【CD聴く】ウェザー・リポート / Heavy Weather - from The COLUMBIA ALBUMS 1976-1982 (6CD 紙ジャケット 輸入盤) #WeatherReport #HeavyWeather

ウェザー・リポート / Heavy Weather


Heavy Weather +3 / Weather Report


1. Birdland (Joe Zawinul) 5:57
2. A Remark You Made お前のしるし (Joe Zawinul) 6:51
3. Teen Town (Jaco Pastorius) 2:51
4. Harlequin (Wayne Shorter) 3:59

5. Rumba Mama (Manolo Badrena, Alex Acuña) 2:11
6. Palladium (Wayne Shorter) 4:46
7. The Juggler (Joe Zawinul) 5:03
8. Havona (Jaco Pastorius) 6:01

9.Black Market (Live)
10.Teen Town (Live)
11.Birdland (Live)

9-10
Recorded Sep. 10, 1977 at The Rainbow
Taken from "Live And Unreleased"

11
Recorded Mar. 2, 1979 Havana Jam

Personnel
Joe Zawinul – Keys
Wayne Shorter – Soprano saxophone, Tenor saxophone
Jaco Pastorius – Bass
Alex Acuña – Drums
Manolo Badrena – Percussion

Producer Joe Zawinul, Jaco Pastorius, Wayne Shorter

 僕が初めて買ったウェザー・リポートのアルバムがこれでした。わりとジャズを聞き始めの頃に買って、「ふ~ん」と思って何度か聴いて、それっきり聴き返していませんでした。その時は「ウェザーの最高傑作」と言うような触れ込みを聞いて買ったのでしょう。一曲目の“バードランド”がシングル・ヒットしたらしいけど、この程度にコマーシャルな曲は他にいくらでも知っているよ、と言うのが当時の僕の感想でした。
 だけど、今聴いてみると、結構よい。いや、結構どころか、かなりよい。自分の耳が良くなっているのか、それとも以前の自分がよほどヘボだっただけなのかよくわからないですが。

 ウェザーの音というのは“ブギウギ・ワルツ”収録の『スイートナイター』(1973)あたりから、ファンキー・なサウンドに接近し始めましたが、それは、ファンキーそのものの導入と言うよりは、それまでのどこか前衛的で「知的」な音から「肉体的」で躍動的な音への転換の開始と言う事だったのだと思います。それが明確なわかり易さを伴って結実したのが本作なのではないでしょうか。カッコつけて言えば、「知情意」揃っている音、と言う事になります。

 その音の成り立ちに深く関わっているのが、前作途中から参加し、本作からフルに全面参加したジャコ・パストリアス(ベース)の存在であります、…と、断言できればカッコいいのですが、残念ながらそう言い切れるほど僕はウェザーのことに詳しくないので、なんともはや。ただ、クレジットを見ると、メインのプロデューサーとして、ジョー・ザヴィヌル(キーボード)の名前があり、その次に位置するコ・プロデューサーにジャコの名があります。結成当時の双頭リーダーだったウェイン・ショーター(サックス)はアシスタント・プロデューサーに後退(と言って良いのかどうかよくわからないですが)しているのです。ショーターびいきの僕としては残念なことです。

 それにともなって、と、言うことなのか、演奏面でもショーターの出番は少なくなっており、その代わり、ジャコのベースが大きくフィーチュアされています。ここでのジャコは遠慮斟酌が無いと言うか、新加入のグループだろうが、そのグループが大きな功績を上げたグループだろうが、お構い無しで、自分のペースで縦横無尽に弾きまくっております。そしてそれらがどれも素晴らしい音楽的成果を上げているのですから、まぁ、文句のつけようがないですね。音色的にもフレージング的にも変化に富んでおり、あまりにもベース的な音から逸脱しているので、「これはザヴィヌルのシンセなのか?」と思ってしまう箇所も多く、正直僕のヘボい耳では判断がつかないのですが、総体の音としては素晴らしいものになっています。
 まさに、ジャコの加入はバンドに大きな飛躍をもたらし、大成功をおさめたと言えるでしょう。

