【CD雑感】今月CDチェンジャーにセットしたCDたち。[画像大きめ閲覧注意]

※ジャケ写クリックで該当のAmazonページが開くよ!。
いつか聴いた歌 (2)ソング・アンド・ダンス
イエロー・マジック・オーケストラ / ライヴ・アット・紀伊国屋ホール1978
高岡早紀 / S’Wonderful! +5
サイモン&ガーファンクル / THE EARLY YEARS 1957-1962
バッド・カンパニー/ストレート・シューター (デラックス・リマスター 2CD)
デイヴィッド・ボウイ / アラジン・セイン (30thアニヴァーサリー・エディション 2CCCD)
 今月は少なめですな。…。つっても6組かよ。(^_^;





スポンサーサイト

テーマ : 音楽日記
ジャンル : 音楽

【CD入手】コゾフ/カーク/テツ/ラビット (紙ジャケット仕様) #KossoffKirkeTetsuRabbit

■目次
●基本情報(ジャケット写真、曲目など)
●Youtube音源
●『ローリングストーン・レコードガイド』
●アルバムの成り立ち
●楽曲ごとの印象
●何かが足りない?
■ザ・フリー/バッド・カンパニー日記一覧





 
●基本情報(ジャケット写真、曲目など)

 ジャケ写をクリックするとAmazonの該当ページが開きます。
コゾフ/カーク/テツ/ラビット

1. ブルー・グラス "Blue Grass" (Bundrick) – 5:10
2. サミーズ・オールライト "Sammy's Alright" (Bundrick) – 4:08
3. アンナ "Anna" (Kirke) – 3:43
4. ジャスト・フォー・ザ・ボックス "Just for the Box" (Kossoff) – 3:33
5. ホールド・オン "Hold On" (Kirke, Kossoff) – 5:26
6. フールズ・ライフ "Fool's Life" (Bundrick) – 4:29
7. イエロー・ハウス "Yellow House" (Bundrick) – 3:26
8. ダイイング・ファイアー "Dying Fire" (Kirke) – 4:31
9. アイム・オン・ザ・ラン "I'm on the Run" (Bundrick) – 4:38
10. カラーズ "Colours" (Elliott Burgess, Kossoff) – 4:47

Personnel
Paul Kossoff – lead guitars, vocals on Colours
John "Rabbit" Bundrick – piano, electric piano, Mellotron, organ, vocals
Tetsu Yamauchi – bass guitar
Simon Kirke – drums, vocals
B.J. Cole – steel guitar on tracks 7 & 9

Produced by Paul Kossoff, Simon Kirke, Tetsu Yamauchi & John "Rabbit" Bundrick
Released 1972

■目次に戻る

 
●Youtube音源

Kossoff/Kirke/Tetsu/Rabbit


■目次に戻る

 
●『ローリングストーン・レコードガイド』

 さて、少し前の日記でザ・フリーの『ハイウェイ』をけなしまくった(と言うとちょっと大げさか)のですが、名(迷?)著『ローリングストーン・レコードガイド』を読み直すと、意外と評価が高くて(★5つ満点中★4つ)、自分の耳に自信が持てなくなっております。でもまぁ、あれだ、人の意見に左右されずに自分の耳を信じて書いたという点では自慢しても良いかもね(そうか?(^_^;)。
 さてその『ローリングストーン・レコードガイド』ですが、このアルバム『コゾフ/カーク/テツ/ラビット』については言及がありません。僕の探し方が悪いのかもしれないんですが、見つけられませんでした。もし読者諸氏で、この本にこのアルバムの項を見つけた方がいたら、紳士的に(ココ大事、いつも言っているけど)、もしくは淑女的に(コレも大事です)教えて頂ければ、不勉強な筆者としてはとても有難いです。m(_ _)m

■目次に戻る

 
●アルバムの成り立ち

 このアルバムは、ザ・フリーが最初の解散をした後に制作されたものです。この解散(1971年5月9日)に乗じてザ・フリーの『ライヴ』が1971年の9月に発表されたことは以前の日記で書きました。でまぁ、1971年暮れにオリジナル・メンバーで復活して1972年6月に『アット・ラスト』が発売されます。「at last」は皆さんご存知のように「やっと/ついに」くらいの意味です。基本的に「良いこと」の時に使う言葉なので、「解散状態だったけど、やっと再始動したよ」と言う意味合いなんでしょうね。(なのになぜか日本の解説書では「紛らわしいがラスト・アルバムではない」と言う解説が枕詞(まくらことば)みたいに書かれている…。orz)

 まぁ、『アット・ラスト』のことはいずれまた別の日記で述べるとしまして。この『コゾフ/カーク/テツ/ラビット』は1972年の4月に発売されています。なので、『アット・ラスト』よりはちょっと早いだけなんですね。録音日時の詳しい資料が無いのでよくわからないんですけど、多分アルバムそのものは1971年中には完成していたのではないかと。CDのコピーライト年を見ても1971年となっていますし。(アナログでも同じじゃないかと思います。)ザ・フリーの復帰作と相前後(あいぜんご)して発表されたために、割を食っちゃったかな、と言う感じはありますね。

