【CD入手】ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス/アクシス:ボールド・アズ・ラヴ(リマスター・紙ジャケット) #JimiHendrix #AxisBoldAsLove

アクシス:ボールド・アズ・ラヴ(紙ジャケット仕様)アクシス:ボールド・アズ・ラヴ(紙ジャケット仕様)
(2006/09/13)
ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス

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アクシス:ボールド・アズ・ラヴ(紙ジャケット仕様)アクシス:ボールド・アズ・ラヴ(紙ジャケット仕様)
(2013/04/10)
ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス

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輸入盤等はこちらから。

1. EXP 放送局EXP
2. アップ・フロム・ザ・スカイズ 空より高く
3. スパニッシュ・キャッスル・マジック
4. ウェイト・アンティル・トゥモロウ 明日まで待って
5. エイント・ノー・テリング みんなおしゃべり
6. リトル・ウイング 小さな羽根
7. イフ・シックス・ワズ・ナイン もしも もしも

8. ユー・ガット・ミー・フローティン フローティング
9. キャッスルズ・メイド・オブ・サンド 砂のお城
10. シーズ・ソー・ファイン 彼女は美人
11. ワン・レイニー・ウィッシュ 雨を望めば
12. リトル・ミス・ラヴァー 可愛い恋人
13. ボールド・アズ・ラヴ

 10.:ノエル・レディング作。他はすべてジミ・ヘンドリックス作。

 ※8.のタイトルは、オリジナルは“You've Got Me Floating”ですが、1993年発売のアラン・ダグラス監修のものから“You Got Me Floatin'”となり、現行のエクスペリエンス・ヘンドリックス(ジミの遺族団体)監修のものでも踏襲されています。これはどうやら、元々のタイトルが間違っていたらしいですね。

リトル・ウイング 小さな羽根

 紙ジャケで揃え直しているジミのアルバム。今回も2006年のユニヴァーサル盤を購入。
 1967年12月1日UK発売のセカンド・アルバム。ファーストが同年5月なので、半年ちょっとでの発売ということになります。当時はそのくらいのペースが普通だったんでしょうね。内容は、ファースト同様、チャス・チャンドラー(当時のジミのマネージャーでプロデューサー)の教えをしっかり守り、コンパクトにまとめた楽曲が並びます。ラストの“ボールド・アズ・ラヴ”も、本来はもっと長かったものを編集して短くしています。
 このアルバムから、ライヴで採り上げられる曲が激減します。当アルバムでは“スパニッシュ・キャッスル・マジック”、“リトル・ウイング”あたりが比較的採り上げられた曲でしょうか。ライヴとスタジオは別物、と区別をつけていたのかもしれませんが、このアルバムにはいい曲が多いのでちょっともったいない気もします。“イフ・シックス・ワズ・ナイン もしも もしも”なんかのタイトなリズムの曲をライヴ・ヴァージョンで聴いてみたかったなぁ。
 アルバム・ジャケットや、出だしの“EXP 放送局EXP”の影響で、サイケデリック・アルバムのように評されることも有りますが、なかなか一筋縄ではいかない、バラエティに富んだアルバムになっています。“リトル・ウイング 小さな羽根”やタイトル曲で聴かれるようにバラード(他には“キャッスルズ・メイド・オブ・サンド 砂のお城“や”ワン・レイニー・ウィッシュ 雨を望めば”)が充実しているのも特色。一方でタイトなリズムの“イフ・シックス・ワズ・ナイン もしも もしも
”や“リトル・ミス・ラヴァー 可愛い恋人”なども良い出来で、その間を縫うように“スパニッシュ・キャッスル・マジック”のようなR&Rが貫いて行っているのが心地よいです。

 それでは一曲づつ見て行きましょう。
 アルバムの幕開けは、おしゃべりと効果音で出来た“EXP 放送局EXP”。邦題が示唆するように、ラジオのチューニングのようなノイズ混じりの効果音による楽曲(と言っていいのか?)です。それに続いて、浮遊感のあるワウワウのエフェクトをかけたギターの音色も印象的なシャッフル・ナンバー“アップ・フロム・ザ・スカイズ 空より高く”が演奏されます。左右にパンするヴォーカルも面白く、ここまでの流れからは「サイケデリック」を思わせます。しかし、それを切り裂くかのように“スパニッシュ・キャッスル・マジック”では力強いギターのイントロとともにロックン・ロールとなります。前述のとおり、ライヴでもよく採り上げられた楽曲。フックの効いたギターリフで始まる“ウェイト・アンティル・トゥモロウ 明日まで待って”は明るくアップ・テンポな楽曲ですが、サビはマイナーメロディなのかな?。ファルセットのバックコーラスが印象的です。“エイント・ノー・テリング みんなおしゃべり”も勢いのあるロックン・ロールです。元気いいですね、ジミ。しかしまぁ、このアルバムで一番有名なのは何と言ってもバラードの“リトル・ウイング 小さな羽根”でしょう。伴奏でキラキラ鳴っているのはチェレスタか何かでしょうか。と思って調べてみたら、Glockenspiel と言う楽器のようですね。鉄琴の事なのかな。美しいメロディがあふれるこの曲、後半ではジミの情感たっぷりなリード・ギターが楽しめます。意外にもここまでの楽曲では長々としたリード・ギターは弾いていないんですね。全体的に、リード・プレイを抑えているようなところがあります。それだけにここでのプレイは染みますね。エリック・クラプトンも名盤「いとしのレイラ」(デレク・アンド・ドミノス名義)で採り上げた他、元ポリスのスティングも演っていました。続く“イフ・シックス・ワズ・ナイン もしも もしも”では一転して、タイトで引き締まったリズムの楽曲となります。こう言う引き締まった曲をやらせたら、ジミは天下一品ですね。ただ、ドラムスのミッチ・ミッチェルが節操無くバタバタと叩くタイプだったせいか、意外とこういう曲は少ないです。
 アナログでは8曲目からB面。アップ・テンポでファンキーな“ユー・ガット・ミー・フローティン フローティング”で幕を開けます。タイトルを繰り返すバック・コーラスが印象的。イントロはちょっとサイケかな。続く“キャッスルズ・メイド・オブ・サンド 砂のお城”はしっとりとしたバラード。美しい佳品です。ミッチはちょっとバタバタと叩き過ぎかな(笑)。“シーズ・ソー・ファイン 彼女は美人”はベースのノエル・レディングの作でヴォーカルも彼。ジミも良く彼のわがままに付き合ったものだと思います。“ワン・レイニー・ウィッシュ 雨を望めば”では再びバラード。前作の1stではバラードは“メイ・ディス・ビー・ラブ”くらいでしたが、このアルバムでは、グッと比重を増しています。イントロやオブリガードのギターも美しい。タイトなドラムスで始まる“リトル・ミス・ラヴァー 可愛い恋人”は叩きつけるようなヴォーカルが印象的なファンク・ナンバー。そして、“ボールド・アズ・ラヴ”。この美しいバラードでアルバムは大団円を迎えます。“リトル・ウィング”同様、後半のギターが歌うところが綺麗ですね。特に、いったんブレイクしてからのプレイが素晴らしいと思います。エフェクターを通してオルガンぽくなったギターの音色はため息が出るほど。この曲に限らず、全体的に、ギターの音色が多彩になっていると思います。そのことが、「サイケ」な印象をあたえる要因になっているのかも。しかし、リズム的にはタイトな曲も多く、むしろ、「ファンク」な印象も与えます。そういったことを全てひっくるめて、「バラエティに富んだ」一枚、ということが言えるのではないでしょうか。

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テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD入手】ヴェルヴェット・アンダーグラウンド/ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート #VelvetUnderground #WhiteLightWhiteHeat

ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート(45周年記念デラックス・エディション)ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート(45周年記念デラックス・エディション)
(2013/12/25)
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド

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White Light/White Heat (45th Anniversary)White Light/White Heat (45th Anniversary)
(2013/12/05)
Velvet Underground

