらから。

And Now! / Booker T.& The Mg's
1. My Sweet Potato (Steve Cropper, Booker T. Jones, Al Jackson, Jr.) - 2:45
2. Jericho (Traditional) - 2:35
3. No Matter What Shape (Your Stomach's In) (Granville Burland) - 3:00
4. One Mint Julep (Rudy Toombs) - 3:03
5. In the Midnight Hour (Steve Cropper, Wilson Pickett) - 2:56
6. Summertime (George Gershwin, Ira Gershwin, Dubose Heyward) - 4:40

7. Working in the Coal Mine (Lee Dorsey, Allen Toussaint) - 2:46
8. Don’t Mess up a Good Thing (Oliver Sain) - 2:42
9. Think (Lowman Pauling) - 2:55
10. Taboo (Bob Russell, Margarita Lecuona) - 4:24
11. Soul Jam (Cropper, Donald "Duck" Dunn, Jones, Jackson) - 3:02
12. Sentimental Journey (Les Brown, Bud Green, Ben Homer) - 3:13

Steve Cropper - guitar
Booker T. Jones - organ, bass guitar, guitar, keyboards
Donald "Duck" Dunn - electric bass
Al Jackson, Jr. - drums
Recorded:1966
Released:November 1966



ヒップ・ハグ・ハーヒップ・ハグ・ハー
(2012/11/07)
ブッカー・T.&ザ・MG'S

商品詳細を見る

 輸入盤等はこちらから。

Hip Hug-Her / Booker T.& The Mg's
1. Hip Hug-Her (Steve Cropper, Donald "Duck" Dunn, Al Jackson Jr., Booker T. Jones) - 2:38
2. Soul Sanction (Cropper, Dunn, Jackson, Jones) - 2:37
3. Get Ready (Smokey Robinson) - 2:47
4. More (Riz Ortolani, Nino Oliviero) - 2:51
5. Double or Nothing (Cropper, Dunn, Jackson, Jones) - 2:54
6. Carnaby St. (Cropper, Dunn, Jackson, Jones) - 2:17

7. Slim Jenkins' Joint (Cropper, Dunn, Jackson, Jones) - 2:30
8. Pigmy (Mel Brown, Billy Larkin, Henry Swarn) - 3:56
9. Groovin' (Eddie Brigati, Felix Cavaliere) - 2:42
10. Booker's Notion (Cropper, Dunn, Jackson, Jones) - 2:24
11. Sunny (Bobby Hebb) - 3:27

Steve Cropper - guitar
Booker T. Jones - organ, bass guitar, guitar, keyboards
Donald "Duck" Dunn - bass
Al Jackson, Jr. - drums
Recorded:February 9, April 26, 1967
Released:June 1967


ドゥーイン・アワ・シングドゥーイン・アワ・シング
(2012/11/07)
ブッカー・T.&ザ・MG'S

商品詳細を見る

 輸入盤等はこちらから。

Doin' Our Thing / Booker T.& The Mg's
1. I Can Dig It (Cropper, Dunn, Jones, Jackson) - 2:41
2. Expressway (To Your Heart) (Kenny Gamble, Leon Huff) - 3:05
3. Doin' Our Thing (Cropper, Dunn, Jones, Jackson) - 4:02
4. You Don't Love Me (Willie Cobbs) - 2:49
5. Never My Love (Don Addrisi) - 2:46
6. The Exodus Song (Theme from Exodus) (Ernest Gold) - 2:38

7. The Beat Goes On (Sonny Bono) - 2:39
8. Ode to Billie Joe (Bobbie Gentry) - 4:02
9. Blue on Green (Cropper, Dunn, Jones, Jackson) - 2:28
10. You Keep Me Hanging On (Lamont Dozier, Eddie Holland, Brian Holland) - 4:51
11. Let's Go Get Stoned (Nickolas Ashford, Valerie Simpson, Josephine Armistead) - 2:56

Booker Jones - organ, bass, guitar, clavichord, keyboards
Steve Cropper - guitar
Al Jackson, Jr. - drums
Donald "Duck" Dunn - bass
Recorded:1968
Released:February, 1968



