【CD聴く】ジェフ・ベック / フー・エルス! #JeffBeck #WhoElse!

●目次
●基本情報
●Youtube引用
●10年ぶりの「真」の新作
●打ち込み風の音作りでもギターのクォリティの高さは変わらず
●光るジェニファー・バトンの好演
●“ブラッシュ・ウィズ・ザ・ブルース”を始めとした粒ぞろいの名曲群
●ジェフのギターの音色に聴き惚れる



●基本情報
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ジェフ・ベック / フー・エルス!

1 ホワット・ママ・セッド - What Mama Said (Jennifer Batten, Jeff Beck, Tony Hymas) 3:23
2 サイコ・サム - Psycho Sam (Hymas) 4:56
3 ブラッシュ・ウィズ・ザ・ブルース - Brush with the Blues (Beck, Hymas) 6:25
4 ブラスト・フロム・ジ・イースト - Blast from the East (Hymas) 4:44
5 スペース・フォー・ザ・パパ - Space for the Papa (Hymas) 7:42
6 エンジェル(フットステップス) - Angel (Footsteps) (Hymas) 6:30
7 THX138 - THX138 (Hymas) 6:15
8 ヒップ・ノーティカ - Hip-Notica (Beck, Hymas) 4:36
9 イーヴン・オッズ - Even Odds (Jan Hammer) 3:26
10 デクラン - Declan (Donal Lunny) 4:02
11 アナザー・プレイス - Another Place (Hymas) 1:48

パーソネル
ジェフ・ベック - ギター、アレンジ、プロデュース
ジェニファー・バトゥン - ギター、MIDIギター
スティーブ・アレクサンダー - ドラムス (except tracks 2, 9, 10)
ランディー・ホープ・テイラー - ベース (except track 2)
トニー・ハイマス - キーボード (except track 9)、ノイズ on Psycho Sam、アレンジ、プロデュース
ピノ・パラディーノ - ベース on Psycho Sam
マヌ・カッチェ - ドラムス&パーカッション on Declan
シリブ・ベル - エスニック・フルート on Declan
ボブ・ラブデイ - バイオリン on Declan
マーク・ジョン - アコースティック・ギター on Declan
サイモン・ウォーレス - シンセサイザー on Declan
ヤン・ハマー - キーボード&ドラムス on Even Odds

Released 16 March 1999
Producer Jeff Beck, Tony Hymas

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●Youtube引用
Who Else! / Jeff Beck


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●10年ぶりの「真」の新作

 ジェフ・ベック、華麗なる復活、であります。
 所詮は企画物であった(と思いたい(^_^;)前作『クレイジー・レッグス』(1993年)から6年、その前のサントラ物『フランキーズ・ハウス』(1992年)からは7年、まともなアルバムだった『ギター・ショップ』(1989)からは、なんと10年、という間隔で発表された会心作です。いやぁ、待ってました…!。

 『クレイジー~』は、おかしなネオ・ロカビリー・バンドと組んで、ジーン・ヴィンセントの丸コピーと言う、およそ信じられない愚挙を犯したアルバムだったため、僕は顔面蒼白になっていました。しかし、なんだかんだ言って、やってくれました、ジェフ。サイテーだった前作からの見事な復帰!。最高だぜ!。
 ミレニアムぎりぎりの1999年(20世紀最後の年だと勘違いしていた人もいましたが、21世紀は2001年からですから念のため)の発表。

 
●打ち込み風の音作りでもギターのクォリティの高さは変わらず

 打ち込み風味のサウンドで幕を開けますが、実際にはちゃんとドラマーがリズムを叩いています。そうして、そう言う打ち込み風サウンドであっても、ジェフのギターは全開!。これぞジェフ・ベック!と言えるギター・サウンドを展開してくれています。全曲インストルメンタルで、全体的にスピード感溢れる仕上がりとなっています。最終曲まで聴く者を飽きさせない、出来の良いアルバムと言っていいでしょう。いや本当、このアルバムを聴いた時は嬉しかった。

