【CD入手】フリップ&イーノ / ライヴ・イン・パリ 1975年5月28日 #FrippAndEno #LiveInParis28_05_1975

フリップ&イーノ / ライヴ・イン・パリ 1975年5月28日

曲目リスト
ディスク:1
1. ウォーター・オン・ウォーター Water On Water 10:46
2. ア・ラディカル・リプレゼンタティブ・オブ・ピンスニップ A Radical Representative Of Pinsnip 9:39
3. スワスティカ・ガールズ Swastika Girls 7:44
4. ウインド・オン・ウインド Wind on Wind 1:59
5. アナウンスメント Announcement 1:12

ディスク:2
1. ウインド・オン・ウォーター Wind on Water 9:43
2. ア・ニア・ファインド・イン・リップ・ポップ A Near Find In Rip Pop 7:20
3. ア・フィアフル・プロパー・ディン A Fearful Proper Din 4:12
4. ア・ダーン・プシー・インフェルノ A Darn Psi Inferno 4:59
5. イヴニング・スター Evening Star 5:59
6. アン・アイアン・フラッペ An Iron Frappe 10:32
7. ソフティ・ガン・ポイズン Softy Gun Poison 12:31
8. アン・インデックス・オブ・メタルズ An Index Of Metals 7:19

ディスク:3
1. テスト・ループ I Test Loop I 4:06
2. テスト・ループ IITest Loop II 0:46
3. ア・ラディカル・リプレゼンタティブ・オブ・ピンスニップ (ループ) Loop Only: A Radical Representative Of Pinsnip 10:39
4. ウインド・オン・ウォーター (ループ) Loop Only: Wind On Water 9:53
5. ア・ダーン・プシー・インフェルノ (ループ) Loop Only: A Darn Psi Inferno 5:40
6. ソフティ・ガン・ポイズン (ループ) Loop Only: Softy Gun Poison 14:45
7. ウインド・オン・ウォーター・リバースド (ループ) (ボーナス・トラック) Loop Only: Wind On Water Reversed (Bonus Track) 9:50
8. レイター・オン (ボーナス・トラック) Later On (single b side) (Bonus Track) 4:56


Live In Paris 28.05.1975 -3 / Fripp & Eno

Some tracks can not uploaded cause copyright: "Water On Water", "A Radical Representative Of Pinsnip", "Swastika Girls".

 フリップ&イーノの発掘ライヴ音源です。
 音の質感としては、前回紹介した『イヴニング・スター』とほぼ同じで、特別付け加えることもないです。
 ライヴ盤らしく、曲の途中で観客の歓声が聞こえたりするのですが、逆に曲終了時の拍手はまるきりカット。ライヴの終曲に当たる“アン・インデックス・オブ・メタルズ”では、お終いが唐突に途切れます。ロバート・フリップらしい無愛想さと言うべきか…。
 ディスク3は、ライヴで使用したテープ・ループを収録。正直、特別面白いものではないです。
 ラストの“レイター・オン”はブライアン・イーノ名義のシングルのB面だそうですが、A面曲が何だったかの記述はナシ(*)。無愛想にも程があるだろう。(^_^;
 (*)あ、嘘書いちゃった。日本語解説には記述があります。メンゴ。m(_ _)m
 この手の音をCD三枚立て続けに聴かされると、さすがに

       眠い

 ですね。(^_^;
 このCDを入手してから、最初から最後まで、目を覚ましたまま聴き通したのは本当に数えるほどです。『イヴニング・スター』の時は「こういう音も嫌いではなく、アリだと思う」と書きましたが、こんなに大量に続けて聴くのはなかなかに辛いものが有ります(笑)。CD一枚くらいの分量が適量かと。

 と言う感じで、キング・クリムゾン解散から『ディシプリン』に至るフリップの歩みを聴いているわけですが、次回は、やはり気になる『ノー・プッシーフッティング』を聴くことにしました。時系列的には乱れちゃいますが、どうかご容赦の程を。
 