 マイミクさんとの(ネットでの)会話で、「やっぱ“グリーン・オニオンズ”くらい持ってないと駄目だよね」という話題で盛り上がって、急遽購入したBOXセット。しかし、もうひとつの代表曲“Time is Tight”はこのセットでは聴けないのであった。
 とは言え、5枚組でヴォリュームたっぷり、満足しております。
 ブッカー・T&ザ・MG's。昔STAXというアメリカの名門黒人音楽レーベルが有ったんですが、そのハウス・ミュージシャンだった人たちが結成したインスト・バンドです。面白いのは、黒人音楽のバンドなのに、ギターのスティーヴ・クロッパーやベースのドナルド・ダック・ダン等は白人だったこと。後にそのことを知ったエリック・クラプトン(英国のギタリスト、シンガー)が「白人なのに黒人音楽ができるのか!」と、驚いた、と言う(眉唾な)エピソードを生みました。
 彼らはオーティス・レディングやサム&デイヴなど、名だたる黒人シンガーのバックを努め、ヒットを産んでいきます。それと平行して、MG'sとしても活動しており、オーティスのモンタレー・フェスティバル出演や、スタックスのヨーロッパ巡業などで前座(と言っていいのかな)で演奏したりしています。もちろん、本ちゃんのシンガーたちの演奏が始まれば、バックで伴奏をつけていたわけです。
 そんなMG'sの繰り出す音楽は、人呼んで、ソウル・インスト。まぁ、歌無しソウルな訳ですな。どこらへんがソウルなのかは、僕にはよくわからないので省略しますが(^_^;、ブッカーTのオルガン/キーボードをフィーチャーし、なかなか快適な演奏を聴かせてくれます。ギター小僧の僕としては、スティーヴ・クロッパーのほどよく歪んだギターも聴きどころ。あんまし、「そもそもソウル・インストとは…」つって、しかつめらしく聴くものではないですな。気楽に聴き流せるたぐいの音楽だと思います。
 5枚組でも二千円未満とコスト・パフォーマンスは抜群なんですが、国内盤では一枚千円でバラ売りしてるので、出費を最低限に抑えたいという向きには、素直に“Green Onions”を収録した「グリーン・オニオン」が良いかと。“Time Is Tight”も聴きたいナ~、と言う人は、コスパ的にはどうなるか分かりませんが、編集物を探すことになると思います。いや、僕は面倒くさいから自分で探してくださいよ(笑)。まぁ、サクッと検索した感じだと、これ→「Very Best of Booker T & The Mg's」かな。まぁ、購入は自己責任で(笑)。
 1stの「Green Onions」は、いかにも表題曲のヒットに合わせて急造で作ったという感じで、(イヤ、実際はどうだったか知りませんが(^_^;)オリジナル曲以外に、カヴァー曲満載。ですが、なかなかごきげんな出来になっています。アイズレー・ブラザーズの“Twist and Shout”(オリジナルは Top Notes )なんか、こんな感じになっちゃうの、って感じで、笑っちゃうな(笑)。“I Got a Woman”はレイ・チャールズのあの曲ですね。
 続く2ndでは、一転してオリジナル中心(“Mercy Mercy”のみドン・コヴェイのカヴァー)。曲によってはホーンセクションもつけるという大盤振る舞いっぷり。でもまぁ、基本的なサウンドは変わりませんな。“Mercy Mercy”は、近年、ジミ・ヘンドリクスがドン・コヴェイのバックで演奏していたことが判明した楽曲ですが…。てか知らなかったのは僕だけで、マニアの間では有名だったのかな。まぁあんまり関係ないか。でも、モンタレーでMG'sとジミヘン共演してるよね~。(一緒に演奏したというわけではないけど。)このアルバム録音した時点では思いもよらなかったことだったろうね。
 2ndが売れなかったのかどうだか分かりませんが、3rdでは初心に帰って、カヴァー曲も多数織り交ぜた出来に。でまぁ、だからさぁ、基本的なサウンドは一緒なんだってば(笑)。出だしの曲がピアノで始まるのは目先を変えようってぇハラか?。“Jericho”は有名な黒人霊歌“ジェリコの戦い”。グラント・グリーンが「フィーリン・ザ・スピリット」で名演を聴かせていたので、聴き比べるのも一興。“One Mint Julep”は、レイ・チャールズも演ってた曲。ウィルソン・ピケットのヒット曲“In the Midnight Hour”や、ガーシュウィンの名曲“Summertime”、スタンダードの“Sentimental Journey”など、聴きやすい曲が多い。
 以降の二枚も適度にカヴァーを配し、やはりごきげんなサウンドに仕上がっています。て、ええかげんな端折(はしょ)り方すんなよな。(^_^; だって知ってる曲あんまり無いし…。あぁ、“You Keep Me Hanging On”はシュープリームスのアレね。でまぁ、しつこいようだけど、基本的なサウンドは…。(^^ゞ
 5枚通して言えるのは、かっこいいリフはオリジナル曲に多いような気がします。
 と言う感じで、初期のスタジオ作のセレクションによる5枚組なわけですが。あ~、これ、以降のアルバムも5枚で纏めてパート2作ってくんないかな。そしたら、“Time is Tight”も入るんじゃない?。密かに期待しつつこの項を終えます。ではでは。

テーマ : 洋楽
ジャンル : 音楽

【CD入手】フリートウッド・マック / Boston (3CD, Import) #FleetwoodMac #BostonTeaParty #PeterGreen #JeremySpencer #DannyKirwan

BostonBoston
(2013/11/19)
Fleetwood Mac

商品詳細を見る



Disc 1
1. Black Magic Woman (Peter Green) 6:45
2. Jumping At Shadows (Duster Bennett) 4:48
3. Like It This Way (Danny Kirwan) 4:28
4. Only You (Danny Kirwan) 4:23
5. Rattlesnake Shake (Peter Green) 24:38
6. I Cant Hold Out (Elmore James) 6:35
7. Got To Move (Elmore James/Marshall Sehorn) 3:25
8. Green Manalishi (Peter Green) 12:52


Disc 2
1. World In Harmony (Peter Green/Danny Kirwan) 4:10
2. Oh Well (Peter Green) 3:12
3. Rattlesnake Shake (Peter Green) 25:36
4. Stranger Blues (Elmore James/Marshall Sehorn) 3:55
5. Red Hot Mamma (Elmore James) 4:03
6. Teenate Darling (Jeremy Spencer) 4:16
7. Keep A Knocking (Richard Penniman) 4:56
8. Jenny Jenny (Richard Penniman/Enotris Johnson) 7:40
9. Encore Jam (Peter Green/Danny Kirwan/Jeremy Spencer/Joe Walsh) 13:25


Disc 3
1. Jumping At Shadows (Duster Bennett) 4:17
2. Sandy Mary (Peter Green) 5:21
3. If You Let Me Love You (B.B.King) 10:30
4. Loving Kind (Danny Kirwan) 2:57
5. Coming Your Way (Danny Kirwan) 7:06
6. Madison Blues (Elmore James) 4:49
7. Got To Move (Elmore James/Marshall Sehorn) 3:56
8. The Sun Is Shining (Elmore James) 3:11
9. Oh Baby (Walter Jacobs) 4:26
10. Tiger (Ollie Jones) 3:44
11. Great Balls Of Fire (Jack Hammer/Otis Blackwell) 3:16
12. Tutti Frutti (Joe Lubin/Dorothy La Bostrie/Richard Penniman) 6:45
13. On We Jam (Peter Green/Danny Kirwan/Jeremy Spencer/John McVie) 7:56

