【CD入手】フリップ&イーノ / ノー・プッシーフッティング (2CD 紙ジャケット) #RobertFripp #BrianEno #FripAndEno #NoPussyfooting

■目次
●基本情報
●Youtube音源。※この引用音源はおそらく著作権者の手によってすぐブロックされると思うので、試聴はお早めに。
●「永遠の無限」を具現化した音?。
●イーノって何者?。
●深まる謎。
●キング・クリムゾン解散前後からディシプリンに至るまでの主なロバート・フリップのディスコグラフィ
■キング・クリムゾン日記一覧

 
●基本情報

※ジャケ写をクリックするとAmazonの該当ページに飛びます。
フリップ&イーノ / ノー・プッシーフッティング (2CD 紙ジャケット)

All tracks written by Brian Eno and Robert Fripp.

ディスク:1
1. ヘヴンリー・ミュージック・コーポレーション1/The Heavenly Music Corporation 1
2. ヘヴンリー・ミュージック・コーポレーション2/The Heavenly Music Corporation 2
3. ヘヴンリー・ミュージック・コーポレーション3/The Heavenly Music Corporation 3
4. ヘヴンリー・ミュージック・コーポレーション4/The Heavenly Music Corporation 4
5. ヘヴンリー・ミュージック・コーポレーション5/The Heavenly Music Corporation 5
6. スワスティカ・ガール1/Swastika Girls 1
7. スワスティカ・ガール2/Swastika Girls 2
8. ヘヴンリー・ミュージック・コーポレーション(反転) 1/The Heavenly Music Corporation (reversed) 1
9. ヘヴンリー・ミュージック・コーポレーション(反転) 2/The Heavenly Music Corporation (reversed) 2
10. ヘヴンリー・ミュージック・コーポレーション(反転) 3/The Heavenly Music Corporation (reversed) 3
11. ヘヴンリー・ミュージック・コーポレーション(反転) 4/The Heavenly Music Corporation (reversed) 4
12. ヘヴンリー・ミュージック・コーポレーション(反転) 5/The Heavenly Music Corporation (reversed) 5

ディスク:2
1. ヘヴンリー・ミュージック・コーポレーション・ハーフ・スピード1/The Heavenly Music Corporation Half Speed 1
2. ヘヴンリー・ミュージック・コーポレーション・ハーフ・スピード2/The Heavenly Music Corporation Half Speed 2
3. ヘヴンリー・ミュージック・コーポレーション・ハーフ・スピード3/The Heavenly Music Corporation Half Speed 3
4. ヘヴンリー・ミュージック・コーポレーション・ハーフ・スピード4/The Heavenly Music Corporation Half Speed 4
5. ヘヴンリー・ミュージック・コーポレーション・ハーフ・スピード5/The Heavenly Music Corporation Half Speed 5
6. スワスティカ・ガール(反転)1/Swastika Girl 1 (reversed)
7. スワスティカ・ガール(反転)2/Swastika Girl 2 (reversed)