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ヴェルヴェット・アンダーグラウンド/ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート~45週年記念デラックス・エディション(2CD)
ディスク:1
1. ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート
2. ザ・ギフト
3. レディ・ゴダイヴァズ・オペレイション
4. ヒア・シー・カムズ・ナウ
5. アイ・ハード・ハー・コール・マイ・ネーム
6. シスター・レイ
7. アイ・ハード・ハー・コール・マイ・ネーム (オルタネイト・テイク) (アディショナル・マテリアル)
8. ゲス・アイム・フォーリング・イン・ラヴ (インストゥルメンタル・ヴァージョン) (ニュー・リミックス) (アディショナル・マテリアル)(「アナザー・ヴュー」収録曲)
9. テンプテーション・インサイド・ユア・ハート (オリジナル・ミックス) (アディショナル・マテリアル)(「VU」収録曲)
10. ステファニー・セッズ (オリジナル・ミックス) (アディショナル・マテリアル)(「VU」収録曲)
11. ヘイ・ミスター・レイン (ヴァージョン1) (ニュー・リミックス) (アディショナル・マテリアル)(「アナザー・ヴュー」収録曲)
12. ヘイ・ミスター・レイン (ヴァージョン2) (ニュー・リミックス) (アディショナル・マテリアル)(「アナザー・ヴュー」収録曲)
13. ビギニング・トゥ・シー・ザ・ライト (未発表アーリー・ヴァージョン) (ニュー・リミックス) (アディショナル・マテリアル)

ディスク:2 1967年4/30日、ザ・ジムナジアム(ニューヨーク・シティ)に於ける実況録音
1. ブッカー・T (MONO)
2. アイム・ノット・ア・ヤング・マン・エニーモア (未発表) (MONO)
3. ゲス・アイム・フォーリング・イン・ラヴ (MONO)
4. 僕は待ち人 (未発表) (MONO)
5. ラン・ラン・ラン (未発表) (MONO)
6. シスター・レイ (未発表) (MONO)
7. ザ・ギフト (未発表) (MONO)


ピール・スローリー・アンド・シー~ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・ボックスピール・スローリー・アンド・シー~ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・ボックス
(2001/11/21)
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド

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Peel Slowly & SeePeel Slowly & See
(1990/07/31)
Velvet Underground

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ピール・スローリー・アンド・シー~ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・ボックス(5CD)
ディスク:3(ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート全曲(8.~13.)+α)
1. ゼア・イズ・ノー・リーズン(デモ)
2. シェルタード・ライフ(デモ)
3. イッツ・オールライト(デモ)
4. アイム・ノット・トゥー・ソーリー(デモ)
5. ヒア・シー・カムズ・ナウ(デモ)
6. ゲス・アイム・フォーリング・イン・ラヴ(ライヴ、1967年4/30日ザ・ジムナジアム)
7. ブッカー・T(ライヴ、1967年4/30日ザ・ジムナジアム)
8. ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート
9. ザ・ギフト
10. レディ・ゴダイヴァズ・オペレイション
11. ヒア・シー・カムズ・ナウ
12. アイ・ハード・ハー・コール・マイ・ネーム
13. シスター・レイ
14. ステファニー・セッズ(「VU」収録曲)
15. テンプテーション・インサイド・ユア・ハート(「VU」収録曲)
16. ヘイ・ミスター・レイン(ヴァージョン・ワン)(「アナザー・ヴュー」収録曲)


 ※参考 スーパー・デラックス・エディション

ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート(45周年記念スーパー・デラックス・エディション)ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート(45周年記念スーパー・デラックス・エディション)
(2013/12/25)
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド

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White Light/White Heat (45th Anniversary)White Light/White Heat (45th Anniversary)
(2013/12/05)
Velvet Underground

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その他諸々のエディションはこちらから。

アイ・ハード・ハー・コール・マイ・ネーム



 1967年夏の終わり(9月)に制作された2ndアルバム。その45週年記念盤。スーパー・デラックス・エディションは三枚組で、更にブックレットなどの余計な夾雑物が付属。ディスク2はアルバム本編のモノ・ミックス+シングル・ミックス+α、と言った内容で、正直値段の割に惹かれなかったので、僕は二枚組のデラックス・エディションを購入しました。
 1stアルバムは、いまいち輪郭の掴めない歴史的迷(?)盤でしたが、こちらの2ndはエッジがしっかり立っていて尖(とんが)っている印象ですね。僕的にはこちらの方が好きです。じゃまっけな(?)ニコもいないし。
 まず一曲目のタイトル曲の爽快感が良いじゃないですか。でも脳天気じゃない。どこか鬱屈していて、斜に構えている。そう言うのがかいま見えるところがまた良いですね。ヴェルヴェットらしさとはすなわちそういうことではないでしょうか。デイヴィッド・ボウイーもカヴァーしてた名曲。
 二曲目の“ザ・ギフト”は打って変わってヘヴィな楽曲。右チャンネルに楽器が、左チャンネルにジョン・ケイルの語りが定位しています。歌を聴くのに飽きたら、(バランスつまみを右に振って)演奏だけを楽しんで欲しい、と言う事のようですが。後述のライヴを聴けばわかるように、元々はインストで演奏していた曲です。
 三曲目の“レディ・ゴダイヴァズ・オペレイション”もヘヴィなサウンドで、やはりケイルがヴォーカル。後半でルー・リードとのヴォーカルの掛け合いになります。
 四曲目は“ヒア・シー・カムズ・ナウ”で、静か目の曲です。このアルバムで一番地味で、個人的には無くても良いような曲だと思うのですが…。それは言いすぎかな。A面はそんな具合で、一曲目がアップテンポですが、それ以降はグッとテンポを落としています。
 B面は17分半にも及ぶ長尺の“シスター・レイ”にばかり注目が集まりますが、その前座(?)の“アイ・ハード・ハー・コール・マイ・ネーム”も躁的な賑やかさが横溢していて聴き応えが有ります。ここでは、ルー・リードの騒々しいリード・ギターが聴けます。
 そして“シスター・レイ”。1stの“ヨーロピアン・サン”の発展型とも言えそうな、ヴォーカルと器楽インプロヴィゼーションの応酬によるミディアムテンポのヘヴィで騒々しいナンバー。ケイルはベースでなくオルガンで即興演奏を聴かせます。(ベースは不在。)スタジオで、せ~ので演ったワンテイク録音らしいですね。勢いのある演奏になっています。この曲は、しばらくヴェルヴェットの看板曲(?)としてライヴでしきりに演奏されることになり、40分近い演奏時間になったことも有ったようです。

ブートレグ・シリーズ vol.1 ライヴ1969:ザ・クワイン・テープスブートレグ・シリーズ vol.1 ライヴ1969:ザ・クワイン・テープス
(2001/11/28)
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド

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Vol. 1-Bootleg Series-Quine TapesVol. 1-Bootleg Series-Quine Tapes
(2001/10/16)
The Velvet Underground