 このアルバムのメンバーは、ザ・フリーからギターのポール・コゾフとドラムスのサイモン・カークが参加。その他はキーボードのジョン・バンデリック(通称ラビット)、ベースの山内テツです。これにポール・ロジャースのヴォーカルを加えたら、あら不思議(でもないけど(^_^;)、『ハートブレイカー』期のザ・フリーになります。
 と言う感じで、ここにいるメンバーは後のザ・フリーのラスト・アルバム『ハートブレイカー』において重要な役割をはたすのですが、それはまぁ、また別の話です。山内とラビットがコゾフらと合流した経緯は詳しくは書きません(面倒くさいから(^_^;)が、ラビットは以前からザ・フリーと一緒に演りたがっていて、山内はザ・フリーが来日したときにメンバーらと気が合ったようです。

■目次に戻る

 
●楽曲ごとの印象

 で、このアルバム。
 冒頭からコゾフのギターはよく泣いておりまして、ここらへんはザ・フリーのファンにもアピールするところかな、と。
 “ブルー・グラス”の重たい始まりは、まるでザ・フリーの新譜のようではないですか。
 次の“サミーズ・オールライト”はやや明るめですが、ここでもコゾフのギターはよく泣いております。
 “アンナ”は後にバッド・カンパニーの『ストレイト・シューター』でも採り上げられているナンバー。明るめのバラードで、「ザ・フリーとはちょっと違うところを見せてやるぜ」とでも言わんばかりのカークの作品。
 コゾフが作った“ジャスト・フォー・ザ・ボックス”は、カークとは逆に「俺はザ・フリーを続けたかったんだよう」とでも言わんばかりのマイナー・キーのインスト・ナンバー。
 その二人が共作した“ホールド・オン”は、明るめに始まりながらも時おり影のさすバラード。終結部ではやはりコゾフのギターがうなりまくる。
 “フールズ・ライフ”も重たい楽曲。ここらへん、ザ・フリーと一緒に演りたかったと言うラビットの怨念(笑)みたいなものを感じます。
 “イエロー・ハウス”は明るめながらしっとりしたバラード。B.J. Cole のスティール・ギターのスライド・プレイがいい味出してる。
 “ダイイング・ファイアー”もしっとりした曲です。サイモン・カークはこう言うバラードを書くのが好きなのかな?、と言う感じですね。
 “アイム・オン・ザ・ラン”も概ねここまでの重ためな世界観を背負っています。この曲では再びB.J. Cole のスティール・スライドが登場。後半ではコゾフのギターと(つば)迫り合い(と言うと大げさだけど)を繰り広げます。
 ラスト・ナンバーの“カラーズ”ではコゾフがヴォーカルも担当。上手い下手はよくわからないけど、味のあるギターはここでも健在。

■目次に戻る

 
●何かが足りない?

 で、アルバムとしての評価なんですが。

 全体的に、「ザ・フリーみたいなことやりたいんだけどやりきれない」みたいな感じがします。それで中途半端な感じがする、と言うよりは、楽曲の出来がちょっといまいちなぁ。僕の好みからするともう少しキャッチーな方が好みなんだけど、という気がしちゃう。もちろん、キャッチーでなくても胸に迫ってくる音楽も有るのは知っているけど、彼らの音はそこまでじゃないような気が。

 と、ここまで書いて、Amazonのレビューとか見てみたら、結構()められていて驚いた。と同時に「ヴォーカルが弱い」と言う評価が多いのにもちょっと驚いた。みんなそんなにポール・ロジャースの歌唱が好きかよ。俺は別に彼が嫌いと言うわけじゃないんだけど、でも、ここでのカークとラビットのヴォーカルが足を引っ張っているとは微塵(みじん)も思わないぜ。演奏の善し悪し、歌唱の良し悪しと言った個々のピースじゃないんだよ。全体から(かも)し出される何かが、う~ん。足りないような気がするんだよなぁ。さっきは楽曲が好みじゃないとは書いたけど、やはりそう言った「部品」の問題ではないような気がする。

 上手く言えないんだけど、「何かが足りない」。

 無い知恵絞って耳かっぽじって聴きまくって、考えたんだけど、やっぱりわからない。ザ・フリーには在って、ここにはない何か。それは何だったんだろう?。

 その足りないものは『アット・ラスト』で取り戻せたのでしょうか?。そして、ポール・ロジャースの存在の有無だけが違う『ハートブレイカー』はどうだったのでしょう?。それはこれから聴き込んで行けば分かるのかなぁ…。自信ない(笑)。

 と言う感じで、次回のザ・フリー日記では、ザ・フリー復活作の『アット・ラスト』を聴いてみます。


■目次に戻る




■ザ・フリー/バッド・カンパニー日記一覧



テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD入手】デイヴィッド・ボウイ / 世界を売った男 #DavidBowie #TheManWhoSoldtheWorld

■目次
●基本情報(ジャケット、曲目など)
●Youtube音源
●現れた「変容」
●スランプ期の作品
●ライコ・ディスク盤ボーナス・トラックについて
●次回予告
■デイヴィッド・ボウイー追悼日記一覧




 
●基本情報(ジャケット、曲目など)