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●Youtube音源

 ※この引用音源はおそらく著作権者の手によってすぐブロックされると思うので、試聴はお早めに。

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●「永遠の無限」を具現化した音?。

 今回も引き続き、と言うか、遡(さかのぼ)っての、フリップ&イーノ。ここからクリムゾンの解散が始まった(?)というわけでもないでしょうけど、1973年に発表されたこの作品は、やはり、今までのフリップ&イーノ作品同様、クリムゾンとはだいぶ趣(おもむき)が違う世界が繰り広げられています。
 僕の日記では延々とフリップ&イーノの緩やかな世界を聴いてきたわけですが、その原点たる当作もやはり緩やかでだるい(笑)です。全編、歌なしの演奏のみ。ゆったりしたテンポの中で時折見られる鋭角的な音使いがなかなか面白いのですが、しかしやはり、二枚通して聴くと、眠い(笑)、飽きる(笑)。
 まぁ、「二枚通して」だと眠くて飽きるのも無理はなくて、一枚目の後半、8トラック目のボーナス・トラックからは、既存の音源の使い回し。「反転」とか「ハーフ・スピード」とかって…。人を馬鹿にしとんのか(笑)。じっくり本編と聴き比べたわけではないので(そうしようとすると眠くなるし飽きる)、本当にマスター・テープを「反転」させているのか、1/2の速度で再生しているのか、確とした事はわからないのですが。これらのボートラは2008年のリマスター再発盤から付け加えられたようです。アルバム本編の評価を下すときには一枚目の7トラック目までで判断するのが良いかと。
 普通の音楽というのは、そこそこ躍動的で、そこそこ親しみやすい旋律があって、時には、そこそこ耳に馴染む歌が入っていたりする、そういうものだと思うのですが(そもそも普通ってなんだよ、と、言われたら返せる言葉はないのでありますが(^_^;)、ここでの二人の音楽はそう言った、ある意味予定調和な音楽のセオリーを無視していると言えます。(まぁ、一部のフリー・ジャズや前衛音楽みたいに無茶苦茶なことはしていないんだけど。)なんと言いましょうか、永遠の無限(笑)、みたいなものを音で表現しているようにも聴こえます。
 ここから、『ライヴ・イン・パリ』(1975年収録)の彼岸に達したかと思うと、感慨深く…は、無いなぁ(笑)。まぁ、勝手にやって、って感じかな。『イヴニング・スター』(1975年発表)を聴いた時は「こういうのもアリ」と思ったけど、ここまで延々聴いてくると、もう、どうでも良くなってきました(笑)。まぁ、それは多分、僕の聴き方が悪いんでしょう。この頃の作品を集中してまとめて聴くようなことをしているわけですからね。
 多分、フリップ&イーノの二人は、もっとさり気なく聴いてもらうことを意図していたのではないでしょうか。眉間に皺寄せて息を詰めて聴くような、そんな接し方は拒否しているようにも思えます…。(いやまぁ、そういう聴き方はしてはいないんですけどね。(^_^; あくまで比喩ね。)

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●イーノって何者?。

 ブライアン・イーノについては僕はあまり良く知らないのですが、もともとは英国のロック・バンド、ロキシー・ミュージックに1971-1973年の間頃在籍していた人のようです。ちなみに、ロキシー・ミュージックについてもイーノ並に詳しくないので悪しからず。(サディスティック・ミカ・バンドが前座をしたことが有るという程度しか知識ないです。m(_ _)m)
 イーノはロキシーではシンセサイザーを担当していたようですが、それほど達者な演奏ぶりというわけではなかったのかな?。「ノン・ミュージシャン」と言うような言われ方もしていたようですね。当時グラム・ロックの範疇で語られることもあったロキシー・ミュージックに於いては、そのファッション・センスも含めて評価されていたようです。で、ヴォーカルのブライアン・フェリーに「同じグループに二人のブライアンは要らない」とかなんとかうまいこと(?)言われて、バンドを脱退したのだったと思います。
 純粋なソロ・ミュージシャンとしての活動は、この少し後の『ヒア・カム・ザ・ウォーム・ジェッツ』(1973年9月制作、1974年1月発表)から始まることになりますが、まずは、ロバート・フリップとの小手調べ的な共同作業を行った、と言うところなのでしょうか。

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●深まる謎。

 これらの音は、どこまでがフリップの意図で、どこからがイーノなのか、ちょっとわかりにくいんですけど、でも多分フリップ的にもこういった時空の概念が消失したような世界観への憧憬のようなものはあったのではないでしょうか。(よくわからないなりに、イーノが引っ張っていっているような気がしてるんだけど、当たっているのかな?。)
 でも、それをクリムゾンに還元したかというと、それはどうも違うような気がします。『イヴニング・スター』を初めて聴いた時は、その世界観のあまりの違いに、「クリムゾンがまだ動いていた頃の作品に接したら何かつかめるかな?」と思い、今回当作を聴いてみたわけなんですけど、むしろ、却(かえ)ってわからなくなってしまいました(笑)。