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 ブートレグ・シリーズ vol.1 ライヴ1969:ザ・クワイン・テープス で40分近いヴァージョンが聴けます。
 このアルバム(「ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート」)からは、VOX社と保証(endorsement)契約を結んでおり、サウンドが騒々しいのはそのせいだと、メンバーは語っています。ちなみに、保証(endorsement)契約とは何なのか、よくわからずにライナー引用してますので、よしなに。(^_^; VOX社はアンプやギターのエフェクター等が有名なようですね。
 ここからは45週年記念盤の追加楽曲について触れていきます。一曲目は“アイ・ハード・ハー・コール・マイ・ネーム”のオルタネイトですが、正直、どこが違うのかわかりません。(^_^;
 続いて、未発表楽曲集「アナザー・ヴュー」にも収録されていたアップ・テンポの“ゲス・アイム・フォーリング・イン・ラヴ”。ミックスは「アナザー・ヴュー」よりかなり良くなっていますね。ヴォーカル入りのヴァージョンは残念ながら残っていないようです。
 “テンプテーション・インサイド・ユア・ハート”は未発表楽曲集「VU」に収録されていた曲。楽しそうに笑いながら歌うメンバーが印象的な、軽やかなナンバーです。「VU」では“インサイド・ユア・ハート”と言うタイトルでしたが、ここでは改題されています。
 “ステファニー・セッズ”も「VU」収録曲。ルー・リードの、これ以降続く“~・セッズ”と言う楽曲の嚆矢で、美しいバラード。ケイルの弾くヴィオラが印象的。
 “ヘイ・ミスター・レイン”は2ヴァージョン収録されていますが、これも違いがわかりません。(^_^;「アナザー・ヴュー」収録のマイナー・キー・ナンバー。
 これら、「VU」「アナザー・ヴュー」からの曲は、オリジナル・ミックスとか、ニュー・リミックスとか記されていますが、正直、どこが違うんでしょうか?。(^_^; 明らかに違うのは“ゲス~”くらいですね。
 “ビギニング・トゥ・シー・ザ・ライト”は、次のアルバムに収録される曲の初期ヴァージョンですが、無理にこっちに入れなくても、という気もします。ジョン・ケイルが演奏に参加している頃の録音だからでしょうか。明るい曲で、らしくない、と言えそうです。
 これら本編ディスクに収録されている追加楽曲で、純粋未発表なのは“アイ・ハード・ハー・コール・マイ・ネーム”のオルタネイトと“ビギニング・トゥ・シー・ザ・ライト”のアーリー・ヴァージョンくらいですね。それもテイクが違うだけで、楽曲としては未発表ではありません。ちょっと、企業努力が足りない、と、思うのは僕だけでしょうか。
 続いてディスク2のライヴ。「ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート」作成前の演奏で、どちらかと言うと1stをフォローしたライヴのようです。と言っても、ニコは既にいませんし、新曲中心の内容ですけど。
 “ブッカー・T ”はミドル・テンポのインスト曲。タイトルの由来は、オルガン/鍵盤奏者のブッカー・T・ジョーンズにちなんだものですが、何故か鍵盤楽器は入っていません。“アイム・ノット・ア・ヤング・マン・エニーモア”は完全未発表曲のようで、溌溂とした楽曲です。“ゲス・アイム・フォーリング・イン・ラヴ”はヴォーカル入り。続いて1stからの手慣れた二曲。どちらも快適なロックン・ロールです。そして“シスター・レイ”は19分にも及ぶ長尺演奏となっています。スタジオ・ヴァージョンはあれでも遠慮して17分におさめていたということでしょうか?。締めくくりは“ザ・ギフト”のインスト版。この頃のヴェルヴェッツは、インスト曲で始めてインスト曲で締めるというパターンだったようです。
 1stのスーパー・デラックス・エディションに収録されていたライヴでは、ケイルが鍵盤楽器も弾いていましたが、ここではベースに専念。ルー・リードとスターリング・モリソンのギターがサウンドを支配していると言えそうです。
 それにしても1stのライヴと言い、今回と言い、観客の拍手が徹底して排除されているのは何故なんでしょう?。
 この時期のライヴは、後の「ライヴ1969」や「マックス・カンサス・シティ」での、どこかもっさりした演奏ぶりとは異なり、シャープな印象を受けます。それはやはりジョン・ケイルがもたらしていたものだったのでしょうか。
 さて、この時期の未発表曲は、以前発売されたBOXセット「ピール・スローリー・アンド・シー」にも収録されています。
 “ゼア・イズ・ノー・リーズン”“シェルタード・ライフ”“イッツ・オールライト”“アイム・ノット・トゥー・ソーリー”“ヒア・シー・カムズ・ナウ”と言った5曲のデモ音源がそれに当たります。いずれも、生ギターの弾き語り+αで、緩(ゆる)めのテンポのフォークっぽい雰囲気ですが、これをバンド・サウンドに展開していたらどうなっていたのか、興味が有るところです。“ヒア・シー・カムズ・ナウ”は2ndでバンド・サウンドになっていますが、静かな佇(たたず)まいは変わりません。その他の四曲のうち“シェルタード・ライフ”はルー・リードの1976年のアルバム「ロックン・ロール・ハート」で演奏されているらしいですが、筆者は未聴。どんなサウンドになっているのでしょう。
 1stはビルボード・アルバムチャートで177位までにしか上がらなかったそうですが、この2ndはもっとひどく、199位に一週入っただけだったようです。そして、このアルバムを最後に、ジョン・ケイルが脱退。前衛的な部分を受け持っていたと言われるケイルが脱退したことで、バンドのサウンドはどう変わるのか。興味津々に3rdアルバムを聴いてみたいと思います。

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD聴く】アグネス・チャン / ヒット・コレクション #アグネスチャン #加藤和彦 #妖精の詩 #白い色は恋人の色 #愛のハーモニー #愛がみつかりそう

ヒット・コレクションヒット・コレクション
(1998/11/26)
アグネス・チャン

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ディスク:1
1. ひなげしの花 (作詞:山上路夫/作曲:森田公一/編曲:馬飼野俊一)1972年
2. 妖精の詩 (作詞:松山猛/作曲:加藤和彦/編曲:馬飼野俊一)1973年
3. 草原の輝き (作詞:安井かずみ/作曲:平尾昌晃/編曲:馬飼野俊一)1973年
4. 小さな恋の物語 (作詞:山上路夫/作曲:森田公一/編曲:馬飼野俊一)1973年
5. 星に願いを (作詞:安井かずみ/作曲:平尾昌晃/編曲:馬飼野俊一)1973年
6. サークル・ゲーム (作詞:Joni Mitchell/作曲:Joni Mitchell/編曲:東海林修)1973年
7. トップ・オブ・ザ・ワールド (作詞:John Bettiss/作曲:Richard Carpenter/編曲:竜崎孝路)1973年
8. You're 21 I'm 16 (作詞:アグネス・チャン/作曲:アグネス・チャン/編曲:竜崎孝路)1973年
9. 美しい朝が来ます (作詞:安井かずみ/作曲:井上忠夫/編曲:馬飼野俊一)1974年
10. 愛の迷い子 (作詞:安井かずみ/作曲:平尾昌晃/編曲:馬飼野俊一)1974年
11. 恋人たちの午後 (作詞:山上路夫/作曲:森田公一/編曲:馬飼野俊一)1975年
12. はだしの冒険 (作詞:松本隆/作曲:平尾昌晃/編曲:馬飼野俊一)1975年
13. 恋のシーソー・ゲーム (作詞:落合恵子/作曲:井上忠夫/編曲:東海林修)1976年
14. 夢をください (作詞:山川啓介/作曲:小泉まさみ/編曲:佐藤準)1976年
15. 心に翼を下さい (作詞:松本隆/作曲:加瀬邦彦/編曲:船山基紀)1977年
16. 花のささやき (作詞:音羽たかし/作曲:Mogol Donida/編曲:船山基紀)1977年
17. アゲイン (作詞:松本隆/作曲:吉田拓郎/編曲:松任谷正隆)1978年
18. やさしさ知らず (作詞:松本隆/作曲:松任谷正隆/編曲:松任谷正隆)1978年

ディスク:2
1. ポケットいっぱいの秘密 (作詞:松本隆/作曲:穂口雄右/編曲:東海林修、キャラメル・ママ)1974年
2. 白いくつ下は似合わない (作詞:荒井由実/作曲:荒井由実/編曲:あかのたちお)1975年
3. ハロー・グッドバイ (作詞:喜多條忠/作曲:小泉まさみ/編曲:萩田光雄)1975年
4. 少し待ってて (作詞:三浦徳子/作曲:梅垣達志/編曲:梅垣達志)1977年
5. ハロー・サンシャイン (作詞:三浦徳子/作曲:加瀬邦彦/編曲:ラスト・ショウ)1977年
6. 白い色は恋人の色 (作詞:北山修/作曲:加藤和彦/編曲:加藤和彦)1973年
7. 想い出の散歩道 (作詞:松本隆/作曲:馬飼野俊一/編曲:キャラメル・ママ)1974年
8. さよならの唄 (作詞:アグネス・チャン/作曲:アグネス・チャン/編曲:キャラメル・ママ)1974年
9. 雨模様 (作詞:松本隆/作曲:穂口雄右/編曲:矢野誠)1974年
10. 冬の日の帰り道 (作詞:小泉まさみ/作曲:小泉まさみ/編曲:竜崎孝路)1975年
11. 陽のあたる場所 (作詞:あおいひろし/作曲:小泉まさみ/編曲:鈴木慶一とムーンライダース)1976年
12. 小さなアンブレラ (作詞:椎名和夫/作曲:椎名和夫/編曲:鈴木慶一とムーンライダース/ストリングスアレンジ:椎名和夫)1976年
13. 頬に青い風 (作詞:Michel Mallory/訳詞:三浦徳子/作曲:Michel Mallory/編曲:ラスト・ショウ)1977年
14. 鏡の中の私 (作詞:山上路夫/作曲:タケカワユキヒデ/編曲:ミッキー吉野)1979年
15. WONDERLAND (作詞:山上路夫/作曲:タケカワユキヒデ/編曲:ミッキー吉野)1979年
16. 原野牧歌(中国語) (作詞:門谷憲二/訳詞:黄仁清/作曲:黄仁清/編曲:大村雅明)1981年
17. 愛のハーモニー (作詞:安井かずみ/作曲:加藤和彦/編曲:奥慶一)1984年
18. 愛がみつかりそう (作詞:安井かずみ/作曲:加藤和彦/編曲:国吉良一)1985年