 
●光るジェニファー・バトンの好演

 ジェフのアルバムとしては珍しく、二人目のギターが参加しています。珍しく、と言うか、これが初めてなんじゃないかな?。第一期ジェフ・ベック・グループの時にロン・ウッドをセカンド・ギタリストに据えて見たもののうまく行かず、結局ベースにコンバートさせたのは有名な話。以来、特別なライヴのコラボ以外では、ギタリストはジェフ一人でやってきたのですが、ここに来ての心境変化は興味深いですね。ただ、セカンド・ギターのジェニファー・バトンは、控えめな音出しに終始しています。まぁ、目立つのはジェフ一人でOK、と言う、実に正しい音作りに貢献しているわけですね。

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●“ブラッシュ・ウィズ・ザ・ブルース”を始めとした粒ぞろいの名曲群

 収録曲もいずれも出来が良いですね。
 目立つのは『ギター・ショップ』からジェフの右腕となったトニー・ハイマス。(それ以前にも共演は果たしてますけどね。確か1980年の『ゼア・アンド・バック』で初めて邂逅したのではなかったかな。) 全11曲中9曲で作曲者としてクレジットされています。
 特にジェフとの共作でクレジットされている“ブラッシュ・ウィズ・ザ・ブルース”は傑作名演と言えます。スローな楽曲で、みなぎる緊張感とあいまって、聴き応え充分。
 “エンジェル(フットステップス)”も、この頃のライヴでしばらく定番となった名曲。ゆったり目のテンポで、伸びやかに歌うギターがとても美しく心地よいです。
 中近東(?)風味の“デクラン”は異色作といえますが、まぁ、チェンジ・オブ・ペイスといったところかな。後の『ライヴ・イン・トーキョー2014』(ヴィデオ作品)での“イェミン”にも通じる味わいですね。こういうの、ジェフは時々やるんだよな。特に面白いというわけでもないんだけど、ファンとしては付き合っちゃるか、と(笑)。

 
●ジェフのギターの音色に聴き惚れる

 それにしても、本領を発揮した時のジェフのギターは、音色がとにかく素晴らしいです。フレージングがどうのこうのじゃなくて、もう、出音一発、カコーン!、と乾いた音を鳴らしただけで胸を抉(えぐ)られちゃう。
 たしかサイモン・ネピア・ビルがヤードバーズのマネージャーをしていた時の逸話としてこんな事を言っていました。
 「ヤードバーズのメンバーが新入りのジェフに「チャンスを与えてやるぞ」と言わんばかりの横柄な態度でリード・ギターのオーヴァーダブ・パートを提供した。彼らの態度を不快に思ったジェフは、その曲の間奏では、ただ一音のロング・トーンで鳴らしただけだった。他のメンバーは「せっかくチャンスを与えてやったのにろくにリードも取れないのか」とばかりにあざ笑った。だが、レコードが発売されたときにアルバムのハイライトとなったのは、その「ジェフの一音」だった。」

The Nazz Are Blue / The Yardbirds from "Roger the Engineer"


 記憶に頼って書いたので細部は違うかもしれないけど、大まかにはあっていると思います。ヤードバーズのメンバーを貶(おとし)める目的で引用したのではないですので、そこは誤解されませんように。でもこの曲のジェフのギターは本当に良いですよね。実はヴォーカルもジェフだったりしますが、何れにせよ、この、「一音ならしただけで音楽になる」と言うのは物凄いジェフの強みだと思います。
 『クレイジー~』が全くダメだったのは、このジェフの強みが全く出ていなかったからで、その意味でも、このアルバム『フー・エルス!』は正に起死回生とも言える快作でありました。まさしくタイトル通り、「他の誰でもない!」ですね。

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■ジェフ・ベック日記一覧


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■ジェフ・ベック日記一覧

■ジェフ・ベック日記
2017/11/11 フー・エルス!
2017/07/01 ラウド・ヘイラー(スペシャル・エディション)
2017/02/27 クレイジー・レッグス
2016/11/27 フランキーズ・ハウス(サウンドトラック)
2016/10/29 ラウド・ヘイラー
2016/08/29 ライヴ・アット・ロニー・スコッツ・クラブ(2CD)
2016/05/25 ライヴ・イン・トーキョー2014(ヴィデオディスク)
2015/12/24 LIVE+
2014/06/29 YOSOGAI

■ジェフ・ベック日記 番外編
2017/02/27 ジーン・ヴィンセント / クレイジー・レッグス

■ジェフ・ベック 紙ジャケット仕様リマスター日記
2016/02/28 ギター・ショップ
2015/11/29 フラッシュ
2015/08/31 ゼア・アンド・バック
2015/05/30 ライヴ・ワイアー
2015/01/28 ワイアード
2014/10/31 ブロウ・バイ・ブロウ
2013/12/08 ベック・ボガート&アピス・ライヴ・イン・ジャパン -40周年記念盤-
2013/07/07 ベック・ボガート&アピス
2013/06/22 ジェフ・ベック・グループ (通称「オレンジ」)
2013/06/01 ラフ・アンド・レディ
2013/04/28 トゥルース/ベック・オラ
2012/03/05 ベック・ボガート&アピス・ライヴ・イン・ジャパン


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【CD入手】ジェフ・ベック / ラウド・ヘイラー(スペシャル・エディション) #JeffBeck #LoudHailer

ジェフ・ベック / ラウド・ヘイラー(スペシャル・エディション)

All tracks written by Jeff Beck, Carmen Vandenberg & Rosie Bones, except where noted.

1. レヴォリューション・ウィル・ビー・テレヴァイズド "The Revolution Will Be Televised" – 3:53
2. リヴ・イン・ザ・ダーク "Live in the Dark" – 3:47
3. プル・イット "Pull It" (Jeff Beck, Filippo Cimatti) – 2:09
4. サグ・クラブ "Thugs Club" – 5:15
5. スケアード・フォー・ザ・チルドレン "Scared for the Children" – 6:07
6. ライト・ナウ "Right Now" – 3:57
7. シェイム "Shame" – 4:40
8. エドナ "Edna" (Jeff Beck) – 1:03
9. ジャージーの妻たちのバラード "The Ballad of the Jersey Wives" – 3:50
10. O.I.L. "O.I.L. (Can't Get Enough of That Sticky)" – 4:41
11. シュライン "Shrine" – 5:47

▼-BONUS TRACKS- -Live at Baloise Session,Basel,Switzerland 2016/10/22-
12. スケアード・フォー・ザ・チルドレン 6:14
13. ライト・ナウ 4:01
14. レヴォリューション・ウィル・ビー・テレヴァイズド 3:46

Musicians
Jeff Beck – electric guitar
Carmen Vandenberg – electric guitar
Rosie Bones – vocals
Davide Sollazzi – drums (Track 1-11)
Giovanni Pallotti – bass (Track 1-11)
Jonathan Joseph – drums (Track 12-14)
Rhonda Smith - bass (Track 12-14)

Producer Jeff Beck, Filippo Cimatti
Released 15 July 2016

Loud Hailer (Special Edition) -BONUS TRACKS- -Live at Baloise Session,Basel,Switzerland 2016/10/22- / Jeff Beck


 今年(2017年)の2月4日(土)、ジェフ・ベックの広島公演を観に/聴きに行きました。おりしも、体調が崩れ始めその結果失業するハメになる、その兆しが現れた頃でした。なぜ、良いことや楽しみというのは、いつも悪いことと対になって訪れるのでしょう?。

 まぁ、愚痴ってもしょうがないので、楽しいことを考えることにします。

 思ったより良いライヴでした。というのも、新曲が多分つまらないだろうと思っていたのですが、意外と良かったからです。僕の日記を読んでいる人なら、ジェフの新譜(当アルバムです)をこき下ろしていたのを覚えているかもしれません。今改めて読み直すと、何がそんなに気に入らないのかな、と言う感じですが。

 その日記では、「来日公演ではロジーとカーメンが帯同しなくて、代わりにジミー・ホールが来るらしい」と言う不安な噂に言及しました。この不安は半分外れて半分当たり。ちゃんとロジー&カーメンは来ていたのですが、彼女らが参加するのは新譜からの楽曲のみ。旧譜からの楽曲でヴォーカル付きのものはホールが歌っていました。個人的にはそれらの旧譜楽曲でもロジー等の解釈で歌ってみてほしかったんですけど、それは高望みだったのかな。ホールの歌は…。まぁ、『Live+』の日記で書いたとおり、しっかりイモ臭かったんだけど(笑)。でも、場の雰囲気をぶち壊しにするほど酷(ひど)くはなかったので、良しとしますかね。
 この時、携帯でライヴを丸録り(音声のみ)したのですけれども、流石にそれは音が悪すぎるので、公開はしないでおきます。