 次回はイーノのソロにフリップが参加した『アナザー・グリーン・ワールド』(1975年録音)を聴くつもりでいるんですが、多分、またわけわからなくなって寝ちゃうんだろうなぁ(笑)。
 と言う感じで「クリムゾン解散後のフリップの足跡をたどることで『ディシプリン』の真価を再評価しキング・クリムゾンの作品とみなしていいか判断しようプロジェクト」(長いな(^_^;)を進めておりますが、このまま行くとどうなるやら。不安いっぱいですが、とりあえずは突き進もうかと。

 最後にいつものように『ディシプリン』に至るまでのフリップのディスコグラフィを記しておきます。

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●キング・クリムゾン解散前後からディシプリンに至るまでの主なロバート・フリップのディスコグラフィ
 キング・クリムゾン『太陽と戦慄』(1973年1月2月録音、1973年3月23日発表)
 フリップ&イーノ『ノー・プッシーフッティング』(1972年9月8日及び1973年8月4-5日録音、1973年11月発表) ⇒⇒⇒今遡ってココ。
 キング・クリムゾン『暗黒の世界』(1973年10-11月録音、1974年3月発表)
 同『レッド』(1974年6-8月録音、1974年10月発表)
 キング・クリムゾン解散(1974年10月→『レッド』の発表直前)
 フリップ&イーノ『イヴニング・スター』(1974-5年録音、1975年12月発表)
 同『ライヴ・イン・パリ』(1975年5月28年収録) ⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒ココまで聴取ズミ。
 ブライアン・イーノ『アナザー・グリーン・ワールド』(1975年6-8月録音)
 ピーター・ゲイブリエル『I』(1976年7月-1977年1月録音)
 デイヴィッド・ボウイー『英雄夢語り』(1977年7-8月録音)
 ダリル・ホール『セイクレッド・ソングス』(1977年録音)
 ピーター・ゲイブリエル『II』(1977年11月-1978年2月録音)
 ロバート・フリップ『エクスポージャー』(1977年6月-1979年1月録音)
 同『ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン/アンダー・ヘヴィー・マナーズ』(詳細録音時期不明、1980年1月発表)
 同『ザ・リーグ・オブ・ジェントルメン』(1980年7月-1980年12月録音)
 キング・クリムゾン『ディシプリン』(1981年録音、1981年9月発表)

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■キング・クリムゾン日記一覧

 
 
 
 
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テーマ : 洋楽ロック
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【CD入手】フリップ&イーノ / ライヴ・イン・パリ 1975年5月28日 #FrippAndEno #LiveInParis28_05_1975

フリップ&イーノ / ライヴ・イン・パリ 1975年5月28日

曲目リスト
ディスク:1
1. ウォーター・オン・ウォーター Water On Water 10:46
2. ア・ラディカル・リプレゼンタティブ・オブ・ピンスニップ A Radical Representative Of Pinsnip 9:39
3. スワスティカ・ガールズ Swastika Girls 7:44
4. ウインド・オン・ウインド Wind on Wind 1:59
5. アナウンスメント Announcement 1:12

ディスク:2
1. ウインド・オン・ウォーター Wind on Water 9:43
2. ア・ニア・ファインド・イン・リップ・ポップ A Near Find In Rip Pop 7:20
3. ア・フィアフル・プロパー・ディン A Fearful Proper Din 4:12
4. ア・ダーン・プシー・インフェルノ A Darn Psi Inferno 4:59
5. イヴニング・スター Evening Star 5:59
6. アン・アイアン・フラッペ An Iron Frappe 10:32
7. ソフティ・ガン・ポイズン Softy Gun Poison 12:31
8. アン・インデックス・オブ・メタルズ An Index Of Metals 7:19