 ジャケット画像をクリックするとAmazonの該当ページが開きます。
デイヴィッド・ボウイ / 世界を売った男

全作詞・作曲: デイヴィッド・ボウイー。

A面
1. 円軌道の幅 (The Width of a Circle) 8:05
2. オール・ザ・マッドマン (All the Madmen) 5:38
3. ブラック・カントリー・ロック (Black Country Rock) 3:32
4. アフター・オール (After All) 3:51

B面
5. ランニング・ガン・ブルース (Running Gun Blues) 3:11
6. セイヴィア・マシン(救世の機械) (Saviour Machine) 4:25
7. シー・シュック・ミー・コールド (She Shook Me Cold) 4:13
8. 世界を売った男 (The Man Who Sold The World) 3:55
9. スーパーメン (The Supermen) 3:38
合計時間: 40:37

ボーナストラック(1990年盤) # タイトル 時間
10. ライトニング・フライトニング (Lightning Frightning (Previously Unreleased (1971 outtake from the Arnold Corns sessions))) 3:38
11. ホリー・ホリー (Holy Holy (1971 re-recording of A-side from non-LP single)) 2:20
12. ムーネイジ・デイドリーム (Moonage Daydream (1971 Arnold Corns Version)) 3:52
13. ハング・オントゥ・ユアセルフ (Hang Onto Yourself (1971 Arnold Corns Version)) 2:51

参加ミュージシャン
デヴィッド・ボウイ - ボーカル、ギター、シロフォン、オルガン、サキソフォン
ミック・ロンソン - ギター
トニー・ヴィスコンティ - ベース、ピアノ、ギター、リコーダー、プロデュース
ミック・ウッドマンジー - ドラムス
ラルフ・メイス - シンセサイザー(ムーグ・モジュラー)

リリース アメリカ:1970年11月4日 イギリス:1971年4月
録音 1970年4月18日 - 5月1日 Trident Studios, Soho, London, UK、5月12日 - 5月22日 Advision Studios, Soho, London, UK

■目次に戻る

 
●Youtube音源

The Man Who Sold The World +4 / David Bowie


■目次に戻る

 
●現れた「変容」

 ここまで、『デラム・アルバム』、『スペイス・オディティ』、と、どちらかと言うとアコースティックな響きを大事にした音展開をしてきたボウイーですが、優秀なギタリストであるミック・ロンソンを得た影響なのかどうか、このアルバムでは一転して、豪快にエレキ・ギターが鳴り響きます。
 前作(『スペイス・オディティ』)がフォーク・ロックで今作(『世界を売った男』)はハード・ロック、みたいなことを言う方もいるんですけど、それはちょっと極端な気もするなぁ。そもそも僕は『スペイス・オディティ』がフォーク・ロックだと思ってないしね…。
 どこか神秘的な色合いがあった『スペイス~』に比すると、確かに、今作は具体的に激しい音にはなっています。けど、例えばツェッペリンなんかに比べると、圧倒的に「軽い」わけで、コレをハード・ロック的とみなすのはどうなんでしょう?。
 とは言え、1970年代のボウイーの特徴であった「変容」がここで初めてはっきり現れたとも言えるわけで、その意味では興味の尽きない音ではあります。

■目次に戻る

 
●スランプ期の作品

 この当時、ボウイーは深刻な作曲スランプに(おちい)っていたらしく、CDの解説で、曲作りに苦労した様子が書かれています。
 「仕方なく、トニー・ビスコンティとミック・ロンソンがボウイから必至で引き出したコードやフレーズを懸命に組み立てていったという。」(信貴朋子)

 そういった作曲の苦労のことを知ったからと言うわけでもないですが、確かに、ここでの楽曲はちょっと精彩を欠いているような気がします。耳に残るのはキャッチーな“ブラック・カントリー・ロック”と“スーパーメン”くらいですか。
 豪々(ごうごう)と鳴り響くエレキ・ギターは、僕の好み的には嫌いな音ではないのですけれども(一部の品のないギタリストのようにキュルキュルと妙に湿った耳触りな音を出さずに、乾燥していてエッジの効いた効果的な音を出しているのは、さすがミック・ロンソンと言うべきでしょうか)、何と言うか、印象的なフレーズをほとんど繰り出さずに、「ただ鳴っているだけ」と聴こえてしまいます。
 “セイヴィア・マシン(救世の機械)”などで印象的に鳴り響くシンセサイザーにしても、21世紀を17年も過ぎて()れっ()らしな聴き手になってしまった僕には「ふぅん、それで?」という以上の感興(かんきょう)をそそられません。
 音的には面白い冒険をしているのですが、肝心の楽曲の出来が残念なような…。
 とまぁ、どうもいささか辛い評価になってしまいました。前作では先行シングルの“スペイス・オディティ”が大ヒットし、スターへの足がかりを得たボウイーでしたが、このアルバムはなんとも苦しかったのではないでしょうか。
 それにもめげずに、シングル“チェンジス”をヒットさせ、名盤『ハンキー・ドリー』をモノにし、ついには『ジギー・スターダスト』で頂点に上り詰めるのですが…。それはまた後の話。なお、トニー・ヴィスコンティは、このアルバムの後はボウイーのプロデュースから一旦(いったん)降りて、マーク・ボランとT.レックスのプロデュースに専念することになります。(『ロウ』(1977年)から再びボウイーのプロデュースに復帰。)