 
●キング・クリムゾン解散前後からディシプリンに至るまでの主なロバート・フリップのディスコグラフィ
 フリップ&イーノ『ノー・プッシーフッティング』(1972年9月8日及び1973年8月4-5日録音、1973年11月発表)
 キング・クリムゾン『暗黒の世界』(1973年10-11月録音、1974年3月発表)
 同『レッド』(1974年6-8月録音、1974年10月発表)
 キング・クリムゾン解散(1974年10月→『レッド』の発表直前)
 フリップ&イーノ『イヴニング・スター』(1974-5年録音、1975年12月発表)
 同『ライヴ・イン・パリ』(1975年5月28年収録) ⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒今ココ。
 ブライアン・イーノ『アナザー・グリーン・ワールド』(1975年6-8月録音)
 ピーター・ゲイブリエル『I』(1976年7月-1977年1月録音)
 デイヴィッド・ボウイー『英雄夢語り』(1977年7-8月録音)
 ダリル・ホール『セイクレッド・ソングス』(1977年録音)
 ピーター・ゲイブリエル『II』(1977年11月-1978年2月録音)
 ロバート・フリップ『エクスポージャー』(1977年6月-1979年1月録音)
 同『ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン/アンダー・ヘヴィー・マナーズ』(詳細録音時期不明、1980年1月発表)
 同『ザ・リーグ・オブ・ジェントルメン』(1980年7月-1980年12月録音)
 キング・クリムゾン『ディシプリン』(1981年録音、1981年9月発表)





■キング・クリムゾン日記一覧


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テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

■キング・クリムゾン日記一覧

■キング・クリムゾン日記
2017/10/03 フリップ&イーノ / ライヴ・イン・パリ 1975年5月28日(3CD)
2017/06/30 フリップ&イーノ / イヴニング・スター
2017/03/31 ディシプリン ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/12/30 レッド ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/11/27 ラディカル・アクション~ライヴ・イン・ジャパン+モア(3CD+2DVD)
2016/09/28 USA ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/06/29 暗黒の世界 ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/03/31 太陽と戦慄 ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/03/31 アースバウンド (リマスター・紙ジャケット仕様)
2015/12/30 アイランズ ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/09/30 リザード ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/06/28 ポセイドンのめざめ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/03/27 クリムゾン・キングの宮殿~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD入手】フリップ&イーノ / イヴニング・スター (リマスタリング・紙ジャケット仕様) #FrippAnd Eno #EveningStar

フリップ&イーノ / イヴニング・スター(K2HD/紙ジャケット仕様)

All tracks written by Brian Eno and Robert Fripp, except "Wind on Wind" by Eno.

1. "Wind on Water" – 5:30
2. "Evening Star" – 7:48
3. "Evensong" – 2:53
4. "Wind on Wind" – 2:56

5. "An Index of Metals" – 28:36

Personnel
Robert Fripp – guitar
Brian Eno – tape loops, synthesizer, piano

Released December 1975
Recorded 1974–1975


"Wind on Water" / Fripp & Eno

※著作権監視厳しく、一曲目しか引用できませんでした。


 静寂のアルバムです。

 空間に音を解き放つ作業というのは、どこか、白いキャンバスに絵の具を塗る作業と似ていませんか?。白いキャンバスの持つ無限の可能性のなかから画家の手によって選ばれた可能性でキャンバスを汚していく。もちろん、汚さなければ汚さないほど綺麗なわけですが、それでは作家の意図というものが反映されません。最小限の汚れにとどめつつ自分の表現したいものをキャンバスに叩きつけていくのです。
 音楽も多分同じで(「無音には勝てねぇからさ」とは泉谷しげるの名言)、無音に近ければ近いほど純粋なのでしょうが、そこに最小限の音で自分の表現を塗り込めていくというのは、なかなか緊張を強いる作業だと思います。(ジョン・ケージには“4′33″”なんて曲もありましたが…。)
 フィル・スペクターのように「ウォール・オブ・サウンド」なんて言う分厚い音を武器にしている人でも、無音の中に置く最初の一音には気を遣うのではないでしょうか。

 そう言った事を、つい、考えてしまうような作品です。基本的に静かに立ち上がり、静かに進み、静かに終息する楽曲ばかり。楽曲ごとの個性が特別にあるというわけでもなく、淡々と時間が過ぎていきます。歌は無し。基本的にブライアン・イーノのキーボードとロバート・フリップのギターのみで綴られています。
 おそらくA面がイーノ色が強めで、B面がフリップ色が強い、と言う感じでしょう。(前者の作曲者クレジットは「イーノ&フリップ」ですが、後者は「フリップ&イーノ」となっています。)と言って、B面でいきなりクリムゾン的な世界が爆発するとかではないので、念のため。ただ、B面ではフリップのノイジーなギターが大きくフィーチュアされているのがA面との大きな違いでしょう。まぁ、ノイジーと言っても、ピラピラとリードギターを開陳する要素は皆無で、あくまでゆったりしたフレージングでジワジワと来る感じです。B面のラストではノイズが最大音量になって終わる感じなのですが、それでも、聴き終えた時に「静けさ」に支配されている感じがするのが不思議であります。(なお、上記の曲目表では、B面は一曲だけという扱いですが、僕が今回買ったCDでは、6つのチャプターに分かれています。)
 こういった音楽を「環境音楽」(という風に世間では言われているらしい)云々と言った小賢(こざか)しい言葉で述べる能力を僕は持たないのですが、このアルバムが好きか嫌いかと言われれば、どちらかと言うと好きです。まぁ、そりゃ、クリムゾン諸作と比べれば、積極的に好き、とは言い難いのですが、一つのオプションとしては、これはこれでアリでは無いかと思うのです。

 という訳で。

 さてさて、キング・クリムゾン解散からディシプリンに至るまでのロバート・フリップの挙動を追跡して、「はたして『ディシプリン』をクリムゾンの作品として認められるかどうか検証する」プロジェクトが走り始めましたよ~。
 フリップ&イーノのコラボレイトと言えば、1973年の『ノー・プッシィー・フッティング』が嚆矢(こうし)なのですが、それはまだクリムゾンが活動中の作品ということで、今回は割愛することにしました。…で、結構、後悔しています。(^_^;
 というのも、今回の『イヴニング・スター』、クリムゾン・サウンドとの乖離(かいり)が激しすぎて、検証のためのロジックが走らせられない!。(^_^; なので、やはり『ノー・プッシィー~』から聴いてみるべきだったのかなぁ、などと思ったり。でもそんなこと言い出したら、フリップとコラボする前のイーノも聴かなきゃ、みたいになって際限ないような気もするので、今回はこれで良いとしましょうか。

 今回の作品とクリムゾン、なべては『ディシプリン』とのつながりを示唆することは難しいと思いますが、あえて言えば、『ディシプリン』収録の“シェルタリング・スカイ”にその面影を見ることができるような気がします。とはいえ、“シェルタリング~”は同作でも箸休め的な曲だったので(少なくとも僕はそう思っています)、これを持って、両者の関連性を強弁するのは無理があるような気もします。

 という感じで、今回は尻切れトンボに終わりますが、(「いつもそうだろ」とか的確なツッコミは勘弁~。(^_^;)次回は、彼らの発掘音源のライヴ・アルバムを聴いてみたいと思います。

●キング・クリムゾン解散からディシプリンに至るまでの主なロバート・フリップのディスコグラフィ
 フリップ&イーノ『イヴニング・スター』(1974-5年録音、1975年12月発表)→今ココ
 同『ライヴ・イン・パリ』(1975年5月28年収録)
 ブライアン・イーノ『アナザー・グリーン・ワールド』(1975年6-8月録音)
 ピーター・ゲイブリエル『I』(1976年7月-1977年1月録音)
 デイヴィッド・ボウイー『英雄夢語り』(1977年7-8月録音)
 ダリル・ホール『セイクレッド・ソングス』(1977年録音)
 ピーター・ゲイブリエル『II』(1977年11月-1978年2月録音)
 ロバート・フリップ『エクスポージャー』(1977年6月-1979年1月録音)
 同『ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン/アンダー・ヘヴィー・マナーズ』(詳細録音時期不明、1980年1月発表)
 同『ザ・リーグ・オブ・ジェントルメン』(1980年7月-1980年12月録音)
 
 
 
 
■キング・クリムゾン日記
2017/03/31 ディシプリン ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/12/30 レッド ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/11/27 ラディカル・アクション~ライヴ・イン・ジャパン+モア(3CD+2DVD)
2016/09/28 USA ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/06/29 暗黒の世界 ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/03/31 太陽と戦慄 ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/03/31 アースバウンド (リマスター・紙ジャケット仕様)
2015/12/30 アイランズ ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/09/30 リザード ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/06/28 ポセイドンのめざめ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/03/27 クリムゾン・キングの宮殿~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)



【CD入手】キング・クリムゾン / ディシプリン ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA) #KingCrimson #Discipline

キング・クリムゾン / ディシプリン ~40周年記念エディション(紙ジャケット仕様)

 ※著作権監視厳しく音源引用断念。

All songs written by Adrian Belew, Bill Bruford, Robert Fripp and Tony Levin.

ディスク:1
1. Elephant Talk 4:43
2. Frame by Frame 5:09
3. Matte Kudasai 3:47
4. Indiscipline 4:33

5. Thela Hun Gingeet 6:26
6. The Sheltering Sky (Instrumental) 8:22
7. Discipline (instrumental) 5:13

8. A selection of Adrian's vocal loops: part 1 0:19
9. A selection of Adrian's vocal loops: part 2 0:33
10. The Sheltering Sky (Alternate Mix—Steven Wilson) 8:27
11. Thela Hun Ginjeet (Alternate Mix—Steven Wilson) 6:33

Adrian Belew – electric guitar, lead vocals (1-5), production
Robert Fripp – electric guitar, devices (Frippertronics), production
Tony Levin – Chapman Stick (1-2, 4, 6-7), backing vocals (2, 5), bass (3, 5), production
Bill Bruford – drums (1-5, 7), slit drum (6-7), production

Released 22 September 1981
Recorded 1981

ディスク:2 (DVD-Audio(1-10) & Video(11-13))
●Additional Tracks
01. The Terrifying Tale of Thela Hun Ginjeet 8:03
i) "Robert Fripp: Venal Leader (later Heartless & Raging) Promotes" (Warner Bros Office, New York City, New York, 1981)
ii) "Adrian Belew: Shaking Artist" (Basing St. Studios, May 1981)
iii) "Thela Hun Ginjeet" (Philadelphia, Pennsylvania, 30 July 1982)
02. Elephant Talk (12inch Dance Mix) 5:04

●30th Anniversary Edition
03. Matte Kudasai 待ってください (Alternate Version) 3:52

●Album Rough Mix
04. Discipline 5:07
05. Thela Hun Ginjeet 6:23
06. Matte Kudasai 待ってください 3:48
07. Elephant Talk 4:44
08. The Sheltering Sky 8:24
09. Frame By Frame 5:12
10. Indiscipline 4:38

●from TV program "The Old Grey Whistle Test"
11. Elephant Talk 4:47
12. Frame By Frame 4:44
13. Indiscipline 6:52

 入手しちゃいました、『ディシプリン ~40周年記念エディション』。前回の『レッド』で一段落、と、思ってはいたのですが、やっぱり…ね。

 このバンドは元々は「ディシプリン」と名付けられていました。それが改名してクリムゾンになったわけですが(日本語wikiによると「商業的な理由で改名」と、身もふたもないことが書かれています)、果たしてこれを「キング・クリムゾン」と呼んで良いのかどうか、ファンの間では議論の余地があるとされています。正直僕なんかもちょっと抵抗があります。やっぱり、『レッド』で一旦終焉している感が強いからね。
 とは言え。1stアルバム『クリムゾン・キングの宮殿』を発表後に事実上崩壊したバンドを、何とか継続させてきたのは、ロバート・フリップ(ギター)その人でありますし、その彼が「これはクリムゾンである」と宣言したのならば、受け入れるべきなのかな、とも思います。

 ここでは、クリムゾンか否かをひとまず置いておいて、単独のアルバムとしてみた場合にどう聴こえるか、という視点で見ていこうと思います。

 「ディシプリン」とは、「訓練」のことだそうです。確かにこのアルバムでは、ギターリフが、何かの訓練をしているかのように執拗に繰り返されています。それがしつこく感じないのは、フリップのバランス感覚の賜(たまもの)でありましょう。リフ、と言っても、“スモーク・オン・ザ・ウォーター”とか“サンシャイン・ラヴ”みたいな超カッコいいものではないです。むしろ地味にリズムの根幹を形作り、楽曲に推進力を与える役目を果たしています。
 とは言え、繰り返し聴いているとちょっと飽きてくるところもあります。訓練のための訓練になってしまっている、と、そこまで批判的な事は言いませんけれども。
 こういう音楽を聞くと、やれ、ミニマル・ミュージックがどうのこうのと言いたがる人達がいるのですが、そういう人は肝心の「ミニマル・ミュージックとはどんな音楽か」については教えてくれてないのです。なので、僕も言葉としてはよく聞くものの、どう言うものがミニマル・ミュージックなのかはよく知りません。なのでまぁ、それは良いことにしましょう。…なら言及するなって…?。ははは。(^_^;
 あと、わりと、キャッチーでポップな楽曲が並んでいるのが特徴でしょうか。軽い感じではないですが、親しみやすさはあると思います。なので、そうですね、単独のアルバムとして聴いた場合に、好きか嫌いか、と言われたら、結構好き、と答えるでしょうね。
 アップテンポの曲の調子の良さが目立ちますけど、そんな中で意外に好きなのがスローな“シェルタリング・スカイ”。気品のある静けさというか、すっと胸に染み込んでくる感じ。シリアスだけれども深刻になりすぎない、とっつきやすい旋律が流れる名曲です。それと比すると“待ってください”はちょっと軽薄かな(笑)。「マッテ~クゥダサ~ィ」だもんなぁ(笑)。日本語かよ、て感じです。まぁ、そこを我慢すればいい曲ですけどね。
 曲によっては、複数の変拍子が同時進行していく、いわゆるポリリズム(複合拍子)の曲もあるようですが、僕はそれが聴き分けられるほど耳が鋭くないので、「あ、なんか複雑なリズム演ってんな、おもろいな」という感じで、それなりに心地よく聴いてます。
 とまぁ、単体で評価するとなかなかに高評価なのですが、これを「キング・クリムゾン」として評価しようとすると、なんとも…。かつてのクリムゾンに有った神秘的な深さ、と言うものは欠けているように思います…。

 閑話休題。
 音楽雑誌レコード・コレクターズの2017年2月号で、ディシプリン期三部作の特集をしていて、そこで、『レッド』以降『ディシプリン』に至るフリップの軌跡が記されていました。その中から主だったディスコグラフィを列挙するとこんな具合になります。

 フリップ&イーノ『イヴニング・スター』(1974-5年録音、1975年12月発表)
 同『ライヴ・イン・パリ』(1975年5月28年収録)
 ブライアン・イーノ『アナザー・グリーン・ワールド』(1975年6-8月録音)
 ピーター・ゲイブリエル『I』(1976年7月-1977年1月録音)
 デイヴィッド・ボウイー『英雄夢語り』(1977年7-8月録音)
 ダリル・ホール『セイクレッド・ソングス』(1977年録音)
 ピーター・ゲイブリエル『II』(1977年11月-1978年2月録音)
 ロバート・フリップ『エクスポージャー』(1977年6月-1979年1月録音)
 同『ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン/アンダー・ヘヴィー・マナーズ』(詳細録音時期不明、1980年1月発表)
 同『ザ・リーグ・オブ・ジェントルメン』(1980年7月-1980年12月録音)

 なかなか興味深い記事で、『ディシプリン』について「74年のクリムゾン解散からフリップの活動を順に追っていけば音楽性に不自然さを感じない」と書いてあり、それでは、と、彼のその軌跡をCDで追ってみようと思い立ちました。が、中には、CD化されていない音源も幾つかあり、なかなか道は険しそうです。が、代替音源をセレクトするなどして、なんとか追ってみようと思います。その上で改めてディシプリン期のクリムゾンを捉え直せたら、と思っています。
 このレココレの特集がもう少し早かったら、今回『ディシプリン』を紹介する前にそれをやってたのですが。まぁ、ぼやいてもしょうがないです。ちょっと寄り道っぽくなりますが、お付き合い願えれば幸いです。


■キング・クリムゾン日記
2016/12/30 レッド ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/11/27 ラディカル・アクション~ライヴ・イン・ジャパン+モア(3CD+2DVD)
2016/09/28 USA ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/06/29 暗黒の世界 ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/03/31 太陽と戦慄 ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/03/31 アースバウンド (リマスター・紙ジャケット仕様)
2015/12/30 アイランズ ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/09/30 リザード ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/06/28 ポセイドンのめざめ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/03/27 クリムゾン・キングの宮殿~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)


テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD入手】キング・クリムゾン / レッド ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA) #KingCrimson #Red

キング・クリムゾン / レッド ~40周年記念エディション(紙ジャケット仕様)

1. レッド Red (Instrumental) (Robert Fripp) 6:20
2. 堕落天使 Fallen Angel (Robert Fripp, John Wetton, Richard Palmer-James) 6:00
3. 再び赤い悪夢 One More Red Nightmare (Robert Fripp, John Wetton) 7:07

4. 神の導き Providence (David Cross, Robert Fripp, John Wetton, Bill Bruford) 8:08
5. スターレス Starless (David Cross, Robert Fripp, John Wetton, Bill Bruford, Richard Palmer-James) 12:18

6. レッド(トリオ・ヴァージョン) 6:27
7. 堕落天使(トリオ・ヴァージョン/インスト版) 6:28
8. 神の導き(『グレート・ディシーヴァー』より) 10:09

Bonus Tracks on DVD
・Improv taken from "The Great Deceiver"
1. A Voyage to the Centre of the Cosmos
(David Cross, Robert Fripp, John Wetton, Bill Bruford) 16:51

・ORTF TV studio, Paris, France, 22 March 1974 (Video)
2. Larks' Tongues In Aspic Part II 太陽と戦慄 パートⅡ (Robert Fripp) 6:15
3. The Night Watch 夜を支配する人 (Robert Fripp, John Wetton, Richard Palmer-James) 7:24
4. Lament 人々の嘆き (Robert Fripp, John Wetton, Richard Palmer-James) 4:09
5. Starless (David Cross, Robert Fripp, John Wetton, Bill Bruford, Richard Palmer-James) 11:38

 ※著作権監視が厳しいため音源引用はありません。

Personnel

King Crimson – production, arrangements

Robert Fripp – guitar, mellotron
John Wetton – bass, vocals, lyrics on "One More Red Nightmare" and "Starless"
Bill Bruford – drums, percussion

Former King Crimson personnel

David Cross – violin on "Providence"
Mel Collins – soprano saxophone on "Starless"
Ian McDonald – alto saxophone on "One More Red Nightmare" and "Starless"

Additional personnel

Mark Charig – cornet on "Fallen Angel", bass cello on "Red" (uncredited)
Robin Miller – oboe on "Fallen Angel"
Uncredited musician – cello on "Starless"
Richard Palmer-James – lyrics on "Fallen Angel" and "Starless"

Released October 1974
Recorded 30 June (live) July–August 1974 (studio)

 「スターレス、アンド、バイブル・ブラック(星も無く聖なる暗黒)」。その言葉がロバート・フリップの胸中に忍び込んだのはいつのことだったのでしょうか。前作のアルバムの題名にこの言葉を使い、あまつさえ、同名の楽曲をインストルメンタルで録音し発表しておきながら、未だその言葉に未練が有ったのでしょうか。
 当作『レッド』では“スターレス”と言う題名の、全く違う曲となり、僕達の前に現れました。前半はウェットンのヴォーカルによる情緒的とも言える歌パートであり、後半は、演奏のみにより繰り広げられる刺激的で壮大な音絵巻です。コーダの前で、前半の歌詞で「Starless and Bible Black」と歌われた部分がサックスで再現される(メル・コリンズかイアン・マクドナルドなのか僕には判別できませんが)のを聴く時、僕は大いなる感動を禁じ得ません。「Starless and Bible Black(星も無く聖なる暗黒)」。この曲をアルバムのラストに置き、フリップはクリムゾンを解散させることを決めたのです。(他のメンバーには寝耳に水だったようです。)
 実は、“スターレス”は、もともと“スターレス・アンド・バイブル・ブラック”の題名で書かれ、前作に収められる予定だったと言います。それをフリップがなぜか取り下げ、そして、この『レッド』でなぜか復活させたのです。作者クレジットにクロスの名がある(*)のは作成時期が前作の頃だったからなのでしょう。なんともややこしい話ですが、フリップがバンドの終焉を飾るためにこの曲を取っておいたのだとしたら、なんとご丁寧な事か、と言う気がします。
 (*)デイヴィッド・クロス(ヴァイオリン)は、前作をフォローするツアーを最後にクリムゾンを脱退しています。

 アルバム『レッド』に対する評価は人によりまちまちです。僕などは「あわや『宮殿』に迫ろうかという大名盤」と評価しているのですが(もう少し本音をバラすと『宮殿』より好きです…)、ファンの多くは「いや『宮殿』は別格」としているようですし、何より同時期の『太陽と戦慄』の方が上だとする人が多いような気がします。
 フリップ自身の評価が高いことは、BOXセット『紅伝説』(4CD)で、『宮殿』と同様に全曲を収録していた(一部編集されていましたが…)ことからも察せられます。と言ってもそのBOXでは『ディシプリン』からの曲もほぼ全曲収録されていたので、あまりあてにならないのですが。

 このアルバムは基本、三人だけで作られています。ギターのロバート・フリップ、ドラムスのビル・ブラフォード、ベースとヴォーカルのジョン・ウェットン。結局、この三人が『太陽と戦慄』以降の三作の核として機能していたと、後付ではありますが、思えます。全編に緊張感がみなぎり、まさにジャケット裏のメーターが示す「レッド・ゾーン」に突入しているが如くです。

 前作でほとばしった抽象的な即興演奏の情熱は、今作ではインストの“神の導き Providence”にほぼ押し込められ、それ以外の曲では具体的な音が多くなっています。(その“神の導き”はクロス在籍時のライヴ・テイクなので、クロスも演奏に参加しています。)

 タイトル曲は重たく力強い鋭角的インストとなっており、後に1990年代のクリムゾンが標榜する「ヌーヴォ・メタル」の原型が見れるような気がします。インストだと即興に走りがちなクリムゾンですが、この曲はキッチリ構成されていて、なおかつ強い躍動感があり、聴き応えが満点ですね。大好きな曲です。

 恥ずかしながら、“再び赤い悪夢”の作詞がリチャード・パーマー・ジェイムスでないことに、今回まで気が付きませんでした。フリップが詞を書くとも思えないので(偏見でしょうか?)、おそらくウェットンなのでしょうね。

 「デビュー40周年記念エディション」のシリーズは、確か、この『レッド』から開始されたのだと思います。そのせいか、ボーナス・アイテムの盛り込み方にちょっと戸惑いというか、遠慮が見られるような気がします。てんこ盛りにしても良いんだけど、節操ないと思われるとやだな、みたいな。ライヴ・アイテムに関しては、後に20枚組の『The Road To Red』でイヤというほど盛り込まれるのですが。いや、そのBOXまだ持ってませんけどね。欲しいけど。スタジオ・アウトテイクなんかはこちらのCD+DVD盤でもっと出してくれても良かったのにと言う気もします。『アイランズ』なんかあんなにてんこ盛りなのにな。あと、この盤は40周年記念用のリミックス/リマスターがされていなくて、後にリマスターされたものを別売りにしています。僕的にはどうでも良いと言うか、どっちみち違いの分からない男なので良いんだけど、一応言及はしておきます。(^_^;

 CDには三曲のボートラが収録されました。そのうちの“神の導き”は、ライヴBOXセット『グレート・ディシーヴァー』(4CD)に収録されたものと同じもの。なぜ同じものを?、と、ちょっと疑問に思ってしまいます。DVDのみのボーナスのうち、音声のみの“A Voyage to the Centre of the Cosmos”も『グレート・ディシーヴァー』と同じテイクのようです。こちらの方が1:48長いけど、どういう違いがあるのかはよくわかりません。どちらも1974年6月30日の演奏から採られています。これらの曲は即興的な曲なので、僕的にはちょっと苦手だなぁ。なのでコメントは控えさせていただきます。(^_^;

 映像のおまけは、例のごとく音声のみリッピングして聴いています。映像は全く見ていないので、人からは「なんともったいない」と言われるかもしれません。でも僕は映像と音楽を一緒に楽しむのは疲れてしまうのです。それよりもネットしながらBGMで聴くという不届きな楽しみ方のほうが性に合っています。
 この映像コンテンツでのライヴは、『戦慄』以降の三作から曲が採られています。『レッド』をフォローするツアーは行われずに解散したのですが、それ以前のツアーなどで、しばしば“スターレス”は採り上げられており、ここでも迫真の演奏が聴けます。もちろんその他の三曲も聴き応えありです。

 ボートラで興味深いのは“レッド”のトリオ・ヴァージョン。同曲を印象づけるメイン・リフをオーバー・ダヴする前の演奏が聴けます。初めて聴いた時はちょっとずっこけましたが、繰り返し聴いて行くうちに、これはこれで興味深いヴァージョンだなと思うようになりました。
 “堕落天使”もヴォーカルをダヴィングする前のトリオ・ヴァージョンが聴けますが、こちらはそれほどずっこける要素はないようですね。こう言う「制作過程」の音源をもっともっと聴きたかったところなのですが…。

 この『レッド』の「デビュー40周年記念エディション」を皮切りに、次々と40周年記念盤が出されていくことになるのですが、それらについてはこの日記で一通り聴いてきました。あまり40周年云々に特化して聴いて/書いてこなかったので、その点で不満に思われる方がいるかもしれません。そこは僕自身も反省点として受け止めたいと思います。

 さて。これからどうしよう。クリムゾンは終わってしまった。
 いやもちろん、数年後に『ディシプリン』で復活を遂げるのですが、アレはなんか、名前だけクリムゾンにしただけと言う気がしないでもないしなぁ。それ以降もなんか、なんかだし。
 ちょっと途方にくれてみることにします。
 
 
 
■キング・クリムゾン日記
2016/11/27ラディカル・アクション~ライヴ・イン・ジャパン+モア(3CD+2DVD)
2016/09/28USA ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/06/29暗黒の世界 ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/03/31太陽と戦慄 ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/03/31アースバウンド (リマスター・紙ジャケット仕様)
2015/12/30アイランズ ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/09/30リザード ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/06/28ポセイドンのめざめ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/03/27クリムゾン・キングの宮殿~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)



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 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。

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