ディスク:3
1. テスト・ループ I Test Loop I 4:06
2. テスト・ループ IITest Loop II 0:46
3. ア・ラディカル・リプレゼンタティブ・オブ・ピンスニップ (ループ) Loop Only: A Radical Representative Of Pinsnip 10:39
4. ウインド・オン・ウォーター (ループ) Loop Only: Wind On Water 9:53
5. ア・ダーン・プシー・インフェルノ (ループ) Loop Only: A Darn Psi Inferno 5:40
6. ソフティ・ガン・ポイズン (ループ) Loop Only: Softy Gun Poison 14:45
7. ウインド・オン・ウォーター・リバースド (ループ) (ボーナス・トラック) Loop Only: Wind On Water Reversed (Bonus Track) 9:50
8. レイター・オン (ボーナス・トラック) Later On (single b side) (Bonus Track) 4:56


Live In Paris 28.05.1975 -3 / Fripp & Eno

Some tracks can not uploaded cause copyright: "Water On Water", "A Radical Representative Of Pinsnip", "Swastika Girls".

 フリップ&イーノの発掘ライヴ音源です。
 音の質感としては、前回紹介した『イヴニング・スター』とほぼ同じで、特別付け加えることもないです。
 ライヴ盤らしく、曲の途中で観客の歓声が聞こえたりするのですが、逆に曲終了時の拍手はまるきりカット。ライヴの終曲に当たる“アン・インデックス・オブ・メタルズ”では、お終いが唐突に途切れます。ロバート・フリップらしい無愛想さと言うべきか…。
 ディスク3は、ライヴで使用したテープ・ループを収録。正直、特別面白いものではないです。
 ラストの“レイター・オン”はブライアン・イーノ名義のシングルのB面だそうですが、A面曲が何だったかの記述はナシ(*)。無愛想にも程があるだろう。(^_^;
 (*)あ、嘘書いちゃった。日本語解説には記述があります。メンゴ。m(_ _)m
 この手の音をCD三枚立て続けに聴かされると、さすがに

       眠い

 ですね。(^_^;
 このCDを入手してから、最初から最後まで、目を覚ましたまま聴き通したのは本当に数えるほどです。『イヴニング・スター』の時は「こういう音も嫌いではなく、アリだと思う」と書きましたが、こんなに大量に続けて聴くのはなかなかに辛いものが有ります(笑)。CD一枚くらいの分量が適量かと。

 と言う感じで、キング・クリムゾン解散から『ディシプリン』に至るフリップの歩みを聴いているわけですが、次回は、やはり気になる『ノー・プッシーフッティング』を聴くことにしました。時系列的には乱れちゃいますが、どうかご容赦の程を。
 
 
●キング・クリムゾン解散前後からディシプリンに至るまでの主なロバート・フリップのディスコグラフィ
 フリップ&イーノ『ノー・プッシーフッティング』(1972年9月8日及び1973年8月4-5日録音、1973年11月発表)
 キング・クリムゾン『暗黒の世界』(1973年10-11月録音、1974年3月発表)
 同『レッド』(1974年6-8月録音、1974年10月発表)
 キング・クリムゾン解散(1974年10月→『レッド』の発表直前)
 フリップ&イーノ『イヴニング・スター』(1974-5年録音、1975年12月発表)
 同『ライヴ・イン・パリ』(1975年5月28年収録) ⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒今ココ。
 ブライアン・イーノ『アナザー・グリーン・ワールド』(1975年6-8月録音)
 ピーター・ゲイブリエル『I』(1976年7月-1977年1月録音)
 デイヴィッド・ボウイー『英雄夢語り』(1977年7-8月録音)
 ダリル・ホール『セイクレッド・ソングス』(1977年録音)
 ピーター・ゲイブリエル『II』(1977年11月-1978年2月録音)
 ロバート・フリップ『エクスポージャー』(1977年6月-1979年1月録音)
 同『ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン/アンダー・ヘヴィー・マナーズ』(詳細録音時期不明、1980年1月発表)
 同『ザ・リーグ・オブ・ジェントルメン』(1980年7月-1980年12月録音)
 キング・クリムゾン『ディシプリン』(1981年録音、1981年9月発表)