 一方のショーターですが、自作の“ハーレクイン”“パラディアム”では流石と思わせるソプラノ・サックスを吹いており、なんとか面目を躍如しています。…いや、この二曲以外でも吹いてますけどね。(^_^;

 そんな中でも、2曲目の“お前のしるし”では、ショーター、ザヴィヌル、ジャコの三人が拮抗した演奏を展開しており、新生ウェザーを強く印象づけていると言ってもいいでしょう。

 よくわからないのが5曲目の“Rumba Mama”で、唐突にライヴ音源なのですが、これが、打楽器だけの演奏によるアフロ・ナンバーなのです。あまりにも唐突に始まり、なんだなんだ、と、思っている間に終わってしまいます。なんでこんなことをしたのか、ザヴィヌルに聞いてみたいものですが…。

 この『The COLUMBIA ALBUMS 1976-1982』のボックス・セットからのCDにはボーナス・トラックのライヴが三曲加わっています。そのうち2曲は、例のごとくボックス・セット『ライヴ・アンド・アンリリースト』からの既発表音源ですが、その他に、真正の未発表トラック“バードランド”のライヴが収められています。これは前作の『ブラック・マーケット』のボートラにも収められていた『ハヴァナ・ジャム』からの未発表音源。演奏はどれもライヴならではの躍動感に溢れており、まずは申し分ないおまけと言えましょう。

 ともあれ、このアルバム『ヘヴィ・ウェザー』はビルボード200で30位まで上がり(同ジャズ・チャートではもちろん1位)、50万枚以上を売り上げ、彼ら最大の商業的成功作となりました。…これが最大の売上と言う事は後は尻すぼみ…?、とか意地悪なことを考えてしまいますが、まぁ、どうなるか、聴き込んでいきましょう。


ウェザー・リポート/Columbia Albums 1976-1982 (6CD 紙ジャケット 輸入盤)
ウェザー・リポート/The COLUMBIA ALBUMS 1976-1982 (6CD 紙ジャケット 輸入盤)



■ウェザー・リポート日記
2016/11/27 Black Market
2016/11/27 The COLUMBIA ALBUMS 1976-1982 (6CD 紙ジャケット 輸入盤)
2016/08/27 ジャコ・パストリアスの肖像/ジャコ・パストリアス
2016/05/26 Tale Spinnin'
2016/02/27 Mysterious Traveller
2015/11/28 Sweetnighter
2015/08/28 Live In Tokyo
2015/05/28 I Sing The Body Electric
2015/01/27 Weather Report(1971)
2015/01/27 The COLUMBIA ALBUMS 1971-1975 (7CD 紙ジャケット 輸入盤)



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【CD聴く】ジャコ・パストリアス / ジャコ・パストリアスの肖像 (リマスター・紙ジャケット仕様) #JacoPastorius #JacoPastorius1st

ジャコ・パストリアス / ジャコ・パストリアスの肖像 (リマスター・紙ジャケット仕様)


All tracks composed by Jaco Pastorius; except where indicated

1. ドナ・リー Donna Lee (Miles Davis) – 2:27
2. カム・オン、カム・オーヴァー Come On, Come Over (featuring Sam & Dave) (Jaco Pastorius, Bob Herzog) – 3:54
3. コンティニューム Continuum – 4:33
4. クル/スピーク・ライク・ア・チャイルド Kuru/Speak Like a Child (Jaco Pastorius, Herbie Hancock) – 7:43
5. トレイシーの肖像 "Portrait of Tracy – 2:22
6. オーパス・ポーカス Opus Pocus - 5:30
7. オコンコレ・イ・トロンパ Okonkolé Y Trompa (Jaco Pastorius, Don Alias) – 4:25
8. (ユースド・トゥ・ビィ・ア)チャ・チャ (Used to Be a) Cha-Cha – 8:57
9. 忘れ去られた愛 Forgotten Love – 2:14

Personnel

"Donna Lee"
Jaco Pastorius - electric bass
Don Alias - congas

"Come On, Come Over"
Jaco Pastorius - electric bass
Don Alias - congas
Herbie Hancock - clavinet, Fender Rhodes electric piano
Narada Michael Walden - drums
Sam Moore - vocals
Dave Prater - vocals
Randy Brecker - trumpet
Ron Tooley - trumpet
Peter Graves - bass trombone
David Sanborn - alto sax
Michael Brecker - tenor sax
Howard Johnson - baritone sax

"Continuum"
Jaco Pastorius - electric bass
Herbie Hancock - Fender Rhodes electric piano
Alex Darqui - Fender Rhodes electric piano
Lenny White - drums
Don Alias - congas

"Kuru/Speak Like A Child"
Jaco Pastorius - electric bass
Herbie Hancock - piano
Don Alias - congas, bongos
Bobby Economou - drums
David Nadien - violin
Harry Lookofsky - violin
Paul Gershman - violin
Joe Malin - violin
Harry Cykman - violin
Harold Kohon - violin
Stewart Clarke - viola
Manny Vardi - viola
Julian Barber - viola
Charles McCracken - cello
Kermit Moore - cello
Beverly Lauridsen - cello
Michael Gibbs - string arrangement

"Portrait of Tracy"
Jaco Pastorius - electric bass

"Opus Pocus"
Jaco Pastorius - electric bass
Wayne Shorter - soprano sax
Herbie Hancock - Fender Rhodes electric piano
Othello Molineaux - steel drums
Leroy Williams - steel drums
Lenny White - drums
Don Alias - percussion

"Okonkole Y Trompa"
Jaco Pastorius - electric bass
Peter Gordon - French horn
Don Alias - okonkoko iya, congas, afuche

"(Used To Be A) Cha Cha"
Jaco Pastorius - electric bass
Hubert Laws - piccolo, flute
Herbie Hancock - piano
Lenny White - drums
Don Alias - congas

"Forgotten Love"
Jaco Pastorius - electric bass
Herbie Hancock - piano
David Nadien - violin
Harry Lookofsky - violin
Paul Gershman - violin
Joe Malin - violin
Harry Cykman - violin
Harold Kohon - violin
Matthew Raimondi - violin
Max Pollinkoff - violin
Arnold Black - violin
Stewart Clarke - viola
Manny Vardi - viola
Julian Barber - viola
Al Brown - viola
Charles McCracken - cello
Kermit Moore - cello
Beverly Lauridsen - cello
Alan Shulman - cello
Richard Davis - bass
Homer Mensch - bass
Michael Gibbs - string arrangement, conductor

Released August 1976
Recorded October 1975.
Producer Bobby Colomby

Jaco Pastorius / Jaco Pastorius



 それにしても、ようもまぁ、こんな豪勢なデビュー・アルバム作れたな、と言う感じです。米コロンビア・レコードのコネを使いまくったのではないでしょうか。あまりにも豪華な顔ぶれにめまいがしそう。それでいて、やはり一番目立っているのは、ジャコ・パストリアスのベースなんだから、恐れいったもんです。

 プロデューサーのボビー・コロンビーと言う人は、ブラッド・スウェット&ティアーズのドラマーだった人だそうで、彼の強力な後押しによりこのデビュー・アルバムが制作されたということらしいです。しかし、人脈的にはコロンビアのコネ使いまくりだったのでしょう。(大事なことなので二回言いました。(^_^;)

 内容は、バラエティに富んでいるといえば聞こえは良いのですが、要するにハチャメチャです。一曲目では、控えめなパーカッションをバックにベース・ソロをかっこ良くキメたかと思うと、次の曲では、ホーン・セクションの咆哮とともにサム&デイヴ(本物の本人たちです)のR&Bがフィーチュアされるという具合なのです。
 そんな中でも、ジャコのベースは、ぶっとく鳴り響いて、芯があり、聴いていてワクワクさせられます。オーディオ的には、本当の重低音というよりは、中低音くらいを持ち上げてベースが目立つような音作りをしているんだと思います。うちのおんぼろミニコンポで聴いても、ベースがとてもよく目立って聴こえて、気分がいいです。言い忘れていたかもしれませんが、僕はベースという楽器がすごく好きなのです。
 ジャコのベースは、電気ベースなんだけど、フレットが付いていないというのが特徴らしい。もっとも、ジャズでよく使われるウッド・ベース(クラシックで使われるダブルベースと同じもの)はもともとフレットなんて付いていないんだから、考えようによってはそれほど珍しいものでもないのかもしれない。にもかかわらず、「フレットレス・ベースの革命児」と呼ばれるんだから、演奏技術的にはすごい人なんだろう、多分。僕は一介のリスナーなんで、「聴いて面白いかどうか」でしか判断できなませんが。(でも音楽ってそれが最も重要なんじゃないの?。)

 このアルバムで一番良いのは、ベーシストのリーダー作だからと言ってベースばかりに焦点を当てた作りにはなっていないことです。もちろん、アルバムの一本筋を通すと言う意味でジャコのベース演奏が通底してはいるんですけど、その他のプレイヤーにも光が当たっています。“(ユースド・トゥ・ビィ・ア)チャ・チャ”でのヒューバート・ロウズのピッコロ/フルートなど典型的でしょう。“カム・オン、カム・オーヴァー”ではもちろんサム&デイヴが主役ですが、ホーン・セクションも充実しています。“オーパス・ポーカス”ではスティール・ドラムのユニークな音が目立っているのが面白いし、僕の好きなウェイン・ショーターがソプラノ・サックスで思い切り吹きまくっているのもカッコイイ。

 とはいえども、やはりベーシストのリーダー・アルバムだけ有って、ベースはそれなりに目立っています。“コンティニューム”なんて、編成的にはピアノが2台もあるのに、目立ちまくっているのはベースで、とても良く旋律を歌っていて、大好き。

 “トレイシーの肖像”での静寂感に満ちたソロも見事。ここではハーモニクスと呼ばれる、高音を強調する技術を多用しています。わりと高度な技術で、使い過ぎると、これみよがしの技術開陳になるおそれがあるんですが、さすがにここでは音楽的な必然性のある演奏を聴かせています。具体的に説明しちゃうと白けちゃうんですが、要は、一人二重奏の効果になっているのです。低音部を通常のベース音で奏(かな)で、対する高音をハーモニクスで鳴らしています。言葉にすると本当になんてことないように思えますが、一聴してみると、その素晴らしさに舌を巻きます。

 “オコンコレ・イ・トロンパ”でのユニークな演奏も印象的。技術的なことはよくわかんないんだけど、ちゃんと音楽的に面白いものになっている所が大切だと思います。ピーター・ゴードンのフレンチ・ホルンもなかなか味わい深い。パーソネルを見て驚いたんですが、三人だけでやっているんですね。とてもそうとは思えない豊かな音楽になっているのがすごい。

 “クル”は弦楽器が華麗な曲。ハービーの“スピーク・ライク・ア・チャイルド”とメドレーになっているんだけど、どこで曲が変わったのか全然わかんない。僕、一応、ハービーの『スピーク・ライク・ア・チャイルド』のCDは持ってるんだけど…、あんましまじめに聴いたこと無いのよね。(^_^; ここではハービーのピアノとの絡みが聴きものでしょう。

 ラストの“忘れ去られた愛”は、一転して、ジャコは裏方に回っており、弦楽器とハービーのピアノの美しさが際立っています。こう言う締めくくり方は流石だなぁ。一介のベーシストじゃないぜ、と、さり気なく主張しているんですね。
 実際、ここまでは演奏に注目してみてきたものの、2曲をのぞいてすべてジャコが作曲しており、全体的なサウンド・メイクももちろん彼自身でしょう。その多彩な多才さに驚いてしまいます。

 このアルバムは、ジャコのソロ・デビュー・アルバムになるわけですが、時期的にはウェザー・リポートに参加する(1976年1月と推測される)ちょっと前(1975年10月)に録音されています。発表されたのはウェザー加入後の1976年8月。ウェザーで2曲だけ演った『ブラック・マーケット』はその前の1976年の3月に発表されています。本格的に全面参加した『ヘヴィ・ウェザー』は1977年3月発表。ここから1982年まで、ジャコ&ウェザーの快進撃が続くわけです。
 と言う感じで、ジャコは単体で採り上げても面白いのですが、この日記では、とりあえずウェザーの活動に繰り込んで見ていこうと思っています。乞うご期待!。…つっても大したことは書けないわけだが。(^_^;





■ウェザー・リポート日記
16/05/26 Tale Spinnin'
16/02/27 Mysterious Traveller
15/11/28 Sweetnighter
15/08/28 Live In Tokyo
15/05/28 I Sing The Body Electric
15/01/27 Weather Report(1971)
15/01/27 The COLUMBIA ALBUMS 1971-1975 (7CD 紙ジャケット 輸入盤)


テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

【CD聴く】ウェザー・リポート/ Tale Spinnin' - from The COLUMBIA ALBUMS 1971-1975 (7CD 紙ジャケット 輸入盤) #WeatherReport #TaleSpinnin

ウェザー・リポート/The COLUMBIA ALBUMS 1971-1975 (7CD 紙ジャケット 輸入盤)
The COLUMBIA ALBUMS 1971-1975 (7CD 紙ジャケット 輸入盤)


ウェザー・リポート/ Tale Spinnin'


Tale Spinnin' +2 / Weather Report



All tracks composed by Joe Zawinul unless otherwise noted.

1. Man In The Green Shirt 6:29
2. Lusitanos (Wayne Shorter) 7:25
3. Between The Thighs 9:33
4. Badia 5:21
5. Freezing Fire (Wayne Shorter) 7:29
6. Five Short Stories 6:56

7. Man In The Green Shirt [Live] 10:33
8. Directions/Dr. Honoris Causa [Live] 8:38

Personnel

Josef Zawinul - Rhodes piano, acoustic piano, melodica, TONTO synthesizer, ARP 2600 synthesizer, organ, steel drums, oud, mzuthra, West African talking drum, xylophone, cymbals, vocals
Wayne Shorter - Soprano and tenor saxophones
Alphonso Johnson - Electric bass
Leon "Ndugu" Chancler - Drums, tympani, marching cymbals
Alyrio Lima - Percussion

Released May 1975
Recorded February 1975 - April 4, 1975

Track 7-8:
recorded November 27, 1975 at the New Victoria Theatre, London
originally released 2002 on Weather Report:Live & Unreleased
Chester Thompson - Drums
Alex Acuna - Percussion


 まず、最初に謝らなければいけません。今まで、ウェザーのアルバムの日記を書く時、バラ売りのCDでもボートラがあるかのような書き方をしていましたが、実際にはバラ売りのCDにはボートラはありません。あくまで『The COLUMBIA ALBUMS 1971-1975』に入っているCDにのみボートラがあります。そこら辺、はっきりと書いていなかったので、迷った方もいらしたかもしれません。申し訳ありませんでした。お詫びいたします。

 閑話休題。

 某音楽評論家が「享楽的」と言っていたアルバムです。
 なるほど、このアルバムは明るい。初期のウェザーに有った神秘的な匂いはもう完全に払拭されたと言っていいでしょう。
 創設メンバーだったミロスラフ・ヴィトウス(ベース)はすでに去り、アルフォンソ・ジョンソンに完全に代わっています。しかし、ジョンソンも、まさか自分が全編に参加したアルバムがこの一枚だけになるとは思いもよらなかったでしょう。そう、次作からは、アイツが、新たに加わるのです…。

 いやちょっと先走りました。そうそう、このアルバムは明るい。『スイートナイター』から始まったファンキー路線が、ここでは満開になった印象です。

 楽曲も、メジャー・キーの曲が多く(と言うか、マイナー・キーの曲が無い!?)、テンポも速めで、楽天的とさえ言えそう。

 それに乗って、ザヴィヌルのキーボード、特に、シンセの音色が明るいです。前作までのザヴィヌルのキーボードは、どこかしらダークな音色を含んでいたような気がするのですけれども、ここでは、ひたすらに明るい。

 また、ザヴィヌルの明るさに呼応して、ショーターが、より一層のびやかに吹きまくっています。これも、さらなる明るさの要因となっていますね。

 “Badia”や“Five Short Stories”はテンポが落ちるのですけれども、それでも、基本は明るいです。ただ、本編ラストの“Five Short Stories”は、なんとなく初期の神秘的な匂いが残っているかも…。

 さて、BOXからのCDに付属しているボートラですが、ここでは、編集アルバム『ライヴ&アンリリースド』から1975年のライヴ音源が2曲収録されています。既発表の音源なので、正直手抜きだな、と言う感は否めませんが(笑)、まぁ、軽いおまけだと思えば許せるでしょうか。演奏自体は緊張感有ってなかなか良いですけどね。





■ウェザー・リポート日記
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15/11/28 Sweetnighter
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【CD入手】ウェザー・リポート/ Sweetnighter - from The COLUMBIA ALBUMS 1971-1975 (7CD 紙ジャケット 輸入盤) #WeatherReport #Sweetnighter


ウェザー・リポート/The COLUMBIA ALBUMS 1971-1975 (7CD 紙ジャケット 輸入盤)

The COLUMBIA ALBUMS 1971-1975 (7CD 紙ジャケット 輸入盤)




Sweetnighter / Weather Report, Full Album



5 SWEETNIGHTER (1973)

1. Boogie Woogie Waltz (J. Zawinul) 13:06
2. Manolete (W. Shorter) 5:58
3. Adios (J. Zawinul) 3:02
4. 125th Street Congress (J. Zawinul) 12:16
5. Will (M. Vitous) 6:22
6. Non-Stop Home (W. Shorter) 3:53
7. 125th Street Congress (DJ Logic Remix) (Bonus Track) 5:04

Personnel

Piano (2,6), Electric Piano (1 to 5), Synthesizer (1,2,6) - Josef Zawinul
Saxophones - Wayne Shorter
Bass - Miroslav Vitous (Acoustic 1,2,4 & Electric 3,5), Andrew White (Electric 1,4,6)
English Horn - Andrew White (3,5)
Drums - Herschel Dwellingham (1,2,3,4,6), Eric Gravatt (2,4intro,6)
Moroccan Clay Drums (1,2), Roller Toy (3), Israeli Jar (4) - Muruga Booker
Percussion & Wood Flute - Dom Um Romao

Released April 27, 1973
Recorded February 3-7, 1973


 前作までは、どこか神秘的な佇(たたず)まいで、正直僕はよくわからずにいたのですけれども、このアルバムは良いです。リズムがよく立っていて、旋律もわかりやすいし、カッコイイ。パーソネルを確認するまではわからなかったけど、ベーシストが二人いて、低音部が増強されています。これまでは生ベース中心だったんですけど、ここからは電気ベースを多用するようになります。1曲めと4曲めは二人一遍にベース弾いてます。低音をブーストして聴くと雰囲気もひとしおですね!。
 リズミカルな一曲目からノリノリです。でもこれ、三拍子なんですね。拍子を数えてみるまでわからなかったのですけど。ウエイン・ショーターのサックス(テナーとソプラノを吹き分けている模様)ががしっかり旋律を歌っているのが嬉しいですね~。
 そう、この作品は今まで以上にショーターがよく吹いているのですよ~。サックス好きの僕としては嬉しい限りなのです~。
 ただ悲しいことに、僕の好きなベーシストのヴィトウスが次作で抜けてしまうのです。悲しい~。

 ジョー・ザヴィヌルはもともとキャノンボール・アダレイ(アルト・サックス)の下でファンキーな作品を書いていたという経歴があります。それはキャノンボールに合わせていたのかなと思っていましたが、実は彼自身の資質であったのかもしれません。どころか、もしやキャノンボールにファンキーを吹き込んだのはザヴィヌルだったのでは…?。などと楽しい妄想も膨らみます。(ま、キャノンボールはザヴィヌル以前にファンキー演ってますけどね。(^_^;)
 ともあれ、このアルバムから、ウェザー・リポートはファンキーな路線で突っ走ることになります。



ウェザー・リポート日記
15/08/28 Live In Tokyo
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15/01/27 Weather Report(1971)
15/01/27 The COLUMBIA ALBUMS 1971-1975 (7CD 紙ジャケット 輸入盤)

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

【CD入手】ウェザー・リポート/Live In Tokyo (2CD) - from The COLUMBIA ALBUMS 1971-1975 (7CD 紙ジャケット 輸入盤) #WeatherReport #LiveInTokyo


ウェザー・リポート/The COLUMBIA ALBUMS 1971-1975 (7CD 紙ジャケット 輸入盤)

The COLUMBIA ALBUMS 1971-1975 (7CD 紙ジャケット 輸入盤)




Live in Tokyo / Weather Report(1972)

ウェザー・リポート/Live In Tokyo


Full Album


DISC1
1. Medley: Vertical Invader/Seventh Arrow/T.H./Doctor Honoris Causa (Vitous, Zawinul) - 26:14

2. Medley: Surucucu/Lost/Early Minor/Directions (Shorter, Zawinul) - 19:19

DISC2
1. Orange Lady (Zawinul) - 18:14

2. Medley: Eurydice/The Moors (Shorter) - 13:49
3. Medley: Tears/Umbrellas (Shorter, Zawinul) - 10:54

Personnel

Josef Zawinul - Electric and acoustic piano
Wayne Shorter - Saxophones
Miroslav Vitous - Bass
Eric Gravatt - Drums
Dom Um Romao - Percussion

Released 1972
Recorded Shibuya Kokaido Hall, Tokyo, Japan, January 13, 1972

 東京でのライヴ収録。2ndの「I Sing The Body Electric」のB面に収録されていた抜粋盤ライヴの完全盤(多分)となります。発表順では3rdですが、録音時期は1stと2ndの狭間ということになりますね。
 1stでは環境音楽だかなんだか知らないが、僕みたいなセンスのないやつに聴かせると「え?、何がやりたいの?」みたいな、とらえどころのない音を出していたけど、このライヴでは随分ヴァイタリティーのある音になっています。と、なれない横文字を使ってみましたが(笑)、要は1stよりは元気になっているということです。
 歪みまくったザヴィヌルのピアノがなかなか面白い。とは思うんだけど、こういう音を入れたいんだったら、ぶっちゃけギタリストを入れたほうが良かったと思うんだが。ザヴィヌル的にはキーボードでのサウンド・メイクにこだわっていたのかしら?。
 ヴィトウスのベースはやはり聴き応えがある。リズムを支える役目とリードを取る役目の両方を破綻なく演じてしまう腕前には脱帽。ステレオの低音をブーストして、ベースに注目して聽いているとなかなか心地良いです。
 しかしやっぱりなんといってもショーターでしょ!。ここではほとんどソプラノ・サックスなのかしら?。あんまりテナーの音は聴こえないような気がするんだけど。それはともかく、とにかく吹きまくってます!。サックス・ファンとしてはここが一番の聴きどころでしょう!。
 1stからの引用は“Eurydice”と“Seventh Arrow”のみ。といっても、前者は当時は未発表(後述)。
 楽曲はほとんどがメドレー仕立てになっていて、曲間は曖昧です。
 AB面(DISC1)ではかなりリズミックな演奏してます。
 C面(“Orange Lady”)になるとやや緩やかな始まりですね。でも中盤は結構白熱している。
 D面の“Eurydice”は1stの頃の曲ですが前述のとおり当時は未発表でした。後に1stがCDで再発された時にボートラで追加されたもののようです。なので、このライヴ収録時は新曲として聴かれていたわけですね。これも穏やかに始まりますが、すぐにショーターのサックス(多分ソプラノ)が切り込んできて、演奏は熱を帯びてきます。“The Moors”との境目はよくわかりませんが、どっちみち盛り上がってるので無問題。“Tears/Umbrellas”も緩やかな始まりですが、やはり、ショーター、ヴィトウス、ともに良い!。どんどん盛り上がっていって終わります!。拍手~っ!。


ウェザー・リポート日記
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Author:☆彡ふらんぼう
 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。

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