■目次に戻る

 
●ライコ・ディスク盤ボーナス・トラックについて

 ところで、僕の持っている1970年代のボウイーのCDは、基本的に1990年代にライコ・ディスクから再発売された、ボーナス・トラック付きのものになります。現行のリマスターCDではこれらのボーナス・トラックはバッサリとカットされているのですが、なにか別の方法で聴くことが出来るようになっているのかな?。よく知らないんですけど、ともかく、この日記ではライコ盤に基づいて書いていきます。
 そのボーナス・トラックのうち“ホリー・ホリー”、“ムーネイジ・デイドリーム(Arnold Corns Version)”、“ハング・オントゥ・ユアセルフ(Arnold Corns Version)”は、『ジギー・スターダスト30周年記年盤』に収録されているものと同じ(フェイド・アウトのタイミングとかは若干違う)。なので、このCDだけで聴けるのは“ライトニング・フライトニング”(本編の楽曲よりはちょっと面白いかな)だけということになります。なお、“ホリー・ホリー”は、楽曲としては当アルバムの直後にシングルとして発表されているのですが、当盤(および『ジギー・スターダスト30周年記年盤』)に収録されているのは、1971年に再録音されたアーノルド・コーンのセッションでのテイクです。(オリジナル・シングル・ヴァージョンの“ホリー・ホリー”は、ボックス・セット『ファイヴ・イヤーズ 1969-1973』に収録されているようです。同ボックスには多分これらのボーナス・トラックは全部収録されている…だったらファンはうれしいですよね。(^_^; 実際の所はどうなんでしょう?。タワーレコード・オンラインでの曲目一覧をざっと見た限りでは、完全網羅、というわけでは無さそうですが、+αがあるみたいで、ファンには悩ましいですね。)
 「アーノルド・コーンズて何?」と言うのは誰しも思う疑問だと思いますが、詳しいことは解説にも書かれていません。(と言うか、ボートラに関する記載そのものが解説には全くありません。)どうやらボウイーの別名義のバンド、であるらしい、と、推測できるのはそれくらい。(実は英語ウィキペディアには記載があるんですが、英語のできない僕には何が何やらわかりません。(^_^;)このアルバム制作時のバック・メンバーの事はザ・ハイプ、と言う名前(のバンド名)で呼んでいたようですが、それとの関係もよくわかりません。そもそも、1971年録音の音源がここに入っている、と言うのがよくわからないですね。(^_^;
 『ジギー・スターダスト30周年記年盤』が現在ではちょっと入手しづらいので、代わりにこちらをチェックする、というのはアリなのかもしれません。

■目次に戻る

 
●次回予告

 このアルバムで、アメリカ発売盤のジャケット問題がこじれたこともあって、ボウイーはフィリップス・レコード(アメリカはマーキュリー)を辞め、RCAレコードに移籍することになります。(ジャケット問題についてはウィキペディアなどを参照して各自調べていただけば。音楽と直接関わりのない部分なので僕の「音楽」日記ではここまで触れておくだけにとどめます。)
 と言う感じで、次回は名盤『ハンキー・ドリー』を採り上げることにします。

■目次に戻る




■デイヴィッド・ボウイー追悼日記一覧



テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

【CD入手】【追悼】ファッツ・ドミノ / The Imperial Singles 1950-1962 (4CD輸入盤) #FatsDomino #TheImperialSingles1950_1962

■目次
●基本情報
●Youtube音源
●ファッツとミック - 序に代えて
●プレ・ロックン・ローラー
●CDの概要
●楽曲についての与太話
●R.I.P.
■ファッツ・ドミノ日記一覧



●基本情報

ファッツ・ドミノ / The Imperial Singles 1950-1962 (4CD)

【Disc1】
・1950
1.Fat Man (Fats Domino, Dave Bartholomew) 2:00
2.Detroit City Blues (Bartholomew, Domino) 2:14
3.Boogie Woogie Baby (Bartholomew) 2:18
4.Little Bee (Bartholomew) 2:30
5.She's My Baby (Bartholomew, Domino) 2:45
6.Hide Away Blues (Domino & Bartholomew) 2:06
7.Hey! La Bas Boogie (Bartholomew) 2:24
8.Brand New Baby (D. Bartholomew) 2:40
9.Everynight About This Time (A.Domino, D. Bartholomew) 2:09
10.Korea Blues (Alvin E. Young, Dave Bartholomew) 2:19
・1951
11.Tired of Crying (Domino) 2:12
12.What's the Matter Baby (Fats Domino) 2:12
13.Don't Lie to Me (Hudson Whittaker a.k.a. Tampa Red) 2:18
14.Sometimes I Wonder (Alvin E. Young, Fats Domino) 2:21
15.Right from Wrong (Alvin E. Young, Fats Domino) 2:14
16.No No Baby (Alvin E. Young, Fats Domino) 2:20
17.Rockin' Chair (Alvin E. Young, Fats Domino) 2:27
18.Careless Love (Martha Koenig, Spencer Williams, W. C. Handy) 2:15
・1952
19.You Know I Miss You (Alvin E. Young, Fats Domino) 2:13
20.I'll Be Gone (Alvin E. Young, Fats Domino) 2:19
21.Goin' Home (Antoine Domino, Alvin E Young) 2:15
22.Reeling and Rocking (Antoine Domino, Alvin E Young) 2:18
23.Poor Poor Me (Antoine Domino) 2:10
24.Trust in Me (Antoine Domino, Ted Jarrett) 2:48
25.How Long (Alvin E. Young, Fats Domino) 2:01
26.Dreaming (Dave Bartholomew) 2:20
・1953
27.Nobody Loves Me (Fats Domino) 2:12
28.Cheatin' (Fats Domino) 2:36
29.Going to the River (Dave Bartholomew, Antoine Domino) 2:31
30.Mardi Gras in New Orleans (Professor Longhair) 2:16
31.Please Don't Leave Me (Antoine Domino) 2:33
32.The Girl I Love (Domino & Bartholomew) 3:37 ※

