【CD聴く】【追悼】かまやつひろし / あゝ、我が良き友よ #かまやつひろし #加藤和彦 #あゝ我が良き友よ

かまやつひろし / あゝ、我が良き友よ
※ジャケ写をクリックするとCDの頁に飛びます。

あゝ、我が良き友よ / かまやつひろし


1. 仁義なき戦い (作詞:松本隆 作曲・編曲:細野晴臣)
2. 道化役 (作詞:松本隆 作曲:日高富明 編曲:今井裕)
3. サンフランシスコ (作詞:山上路夫 作曲:加藤和彦 編曲:Greg Adams)
4. DARLING (作詞・作曲:りりィ 編曲:青木望)
5. 歩け歩け (作詞・作曲:吉田拓郎 編曲:加藤和彦)
6. ロンドン急行 (作詞・作曲:井上陽水 編曲:深町純)
7. TOWER OF LONDON (作曲・編曲:かまやつひろし)

8. お先にどうぞ (作詞・作曲・編曲:大瀧詠一)
9. 男の部屋 (作詞:安井かずみ 作曲:堀内護 編曲:高中正義)
10. 我が良き友よ (作詞・作曲:吉田拓郎 編曲:瀬尾一三)
11. 何とかかんとか (作詞:安井かずみ 作曲:堀内護 編曲:高中正義)
12. 根なし草 (作詞:伊勢正三 作曲:南こうせつ 編曲:石川鷹彦)
13. OH,YEAH (小学校低学年用) (作詞・作曲・編曲:遠藤賢司)
14. ゴロワーズを吸ったことがあるかい (作詞・作曲:かまやつひろし 編曲:Greg Adams)

リリース 1975年4月5日

 という訳で「今月の加藤和彦《番外編》」はスパイダースの編集アルバムに続いて、僕が持っている唯一のかまやつひろしソロ・アルバムです。

 アルバム・タイトルの由来となった“我が良き友よ”があまりにも有名ですが、その他の楽曲も粒ぞろいで、捨て曲なしの傑作と言えます。タイトル曲がよしだたくろうの作曲であることにつられて「コレって、フォーク系のダサいやつだろ?」などと思っていた人は、ぜひ認識を新たにしてこの作品を聴いて欲しいですね。

 豪華な作家陣(当時の現役のフォーク系(一部ロック系)のミュージシャンたち)による、名曲ぞろいのアルバムなのですが、その中にあって締めくくりの、かまやつの自作の“ゴロワーズを吸ったことがあるかい”が一番カッコイイと言うオチがついています。心憎いですね~。この曲は、旋律の抑揚が少なくて、一聴取っ付きにくいのですが、そこがダンデイで渋くて良いんです♪。聴き込むたびに味わいの出て来る名曲。アメリカのバンド、タワー・オブ・パワーのホーン・セクションも粋です。

 作家陣の名前は大体見覚えがあるのですが、「日高富明、堀内護って誰だろう?」と思ってしまいました。調べてみたら、なんと、大野真澄とともにガロを演っていたメンバーだったんですねぇ。これだけ作曲能力があるのに、他人が作った“学生街の喫茶店”(作詞:山上路夫、作曲:すぎやまこういち、編曲:大野克夫)ばかり話題になっちゃ、そりゃ解散するわ。ちなみにガロって昔、かまやつのバックバンドやってたんですって。彼らはフォーク系というよりロック系なのかな?。

 この中で僕が一番好きなのは“DARLING”。ロッカ・バラードのリズムに乗って、甘く切ない旋律が流れていきます。冒頭部分を歌っているのは作者のりりィなんでしょうか?。クレジットは載ってるんだけど、文字が小さすぎて目が痛いので確認できない(笑)。その歌声がとても雰囲気が良くて、かまやつの歌が出てくるところまで気持ちよくつながっていきます。コレは絶品でっせ。

 加藤和彦は洒落た感じの“サンフランシスコ”を提供。その他、よしだたくろう作詞作曲の“歩け歩け”(たくろうらしいユーモラスで軽快な曲)の編曲も担当しています(*)。ちなみに“サンフランシスコ”の編曲者のグレッグ・アダムスはタワー・オブ・パワーのメンバー。この曲は穏やかな地味目の楽曲で、アルバムの中では一番目立たないくらい。しかし、じっくり聴くと、なかなか染みてくるんですな。そこらへんはさすが加藤と言うべきか!。
 この時期の加藤は、サディスティック・ミカ・バンドでブイブイ言わせていた頃で、まさにノリノリの全盛時代。(ただし、妻のミカ(旧姓福井)とは離婚の危機に見舞われています。)ミカ・バンドのセカンド・アルバム『黒船』は既に発表されており、サード・アルバム『HOT! MENU』の発表を控え、この1975年秋にはロクシー・ミュージックのサポート・アクト(いわゆる前座)として英国ツアーを行う直前の時期のことでした。
 その加藤は一足先に亡くなっているわけですが、今頃天国で二人でセッションでもしているでしょうか…。

 (*)加藤とよしだとは、よしだのヒット曲“結婚しようよ”を含むアルバム『人間なんて』のA面の編曲を加藤が行い、スライド・ギターの演奏も披露するなど、旧知の仲でした。加藤本人は実質的にプロデュースだったと言っていました。よしだとしては「加藤に手伝ってもらった」と言う認識。クレジット上のアルバムのプロデューサーはよしだ自身となっています。
 『黒船』:1974年2月~5月30日制作、1974年11月5日発表。
 『HOT! MENU』:1975年11月5日に国内発売、英国では10月5日発売。
 ロクシー・ミュージックの前座:1975年10月2日~23日の19回公演。この時の英国公演は結構評判が良かったらしいです。のちに三代目ミカを襲名する木村カエラが、英国人の祖父に「今度ミカ・バンドのヴォーカルやることになった」と報告したところ、「そりゃ、すごいこっちゃ!」と言われたと言うのは、記憶に新しいところ。(ミュージック・ステーションのTV放送で言ってたんですけど、皆さん覚えてますか?。)

 アルバムの特徴としてユーモアのセンスがそこかしこに垣間見れるのが面白いところ。冒頭の“仁義なき戦い”なんて、題名からしてギャグやしな(笑)。なかなかやるね、松本隆。
 逆にペーソスにあふれているのが“道化役”。想い人の兄役を演じるという、よくある展開ながらなかなかに涙を誘います。こちらも松本の作詞で、彼の節操の無さ…あぁ、いや、その、レンジの広さ(^_^;を見せつけておりますな。
 同様にペーソスなのが“男の部屋”。彼女がせっかく自分の部屋に遊びに来てくれたんだけど、どうやって饗(もてな)して良いかさっぱりわからん、と言う男心。それを的確に描き出すのは、才媛、安井かずみ。一つ置いて“何とかかんとか”は、なんだかんだ言いつつうまく行っている男女の歌で、やはり安井かずみの作詞。リア充爆発しやがれ(笑)。
 安井は、のちに、ミカと離婚した加藤と結婚するのですが、この時点でのお互いの知見はどんなものだったんでしょうね?。

 ユーモアとペーソスの同居と言えば、“お先にどうぞ”なんか、53才独身の僕にはなかなか身につまされます。「三十路になっても独り者なのは僕が内気で照れ屋のせい」と、まるで僕自身のことを歌われているかのようであります。(誰やねん、「お前のどこが内気で照れ屋なんだ」とかヌかしとんのは!。俺は対人では小心者なんだよ!。)

 恒例になった筆者の思い出話のコーナー!。
 その昔、“ロンドン急行”を「ロンドン空港」と空耳して、「ろんろん、ろんどんくぅこ~ぉ~」と調子よく歌っていたら、兄に「そんな歌はない」と馬鹿にされた事がありました…。でも、固有名詞としての「ロンドン空港」はあるよね(**)?。(^_^; 「恋人よ/行く先は/着いた時に知らせる」と言うトボけたオチの歌詞がなんとも井上陽水らしい。この曲に連なる“TOWER OF LONDON”は穏やかなインストで、騒がしい“ロンドン急行”をクールダウンさせているかのよう。多分アナログではここまでがA面。

 (**)ロンドン空港:ありません(笑)。ウィキペディアなどで調べればわかるのですが、「ロンドン・ヒースロー空港」などはあっても、「ロンドン空港」単体は無いのです。

 “根なし草”はかぐや姫コンビによる作品で、のんびりした曲調がとても郷愁を誘う素敵な曲。これが、かまやつのヴォーカルとバッチリ合うんだな。作中に登場する女性の描写がとても良い。

 そして、作詞作曲編曲全部エンケンでまとめたユーモラスな小品“OH,YEAH (小学校低学年用)”が来ます。タイトル通りの勢い一発の佳曲。楽曲終盤での遠藤らしき人とのモノローグが微笑ましいです。

 まぁ、しかし、何と言っても、オリコン一位になったシングルの“我が良き友よ”が強力ですな。「下駄を鳴らしてやつが来る」のフレーズは、今や、かまやつと分かちがたく結びついています。ただ、この曲の泥臭さ(そう言った素朴さがよしだの持ち味ではあるんですが)が、かまやつ本来の洒落たセンスを阻害してしまった感はなきにしもあらず。
 よしだたくろうは、他にも、かまやつとのコラボを行っていました。先駆けての1974年7月1日には名曲“シンシア”とそのカップリング曲“竜飛崎”をかまやつとの連名で発表しています。両曲ともよしだのベスト・アルバムなどを探せば容易に聴けると思うのですが、Youtubeでは著作権監視が厳しいため、アップロードが出来ないのであった。(^_^;

 そんな感じで、今回は3月に急逝したかまやつひろしに便乗(?)して「今月の加藤和彦」をお送りしました。R.I.P.


■加藤和彦関連日記一覧

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2017/01/29 ウインク / ダイアリー
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【CD聴く】高岡早紀 / サブリナ #高岡早紀 #加藤和彦 #サブリナ #Sabrina

高岡早紀 / サブリナ

サブリナ (抜粋) / 高岡早紀

 著作権者の監視が厳しいため、次の音源の引用はありません。“野蛮な憂鬱”“真夜中のバレリーナ”“悲しみよこんにちは”

1. 野蛮な憂鬱 (作詞:森雪之丞、作編曲:清水信之)
2. ×××のデザート (作詞:森雪之丞、作編曲:加藤和彦)
3. ナイフの鳥、綺麗な石 (作詞:森雪之丞、作編曲:清水信之)
4. 太陽はひとりぼっち (作詞:森雪之丞、作編曲:加藤和彦)
5. SLEEP WALKER (作詞:森雪之丞、作編曲:加藤和彦)
6. 真夜中のバレリーナ (作詞:安井かずみ、作曲:加藤和彦、編曲:千住明)
7. 悲しみよこんにちは (作詞:真名杏樹、作編曲:加藤和彦)
8. ROSÉ (作詞:真名杏樹、作編曲:加藤和彦)
9. 眠れぬ森の美女 (作詞:真名杏樹、作編曲:加藤和彦)
10. ガラスの夜想曲 (作詞:サエキけんぞう、作編曲:千住明)

 1989年6月21日発売

 今月の加藤和彦は、高岡早紀の1stアルバム『サブリナ』です。
 このアルバムが発表された時点で高岡早紀は若干16才。最初の収録曲を吹き込んだ時点では15才という若さ(幼さ?)でした。それでこんなに大人っぽい歌い方ができるのですね。女優って怖い(笑)。
 アルバム・タイトルは公募によって決められたものです。ファンもまさかデビュー・シングル“真夜中のサブリナ”(1988年4月30日発売。もちろん加藤の作曲)がデビュー・アルバムで未収録になるとは思ってもいなかったでしょう。(この曲については後日、収録されている編集アルバムを紹介する時に言及したいと思います。…覚えていればね。(^_^;)

 この頃の加藤は、ソロ・アルバム『マルタの鷹』(1987年12月5日)発表後、サディスティック・ミカ・バンドの最初の再結成に尽力していました。再結成アルバム『天晴』は1989年4月8日発表。

 当アルバム『サブリナ』では全10曲中7曲もが加藤のペンになっており、ファンには聴き逃せない内容になっています。ただ、なんだか暗い曲が多いですねぇ。(^_^;
 高岡は15~6才とは思えないほどの、しっとりと落ち着いた歌唱を聴かせ、どこかけだるげで物憂げな世界感がなんとも言えません。…とか書いたけど、実はこういう世界観は僕は苦手だったりします(笑)。若いんだからもっと明るく行こうよ(笑)。CDチェンジャーがここに来ると、「あぁ来ちゃったか」とか思っちゃう(笑)。
 それでも一旦聴き始めたらつい耳を傾けてしまうのは、やはり楽曲の良さによるものでしょうし、高岡の歌唱がその良さをしっかり支えているという事だと思います。それにしても、こんな暗い曲ばかり書かなくてもいいだろう、加藤君。(^_^;

 とは言え、女性アイドルと言えば、能天気であ~ぱ~なものというパブリックイメージ(そうか?(^_^;)を覆(くつがえ)し、独自の世界観を設定したスタッフの手腕は、評価されてしかるべきだとは思います。おそらく加藤もその世界観を気に入り、ノリノリで作曲したのでしょう。僕的には暗すぎるとは思うものの、どの曲も良くできていて、聴かせると思います。個人的なベスト・チューンは優雅なワルツの“真夜中のバレリーナ”かな。

 今回紹介したのは、オリジナル通りの旧盤なのですが、2013年に、アルバム未収録曲を追加した再発CDが出ています。そちらにはデビュー・シングル“真夜中のサブリナ”もバッチリ収められていますので、これから入手したいという人はそちらのほうが良いかもしれませんね。

高岡早紀 / サブリナ+8

 という訳で、これからしばらくは、高岡早紀のCDを聴いていこうと思っているのですが、途中で、今年(2017年)の3月に亡くなったあの人のCDを採り上げます。その後は再び高岡早紀に戻りますので、どうぞよろしく。
 
 
 
 
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【CD聴く】ウインク / ダイアリー #Wink #Diary #加藤和彦 #いつまでも好きでいたくて

ウインク / ダイアリー

ダイアリー / ウインク


01. いつまでも好きでいたくて 4:40
02. 咲き誇れ愛しさよ 3:30
03. MOVIN' ON (『BRUNCH』から) 5:04
04. 追いつめたい (『BRUNCH』から) 4:23
05. 結婚しようよ 4:13
06. イマージュな関係 4:46
07. 背徳のシナリオ 4:24
08. 真夏のトレモロ 4:04
09. ニュー・ムーンに逢いましょう 4:21
10. 夜にはぐれて~Where Were You Last Night~ 4:24
11. SEXY MUSIC 3:40
12. ONE NIGHT IN HEAVEN~真夜中のエンジェル~ 4:03
13. 淋しい熱帯魚 4:25
14. Especially For You (『Especially For You 〜優しさにつつまれて〜』から) 4:05
15. 涙をみせないで~Boys Don't Cry~ 3:42
16. 愛が止まらない~Turn It Into Love~ 3:30

 はい、今月の加藤和彦です。例のごとく毎月やっているわけではないんですよ、と、言っておきましょう。
 さて、今回は選盤に迷いました。まず、加藤作品の“いつまでも好きでいたくて”なんですが、これは以前の日記ですでに採り上げています。「加藤和彦作品との出会い」と言う日記で、僕が加藤にこだわるきっかけとなった曲の一つとして紹介しました。なので、今回改めてまた採り上げるのもどうかと思ったのですが、やはり、大好きな曲ですし…。
 さて、この曲を採り上げるのは良しとしましょう。それで、この曲を初めて収録した編集アルバムの『Diary』で行くのか、後発ながらオリジナル・アルバムである『overture!』で行くのか。
 ちょっと悩んだのですが、今思うとあまり聴き込んでいない『overture!』で行けば良かったかな、と、後悔先に立たず、みたいな状況になっているのですが。でもまぁ、みんな、ウインクなら、ヒット曲をたくさん聴きたいよね?。と言う事で、ベスト物である編集アルバムの『Diary』で行くことにしました。

 さて、加藤和彦作品は一曲だけなわけですが、その“いつまでも好きでいたくて”、作詞はなんと、今をときめく秋元康です。AKBのあの人ですよ!。この頃は真面目に作詞家やってたんですね!。いや今が不真面目というわけでもないですが。小室哲哉作曲の“My Revolution”(渡辺美里)しかり、職業作家というのは、へんにプロデュース業に走ったりしないほうが、いい作品を作りますねぇ。
 ミディアムテンポのバラードで、とても美しい旋律です。心が病んでいる時は思い出して欲しい名旋律ですね。かつて好きだった男の人をそっと見つめる乙女心…。逆のパターンだとストーカー犯罪につながりそうですが(笑)、ウインクの二人がしっとりと歌うと、なんとも情感豊かです。聴いてね。♪

 この曲の発表は1994年2月23日。加藤は伴侶の安井かずみを同年3月17日に肺癌で失っているので、まさに闘病中、看病中という渦中に発表された作品ということになります。ソロ・アルバムとしては最後になる『ボレロ・カリフォルニア』が1991年2月27日に発表され、それ以降、自身が中心となる作品としては2002年のフォーク・クルセダーズの新結成まで待たねばなりません。(サントラやスーパー歌舞伎(ってなんぞや?(^_^;)の作品提供などはあり。)直前の1993年12月22日には盟友、吉田拓郎とデュエットでシングル「純情/5月の風」を発表したりもしています。(この二曲は現時点ではオリジナル・スタジオ・ヴァージョンはアルバム未収録の模様。筆者も未所持/未聴。)

 以降のウィンクのヒット曲については、僕よりも皆様のほうが詳しいのではないのかと思いますので、後は簡単に述べておくにとどめましょう。

 このCDは、この時点での最新シングル“いつまでも好きでいたくて”を冒頭に置き、遡(さかのぼ)って、ブレイク曲の“愛が止まらない”までを収録しています。ただ、そこまでの全シングルA面というわけではなく、途中抜けている曲はある模様。これだったら、中途半端にアルバム曲を入れずに、その前の“アマリリス”やデビュー曲の“Sugar Baby Love”まで入れてくれても良かったような気もします。ま、それは一枚物では難しいのかな。
 シングルA面コンプリートが欲しい人は、活動停止後に出た2枚組の『MEMORIES 88~96』をゲットしましょう。僕は持ってないですけどね(笑)。B面を集めた『BacK to Front』なんてのもありますが、これは何故かコンプリートではない模様。残念。ヴィデオ・クリップを集大成した『WINK VISUAL MEMORIES 1988~1996 [DVD] 』なんてのも有って、アイドルはヴィジュアルが大事でしょ、と言う人はそちらのほうが良いかもしれません。ただ、プレミアム価格になっているみたいなんですよね…。僕はこのCDの少し前に出た『NOBLE STATE』と言うヴィデオ・クリップ集をレーザーディスクで持っているので、いまさらコンプリート映像集もいらないですが…。まぁ、『NOBLE STATE』には“いつまでも好きでいたくて”は入ってないんですけど、それはバラ売り(?)の『Heart on wave 5』で補完しているので、別にいいや。(^_^ゞ

 最後にちょっと恥ずかしい(のかな?)打ち明け話をしておきましょう。
 僕がうつ病で絶不調の時にウインクの“いつまでも好きでいたくて”に癒やされたという話は以前の日記でしたとおり。
 その、うつ病がやや収まり、一時的に会社に復帰していたときのこと。何の研修だったか忘れましたが、とにかく研修をうけました。
 そこで、他支店の社員などと一緒に発表会をしたのですが、なんとその時僕は「ウインクがいかに凄いのか」と言う事をとくとくと語ったのです!。曰く「日本のレコード会社が本気になればこのくらいのことはできるのだ」と…。
 惜しむらくはどのレコード会社にしても本気を出しているものであり、それでも箸にも棒にもかからない様なプロダクトが量産されているということを考慮に入れていなかったことでしょうか。
 その時の講師の方の戸惑ったような表情を今でも思い出す時があります。あの頃はけっこうウインク好きだったのね~、俺。なんだかんだでCD9枚くらい持ってるもんな~。ライヴ・ヴィデオもレーザー・ディスクで持ってるし。(^_^;

 と言う感じで、さぁ、来月の加藤和彦は何にしようかな。ネタ(CD)はいっぱいあるんだけど、迷うよな。さて。


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【CD聴く】竹内まりや / Love Songs #竹内まりや #加藤和彦 #LoveSongs #不思議なピーチパイ

竹内まりや / Love Songs

Love Songs / 竹内まりや


01.FLY AWAY (Carole Bayer Sager作詞/Peter Allen作曲/Gene Page編曲)
02.さよならの夜明け (竹内まりや作詞/山下達郎作曲/Gene Page編曲)
03.磁気嵐 (松本隆作詞/杉真理作曲/編曲)
04.象牙海岸 (松本隆作詞/林哲司作曲/編曲)
05.五線紙 (松本隆作詞/安部恭弘作曲/編曲)
06.LONELY WIND (小林和子作詞/浜田金吾作曲/Gene Page編曲)
07.恋の終わりに (竹内まりや作詞/作曲/清水信之編曲)
08.待っているわ (竹内まりや作詞/作曲/Gene Page編曲)
09.SEPTEMBER (松本隆作詞/林哲司作曲/編曲)
10.不思議なピーチパイ (安井かずみ作詞/加藤和彦作曲/清水信之編曲)
11.little lullaby (竹内まりや作詞/作曲/Gene Page編曲)

1980年3月5日発売 プロデュース 牧村憲一/宮田茂樹


 さて、3作続けて聴いてきた竹内まりやシリーズ。加藤和彦関連の音源を聴いていくというこの日記のシリーズの竹内まりや編としては最終作となります。加藤本人の活動としては『パパ・ヘミングウェイ』(1979年10月25日)でヨーロッパ三部作に突入し、二作目の『うたかたのオペラ』(1980年9月25日)を発表する間(はざま)となります。

 この3rdアルバムで加藤が提供したのは、大ヒットとなった“不思議なピーチパイ”。オリコンの3位まで上がり、竹内は大ブレイクすることになります。


 ただ、Youtubeに上げた音源のコメントなどを見ると、その前にシングルとして出された“SEPTEMBER”の方が評判いいんですよねェ。オリコン39位まで上がり、スマッシュ・ヒットとなった曲で、竹内のブレイクのきっかけとなりました。今でも9月になると、どこかのラジオ局でかかっているほどの人気曲だそうですが…。僕は加藤の“…ピーチパイ”の方がいい曲だと思うんだけどなァ(笑)。

 アルバム全体の作りとしては、よく出来たポップ・アルバムだと思います。ただ、“磁気嵐”の歌詞でちょっと引っかかる所が…。あまり音楽とは関係ない部分なので、この段落は読み飛ばしていただいても良いのですが。ナスカの地上絵に言及し、「謎めいた図形に科学も色なしなのさ」と言う箇所があるのですが、これは僕的にはいただけません。ナスカの地上絵の謎を解き明かすものがあるとしたら、それは、必ず科学的な手法によるものであり、「科学も色なし」などということはありえません。松本隆の科学に対する見識もこの程度なのかと、ちょっとがっかりさせられました。以上、音楽とは関係ない個人的な文句でした。

 これ以降、竹内がどういった歩みを経て行ったのかについては、僕は不案内なので確としたことは言えないのですが、現在では、自作自演のシンガー・ソング・ライターとして定評を得ているのは皆さんご存知のとおりかと思います。また、作家としても、河合奈保子に“けんかをやめて”、広末涼子に“Majiで恋する5秒前”などのヒット曲を提供する活躍を見せていますね。

 加藤が楽曲を提供したのは今回が最後なので、僕の日記ではこれ以上言及することも無いと思いますが、最後に、ファースト・アルバムの紹介のときに言及した「加藤とは無関係に所持している竹内作品二枚」をバラしておきます。いや、誰も知りたがってなかったみたいだけどね(笑)。

『リクエスト』
リクエスト/竹内まりや

『インプレッションズ』(編集物)
インプレッションズ/竹内まりや


 p.s.アルバムのオープニング曲とクロージング曲が全英語詞というのは、ちょっと小癪な作りじゃない?(笑)。





■加藤和彦日記
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16/01/27 ザ・フォーク・クルセダーズ/フォークル「DAIKU」を歌う (CDシングル)
16/01/27 加藤和彦/memorial single~あの素晴しい愛をもう一度~(CDシングル)
15/10/31 加藤和彦/ベル・エキセントリック
15/10/30 加藤和彦/うたかたのオペラ
15/10/29 加藤和彦/パパ・ヘミングウェイ
15/10/29 バハマ・ベルリン・パリ~加藤和彦ヨーロッパ三部作(CDブック)
15/07/31 アグネス・ラム / I Am Agnes Lum アグネス・ラムです / with Love さよならは言わない
15/04/29 モップス / モップスと16人の仲間+2
15/01/26 梓みちよ / 夜会服で… + 耳飾り
14/10/31 加藤和彦/ぼくのそばにおいでよ(紙ジャケット仕様)
14/08/30 加藤和彦作品との出会い Wink/五島良子♪いつまでも好きでいたくて♪白い色は恋人の色
14/05/31 中山ラビ/MUZAN
14/04/26 アグネス・チャン / ヒット・コレクション
14/02/02 愛・おぼえていますか / 飯島真理 / 中島愛
14/01/22 伊藤つかさ/さよなら こんにちは/不思議の国のつかさ
14/01/02 伊藤つかさ/つかさ
13/10/29 加藤和彦/薬師丸ひろ子/探偵物語/野蛮人のように オリジナル・サウンドトラック
13/10/20 沢田聖子/卒業 +5
13/10/07 加藤和彦/エゴ 加藤和彦、加藤和彦を語る(CD付き音楽本)
13/10/05 高岡早紀 / ル・フェティッシュ
13/09/21 大空はるみ / はるみのムーンライトセレナーデ / VIVA
13/07/22 永田真代 / セクシズム


テーマ : J-POP
ジャンル : 音楽

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Author:☆彡ふらんぼう
 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。

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