ジョン・レノン復活コンサート in 広島(6/6)

ブログの投稿の特徴上、投稿の新しい順に並んでしまっていますので、最初にこの部分を読んでいる方は、以下のリンクで最初(1/6)から読みすすめてください。



最初(1/6)から読む。


余韻を大事にしたいので、ネタバレ覚悟で今回の注釈は冒頭で。



唐突に出てくるスチュワート・サトクリフですが、これはMLのメンバーからリクエストがあったので。本当は演奏に参加させてほしかったんだと思いますが、かれのビートルズのやめ方からすると、演奏には参加しないだろうなぁ、と、勝手に思ってこんなふうにしました。



消防団がやってくる前に会場備え付けのスプリンクラーが作動するんじゃないのか?、とは、今回読み直してみて思ったことです。(^_^;



エンディングを単純な夢落ちにしなかったのは、やはり、「ドリーム」を残しておきたかったんですね。





 





 鮮やかな照明に彩られた、スーパースター達の競演は幕を閉じた。



 アンコールではジョンがひとりで出てきて、ピアノのところに
座った。
 スポットライトが彼を照らす。
 そして、手に持っていた紙切れを広げると、それを読み始めた。



 「平和都市、ヒロシマのみなさん、コンばんは。今日は、ココで
コンサートできて、嬉しく思うます。平和のために、みなさんと一
緒にうたって欲しイ歌がありマス。」



 言い終わると、ジョンは静かにピアノを引き、“イマジン”を歌
い始めた。、



 ♪思ってみてごらん、天国なんて無いんだと…



 ジョン、広島は、決して平和都市なんかじゃないんだよ。
 たまたま、世界で最初に原爆が落とされた町、ってだけのことな
んだ。



 ♪思ってみてごらん、国境なんて無いんだと…



 平和記念公園で核ネルギー抗議の座り込みをするのはね、現地ま
で出向いて行くだけの度胸と根性と勇気が無いだけのことなんだ。



 ♪思ってみてごらん、なにも所有する必要は無いんだと…



 彼らはね、50年前の自分たちの被害にばかり目がいっている。こ
れからの事どころか、戦後の核エネルギーの発達についてさえ無関
心なんだよ。



 ♪思ってみてごらん、世界はすべての人のものだと…



 原子力発電所を広島には作らせないと言ったところでね、結局の
ところ、電力供給の大部分を、島根の原子力発電所に頼っているん
だよ。



 ♪きみはきっと、僕のこと夢想家だと言うだろうね。
 ♪でも、僕は“一人ぼっち”と言うわけじゃないんだよ。
 ♪僕は“望んでいる”よ、“いつの日か”、君が僕達の仲間にな
  る“だろう”ことを。
 ♪そして、世界は一つになる“だろう”、ってね。



 僕は複雑な思いを抱きながらも、ジョンの声に聞き入っていた。
 最初、ジョンだけを照らしていたライトは、曲が進むに連れ、照
らす範囲が広がっていった。そして、曲が終わった時、ステージ
いっぱいに広がっているスーパーバンド/スーパースター・ゲスト
達すべてを、優しく照らしていた。



 そのなかに、見慣れない男がいた。どうも、ミュージシャンぽく
無く、ローディみたいな作業着を着ている。



 ジョン「紹介しよう。今日の素晴らしいライティングを演出して
くれた男、スチュワート・サトクリフだ…!。」



 …!。



 その男-スチュワート・サトクリフ-は、おずおずと、マイクス
タンド前のジョンのところへ歩いていった。



 ジョン「久しぶりだな。ええと、九州の…」
 スチュ「“Kiss You”だって?。」
 ジョン「いやいや、日本の地名だよ。九州の、えっと、なんて
     言ったかな、ナオ、とかいう女性から聞いたんだけど、
     アストリッドは元気でやっているらしいぜ。」
 スチュ「未だに、「キルヒャーとは呼ばないで、私の名前はキル
     ヒヘアよ」なんて言ってんのかなぁ。」
 ジョン「どうだろうね?。今度二人でアストリッドの所へ行って、
     驚かせてやろうぜ。」



 そりゃ、アストリッド・キルヒヘアも驚くだろう…。



 ジョン「OK、役者は揃った…。
 … Let's sing this song, All together!.」



 バンドが、ファンクなリズムをたたき出した。そして、ジョンが、
歌い出す。



 ♪All we are sayin' is give peace a chance !



 “ギヴ・ピース・ア・チャンス”!。会場中で歓声とコーラスが
始まる!。



 キース・ムーンが遂に、お得意のドラムス破壊をやり始めた。屈
託がないと言うか、まるっきり無邪気な様子だ。



 ジミは、ギターを床に叩きつけ、ライターオイルをぶっ掛けて、
燃やし始めた。
 そのとき、ちらりと聴衆の方をみて、「俺は本当はこんな事はし
たくないんだ。自分は決してワイルド・マンなんかじゃないんだ」
と言っていたように思えたのは、僕だけだろうか?。



 スーパースター達は、燃えているギターの周りに集まり、まるで
キャンプ・ファイヤーのように、声を合わせて歌っている。



 会場中が盛り上がりまくり、絶頂に達しようとしいていた。



 が。ここは屋内ホールである。当然、火の取扱は禁止だ。
 火災が発生すれば、通報が無くとも、消防署に連絡が行くように
なっている。



 おそらく、みなの騒ぐ声がでかすぎて、サイレンを聞き逃したの
だろう。



 突然、ホールの出入り口がすべて開き、消防隊が飛び込んできた。
 手に抱いているホースから、ステージに向けて、放水する。



 文字どおり、冷や水をあびせられて、全員が、動きが止まってし
まった…。



 おそらく、消防隊の責任者なのだろう、恰幅の言い男が、ジョン
に詰め寄って、なにか怒鳴っている。
 ジョンはしばらく彼の言う事に耳を傾けていたようだが、突然、
マイク・スタンドに向き直り、歌い出した!。



 ♪Power to the people!, Power to the people! ride on !