■キング・クリムゾン日記一覧


テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

■キング・クリムゾン日記一覧

■キング・クリムゾン日記
2017/12/24 フリップ&イーノ / ノー・プッシーフッティング (2CD 紙ジャケット)
2017/10/03 フリップ&イーノ / ライヴ・イン・パリ 1975年5月28日(3CD 紙ジャケット)
2017/06/30 フリップ&イーノ / イヴニング・スター(紙ジャケット)
2017/03/31 ディシプリン ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/12/30 レッド ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/11/27 ラディカル・アクション~ライヴ・イン・ジャパン+モア(3CD+2DVD)
2016/09/28 USA ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/06/29 暗黒の世界 ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/03/31 太陽と戦慄 ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2016/03/31 アースバウンド (リマスター・紙ジャケット仕様)
2015/12/30 アイランズ ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/09/30 リザード ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/06/28 ポセイドンのめざめ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)
2015/03/27 クリムゾン・キングの宮殿~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA)




■ミュージシャン別日記一覧



テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD入手】フリップ&イーノ / イヴニング・スター (リマスタリング・紙ジャケット仕様) #FrippAnd Eno #EveningStar

フリップ&イーノ / イヴニング・スター(K2HD/紙ジャケット仕様)

All tracks written by Brian Eno and Robert Fripp, except "Wind on Wind" by Eno.

1. "Wind on Water" – 5:30
2. "Evening Star" – 7:48
3. "Evensong" – 2:53
4. "Wind on Wind" – 2:56

5. "An Index of Metals" – 28:36

Personnel
Robert Fripp – guitar
Brian Eno – tape loops, synthesizer, piano

Released December 1975
Recorded 1974–1975


"Wind on Water" / Fripp & Eno

※著作権監視厳しく、一曲目しか引用できませんでした。


 静寂のアルバムです。

 空間に音を解き放つ作業というのは、どこか、白いキャンバスに絵の具を塗る作業と似ていませんか?。白いキャンバスの持つ無限の可能性のなかから画家の手によって選ばれた可能性でキャンバスを汚していく。もちろん、汚さなければ汚さないほど綺麗なわけですが、それでは作家の意図というものが反映されません。最小限の汚れにとどめつつ自分の表現したいものをキャンバスに叩きつけていくのです。
 音楽も多分同じで(「無音には勝てねぇからさ」とは泉谷しげるの名言)、無音に近ければ近いほど純粋なのでしょうが、そこに最小限の音で自分の表現を塗り込めていくというのは、なかなか緊張を強いる作業だと思います。(ジョン・ケージには“4′33″”なんて曲もありましたが…。)
 フィル・スペクターのように「ウォール・オブ・サウンド」なんて言う分厚い音を武器にしている人でも、無音の中に置く最初の一音には気を遣うのではないでしょうか。

 そう言った事を、つい、考えてしまうような作品です。基本的に静かに立ち上がり、静かに進み、静かに終息する楽曲ばかり。楽曲ごとの個性が特別にあるというわけでもなく、淡々と時間が過ぎていきます。歌は無し。基本的にブライアン・イーノのキーボードとロバート・フリップのギターのみで綴られています。
 おそらくA面がイーノ色が強めで、B面がフリップ色が強い、と言う感じでしょう。(前者の作曲者クレジットは「イーノ&フリップ」ですが、後者は「フリップ&イーノ」となっています。)と言って、B面でいきなりクリムゾン的な世界が爆発するとかではないので、念のため。ただ、B面ではフリップのノイジーなギターが大きくフィーチュアされているのがA面との大きな違いでしょう。まぁ、ノイジーと言っても、ピラピラとリードギターを開陳する要素は皆無で、あくまでゆったりしたフレージングでジワジワと来る感じです。B面のラストではノイズが最大音量になって終わる感じなのですが、それでも、聴き終えた時に「静けさ」に支配されている感じがするのが不思議であります。(なお、上記の曲目表では、B面は一曲だけという扱いですが、僕が今回買ったCDでは、6つのチャプターに分かれています。)
 こういった音楽を「環境音楽」(という風に世間では言われているらしい)云々と言った小賢(こざか)しい言葉で述べる能力を僕は持たないのですが、このアルバムが好きか嫌いかと言われれば、どちらかと言うと好きです。まぁ、そりゃ、クリムゾン諸作と比べれば、積極的に好き、とは言い難いのですが、一つのオプションとしては、これはこれでアリでは無いかと思うのです。

 という訳で。

 さてさて、キング・クリムゾン解散からディシプリンに至るまでのロバート・フリップの挙動を追跡して、「はたして『ディシプリン』をクリムゾンの作品として認められるかどうか検証する」プロジェクトが走り始めましたよ~。
 フリップ&イーノのコラボレイトと言えば、1973年の『ノー・プッシィー・フッティング』が嚆矢(こうし)なのですが、それはまだクリムゾンが活動中の作品ということで、今回は割愛することにしました。…で、結構、後悔しています。(^_^;
 というのも、今回の『イヴニング・スター』、クリムゾン・サウンドとの乖離(かいり)が激しすぎて、検証のためのロジックが走らせられない!。(^_^; なので、やはり『ノー・プッシィー~』から聴いてみるべきだったのかなぁ、などと思ったり。でもそんなこと言い出したら、フリップとコラボする前のイーノも聴かなきゃ、みたいになって際限ないような気もするので、今回はこれで良いとしましょうか。

 今回の作品とクリムゾン、なべては『ディシプリン』とのつながりを示唆することは難しいと思いますが、あえて言えば、『ディシプリン』収録の“シェルタリング・スカイ”にその面影を見ることができるような気がします。とはいえ、“シェルタリング~”は同作でも箸休め的な曲だったので(少なくとも僕はそう思っています)、これを持って、両者の関連性を強弁するのは無理があるような気もします。

 という感じで、今回は尻切れトンボに終わりますが、(「いつもそうだろ」とか的確なツッコミは勘弁~。(^_^;)次回は、彼らの発掘音源のライヴ・アルバムを聴いてみたいと思います。

●キング・クリムゾン解散からディシプリンに至るまでの主なロバート・フリップのディスコグラフィ
 フリップ&イーノ『イヴニング・スター』(1974-5年録音、1975年12月発表)→今ココ
 同『ライヴ・イン・パリ』(1975年5月28年収録)
 ブライアン・イーノ『アナザー・グリーン・ワールド』(1975年6-8月録音)
 ピーター・ゲイブリエル『I』(1976年7月-1977年1月録音)
 デイヴィッド・ボウイー『英雄夢語り』(1977年7-8月録音)
 ダリル・ホール『セイクレッド・ソングス』(1977年録音)
 ピーター・ゲイブリエル『II』(1977年11月-1978年2月録音)
 ロバート・フリップ『エクスポージャー』(1977年6月-1979年1月録音)
 同『ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン/アンダー・ヘヴィー・マナーズ』(詳細録音時期不明、1980年1月発表)
 同『ザ・リーグ・オブ・ジェントルメン』(1980年7月-1980年12月録音)
 
 
 
 
■キング・クリムゾン日記一覧





テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD入手】キング・クリムゾン / ディシプリン ~40周年記念エディション(紙ジャケ,+DVDA) #KingCrimson #Discipline

キング・クリムゾン / ディシプリン ~40周年記念エディション(紙ジャケット仕様)

 ※著作権監視厳しく音源引用断念。

All songs written by Adrian Belew, Bill Bruford, Robert Fripp and Tony Levin.