Recorded in Boston, M.A. USA, February 5/6/7 1970

Black Magic Woman



 ブリティッシュ・サウンド強化月間に買ったCD。強力なブルース・ロックが聴けるライヴ三枚組。
 元々は「ボストン・ティー・パーティー Boston Tea Party Vol.1-3」と言うタイトルで分売されていたものですが、何故かVol.3だけバカ高いプレミアが付いてしまい、手が出しにくかったセットでした。この三枚組も価格が変動していますが、僕が買った時は三千円台と、リーズナブルでした。一頃は二千円台になったことも有ったようで、こまめにチェックするのがいいようです。高い時は五千円台になっていたりして、それはちょっとげんなりする。(-_-;
 モンタレーのBOXセットの二枚目で、ブルース・ロックを揶揄したようなことを書いたので、もしかしたら、ブルース・ロック嫌いなのか、と、思われてるかもしれませんが、とんでもない、大好物です!。モンタレーのはなんであんなにつまらなかったかな。どもよく分かりませんが。それはまぁともかく。
 そもそもブルース・ロックとはなんぞや、と言う当たりから話をしておかないといけないのかもしれませんが、面倒くさいから、パスしていい?。………………ちぇーっ!。(>_<)
 まぁその、1960年代の後半、主に英国/米国の白人ミュージシャンたちが、黒人のブルースに憧れて始めたものなんですよ。ただ、生ギターでなく、エレキ・ギターなんですな。まぁ、参考にしたブルース・マンもエレキを得意としている人たちでしたしね。B.B.キングとか。でまぁ、白人がブルースをやると、純粋なブルースにならず、訛りみたいなものが出てくるんですな。白っぽい訛り。それがまぁ、え~っと、例えば、1950年代に黒人のリズム&ブルースを白人が訛って演奏したら、「ロックン・ロール」と呼ばれた、みたいな現象がここでも起こりまして、純粋なブルースとは違う、ロックがかったブルースとなったんですな。でまぁ、ロックとはなんぞやと言い出すと、本当果てしなくなっちゃうので、勘弁ね?。ね、ね、ね?。
 閑話休題。
 お茶会、ということに引っ掛けてか、メンバーの写真がプリントされたコースターがおまけで付いていますが、そんなん付けんでいいから、パッケージを薄くして、安くして欲しかった。orz
 あと、一枚目のディスクだけCD-TEXTなのは、なんか意味があるんだろうか。
 ま、そりゃともかく。
 ピーター・グリーン、ジェレミー・スペンサー、ダニー・カーワンという、トリプル・ギター&ヴォーカルだった頃のフリートウッド・マック。リズム・セクションはもちろん、ミック・フリートウッド(ドラムス)にジョン・マクヴィー(ベース)。正直いって、フロントの三人の違いは全く聴き分けられてないのですが、醸(かも)しだされる雰囲気が好きで聴いています。なお、“Encore Jam”だけ、Joe Walshというギタリストが加わっているのですが、まさか、イーグルスの…?。
 一応三人の認識としては、エルモア・ジェイムス・フリークでスライド・ギターの名手、ジェレミー・スペンサー。ロックン・ロール大好きダニー・カーワン。ブルース全般に造詣が深いリーダーのピーター・グリーン。…だと思っているのですが、合ってるのかな?。(^_^; まぁ、作者クレジットを見れば、ヴォーカルをとっているのが誰かはだいたいは予想はつくのですがね。(カヴァー曲ではよくわからないものも多いが。)
 ギタリストが三人もいるということで、ギター・サウンドはたっぷり楽しめます。ギター好きには嬉しいCD。(^^)
 三日間行われたギグを録音したもののようですが、途中でフェイドアウトする曲があったりして、完全盤ではないことが伺(うかが)えます。けどまぁ、これだけ活きの良い演奏が聴ければ文句はないでしょう。いや、本当は文句言いたいけど(笑)。
 まずは冒頭の“Black Magic Woman”でクーっとなりますな。サンタナで有名なこの曲、と、書いてみたけど、サンタナ・ヴァージョンは実は聴いたことがない(笑)。まぁYoutubeでいつでも聴けるでしょ。てかマックのオリジナル・スタジオ・ヴァージョンも未聴なんだけどね。(^_^; (この下書きを書いてしばらくしてから、実際にYoutubeで両者を聴いてみました。その感想は機会があればまたいずれ。)
 一枚目と二枚目で圧巻なのが、25分にも及ぶミディアム・テンポ・ブルーズ・ジャム(まぁ曲調は途中で色々変わるんだけど)の“Rattlesnake Shake”。これでも、ディスク1のヴァージョンはフェイド・アウトで終わってるので、実演ではまだまだ続きが有ったことがうかがわれます。最後まで聴いてみたかったという気がしますが。ファンキーに盛り上がる“Encore Jam”もフェイド・アウト。これも最後まで収録して欲しかった。“Tutti Frutti”もです。“On We Jam”がフェイド・インで始まるのもちょっと興ざめで、完全版を聴きたくなります。それで4枚組、5枚組、6枚組になってしまったとしても誰も文句は言わんと思うんだが。
 ブルース・ロック、と、冒頭で紹介したのですけれども、単純なブルース・ロックばかりではないところがこのライヴの面白いところ。けっこうヴァラエティに冨んだことをやっています。ダニー・カーワンの“Only You”“Loving Kind”なんて、ポップな味わいが心地よい。ジェレミーのバラード“Teenate Darling”はロッカ・バラード風のコーラスが入ったりしてなかなか楽しい出来になっています。ラテン風味の“Oh Baby”もいいですね。R&Rよりの曲も多いです。それらはカーワンの趣味なのかな。リトル・リチャードの“Keep A Knocking”“Jenny Jenny”“Tutti Frutti”、ジェリー・リー・ルイスの“Great Balls Of Fire 火の玉ロック”と言ったあたりは勢い満点ですね。“Tiger”と言う曲は初耳だったんですが、“火の玉ロック”に似た曲調でこれも楽しい。カーワンの“Coming Your Way”、ドラムスのパターンはバディ・ホリーの“ペギー・スー”のオマージュかな?。それ以外の曲調は似てはいないけど。
 と言った具合で、聴きどころ満載の三枚組となっております。ギター・ロック好きのあなたは是非!。
 このライヴは、ピーター、ジェレミー、ダニーの三人が揃った最後のあたりの録音で、この後、今言った順にフロントマンが脱退していき、入れ替わりでボブ・ウェルチが加入、バンドは新生面を迎えます。しかし、この時期以降のマックについては、この時期以上に詳しくない僕なので、言明は避けますね。「噂」とかがメガヒットするのはまだまだ、だいぶ先の話しだよな。