 “パワー・トゥ・ザ・ピープル”!。
 あっけに取られていたオールスター達も、ジョンに合わせて歌い
出した。
 観衆も、ふたたび、それに合わせ、盛り上がり始めた。



 消防隊の男は、まだなにか言いたそうだったが、ジョンはお構い
無しで、ステージから客席へ降りてきた。
 そして、客も含めた皆を先導し、ホールの出入り口から出ていく。
そのまま、会場の外へ、広島の町へと、出ていった!。



 なんとも、賑やかなパレードが始まってしまった。
 ジョンは、広島城の方へ向っていく。
 歌声は途切れず、所々では、再び“ギヴ・ピース・ア・チャン
ス”を歌うグループも出てきた。



 ジミ・ヘンドリクスは、どこから調達したのか、スピーカー内蔵
のエレキ・ギターをかき鳴らしている。
 ジョン“ボンゾ”ボーナムは、楽しそうにタンバリンを振りまわす。
 キース・ムーンはあっちこっちをスティックで叩きまくり、蹴っ
飛ばしてたりしている。
 ジャコ・パストリアスはいかにも暇そうに、一行についていっている。
 ブライアン・ジョーンズは、ブルーズ・ハープを吹きまくっている。
 イアン・スチュワートは、楽しそうに笑いながら、どこから持っ
てきたのか、ウィスキーを、近くの連中に飲ませている。
 僕も、すすめられて、何口か飲んだ。ずいぶん強い酒だ…。



 一行は、広島城の外堀通りに到着し、歌いながら、練り歩いていく。
 なんだか、あっちこっちでいろんな歌が聞こえてくる…。ジョン
の曲だ…。ビートルズ時代の曲もきこえる…。先頭のジョンはどこ
まで言ってしまったのだろうか?。
 さっきの酒が効いて来たらしく、足元があやしくなってきた…。



 夜空が、ぐるん、と一回りし、天と地がひっくり返った。



 「痛てッ!。」



 目が覚めると、自分の部屋だった。
 頭がガンガンする。昨日は飲みすぎたかな…?。
 ジョンが復活して広島でライヴをやるなんて、夢にしたって、趣
味が悪すぎる。
 苦笑いをしながら、僕は、ふらふらと新聞受けから、朝刊を取り
出した。



 第一面の大見だしを見る…。



 「ジョン・レノン、広島で熱狂コンサート!。
 ファン達、興奮で、広島城外堀通りをを練り歩く!。
      :
  The dream is NOT over! 」



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ジョン・レノン復活コンサート in 広島(5/6)

 素晴らしいゲスト達、素晴らしい演奏だった。
 最後のゲストの演奏が終り、みなが、感動にむせんでいる…。



 そのとき、おかしな身なりの小男が、素っ頓狂な声を上げながら、
飛び込んできた。



 スポットライトが、さっと、その男を照らす。



 男「ヘイ、ヘ~イ。なんだい、だめだな、イングランドのやさ男
どもは!。ブルースのソウルが、全然カケラもないぜ!。」



 黒帽子、黒スーツ、黒ネクタイ、黒サングラス…、といういでた
ちで出てきたのは…。な、なんと、ジョ、ジョン・ベ…。



 ジョン・レノン「やぁ、ミスター・ベルーシ。元気そうだね。」
 ジョン・ベルーシ「なんだって?、誰が“ジョン・ベルーシ”
だって?。俺様は、そんなクソッタレな名前じゃないぜ!。覚えと
きな、“ブルーズ・ブラザーズ”の長兄、ジェイク・ブルースとは、
俺様の事よ!。」



 なんか、とんでもない事になってきた…。
 ジョンは、愉快そうに肩で笑っている。



 ジェイク「まったく、どいつもこいつも!。俺様が、本当のブ
ルースってやつを教えてやるぜっ!。…おい、野郎ども、出てきや
がれ!。」



 いつのまにか、ジョン・ベルーシ、いや、ジェイク・ブルースが、
場をしきってる。そして、彼に導かれ、今まで登場したゲスト陣が、
再びステージに現れた…。



 ジェイク「いくぜっ!。ワン、ツゥ、ワンツゥ!。」



 イントロが始まるのも待ちきれないかのように、ジェイクが歌い
出す!。



 ♪粋な監守のはからいで~、監獄でパーティがあったとさぁ~!。



 おお、“ジェイルロック・ハウス(監獄ロック)”だ!。締めはや
はり、プレスリー・ナンバーか!。
 エルヴィスが、前座扱いの“つかみ”だけだなんて、おかしいと
思っていたんだ!。美味しいところは、ちゃんと、残しておいたわ
けだね?。そして、それに華を添えるために、スペシャル・ゲスト
で、ジョン・ベルーシ、いや、ジェイク・ブルースとは!。なかな
か、粋なはからいじゃないか!。



 ♪踊ろよ、監獄ロ~ック!



 ジェイクが一番を歌いきると、ゲスト陣に、ハンドマイクが手渡
された!。そして、ゲスト達が、数フレーズづつ、歌いまわしてい
く!。



 フレディ・マーキュリーが、マーク・ボランが、ジャニス・ジョ
プリンが、ジェリー・ガルシアが、ジム・モリソンが、デュアン・
オールマンとベリー・オークリーが、ピート・ハムが、トモ・エ
ヴァンズが、リック・ダンコが、リチャード・マニュエルが、ロ
ニー・レインとスティーヴ・マリオット(今度は得意のシャウト全
開だ!)が!。
 鮮やかなライティングが渦巻く中、続いて、R&Rの創始者達に
マイクが移る!。



 エディ・コクランが、ファッツ・ドミノが、ジーン・ヴィンセン
トが、そして、バディ・ホリーが、この強力なロックナンバーを歌
いまわして行く!。



 きらびやかなライティングは、一人一人、スポットを当て、背景
の照明も鮮やかに色取りを添えていく!。



 そして、短い間奏を挟んで、ついに、エルヴィス・プレスリーに、
ハンドマイクが手渡された!。
 同時に、ジョンが、スタンド・マイクの前に立つ!。
 二人で、ラストコーラスを歌い始めた!。



 照明は、二人の表情が見えるほどに彼らを照らし、ロック・ビー
トに合わせ、鼓動している!。
 …今まで地味だった照明が、後半に入ってから、俄然、活躍し始
めている!…。いやがおうにも、会場は盛り上がる、盛り上がる!。



 ♪Let's Rock, everybody let's Rock,
  Everybody in the whole cell brock,
  Was Dancin' to the Jailhouse Rock!



 ジョンとエルヴィスが、ラスト・フレーズを歌いきった!。二人
は、顔を見合わせて、笑いあった。
 そして、バンドのエンディング演奏に合わせながら、スーパー・
スター達が退場していく。



 そして、ジョンが叫んだ!。



 ジョン「Hail, Hail, Rock'n'Roll!」



 会場がそれに応えて、叫び返す!。



 ロックン・ロール、万歳!、ロックン・ロール、万歳!。



 最後に、エルヴィスが、手を振りながら、会場を後にした。
 それを合図に、バンドが曲を終わらせた。



 ゲスト達がいなくなると、なんだか、ステージ上が閑散とするん
じゃないか、と思ったが、賑やかで絶妙な照明が、会場の熱気を
保っている。



 ジョンが、ジョーク混じりの鼻歌で、なにか歌い始めた。



 ♪女王陛下は良い娘、いつかモノにしてやるぜ…♪



 会場中から、笑いがこぼれる。ジョンらしいジョークだぜ…。
 と思ったら、バンドが突然、アップテンポのエイト・ビートをた
たき出した!。…このフレーズは!。



 ♪Oh Yeah!, Alright!, Are you gonna to be in my dreams, tonight!.