【Disc2】
1.Rose Mary (Domino & Bartholomew)
2.You Said You Loved Me (Domino & Bartholomew)
3.Something's Wrong (Fats Domino, Dave Bartholomew) 2:40
4.Don't Leave Me This Way (Fats Domino, Dave Bartholomew) 2:16
・1954
5.You Done Me Wrong (Antoine Domino) 2:05
6.Little School Girl (Fats Domino, Dave Bartholomew) 2:38
7.Where Did You Stay (Fats Domino, Dave Bartholomew) 1:58
8.Baby Please (Fats Domino, Dave Bartholomew) 1:52
9.You Can Pack Your Suitcase (Fats Domino, Dave Bartholomew) 2:24
10.I Lived My Life (Fats Domino, Dave Bartholomew) 1:58
11.Love Me (Fats Domino, Dave Bartholomew) 3:03 ※
12.Don't You Hear Me Colling You (Fats Domino, Dave Bartholomew) 2:06
13.Thinking of You (Reginald Hall) 2:06
14.I Know (Fats Domino, Dave Bartholomew) 2:36
・1955
15.Don't You Know (Fats Domino, Dave Bartholomew) 2:05
16.Helping Hand (A Long Way from Home) (Fats Domino, Dave Bartholomew) 2:05
17.Ain't That a Shame (Fats Domino, Dave Bartholomew) 2:24
18.La La (Fats Domino, Dave Bartholomew) 2:13
19.All by Myself (Fats Domino, Dave Bartholomew) 2:21
20.Troubles of My Own (Fats Domino, Dave Bartholomew) 2:12
21.Poor Me (Antoine Domino) 2:16
22.I Can't Go On (Rosalie) (Dave Bartholomew, Antoine Domino) 2:09
・1956
23.Bo Weevil (A. Domino & D. Bartholomew) 2:47
24.Don't Blame It on Me (A. Domino & D. Bartholomew) 2:40
25.I'm in Love Again (Dave Bartholomew, Fats Domino) 1:54
26.My Blue Heaven (Walter Donaldson, George A. Whiting) 2:06
27.When My Dreamboat Comes Home (Clifford Friend, Dave Franklin) 2:17
28.So Long (Fats Domino, Dave Bartholomew) 2:11
29.Blueberry Hill (Vincent Rose, Larry Stock, Al Lewis) 2:19
30.Honey Chile (Fats Domino, Dave Bartholomew) 1:46

【Disc3】
1.Blue Monday (Fats Domino, Dave Bartholomew) 2:15
2.What's the Reason I'm Not Pleasing You (Coy Poe, Earl Hatch, Jimmy Grier, Pinky Tomlin) 2:01
・1957
3.I'm Walkin' (Domino & Bartholomew) 2:09
4.I'm in the Mood for Love (Jimmy McHugh & Dorothy Fields) 2:41
5.Valley of Tears (A. Domino & D. Bartholomew) 1:49
6.It's You I Love (A. Domino & D. Bartholomew) 2:01
7.When I See You (Domino & Bartholomew) 2:07
8.What Will I Tell My Heart (Jack Lawrence, Peter Tinturin) 2:25
9.Wait and See (A. Domino & D. Bartholomew) 1:55
10.I Still Love You (Watson, Domino, Bartholomew, Earl Palmer) 1:58
11.The Big Beat (Domino & Bartholomew) 1:58
12.I Want You to Know (Domino & Bartholomew) 1:56
・1958
13.Yes My Darling (Domino & Bartholomew) 1:56
14.Don't You Know I Love You (Domino & Bartholomew) 2:09
15.Sick and Tired (Chris Kenner, Domino & Bartholomew) 2:33
16.No No (The River) (Domino & Bartholomew) 2:06
17.Little Mary (Domino & Bartholomew) 1:57
18.Prisoner's Song (Guy Massey) 2:36
19.Young School Girl (Domino & Bartholomew) 1:54
20.It Must Be Love (Domino & Bartholomew) 2:13
21.Whole Lotta Loving (Domino & Bartholomew) 1:38
22.Coquette (Carmen Lombardo, Gus Kahn, Johnny Green) 2:27
・1959
23.Telling Lies (Earl Palmer, Fats Domino) 2:27
24.When the Saints Go Marching In (Traditional) 2:26
25.I'm Ready (Al Lewis, Domino, Sylvester Bradford) 2:02
26.Margie (Con Conrad, J. Russel Robinson and Benny Davis) 2:13
27.I Want to Walk You Home (Antoine Domino) 2:19
28.I'm Gonna Be a Wheel Someday (Bartholomew, Roy Hayes) 2:02
29.Be My Guest (Domino, John Marascalco, Tommy Boyce) 2:16
30.I've Been Around (A. Domino) 2:07
・1960
31.Country Boy (Domino & Bartholomew) 2:15
32.If You Need Me (Domino & Bartholomew) 1:48