 妖精の詩/白い色は恋人の色/愛のハーモニー/愛がみつかりそう

 さて、今月の加藤和彦は、アグネス・チャンに提供した楽曲群、の、一部、です。
 悪名高い日本ユニセフ協会大使に就任したり、「日本だけ教えている歴史が違う」などとトンデモ発言をしたりと、近年評判の芳(かんば)しくないアグネスですが(あくまで僕の主観。ココらへんについては文末にまとめたので、気分を害してもよいという方はご一読下さい)、この頃は純粋にアイドルしておりました。
 このCDは日本でのデビュー・ヒット「ひなげしの花」(1972年)から「鏡の中の私」(1979)までのシングルA面曲は完全収録しており、それ以降の楽曲やB面曲、アルバム曲からも選曲されています。また、歌謡曲の編集盤としては珍しいことに、楽曲解説が(簡単ながら)記されており、シングルのディスコグラフィもほぼ完璧、と、資料としてもそこそこしっかりした出来となっています。しかし、そのせいか、アマゾンでは高値がついているようですね…。
 ここで聴ける加藤和彦作品は4曲。うち、“白い色は恋人の色”はオリジナルではなく、ベッツィ&クリスのカヴァーなのですが、加藤自身が編曲を手がけており、聴き逃せません。“妖精の詩”はセカンド・シングルで、サディスティック・ミカバンドを結成した頃の作品。可憐なメロディが胸を打ちます。CDからリッピングしてYoutubeに上げると著作権者か誰かのチェックに引っかかるので、ここではTV出演時の歌唱を引用。“愛のハーモニー”“愛がみつかりそう”は、「ヴェネツィア」以降の作品。“愛のハーモニー”も著作権者のチェックに引っかかっているので、期間限定での公開とし、早々に削除します。
 これ以外にもアグネスに提供した作品がありますので、列挙してみます。
 シングル「妖精の詩」のB面“いじわる雨の日曜日”、
 アルバム「アグネスの小さな日記」(1974)収録“ふたりの日記”“TWINKY”“雪”(このアルバムはCDで持っているので、いずれ機会があれば紹介します)、
 アルバム「私の恋人」(1977)収録“It's a beautiful day”、
 アルバム「カナダより愛をこめて」(1977)収録“雨の月曜日”(シングル「花のささやき」のB面)、
 と言ったところですね。“いじわる雨の日曜日”はオリジナル・アルバムでの収録がない模様なので、入手するのは難しそうですねぇ。(-_-;
 他にカヴァー曲もあるのですが、オリジナル提供曲ではありませんので割愛します。m(_ _)m

 加藤作品以外で、“ひなげしの花”などの超有名曲については言わずもがな、なので、それ以外の曲についてちょっとだけ補足します。
 “花のささやき”は、イタリアの歌手、ウィルマ・ゴイク(♀)の1966年のヒット曲がオリジナル。もちろん元曲はイタリア語です。ナベプロの歌手は必ず歌わさせられることで有名。浅田美代子も1stアルバムで歌っていたはずなのだけど残念ながら僕は持っていない。アグネスの歌をラジオで聴いて、良い曲だなぁ、と、思ったのが、中学の頃でした。
 “ハロー・グッドバイ”(アルバム「はじめまして青春」収録、またシングル「冬の日の帰り道」B面)は柏原よしえのカヴァー・ヒットが有名ですが、本家はアグネスだったのです。
 “ポケットいっぱいの秘密”は、アルバム「アグネスの小さな日記」とはアレンジ違い。キャラメル・ママとは、細野晴臣(ベース)、鈴木茂(ギター)、林立夫(ドラムス)、松任谷正隆(鍵盤楽器)からなる音楽ユニット。
 と言った感じで佳曲が並んでいるのですが、いかんせん、2枚組通して聴くと、

 飽きる。(^_^;

 これは多分、アグネスの歌い方が中国訛りで、続けて聴いていると「鼻につく」せいだと思われます。まー、当初はそれが可愛いい、と持て囃(はや)されたんでしょうけどね~。今となってはね~(笑)。








 閑話休題。
 冒頭で宣言した「アグネスの悪名関連」について。しつこいようですが、僕の主観に基づいています。気分を害したくない人はスルーされることをおすすめします。
 まず、日本ユニセフ協会ですが。国際連合児童基金、いわゆる国連機関のUNICEFとは全く違う団体です。正式名称は公益財団法人日本ユニセフ協会。UNICEFとは「協力協定を結び、日本からの民間拠出金を取りまとめている、あくまで民間協力の団体」。この団体の悪名が知れ渡ったのは、例の311の義援金にまつわる噂からでした。Twitterで流れた噂は、義援金の一部を、明示なしにピンハネしている、というもの。ピンハネ、は言い過ぎかもしれませんが、義援金の全額が被災地にわたらなかったのは事実なようです。(詳しくはwikiの「日本ユニセフ協会」-「寄付金の使途」を見られたし。)
 そしてもう一つの、「日本だけ教えている歴史が違う」発言ですが、これはもうなんというか、笑っていいのか怒って良いのか、はたまた泣くべきなのか。え~と、またまたwikiに頼るので、発言の信憑性はイマイチかもしれませんが、こういうことを言ったとされています。
 「中国が教えてる歴史も韓国が教えてる歴史も、アメリカで私が学んだ中国とアジアの歴史も一緒なんです。日本の歴史だけが違うんです」
 だそうです。もう、論じるのもアホらしい話なので、ここで話を止めてよいか?。
 …というのも無責任かな。まぁ、分かる人にはとっくにわかっていると思いますが、よーするに、「戦敗国は戦勝国の歴史観に従え」と言っているんですね。(言うまでもなく、中国も韓国(第二次大戦当時は朝鮮)もアメリカも、連合国に属していた、いわゆる戦勝国です。)そんな馬鹿な話はないわけですよ。戦争に負けたんだから、戦勝国に逆らうなと。そんな理不尽な話が近代国家において通用して良いわけがないです。今の日本国民は、これら戦勝国のプロパガンダに害され、「日本は戦争で悪いことをしたいけない国だ」と思い込まされている部分が多々あるのですが、そこはしっかりした歴史観を持って、日本国民としての誇りを持ってほしいと思います。と、言う様な事を、韓国籍を持つ僕が主張するのも変な話ではあるのですが…。
 以上、お目汚しまでに。

テーマ : J-POP
ジャンル : 音楽

【CD入手】ジョニー・グリフィン/ナイト・レディ #JohnnyGriffin #NightLady

輸入盤等はこちらから。
ジョニー・グリフィン/ナイト・レディ
1. スクラブル (Johnny Griffin) 7:18
2. サマータイム (George Gershwin, Ira Gershwin, DuBose Heyward) 5:53
3. オールド・スタッフ (Francy Boland) 8:05
4. ナイト・レディ (Francy Boland) 9:23
5. リトル・マン・ユーヴ・ハド・ア・ビジー・デイ (Al Hoffman, Maurice Sigler, Mabel Wayne) 5:20
6. オール・ザ・シングス・ユー・アー (Oscar Hammerstein II, Jerome Kern) 6:11

Johnny Griffin - tenor saxophone
Francy Boland - piano
Jimmy Woode - bass
Kenny Clarke - drums