 なんと、オドロキだ!。ジョン、あんたは、アビーロード・メド
レーは気に入ってないといっていたじゃないか!。それなのに、あ
のメドレーを締めくくるこの曲を、ポールが作った“ジ・エンド”
を演るってのか!?。



 こっちのオドロキなんかお構いなしに、バンドがソロパートに突
入していく!。なるほど、このスーパーバンドを締めくくるには、
この曲がふさわしい、と言うわけだ!。



 おおっと、ジョン“ボンゾ”ボーナムが、スティックを放り出し
た!。素手で、タムとスネアの連打、連打、連打、連打、連打!。



 続いて、キース・ムーンが、けたたましくシンバル類を叩きまく
る!。勢いあまって、一番でかいシンバルが倒れてしまった!。
 もちろん、二人とも、ツイン・バスドラは全開だ!。



 続いては、ジャコ・パストリアスの、ファンキーなベース・ソ
ロ!。フレットレス・ベースから繰り出される「スライド・ベー
ス」、グッと、腰に来ちゃうぜ!。



 スポットライトが、さっ、と、イアン・スチュワートに移る。イ
アンは、それが、何かのいたずらであるかのように、決まり悪そう
な顔ををしながら、控えめな、しかし、しっかりロールしているピ
アノ・フレーズをたたき出す!。



 そして、いよいよ、ギターバトルだ!。



 うわわわわおおおおおお~~~っと!。



 なんと、ブライアン・ジョーンズが、ギターを手にしている!。
彼がギターを手にしたのは、今回のステージではこれが初めてだ!。
しかも、左手には、スライド・バーが!。
 黄金のスポットライトを浴びながら、彼は、攻撃的なスライド・
ソロを引き始めた!。エルモア・ジェイムズも、かくや、と思わせ
るほどだ!。



 ブライアンが弾ききると、真っ赤なスポットが、ジミ・ヘンドリ
クスに当る!。ジミは、意外にも、ゆったりしたフレーズでソロを
始めたが、やがて、スピードが上がっていき、後半では、最高潮に
までのぼりつめた!。



 そして、純白のスポットライトに照らされ、ジョンの登場だ!。
 ぐっ、と足を踏みしめ、クリアなトーンで、ジョン・フレーズを
繰り出していく!。わずかにかかったナチュラル・デストーション
が心地よい…。そして、なによりも、その存在感!。



 ゲスト達がフロントに出ている時も、その強烈なオーラは、振り
まかれていたが、このように、自身が前に出てくるとやはり、違
う!。これが、ジョンだ!、ジョン・レノンなのだ!。繰り出され
る一音一音が、控えめなステージアクションが、そしてそれを照ら
し出すスポットライトが、すべてが、ジョン・レノンを主張してい
る!。…いや、本人にしてみれば「主張」なんて大げさなことは考
えていないだろう。
 ただ、そこにいる。それだけで、ジョン・レノンなのだ!。



 ジョンの合図で、ジミとブライアンが加わり、三つ巴のギター・
バトルになった!。
 1960年代末には、この3人でスーパー・バンドを組むと言う噂が、
まことしやかにささやかれたりしたものだ。いざ、それを目の前に
してみると、3人とも、実に自然体だ。気負いも衒(てら)いもなく、
音楽に集中している!。
 3色のスポットライトがステージ上を駆け巡り、そして、永遠に
続いて欲しいという願いもむなしく、イアンが、あの、ピアノ・フ
レーズを弾き始めた…。



 ♪And in the end, the love that you take is equal to the
love you make.....Ah......



 ジョンが最後の歌詞を(ギターの横っ腹に貼り付けられたカンペ
をあからさまに見ながら(笑))歌いきると、バンドが、最後の、終
和音を奏でた…。



 そして、満場の拍手を背にしながら、ジョンと、バンド達は、ス
テージ袖に引っ込んでいく…。



 当然、会場は、アンコールの嵐だ!。



 何十分たったか、いや、何分だったのか…。



 ジョンが現れた!。
 バンドを伴わず、たった一人だ。
 ステージ袖から出てくる時、誰かから紙切れを受け取ったが、そ
の、渡した手が、オノ・ヨーコのような気が、ふと、した。



 ステージ上の照明は落ちたままだが、スポット・ライトは、ジョ
ンをしっかり追いつづけている。
 そして、ジョンは、ピアノのところまで歩いていくと、さっきの
紙切れをピアノの上に広げて、腰かけた。



 そして、その紙切れを見ながら、「日本語」で…いかにも外人ら
しい発音で…読み始めた。



 「平和都市、ヒロシマのみなさん、コンばんは。今日は、ココで
コンサートできて、嬉しく思うます。平和のために、みなさんと一
緒にうたって欲しイ歌がありマス。」



 とつとつと喋り終えて、ジョンは、ピアノに向かい、“イマジ
ン”を弾き始めた…。



 (.6/6(最終回)に続く)



(6/6)最終回へのリンク




 さぁ、いよいよ、次回で、大団円!…だといいなぁ…。




オールマン・ブラザーズやザ・バンドのメンバーもいるのに「イングランドの…」はちょっと的はずしてるかとも思いますが、どーしても言わせたかったんですね。映画「ブルース・ブラザーズ」は音楽映画の金字塔です。続編の「2000」は酷評した人もいたけど、僕的にはOK!。



さぁ、次の6/6で大団円です、大丈夫(笑)。投稿してた当事は不安だったんだなぁ(笑)。

ジョン・レノン復活コンサート in 広島(4/6)

 1950年代のR&Rスターをゲストに、豪華なステージが繰り広げ
られた!。エルヴィス・プレスリーが、“トリ”でなく、“つか
み”だったのが腑に落ちないが…。



 ジョン「今まで呼んだのは、偉大なるロックンロールの創始者達
だった。こんどは、僕と同世代や、後輩達を呼んでみようとおも
う。…最初の後輩を紹介するよ。カモン、フレディ!。」



 おぅっ、とぉ!。あの、グラムと見まがうばかりのハデハデ~な
衣装を着たあの、あんちゃんは…!。…やっ、一人だけじゃないみ
たいだが!?。



 ジョン「…フレディ・マーキュリー、そして、マーク!。」



 なんと、フレディ・マーキュリーと、マーク・ボラン!。夢の共
演だ!。



 ジョン「やぁ、フレディ。ロイヤル・アルバート・ホールで知り
合った女性が…オレンジとか、グレープフルーツとか、たしか柑橘
系の名前だったと思うんだが…、君との共演をぜひ見てみたいと
言ってたのでね。」
 フレディ「光栄ですね。友達も連れてきたんだけど…。」
 ジョン「あぁ、大歓迎だよ。ミスター、ボラン?。」
 マーク「サンキュー。ジョン。僕も“スタンド・バイ・ミー”を
演った事があるんだけど、ボツにされてしまったんですよ。」
 ジョン「それは残念だね。じゃぁ、今日演ってくれるのは?。」
 マーク「いや、やはり、あなたの曲を演ろうとおもうんです。」、
 フレディ「二人で話し合って決めたんですよ。」
 ジョン「話し合ったって?。ベッドでかい?。」



 なんとまぁ、たちの悪いジョークをとばすモンだ…。それを平然
と笑顔で受け流している二人も凄いが…。



 ジョン「…オーケィ、じゃぁ、みんなでやろうぜ!。」



 ジョンの合図を受けて、ジャコ・パストリアスが、あの、不気味
なベース・ラインを弾き始める。ジョン“ボンゾ”ボーナムと、
キース・ムーンの二人が、ツイン・バスドラの2乗と、バスタムで
応酬する…。



 そして、フレディが、あの、独特のハリのある声で歌い始めた!。



 ♪You com'on, flatter, he come...



 な、なんか、えらいでたらめな歌詞なような気がするが、まぎれ
もなく、“カム・トゥギャザー”だ!。



 フレディは、ハンド・マイクを手に、ステージ上を縦横無尽に使
いながら、一番を歌いこんでいく。続いて、、マーク・ボランが、
レス・ポールのギターを抱え…はたして、音は出てるんだか、出て
ないんだか…、震えるような細い声で、二番を歌い始めた。



 ♪Here we no shoot gun he got...



 や、やっぱり、でたらめなような気がするんだが…。
 …そして、サビだ!。



 かむとぅっぎゃっざぁ~、ら~いな~う!、おーばみー!。



 会場全体で大合唱だ…。ジョンのコンサートなのに、こんな、ア
イドルみたいなノリで良いのかっ!、と一瞬思ったが、自分も一緒
になって歌ってるんだから、説得力ゼロだ…。



 3番では、ついにジョンがリード・ヴォーカルを!。ちょっと
しゃがれた声で、たたみ込んでいく。…はっきりって、ジョンの歌
詞もいいかげんだ(笑)。



 意外にも、レコードに忠実なジミの間奏…ジミなりのジョージへ
のリスペクトか…のあと、3人が一気に4番を歌いこんでいく。



 ♪Come together, right now, over me!



 そして、盛大な音を出して、曲が終わった。フレディとマークは、
妙に絡みながら、ステージ袖へと去っていく。



 入れ替わりに出てきた長髪の二人は…。



 ジャニス「ハ~イ、ジョン!。お元気?!。」
 ジョン「ひどいじゃないか、ジャニス。僕の誕生日のためにセッ
ションをしてくれたは良いけど、そのテープが僕の元に届いた時に
は、君はもう、『出かけちゃって』いたね?。」
 ジャニス「そんなにおこんないでよ。ちゃんと友達連れてきたで
しょ?。」
 ジョン「あぁ、ミスター、(ちょっと顔をしかめて)いまだに、
ヒッピー幻想を信じてるんじゃないだろうね、ミスター、ガルシ
ア?。」
 ジェリー「『愛と平和』なら信じているよ、ミスター、レノン。」
 ジョン「…(肩をすくめる)。」



 ヒッピーが苦手なジョンは、ジャニスはともかく、ジェリー・ガ
ルシアとは、いかにも会わなさそうな態度だ。



 ジャニス「男ってのは、なんで、つまんない事でケンカするのか
しらね…!。もう、死んじゃいたいくらいだわ!。…OK、ワン、
ツゥ~、スリー!。」



 バンドが、ヘヴィなビートをはじき出す。
 ジミが、乱暴にリフを絡ませていき、ジェリーが、フニャフニャ
したフレーズで応える…。そして、ジャニスが、第一声を張り上げ
た。



 ♪Yse, I'm Lonely, wanna die, yes, I'm Lo~~wowowwowow~nely!



 例の、魂を振り絞るような声で、“ヤー・ブルーズ”に命を吹き
込んでいく。
 間奏では、ジェリー・ガルシアが漂うようなリードを紡いでいく。
 そして、ジャニスがすべてを歌いきった後、メインリフを繰り返
しながら、バンドの音がフェイド・アウトしていった。



 緊張で静まりきった会場。それを意に介さないかのように、ジョ
ンが言った。



 ジョン「ジャニスとジェリーでした。」



 ようやっと、拍手が沸き起こってくる。なんか、異様に疲れるコ
ンサートになってきたな…。



 ジョン「OK。もう一人の“J”(another‘J’)を紹介しよう。」



 一瞬、「もう一人の“J”」が、「アナザー・ディ」に聞こえて
しまった僕は、最近、ちょっとポールを聴き込み過ぎなんだろう
か?。



 ジム「ハロー!、アイ・ラッヴュ!。」



 セリフとは裏腹な、重たい雰囲気で登場したのは、ジム・モリソ
ン!。従者を二人ほど連れている。



 ジム「こいつらが、どうしても来たいって言ったもんでね…。」
 ジョン「OK、OK。会えてうれしいよ、デュアン、ベリー。」
 デュアン・オールマン「こちらこそ。」
 ベリー・オークリー「あなたと共演できるなんて。」



 なんと、ジム・モリソンが連れてきたのは、元オールマン・ブラ
ザーズの二人だった!。



 ジョン「明日をも知れぬ世の中だからね…。さぁ、行こう!。」



 いつのまにか、シタールを手にしたブライアン・ジョーンズが、
ステージ前方にやってきて、幻想的なフレーズを弾き始めた。そし
て、デュアンは、お得意の、高音スライドで、かもめの鳴き声のよ
うな音を出している…。ベリー・オークリーがスタンダードなベー
ス・ラインをおさえる一方で、ジャコが自由なフレーズを繰り出し
始めた。そして、ジミは、いかなるエフェクトを使っているのか、
まるで、逆回転のような音色でギターを弾いている…。



 これでは、当たり前なピアノ・フレーズを弾いている、イアン・
スチュワートが、かえって異様なほどだ!。



 ボンゾがヘヴィな8ビートでグルーヴし、キースがやかましいほ
どのタムロールで応える。



 そして、ジム・モリソンが、吐き出すように歌い出した。



 ♪Turn off your mind .... it's not dying....



 “トゥモロゥ・ネヴァ・ノウズ”!。ジムのヴォーカルをきっか
けに、会場全体が、まるで、トリップしてしまったようだ…。なん
だかくらくらしてきた…。



 ハッ、と気づくと、いつのまにか、曲は終わっている。ジムも、
デュアンも、ベリーも、もうステージ上にはいない…。



 ジョン「なかなか、ゆかいな旅(トリップ)だったろ?。今度は、
ちょっと、落ちつこう。ピートとトムとだ。」



 なんと、ピート・ハムと、トム・エヴァンズが入ってきた…。ト
ムは、ブライアンに導かれ、彼のキーボードに座り、トムは、ア
コースティック・ギターを手に、ジョンに近づいていった。



 ピート「ハロー、ジョン。僕達とあなたの3人で、是非、ハモっ
てみたいんですけど…。」
 ジョン「いいね。今日は、あっらっぽいヤツらばかりで、綺麗に
ハーモニーをつけられずにいたんだよ。」
 トム「それはまた、どうしてですか(Why, Because)?。」
 ジョン「(笑いながら)地球が丸いからさ!。」



 そうして、トム・エヴァンズが、まるでベートーヴェンの「月
光」のようなキーボードを弾き始め…。



 曲は、もちろん、“ビコーズ”だ!。



 3人の美しい声のハーモニーが会場を満たす…。
 やがて、会場全体が静粛な気持ちに満たされ、静かに曲が終わっ
ていく…。もしかして、“サンキング”に続くんじゃないかな、と
思ったが、残念ながら、違った。



 ジョン「次に呼ぶ連中が、最後のゲストなんだ…。残念だけどね。
そのかわり、飛びきりのヤツらを呼んどいたんだぜ!。リック、リ
チャード!。そして、スティーヴに、ロニーだ!。」



 ベースを構えたリック・ダンコが、アコーディオンを抱えたリ
チャード・マニュエルを伴って出てきた!。
 そのあとに、車椅子を押しながら、スティーヴ・マリオットが現
れた!。車椅子に乗っているのは…。ロニー・レイン…!。かつて
喧嘩別れした二人が、こんな形で、同じステージにでるとは…。



 ジョン「やぁ、ロニー。具合はどうだい?。」
 ロニー「…あぁ、相変わらずだね…。残念だけど、僕の病気(*)
は、神様でも治せないんだ…。でも、ピートたちが、僕の意思をつ
いで、チャリティ・コンサートをしてくれたりしてるから、嬉しい
よ…。」



 (*)多発性脳脊髄硬化症。先日WOWOWで放映されたザ・フー
のライヴは、この病気に苦しむ人達のためのチャリティ・コンサー
ト(通称ARMSコンサート)だった。



 ジョン「あぁ、そうだね。何を歌ってくれるのかな?。エディ・
コクランの、“カモン・エブリィバディ”かい?。」
 スティーヴ「いや、いや、ここは、やはり、君の曲をやろうと思
うよ。ロニーがどうしても歌いたいって言うんでね。俺の後釜に
座ったヤツもこの曲やってたぜ。」
 ジョン「(笑いながら)それはそれは…。なんて曲かな、ロニー?。」
 ロニー「イン、マイ、ライフ…。」



 ジミが、あの懐かしいギターフレーズを弾き始めた…。
 弱々しい声で、ロニーが歌い始める…。



 ♪There're places I remember, all my life ....



 “イン・マイ・ライフ”…。時々途切れそうになるロニーの声を、
スティーヴがさりげなくフォローする。彼の十八番のシャウトを聴
きたかった人には残念かもしれないが…。しかし、サポートに徹し
ているスティーヴも、なかなか、絵になる。
 リック・ダンコのベースも素晴らしいが、リチャード・マニュエ
ルの鳴らすアコーディオンが、いやがおうにも、ノスタルジックな
雰囲気をかもし出す。
 間奏では、イアンがちょこちょこと転んでいたが、さりげなくジ
ミが(ギターで!)フォローするのが微笑ましい。



 ♪In my life, I love you more...



 ロニーがなんとか最後まで歌いきると、曲が終わりきる前に、会
場から拍手が沸き起こってきた。



 満場の拍手のなかで、演奏を終えるバンド。



 みなが、感動にむせんでいる時…。



 すっとんきょうな声で、おかしな身なりの小男が飛び込んでき
た!。



 男「ヘイ、ヘ~イ。なんだい、だめだな、イングランドのやさ男
どもは!。ブルースのソウルが、全然カケラもないぜ!。」



 黒帽子、黒スーツ、黒ネクタイ、黒サングラス…、といういでた
ちで出てきたのは…。な、なんと、ジョ、ジョン・ベ…。



 (5/6に続く)



 ※WHY BECAUSE、という言い方が、本当にあるかどうかは、筆者
は知りませんので、あしからず…。m(_ _)m



(5/6)へのリンク



 うう、part.5で終わる予定なんだが、ちゃんと終れるんだろう
か…。(^_^;
 ホントは、part.4 はもうちょっと続く予定だったのだが、長す
ぎるので、おしまいをpart.5 に押し出してしまった…。




ベリー・オークリーを出したあたりで、「そうか、無理にジャズ畑からジャコ・パスを引っ張ってこなくても彼がいたんだな」と思ったんですが、もう後の祭り。リック・ダンコもいたしなぁ。まぁ、結果的にはジャコ・パスでよかったんじゃないかと思ってます、この派手なバンドなら。



本文欄外で、こんなに続く予定ではなかったことをチラッと独白しています。結局part6までいっちゃったんだよなぁ。

ジョン・レノン復活コンサート in 広島(3/6)

 前半では、ジョンのヒット・ナンバーのオンパレードだった。正
直、このあと、何をやるんだろう?、と思ってしまったほどだ。
 そんな、こっちの懸念もどこ吹く風、ジョンが、しゃべり出した。



 ジョン「実は、今日は、ゲストをたくさん呼んでいるんだ。一人
ずつ呼んでいこう…。」



 そういって、ジョンが最初に紹介したのは…。な~んと、キング…。



 ジョン「紹介しよう、ロックンロール・キング、エルヴィス・プ
レスリー!。」
 エルヴィス「ハロー、ジョン。素敵なコンサートに呼んでくれて
有り難う。僕は何をやれば良いのかな?。」
 ジョン「あなたの得意なものを…。」
 エルヴィス「OK。じゃぁ、君やジミがライヴで取り上げてくれ
た曲をやろう…。」



 ♪You ain't nothin' gonna, Hound Dog!.



 イントロなしで、いきなり歌い出したのは、“ハウンド・ドッグ”。
 メンバー達もノリノリだ。みんな、ロックン・ロールを子守唄に
してきたやつらばかりだ(ジャコ・パストリアスは知らんけど
(笑))…。
 間奏での、ジミ・ヘンドリックスの強力なリードがたまんない。
 そして、ジョンも元気いっぱいだ。エルヴィスとかわりばんこで
ヴォーカルをとり、ご機嫌な様子。
 リズムがいきなり、ブギー調に代わる。ストレートな8ビートか
ら、うねるようなシャッフル・ビートへ。そして、お決まりのエン
ディング・リフで、バンドが曲を終わらせた。