テーマ : エレキギター
ジャンル : 音楽

【CD聴く】Monterey International Pop Festival June 16,17,18 1967 (4CD Import) Disc-4 #JimiHendrix #TheMamasAndThePapas

Monterey International Pop FestivalMonterey International Pop Festival
(2013/09/19)
Monterey Pop

商品詳細を見る


ディスク 4
01.Killing Floor - The Jimi Hendrix Experience
02.Foxey Lady - The Jimi Hendrix Experience
03.Like A Rolling Stone - The Jimi Hendrix Experience
04.Rock Me Baby - The Jimi Hendrix Experience
05.Hey Joe - The Jimi Hendrix Experience
06.Can You See Me - The Jimi Hendrix Experience
07.The Wind Cries Mary - The Jimi Hendrix Experience
08.Purple Haze - The Jimi Hendrix Experience
09.Wild Thing - The Jimi Hendrix Experience
10.Straight Shooter - The Mamas and The Papas
11.Got A Feelin' - The Mamas and The Papas
12.California Dreamin' - The Mamas and The Papas
13.I Call Your Name - The Mamas and The Papas
14.Monday, Monday - The Mamas and The Papas
15.San Francisco (Be Sure To Wear Some Flowers In Your Hair) (Scott Mckenzie) - Scott McKenzie
16.Dancing In The Street (festival finale) - The Mamas and The Papas


Killing Floor - The Jimi Hendrix Experience



 とにかくもぉ、ジミ・ヘンドリックスの9曲が強力すぎ。ブライアン・ジョーンズの今にも息絶えそうなMCの後に強烈なギター・ストロークで始まる“Killing Floor”でぶっ飛ばされる!。
 この時点で、ジミは英国で1stアルバムが発売されたばかり。モンタレーのある米国では全く無名の存在で、レコードも出てませんでしたが、フェスティバルの運営に関わっていたポール・マッカートニーのイチオシで出演が決まったということです。
 ジミの出演で気が気じゃないのは、英国でのジミのすざましいパフォーマンスを目の当たりにしていたザ・フー(英国のバンド)の面々。楽器壊しの元祖のザ・フーも、ジミの攻撃的な演奏には大いに畏(おそ)れを抱いていたらしく、「ジミの後に演奏したらジミに食われちまうから、ジミより先に演奏させてくれ!」と、運営委員会(かな?)に直々に掛け合い、無事、ジミより先の演奏を勝ち取ったとか。どこまで本当かわかりませんけど。ま、これは前回も書いたね。
 モンタレーのフェスはヴィデオにもなっていて、ジミのパフォーマンスも観れる。ジミ単体フルのヴィデオでも出てて、ファンなら観たいだろう。“Wild Thing”でギターに火をつけてぶっ壊すシーンでは、観客の女性のあっけにとられたような顔が映されていて、いかに衝撃的なショーだったかが分かる。僕は旧いレーザー・ディスクでジミもオーティスも持っているので、改めてDVDやBlu-rayを買おうとは思いませんが…。音だけで聴いても、ギターが壊れるとこだか燃やされるとこだかでは、異常な轟音が出ていて、とんでもないことが行われていることが察せられる。なお、このジミの音源は単体のCDでも出ていて、MCなどの編集が若干違います。
 先走ったけど、そこへ至るまでの演奏も素晴らしい。ハウリン・ウルフのカヴァー“Killing Floor”で勢いに乗り、1stから、お得意の#9thコードを響かせる“Foxey Lady”に持っていく。その後は、ボブ・ディランの“Like A Rolling Stone”を、余裕に満ちたアレンジで悠々とカヴァーしてみせる。B.B.キングのミディアム・テンポ・ブルーズを急速調に改変した“Rock Me Baby”も素晴らしい。イントロのリフはジミがオリジナルで付け加えたものでしょう、カッコイイ。デビュー・シングルの“Hey Joe”はトラディショナルな楽曲らしいが、ジミにしてはおとなしめの曲。再び1stからのR&R“Can You See Me”で飛ばした後は、スローなシングル・ナンバー“The Wind Cries Mary 風の中のマリー”でクールダウン。この当たりは余裕か。そしてショウはいよいよ佳境に入り、イギリスで大ヒットした“Purple Haze 紫の煙”で観客の度肝を抜く。いやまぁ、本当に度肝を抜かれるのは、その後の、トロッグス(The Troggs)のカヴァー“Wild Thing”でのギター燃やし/破壊のパフォーマンスでだろうけど。しかし、そのパフォーマンスも、ここまでのジミの音楽的なテンションの高さに導かれてならではのことであって、凡庸なミュージシャンなら、なんか変なコト演って迷惑だなぁ、くらいで終わっていた可能性はあります。やはり、特筆したいのは音楽的緊張感の高さですね。
 とは言え、このパフォーマンス、ジミにとっては後々まで「ギターを燃やした男」というイメージが災いし、繊細な面もあるジミは消耗させられたといいます。と言っても、自業自得だよなぁ、という気もしますね。新人の「芸人」は目立つが勝ち、みたいなところはあったのでしょうけれども。
 このパフォーマンスで聴衆の度肝を抜いたジミ(大事なことなのでもう一度言いました)、直後の6月19日にシングル“紫の煙/風の中のマリー”がリリースされ、これはまぁせいぜい65位まででしたが、英国でのヒットシングルを取り込んだ米国盤1stアルバム“アー・ユー・エクスペリエンスト”が8月23日に発売されると、これは最高位5位まで上がり、4×Multi Platinum の売上げとなりました。調べてみると、Multi Platinumが100万枚なので、400万枚売れたということでしょうか。そうとうな数字ですね。
 テンション高いジミと比べると、ママス&パパスは、良いにしろ悪いにしろ、おおらか。正直気が抜けるのですが、それでもヒット曲の“California Dreamin'”“Monday, Monday”や、ビートルズ・カヴァーの“I Call Your Name”など、耳に残る演奏をしています。
 ママス&パパスのジョン・フィリップスは、娘のマッケンジー・フィリップスと近親相姦するという、うらやま…、あ、いや、実にけしくりからん事をしていたことが、死後、娘のマッケンジーによって明かされるのですが…。ま、音楽の価値とは無関係…と言う事で良いのかな?。(^_^;
 終盤では、スコット・マッケンジーが合流し、彼のヒット曲“San Francisco (Be Sure To Wear Some Flowers In Your Hair) 花のサンフランシスコ”(ジョン・フィリップス作)を披露。
 オーラスはマーサ&ヴァンデラスのヒット曲のカヴァー“Dancing In The Street”で締めくくられます。

 さて、4枚組のBOXセットを順繰りでレビューしてきました。過去のレビューもまとめたので、よかったらご覧になって下さい。

【CD入手】Monterey International Pop Festival 1967 (4CD Import)
【CD聴く】Monterey International Pop Festival June 16,17,18 1967 (4CD Import) Disc-1
【CD聴く】Monterey International Pop Festival June 16,17,18 1967 (4CD Import) Disc-2
【CD聴く】Monterey International Pop Festival June 16,17,18 1967 (4CD Import) Disc-3
【CD聴く】Monterey International Pop Festival June 16,17,18 1967 (4CD Import) Disc-4 当記事

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD聴く】オーティス・レディング / Complete & Unbelievable: The Otis Redding Dictionary of Soul #OtisRedding #DictionaryOfSoul

Otis Redding  5CD ORIGINAL ALBUM SERIES BOX SETOtis Redding 5CD ORIGINAL ALBUM SERIES BOX SET
(2010/02/27)
Otis Redding(オーティス・レディング)

商品詳細を見る

ORIGINAL ALBUM SERIES (5CD Import.)


ソウル辞典ソウル辞典(Stereo)
(1989/02/23)
オーティス・レディング

商品詳細を見る

ソウル辞典ソウル辞典(Mono)
(2012/10/03)
オーティス・レディング

商品詳細を見る



Complete & Unbelievable: The Otis Redding Dictionary of Soul (1966)
(Stereo)
1. Fa-Fa-Fa-Fa-Fa [Sad Song] (Steve Cropper, Otis Redding) 2:40
2. I'm Sick Y'All (Steve Cropper, David Porter, Redding) 2:50
3. Tennessee Waltz (Pee Wee King, Redd Stewart) 2:51
4. Sweet Lorene (Isaac Hayes, Alvertis Isbell, Redding) 2:31
5. Try A Little Tenderness (Jimmy Campbell, Reginald Connelly, Harry M. Woods) 3:49
6. Day Tripper (Lennon & McCartney) 2:46

7. My Lover's Prayer (Redding) 3:13
8. She Put The Hurt On Me (Redding) 2:33
9. Ton Of Joy (Redding) 2:44
10. You're Still My Baby (Chuck Willis) 3:38
11. Hawg For You (Redding) 3:25
12. Love Have Mercy (David Porter & Isaac Hayes) 2:26

(mono)
1. Fa-Fa-Fa-Fa-Fa [Sad Song] (Redding & Cropper) 2:57
2. I'm Sick Y'All (Redding, Cropper & Porter) 2:57
3. Tennessee Waltz (Stewart & King) 2:57
4. Sweet Lorene (Redding, Hayes & Isbell) 2:32
5. Try A Little Tenderness (Connelly, Woods & Campbell) 3:50
6. Day Tripper (Lennon & McCartney) 2:36

7. My Lover's Prayer (Redding) 3:18
8. She Put The Hurt On Me (Redding) 2:40
9. Ton Of Joy (Redding) 2:56
10. You're Still My Baby (Willis) 3:53
11. Hawg For You (Redding) 3:31
12. Love Have Mercy (Porter & Hayes) 2:30

1966 May 3rd:7
1966 Aug. 30th:1
1966 Sep. 13th:2-6 8-12

Otis Redding - vocals
Steve Cropper - guitar
Donald "Duck" Dunn - bass
Booker T. Jones - bass, keyboards, vibraphone
Isaac Hayes - keyboards
Al Jackson, Jr. - drums
Wayne Jackson - trumpet
Gilbert Cable - tenor saxophone (on "Try a Little Tenderness")
Andrew Love - tenor saxophone
Joe Arnold - tenor saxophone
Floyd Newman - baritone saxophone


(Singles on MONO)
White Christmas (Irving Berlin) 3:20
Merry Christmas, Baby (Lou Baxter and Johnny Moore) 2:30
1966(?):13 14