Recorded February 13, 1964

 グリフィンらしい、ノリノリの吹奏が聴ける作品集となっています。ノリまくりが、やり過ぎにならないところが絶妙で良いんですよね。特に、有名なスタンダードの“サマータイム”、“オール・ザ・シングス・ユー・アー”が聴きやすいと思います。ドラムスのケニー・クラークがやたら元気に煽り立てているのがなんだか微笑ましい。それに応えるグリフィンとのつばぜり合いも聴き所の一つ。
 “オール・ザ・シングス・ユー・アー”は後にモンマルトルでのライヴ(「ハッシャ・バイ : コンプリート・モンマルトル・セッションズ」(1967年録音))でも採り上げてました。てか初期の「ア・ブローイング・セッション」(1957年録音)でも演ってたな。グリフィンの得意曲だったのでしょうね。
 ジョニー・グリフィンの“オール・ザ・シングス・ユー・アー”が聴けるCD
 ジョニー・グリフィンはアメリカ出身のテナー・サックス奏者ですが、'60年代に入ってからヨーロッパを舞台に活躍するようになります。このアルバムは、そのヨーロッパ時代の作品。同じくヨーロッパに拠点を移したケニー・クラーク、ベルギー人のフランシス・ボーラン(ピアノ)らのクラーク=ボーラン・ビッグ・バンドに在籍していたメンバーとのセッションです。(グリフィン自身もクラーク=ボーラン・バンドに在籍していたらしいです。)ベースのジミー・ウッドももちろんクラーク=ボーラン・バンドの人。
 1960年代に入ると、こんなふうにアメリカからヨーロッパへの人材流出が活性化します。これは、アメリカではいつまでたっても、JAZZミュージシャンの扱いがよくならなかったかららしいです。アメリカではただの芸人扱いが、ヨーロッパでは立派に芸術家として扱われるという違い。そりゃまぁ、ヨーロッパに行きたくもなりますわなぁ。ただ、そうしてヨーロッパに渡った結果、サウンドがヨーロッパ風に洗練されたというか、ある種弱々しくなってしまうミュージシャンもいたようです。しかし、ここでのグリフィンらは元気ですね。イイと思います。
 参考楽曲をYoutubeに上げようと思ったのですが、著作権者のチェックが厳しく、叶(かな)いませんでした。m(_ _)m

【CD入手】ジミ・ヘンドリックス /LIVE AT WOBURN / LIVE 1968 PARIS/OTTAWA #JimiHendrix #LiveAtWoburn #Live1968ParisOttawa


RECORDED LIVE L'OLYMPIA THEATRE IN PARIS, FRANCE JANUARY 29, 1968

1. Killing Floor(4:32)
2. Catfish Blues(8:46)
3. Foxey Lady(5:29)
4. Red House(4:24)
5. Drivin' South(9:24)
6. The Wind Cries Mary(3:55)
7. Fire(4:16)
8. Little Wing(3:40)
9. Purple Haze(5:59)

RECORDED LIVE CAPITOL THEATRE, OTTAWA, ONTARIO, CANADA MARCH 19, 1968 [1st SHOW]
10. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band(2:16)
11. Fire(3:29)
12. Purple Haze(5:15)

 タワーレコードでの取り扱いは残念ながら終了しております。



RECORDED LIVE WOBURN MUSIC FESTIVAL, BEDFORDSHIRE, ENLAND JULY 6, 1968

1. Introduction(1:07)
2. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band(1:11)
3. Fire(4:19)
4. Tax Free(10:11)
5. Red House(11:30)
6. Foxey Lady(4:55)
7. Voodoo Child (Slight Return)(6:38)
8. Purple Haze(8:10)

 タワーレコードでの購入はこちらから。

 ジミのオフィシャル・ブートレーベル、ダガーからのライヴCD。タワー・レコードで安く買えるようになっていたので、購入。パリのパートは既に持っている音源と重複するんだけど、オフィシャルでのミックス/マスタリングがどれほどのもんかと思って、比較のために買ってみました。これが目が覚めるほど出来が良ければ、重複する音源もダガーで揃えなおそうと思っていたんですが、どうも、そこまで違いはない模様。
 まぁ、オタワの1stショウ・パートは持ってないからよしとするかな。てかオタワ1st、なぜこんだけしか音源が残ってないんだ?。2ndショー音源とは雲泥の差だ。
 パリのパートについてもう少し無駄話を。“Red House”ではベースのノエル・レディングとジミが楽器を交換しています。て、ジミの左利きセッテイングのギターをそのままノエルが弾いたとは考えにくいので、自分のギターを用意していたんですかね。よく聴くとここだけギターの奏法が違うのがわかるんだけど、情けないことに僕はずっとジミが弾いているんだと思ってました。(^_^;
 パリ・パートは元々は「ステージ」という4枚組ライヴ・ボックス・セットの二枚目として発表されました。


 比較的最近では「オリンピア68」というCDとして単独発売もされていました。

 ただこっちのCDは、6. The Wind Cries Mary に若干ノイズが乗っているという残念な内容になっています。なのでまぁ、今回のダガーのCDは(さすがにノイズは乗っていなかったので)良しとするかな。

 続いて「LIVE AT WOBURN」。やはりジミのライヴは良いです。ただ、あくまでオフィシャル「ブートレグ」なので…。“Sgt.~”は曲の途中からの収録で、一分足らず。“Tax Free”は、途中で切れる。といったような疵(きず)が在り、万人にはお勧めしかねます。
 “Voodoo Child (Slight Return)”は僕が持っているライヴ盤では、これが最初期のもの。初演かどうかまではわかりませんが、スタジオ盤の「エレクトリック・レディランド」がこの年の10月発売なので、ずいぶん早いお披露目ということになります。
 Youtubeに音源を上げたかったところなのですが、著作権者の監視が厳しく、叶(かな)いませんでした。

 あと、もうひとつ言っておきたい。ここではレコード会社(=ジミの遺族団体 エクスペリス・ヘンドリックス)の表記に従ったが、“Voodoo Child(Slight Return) ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン)”は、誤記、である。それも、意図的な、だ。元々の、ジミが生前に冠していたタイトルは、“Voodoo Chile(Slight Return) ヴードゥー・チャイル(スライト・リターン)”であって、「Child チャイルド」ではなく、「Chile チャイル」、である。「エレクトリック・レディランド」で初出の時からそうである。もちろん、ジミがこの詞を書いた時は、「子供」の意味を込めた上で「Chile」と訛(なま)らせたのであろうから、意訳としての「Child チャイルド」は必ずしも間違いではない。しかし、それでは、わざわざジミが「Chile チャイル」と訛らせた事の意味が失(な)くなってしまう。おそらく、「Chile」の綴(つづ)りが国名の「チリ」と一緒なので、誤読されることを恐れての措置なのだろうが、余計なお世話、とはこういう時に使う言葉なのだ。たとえ、最初は誤読されようとも、曲を聴けば、「あぁ、“Voodoo Chile ヴードゥー・チャイル”なのか」ということは、聾(つんぼ)でもない限りわかるはずだ。それこそ、日本人が聴いてもわかるのだ。もちろん、それが「子供」を意味しているかどうかは人によって理解の度合いが異なるだろう。しかし、そこに含みをもたせているからこその「Chile」なのではないか。この誤記が、エクスペリス・ヘンドリックスがジミの音源を把握するようになってからのものなのかどうか、既に記憶の彼方だが、少なくとも、遺族団体ならば、ジミの本来の意思/遺志を尊重して「Chile」表記に統一するべきだ。(調べてみると、1993年のアラン・ダグラス監修のものから既に“Child”表記になっているようである。)
 多少話がずれてしまったが、もう少しお付き合い願いたい。
「エレクトリック・レディランド」には二種類の“ヴードゥー・チャイル”が収録されている。内容は置いておくとして、表記は、無印の“Voodoo Chile”と、スライト・リターン付きの“Voodoo Chile(Slight Return)”である。僕が持っている1991年製のCD(もちろんエクスペリス・ヘンドリックスの管理が始まる前のものだ)では、どちらも「Chile」となっており、日本語表記も「チャイル」である。おまけで言うと、(やはりエクスペリス・ヘンドリックスの管理が始まる前の)編集盤「ブルーズ」(1994年発)には、“Voodoo Chile Blues”と言う曲が収められている。実態は無印“Voodoo Chile”の別ヴァージョンであって、わざわざ「~Blues」と付けたのは、当時のプロデューサーのアラン・ダグラスの余計なおせっかいであろうが、しかし、ここでも、やはり、「Chile」である。この「ブルーズ」はエクスペリス・ヘンドリックスの管理下のもとで再発されたが、タイトルは変更されていない。調べてみると、今回のリマスター「エレクトリック・レディランド」、エクスペリス・ヘンドリックスの管理下のものは、無印のほうは正しく“Voodoo Chile”なのだが、スライト・リターンのほうが、“Voodoo Child(Slight Return)”と、誤表記になっているのだ。何故こんなことをしているのか理解に苦しむ。賢(さか)しげに「Child」表記を振りかざすからこんな混乱が生じるのだ。言ってもせん無いことだが、せめてファンの間だけでは、“Voodoo Chile(Slight Return)”と、正しく言い合い/表記したいものである。