【Disc4】
1.Tell Me That You Love Me (Domino & Bartholomew) 2:01
2.Before I Grow Old (Domino & Bartholomew, Robert Guidry) 2:33
3.Walking to New Orleans (A. Domino, D. Bartholomew, Robert Guidry) 1:59
4.Don't Come Knockin' (A. Domino) 1:55
5.Three Nights a Week (Fats Domino) 1:44
6.Put Your Arms Around Me Honey (Albert Von Tilzer, Junie McCree) 1:57
7.My Girl Josephine (A. Domino & D. Bartholomew) 2:02
8.Natural Born Lover (A. Domino & D. Bartholomew) 4:41
・1961
9.What a Price (Fats Domino, Jack Jessup, Pee Wee Maddux) 2:21
10.Ain't That Just a Woman (Claude DeMetrius, Fleecie Moore) 2:44
11.Shu Rah (Fats Domino) 1:40
12.Fell in Love on Monday (Fats Domino) 1:55
13.It Keeps Rainin' (Domino & Bartholomew) 2:46
14.I Just Cry (Domino & Bartholomew) 2:06
15.Let the Four Winds Blow (D. Bartholomew & A. Domino) 2:17
16.Good Hearted Man (A. Domino & D. Bartholomew) 2:23
17.What a Party (Domino & Bartholomew) 1:57
18.Rockin' Bicycle (Fats Domino, Jack Jessup, Pee Wee Maddux) 2:08
19.Jambalaya (Hank Williams) 2:21
20.I Hear You Knocking (Dave Bartholomew & Pearl King) 1:54
・1962
21.You Win Again (Hank Williams) 2:03
22.Ida Jane (Domino & Bartholomew) 1:58
23.My Real Name (Fats Domino) 2:11
24.My Heart Is Bleeding (My Bleeding Heart) (Dave Bartholomew & Pearl King, Fats Domino) 1:43
25.Dance with Me Mr. Domino (Domino & Bartholomew) 1:55
26.Nothing New (Is the Same Old Thing) (Domino & Bartholomew, Jack Jessup, Pee Wee Maddux) 2:07
27.Did You Ever See a Dream Walking (Harry Revel, Mack Gordon) 1:42
28.Stop the Clock (Fats Domino, Kenny James*, Pee Wee Maddux) 1:44
29.Hands Across the Table (Jean Delettre, Mitchell Parish) 1:57
30.Won't You Come on Back (Fats Domino) 2:03

【Disc1】32.The Girl I Love (Domino & Bartholomew) 3:37 ※(B-Side of“Please Don't Leave Me”)
【Disc2】11.Love Me (Fats Domino, Dave Bartholomew) 3:03 ※(A-Side)
 ※この二曲はオリジナル・テイクではなく後に再録音された音源の模様。

■目次に戻る





 
●Youtube音源

The Imperial Singles 1950-1962 / Fats Domino

次の楽曲は著作権監視が厳しいため音源引用出来ませんでした:“Thinking of You”

 
※楽曲抜粋

Ain't That a Shame (1955) / Fats Domino

 ジョン・レノンやチープ・トリック、ポール・マッカートニーにも採り上げられた名曲。

 “Ain't That a Shame”は映画アメリカン・グラフィティでも使用されましたが、オリジナル・ヴァージョンではなく『Let's dance with Domino』(1963,Imperial)に収録されているものが使用されました。
Ain't That a Shame (1963) / Fats Domino

 女声コーラスが入ったりして(にぎ)やかな出来。1963年にはドミノはImperialを離れているので、多分、オリジナル・テイクにオーバーダブを施したのではないかと思われます。

My Blue Heaven (1956) / Fats Domino

 “私の青空”の邦題でも有名なスタンダード。ファッツが演奏するとこんなごきげんなブギウギ・ロックになっちゃう。

Blueberry Hill (1956) / Fats Domino

 最大のヒット曲。でも彼のオリジナルではないんだよね。

I'm Walkin'(1957) / Fats Domino

 映画『ブルース・ブラザース』で挿入歌として使われていました。

 その他、日記本文に出てくる主な楽曲

I'm Gonna Be a Wheel Someday(1959)


Korea Blues(1950)


Valley of Tears(1957)


I Just Cry(1961)



■目次に戻る




 
●ファッツとミック - 序に代えて

 ファッツ・ドミノ-Antoine Dominique "Fats" Domino Jr.-(February 26, 1928 – October 24, 2017)

 ミック・ジャガー「歌詞をはっきり歌うんじゃないってことは、ファッツ・ドミノから習ったんだ。」
 インタビュアー「でも、♪ブルーベリーの丘で僕のスリルを見つけたんだ、って言うのははっきり聞き取れますよね?。」
 ミック「でもそこだけだろ?。♪ちっとも満足できないぜ、しか聞き取れないのとおんなじさ!。」