 そんな具合に、ライヴが結構楽しめたので、新譜も改めて向き合ってみました。
 してみると。まぁ、歌がラップみたいでイケ好かんという部分は変わり様もないのですが(笑)。それでも少しは好意的に聴くことができるようになりました。やはりライヴ体験というのは大きいですね。まぁ、こういうのも良し悪しで…。考えようによっては、CDを純粋に聴けなくなったとも言えるので…。でもまぁ、物事を前向きに捉(とら)えられるようになるというのは悪いことではないですよね。

 さて、今回の来日に合わせて新譜の特別盤が出ました。内容としてはヨーロッパでの最新ライヴが3曲追加になっています。正直「たった3曲かよ!」という感じなのですが(笑)。それでも買ってしまうのはファンの弱みでしょうか。収録時間的には余りまくっているので、新譜からの楽曲は全部収録しても良いくらいだったと思うのですが、ワーナーさん?。
 でまぁ、それらは良い演奏ではあるのですが、楽曲の評価を刷新するような内容ではなく、その意味では面白みに欠けます。まぁ、「こんな感じのライヴになるんだな」と言うのがわかったのは良かったんですけど。
 後、音楽的なことではないけど、どうせなら通常初回盤に付属していたポストカードを今盤にも付けてくれればよかったんですが。そこまではできないのか。まぁ、両方持ってろと、そういうことかな。
 
 
 
 
 p.s.僕の携帯は、相変わらずラウド・へいラーメン、と変換します。(^_^;
 
 
 
 
■ジェフ・ベック日記 番外編
2017/02/27 ジーン・ヴィンセント / クレイジー・レッグス

■ジェフ・ベック日記
2017/02/27 クレイジー・レッグス
2016/11/27 フランキーズ・ハウス(サウンドトラック)
2016/10/29 ラウド・ヘイラー
2016/08/29 ライヴ・アット・ロニー・スコッツ・クラブ(2CD)
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【CD聴く】ジェフ・ベック / クレイジー・レッグス #JeffBeck #CrazyLegs

ジェフ・ベック / クレイジー・レッグス

Crazy Legs / Jeff Beck & The Big Town Playboys


1. レース・ウィズ・ザ・デビル - Race With the Devil (Davis, Vincent) 2:00
2. クルージン - Cruisin' (Davis, Vincent) 2:22
3. クレイジー・レッグス - Crazy Legs (Reed) 2:03
4. ダブル・トーキン・ベイビー - Double Talkin' Baby (Wolfe) 2:15
5. ウーマン・ラブ - Woman Love (Rhodes) 2:35
6. ロッタ・ラビン - Lotta Lovin' (Bedwell) 2:04
7. キャット・マン - Catman (Davis, Vincent) 2:24
8. ピンクのサンダーバード - Pink Thunderbird (Davis, Peek) 2:30
9. ベイビー・ブルー - Baby Blue (Jones, Vincent) 2:36
10. ユー・ベター・ビリーブ - You Better Believe (Gallup) 2:09
11. フー・スラップト・ジョン - Who Slapped John? (Davis, Vincent) 1:55
12. セイ・ママ - Say Mama (Earl, Meeks) 2:13
13. レッド・ブルージーンズ - Red Blue Jeans and a Pony Tail (Davis, Rhodes) 2:18
14. ファイブ・フィート・オブ・ラビン - Five Feet of Lovin' (Peddy, Tillis) 2:11
15. B-I-ビッキー - B-I-Bickey-Bi, Bo-Bo-Go (Carter, Rhodes) 2:12
16. ブルーズ・ステイ・アウェイ - Blues Stay Away from Me (Delmore, Delmore, Glover) 2:24
17. プリティ・プリティ・ベイビー - Pretty Pretty Baby (Wolfe) 2:26
18. ホールド・ミー、ハグ・ミー、ロック・ミー - Hold Me, Hug Me, Rock Me (Davis, Vincent) 2:15