 という訳で、今後の僕の日記では“Chile チャイル”表記で行くことにしますので、ご了承願いたいです。

【CD入手】大滝詠一/幸せな結末/恋するふたり(CDシングル) #大滝詠一 #幸せな結末 #恋するふたり

大滝詠一/幸せな結末 大滝詠一/恋するふたり

幸せな結末(1997年)
 1. 幸せな結末 4:36
 2. Happy End で始めよう 3:41

恋するふたり(2003年)
  1. 恋するふたり 4:28
  2. 恋するふたり(STRINGS VERSION)4:37


 ラスト・アルバム(!)となった「EACH TIME」(1984年)以降に発売された二枚のシングル。アルバムに収録されることはかなわずに、昨年末30日に急逝(きゅうせい)してしまいました。(実際には、1985年末に「フィヨルドの少女/バチェラー・ガール Bachelor Girl」がシングル発売されているのですが、この二曲は後に「EACH TIME」再発盤に繰り込まれているので、とりあえず勘定に入れないことにします。)
 追悼の意を込めて、この2枚を買ったわけですが、しかし、そもそも大滝詠一の作品は殆ど持っていないという現状が有ったりします。
 ナイアガラ・トライアングルはVol.1、2とも持ってますが、後はソロの1stと、はっぴいえんどを3枚(1st、風街ろまん、シングルス)だけ。大ヒットしたロンバケもイーチ・タイムも持ってませ~ん。(^_^; そんな情けない現状で、追悼とか言って、意味があるのかどうか…。
 「恋するふたり」はラスト・シングル、最後の楽曲にあたるのですが、はたしてこれを「遺作」と言っていいものかどうか。大滝の場合、この曲発表後も、自作の再発売に深く関わり、リミックス、リマスターなどを施したりしているので、「恋するふたり」を「最後の作品」として扱うのは無理があるような気がします。
 ここはやはり、3/21に発売された「EACH TIME 30th Anniversary Edition」が「最後の作品」にふさわしいのではないかと…。

 多分買わないけど。(^_^; だって、「EACH TIME 20th Annniversary Edition」の方がボーナス・トラックが充実してるんだもん。カラオケなんかいらんし。(^^ゞ

 いやその「20th Annniversary Edition」も買うかどうか怪しいんだけど(苦笑)。
 シングル楽曲に戻って。これらの3曲はドラマの主題歌/挿入歌として使われたのですが、まぁ、正直そんな付随情報はどうでも良いですね。ロンバケ以降の、ソフトなポップスのスタイルの楽曲になっています。“Happy End で始めよう”はアップテンポで明るい曲ですが、それでもソフトな印象は変わらず。
 これらの楽曲を聴いてみて、さぁ、大滝詠一作品を揃えようか、と言う気になったかと言われれば、う~ん、微妙ですねぇ(笑)。
 僕みたいに音楽の素養が深くない人間が聴くと、表面的な快適さばかりが目立って、引っかかるものがないんですよね。やっぱり、くぃっと引きつけられるものがないと、執着できない。もちろん、諸々の資料/噂などにあたって、実は隠し技が多数潜(ひそ)んでいるというのは漏れ聞いてはいるんですけど。
 と言う感じで、大滝詠一追悼は、この二枚だけでとりあえず一区切りかなぁ。

テーマ : J-POP
ジャンル : 音楽

【CD聴く】マイルス・デイヴィス/Star People - from The Complete Columbia Album Collection [70CD+DVD, Import] #MilesDavis #StarPeople

The Complete Columbia Album Collection [70CD+DVD, Import]



輸入盤等はこちらから。
Star People / Miles Davis
1. Come Get It 11:03
2. It Gets Better 10:07
3. Speak / That's What Happened (Miles Davis - John Scofield) 8:32
4. Star People 18:46
5. U 'N' I 5:53
6. Star on Cicely 4:28

All compositions by Miles Davis except as indicated

Miles Davis - trumpet, keyboards, concept
John Scofield - electric guitar(2. 3.)
Mike Stern - electric guitar
Bill Evans - tenor & soprano saxophone
Tom Barney - electric bass (3.)
Mino Cinelu - percussion
Al Foster - drums
Marcus Miller - electric bass (except 3.)
Gil Evans - arranger

Recorded August 11, 1982 - February 3, 1983

Come Get It

 テオ・マセロがプロデュースを手がけたマイルス作品としては、これが最後になるようです。
 スタジオ・アルバムなのにライヴみたいな響き方だな~、などと間の抜けた事を考えていたんだけど、レコーディング・データを確認したら、1.3.はホンマにライヴ録音じゃないですか!。臨場感あるわけだ。
 ベースは例のごとくマーカス・ミラー。サックスにビル・エヴァンス、ドラムスにアル・フォスター、パーカッションにミノ・シネル、ギターにマイク・スターンと言ったあたりはほぼ不動のメンバーで、ベースは3.だけトム・バーニー。2.3.にはギターにジョン・スコフィールドが加わっており、3.はマイルスとの共作。(その他の楽曲はすべてマイルスによるもの。)キーボードレスのなかなか野心的な編成。と言っても時々マイルスがシンセサイザーを弾いているようですが。
 ジョン・スコフィールドはよく耳にする名前だなと思っていましたが、マイルスに起用されていたのですね。やはりマイルスの影響力の大きさは復帰後も絶大ですね。
 一曲目からマーカスのベースはうねりまくり、迫力充分のファンク・ナンバーとなっています。前述のとおりライヴ録音で、臨場感も満点です。
 二曲目、三曲目は前述のとおりジョンスコがギターで加わっているのですが、レギュラー・メンバーのマイク・スターンも参加しており、正直どれがジョンスコなのか、僕にはわかりません。
 二曲目のメインのギターはジョンスコなのでしょうか。ゲストで招いておいて地味なプレイをやらせるというのも変な話なので多分そうですよね。抑え気味の楽曲で、マイルスのミュートを効かせたペットが印象的です。マイルス作品らしく、独特の緊張感があります。それに合わせてか、ジョンスコ(だよね?)も緊張感のあるプレイをしています。(いやまぁ、他のジョンスコのプレイ知らんからなんとも言えんのですけども。(^_^;)
 三曲目は冒頭から炸裂するマイルスのペット(とエヴァンスのサックスのアンサンブル)と相まって、鮮烈な印象を与えます。シンセはクレジットによるとマイルスによるもの。オーバーダブなのかな?。でもライヴだよね?。はて。アップテンポの快適なナンバーですが、これもマイルスらしい緊張感が漂います。ジョンスコ(だよね?)のギターもテンション高く弾きまくっています。
 四曲目のスロー・ナンバーはアルバム表題曲で、19分近い大作。出だしはマイルスのシンセとマイク・スターンのギターによるアンサンブル。それに続いてマイルスの(やはりミュートを効かせた)ペットが緊張感を煽(あお)ります。マイルスって、やっぱり根暗(ネクラ)だよね(笑)。スターンとのソロの掛け合いが聴きどころなのかな。
 五曲目はファンキーなマーカスのベースリフに乗り、これもファンキーなスターンのリズム・ギター、マイルスのテーマ・フレーズが吹かれていきます。ここでもミュートを効かせたプレイなのですが、正直飽きるな(笑)。
 とか言っていると、六曲目もミュート・プレイです(笑)。全体を通して、緊張感のあるファンクという趣(おもむき)の作品集ですが、最後もやはりファンクなナンバーで締めています。
 二曲でジョンスコが参加しているから、というわけでもないでしょうが、ギターが目立つ作品集という気がします。エヴァンスの出番はあんまりないかな。マイルスはギター・ファンクを演りたかったんですかね~。
 と、だらだらと書き連ねてみましたが、JAZZのレビューって、難しい。聴いてて面白いとは思うんだけど、それをうまく言葉に起こせないです。あと、僕はいつもCDチェンジャーから外してもいいと思えるほど聴き込んだ段階でレビューを書くのですが、正直、JAZZのCDって、「これで充分聴き込んだ」と言う感覚になるのに、ものすごく時間がかかる。今回のCDも、一応チェンジャーから外すけど、それは、未聴のCDが溜まってきたので、やむを得ず、です。正直まだまだ聴き足りないです。JAZZの世界は深いですね。