 ジョン「サンキュー!。キング…。キング、エルヴィス・プレス
リー!。…さぁ、次のゲストを紹介しょう。」



 はてね?。トリでエルヴィスならともかく、つかみで?。なんか
ふに落ちないな…。



 ジョン「紹介しよう、エディ!、エディ・コクラン!。」



 おぅっと~、これは、これは…。後ろで、キース・ムーンがわめ
いている。



 キース「“サマータイム・ブルーズ”だ、サマータイム!。」



 Whoのコンサートじゃないんだってば…。ジョンがエディを呼
んだとなれば、やる曲は決まってる…!。



 ジョン「僕の友達と出会うきっかけになった曲を、是非一緒に。」
 エディ「いいよ。でも、あの曲は疲れるからなぁ。」



 ♪あの娘の部屋は、20階、エレヴェーターは、故障中、自分の足で登っていく…。



 “トゥエンティ・フライト・ロック”!。そう来なくっちゃ!。



 こころなしか、イアン・スチュワートの表情が緩んだように見え
た。ご機嫌なピアノ・リズムをはじき出している!。



 ♪あの娘の部屋にたどり着いても、すっかり疲れて、“ロック”できないぜ!。



 きめのフレーズを、ジョンとエディでハモる!。会場は、さなが
ら、ダンス・フロアだ!。会場係員が、出ていこうか、どうしよう
か、逡巡(しゅんじゅん)しているのが、なんだかおかしい。ごくろ
うさま、だ。



 ジョン「ありがとう、エディ!。…まだゲストはいるんだよ。ミ
スター、でぶっちょ!。」



 上手から、黒人の巨漢が、のっしのっしと出てきた。ファッツ・
ドミノ!。



 ジョン「謝らなければならないことがあるんですよ、ミスター。」
 ファッツ「なにかあったのかい?。」
 ジョン「あなたが弾くためのピアノを用意しようとしたのですが、
手配できなかったのです…。恥ずかしいことです…。」
 ファッツ「なんだね、そんなことかね?!。気にすることはない
よ。手違いは常に起こるものさ、そんなこと、“ちっとも恥じゃな
いよ”!。」



 強引なこじつけだ…。どうせ、最初から、ピアノなんて用意して
なかったんだろう…。…言うだけ野暮か(笑)。



 イアンが、勢いをつけて、再高音から駆け下りてくるフレーズを
たたき出す。



 ♪You make me cry, When you say GoodBye, Ain't That A Shame!.



 オリジナルは、ミドルテンポのブギーだったが、ジョンが手がけ
ると、ストレートなロックン・ロールになってしまうのだ!。



 間奏のところでは、ファッツがイアンのところまで行き、二人で
連弾だ!。エイト・ビートなのに、ブギーのフレーズを繰り出して
いるのが、微笑ましい。



 ものすごい勢いでバンドがエンディングをかき鳴らす。
 それに合わせて、ファッツが、のっしのっしと、会場を後にする。



 入れ替わりで出てきた男は、なんだか、ちょっと、びっこをひい
てるようだった。



 ジョン「紹介しよう!。ジーン・ヴィンセント!。」
 ジーン「やぁ、元気かい、みんな。」
 ジョン「ねぇ、ジーン、実は、最近、僕のライヴァルが、あなた
の曲を吹き込んだんですよ。僕達もその曲をやりたいんだけど、い
いかな?。」
 ジーン「もちろんだとも!。光栄だねぇ、君がライヴァルと認め
るようなすごいヤツに演奏してもらってたとはね。」
 ジョン「僕が、あなたの“ビ・バップ・ア・ルーラ”を吹き込ん
だら、数年後に、彼も、この曲(ビバップ~)を吹き込んだんで
す。」
 ジーン「そんなにたくさんやってくれているのかい?。じゃぁ、
今回やる曲は何なのかな?。」
 ジョン「あいつの最新レコードに入ってる曲です…。」



 そう言って、二人がやり始めたのは…。そう、そのとおり!。
 “ブルージーン・バップ”!。



 原曲どおり、スローな入りだしから…。



 ♪Baby, Let's Dance!, Blue-Jean Bop!



 ジョンのヴォーカルで、一気に加速!。強烈なロカビリーのリズ
ムが会場を揺るがす!。
 ジミが、まるでロカビリーなんてお構いなしな乱暴な音を出して
いる!。



 そして、またもや、つんのめったエンディング!。キース・ムー
ンのバタバタしたドラムが実にやかましい(笑)。



 ジョン「サンキュー、エディ…。いよいよ大詰めかな…。いや、
まだまだ呼んでるんだけどね…。」



 気を持たせるようようなことを言う…。



 ジョン「紹介します、眼鏡をかけた男がロックン・ロールをやっ
てもかまわないことを教えてくれた人…」



 おおっ!?。



 ジョン「派手にブロウするサキソフォンや、ピアノが無くても、
ギターだけでロック出来る事を教えてくれた人…」



 なに、なに?。



 ジョン「そして、なによりも、“自作自演”が大事なんだと、教
えてくれた人!。」



 そ、それは!。



 ジョン「紹介します、バディ・ホリー!。」



 ダン、ダン、ダン、ダン!。
 キースとボンゾが、バスドラを蹴って、カウントをとり、遠雷の
ようなタム・ロールを始めた!。ジミがギターをかき鳴らし、リズ
ムが突進していく!。
 そして、イントロにあわせて、トレードマークのストラトキャス
ターを手にした、バディ・ホリーが登場した!。



 ♪If You Knew, Peggy Sue...



 もちろん、知ってるとも!。“ペギー・スー”!。



 例のごとく、バディとジョンでヴォーカルをまわす。そして、間
奏は…。おっと、これは意外だ、ジミではなく、ホリィ本人がリー
ド・ギターを弾いている!。
 このメンツじゃ、非力じゃないかと、一瞬思った俺が、バカだっ
た!。ホリィのギターは、会場中を埋め尽くすような迫力で迫って
きた!。
 そして、後半では、ジョンとホリィで見事なハーモニーを!。



 ダダダ、ダン!。



 そして、激しいリズムの連打で、曲が終わった!。



 ジョン「ありがとう、バディ。素晴らしいロックン・ロールを有
り難う!。」



 そして、バディ・ホリーも、ステージを後にした…。



 まさか、これで、コンサートが終わりじゃないだろうな…。



 ジョン「今まで呼んだのは、偉大なるロックンロールの創始者達
だった。こんどは、僕と同世代や、後輩達を呼んでみようとおも
う。」



 どうやら、まだまだコンサートは続きそうだ!。



 ジョン「最初の後輩を紹介するよ。カモン、フレディ!。」



 おぅっ、とぉ!。あの、グラムと見まがうばかりのハデハデ~な
衣装を着たあの、あんちゃんは…!。


 (4/6 に続く)


(4/6)へのリンク


 どこまで続ける気なのかな?。>俺。(^_^;




個人的にノリノリで書いたパートです。好きなんですよ、ビートルズ以前のロックン・ローラーたちが。彼らが常日頃から過小評価されていると思っているので、ここでは思いっきり好き勝手に(でもないですが)書きました。特に。バディ・ホリィーは力入れました。



ジーン・ヴィンセントの項で、ポール・マッカートニーのアルバム「ラン・デビル・ラン」らしきものに言及(明言はしていませんが)しています。が、白状しますが、僕は「ラン・デビル・ラン」、内容を聞いたことがありません(笑)。店頭で曲目だけ見てあてずっぽうで書きました、ごめんなさい。

ジョン・レノン復活コンサート in 広島(2/6)

 (1/6の続き)



 とにかく、ものすごいバック・メンバー陣だ。
 ドラムスにキース・ムーン、ジョン“ボンゾ”ボーナム、
 ベースにジャコ・パストリアス、
 キーボードにイアン・スチュワート、
 何を弾くのか解らないが、ブライアン・ジョーンズ、
 そして、ギターにはジミ・ヘンドリクスだ。



 ジョンが登場する前から、会場は沸きに沸いている。



 そこへ、満を持しての、ジョン登場だ!。
 まるで、バックメンバーが登場してから、5日くらい待たされた
ような気がするくらいだ。



 …。
 なんだ、どうしたんだろう?。
 会場が静まり返ってしまった。
 みんな、ジョンを待っていたんじゃないのか?。ジョンを期待し
ていたんじゃないのか?。ちくしょう、俺だけでも、声を出す
ぞ!。…出せない…。異様な静けさ。



 そんななか、ジョンは、平然と、中央のマイクに近寄っていく。



 ちがうんだ、ジョン、みんな、あなたを待っていたはずなんだ、
少なくとも、僕はそうだ。どんな豪華なバック・メンバーだろうと、
関係ないんだ、ジョンなんだ…。



 静まり返ったなかで、ジョンはマイクにたどり着き、一言、言った。



 「ハロー、ヒロシマ。」



 その瞬間、会場が揺れた。比喩ではなく、文字どおり、揺れたの
だ。そうだ、みんな、待っていたのだ、息を潜(ひそ)めて。ジョン
がその一言を言ってくれるのを。



 僕も気がつかないうちに、言葉にならない何かを叫んでいた。涙
も出ているような気がするが、知ったこっちゃ無い。そこに、ジョ
ンがいるのだ!。



 ジョンは、もう一言、「静かに…。聴いてくれ…。」といった。
そして、ブライアン・ジョーンズを指差す。



 ブライアンは、あの、キーボードの上の、キラキラしたものを持
ち上げて、鳴らした。
 それは、ハンドベルだった。



 ち~ん、ち~ん、…。



 ♪Our life together is so precious together, We have grown...



 “スターティング・オーヴァ”!。
 そう、まさしく、いま、「ジョン・レノン復活コンサート」が始
まったのだ!。



 ブライアンが楽しそうにタンバリンを振り、キースとボンゾがタ
イトにリズムを決め、ジャコがぶっとい音でベースを鳴らし、イア
ンが涼しい顔で、キーボードを叩き、ジミが、ファンキーなリズム
をはじき出す。



 でも、やっぱり、ジョンだ。ジョンの声だ。アコースティック・
ギターを抱えて、気持ち良さそうに歌うジョン。



 ♪Love again, it'l be just like starting over ~



 「お~う゛ぁ~!」
 今回は、コーラスをつけるメンバーがいない。必要無い。会場の
みんなで大合唱だ。



 そして、次の曲へと…。



 ジョン「OK、ブライアン、頼むぜ。」



 ブライアン・ジョーンズが、サキソフォンを構えて、よろよろと、
ステージ前に出てきた。



 ジョンが、勢いをつけてカウントを出す。



 「ワン、ツゥ、ワンツースリーフォ!」



 バンドが再び転がりだし、ブライアンがサックスをブロウする。
そして、ジョンが歌うのは…。



 ♪Whatever gets you thru the night !



 “真夜中を突っ走れ”!。イアンのピアノは、エルトンほど華や
かではないけど、堅実にリズムをたたき出している。



 会場はもう、熱狂の坩堝だ。



 ジョン「OK、今度はすこし、静かな曲をやろう。イアン、行こ
うぜ。」



 イアン・スチュワートが、静かなピアノの音色で、イントロのフ
レーズを弾き始める。



 “ジェラス・ガイ”…。



 ストリングスが無い代わりに、ブライアンが、ハモンド・オルガ
ンの音で、キーボードを鳴らしている。



 かすかに聞こえる、ジョンが弾くギターのストロークが心地よい。



 ♪I'm Just a Jerous Guy ...



 曲が静かに終わると、MCもなしに、いきなり、ジミが乱暴なフ
レーズを引き始める!。
 “ニューヨーク・シティ”!。



 ♪Que pasa New York, Oh Yeah !



 喧騒のようにバンドが曲をおわらし、クリアなギター・トーンが
響き渡る。



 ジョン「Hey, make love, not war, I know you've hered it before?」



 “マインド・ゲームズ”!。



 ♪Love is a flower, You got to let it, You got to let it grow....



 この感動を言葉で言い表すのは、もう、不可能だ。



 いきなり、イアンが、不気味な不協和音を鳴らし出した。まるで、
ホラー映画に出てきそうな、重苦しい鐘の音みたいな…。



 ♪Mother, you had me, but I never had you...



 “マザー”が会場に鳴り響く。スタジオテイクでは、ステレオ効
果になっていたドラムスは、キース・ムーンと、ジョン・ボーナム
の二人で、うまく再現している。もっとも、単純に再現するだけで
なく、彼等らしいドラミングを聞かせてくれるところが、なんだか
うれしい。



 ♪Mama don't go, Daddy come home...



 ジョンが歌い終わった後、久しぶりにMCを喋った。



 ジョン「実は、今日は、ゲストをたくさん呼んでいるんだ。一人
ずつ呼んでいこう…。」



 そういって、ジョンが最初に紹介したのは…。な~んと、キング…。



 (.3/6 に続く。)



(3/6)へのリンク






1/6を投稿した後、2/6の投稿までに5日ほど間が開いたので、冒頭でそのことに言及しています。



ところで、何で広島かと言うと、僕が広島出身で広島在住(当時も今も)だからです。

ジョン・レノン復活コンサート in 広島(1/6)

この文章は、もともと某ビートルズ愛好系のMLに投稿したもので2001/03/03~2001/03/27、と、約一ヶ月にわたり6部構成で投稿したものです。



最も当初は6部にまでなるとは思っていなかったのですが(笑)、MLの皆さんのアイデアを吸収したりして、こんなにも長くなってしまいました。



そういう内容なので、当時MLに参加していなかった人にはわかりにくい楽屋落ちがあったりします。



また、本来、MLの管理人の方に転載のお断りをするべきなのですが、基本的に自分が書いた文章ということで。大目に見てもらおうと思っています。…だめかな?。(^_^;





 さぁ、ロイヤル・アルバート・ホールですばらしいライヴをやっ
たと噂の、ジョン・レモン!、いや、レノン!。所変わって、この
広島では、どんなステージを?。



 期待に胸膨らませ、会場に入っていく。郵便貯金会館は、新味は
無いが、それなりに定評のあるホールだ。
 嬉しいことに、前から3番目の真中あたりちょっと右よりという、
なかなか良い席をとれた。
 もう、席は満杯状態。ステージは、照明は落ちているが、なん
となく、様子が判らないでもない。



 気になるのは、ステージ(むかって)右手の一角。一応、キーボー
ドが置いてあるんだが…。そのほかに、サックスらしきものや、な
んだか、ちっこいけどキラキラしてるものとかがあって…。で、つ
いたてがしてあるんだよ…。なんか、一部しか中が見えないんだよ。
なんだよ、ちょっと恐いなぁ。あの一角だけ、浮いてるぞ?。



 ドラムス…。う~ん、これはどういうことだ?。別に、ドラムス
が2台有るのはいい。しかし、両方とも、ツイン・バスドラっての
は、どういうわけだ?。いったい、なんなんだろう…。



 左手ドラムスの前に、エレキ・ベースが置いてあるんだが、これ
も、なんだか、変だ。フレットが無いようなのだ。フレットレス・
ベース?。どうやら、ポールでは無いようだなぁ…。どうも、一癖
二癖もありそうな連中ばかりらしいぞ。



 一番左手に、ひっそりとキーボードがもう一台、置いてある。こ
ちらは、控えめなだけで、とくに何というわけでもないみたい。ま
た、ニッキー・ホプキンスが来てくれるかなぁ、と期待していたの
だけれども、噂では、どうも違うらしい。アルバートホールで張り
きりすぎて、体調崩したんだそうだ。相変わらず虚弱な人だ(笑)。



 それから、もう一人のギタリストがいるらしい。真中のギターは、
ジョンのなんだろうけど、その(むかって)右側にあるストラトキャ
スターが、なんだか、へんだ。何処がおかしいかといわれても、微
妙で、よくわからない。…う~ん…。おやっ?。このギター、弦の
張り方が逆じゃ無いかしらん?。もしかして、左ききの…?。



 おっと、いつの間に開演ベルが鳴ったんだ!?。客席の照明が落
ち、ステージがにわかに明るくなる…。



 よろよろと出てきたのは…。ジョンじゃないな。やっぱ、最後だ
よな。…だれだ、あいつ?。えらい、若いぞ。…うっ、ま、まさ
か!。ブライアン・ジョーンズ!?。間違いない、あの独特の金髪
は…!。よろよろと、さっきの奇妙な一角に紛れ込んでいった…。



 次に出てきたのは…。二人…。なんか、毛むくじゃらなヒゲのや
つと、もう一人、せんだみつおみたいな顔の…。あ、ドラムスのほ
うに向かって…。はっ!。ジョン“ボンゾ”ボーナムと、キース・
ムーン!?。そ、それで、ツイン・バスドラ×2、かぁ!?。



 うわぁ、いかん、もう、気絶しちゃいそうだ、会場が沸いてるん
だか、自分の頭がガンガンしてるのか、わからなくなってきた!。



 こんどは、時代遅れみたいな長髪で、へんな帽子かぶって、目が
ぎょろぎょろしてて…。あ、フレットレス・ベースのところへ行っ
て…。ん、後ろの方で、誰ぞさけんどるぞ…。「ジャコ・パストリ
アスだ!。」あはははは、なんか、今日は、俺、調子悪いみたい、
幻聴が聞こえるわ…。



 お、こんどは、まともそうなオッサンだ。最年長かな?。しゃく
れたアゴで、いかにも、人の良い感じ。とぼとぼと、端っこのキー
ボードの方へ向かっていく。…って、イアン!、イアン・スチュ
ワートじゃないかっ!。お前がいなくなった後、ストーンズは大変
だったんだぞ~!。今は仲直りしてるけど…。そうか、ニッキーの
代打は、イアン・スチュワートだったのかぁ。



 イアンが、自分のキーボードにたどり着く前に、もう一人出てき
た。多分、やつがギタリストだろうな…。黒人…。アフロヘア…。
ひ、左構えのストラト・キャスター…!。ジ、ジミ・ヘンドリク
ス!?。



 なんてこった、主役のジョンが登場する前から、むちゃくちゃ
ヒートアップだ!。会場も、尋常なノリじゃぁない!。すごい
ぞ!…。すごいんだけど…。でも、もし、このメンバーの中で、
ジョンが一番地味だったら、どうしよう?。ジョンが登場して、
さぁっ、と、波が引いちゃったら、どうしたらいいんだろう?。僕
達は、いや、すくなくとも、僕は、ジョンを観に来たはずだ…。
バックの連中なんか、知ったこっちゃないんだ…。そのはずなん
だ…。



 あぁっ!。ジョンが…。登場だっ!。



 (2/6 に続く。)



(2/6)へのリンク


本文の冒頭がいきなり楽屋落ちですね。(^_^; この投稿はもともとMLで提示されていた3月のテーマ、「ジョン・レノンが復活してライブをやったら?」というもの(だったはずですが)に沿ってかかれたもので、この投稿より前にアルバートホールでのライブの様子を(もちろん創造で)投稿された方がいたんですね。その方の名前を無断で拝借したりしています。



読んでもらってわかったと思いますが、故人たちによるライブになっています。当時と今で大きく違うのは「今はジョージ・ハリスンとジョン・エントウェイッスルも故人になっている」ということでしょう。ジョージについてはソロになってからについてはあまり詳しくないので、このコンサートに登場させていたかは微妙ですが、エントウィッスルは間違いなく、ジャコ・パストリアスと入れ替わっていたことでしょう。



 

フィギュアスケート・グランプリ・ロシア(女子)の結果

(1)サラ・マイヤー(スイス)[159.17]=108.25+50.92

(2)ユリア・シェベシュチェン(ハンガリー)[146.75]=92.39+54.36

(3)恩田美栄[143.60]=98.04+45.56

フィギュアスケート・グランプリ・フランス(女子)の結果

(1)金妍兒(キム・ヨナ)(韓国)[184.54]=119.32+65.22
(2)安藤美姫[174.44]=109.42+65.02
(3)キミー・マイズナー(米国)[158.03]=105.47+52.56

フィギュアスケート・グランプリ・中国(女子)の結果

(1)ユリア・シェベシュチェン(ハンガリー)[153.80]=100.98+52.82
(2)中野友加里[151.27]=96.37+54.90
(3)エミリー・ヒューズ(米国)[151.12]=94.38+56.74

フィギュアスケート・グランプリ・カナダ(女子)の結果

(1)ジョアニー・ロシェット[173.86]=118.26+55.6
(2)村主章枝[173.86]=110.24+58.52
(3)金妍兒(キム・ヨナ、韓国)[168.48]=105.8+62.68

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Author:☆彡ふらんぼう
 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。

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