ジェフ・ベック - ギター

The Big Town Playboys
マイク・サンチェス - ボーカル、ピアノ
エイドリアン・アトリー - リズムギター
イアン・ジェニングス - ベース、バッキング・ボーカル
クライヴ・ディーマー - ドラムス、バッキング・ボーカル
レオ・グリーン - テナー・サックス
ニック・ラント - バリトン・サックス
トニー・リヴァース - バッキング・ボーカル

Released 29 June 1993
Producer Stuart Colman

 ジェフ・ベックが1993年に突如としてジーン・ヴィンセントのカヴァー・アルバム『クレイジー・レッグス』を発表しました。これは、ビッグ・タウン・プレイボーイズと言うバンドと共演し、ヴィンセントの「まるごとコピー」を行うと言う、とても正気とは思えない手法で作成されたものでした。アマチュアがプロに憧れて完コピすることはありますが、自身の芸風/個性を確立した(と言う言い方も語弊がありますが。ジェフとしては常に「進化」し続けているつもりでしょうから)ジェフが、何故に今更ヴィンセントの完コピなのか!?。いやまぁ、ジーン・ヴィンセントが好きなんだという気持ちは伝わっては来ましたが…。

 ジェフ・ベックのロカビリー・カヴァーと言うと、ファンには条件反射的に、彼のセカンド・アルバム『ベック・オラ』(1969)での“監獄ロック”と“恋にしびれて”(いずれもオリジナルはエルヴィス・プレスリー)が思い浮かぶわけですが。そこでのアプローチは当時としては全く斬新なハード&ヘヴィなものでした。「ハード・ロック」と言う言葉がまだなかった時代にこういう創意あふれる音を出していたのですから、いかに当時のジェフらが才気走っていたかがよくわかろうというものです。

エルヴィス・プレスリーの“監獄ロック”と“恋にしびれて”


ジェフ・ベックの“監獄ロック”と“恋にしびれて”


 当時、エルヴィス・プレスリーのオリジナル・ヴァージョンを知っていてジェフのヴァージョンを聴いた人がどれだけいたのか知りませんが、相当な衝撃だったと思います。逆にエルヴィスを知らずにジェフの演奏でこれらの曲を知った人というのは、そこから遡ってエルヴィスを聴き、「あぁ、元はこういう演奏だったんだ!。これはこれで悪くないじゃないか」と、これまた新鮮な驚きを覚えたのではないでしょうか。

 しかるに、今回のジェフのジーン・ヴィンセントは、そう言った、カヴァーならではの面白さというものが、全く無い。
 一切無い。
 これっぽっちも無い。
 まるっきり無い。
 金輪際無い。

 ジェフが、ジーン・ヴィンセントのギタリスト、クリフ・ギャラップに傾倒していたというのはわかるのですが、彼への敬意を示すにはこのやり方は無いんではないでしょうか?。

 このアルバムを、いちロカビリー・アルバムとして評価した場合、それほど悪い作品ではなく、むしろ良作だと言えるかもしれません。しかしその誉(ほまれ)は原作のジーン・ヴィンセントにこそ与えられるべきであって、何の創意もなくまるごとコピーしたジェフに対してではないでしょう。このアルバムを聴くくらいなら、元ネタのヴィンセントを聴いたほうが良いと言えます。

 このアルバムがジェフ・ベックのリーダー作としてではなく、ビッグ・タウン・プレイボーイズのリーダー作として発表され、そこにジェフがゲストとして参加しているというのだったらまた違ったかもしれません。いやもちろん、アルバムの価値というものは、そう言った、誰名義であるかどうかと言ったことで判断されるべきものではないというのはわかるのですが。それでも、当時の僕は、ジェフの新作としての当作品は認め難いものでした。

 なにはともあれ、ジェフの気まぐれが悪い方に転がった作品ではあります。間違っても「ジェフ・ベックの一番最初に聴くアルバム」には勧められませんね…。(^_^;
 
 
 
 
 