ジョニー・グリフィンの“オール・ザ・シングス・ユー・アー”が聴けるCD

ハッシャ・バイ~ザ・コンプリート・モンマルトル・セッションズ

ハッシャ・バイ~ザ・コンプリート・モンマルトル・セッションズ



ア・ブローイング・セッション
ア・ブローイング・セッション

【CD聴く】オーティス・レディング #PainInMyHeart #TheGreatOtisReddingSingsSoulBallads #OtisRedding

Otis Redding  5CD ORIGINAL ALBUM SERIES BOX SETOtis Redding 5CD ORIGINAL ALBUM SERIES BOX SET
(2010/02/27)
Otis Redding(オーティス・レディング)

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ORIGINAL ALBUM SERIES (5CD Import.)


ペイン・イン・マイ・ハートペイン・イン・マイ・ハート
(2013/03/20)
オーティス・レディング

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輸入盤等はこちらから。
Pain In My Heart(1964)/Otis Redding
1. Pain In My Heart (Naomi Neville) 2:22
2. The Dog (Rufus Thomas) 2:37
3. Stand By Me (Ben E. King, Jerry Leiber, Mike Stoller) 2:51
4. Hey Hey Baby (Redding) 2:46
5. You Send Me (Sam Cooke) 3:15
6. I Need Your Lovin' (Don Gardner, Clarence Lewis, James McDougal, Bobby Robinson) 2:52
7. These Arms Of Mine (Redding) 2:34
8. Louie Louie (Richard Berry) 2:07
9. Something Is Worrying Me 何かが俺を悩ませる (Redding) 2:29
10. Security (Redding) 2:36
11. That's What My Heart Needs 我が心の糧 (Redding) 2:41
12. Lucille (Al Collins, Richard Penniman) 2:31

1962 Oct.:4 7
1963 Jun. 24th:11
1963 Sep. 26th:1 9
1964 Jan, 16th:2 3 5 6 8 10 12

※当アルバムのパーソネルは調べてもわからなかったので省略します。:-P)

Pain In My Heart

ソウル・バラードを歌うソウル・バラードを歌う
(2012/10/03)
オーティス・レディング

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輸入盤等はこちらから。
The Great Otis Redding Sings Soul Ballads(ソウル・バラードを歌う)(1965)
1. That's How Strong My Love Is この強き愛 (Roosevelt Jamison) 2:33
2. Chained And Bound (Redding) 2:38
3. A Woman, A Lover, A Friend (Sidney Wyche) 3:18
4. Your One And Only Man (Redding) 3:09
5. Nothing Can Change This Love この愛だけがすべて (Sam Cooke) 3:00
6. It's Too Late (Chuck Willis) 3:00

7. For Your Precious Love (Arthur Brooks, Richard Brooks, Jerry Butler) 2:57
8. I Want To Thank You 君に感謝したくて (Redding) 2:36
9. Come To Me (Phil Walden & Redding) 2:45
10. Home In Your Heart (Otis Blackwell, Winfield Scott) 2:04
11. Keep Your Arms Around Me 貴方の腕を私に (Obie McClinton) 2:48
12. Mr. Pitiful (Steve Cropper & Redding) 2:41

1964 Feb. 6th:9
1964 Apr. 15th:8
1964 Sep. 9th:2 4
1964 Dec. 28th:1 12
1965 Jan. 20th:3 5-7 10 11

Otis Redding - vocals
Steve Cropper - guitar, piano
Donald "Duck" Dunn - bass
Al Jackson, Jr. - drums
Wayne Jackson - trumpet
Johnny Jenkins - guitar
Booker T. Jones - keyboards, organ
Isaac Hayes - piano (uncredited; disputed)
Sammie Coleman - trumpet
Floyd Newman - baritone saxophone
Charles "Packy" Axton - tenor saxophone

That's How Strong My Love Is

Singles(パーソネル不明)
Mary's Little Lamb (Redding) 2:45
1963 Jun. 24th

Come To Me (Single ver.) 2:48
Mr. Pitiful (Single ver.) 2:45
Rec Date is Unknown


Mary's Little Lamb

 さて、いよいよ、生前発表のアルバム群に突入です。
 まずは1stアルバム「ペイン・イン・マイ・ハート」。親しみのある楽曲が並んでいて、さながらソウル入門レコードの趣があります。って、ソウルに不案内な僕が言うのもなんですが。(^_^; 良曲に恵まれ、オーティスはのびのびと歌っています。彼の特質である、メロディを活かした上での崩しと言った表現はしっかり確立していて、聴き応えが有りますねぇ。
 タイトル曲はジェフ・トレーシーの作で…えっ、違う?。いやいや違いませんよ?。ジェフ・トレーシーとは国際救助隊の長で、彼の末息子のアランはサンダーバードのパイロットです!。…ええ、つまり、ナオミ・ネヴィルは、アラン・トゥーサンの別名なわけですが、ジェフ・トレーシーは、アランの父さん。アラン、父さん、アラン・トゥーサンという…。あ、いや、大変失礼しました。m(_ _)m
 閑話休題。
 “ペイン・イン・マイ・ハート”は、アーマ・トーマスという女性シンガーが歌っていた曲で、元々は“ルーラー・オブ・マイ・ハート”と言うタイトルでした。僕のようなストーンズ馬鹿にとっては、彼らのセカンド・アルバム「No.2」収録曲として馴染みが深いです。現行のCDではこのアルバムは廃盤なのでUS選曲盤の「12×5」で聴くことになりますが。まぁ、それはオーティスとは関係のないことですね。テンポはバラードですが、モタった感が全くないのが素晴らしい。
 “The Dog”の作者はルーファス・トーマス。彼の“ウォーキング・ザ・ドッグ”と言う曲はストーンズがファースト・アルバムで採り上げていて…、え、ストーンズの話はもういい?。あぁ、はいはい。ここでのオーティスのシャウトも素晴らしい。ノリノリの曲もばっちりこなす姿が聴けます。
 “スタンド・バイ・ミー”はジョン・レノンの名唱でも有名ですが、元はベン・E・キングのヒット曲。キングは元ドリフターズ(長さんのじゃなくて)のリード・シンガーで、“ラスト・ダンスを私に”などのヒットを残しています。オーティスの情感たっぷりのシャウトもいいですね。
 “ユー・センド・ミー”はソウルの創始者、不滅のサム・クック、最初のヒット曲にして代表作。ゆったりしたテンポで「Darlin' You~」と歌われるともう、そこは天国。オーティスは、更にゆっくり目のテンポでじっくりと歌います。
 “I Need Your Lovin'”は不勉強にして初耳だったのですが、やはり耳に残る気の利いた曲だと思います。「Wo Ohh...」と言う掛け声が耳に馴染みますね。 Don Gardner and Dee Dee Fordによる1962年のヒット。
 “ルイ・ルイ”はリチャード・ベリーのヒット曲で、キンクスの代表曲“ユー・リアリー・ガット・ミー”のヒントになった曲。もちろんキンクスも採り上げています。調べてみると「Kinksize Session」というEPに収録されてますね。CDでは編集アルバムを探せば聴けると思います。近年出た「キンクス/デラックス・エディション」にもボーナス・トラックで収録されていました。僕は「ベスト・アンド・コレクタブル・キンクス」という編集盤CDで持っています。このロックン・ロールの古典的ナンバーをオーティスは溌溂と歌い上げます。
 “ルシール”は言うまでもなく、リトル・リチャードの火の玉R&Rヒット!。最高ですね。オーティス、ノリノリのグイグイです、サイコー!。
 オーティスの自作曲もいい出来です。“Hey Hey Baby”は彼のアイドルだったリトル・リチャードの影響がよく出たワイルドな楽曲で、歌いぶりもリチャードのシャウトを思わせます。“These Arms Of Mine”は実質的なデビュー曲で、切々とした歌いかけが胸に迫ります。“Something Is Worrying Me 何かが俺を悩ませる”は軽い仕上がりの曲ですが、調子の良いミドル・テンポ・ナンバー。オーティスも気持ちよく歌っています。“Security”はシングルにもなった曲で、ミディアム・テンポの快調な曲。オーティスの歌唱も快調そのもの。“That's What My Heart Needs”はこのアルバムでは一番テンポの遅い曲で、三連符の伴奏パターンが印象的。後半で盛り上がってシャウト!しながらフェイド・アウトしていくところでは、手に汗握ります。
 と、なんか、楽曲紹介に比して、演奏についてのボキャブラリーが貧困的なのが気になりますが。(^_^;
 ともあれ、オーティスは1stからすでに独自の表現を確立して発揮していたことになります。緩急あますところなく歌い上げ、歌メロを壊すこと無く自分のものとして歌う才能は天賦のものでしょうか、それとも血の滲むような鍛錬の末のものか?。

 同時期のアルバム未収録のシングル楽曲に“Mary's Little Lamb”があります。有名な童謡“メリーさんの羊”に着想を借りたのでしょうが、曲想は完璧にR&B。ミドルテンポの快適な楽曲で、名曲と言って良いでしょう。

 続くセカンド・アルバム「ソウル・バラードを歌う」ですが、これはどうかなぁ。オーティスは確かにバラードを得意とするシンガーですが、連荘(れんちゃん)で聴かされるとさすがに飽きます。特に僕なんて、アップテンポのオーティスが好きなもんで。
 それでも一曲目の“That's How Strong My Love Is この強き愛”は名曲/名唱と言えるもの。元々はO.V.ライトというソウル・シンガーのもとに持ち込まれた曲でした。たまたまそこにいたオーティスのバンド・メンバーが、オーティスにいいんじゃないか、と、持ち帰った曲です。…え~、ストーンズの話してもいい?。(^^ゞ ええ、僕なんかにとっては、ストーンズのサード・アルバム「アウト・オブ・アワ・ヘッズ」での名演が思い浮かぶわけなんですよ。参考にしたのはこのオーティス・ヴァージョンのようです。初期のストーンズはオーティスの影響を多く受けていたんですね。
 サム・クックの曲をここでも演っていて、“Nothing Can Change This Love この愛だけがすべて”はサムの1962年のシングル“Bring It On Home to Me”のカップリング曲ですね。サムの名コンピレーション「Portrait of a Legend 1951-1964」にも選曲された名曲です。
 “It's Too Late”はチャック・ウィリスの曲で、僕はバディ・ホリーがクリケッツ名義で発表した「チャーピング・クリケッツ」で初めて聴きました。でも一般的なロック・ファンにとっては、エリック・クラプトンがデレク・アンド・ザ・ドミノス名義で発表した名盤「いとしのレイラ」での名演がなんといっても馴染み深いでしょう。この曲から名曲“いとしのレイラ”への流れは悶絶モノです。いや、実際には、その2曲前の“愛の経験”からジミヘンの名バラード“リトル・ウィング”へと繋がる流れを聴いた上で、この曲へつながるんですけどね。と言ってもアナログ盤ではD面は“リトル・ウィング”から始まっていたので、当時は“愛の経験”の後に一息ついていたわけです。CDでは一気に聴けますから、良い時代になったものです。
 比較的テンポが速いのは“Home In Your Heart”“Mr. Pitiful”と言った曲で、なかなか快調に飛ばしています。“I Want To Thank You 君に感謝したくて”も速めかな。特に、明快なアップテンポの“Mr. Pitiful”が出来が良いですね。やはりもっとこういう曲を織り交ぜてこそ、オーティスの持ち味が活かせるのではないかと。確かに、スロー・テンポの曲でも説得力のある歌唱は流石(さすが)なんですが、冒頭にも書いたとおり、そう言う曲ばかりだと飽きます。このアルバムはプロデュース・ミスじゃないかな。
 なお、“Mr. Pitiful”と“Come To Me”はシングル・ヴァージョンが存在しますが、正直どこが違うのかよくわかりません。(^_^;
 シングル・ヴァージョンが聴けるCDはこちら
 と言う感じで、僕はこの二枚をCD-Rに2in1で焼いて聴いていました。これらのアルバムはモノ・ミックスしか存在しないのですが、次の3rdアルバムからはステレオ・ミックスが存在します。そこで、ステレオ・ミックスとモノ・ミックスを2in1にして聴いていこうと思っていますので、よろしくお付き合いのほどをお願い致します。
 では!。

テーマ : 洋楽
ジャンル : 音楽

【CD聴く】セロニアス・モンク/Piano Solo(Solo On Vogue)(Import) #TheloniousMonk #SoloOnVogue

1. 'Round About Midnight 5'14"
2. Evidence 3'04"
3. Smoke Gets In Your Eyes (Otto Harbach, Jerome Kern) 3'23"
4. Well You Needn't 3'24"
5. Reflections 5'01"
6. We See 2'34"
7. Eronel 2'32"
8. Off Minor 2'31"
9. Hackensack 3'01"

Recorded in Paris on June 7, 1954
All compositions by Thelonious Monk except as indicated

Smoke Gets In Your Eyes - Well You Needn't - Off Minor

 モンク初のソロ・ピアノ盤です。昔は「ソロ・オン・ヴォーグ」と言うタイトルで親しまれていましたが、この盤はタイトルとジャケットが変わっています。内容は同じです。(最近になって「ソロ・オン・ヴォーグ」も再発されました。)今は亡きHMV広島サンモール店で買いました。
 前回紹介した「セロニアス・モンク・アンド・ソニー・ロリンズ」 http://ohy.blog.ocn.ne.jp/ohyama/2014/01/from_thelonio-1.html が、1953年11月、1954年9月、10月と言った録音でした。このソロ・アルバムは、ちょうどそのはざまの時期、1954年の6月にパリで録音されています。同地のジャズ・フェスに招待された時についで(?)で録音したらしいです。プレスティッジとの契約はどうなっていたのか気になりますが、まぁ、国外だったので治外法権だったのかなぁ。
 この時期は、米国のクラブで演奏するのに必要なキャバレー・カードを没収されていた時期(1951-1956)に当たります(麻薬関係のトラブルだったらしいです)。生演奏の機会をかなり奪われていたわけで、そう言う状況でのパリのフェス出演が、モンクの気持ちを上向かせたであろうことは想像に固くありません。
 実際、ここでのモンクは、あっけらかんと言っても良いくらい明るいです。まぁ、明るいと言っても、モンクのオリジナルは十分屈折していますけど(笑)。
 “'Round About Midnight”はモンクの代名詞ともいうべき傑作曲ですが、後の「ヒムセルフ」での演奏と比べると、ここでの演奏はやはり、心なしか軽やかに感じられます。
 「セロニアス・モンク・クインテット」で採り上げていた“Smoke Gets In Your Eyes 煙が目にしみる”をここでも演っています。当時のモンクのお気に入りだったんでしょうね。
 ここまでの3曲はまぁ、肩慣らしといった感じでしょうか。“'Round About Midnight”はモンクにしてはオーソドックスな曲ですし(それ故に高い人気を誇っていることは以前に日記でも書いた記憶があります)、“Evidence”も、「えっ、こんな普通な曲だったけ?」と言う感じで弾かれます。しかし、次の“Well You Needn't”からは、いかにもモンクらしいクセのある独特の楽曲が展開されていきます。“We See”も独特のフレーズが飛び出してきて、いや、イイですねぇ~。どの曲も癖があってなおかつキャッチーでステキです。“Hackensack”はCDでのボーナス・トラックですが、これも小気味の良いモンク節が聴ける佳品となっています。
 と言うわけで、モンク初のソロ・ピアノ演奏集、なかなか悪くはないのですが、しかし、僕の本音を言うと、モンクはやはりホーンを入れたコンボ編成が似合うと思います。
 次回からはいよいよ本領発揮のリヴァーサイド編に突入ですが、最初の二枚はちょっとアレなんだなぁ。(^_^; てな感じでお楽しみに~。

 

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Author:☆彡ふらんぼう
 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。

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