Try A Little Tenderness



White Christmas



Merry Christmas, Baby




 傑作5thアルバム。緩急のバランスが取れており、自作曲も充実、オーティスの持ち味が充分に出た快作だと思います。しかし生前のスタジオ・ソロ作としてはラストとなってしまいました。このアルバム発表後、モンタレー・フェスティヴァルに出演し、大喝采を浴びます。
 このアルバムの成功の要因は何と言っても、スロー・ナンバーの充実にあると思います。2nd「ソウル・バラードを歌う」から前作「ソウル・アルバム」までの三枚は、スローな曲は、なんか、もそもそやってるだけで、ちっとも心に響いてこないようなものが多かったと思います。(名作のほまれ高い「オーティス・ブルー」も例外ではないと思います。アレはアップ・テンポで持ってるアルバム。)1st「ペイン・イン・マイ・ハート」は楽曲の良さに支えられて(ほとんどソウル名曲集だったもんね)、そういった欠点は見られなかったのですが。それがここへ来て、1stの頃に戻ったかのように、スローナンバーもしっかり旋律を歌わせた、音楽的意味のあるものになっています。更に言うと、いかにもソウルらしいフェイクやシャウトが増えてきているのですが、それらが、意味のない絶叫ではなく、やはりしっかりとした音楽を感じさせるものであることも、特筆したいところです。
 まぁ、アレだ、コアなソウル・ファンの方々は、「もそもそやってるオーティスが良いんじゃないか、オーティスのソウル・バラード、サイコー!、てめぇの耳腐ってるだろ」とか言うかもしれませんがねぇ、僕なんかは「ヨーロッパのオーティス・レディング」(レビュー予定は未定(^_^;)から入った人間なんで、正直、もそもそやってるオーティスなんてお呼びじゃないんですよ。このアルバムでは、ハイ・テンションで飛ばしまくってますからね。もちろん、この「ソウル辞典」でも、ノリノリ・ナンバーのグルーヴぶりは天下一品です。
 というようなことを一くさり書いた後で、改めて各曲について触れるというのも野暮な感じですが、まぁ、僕的には決まり事なんで(そうだっけ!?)、もう少々お付き合い願いますだ。

 さて、出だしは例のごとくスロー・ナンバーなんですが、リズミカルでメロディックな楽曲となっており、オーティスのやる気を伺(うかが)わせます。コレは名曲・名唱!。生前発表された中でも五指に入る出来でしょう。
 2曲めでややテンポ・アップ。この曲も、やはりリズムが良く立っており、聴き応えがあります。
 スタンダードの“Tennessee Waltz”は、ここではちっともワルツではないんですが(笑)、オーティスの心のこもった歌唱にグッと来ますね。ゆったりした気分で聴けます。これは、サム・クックのヴァージョンを参考にしているのかな?。(「エイント・ザット・グッド・ニュース」「ライヴ・アット・ザ・コパ」)
 “Sweet Lorene”は速めの曲で、なかなか調子よく演っています。
 そして必殺の“Try A Little Tenderness”!。オリジナルは、Ray Noble Orchestra (with vocals by Val Rosing)による軽いスイング・ナンバーですが、何よりも、サム・クックの「コパ」での歌唱を参照しているのでしょう。静かに始まり熱狂的に締めくくられるというアレンジのアイデアはオーティス版がオリジナルなようですが、素晴らしい効果をあげています。ライヴではさらに、後半に行くに従ってテンポアップしていくという演出が加わり、いっそう熱狂させられます。(「スタジオ・ヴァージョンでも後半のテンポは上がってるぞ!」と言う意見が出そうですが、申し訳ないことに、筆者はリズム音痴なので、その点は確認できないです。m(_ _)m)
 ビートルズ・ナンバーの“Day Tripper”は、サビのパートから歌唱が始まるという意表をついたアレンジ。このアレンジは、イエロー・マジック・オーケストラが踏襲していました。ここでのオーティスは全く素晴らしい出来で、このロック・ナンバーを自家薬籠のものにしています。やっぱオーティスのアップ・テンポはノリが最高ですね!。
 B面の始まりに当たる“My Lover's Prayer”もA面同様スロー・ナンバーです。繰り返しになりますが、このアルバムでは、スローな曲でも、だらしない楽曲ではなく、ちゃんとリズムと旋律のくっきりした楽曲を用意しているのが勝因だという気がしますね。前作の「ソウル・アルバム」はそこで失敗していたと思います。
 そしてテンポの良い“She Put The Hurt On Me”につながり、そこからやや緩(ゆる)めの“Ton Of Joy”、更にスピードを緩(ゆる)めてチャック・ウィリスの、しっとりした“You're Still My Baby”へ行くわけですが、ここらへん、本当スロー・ナンバーの聴かせ方が上手くなっていますね。注目したいのは、これまで以上にオーティスの自作曲が充実していること。次の“Hawg For You”はそんなオーティスの自作曲を締めくくる一曲。ブルース調の曲は彼にしては珍しい作風だと思います。ウー、ラ・ラ・ラ…、と言う掛け声がちょっとユーモラスですね。
 そしてテンポの良い“Love Have Mercy”でこのアルバムを締めくくることで、後味を更に良い物にしています。いや、やはり傑作ですね。


 このアルバムでは、ステレオ録音にも慣れてきたのか、いろんな定位を試しています。
 “Fa-Fa-Fa-Fa-Fa [Sad Song]”“I'm Sick Y'All”では、オーティスのヴォーカルは左に飛んでいます。ホーンセクショとドラムスが右、ピアノまたはオルガンとギターは左。ベースはよくわかりませんが、もしかして真ん中?。低音は定位がわかりづらいんだよな~。
 “Tennessee Waltz”では一変して、ヴォーカルとホーン・セクションは真ん中に定位。ピアノ、ドラムスが右チャンネル。そして多分ベースが左チャンネル。ギターも左みたいですね。
 以下、“Sweet Lorene”ではヴォーカルは右。左チャンルにオルガンとギターと、多分ベース(ベースはもうよくわからんなぁ(笑))。真ん中にドラムスとホーン。
 “Try A Little Tenderness”真ん中にヴォーカル、ギター、オルガン、ホーン。右にドラムスとピアノ。ベースが左かな。
 “Day Tripper”ヴォーカルは左。ホーンとドラムスが右。ベースも左かな。オルガン真ん中。ギターはどこに居るんだろう?。
 “My Lover's Prayer”ヴォーカル右。ギター右。ピアノ左。ホーン左。ドラムス右。ベースも左かな。
 “She Put The Hurt On Me”は、ほとんどモノ・ミックスに聴こえるんですが…?。
 “Ton Of Joy”ヴォーカル、ギター、ベース左。オルガンも左。ピアノ、ホーン、ドラムス右。
 “You're Still My Baby”ヴォーカル真ん中。ギター真ん中。ドラムス右。ピアノ右。オルガン、ホーン左。ベースも多分左。
 “Hawg For You”ヴォーカル真ん中。ギター真ん中。ドラムス右。ピアノ右。ベースは多分左。
 “Love Have Mercy”ヴォーカル左。ドラムス右。ギター真ん中。ホーン右。オルガン真ん中。ベースは右かな?。
 と言う感じで、落ち着きのない(笑)定位になっておりまして、ヘッドフォンで聴くとちょっとアレかしら、みたいな感じです。最近出たものや「ORIGINAL ALBUM SERIES」のものはモノ・ミックスなので落ち着いて聴けますね。


 この時期録音のアルバム未収録シングル曲として、二曲のクリスマス・ソングを挙げましたが、実際には、これらの録音時期詳細は不明です。でもまぁ、クリスマス・ソングだから、秋口ぐらいに録音したんじゃぁないかなぁ。知らないけど(笑)。
 “White Christmas”は、ビング・クロスビーで有名なあの曲なのですが、リズム・アレンジが全然違っていて、まるきり別の曲になっちゃってます。もちろん、出来は最高。もう一曲の“Merry Christmas, Baby”は Johnny Moore's Three Blazers がオリジナルらしいですが、軽快なミドル・テンポに仕上がっていて、これも最高!。さすがオーティス。

 シングル・ヴァージョンが聴けるCDはこちら

 ちなみに、このアルバムは、昔、ステレオ盤CDを入手した時もレビューしてますので、よろしければ御覧ください。
【音楽CD入手】オーティス・レディング/ソウル辞典


 その他、BOX「ORIGINAL ALBUM SERIES」を中心としたオーティスのレビューを以下に纏めておきましたので、興味をもった方はぜひ。
 【CD入手】Otis Redding / ORIGINAL ALBUM SERIES VOL.2(5CD Import)
 【CD入手】Otis Redding / ORIGINAL ALBUM SERIES (5CD Import.)
 【CD聴く】Otis Redding / Dock Of The Bay / In Person At The Whiskey a Go-Go
 【CD聴く】オーティス・レディング/Love Man/Tell The Truth
 【CD聴く】オーティス・レディング #PainInMyHeart #TheGreatOtisReddingSingsSoulBallads
 【CD聴く】オーティス・レディング/Otis Blue
 【CD聴く】オーティス・レディング/The Soul Album

テーマ : 洋楽
ジャンル : 音楽

【CD入手】ジミ・ヘンドリックス/サウス・サターン・デルタ(紙ジャケット仕様) #JimiHendrix #SouthSaturnDelta

サウス・サターン・デルタサウス・サターン・デルタ
(2000/12/13)
ジミ・ヘンドリックス

商品詳細を見る

 その他のエディションはこちらから。

1. ルック・オーバー・ヨンダー
2. リトル・ウイング
3. ヒア・ヒー・カムス(ラヴァー・マン)
4. サウス・サターン・デルタ
5. パワー・オブ・ソウル
6. メッセージ・トゥ・ザ・ユニバース(メッセージ・トゥ・ラヴ)
7. タックス・フリー
8. オール・アロング・ザ・ウォッチタワー 見張塔からずっと
9. ザ・スターズ・ザット・プレイ・ウィズ・ラフィング・サムズ・ダイス 賭博師サムのサイコロ
10. ミッドナイト
11. スウィート・エンジェル
12. ブリーディング・ハート
13. パリ・ギャップ
14. ドリフターズ・エスケイプ
15. ミッドナイト・ライトニング


Full Album(一部削除された物有り)



 前回の「ファースト・レイズ・オブ・ザ・ニュー・ライジング・サン」の時も、未発表曲集のレビューにありがちな資料的な内容は避けたんだけど。まぁ、そういうのが知りたけりゃ、CD買ってライナー読めっていう話よね。
 今回も、あくまで聴いた印象的な話で行きたいんだけど、どうかな。
 と言うわけで、ジミの遺族団体エクスペリエンス・ヘンドリックスから出た、未発表音源/レア音源集第二弾。第一弾の「ファースト・レイズ・オブ・ザ・ニュー・ライジング・サン」が、純然たる未発表音源は一切無いものだったけど、今回は何曲か未発表音源があります。でもいちいち書かん。めんどいし(笑)。CD買ってライナー読め(笑)。
 “ルック・オーバー・ヨンダー”は、もともとは“ミスター・バッド・ラック”と言うタイトルで、その頃の音源は、後の「ヴァリーズ・オブ・ネプチューン」に収録されるんだけど、って、のっけから資料的な話で、公約違反だわね(笑)。当アルバムに収録されたものは昔アナログの「レインボウ・ブリッジ」に収録されていたのと同じもの。勢いのあるロックン・ロール・ナンバーで、アルバムの幕開けとしては上々。1968/10/22録音。
 2曲めが“リトル・ウイング”ってあるんだけど、これが、素人耳にも分かるくらい“エンジェル”のデモ・インスト(未発表音源)。これを堂々と“リトル・ウィング”と表記し、そのデモ・テイクであるかのように解説してあるライナーには正直引いてしまう。いい加減なやつだな、マグダーモット。いやまぁ、正規のクレジットはないけど、ジョン・マクダーモットが監修して解説も書いてるんだろ?。1967/10/14録音。
 一方で“スウィート・エンジェル”(未発表音源)も、「スイート」を付ける必要がないほどモロに“エンジェル”。何故かフェイド・インで始まってますが…。まんまの音源で出してもらえなかったものかね。これも1967年の録音で、11/13の吹き込み。セカンドの「アクシス:ボールド・アズ・ラヴ」の頃から出来上がりつつあったことがわかります。昔レコード・コレクターズで、誰かが賢(さか)しげに「後期のジミは作曲法も変化していて、“エンジェル”なんてずいぶん違ってきている」と言ってましたが、実は後期の曲ではなかったわけです。先の発言をした評論家は面目丸つぶれだな。名前は出さないけど(笑)。“スウィート・エンジェル” は4枚組BOXセット「ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス~アンリリースト&レア・マスターズ」にも同じタイトルの曲が収録されているけど、同じテイクなのかな。聴き返すのめんどいからまぁいいや(笑)。誰か確認して。(^_^; 時系列的には当CD「サウス・サターン・デルタ」のほうが先に出ています。
 “ヒア・ヒー・カムス(ラヴァー・マン)”(未発表音源)はモンタレーでもやってた、B.B.キングの“ロック・ミー・ベイビー”の替え歌。と言っても、オリジナルはミディアム・テンポのブギー・ブルースだったので、この、エイト・ビートのアップ・テンポ・ヴァージョンは、ほぼジミのオリジナルと言っても通用する。イントロのギターリフからしてジミのオリジナルだしな。1968/10/29録音。
 “サウス・サターン・デルタ”は未発表ミックスとあるが、じゃぁ、オリジナル・ミックスはどこで発表したんだ?(笑)。1968/5/2と6/14の録音。ファンキーなインスト。
 “パワー・オブ・ソウル”と次の“メッセージ・トゥ・ザ・ユニバース(メッセージ・トゥ・ラヴ)”(未発表音源)は「バンド・オブ・ジプシーズ」でもやっていた曲。どちらもファンクな装(よそお)いがイカすナンバーです。“パワー~”はズバリ、バンド・オブ・ジプシーズのメンバーによるスタジオ・ヴァージョンで、フィルモアでライヴ収録された「バンド・オブ・ジプシーズ」の三週間後1970/1/21録音。その後5/2まで断続的にオーヴァーダブなどされたらしい。アナログ時代に「クラッシュ・ランディング」に収録されたものの無編集オリジナル・ヴァージョン。
 “メッセージ・トゥ・ザ・ユニバース(メッセージ・トゥ・ラヴ)”は、「バンド・オブ・ジプシーズ」以前の1969/8/28録音で、ドラムスはミッチ・ミッチェル。ベースはもちろんビリー・コックス。「バンド・オブ・ジプシーズ」や「ウッドストック」ヴァージョンのイントロが、ベースとギターのユニゾンで上昇音型のカッコイイものでしたが、ここでは、ベースのみが上昇音型で、ギターはなんかショボく(笑)アドリブ・フレーズを弾いているというもの。いやまぁ、ジミなんだからショボイってわけでもないんだけどね。(^_^;
 “タックス・フリー”“ミッドナイト”“ブリーディング・ハート”は「戦場の戦士」収録と同じもの。
 “タックス・フリー”は、ミディアム・テンポのインストで、この時期のジミがライヴでよく採り上げていたもの。Bo Hansson, Janne Carlsson 作。1968/1/26~5/1録音。
 “ミッドナイト”は、ややスローな、ブルース風のインスト。正直、今回の日記を書くために聴き返すまで、印象に残ってなかった。1969/4/1録音。
 “ブリーディング・ハート”はエルモア・ジェイムスのスロー・ブルースのカヴァーだけど、アップ・テンポに改作され、原曲の面影は有りません。1970/3/24と同年6月未明録音。
 “見張塔からずっと”は、「エレクトリック・レディランド」に収録されたものの別ミックス。ブライアン・ジョーンズのパーカッションがオン気味になっている。その他の違いはようわからん(笑)。1968/1/21と26の録音。
 “賭博師サムのサイコロ”は、シングル「真夜中のランプ」のB面に収録されていたものの別ミックスで、ステレオになっている。前に「~アンリリースト&レア・マスターズ plus」をレビューした時に、「追加曲の“賭博師サムのサイコロ”をどっかで聴いたことが有る」と書いたけど、このアルバムだったわけだ。ちゃんと持ってるCDの曲目見てレビュー書けよ、て話だな。(^^ゞ アップ・テンポの騒々しい曲。1967/7/19録音。
 “パリ・ギャップ”は「レインボウ・ブリッジ」収録版のオリジナル無編集版。緩めのテンポのだらだらしたインストだけど、自身のギターには観るものがあります。1970/7/1録音。
 “ドリフターズ・エスケイプ”はアナログ時代の「ルース・エンズ」に収録の物のとは別ミックスで、ジミの生前にミックスされたもの。“見張塔からずっと”同様、ボブ・ディランのカヴァー。活気のある演奏が耳を惹きます。1970/6/17、7/19、8/22録音。
 “ミッドナイト・ライトニング”は、「ファースト・レイズ・オブ・ザ・ニュー・ライジング・サン」から始まった、未発表曲集の最後はスロー・ブルースで締める、という伝統に則ったもの。正直この伝統は止めて欲しいと思っているんだが(苦笑)、マグダーモットはこのフォーマットがお好きらしい。1970/3/23録音。

 みたいな感じで、結局資料的な面をかなり盛り込んでしまったわけよね。これだったら、「ファースト・レイズ~」の時も気合入れて調べて書いてたら良かったようなもんだけど、今更書きなおしたりはせん!。面倒くさいから!(笑)。

続きを読む

テーマ : エレキギター
ジャンル : 音楽

プロフィール

☆彡ふらんぼう

Author:☆彡ふらんぼう
 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR