【CD聴く】アート・ブレイキーズ・ジャズ・メッセンジャーズ・ウィズ・セロニアス・モンク (デラックス・エディション) #ArtBlakey #ThelouniousMonk #ArtBlakeysJazzMessengersWithThelouniousMonk

●目次
●基本情報
●Youtube音源引用
●絶頂期に向かうモンクとブレイキーの競演
●圧倒的なモンクの個性
●グリフィンを始めとするメンバーの好演
●アトランティック・レコード創立50周年記念盤

 
●基本情報
アート・ブレイキーズ・ジャズ・メッセンジャーズ・ウィズ・セロニアス・モンク



All compositions by Thelonious Monk except as indicated.

1. エヴィデンス Evidence 6:46
2. イン・ウォークト・バド In Walked Bud 6:39
3. ブルー・モンク Blue Monk 7:54

4. アイ・ミーン・ユー I Mean You 8:02
5. リズマニング Rhythm-A-Ning 7:20
6. パープル・シェイズ Purple Shades (Johnny Griffin) 7:48

7. エヴィデンス(オルタネイト・テイク) 5:30
8. ブルー・モンク(オルタネイト・テイク) 6:59
9. アイ・ミーン・ユー(オルタネイト・テイク) 7:34

Personnel
Art Blakey – drums
Bill Hardman – trumpet
Johnny Griffin – tenor saxophone
Thelonious Monk – piano
Spanky DeBrest – bass

Released Late April/early May 1958
Recorded May 14–15, 1957

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●Youtube音源引用
Art Blakey's Jazz Messengers with Thelonious Monk +3


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●絶頂期に向かうモンクとブレイキーの競演

 さて、モンク日記。
 前作『ヒムセルフ』が吹き込まれたのが1957年の4月5日~16日。その一ヶ月ほど後、この、アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズとのコラボが実現しました。かの有名な『モーニン』が吹き込まれるのが1958年10月30日。気力、人気ともに上り調子であったであろう、ジャズ・メッセンジャーズであります。
 対するモンクが当時どのくらい人気があったのかは知らないのですが、前作『ヒムセルフ』は、ほとんどソロ・ピアノながら、名盤の誉(ほまれ)高し。このあと必殺の『モンクス・ミュージック』を発表することを思えば、こちらも気力は充実。
 そう言った上り調子の両者ががっぷり四つに組んだのがこのアルバムです。

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●圧倒的なモンクの個性

 モンクの曲って、一聴して彼らしさが漂っている曲が多いのですけど、それは「この曲はモンクが書いた曲」であることをアイデンティファイ(特定、とでも訳しますかね)するのには充分なのですが、一方でそれらモンクの曲の中での、楽曲ごとのアイデンティファイはとても難しい(少なくとも僕にとっては)。どの曲もおんなじに聴こえてしまうのです。それはおそらく、モンク自身の個性が(良い意味で)強すぎるからだと、僕には思えます。
 そう言えば、オーネット・コールマンが現れて話題になった時に、モンクが「あんなの俺は昔から演ってたぞ」と言ってへそを曲げた、という都市伝説(*)があるのですが、いみじくも、オーネットもまた、モンク同様、「どの曲もおんなじ」に聴こえてしまう作曲家ではあります。
 では「モンクの曲」の特徴とは何でしょうか。まず感じるのが、予定調和とのズレ、言ってみれば、違和感でしょう。そして、にも関わらず、どこかしら人懐っこく、親しみやすく、愛らしく、時にはユーモラスでもあるのです。表面的な違和感からモンクを嫌っている人がいるとしたらそれはとてももったいない…!。とは言え、その「違和」もまたモンクの本質的なところでもあるので、避けて通るわけには行かないのですよね…。

 (*)モンクのオーネットに対する評価:この都市伝説のもととなる出来事があった時、モンクは控えめながらも「オーネットにはたしかに才能がある」と付け加えています。もっとも、彼にとっては些細な「才能」にしか映らなかったかも知れないのですが。…そして僕は、そんなモンクの音楽も、オーネットの音楽も、「とても好き」です。

 このアルバムでも、ほとんどがモンクの曲で締められており、言いようのしれぬ「モンク風味」を撒き散らしています。と言って、このアルバム用に用意されたモンクの新曲はないようです。全て過去作の再演。…かな?。(^_^; と思って念の為に調べてみたところ、“リズマニング”は当アルバムが初出のようですね。英ウィキペディアでは、この曲はは『マリガン・ミーツ・モンク』が初出、とありますが、これは議論の余地ありな気が。『マリガン~』が1957年8月に録音されその年のうちに発表されているのに対し、当盤は同年5月の録音なので、少なくとも収録はこちらのほうが早いです。ただ、こちらは翌1958年の春になってやっと発売されているので、その意味では確かに『マリガン~』より後と言う事になりますね。ややこしいな。(^_^;「初出(First apearance)」をどう捉(とら)えるかで解釈が変わってきますね。僕は録音した日付を重視したいのですが…。

 “楽曲名”初録音アルバム名(録音年)
 “エヴィデンス Evidence”Wizard Of The Vibes / Milt Jackson 収録 (1948年録音)
 “イン・ウォークト・バド In Walked Bud”Genius of Modern Music: Volume 1 収録 (1947年録音)
 “ブルー・モンク Blue Monk”Thelonious Monk Trio 収録 (1954年録音)
 “アイ・ミーン・ユー I Mean You”Wizard Of The Vibes / Milt Jackson 収録 (1948年録音)
 “リズマニング Rhythm-A-Ning”Art Blakeys Jazz Messengers With Thelounious Monk 収録 (1957年録音)

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●グリフィンを始めとするメンバーの好演

 このアルバムでは燃える男のブローイング・テナーことジョニー・グリフィンがテナー・サックスを吹いています。後にモンクのコンボに彼が参加し二枚の傑作ライヴを残すことを思うと、ニヤリとさせられてしまいます。もちろん、この時点で既にモンクとの相性はバッチリなのでありまして、自由闊達に暴れまわるグリフィンが堪能できるのであります。♪
 グリフィンは、楽曲としても“パープル・シェイズ”を提供しているのですが、モンクの手にかかると、他の楽曲と違和感なく混ざりあうところが面白いですね。
 その他トランペットのビル・ハードマンも目立つのですが、決して金属的になりすぎない、朗々とした吹きざまはなかなかのものです。
 もちろん、所々でナイアガラ幕府、あいやナイアガラ瀑布のようなドラムロールで煽りまくるブレイキーのドラムスもグルーヴィーで最高です!。
 そして、そう言った華やかなフロント陣にまじり、一人穏やかに定速ビートでベースをスイングさせるデブレストが妙に愛おしかったりもします。

 
●アトランティック・レコード創立50周年記念盤

 僕が持っているCDはアトランティック・レコード創立50周年を記念してライノ・レコードから発売された「デラックス・エディション」の国内発売盤です。ボーナストラックが三曲ついています。だからどう、というわけでもないけど、単純に収録時間が長いのは嬉しいな、と(笑)。
 楽曲ごとの編曲の違いなどが分かるほど注意して聴いてはいないのですが、それでも、“エヴィデンス”の別テイク、モンクのピアノから始まるアレンジははっとさせられます。最終的にブレイキーのドラム連打から始まるテイクがマスターとされたのですが、これが入れ替わっていたら、アルバムの印象はまた変わっていたかもしれません。
 それにしても、この顔合わせの録音がアトランティック・レコードに吹き込まれたと言うのは、なぜなのでしょうか。この時期のモンクがリヴァーサイド・レコードにいたのに対し、ブレイキーは色んなレコード会社を渡り歩いていました。名盤『モーニン』をブルーノート・レコードから出した時も、そこに安住せずにすぐに別のレコード会社に吹き込みを行っていたようです。
 一応このCDには解説がついているんですけど、「なぜアトランティックなのか?」と言う回答は全く一切書かれていません。ウィキペディア見ても、英語版しかなくて、よくわかんないんですよね~。

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 さて、拙文を閉じる時が来たようです。(ほっとするでしょ?(笑)。)最後にCDの解説書から、一文…ワン・エピソードと言うべきかな…を引いて締めとしましょう。

 モンクは、ミュージシャンたちにいつもひとつだけ基本的な支持を出していた。「美しく演奏してくれ。だが、その美しさには味わいがなければだめだ。」
 Monk did have one basic instruction to his musicians:"Play it with beauty,but it has to have beauty with smack."




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【CD聴く】ジェフ・ベック / フー・エルス! #JeffBeck #WhoElse!

●目次
●基本情報
●Youtube引用
●10年ぶりの「真」の新作
●打ち込み風の音作りでもギターのクォリティの高さは変わらず
●光るジェニファー・バトンの好演
●“ブラッシュ・ウィズ・ザ・ブルース”を始めとした粒ぞろいの名曲群
●ジェフのギターの音色に聴き惚れる



●基本情報
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ジェフ・ベック / フー・エルス!

1 ホワット・ママ・セッド - What Mama Said (Jennifer Batten, Jeff Beck, Tony Hymas) 3:23
2 サイコ・サム - Psycho Sam (Hymas) 4:56
3 ブラッシュ・ウィズ・ザ・ブルース - Brush with the Blues (Beck, Hymas) 6:25
4 ブラスト・フロム・ジ・イースト - Blast from the East (Hymas) 4:44
5 スペース・フォー・ザ・パパ - Space for the Papa (Hymas) 7:42
6 エンジェル(フットステップス) - Angel (Footsteps) (Hymas) 6:30
7 THX138 - THX138 (Hymas) 6:15
8 ヒップ・ノーティカ - Hip-Notica (Beck, Hymas) 4:36
9 イーヴン・オッズ - Even Odds (Jan Hammer) 3:26
10 デクラン - Declan (Donal Lunny) 4:02
11 アナザー・プレイス - Another Place (Hymas) 1:48

パーソネル
ジェフ・ベック - ギター、アレンジ、プロデュース
ジェニファー・バトゥン - ギター、MIDIギター
スティーブ・アレクサンダー - ドラムス (except tracks 2, 9, 10)
ランディー・ホープ・テイラー - ベース (except track 2)
トニー・ハイマス - キーボード (except track 9)、ノイズ on Psycho Sam、アレンジ、プロデュース
ピノ・パラディーノ - ベース on Psycho Sam
マヌ・カッチェ - ドラムス&パーカッション on Declan
シリブ・ベル - エスニック・フルート on Declan
ボブ・ラブデイ - バイオリン on Declan
マーク・ジョン - アコースティック・ギター on Declan
サイモン・ウォーレス - シンセサイザー on Declan
ヤン・ハマー - キーボード&ドラムス on Even Odds

Released 16 March 1999
Producer Jeff Beck, Tony Hymas

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●Youtube引用
Who Else! / Jeff Beck


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●10年ぶりの「真」の新作

 ジェフ・ベック、華麗なる復活、であります。
 所詮は企画物であった(と思いたい(^_^;)前作『クレイジー・レッグス』(1993年)から6年、その前のサントラ物『フランキーズ・ハウス』(1992年)からは7年、まともなアルバムだった『ギター・ショップ』(1989)からは、なんと10年、という間隔で発表された会心作です。いやぁ、待ってました…!。

 『クレイジー~』は、おかしなネオ・ロカビリー・バンドと組んで、ジーン・ヴィンセントの丸コピーと言う、およそ信じられない愚挙を犯したアルバムだったため、僕は顔面蒼白になっていました。しかし、なんだかんだ言って、やってくれました、ジェフ。サイテーだった前作からの見事な復帰!。最高だぜ!。
 ミレニアムぎりぎりの1999年(20世紀最後の年だと勘違いしていた人もいましたが、21世紀は2001年からですから念のため)の発表。

 
●打ち込み風の音作りでもギターのクォリティの高さは変わらず

 打ち込み風味のサウンドで幕を開けますが、実際にはちゃんとドラマーがリズムを叩いています。そうして、そう言う打ち込み風サウンドであっても、ジェフのギターは全開!。これぞジェフ・ベック!と言えるギター・サウンドを展開してくれています。全曲インストルメンタルで、全体的にスピード感溢れる仕上がりとなっています。最終曲まで聴く者を飽きさせない、出来の良いアルバムと言っていいでしょう。いや本当、このアルバムを聴いた時は嬉しかった。

 
●光るジェニファー・バトンの好演

 ジェフのアルバムとしては珍しく、二人目のギターが参加しています。珍しく、と言うか、これが初めてなんじゃないかな?。第一期ジェフ・ベック・グループの時にロン・ウッドをセカンド・ギタリストに据えて見たもののうまく行かず、結局ベースにコンバートさせたのは有名な話。以来、特別なライヴのコラボ以外では、ギタリストはジェフ一人でやってきたのですが、ここに来ての心境変化は興味深いですね。ただ、セカンド・ギターのジェニファー・バトンは、控えめな音出しに終始しています。まぁ、目立つのはジェフ一人でOK、と言う、実に正しい音作りに貢献しているわけですね。

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●“ブラッシュ・ウィズ・ザ・ブルース”を始めとした粒ぞろいの名曲群

 収録曲もいずれも出来が良いですね。
 目立つのは『ギター・ショップ』からジェフの右腕となったトニー・ハイマス。(それ以前にも共演は果たしてますけどね。確か1980年の『ゼア・アンド・バック』で初めて邂逅したのではなかったかな。) 全11曲中9曲で作曲者としてクレジットされています。
 特にジェフとの共作でクレジットされている“ブラッシュ・ウィズ・ザ・ブルース”は傑作名演と言えます。スローな楽曲で、みなぎる緊張感とあいまって、聴き応え充分。
 “エンジェル(フットステップス)”も、この頃のライヴでしばらく定番となった名曲。ゆったり目のテンポで、伸びやかに歌うギターがとても美しく心地よいです。
 中近東(?)風味の“デクラン”は異色作といえますが、まぁ、チェンジ・オブ・ペイスといったところかな。後の『ライヴ・イン・トーキョー2014』(ヴィデオ作品)での“イェミン”にも通じる味わいですね。こういうの、ジェフは時々やるんだよな。特に面白いというわけでもないんだけど、ファンとしては付き合っちゃるか、と(笑)。

 
●ジェフのギターの音色に聴き惚れる

 それにしても、本領を発揮した時のジェフのギターは、音色がとにかく素晴らしいです。フレージングがどうのこうのじゃなくて、もう、出音一発、カコーン!、と乾いた音を鳴らしただけで胸を抉(えぐ)られちゃう。
 たしかサイモン・ネピア・ビルがヤードバーズのマネージャーをしていた時の逸話としてこんな事を言っていました。
 「ヤードバーズのメンバーが新入りのジェフに「チャンスを与えてやるぞ」と言わんばかりの横柄な態度でリード・ギターのオーヴァーダブ・パートを提供した。彼らの態度を不快に思ったジェフは、その曲の間奏では、ただ一音のロング・トーンで鳴らしただけだった。他のメンバーは「せっかくチャンスを与えてやったのにろくにリードも取れないのか」とばかりにあざ笑った。だが、レコードが発売されたときにアルバムのハイライトとなったのは、その「ジェフの一音」だった。」

The Nazz Are Blue / The Yardbirds from "Roger the Engineer"


 記憶に頼って書いたので細部は違うかもしれないけど、大まかにはあっていると思います。ヤードバーズのメンバーを貶(おとし)める目的で引用したのではないですので、そこは誤解されませんように。でもこの曲のジェフのギターは本当に良いですよね。実はヴォーカルもジェフだったりしますが、何れにせよ、この、「一音ならしただけで音楽になる」と言うのは物凄いジェフの強みだと思います。
 『クレイジー~』が全くダメだったのは、このジェフの強みが全く出ていなかったからで、その意味でも、このアルバム『フー・エルス!』は正に起死回生とも言える快作でありました。まさしくタイトル通り、「他の誰でもない!」ですね。

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■ジェフ・ベック日記一覧


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☆彡ふらんぼう

Author:☆彡ふらんぼう
 音楽好きの禿オヤジです。戦闘機もすき。♀アイドルも好き。そんな私です。

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