 例のごとく記憶に頼って書いたので、細かなニュアンスは違うと思いますが、デイヴィッド・ドルトン編の「ローリング・ストーンズ・ブック」に載っていた挿話(エピソード)です。「ブルーベリーの丘で~」は、ご存知、ファッツの大ヒット曲“ブルーベリー・ヒル Blueberry Hill”の歌い出しの一節(♪I found my thrill on Blueberry Hill)。ミックが応えて引用しているのは、ストーンズのヒット曲“サティスファクション (I Can't get no)Satisfaction”からの歌い出しの一節(♪I Can't get no satisfaction)です。「てめーはストーンズ絡みの話しかしねーな」と言われるのを承知で書いたわけですけど、なにしろ、初めてファッツの名前を知った挿話なので、書かずにはおれませんでした!。失敬!。(ちなみに、なぜ記憶に頼って書いたかというと、「ローリング・ストーンズ・ブック」、僕の部屋のどこかにあるはずなんですが、乱雑すぎて見つけられなかったからです。(^_^;)
 ちなみに、ファッツはこのミックの言を聴いて「俺は聞こえないようになんて歌ってないぜ」と反論したとかしなかったとか。(ここらへん、「てめ~の記憶なんて当てにならねぇんだよ!」と言う向きは、こちらの記事をご参照ください。多少ニュアンスが違いますが、大筋では同様のことが書かれております。)

■目次に戻る


 
●プレ・ロックン・ローラー

 他にも、エルヴィス・プレスリーについて聞かれて、「彼が演っているようなことは、俺はずっと昔から演っていたよ」と答えたりしたとかしなかったとか。(だからどっちなんだよ。(^_^;)
 確かに、ファッツは1950年デビュー当時から、ピアノのブギウギ奏法を武器にして、ごきげんなリズム・アンド・ブルースを演っていました。ビル・ヘイリーの“ロック・アラウンド・ザ・クロック”でロックン・ロール・ミュージックが初めてブレイクする5年も前に、です!。もっとも、時代が彼に追いついた、とか言うよりは、ファッツ以外にも、このような音楽を演っている人は、実はビル・ヘイリー以前にもたくさんいたのです。つーか、ビル・ヘイリー自身も“~クロック”以前からこういう感じのを演っていましたしね。
 僕の日記では、そう言った「プレ」ロックン・ローラーとして、以前、おっかなびっくりでチャック・ウィリスを採り上げたことが有ります。(その時は僕もビル・ヘイリー以前の音楽の知識が全然なくて、本当におっかなびっくりな採り上げ方でした。)それから色々調べてみたんですが、他にも、ルイ・ジョーダンとかビッグ・ジョー・ターナーとか、アイク・ターナー(feat.ジャッキー・ブレンストン)とか…。綺羅星(きらぼし)の如くのプレ・ロックン・ローラーたちがいたのですねぇ。こういった人たちもいずれ機会があれば採り上げたいです。
 でまぁ、ファッツ・ドミノ。そう言ったプレ・ロックン・ローラーの中でも飛び抜けた人気と個性を持っていた人で、「黒人ロックン・ローラー四天王」の一人に数えられる人でもあります。(ちなみに残りの三人はチャック・ベリー、ボ・デイドリー、リトル・リチャードと言われています。ただしこの言葉、意外とポピュラーでは無いようで、ググってもキッチリこの4人はヒットしないです。)その呼称どおりロックン・ロール創成期に大活躍した人なのですが、前述の通り、そのキャリアはそれ以前の1950年から始まっていたわけです。デビュー・シングルの“Detroit City Blues”のB面“Fat Man”がいきなりヒット(R&Bチャート2位)して以来、ファッツはいくつものヒットを飛ばしました。1963年にインペリアル・レコードを離れてからは目立ったヒットは出なくなったようですが、それでも、1970年代終わりの時点で、アメリカのレコード売上歴代3位だったのだそうです。(1位、2位はエルヴィスとビートルズ。)
 2005年、ハリケーン・カトリーナの被害に会いながらもしぶとく生き延びていたのは記憶に新しいところでしょう。ってまぁ、もう13年も前の話になってしまいましたが。そのファッツも、寿命には勝てなかったようです。

 いやそれにしても、ファッツの訃報を知ったときにはびっくりしましたよ。こちらとしては、この4枚組のCDを入手して、意気揚々とファッツに入門しようとしていたところでしたからね。携帯でニュースを読んで、街中にも関わらず、思わず「えっ!」つって、「えっ!」つって、(あまりに驚いたことなので二回言いました)声に出しちゃいましたよ。