 
■番外編
2017/02/27 ジーン・ヴィンセント / クレイジー・レッグス

■ジェフ・ベック日記
2016/11/27 フランキーズ・ハウス(サウンドトラック)
2016/10/29 ラウド・ヘイラー
2016/08/29 ライヴ・アット・ロニー・スコッツ・クラブ(2CD)
2016/05/25 ライヴ・イン・トーキョー2014(ヴィデオディスク)
2015/12/24 LIVE+
2014/06/29 YOSOGAI

■ジェフ・ベック 紙ジャケット仕様リマスター日記
2016/02/28 ギター・ショップ
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2015/08/31 ゼア・アンド・バック
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2013/07/07 ベック・ボガート&アピス
2013/06/22 ジェフ・ベック・グループ (通称「オレンジ」)
2013/06/01 ラフ・アンド・レディ
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【CD入手】ジーン・ヴィンセント / クレイジー・レッグス #GeneVincent #CrazyLegs #JeffBeck

ジーン・ヴィンセント / クレイジー・レッグス

Crazy Legs (Japanese Compiration CD) / Gene Vincent

I can't uploaded "Lotta Lovin'" 'cause copyright.

1. レース・ウィズ・ザ・デヴィル - Race With the Devil (Davis, Vincent) 2:03
2. クルージン - Cruisin' (Davis, Vincent) 2:13
3. クレイジー・レッグス - Crazy Legs (Reed) 2:08
4. ダブル・トーキン・ベイビー - Double Talkin' Baby (Wolfe) 2:13
5. ウーマン・ラヴ - Woman Love (Rhodes) 2:32
6. ロッタ・ラヴィン(愛しすぎて) - Lotta Lovin' (Bedwell) 2:10
7. キャット・マン - Catman (Davis, Vincent) 2:20
8. ピンクのサンダーバード - Pink Thunderbird (Davis, Peek) 2:33
9. ベイビー・ブルー - Baby Blue (Jones, Vincent) 2:34
10. ユー・ベター・ビリーヴ - You Better Believe (Gallup) 2:02
11. フー・スラップト・ジョン - Who Slapped John? (Davis, Vincent) 1:57
12. セイ・ママ - Say Mama (Earl, Meeks) 2:11
13. レッド・ブルージーンズ - Red Blue Jeans and a Pony Tail (Davis, Rhodes) 2:16
14. ファイヴ・フィート・オブ・ラヴィン - Five Feet of Lovin' (Peddy, Tillis) 2:08
15. B-I-ビッキー - B-I-Bickey-Bi, Bo-Bo-Go (Carter, Rhodes) 2:15
16. ブルーズ・ステイ・アウェイ - Blues Stay Away from Me (Delmore, Delmore, Glover) 2:17
17. プリティ・プリティ・ベイビー - Pretty Pretty Baby (Wolfe) 2:28
18. ホールド・ミー、ハグ・ミー、ロック・ミー - Hold Me, Hug Me, Rock Me (Davis, Vincent) 2:16

 ジェフ・ベックが1993年に突如としてジーン・ヴィンセントのカヴァー・アルバム『クレイジー・レッグス』を発表しました。この編集アルバムは、そのジェフ・ベックのアルバムと同じ選曲・曲順で、ジーン・ヴィンセントのオリジナル音源を収録したものです。

 内容的には、1950年代半ばのR&R勃興期の演奏で、ロカビリーと言われるジャンルに属するものになります。どの曲もアップテンポで抜群のノリを聴かせてくれます。(“ブルーズ・ステイ・アウェイ”だけスローだけど。)聴いているだけで腰の辺がムズムズしてきて、踊りださずにはいられない、というやつですね。いやまぁ、僕は胡座(あぐら)かいたまんま聴いてますけどね。(^_^;

 ジェフのアルバムでは意図的にか、代表曲の“ビー・バップ・ア・ルーラ”や“ブルー・ジーン・バップ”が収録されなかったので、こちらのアルバムにも入っていません。しかしこれは、いささか不親切ではないかと思います。
 ジェフのアルバムにつられて、このアルバムで初めてジーン・ヴィンセントを聴くという人も多かったでしょうし、ボーナス・トラックで先の二曲くらいは付けても良かったんじゃないかと思います。このアルバムを気に入ったとして、さて、“ビー・バップ~”や“ブルー・ジーン~”が収録されているCDを、と、思ったら、曲目が重複しまくってかなわないでしょう。いやまぁ、ちゃんと調べて言ってる訳じゃないんだけどさ。(^_^;

 これらの楽曲のうち、当時シングルとして発売されたのは、
 “ウーマン・ラヴ”(“ビー・バップ・ア・ルーラ”(全米7位、全英16位)の「A」面)、
 “レース・ウィズ・ザ・デヴィル”(全米96位、全英28位)、
 “フー・スラップト・ジョン”(“ブルー・ジーン・バップ”(全英16位)のB面)、
 “クレイジー・レッグス”、
 “B-I-ビッキー”(“Five Days”のB面)、
 “ロッタ・ラヴィン(愛しすぎて)”(全米13位)、
 “ベイビー・ブルー”、
 “セイ・ママ”、
 と言ったところ。順位が書かれていないものはチャート・インしていない曲。

 それ以外では、セカンド・アルバム『ジーン・ヴィンセント&ヒズ・ブルーキャップス』から、
 “クルージン”、
 “ダブル・トーキン・ベイビー”、
 “キャット・マン”、
 “ピンクのサンダーバード”、
 “ユー・ベター・ビリーヴ”、
 “レッド・ブルージーンズ”、
 “ブルーズ・ステイ・アウェイ”、
 “プリティ・プリティ・ベイビー”、
 “ホールド・ミー、ハグ・ミー、ロック・ミー”、
 EP盤の『A Gene Vincent Record Date Part1』から、“ファイヴ・フィート・オブ・ラヴィン”、
 と言う感じ。これらは全て1956年~58年の間に発表されてます。

 気づいている人もいると思いますが、“ブルー・ジーン・バップ”を収録した1stアルバム『ブルー・ジーン・バップ』からは全く選曲されていません。それで、2ndアルバムからは9曲も選ばれています。これは多分、ジェフ・ベックが初めて買ったジーン・ヴィンセントのアルバムが2ndだったりして、思い入れがあるとかいう事なのではないでしょうか。いやまぁ、ジェフ・ベック自身に訊いてみたわけではないのですが、多分そういう事であっていると思います。

 ほとんどの曲でリード・ギターを弾いているのはクリフ・ギャラップと言う人。彼が弾いていないのは、ジョニー・ミークスが弾いている“ロッタ・ラヴィン(愛しすぎて)”と“ベイビー・ブルー”、不明なギタリストの“セイ・ママ”の三曲だけです。
 これは、とりもなおさず、ジェフが如何にクリフに傾倒していたかを示すことになると思います。と言っても、クリフが弾いているから選曲したというわけでなく、ギターがゴキゲンにドライヴしている楽曲を選んだらほとんどがクリフだった、ということなのでしょう。いやまぁ、ジェフ・ベック自身に訊いてみたわけではないのですが、多分そういう事であっていると思います。(^_^;
 それにしてもホント、“ビ・バップ・ア・ルーラ”や“ブルージーン・バップ”を外さなくてもいいじゃないか、と言う気がするのですが、ジェフ的にはこだわりどころだったのでしょうか?。「ジーン・ヴィンセントはその二曲だけのミュージシャンじゃないぞ、ヒットしなかった曲にも良いものたくさんあるぞ」、と。

 なにはともあれ、極上のロカビリー・アルバムであることには間違いありません。でも、入門編としては、やっぱり“ビ・バップ~”や“ブルージーン~”が入っているCDを勧めたいな。(^_^;
 
 
 
 
 
 
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2013/12/08 ベック・ボガート&アピス・ライヴ・イン・ジャパン -40周年記念盤-
2013/07/07 ベック・ボガート&アピス
2013/06/22 ジェフ・ベック・グループ (通称「オレンジ」)
2013/06/01 ラフ・アンド・レディ
2013/04/28 トゥルース/ベック・オラ
2012/03/05 ベック・ボガート&アピス・ライヴ・イン・ジャパン






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 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。

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