ディスク:1
1. Elephant Talk 4:43
2. Frame by Frame 5:09
3. Matte Kudasai 3:47
4. Indiscipline 4:33

5. Thela Hun Gingeet 6:26
6. The Sheltering Sky (Instrumental) 8:22
7. Discipline (instrumental) 5:13

8. A selection of Adrian's vocal loops: part 1 0:19
9. A selection of Adrian's vocal loops: part 2 0:33
10. The Sheltering Sky (Alternate Mix—Steven Wilson) 8:27
11. Thela Hun Ginjeet (Alternate Mix—Steven Wilson) 6:33

Adrian Belew – electric guitar, lead vocals (1-5), production
Robert Fripp – electric guitar, devices (Frippertronics), production
Tony Levin – Chapman Stick (1-2, 4, 6-7), backing vocals (2, 5), bass (3, 5), production
Bill Bruford – drums (1-5, 7), slit drum (6-7), production

Released 22 September 1981
Recorded 1981

ディスク:2 (DVD-Audio(1-10) & Video(11-13))
●Additional Tracks
01. The Terrifying Tale of Thela Hun Ginjeet 8:03
i) "Robert Fripp: Venal Leader (later Heartless & Raging) Promotes" (Warner Bros Office, New York City, New York, 1981)
ii) "Adrian Belew: Shaking Artist" (Basing St. Studios, May 1981)
iii) "Thela Hun Ginjeet" (Philadelphia, Pennsylvania, 30 July 1982)
02. Elephant Talk (12inch Dance Mix) 5:04

●30th Anniversary Edition
03. Matte Kudasai 待ってください (Alternate Version) 3:52

●Album Rough Mix
04. Discipline 5:07
05. Thela Hun Ginjeet 6:23
06. Matte Kudasai 待ってください 3:48
07. Elephant Talk 4:44
08. The Sheltering Sky 8:24
09. Frame By Frame 5:12
10. Indiscipline 4:38

●from TV program "The Old Grey Whistle Test"
11. Elephant Talk 4:47
12. Frame By Frame 4:44
13. Indiscipline 6:52

 入手しちゃいました、『ディシプリン ~40周年記念エディション』。前回の『レッド』で一段落、と、思ってはいたのですが、やっぱり…ね。

 このバンドは元々は「ディシプリン」と名付けられていました。それが改名してクリムゾンになったわけですが(日本語wikiによると「商業的な理由で改名」と、身もふたもないことが書かれています)、果たしてこれを「キング・クリムゾン」と呼んで良いのかどうか、ファンの間では議論の余地があるとされています。正直僕なんかもちょっと抵抗があります。やっぱり、『レッド』で一旦終焉している感が強いからね。
 とは言え。1stアルバム『クリムゾン・キングの宮殿』を発表後に事実上崩壊したバンドを、何とか継続させてきたのは、ロバート・フリップ(ギター)その人でありますし、その彼が「これはクリムゾンである」と宣言したのならば、受け入れるべきなのかな、とも思います。

 ここでは、クリムゾンか否かをひとまず置いておいて、単独のアルバムとしてみた場合にどう聴こえるか、という視点で見ていこうと思います。

 「ディシプリン」とは、「訓練」のことだそうです。確かにこのアルバムでは、ギターリフが、何かの訓練をしているかのように執拗に繰り返されています。それがしつこく感じないのは、フリップのバランス感覚の賜(たまもの)でありましょう。リフ、と言っても、“スモーク・オン・ザ・ウォーター”とか“サンシャイン・ラヴ”みたいな超カッコいいものではないです。むしろ地味にリズムの根幹を形作り、楽曲に推進力を与える役目を果たしています。
 とは言え、繰り返し聴いているとちょっと飽きてくるところもあります。訓練のための訓練になってしまっている、と、そこまで批判的な事は言いませんけれども。
 こういう音楽を聞くと、やれ、ミニマル・ミュージックがどうのこうのと言いたがる人達がいるのですが、そういう人は肝心の「ミニマル・ミュージックとはどんな音楽か」については教えてくれてないのです。なので、僕も言葉としてはよく聞くものの、どう言うものがミニマル・ミュージックなのかはよく知りません。なのでまぁ、それは良いことにしましょう。…なら言及するなって…?。ははは。(^_^;
 あと、わりと、キャッチーでポップな楽曲が並んでいるのが特徴でしょうか。軽い感じではないですが、親しみやすさはあると思います。なので、そうですね、単独のアルバムとして聴いた場合に、好きか嫌いか、と言われたら、結構好き、と答えるでしょうね。
 アップテンポの曲の調子の良さが目立ちますけど、そんな中で意外に好きなのがスローな“シェルタリング・スカイ”。気品のある静けさというか、すっと胸に染み込んでくる感じ。シリアスだけれども深刻になりすぎない、とっつきやすい旋律が流れる名曲です。それと比すると“待ってください”はちょっと軽薄かな(笑)。「マッテ~クゥダサ~ィ」だもんなぁ(笑)。日本語かよ、て感じです。まぁ、そこを我慢すればいい曲ですけどね。
 曲によっては、複数の変拍子が同時進行していく、いわゆるポリリズム(複合拍子)の曲もあるようですが、僕はそれが聴き分けられるほど耳が鋭くないので、「あ、なんか複雑なリズム演ってんな、おもろいな」という感じで、それなりに心地よく聴いてます。
 とまぁ、単体で評価するとなかなかに高評価なのですが、これを「キング・クリムゾン」として評価しようとすると、なんとも…。かつてのクリムゾンに有った神秘的な深さ、と言うものは欠けているように思います…。

 閑話休題。
 音楽雑誌レコード・コレクターズの2017年2月号で、ディシプリン期三部作の特集をしていて、そこで、『レッド』以降『ディシプリン』に至るフリップの軌跡が記されていました。その中から主だったディスコグラフィを列挙するとこんな具合になります。

 フリップ&イーノ『イヴニング・スター』(1974-5年録音、1975年12月発表)
 同『ライヴ・イン・パリ』(1975年5月28年収録)
 ブライアン・イーノ『アナザー・グリーン・ワールド』(1975年6-8月録音)
 ピーター・ゲイブリエル『I』(1976年7月-1977年1月録音)
 デイヴィッド・ボウイー『英雄夢語り』(1977年7-8月録音)
 ダリル・ホール『セイクレッド・ソングス』(1977年録音)
 ピーター・ゲイブリエル『II』(1977年11月-1978年2月録音)
 ロバート・フリップ『エクスポージャー』(1977年6月-1979年1月録音)
 同『ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン/アンダー・ヘヴィー・マナーズ』(詳細録音時期不明、1980年1月発表)
 同『ザ・リーグ・オブ・ジェントルメン』(1980年7月-1980年12月録音)

 なかなか興味深い記事で、『ディシプリン』について「74年のクリムゾン解散からフリップの活動を順に追っていけば音楽性に不自然さを感じない」と書いてあり、それでは、と、彼のその軌跡をCDで追ってみようと思い立ちました。が、中には、CD化されていない音源も幾つかあり、なかなか道は険しそうです。が、代替音源をセレクトするなどして、なんとか追ってみようと思います。その上で改めてディシプリン期のクリムゾンを捉え直せたら、と思っています。
 このレココレの特集がもう少し早かったら、今回『ディシプリン』を紹介する前にそれをやってたのですが。まぁ、ぼやいてもしょうがないです。ちょっと寄り道っぽくなりますが、お付き合い願えれば幸いです。


■キング・クリムゾン日記一覧




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