■目次に戻る

 
●CDの概要

 この4枚組CDは、ドミノがデビュー時から在籍していたインペリアル・レコード時代のシングル楽曲をほぼ網羅してあります。(何故か2曲ほど後の再録音のテイクから収録されているようですが…。(^_^;)必ずしもA面B面、の順番で収録されているのではないようです。なんでそんな(いびつ)なことするかな。(^^ゞ
 ドミノがインペリアルに在籍していたのは1949年から1962年までです。1962年のいつごろまで在籍していたのか知りませんが(調べてもよくわかりませんでした)、1963年にはABCパラマウントに移籍していたようです。
 なので、このCDも1962年で一区切りしてあるのですが、実際には、1963年以降も未発表音源などを使ってインペリアルからドミノのシングルが出されていました。それらの1963年以降のシングルは残念ながらここには収められていません。どうせなら、それらも網羅して「コンプリート・インペリアル・シングルズ」にして欲しかったけど、そうすると4枚では収まらないのかな。
 中古で買ったCDなので、新品の時の状態は不明なのですが、ブックレットのたぐいは一切(いっさい)付いていませんでした。なので各曲のデータはほぼ皆無。辛うじて箱裏の曲目一覧に発表年が記載されているだけ。…作者クレジットも無しですよ。今回日記を書くにあたって必死こいて調べました…。orz
 僕は、最初は4枚組というヴォリュームに圧倒されちゃったのですが、他のベスト盤などを参考にして一枚物の抜粋版のCD-Rを作成し、耳を慣らすことからはじめました。すると、すぐに物足りなくなってきたので、結局、ストレートに4枚組をCDチェンジャーにセットして聴き通すことにしました。と言って、それはそれで、「4枚では物足りない!」となってしまって、別の10枚組のボックス・セットを買ったりしている僕がいたりするのですが。(^_^;

■目次に戻る

 
●楽曲についての与太話

 どの曲もゴキゲンで最高なので、いちいち解題(かいだい)するのも野暮(やぼ)なのですが、思い出話も交えつつ、ちょこっと与太(よた)話を。

 “I'm Gonna Be a Wheel Someday”は、ジョニー・サンダースがギター弾き語りの『ライヴ・イン・ジャパン』(1988年収録)で“Real Cool Cats”という題名でテキトーな歌詞をつけて歌っていた曲。多分、歌詞を全然覚えていなかったんだろうな、あの人のことだから。(^_^; “Real Cool Cats”という曲名も、レコード会社が適当につけたっぽいです。解説を書いていた西村茂樹さんが、「この曲だけ素性がわからない」と(なげ)いてらっしゃいました。かくいう僕も、このCDを聴くまでは全然この曲のこと知らなかったのですが。

 “Korea Blues”では高らかに進軍ラッパが鳴り響いています。英語力のない僕には歌詞の内容は聞き取れませんが、朝鮮戦争(1950年6月25日~1953年7月27日)の事を歌っているんだろうなというのは容易に予想がつきます。

 “Blueberry Hill”は前述したとおり、ファッツのオリジナルではありません。
 1940年にサミー・ケイ・オーケストラがトミー・ライアンという歌い手を伴って録音したのが最初の吹込みのようです。と言っても、同年に他に5つも吹き込みが有るらしく、どれがオリジナル、と言うのも、なかなか難しい話では有ります。
 僕はたまたまグレン・ミラー(1940年録音の一つ)の編集CDでこれを聴いて「あっ、ファッツより前に演奏している人がいたんだ!、ファッツがオリジナルじゃなかったのか!」と知りました。ファッツ自身はルイ・アームストロングの1949年の吹込みを参考にしているようです。結果的にファッツのヴァージョンが最も有名になり、同時に彼の代表曲とみなされるようになりました。
 この曲に関しては、Sumi Haruo さんの「一緒に歌える 洋楽ブログ」に良いことが書いてあるので一読をお勧めします。

 “Reeling and Rocking”は、チャック・ベリーの“Reelin' and Rockin'”とは別の曲。同様に“If You Need Me”はソロモン・バークの同名曲とは別曲。

 “Valley of Tears”はバディ・ホリーがセカンド・アルバム『バディ・ホリー』(1958年発表)で採り上げていた名バラード。僕はホリーのそのヴァージョンでこの曲を知りました。今思うとそれが初めて知ったファッツの曲だったかもです。

 ちょっと残念なのは、“I'm Walkin'”の出だしのドラムス・ソロが思ったほど鮮明に聴こえないこと。これはまぁ、多分マスター・テープからの音源では無さそうだから、仕方ないのかなぁ。映画「ブルース・ブラザース」で使われていた時はもっとくっきりとバスドラの音が聴こえていたのですけれども…。

 “I Just Cry”ではファッツの泣き真似が聴けるのですが(^_^;、こういうのはできればやめてほしかったなぁ…。苦手なんですよね、こういう芝居がかったの。

■目次に戻る

 
●R.I.P.

 とまぁ、色々な与太話をしてきましたが、なにはともあれ、ファッツの冥福を祈ります。享年89歳。自然死だったと言いますから、大往生ですね。チャック・ベリーと言いファッツと言い、よくもここまで生き延びてくれてました。何よりもそのことに、彼らと同じ時代に生きられたことに感謝を捧げて、この項を閉じたいと思います。

■目次に戻る


■ファッツ・ドミノ日記一覧







テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

■ファッツ・ドミノ日記一覧

■ファッツ・ドミノ日記一覧
2018/01/27 The Imperial Singles 1950-1962 (4CD輸入盤)

作成中 Blueberry Hill (Gold Box) (2CD,Live)
作成中 The FAT MAN IS STOMPIN' 12ORIGINAL ALBUMS & BONUS TRACKS (10CD輸入盤)


■関連リンク
一緒に歌える 洋楽ブログ


テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

プロフィール

☆彡ふらんぼう

Author:☆彡ふらんぼう
 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。

最新記事
最新コメント
リンク
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR